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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) xxx人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) xx人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−17号(094)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。どうか、お近くの人がいらっし
ゃれば、連絡していただけませんか。いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えてい ます。くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票してください。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
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メニュー
今日のテーマ、「私たちは賢くなったか」(Are we wise enough?)
【1】子どもが燃え尽きるとき(Burnt-Out!)
【2】世にも不思議な留学記(My young days in Australia)
【3】子育て失敗危険度(How to be good parents)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
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【1】
「子育てストレスが子どもをつぶす」(リヨン社)1300円
から転載します。もしよろしかったら、本をご購入ください。
インターネット書店(JBook)などでも、取り扱っています。
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子どもの心が燃え尽きるとき
●「助けてほしい」
ある夜遅く、突然、電話がかかってきた。受話器を取ると、相手の母親はこう言った。「先生、
助けてほしい。うちの息子(高二)が、勉強しなくなってしまった。家庭教師でも何でもいいから、 してほしい」と。浜松市内でも一番と目されている進学校のA高校のばあい、一年生で、一クラ ス中、二〜三人。二年生で、五〜六人が、燃え尽き症候群に襲われているという(B教師談)。 一クラス四〇名だから、一〇%以上の子どもが、燃え尽きているということになる。この数を多 いとみるか、少ないとみるか?
●燃え尽きる子ども
原因の第一は、家庭教育の失敗。「勉強しろ、勉強しろ」と追いたてられた子どもが、やっと
のことで目的を果たしたとたん、燃え尽きることが多い。気が弱くなる、ふさぎ込む、意欲の減 退、朝起きられない、自責の念が強くなる、自信がなくなるなどの症状のほか、それが進むと、 強い虚脱感と疲労感を訴えるようになる。概してまじめで、従順な子どもほど、そうなりやすい。 で、一度そうなると、その症状は数年単位で推移する。脳の機能そのものが変調する。ほとん どの親は、ことの深刻さに気づかない。気づかないまま、次の無理をする。これが悪循環とな って、症状はさらに悪化する。その母親は、「このままではうちの子は、大学へ進学できなくな ってしまう」と泣き崩れていたが、その程度ですめば、まだよいほうだ。
●原因は家庭、そして親
親の過関心と過干渉がその背景にあるが、さらにその原因はと言えば、親自身の不安神経
症などがある。親が自分で不安になるのは、親の勝手だが、その不安をそのまま子どもにぶ つけてしまう。「今、勉強しなければ、うちの子はダメになってしまう!」と。そして子どもに対し て、しすぎるほどしてしまう。ある母親は、毎晩、子ども(中三男子)に、つきっきりで勉強を教え た。いや、教えるというよりは、ガミガミ、キリキリと、子どもを叱り続けた。子どもは子どもで、 高校へ行けなくなるという恐怖から、それに従った。が、それにも限界がある。言われたことは したが、効果はゼロ。だから母親は、ますますあせった。あとでその母親は、こう述懐する。 「無理をしているという思いはありました。が、すべて子どものためだと信じ、目的の高校へ入 れば、それで万事解決すると思っていました。子どもも私に感謝してくれると思っていました」 と。
●休養を大切に
教育は失敗してみて、はじめて失敗だったと気づく。その前の段階で、私のような立場の者
が、あれこれとアドバイスをしてもムダ。中には、「他人の子どものことだから、何とでも言えま すよ」と、怒ってしまった親もいる。私が、「進学はあきらめたほうがよい」と言ったときのこと だ。そして無理に無理を重ねる。が、さらに親というのは、身勝手なものだ。子どもがそういう 状態になっても、たいていの親は自分の非を認めない。「先生の指導が悪い」とか、「学校が合 っていない」とか言いだす。「わかっていたら、どうしてもっとしっかりと、アドバイスしてくれなか ったのだ」と、私に食ってかかってきた父親もいた。
一度こうした症状を示したら、休息と休養に心がける。「高校ぐらい出ておかないと」式の脅し
や、「がんばればできる」式の励ましは禁物。今よりも症状を悪化させないことだけを考えなが ら、一にがまん、二にがまん。あとは静かに「子どものやる気」が回復するのを待つ。
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【2】
世にも不思議な留学記
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非日常的な日常(やがて矛盾から違和感を……)
●ケタ違いの金持ちたち
王族や皇族の子弟はもちろんのこと、公費留学生は別として、私費で留学してきたような連
中は、その国でもケタ違いの金持ちばかりだった。アルジェリアのレミ(実名)、ベネズエラのリ カルド(実名)などは、ともにその国の石油王の息子だった。フィージーから来ていたペイテル (実名)もそうだった。しかしその中でも異色中の異色は、香港から来ていたC君という学生だ った。実名は書けない。書けないが、わかりやすく言えば、香港マフィアの大親分の息子という ことだった。彼の兄ですら、香港の芸能界はもちろんのこと、映画、演劇などの興行を一人で 牛耳っていた。ある日C君の部屋に行くと、彼の兄が「ピンキーとキラーズ」(当時の日本を代 表するポップシンガー)や布施明と、仲よく並んで立っている写真があった。彼らが、香港で公 演したときとった写真ということだった。いつかC君が、「シドニーにも、おやじの地下組織があ る。何かあったら、ぼくに連絡してくれ」と話してくれたのを覚えている。
●インドネシア海軍の前で閲兵
こういう世界だから、日常の会話も、きわめて非日常的だった。夏休みに日本でスキーをして
きたという学生がいた。話を聞くと、こう言った。「ヒロシ、ユーイチローを知っているか」と。私が 「ユー……」と口ごもっていると、「ユーイチロー・ミウラ(三浦雄一郎、当時の日本を代表するス キー選手)だ。ぼくはユーイチローにコーチをしてもらった。君はユーイチローを知っている か?」と。しかも「日本の大使館で大使をしている叔父と、一緒に行ってきた」などと言う。
そういう世界には、そういう世界の人どうしのつながりがある。そしてそういうつながりが、無数
にからんで、独特の特権階級をつくる。それは狂おしいほどに甘美な世界だ。一度、ある国の 女王が、ハウスへやってきたことがある。息子の部屋へ、お忍びで、である。しかしその美しさ は、私の度肝を抜くものだった。私は紹介されたものの、言葉を失ってしまった。「これが同じ 人間か……」と。あるいはインドネシア海軍がメルボルン港へやってきたときのこと。将校以 下、数一〇名が、わざわざバスに乗って、西ジャワの王子のところへ挨拶にやってきた。たま たま休暇中で、ハウスにはほとんど学生がいなかったこともある。私はその友人と並んで、最 敬礼をする将校の前を並んで歩かされた、などなど。
●やがて離反
が、私の心はやがて別の方へ向き始めた。もう少しわかりやすく言えば、そういう世界を知れ
ば知るほど、それに違和感を覚えるようになった。私はどこまでいっても、ただの学生、あるい はそれ以下の自転車屋の息子だった。一方、彼らはいつもスリーピースのスーツで身を包み、 そのうちのまた何人かは運転手つきの車をもっていた。そういう連中と張りあっても、勝ち目は ない。仮に私が生涯懸命に働いても、彼らの一日分の生活費も稼げないだろう。そう感じたと き、それは「矛盾」となって私の心をふさいだ。最近になって、無頓着な人は、「そういう王子や 皇太子と、もっと親しくなっておけばよかったですね」などと言う。「旅行したら、王宮に泊めても らいなさい」と言う人もいる。今でも手紙を書けば、返事ぐらいは来るかもしれない。しかし私は いやだ。そういうことをしてペコペコすること自体、私にとっては敗北を認めるようなものだ。
やがて私は彼らとは一線を引くようになった。彼らもまた、私がただの商人の息子とわかる
と、一線を引くようになった。同じ留学生でありながら、彼らは彼らにふさわしい連中と、そして 私は私にふさわしい連中と、それぞれグループを作るようになった。そしてそれぞれのグルー プは、どこか互いに遠慮がちになり、やがて疎遠になっていった。
▲ ▲
▲▼▼ ▼▼▲
▼ ▲◎▲ ▼
▲◎◎▲▲
▲ 口 ▲
▼ 口 ▼
口
凸凸凸凸凸
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〜〜 〜〜 〜〜〜 〜
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【3】
失敗してからでは遅い、
あなたの子育て。
今まで無数の親と子が私の前を
通りすぎていきました。
そんな経験の中から……
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無理をする→ますますさがるの悪循環
子どもを知る(失敗危険度★★★★)
●親の欲目
「己の子どもを知るは賢い父親だ」と言ったのはシェークスピア(「ベニスの商人」)だが、それ
くらい自分の子どものことを知るのは難しい。親というのは、どうしても自分の子どもを欲目で 見る。あるいは悪い部分を見ない。「人、その子の悪を知ることなし」(「大学」)というのがそれ だが、こうした親の目は、えてして子どもの本当の姿を見誤る。いろいろなことがあった。
●やってここまで
ある子ども(小六男児)が、祭で酒を飲んでいて補導された。親は「誘われただけ」と、がんば
っていたが、調べてみると、その子どもが主犯格だった。またある夜一人の父親が、A君(中 一)の家に怒鳴り込んできた。「お宅の子どものせいで、うちの子が不登校児になってしまっ た」と。A君の父親は、「そんなはずはない」とがんばったが、A君は学校でもいじめグループの 中心にいた、などなど。こうした例は、本当に多い。子どもの姿を正しくとらえることは難しい が、子どもの学力となると、さらに難しい。
たいていの親は、「うちの子はやればできるはず」と思っている。たとえ成績が悪くても、「勉強
の量が少なかっただけ」とか、「調子が悪かっただけ」と。そう思いたい気持ちはよくわかるが、 しかしそう思ったら、「やってここまで」と思いなおす。子どものばあい、(やる・やらない)も力の うち。子どもを疑えというわけではないが、親の過剰期待ほど、子どもを苦しめるものはない。 そこで子どもの学力は、つぎのようにして判断する。
●子どもを受け入れる
子どもの学校生活には、ほとんど心配しない。いつも安心して子どもに任せているというので
あれば、あなたの子どもはかなり優秀な子どもとみてよい。しかしいつも何か心配で、不安が つきまとうというのであれば、あなたの子どもは、その程度の子ども(失礼!)とみる。そしても し後者のようであれば、できるだけ子どもの力を認め、それを受け入れる。早ければ早いほど よい。そうでないと、(無理を強いる)→(ますます学力がさがる)の悪循環の中で、子どもの成 績はますますさがる。要するに「あきらめる」ということだが、不思議なことにあきらめると、それ まで見えていなかった子どもの姿が見えるようになる。シェークスピアがいう「賢い父親」という のは、そういう父親をいう。
************************************
それでは子どもがかわいそう
負けるが勝ち(失敗危険度★★)
●親どうしのトラブルは日常茶飯事
この世界、子どもをはさんだ親どうしのトラブルは、日常茶飯事。言った、言わないがこじれ
て、転校ザタ、さらには裁判ザタになるケースも珍しくない。ほかのことならともかくも、間に子ど もが入るため、親も妥協しない。が、いくつかの鉄則がある。
まず親どうしのつきあいは、「如水淡交」。水のように淡く交際するのがよい。この世界、「教
育」「教育」と言いながら、その底辺ではドス黒い親の欲望が渦巻いている。それに皆が皆、ま ともな人とは限らない。情緒的に不安定な人もいれば、精神的に問題のある人もいる。さらに は、アルツハイマーの初期のそのまた初期症状の人も、四〇歳前後で、二〇人に一人はい る。このタイプの人は、自己中心性が強く、がんこで、それにズケズケとものをいう。そういうま ともでない人(失礼!)に巻き込まれると、それこそたいへんなことになる。
●最初に頭をさげる
つぎに「負けるが勝ち」。子どもをはさんで何かトラブルが起きたら、まず頭をさげる。相手が
先生ならなおさら、親でも頭をさげる。「すみません、うちの子のできが悪くて……」とか何とか 言えばよい。あなたに言い分もあるだろう。相手が悪いと思うときもあるだろう。しかしそれでも 頭をさげる。あなたががんばればがんばるほど、結局はそのシワよせは、子どものところに集 まる。しかしあなたが最初に頭をさげてしまえば、相手も「いいんですよ、うちも悪いですから… …」となる。そうなればあとはスムーズにことが流れ始める。要するに、負けるが勝ち。
●つきあいの大鉄則
……と書くと、「それでは子どもがかわいそう」と言う人がいる。しかしわかっているようでわか
らないのが、自分の子ども。あなたが見ている姿が、子どものすべてではない。すべてではな いことは、実はあなた自身が一番よく知っている。あなたは子どものころ、あなたの親は、あな たのすべてを知っていただろうか。それに相手が先生であるにせよ、親であるにせよ、そういう 人たちから苦情が耳に届くということは、よほどのことと考えてよい。そういう意味でも、「負ける が勝ち」。これは親どうしのつきあいの大鉄則と考えてよい。
【4】
お休みします。
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【5】
私たちは賢くなったのか?
いや、情報と知識が氾濫(はんらん)する世界で、
むしろ愚かになっているのではないか?
+++++++++++++++
日本人は賢くなったか?
人間の賢さは、「自ら考える力」で決まる。
よく誤解されるが、知識や情報が多いからといって、賢い人ということにはならない。反対に、
いくら知識や情報があっても、バカな人はバカ。映画『フォレストガンプ』の中でも、フォレストの 母はこう言っている。「バカなことをする人をバカというのよ。(頭じゃ、ないのよ)」と。
そういう視点で、もう一度、日本人について考えてみる。日本人は、賢くなったか、と。
今、高校生でも、将来を考えて、毎日本を読んだり、勉強している子どもは、一〇%もいな
い。文部科学省国立教育政策研究所の行った調査によると、「宿題や授業でしか本は読まな い」と答えた子ども(小、中、高校)は、全体では一八%だが、高校生は三三%であった。また 「教科書より厚い本を読んだことがない」も、全体では一六%だが、高校生では二三%であっ た(全国小学四年生以上高校二年生までの二一二〇人について調査。二〇〇二年)。
わかりやすく言えば、小学生ほど、よく本を読み、中学生、高校生になると、本を読まなくなる
ということ。一見何でもないような現象に見えるかもしれないが、「では、高校生とはいったい、 何か」という問題にぶつかってしまう。より高度な勉強をするから高校生というのではないの か。が、実態は、その逆。毎日くだらない情報を、携帯電話で交換しているのが、高校生という ことになる。そう言い切るのは正しくないが、しかし実態は、そんなところと考えてよい。大半の 高校生は、毎日四〜五時間はテレビを見たり、ゲームをしたりして時間をつぶしている。六〜 七時間と答えた子どももいた(筆者、〇一年、浜松市内の高校生一〇人に調査)。
その結果というわけではないが、最近の高校生は、まさにノーブレイン(知能なし)という状態
になっている。知識や情報に振りまわされているだけ。自ら考えるということができない。…… しない。政治問題や社会問題など、問いかけただけで、「ダサイ!」と、はねのけられてしまう。 「日本がかかえる借金は六〇〇兆円だよ。君たちの借金だよ」と私が話しかけたときのこと。 女子高校生たちは、こう言った。「私ら、そんな話、関係ないもんネ〜」と(二〇〇〇年市内の 図書館で)。
もちろん本を読んだからといって、賢くなるというわけではない。それ以上に大切なことは、い
かにして問題意識をもつか、だ。その問題意識がなければ、本を読んでも、それもただの情報 で終わってしまう。よい例が、ゲームの攻略本だ。最近では、「ハリーポッター」の魔法の解説 本などもある。もともとウソにウソを塗り固めたような本だから、いくら読んでも、それこそまさに ムダな情報。先日、私も、子どもたち(小学六年生)の前で、こう話してやった。
「栗の葉に、近くに落ちている松の葉包み、それを手で握って、ローローヤヤ、カカカ、バーバ
ーと呪文を唱えれば、親から小遣いが、いつもの一〇倍もらえる」と。
たまたま日本中がハリポタブームでわきかえっていたときでもあり、子どもたちは真剣なまな
ざしで、私の呪文をノートに書きとめようとした。が、そのうち一人が、「先生、反対に読むと、バ カヤローだ」と。
そこでいかにして、子どもに問題意識をもたせるか、である。が、この問題について考える前
に、こういうこともある。
ノーブレインの状態になると、その人間は、いわゆるロボット化する。ひとつの例が、カルト教
団の信者たちである。彼らは思想を注入してもらうかわりに、自ら考えることを放棄してしまう。 ある信者とこんな会話をしたことがある。私が「あなたがたも、少しは指導者の言うことを疑っ てみてはどうですか。ひょっとしたら、あなたがたは、利用されているだけかもしれませんよ」 と。するとその男性(六〇歳)はこう言った。「○○先生は、万巻の書物を読んで、仏の境界(き ょうがい)に入られた方だ。教えにまちがいはない」と。
同じような例は、あのポケモン現象のときに、子どもたちの世界でも起きた。それはブームと
かいうような生やさしいものではなかった。毎日子どもたちは、ポケモンの名前をつらねただけ の、まったく意味のない歌(「ポケモン言えるかな」)を、狂ったように歌っていた。そしてお菓子 でも持ち物でも、黄色いピカチューの絵がついているだけで、それを狂ったように買い求めて いた。私はこのポケンモン現象の中に、たまたまカルトとの共通性を見出した。そして「ポケモ ンカルト」(三一書房)という本を書いた。
このロボット化でこわいのは、脳のCPU(中央演算装置)が狂うため、本人にはその自覚が
ないこと。カルト教団の信者も、またポケモンに夢中になる子どもも、なぜ自分がそうなのかと いうことがわからないまま、たいていは「自分は正しいことをしているのだ」と思い込まされたま ま、醜い商魂に操られる。そしてその結果として、それこそ愚にもつかないようなことを、平気で するようになる。
こうした状態を防ぐためにも、私たちはいつも問題意識をもたねばならない。あなたの子ども
について言うなら、これはいつかあなたの子どもがカルト教団の餌食(えじき)にしないためでも ある。ノーブレインというのは、それ自体がひとつの思考回路で、いつなんどき、その回路の中 に、カルト思想が入り込まないともかぎらない。たまたまあのポケモンブームのころ、アメリカの サンディエゴ郊外で、「ハイアーソース」という名前のカルト教団の信者たち三九人が、集団自 殺をするという事件が起きた(九七年三月)。残された声明文には、「ヘール・ポップすい星とと もに現れる宇宙船とランデブーして、あの世へ旅立つ」と書いてあったという。
常識で考えればバカげた思想だが、ノーブレインの状態になると、それすらもわからなくな
る。つまりそういう人を、「バカな人」という。
いかにして問題意識をもつか。
これは私のばあいだが、私はいつも、自分の頭の中で、その日に考えるテーマを決める。教
育問題であることが多いが、政治問題や社会問題も多い。たいていは身近なことで、「おかし いぞ」と思ったことをテーマにするようにしている。たまたま昨日(〇二・八月九日)もテレビを見 ていたら、田中M子という国会議員が辞職したというニュースが飛び込んできた。私はそのニ ュースを見ながら、いろいろなことを考えた。
(1)田中氏は息子を政治家にするというが、見るとまだあどけなさの残る青年ではないか。そ
ういう形、つまり世襲制で政治が動いてよいのか。動かされてよいのか。あるいはどうしてそう まで政治の世界に、執着するのか。その魅力は何なのか。田中M子氏にしても、それほど哲 学のある人物には見えない。私には出世欲にとりつかれた、どこかガリガリの政治亡者のよう にしか見えない。
(2)田中氏は、さんざん、自己弁明をしてきたではないか。今までのそういう弁明は、いった
い、何だったのか。私たちにウソを言ってきたのか。
(3)その辞職ニュースを受けて、街の人の声が報道されていたが、大半は、「田中さんがかわ
いそうだ」「おしい人をなくした」と言っていた。そうした声を聞いたとき、私はその少し前、人間 国宝にもなっている歌舞伎役者のO氏が、一九歳そこそこの若い舞妓と不倫関係にあったと いうニュースを思いだした。あのときは、街の声のみならず、テレビのキャスターまで、「不倫 は、芸のコヤシ」と言っていたのを覚えている。(若い女性はコヤシ?)O氏はその舞妓と別れ るとき、ホテルのドアで、チンチンを出して見せたという。こうした愚民性は、いったいどこからく るのか。
「おかしい」と思うことが、つぎつぎと頭に飛来する。そこでひとつずつ、その問題について考
える。その結果というわけではないが、この原稿が生まれた。私は、(3)の愚民性に、とくに関 心をもった。「日本人は賢くなったか」と。
で、その結論だが、答は、「ノー」。日本人は知識と情報の氾濫の中で、ますます自分を見失
いつつある。ますます愚かになりつつある。そのことは、今の子どもたちの世界を見ればわか る。子どもたちの「質」は、この三〇年、確かに悪くなった。ひとつの例というわけではないが、 三〇年前の幼児は、「おとなになったら、何になりたい」と聞くと、「幼稚園の先生」とか、「野球 の選手」と答えていた。しかし今の子どもは違う。「ハリーポッターのような魔法使い」とか、「超 能力者」とか、答える。バブル経済のころは、「私、おとなになったら、土地もちの人(男)と結婚 する」と言っていた女の子(小四)や、「宗教団体の教祖になる」と言っていた男の子(小五)が いた。が、そのときよりも、今のほうが、さらに悪くなっているように思う。
(02−8−10)
【追記】
ではどうすればよいか。答は簡単。教育を自由化する。自由化して、民間の活力を利用し
て、教育の質を高める。しかしそれには大前提がひとつある。日本にはびこる不公平社会を是 正すること。これをしておかないと、結局は受験産業だけが自由化の恩恵を受け、受けた分だ け、日本の教育を根底からゆがめる。
⌒ 、、
し 〉 ‐◯‐
( ) ′`
(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
〜〜〜〜ゞ〜〜//〜〜
〜〜
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
8・20……南部公民館
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「子育てストレスが子どもをつぶす」リヨン社・1300円+税が
発売中です。どうかよろしくお願いします。
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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q ・ ・ p /│\
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/ ̄  ̄\ ⌒⌒ ⌒⌒
 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
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件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-13
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) xx人
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。どうか、お近くの人がいらっし
ゃれば、連絡していただけませんか。いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えてい ます。くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票してください。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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*
●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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*
●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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*
●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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*
みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
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メニュー
今日のテーマ、ドラ息子、ドラ娘(Spoiled Kids)
【1】暑中お見舞い申し上げます(Summer Greetings)
【2】世にも不思議な留学記(My young days in Australia)
【3】ドラ息子、ドラ娘(Spoiled Kids)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
∂
⌒
(※ *)
⊂ ̄⊃
∫_ ヽ
′ ( ̄( ヽ
\暑\
)い)
( (
 ̄ ̄
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【1】
暑中お見舞い申し上げます
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私の書斎は、二階にある。その書斎の窓いっぱいに、栗の木がおおうようになった。ちょうど
二五年前、友人の結婚式から帰ってきたとき、植えたもの。そのとき枝の太さが、ちょうど私の 親指の太さだった。が、それが今では、直径が、三〇センチ以上。高さは、二階の大屋根をゆ うに超えた。しかし切ることもできない。
栗の木は、小鳥たちのかっこうの遊び場。キジバトやヒヨドリが、交替で巣をつくっている。が、
切らない理由は、もうひとつ、ある。その栗の木が、我が家の天然のクーラーになっているから だ。
おかげでというか、この大きな栗の木一本で、二階の書斎もそうだが、その下の一階にある
居間など、すっぽりと深い緑でおおわれてしまう。ワイフはよく、「緑のカーテンね」というが、本 当に部屋中が緑っぽく感ずることもある。少し窓をあけて、あとは扇風機を回せば、そのまま 自然の冷気が体をさましてくれる。今はその栗の木に無数のセミがやってきて、朝早くからジャ ンジャンと鳴いている。ああ、まさに夏まっさかり!
心から暑中お見舞い申し上げます。
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【2】
世にも不思議な留学記
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ルイス・アレキサンドリア(金のかんざし)(15号)
●ハウスでのパーティ
話が前後するが、私がハウスへ入ったちょうど、その夜のこと。ハウスでダンスパーティがあ
った。私にすれば、右も左もわからないというような状態だった。私はミスインターナショナルの 一行だと聞いていたが、ミスユニバースだったかもしれない。一九七〇年のはじめ、アルゼン チンのブエノスアイレスであったコンテストだ。その一行が、ハウスへやってきて、ダンスパーテ ィを開いた。その中に「ジュンコ」という日本の女性もいた。その女性はその後、大橋巨泉という テレビタレントと結婚したと聞いているが、それはともかくも、その夜にルイスに会ったわけでは ない。その翌日の夕方、インドネシアの西ジャワの王子が、ルイスを私に紹介してくれた。
私はもともと、もてるタイプの男ではない。どこから見ても、おもしろくない顔をしている。背も
低い。メガネもかけている。その上、まだ言葉もじゅうぶん、話せなかった。その私がルイスと、 それから一週間の間、毎日、デートを繰り返した。今から思うと不思議な気がする。現実にあっ たことというよりは、夢の中のできごとという感じがする。いつも誰かが車で私たちをあちこちへ 案内してくれていた。だれの車だったか、どうしても思い出せない。王子の車だったかもしれな い。運転してくれていたのは、多分、インドネシアの大使館の館員だったと思う。私たちはその 車で、インドネシアレストランへ行ったり、美術館を回ったり、スライドパーティに行ったりした。 スライドパーティというのは、誰かが外国を旅行した際に撮ってきたスライドを、見せてくれると いうパーティだった。
●ルイス・アレキサンドリア
ルイスは背が高く、美しい人だった。ただ当時の私は、そういう女性の美しさを理解するだけ
の「力」がまだなかった。金沢の下宿を飛び出して、まだ一週間もたっていなかった。写真です ら、そういう女性を見たことがない。だから私はルイスに圧倒されるまま、つまり何がなんだか わからないまま、デートを重ねた。私にしてみれば、観光気分だった。しかもルイスが私に親切 だったのは、それは彼女のボランティア精神によるものだと思っていた。が、一週間たち別れ るとき、ルイスは、私の目の前でスーッと涙をこぼした。そしてそのとき、ルイスは、私に一本の 金色のかんざしをくれた。コンテストでもらった賞品だと、ルイスは言った。私はそれに戸惑っ たが、それほど深く考えなかった。少なくとも私は笑って、ルイスと別れた。
ルイスはインドネシアへ帰ってから、数回手紙をくれたが、私は返事を書かなかった。毎日が
嵐のように過ぎていく中で、やがて私はルイスのことを忘れた。が、ある日。半年ぐいらいたっ てからのことだが、自分の部屋で何もすることもなくぼんやりしていると、引き出しの中に、その かんざしがあるのがわかった。私はそのかんざしを手にとると、どういうわけだか、そのかんざ しをナイフで削りはじめた。キラキラと金色に輝くかんざしだった。私はメッキだとばかり思って いた。が、いくら削っても、その金色の輝きは消えなかった。私はそれを知ったとき、何とも申し 訳ない気持ちに襲われた。私はルイスの心を、もてあそんだのかもしれない。当時の私は自分 の心がどこにあるかさえわからないような状態だった。静かに女性の心を思いやるような余裕 は、どこにもなかった。そんな思いが、心をふさいだ。
ルイス・アレキサンドリア。これは彼女の実名だ。彼女は当時、ジャカルタの旅行代理店に勤
めていた。もしルイスの消息を知っている人がいたら、教えてほしい。あるいはもしルイスを知 っている人がいたら、「あのときのヒロシは、今、浜松に住んでいる」と伝えてほしい。今度は、 私が、日本料理をごちそうする番だ。
(1367)
▲ ▲
▲▼▼ ▼▼▲
▼ ▲◎▲ ▼
▲◎◎▲▲
▲ 口 ▲
▼ 口 ▼
口
凸凸凸凸凸
〜〜〜凹凹凹凹凹凹凹〜〜〜
〜〜 〜〜 〜〜〜 〜
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【3】
日本中の子どもが、今、ドラ息子、ドラ娘と
言ってもよいのでは……? そうでない子ど
もをさがすほうが、むずかしくなりました。
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子どもをよい子にする法(子どもは使いまくれ!)
子どもをよい子にしたいとき
●どうすれば、うちの子は、いい子になるの?
「どうすれば、うちの子どもを、いい子にすることができるのか。それを一口で言ってくれ。私
は、そのとおりにするから」と言ってきた、強引な(?)父親がいた。「あんたの本を、何冊も読 む時間など、ない」と。私はしばらく間をおいて、こう言った。「使うことです。使って使って、使い まくることです」と。
そのとおり。子どもは使えば使うほど、よくなる。使うことで、子どもは生活力を身につける。
自立心を養う。それだけではない。忍耐力や、さらに根性も、そこから生まれる。この忍耐力や 根性が、やがて子どもを伸ばす原動力になる。
●一〇〇%スポイルされている日本の子ども?
ところでこんなことを言ったアメリカ人の友人がいた。「日本の子どもたちは、一〇〇%、スポ
イルされている」と。わかりやすく言えば、「ドラ息子、ドラ娘だ」と言うのだ。そこで私が、「君 は、日本の子どものどんなところを見て、そう言うのか」と聞くと、彼は、こう教えてくれた。「とき どきホームステイをさせてやるのだが、食事のあと、食器を洗わない。片づけない。シャワーを 浴びても、あわを洗い流さない。朝、起きても、ベッドをなおさない」などなど。つまり、「日本の 子どもは何もしない」と。反対に夏休みの間、アメリカでホームステイをしてきた高校生が、こう 言って驚いていた。「向こうでは、明らかにできそこないと思われるような高校生ですら、家事だ けはしっかりと手伝っている」と。ちなみにドラ息子の症状としては、次のようなものがある。
●ドラ息子症候群
(1)ものの考え方が自己中心的。自分のことはするが他人のことはしない。他人は自分を喜
ばせるためにいると考える。ゲームなどで負けたりすると、泣いたり怒ったりする。自分の思い どおりにならないと、不機嫌になる。あるいは自分より先に行くものを許さない。いつも自分が 皆の中心にいないと、気がすまない。
(2)ものの考え方が退行的。約束やルールが守れない。目標を定めることができず、目標を
定めても、それを達成することができない。あれこれ理由をつけては、目標を放棄してしまう。 ほしいものにブレーキをかけることができない。生活習慣そのものがだらしなくなる。その場を 楽しめばそれでよいという考え方が強くなり、享楽的かつ消費的な行動が多くなる。
(3)ものの考え方が無責任。他人に対して無礼、無作法になる。依存心が強い割には、自分
勝手。わがままな割には、幼児性が残るなどのアンバランスさが目立つ。
(4)バランス感覚が消える。ものごとを静かに考えて、正しく判断し、その判断に従って行動す
ることができない、など。
●原因は家庭教育に
こうした症状は、早い子どもで、年中児の中ごろ(四・五歳)前後で表れてくる。しかし一度こ
の時期にこういう症状が出てくると、それ以後、それをなおすのは容易ではない。ドラ息子、ド ラ娘というのは、その子どもに問題があるというよりは、家庭のあり方そのものに原因がある からである。また私のようなものがそれを指摘したりすると、家庭のあり方を反省する前に、叱 って子どもをなおそうとする。あるいは私に向かって、「内政干渉しないでほしい」とか言って、 それをはねのけてしまう。あるいは言い方をまちがえると、家庭騒動の原因をつくってしまう。
●子どもは使えば使うほどよい子に
日本の親は、子どもを使わない。本当に使わない。「子どもに楽な思いをさせるのが、親の愛
だ」と誤解しているようなところがある。だから子どもにも生活感がない。「水はどこからくるか」 と聞くと、年長児たちは「水道の蛇口」と答える。「ゴミはどうなるか」と聞くと、「どこかのおじさん が捨ててくれる」と。あるいは「お母さんが病気になると、どんなことで困りますか」と聞くと、「お 父さんがいるから、いい」と答えたりする。生活への耐性そのものがなくなることもある。友だち の家からタクシーで、あわてて帰ってきた子ども(小六女児)がいた。話を聞くと、「トイレが汚れ ていて、そこで用をたすことができなかったからだ」と。そういう子どもにしないためにも、子ども にはどんどん家事を分担させる。子どもが二〜四歳のときが勝負で、それ以後になると、この しつけはできなくなる。
●いやなことをする力、それが忍耐力
で、その忍耐力。よく「うちの子はサッカーだと、一日中しています。そういう力を勉強に向け
てくれたらいいのですが……」と言う親がいる。しかしそういうのは忍耐力とは言わない。好き なことをしているだけ。幼児にとって、忍耐力というのは、「いやなことをする力」のことをいう。 たとえば台所の生ゴミを始末できる。寒い日に隣の家へ、回覧板を届けることができる。風呂 場の排水口にたまった毛玉を始末できる。そういうことができる力のことを、忍耐力という。こ んな子ども(年中女児)がいた。その子どもの家には、病気がちのおばあさんがいた。そのお ばあさんのめんどうをみるのが、その女の子の役目だというのだ。その子どものお母さんは、 こう話してくれた。「おばあさんが口から食べ物を吐き出すと、娘がタオルで、口をぬぐってくれ るのです」と。こういう子どもは、学習面でも伸びる。なぜか。
●学習面でも伸びる
もともと勉強にはある種の苦痛がともなう。漢字を覚えるにしても、計算ドリルをするにして
も、大半の子どもにとっては、じっと座っていること自体が苦痛なのだ。その苦痛を乗り越える 力が、ここでいう忍耐力だからである。反対に、その力がないと、(いやだ)→(しない)→(でき ない)→……の悪循環の中で、子どもは伸び悩む。
……こう書くと、決まって、こういう親が出てくる。「何をやらせればいいのですか」と。話を聞く
と、「掃除は、掃除機でものの一〇分もあればすんでしまう。買物といっても、食材は、食材屋 さんが毎日、届けてくれる。洗濯も今では全自動。料理のときも、キッチンの周囲でうろうろさ れると、かえってじゃま。テレビでも見ていてくれたほうがいい」と。
●家庭の緊張感に巻き込む
子どもを使うということは、家庭の緊張感に巻き込むことをいう。親が寝そべってテレビを見
ながら、「玄関の掃除をしなさい」は、ない。子どもを使うということは、親がキビキビと動き回 り、子どももそれに合わせて、すべきことをすることをいう。たとえば……。
あなた(親)が重い買い物袋をさげて、家の近くまでやってきた。そしてそれをあなたの子ども
が見つけたとする。そのときさっと子どもが走ってきて、あなたを助ければ、それでよし。しかし 知らぬ顔で、自分のしたいことをしているようであれば、家庭教育のあり方をかなり反省したほ うがよい。やらせることがないのではない。その気になればいくらでもある。食事が終わった ら、食器を台所のシンクのところまで持ってこさせる。そこで洗わせる。フキンで拭かせる。さら に食器を食器棚へしまわせる、など。
子どもを使うということは、ここに書いたように、家庭の緊張感に巻き込むことをいう。たとえ
ば親が、何かのことで電話に出られないようなとき、子どものほうからサッと電話に出る。庭の 草むしりをしていたら、やはり子どものほうからサッと手伝いにくる。そういう雰囲気で包むこと をいう。何をどれだけさせればよいという問題ではない。要はそういう子どもにすること。それ が、「いい子にする条件」ということになる。
●バランスのある生活を大切に
ついでに……。子どもをドラ息子、ドラ娘にしないためには、次の点に注意する。(1)生活感
のある生活に心がける。ふつうの寝起きをするだけでも、それにはある程度の苦労がともなう ことをわからせる。あるいは子どもに「あなたが家事を手伝わなければ、家族のみんなが困る のだ」という意識をもたせる。(2)質素な生活を旨とし、子ども中心の生活を改める。(3)忍耐 力をつけさせるため、家事の分担をさせる。(4)生活のルールを守らせる。(5)不自由である ことが、生活の基本であることをわからせる。そしてここが重要だが、(6)バランスのある生活 に心がける。
ここでいう「バランスのある生活」というのは、きびしさと甘さが、ほどよく調和した生活をいう。
ガミガミと子どもにきびしい反面、結局は子どもの言いなりになってしまうような甘い生活。ある いは極端にきびしい父親と、極端に甘い母親が、それぞれ子どもの接し方でチグハグになって いる生活は、子どもにとっては、決して好ましい環境とは言えない。チグハグになればなるほ ど、子どもはバランス感覚をなくす。ものの考え方がかたよったり、極端になったりする。
子どもがドラ息子やドラ娘になればなったで、将来苦労するのは、結局は子ども自身。それを
忘れてはならない。
(もう少し詳しく考えた原稿を、「はやし浩司の世界」で紹介します)
【4】
English Edition
お休みします。
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【5】
子育て危険度。あなたはだいじょうぶ?
***************************
あなたはダメな子ネー!
いつも前向きの暗示を(失敗危険度★★★★★)
●時間をかけて心は伝わる
「あなたはどんどんよくなる」「あなたはさらにすばらしい子になる」という、前向きの暗示が、
子どもを伸ばす。また前向きに伸びている子どもは、ものごとに積極的で攻撃的。何か新しい ことを提案したりすると、「やる」「やりたい」とか言って、くいついてくる。これは家庭教育の常識 だが、しかし問題は、子どもにというより、親にある。
親自身がまず子どもを信ずること。「うちの子はすばらしい子だ」という思いが、子どもを伸ば
す。心というのはそういうもので、長い時間をかけて、子どもに伝わる。言葉ではない。そこでテ スト。
●「年齢はいくつ?」
あなたが子どもを連れて街の中を歩いていたとする。すると向こうから高校時代の同級生が
歩いてきた。そしてあなたの子どもを一度しげしげと見たあと、「(年齢は)いくつ?」と聞いたと する。そのときあなたはどのように感ずるだろうか。
自分の子どもに自信のある親はこういうとき、「まだ」という言葉を無意識のうちに使う。「まだ
五歳ですけど……」と。「うちの子はまだ五歳だけど、すばらしい子どもに見えるでしょ」という気 持ちからそう言う。しかし自分の子どもに自信のない親は、どこか顔をしかめながら、「もう」と いう言葉を使う。「もう五歳なんですけどねえ」と。「もう五歳になるが、その年齢にふさわしくな い」という気持ちからそう言う。もちろんその中間ということもあるが、もしあなたが後者のような なら、あなたの心をつくりかえる。でないと、あなたの子どもから明るさがますます消えていく。 そうなればなったで、子育ては大失敗。ではどうするか。
●うしろ向きに考える中学生
子どもというのは、一度うしろ向きになると、どこまでもうしろ向きになる。そして自ら伸びる芽
をつんでしまう。こんな子ども(中学女子)がいた。ここ一番というところになると、いつも、「どう せ私はダメだから」と。そこでどうしてそういうことを言うのかと、ある日聞いてみた。すると彼女 はこう言った。「どうせ、○○小学校の入試で落ちたもんね」と。その子どもは、もうとっくの昔に 忘れてよいはずの、しかも一〇年近くも前のことを気にしていた。こういうことは子どもの世界 ではあってはならない。
そこでどうだろう。今日からでも遅くないから、あなたもあなたの子どもに向かって、「あなたは
すばらしい子」を言うようにしてみたら……。最初はウソでもよい。しかしあなたがこの言葉を自 然な形で言えるようになったとき、あなたの心は今とは変わっているはずである。当然、あなた の子どもの表情も明るくなっているはずである。
*************************************
あなたには本当のことがわかっていない
子どもの心を大切に(失敗危険度★★★★★)
●無理は禁物
子どもの心を大切にするということは、無理をしないということ。たとえば神経症にせよ恐怖
症にせよ、さらにはチック、怠学(なまけ)や不登校など、心の問題をどこかに感じたら、決して 無理をしてはいけない。中には、「気はもちようだ」「わがままだ」と決めつけて、無理をする人 がいる。
さらに無理をしないことを、甘やかしと誤解している人がいる。しかし子どもの心は、無理をす
ればするほど、こじれる。そしてその分だけ、立ちなおりが遅れる。しかし親というのは、それ がわからない。結局は行きつくところまで行って、はじめて気がつく。その途中で私のようなも のがアドバイスしても、ムダ。「あなたには本当のところがわかっていない」とか、「うちの子ども のことは私が一番よく知っている」と言ってはねのけてしまう。あとはこの繰り返し。
●こわい悪循環
子どもというのは、一度悪循環に入ると、「以前のほうが症状が軽かった」ということを繰り返
しながら、悪くなる。そのとき親が何かをすれば、すればするほど裏目、裏目に出てくる。もしそ んな悪循環を心のどこかで感じたら、鉄則はただ一つ。あきらめる。そしてその状態を受け入 れ、それ以上悪くしないことだけを考えて、現状維持をはかる。よくある例が、子どもの非行。
子どもの非行は、ある日突然、始まる。それは軽い盗みや、夜遊びであったりする。しかしこの
段階で、子どもの心に静かに耳を傾ける人はまずいない。たいていの親は強く叱ったり、体罰 を加えたりする。しかしこうした一方的な行為は、症状をますます悪化させる。万引きから恐 喝、外泊から家出へと進んでいく。
●ウリのつるにナスビはならぬ
子どもというのは、親の期待を一枚ずつはぎとりながら成長していく。また巣立ちも、決して美
しいものばかりではない。中には、「バカヤロー」と悪態をついて巣立ちしていく子どもいる。し かし巣立ちは巣立ち。要はそれを受け入れること。それがわからなければ、あなた自身を振り 返ってみればよい。
あなたは親の期待にじゅうぶん答えながらおとなになっただろうか。あるいはあなたの巣立ち
は、美しく、すばらしいものであっただろうか。そうでないなら、あまり子どもには期待しないこ と。昔からこう言うではないか。『ウリのつるにナスビはならぬ』と。失礼な言い方かもしれない が、子育てというのは、もともとそういうもの。(
*************************************
うちの子は問題をよく読みません
音読と黙読は違う(失敗危険度★★)
●子どもの読解力
小学三年生くらいになると、読解力のあるなしが、はっきりしてくる。たとえば算数の文章題。
読解力のない子どもは、問題を読みきれない、読みまちがえる、など。あちこちの数字を集め て、めちゃめちゃな式を書いたりする。親は「どうしてうちの子は、問題をよく読まないのでしょ う」とか、「そそっかしくて困ります」とか言うが、ことはそんな簡単なことではない。
●音読と黙読
話は少しそれるが、音読と黙読とでは、脳の中でも使う部分がまったく違う。音読は、一度自
分の声で文章を読み、その音を聞いて文の内容を理解する。つまり左脳がそれをつかさどる。 一方黙読は文字を図形として認識し、その図形の意味を判断して文の内容を理解する。つま り右脳がそれをつかさどる。音読ができるから黙読ができるとは限らない。ちなみに文字を覚 えたての幼児は、黙読では文を読むことができない。そんなわけで子どもが文字をある程度読 むことができるようになったら、黙読の練習をさせるとよい。方法は、「口をとじて本を読んでご らん」と指示する。国立国語研究所の調査によると、黙読にすると、小学校の低学年児で、約 三〇%程度、読解力が落ちるそうだ。
●読解力は、学習の基本
ではどうするか。もしあなたの子どもの読解力が心配なら、方法は二つある。一つは、あえて
音読をさせてみる。たとえば先の文章題でも、「声を出して問題を読んでごらん」と言って、問題 を声を出させて読ませてみる。読んだ段階で、たいていの子どもは、「わかった!」と言って、 問題を解くことができる。が、それでも効果があまりないときは、こうする。問題そのものを、別 の紙に書き写させる。子どもは文字(問題)を一度文字で書くことによって、文字の内容を「音」 ではなく、「形」として認識するようになる。少し時間はかかるが、黙読が苦手な子どもには、も っとも効果的な方法である。
読解力は、すべての科目に影響を与える。文章の読解力を訓練しただけで、国語はもちろん
のこと、算数や理科、社会の成績があがるということはよくある。決して軽くみてはいけない。
(1294)
⌒ 、、
し 〉 ‐◯‐
( ) ′`
(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
〜〜〜〜ゞ〜〜//〜〜
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・21……北浜南小学校
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
8・20……南部公民館
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「子育てストレスが子どもをつぶす」リヨン社・1300円+税が
発売中です。どうかよろしくお願いします。
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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MMMMM \│/
| ⌒ ⌒ | ─○─
q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
/ ̄  ̄\ ⌒⌒ ⌒⌒
 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-15
8−15
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
===○=======○====KW(8)
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 399人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 78人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−15号(093)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
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メニュー
今日のテーマ、「8月15日に思う」(What is Aug. 15th for the Japanese?)
【1】話題(Todays Topics)
【2】世にも不思議な留学記(My young days in Australia)
【3】】子育て失敗危険度(Is your parenting OK?)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
∂
⌒
(※ *)
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∫_ ヽ
′ ( ̄( ヽ
\暑\
)い)
( (
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【1】
「子育てストレスが子どもをつぶす」(リヨン社)1300円
から転載します。もしよろしかったら、本をご購入ください。
インターネット書店(JBook)などでも、取り扱っています。
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親が子どもに手をかけすぎるとき
●「どうして泣かすのですか!」
年中児でも、あと片づけのできない子どもは、一〇人のうち、二、三人はいる。皆が道具をバ
ッグの中にしまうときでも、ただ立っているだけ。あるいはプリントでも力まかせに、バッグの中 に押し込むだけ。しかも恐ろしく時間がかかる。「しまう」という言葉の意味すら理解できない。 そういうとき私がすべきことはただ一つ。片づけが終わるまで、ただひたすら、じっと待つ。
S君もそうだった。私が身振り手振りでそれを促していると、そのうちメソメソと泣き出してしまっ
た。こういうとき、子どもの涙にだまされてはいけない。このタイプの子どもは泣くことによって、 その場から逃げようとする。誰かに助けてもらおうとする。しかしその日は運の悪いことに、た またまS君の母親が教室の外で待っていた。母親は泣き声を聞きつけると部屋の中へ飛び込 んできて、こう言った。「どうしてうちの子を泣かすのですか!」と。ていねいな言い方だったが、 すご味のある声だった。
●親が先生に指導のポイント
原因は手のかけすぎ。S君のケースでは、祖父母と、それに母親の三人が、S君の世話をし
ていた。裕福な家庭で、しかも一人っ子。ミルクをこぼしても、誰かが横からサッとふいてくれる ような環境だった。しかしこのタイプの母親に、手のかけすぎを指摘しても、意味がない。第一 に、その意識がない。「私は子どもにとって、必要なことをしているだけ」と考えている。あるい は子どもに楽をさせるのが、親の愛だと誤解している。手をかけることが、親の生きがいになっ ているケースもある。中には子どもが小学校に入学したとき、先生に「指導のポイント」を書い て渡した母親すらいた。(親が先生に、だ!)「うちの子は、こうこうこういう子ですから、こういう ときには、こう指導してください」と。
●泣き明かした母親
あるいは息子(小六)が修学旅行に行った夜、泣き明かした母親もいた。私が「どうしてです
か」と聞くと、「うちの子はああいう子どもだから、皆にいじめられているのではないかと、心配 で心配で……」と。それだけではない。私のような指導をする教師を、「乱暴だ」「不親切だ」と、 反対に遠ざけてしまう。S君のケースでは、片づけを手伝ってやらなかった私に、かえって不満 をもったらしい。そのあと母親は私には目もくれず、子どもの手を引いて教室から出ていってし まった。こういうケースは今、本当に多い。そうそう先日も埼玉県のある私立幼稚園で講演をし たときのこと。そこの園長が、こんなことを話してくれた。「今では、給食もレストラン感覚で用意 してあげないと、親は満足しないのですよ」と。こんなこともあった。
●「先生、こわい!」
中学生たちをキャンプに連れていったときのこと。たき火の火が大きくなったとき、あわてて
逃げてきた男子中学生がいた。「先生、こわい!」と。私は子どものときから、ワンパク少年だ った。喧嘩をしても負けたことがない。他人に手伝ってもらうのが、何よりもいやだった。今で も、そうだ。そういう私にとっては、このタイプの子どもは、どうにもこうにも私のリズムに合わな い。このタイプの子どもに接すると、「どう指導するか」ということよりも、「何も指導しないほう が、かえってこの子どものためにはいいのではないか」と、そんなことまで考えてしまう。
●自分勝手でわがまま
手をかけすぎると、自分勝手でわがままな子どもになる。幼児性が持続し、人格の「核」形成
そのものが遅れる。子どもはその年齢になると、その年齢にふさわしい「核」ができる。教える 側から見ると、「この子はこういう子だという、つかみどころ」ができる。が、その「核」の形成が 遅れる。
子育ての第一目標は、子どもをたくましく自立させること。この一語に尽きる。しかしこのタイ
プの子どもは、(親が手をかける)→(ひ弱になる)→(ますます手をかける)の悪循環の中で、 ますますひ弱になっていく。昔から過保護児のことを「温室育ち」というが、まさに温室の中だけ で育ったような感じになる。人間が本来もっているはずの野性臭そのものがない。そのため温 室の外へ出ると、「すぐ風邪をひく」。キズつきやすく、くじけやすい。ほかに依存性が強い(自 立した行動ができない。ひとりでは何もできない)、金銭感覚にうとい(損得の判断ができない。 高価なものでも、平気で友だちにあげてしまう)、善悪の判断が鈍い(悪に対する抵抗力が弱 く、誘惑に弱い)、自制心に欠ける(好きな食べ物を際限なく食べる。薬のトローチを食べてしま う)、目標やルールが守れないなど、溺愛児に似た特徴もある。
●「心配」が過保護の原因
親が子どもを過保護にする背景には、何らかの「心配」が原因になっていることが多い。そし
てその心配の内容に応じて、過保護の形も変わってくる。食事面で過保護にするケース、運動 面で過保護にするケースなどがある。
しかし何といっても、子どもに悪い影響を与えるのは、精神面での過保護である。「近所のA
君は悪い子だから、一緒に遊んではダメ」「公園の砂場には、いじめっ子がいるから、公園へ 行ってはダメ」などと、子どもの世界を、外の世界から隔離してしまう。そしておとなの世界だけ で、子育てをしてしまう。本来子どもというのは、外の世界でもまれながら、成長し、たくましくな る。が、精神面で過保護にすると、その成長そのものが、阻害される。
そんなわけで子どもへの過保護を感じたら、まずその原因、つまり何が心配で過保護にして
いるかをさぐる。それをしないと、結局はいつまでたっても、その「心配の種」に振り回されるこ とになる。
●じょうずに手を抜く
要するに子育てで手を抜くことを恐れてはいけない。手を抜けば抜くほど、もちろんじょうずに
だが、子どもに自立心が育つ。私が作った格言だが、こんなのがある。
『何でも半分』……これは子どもにしてあげることは、何でも半分でやめ、残りの半分は自分で
させるという意味。靴下でも片方だけをはかせて、もう片方は自分ではかせるなど。
『あと一歩、その手前でやめる』……これも同じような意味だが、子どもに何かをしてあげるに
しても、やりすぎてはいけないという意味。「あと少し」というところでやめる。同じく靴下でたとえ て言うなら、とちゅうまではかせて、あとは自分ではかせるなど。
●子どもはカラを脱ぎながら成長する
子どもというのは、成長の段階で、そのつどカラを脱ぐようにして大きくなる。とくに満四・五歳
から五・五歳にかけての時期は、幼児期から少年少女期への移行期にあたる。この時期、子 どもは何かにつけて生意気になり、言葉も乱暴になる。友だちとの交際範囲も急速に広がり、 社会性も身につく。またそれが子どものあるべき姿ということになる。が、その時期に溺愛と過 保護が続くと、子どもはそのカラを脱げないまま、体だけが大きくなる。たいていは、ものわか りのよい「いい子」のまま通り過ぎてしまう。これがいけない。それはちょうど借金のようなもの で、あとになればなるほど利息がふくらみ、返済がたいへんになる。同じようにカラを脱ぐべき ときに脱がなかった子どもほど、何かにつけ、あとあと育てるのがたいへんになる。
いろいろまとまりのない話になってしまったが、手のかけすぎは、かえって子どものためにな
らない。これは子どもを育てるときの常識である。
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【2】
世にも不思議な留学記
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男尊女卑の日本人(足の長さだけではない)
●私の体は正常ではない?
私のばあい、足の短さが、いつも悩みのタネだった。何度かズボンを買いに行ったが、私に
合うズボンはない。そこで私はいつも子ども用のズボンをはいていた。長距離列車もそうだ。向 こうのトイレは、おとな用、子ども用と分かれている。男用、女用ではない。しかしおとな用で は、下まで足が届かない。列車がゆれるたびに、それ以上に体がゆれる。それでは用を足す ことができない。そこで私はいつも子ども用のトイレを使っていた。まだある。
オーストラリアの学生たちは、よく、パブの前の道路にすわりこんでビールを飲む。そのとき彼
らはひざを立てた状態で、三角ずわりをする。そういう姿勢をとると、ひざの上に、ちょうどうま いぐあいに頭がのる。が、私はのらない。まさかそういうところで正座するわけにもいかない。 そんなわけで皆と一緒に並んでビールを飲むのが、私には苦痛でならなかった。
●日本の男はモテない
人種の違い。日本に住んでいると、それを感ずることはない。しかし外国に住んでいると、そ
れを毎日のように感ずる。メルボルン大学の中に、日本人の留学生は私、一人だけ。オースト ラリア人は、私を通して日本を見、そして日本人を見ていた。そういう視線を感ずるたびに、私 はその人種の違いを意識した。が、それですんだわけではない。いつしか私は違和感を覚える ようになった。一度や二度ではない。「ここは私の国ではない」という思いだ。あるときは町の中 を歩きながら、自分の足が宙を飛んでいるように感じたこともある。
皆は、親切だった。しかしその親切も、ある一定のワクの中の親切であって、それを越えること
はなかった。それをもっとも強く感じたのは、やはり女性を意識したときだった。日本の男は、 モテるかモテないかということになれば、そのレベルを、はるかに下回っていた。私は異性とし て相手にされる存在ではなかった。私の身長は一六六センチで、当時の日本では平均的だっ たが、ハウスの中でも、私より背が低いオーストラリア人は、一〇〇人の中で一人しかいなか った。加えて日本人は、世界の中でも、骨相学的にも、もっとも貧相をしているということだっ た。極東の島国で、多民族との血の交流がなかったため、そうなったらしい。目が細くつりあが り、あごが細く、歯が前へ飛び出している。私はよく、「ヒロシは、日本人のようではない。君の 両親は中国人か」と言われたが、そのたびに喜んでいいのか、悲しんでいいのか、複雑な心境 になったのを覚えている。
●モテない理由はほかに……
が、本当のところ、日本人の男がオーストラリアの女性に相手にされない理由はほかにあっ
た。たとえばオーストラリア人の男たちは、うしろからやってきた女性でも、ドアを通すとき、そ の女性を体で包み込むようにして先へ行かせる。マナーの違いといえばそれまでだが、日本人 にはそうした基本的なマナーが欠けていた。が、マナーだけの問題でもなかった。
オーストラリアでは、夫が妻に向かって、「おい、お茶!」などと言おうものなら、それだけで離
婚事由になる。日本ではごく当たり前の会話だが、こうした男尊女卑的な体質が、日本人の男 性には、体のシミのようにしみこんでいる。そしてそれがそのつど顔を出す。しかも悪いことに、 少し親しくなると、気がゆるみ、それがそのまま出てきてしまう。私も「おい、お茶!」という言い 方こそしなかったが、それに近い言い方を何度かしたことがある。そしてそのたびに「しまっ た!」と思い、相手の女性にそれをわびなければならなかったことがある。
(1369)
▲ ▲
▲▼▼ ▼▼▲
▼ ▲◎▲ ▼
▲◎◎▲▲
▲ 口 ▲
▼ 口 ▼
口
凸凸凸凸凸
〜〜〜凹凹凹凹凹凹凹〜〜〜
〜〜 〜〜 〜〜〜 〜
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【3】
子育て失敗危険度
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隠しごとがないのが、いい親子?
逃げ場を大切に(失敗危険度★★★★★)
●逃げ場で心をいやす
どんな動物にも、最後の逃げ場というのがある。もちろん人間の子どもにもある。子どもがそ
の逃げ場へ逃げ込んだら、親はその逃げ場を荒らしてはいけない。子どもはその逃げ場に逃 げ込むことによって、体を休め、疲れた心をいやす。たいていは自分の部屋であったりする が、その逃げ場を荒らすと、子どもの情緒は不安定になる。ばあいによっては精神不安の遠 因ともなる。あるいはその前の段階として、子どもはほかの場所に逃げ場を求めたり、最悪の ばあいには、家出を繰り返すこともある。逃げ場がなくて、犬小屋に逃げた子どももいたし、近 くの公園の電話ボックスに逃げた子どももいた。
またこのタイプの子どもの家出は、もてるものをすべてもって、一方向に家出するというと特徴
がある。買い物バッグの中に、大根やタオル、ぬいぐるみのおもちゃや封筒をつめて家出した 子どもがいた。(これに対して目的のある家出は、その目的にかなったものをもって家を出る ので、区別できる。)
●逃げ場は神聖不可侵
子どもが逃げ場へ逃げたら、その中まで追いつめて、叱ったり説教してはいけない。子ども
が逃げ場へ逃げたら、子どものほうから出てくるまで待つ。そういう姿勢が子どもの心を守る。 が、中には、逃げ場どころか、子どものカバンの中や机の中、さらには戸棚や物入れの中まで 平気で調べる親がいる。仮に子どもがそれに納得したとしても、親はそういうことをしてはなら ない。こういう行為は子どもから、「私は私」という意識を奪う。
●子どもの人格を守る
これに対して、親子の間に秘密はあってはいけないという意見もある。「隠しごとがないほど、
いい親子」と言う人さえいる。そういうときは反対の立場で考えてみればよい。いつかあなたが 老人になり、体が不自由になったとする。そういうときあなたの子どもが、あなたの机の中やカ バンの中を調べたとしたら、あなたはそれを許すだろうか。プライバシーを守るということは、そ ういうことをいう。秘密をつくるとかつくらないとかいう次元の話ではない。
むずかしい話はさておき、子どもの人格を尊重するためにも、子どもの逃げ場は神聖不可侵
の場所として大切にする。
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友を選ぶか、親を選ぶか?
友を責めるな(失敗危険度★★★)
●行為を責める
あなたの子どもが、あなたからみて好ましくない友だちとつきあい始めたときの鉄則がこれ。
「友を責めるな、行為を責めよ」。イギリスの格言だが、たとえばどこかでタバコを吸ったとす る。そういうときは、タバコは体に悪いとか、タバコを吸うことは悪いことだと言っても、決して相 手の子どもを責めてはいけない。名前を出すのもいけない。この段階で、たとえば「D君は悪い 子だから、つきあってはダメ」などと言うと、それは子どもに、「友を選ぶか、親を選ぶか」の、 二者択一を迫るようなもの。あなたの子どもがあなた(親)を選べばよいが、そうでなければあ なたと子どもの間に大きなキレツを入れることになる。
あとは子ども自身が自分で考え、その「好ましくない友だち」から遠ざかるのを待つ。こういうケ
ースでは、よく親は、「うちの子は悪くない。相手が悪い」と決めてかかることが多いが、あなた の子どもがその中心格になっていると考えて対処する。が、それでもうまくいかないときがあ る。そういうときは、つぎの手を使う。
●信じて伸ばす
子どもというのは、自分を信じてくれる人の前では、自分のよい面を見せようとする。そこであ
なたは子どもの前で、相手の子どもをほめる。○○君は、おもしろい子ね。ユーモアがあって、 お母さんは大好きよ」とか。あなたのそういう言葉は必ず相手の子どもに伝わる。その時点で、 相手の子どもは、あなたの期待にこたえようとし、その結果、あなたの子どもをよい方向に導 いてくれる。いうなればあなたはあなたの子どもを通して、相手の子どもを遠隔操作するわけ だが、これは子育ての中でも高等技術に属する。
●一度こわれた心はもどらない
ほとんどの親は、子どもが非行に向かうようになると、子どもを叱ってなおそうとする。暴力や
威圧を加える親もいる。しかし一度こわれた子どもの心は、そんなに簡単にはなおらない。もし そういう状態になったら、今より症状を悪化させないことだけを考えながら、一年単位で子ども の様子をみる。あせって何かをすればするほど、逆効果になるので注意する。
(1296)
【4】(Translated by Mr. IBM)
What I consider on August 15.
Although it is very strange, as for having accepted war responsibility that war was "wrong
", and having apologized also to the country of what, after the war, free once does not have Japan, either. If what "it had made a mistake in" is accepted, the responsibility will attain to even the Emperor. For Japan which is a bureaucratism state, this is very inconvenient. The reason whose bureaucratism state is a bureaucratism state is in the place which performs politics using absolute authority. That the responsibility attains to the Emperor who is the symbol of the absolute authority may also become the givernment itself which shakes the basis of a bureaucratism system.
Probably only the Japanese of Japan thinking that it is a democratic state is good. A good
example just educates. it is and is as -- does it cut and were hope and the request sometimes issued also in once toward the Ministry of Education toward the school from parents' way or people's way? Are such hope and request realized also in once again? All are just told to a district by the top-down communication system from a center in a dialog unnecessary system. Although the decision-making organization of the name of a "council" is once to be, in what structure is the member of a council chosen by whom primarily? Even the standard is not released. And all of a bill and the directivity of an argument are made along with the composition which bureaucrats created beforehand, calling it a council. A member only states the opinion for about 5 - 10 minutes by one meeting per one person. the rest is called chairman -- getting it blocked -- the person by the side of a bureaucrat who moves at will collects the reply
In such a system, bureaucrats are just controlling the nation about politics. Meiji, Taisho,
and Showa. And now which became Heisei, this system has not changed at all fundamentally. Then, although it will be called correction of bureaucratic government, it will be flipped off only by making it into a mouth in this Japan. Also for the present now, the governor of prefectures of 27-9 among national 47 all prefectures is a former central bureaucrat. In the prefecture of 7-9, the lieutenant governor is also a former central bureaucrat (2000). Furthermore, many of members of the Diet and mayors of a big city are a former central bureaucrat. not to mention [ Prime Minister ] -- the opposition party leader -- a former central bureaucrat (02 years) Why is correction of bureaucratic government etc. expectable in [ such ] being actual?
And the public itself has had the soul extracted to bony by the thing with Tati bad in
addition. It does not know what thing democracy is. When I wrote the same thing before and criticized bureaucratic government of Japan, there was a man (40 years old) who has said, " Are still you a Japanese?" "What [ every ] is it that Japanese people write slander of Japan?"
I am writing no slanders of Japan. It is not told to it that Japan needs to carry out to
carry out in a communist country house for a socialist state. It has said make it a democratic state. It is said that "the government for people by people's people" will just be aimed at. it is, if it is wrong -- it is -- if -- although I say nothing -- however -- why -- such an easy thing -- Japanese people -- it does not understand
Also about that war, 3 million Japanese fell victim. Similarly 3 million foreigners fell victim.
the Japanese pigeon for domestic -- also writing -- it should not pass along the logic "it was an unavoidable war" etc., toward a foreign country A complaint can be said, even if it will do the thing as some country with the same Japan in when or a reverse position, supposing such logic is allowed. Japanese people -- can the preparedness be performed?
(02-8-9)
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【5】
最近書いた、エッセーをお届けします。
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八月一五日に思う
たいへんおかしなことだが、日本は、戦後、どこの国に対しても、「あの戦争はまちがってい
ました」と、戦争責任を認め、謝罪したことは、ただの一度も、ない。「まちがっていた」ことを認 めると、その責任は、天皇にまで及んでしまう。官僚主義国家である日本にとっては、これはま ことに都合が悪い。官僚主義国家が官僚主義国家であるゆえんは、絶対的権威を利用して政 治を行うところにある。その絶対的権威の象徴である天皇に、その責任が及ぶということは、 官僚主義制度の根幹をゆるがすることにもなりかねない。
日本が民主主義国家だと思っているのは、恐らく日本人だけと言ってもよい。よい例が、まさ
に教育。いままだかって、親のほうから、あるいは、民のほうから、学校に向かって、あるいは 文部省や文部科学省に向かって、希望や要望が出されたことが、一度だってあるだろうか。ま たそういう希望や要望が、一度だって実現したことがあるだろうか。すべては中央から、上意 下達方式で地方に、まさに問答無用方式で伝えられる。一応「審議会」という名前の意思決定 機関はあるにはあるが、そもそも審議会のメンバーは、どういうしくみの中で、だれによって選 ばれているのか。その基準すら公表されていない。しかも審議会といいながら、議案、議論の 方向性は、すべて官僚たちがあらかじめ作成した作文に沿ってなされる。メンバーは、一人当 たり、一回の会合で、五〜一〇分程度の意見を述べるだけ。あとは座長と呼ばれる、つまりは 官僚側の意のままに動く人物が、答申をまとめる。
こうした方式で、官僚たちは、まさに政治をあやつってきた。明治、大正、昭和と。そして平成
になった今も、この方式は、基本的には何ら、変わっていない。そこで官僚政治の是正というこ とになるが、それを口にするだけで、この日本では、はじき飛ばされてしまう。現在の今でも、 全国四七都道府県のうち、二七〜九の府県の知事は、元中央官僚。七〜九の県では副知事 も元中央官僚(二〇〇〇年)。さらに国会議員や大都市の市長の多くも、元中央官僚。総理大 臣はもちろんのこと、野党党首ですら元中央官僚(〇二年)。そういう現実の中で、どうして官 僚政治の是正など、期待できるだろうか。
しかもなおタチの悪いことに、民衆そのものが、骨のズイまで、魂を抜き取られてしまってい
る。民主主義がどういうものであるかすらわかっていない。私が以前、同じようなことを書いて、 日本の官僚政治を批判したとき、「あなたはそれでも日本人か!」と言ってきた男性(四〇歳) がいた。「日本人が日本の悪口を書くとは何ごとか!」とも。
私は何も、日本の悪口を書いているのではない。それに、日本を共産主義国家にせよとか、
社会主義国家にせよと言っているのではない。民主主義国家にせよと言っているのである。ま さに「民の、民による、民のための政府」をめざそうと言っているのである。それがまちがってい るといのであれば、私は何も言わないが、しかし、どうしてこんな簡単なことですら、日本人よ、 わからない?
あの戦争についても、三〇〇万人の日本人が犠牲になった。同じく三〇〇万人の外国人が
犠牲になった。日本の国内向けはともかくも、外国に向かって、「やむをえない戦争だった」と いう論理など、通るはずもない。もしこんな論理がまかり通るとするなら、いつか逆の立場で、 日本がどこかの国に同じことをされても、文句は言えないことになる。日本人よ、その覚悟はで きているのか!
(02−8−9)
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私の実験教室「BW教室」
幼児を教えるようになって、三二年になる。この間、私は四つのことを、守った。(1)すべて授
業は公開し、親の参観をいつでも自由にした。(2)教材はすべて手作り。市販の教材は、いっ さい使わなかった。(3)同じ授業をしなかった。(4)新聞広告、チラシ広告など、宣伝をしなか った。
まず(1)授業の公開は、口で言うほど、楽なことではない。公開することによって、教える側
は、手が抜けなくなる。教育というのは、手をかけようと思えばいくらでもかけられる。しかし手 を抜こうと思えば、いくらでも抜ける。それこそプリントを配って、それだけですますこともでき る。そこが教育のこわいところだが、楽でない理由は、それだけではない。
授業を公開すれば、同時に子どもの問題点や能力が、そのまま他人にわかってしまう。とく
にこのころの時期というのは、親たちが神経質になっている時期でもあり、子どもどうしのささ いなトラブルが大きな問題に発展することも珍しくない。教える側の私は、そういうとき、トコトン 神経をすり減らす。
(2)の教材についてだが、私は一方で、無数の市販教材の制作にかかわってきた。しかしそ
ういう市販教材を、親たちに買わせたことは一度もない。授業で使ったこともない。出版社から 割引価格で仕入れて、親たちに買わせれば、それなりの利益もあったのだろうが、結果として 振り返ってみても、私はそういうことはしなかった。本もたくさん出版したが、売るにしても、希望 者の親のみ。しかも仕入れ値より安い値段で売ってきた。
(3)の「同じ授業をしない」については、二つの意味がある。年間を通して同じ授業をしないと
いう意味と、もう一つは、毎年、同じ授業をしないという意味である。この一〇年は、何かと忙し く、時間がないため、年度ごとに同じ授業をするようになった部分もあるが、それでもできるだ け内容を変えるようにしている。ただその年の授業の中では、年間をとおして同じ授業をしな い。これには、さらに二つの意味がある。
そういう形で子どもの心をひきつけておくということ。同じ授業をすれば、子どもはすぐあき
る。もう一つは、そうすることによって、子どもの知能を、あらゆる方向から刺激することができ る。
最後に(4)の宣伝については、こうしてインターネットで紹介すること自体、宣伝ということに
なるので、偉そうなことは言えない。それに毎年、親どうしの口コミ宣伝だけというのも、実のと ころ限界がある。ある年などは、一年間、生徒(年中児)はたったの三人のままだった。例年だ と、親がほかの親を誘ってくれたりして、生徒が少しずつふえるのだが、その年はどういうわけ だかふえなかった。理由は、一年ほどしてからわかった。一人の親が、別の子どもを教室へ連 れてきたときのこと。ほかの二人の親が、その親を、こう言って責めていた。「どうして新しい生 徒なんか紹介するのよ! 三人だけのほうが、先生にていねいにみてもらえるでしょ!」と。親 たちが話しあって、ほかの生徒が入会してくるのを、拒(こば)んでいたのだ。
私の実験教室の名前は、「BW(ビーダブル)教室」という。「ブレイン・ワーク(知能ワーク)」
の頭文字をとって、「BW」とした。「実験」という名前をつけたのは、ある時期、大きな問題のあ る子どもだけを、私の方から頼んで、(そのため当然無料だったが)、来てもらったことによる。
私の教室は、いつも子どもたちの笑い声であふれている。「笑えば伸びる」が、私の教育モット
ーになっている。その中でも得意なのは、満四・五歳から満五・五歳までの、年中児である。興 味のある人は、一度訪れてみてほしい。ほかではまねできない、独自の教育を実践している。
BW教室の問い合わせは、bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp まで。
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子育て随筆byはやし浩司
運動と健康
知人に六五歳の男性がいる。元自衛官で、今は市の施設で、守衛をしている。身長は一六
五センチ、体重は五五キロ。たまたまテニスクラブで顔を合わせたが、私はその若々しさに驚 いた。全身、まさに筋肉のかたまり。精悍(せいかん)な感じさえした。「秘訣は何ですか?」と 聞くと、笑いながら、「自衛官のときは陸上部で毎日走ってばかりいました」とのこと。
こういう男性に出会うと、何かしら目標を与えられたように感ずる。「やればできるのだ」という
思いと、「まだまだがんばれるぞ」と思いだ。同時に、「私も年齢だから……」という、あの卑屈 な思いが消える。いや、このところ何かにつけて、体力的な限界を感ずることが多くなった。そ してその分、弱気になった。バス旅行を計画しても、無理かなという思いの中で、しりごみしてし まう。「家でブラブラしていたほうがいい」とか、「ビデオでも見ようか」とか、そんなふうに考えて しまう。
が、その男性に出会ってから、少し、私の考え方が変わった。まず第一に、体重を減らそうと
考えたこと。現在、少し太り気味で、六七キロ。先週までは、六八〜九キロもあった。この一週 間で何とか、体重を減らした。ただ私の場合、急激に体重を減らすと、抵抗力が落ちる。結膜 炎になったり、皮膚病になったりする。もともと低血圧なこともあるが、血圧も上が一〇〇以 下、下が六〇前後まで落ちてしまう。そうなると、頭の働きそのものが鈍くなってしまう。そんな わけでダイエットもままならない。
が、その男性は、五五キロ。見たところ、やせているというふうでもない。言いかえると、六七
キロの私は、まさに肥満体ということになる。彼のようになるには、あと一〇キロ。ドッグフード、 一袋分の減量をしなければならない。六三キロ前後が適正体重とはいうが、そこまで減らすの はとても無理と思っていた。が、その男性を見たおかげで、目標ができた。やるぞ!
もっともその男性は、ここにも書いたように、若いときから体を鍛えている。今も、週三日はテ
ニスをしているという。そういう男性を目標にしても、あまり意味はない。しかし「がんばればで きる」という部分は、それほどまちがっていない。その数日後から、私はふだんの自転車通勤 のほか、毎日何らかの形で汗をかくようにした。わざと往復数キロの道を歩いてみたり、犬の 散歩の回数をふやしたりするなど。
効果はいろいろあらわれた。第一に、体が軽くなったこと。食事の量が減ったこと。いつもな
ら、「もっと食べたい」という思いの中で、食事を制限していたが、そういう思いが消えた。それ に頭も軽くなったし、このところ何かにつけてよく眠られる。ワイフは「あなたの特技ね」と言う が、三〇分も横になっていると、うち二〇分くらいは眠られる。時間と場所を選ばない。たしか にこれは私の特技だ。
そこでアドバイス。多分、この原稿を読んでいる人は、子育て最前線にいる若いお父さんや
お母さんだと思う。今はもちまえの若さが体力や健康をカバーしているから、それほど感じない かもしれないが、五〇歳をすぎると、その若さがどんと消える。とたん、体力や健康が、どんと 落ちる。気力も落ちる。そこでできるだけ早い時期に、自分なりの健康法を確立したほうがよ い。私たち夫婦のばあいは、ある時期、スポーツクラブへ通ったが、長つづきしなかった。生活 の一部として取り込むことができなかったからだ。そこで私は、自転車通勤をつづけたが、そ れがよかった。ワイフは週に二度、テニスクラブへ通っている。テニスだけなら、長つづきしな かったと思う。仲間どうしが励ましあっている。それがよかった?
健康法は人それぞれだと思うが、要は自分に合った方法を、できるだけ長つづきさせること。
「これから何をしよう」と考えるのではなく、「今までしてきたことの中で、もっと伸ばせるものは 何か」と考えたほうがよい。そういう意味でも、子どもの才能を伸ばし方が参考になる。無理を しても子どもの才能は伸びない。今ある方向性をうまく利用して伸ばす。すぐ、子育ての話とか らめてしまうのが、私の悪いクセだが、そういうこと。
みなさんのご健康を念願します。暑さに負けないでがんばりましょう!
(追記)
体の健康もさることながら、頭の健康と、精神の健康も忘れてはならない。頭の健康は頭を
使うことで維持できるが、問題は精神の健康。私のばあい、毎日子どもたちと接しているの が、たいへんよい方向に作用していると思う。もし毎日部屋の中に閉じこもって原稿ばかり書 いていたら、かなりゆがんだ人間になっていたと思う。(本当はゆがんでいるかもしれないが… …。)一応まともな状態(?)でいられるのは、子どもたちのおかげと感謝している。
(02−8−8)
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子育て随筆byはやし浩司
浜松市の南、太平洋沿いに、中田島砂丘という砂丘がある。ハバだけも一五キロ近くある
が、何でも、あの砂丘にある砂粒の数よりも、宇宙にある星の数のほうが多いのだそうだ。「太 陽」と呼ばれる星にしても、その中の一つに過ぎない! (地球は、ここでいう星ではない。念 のため。)
で、この地球だが、その太陽を直径一五センチの球にすれば、地球はその太陽から一五メ
ートル離れたところにある、直径〇・五ミリ(一ミリの半分!)の玉に過ぎない。宇宙の中では、 まさにチリのような惑星といってもよい。何とも気が遠くなるような話だが、これは事実だ。
と、考えていくと、ここで二つの考え方に分かれるのがわかる。ひとつは、だから人間の存在
は、限りなく小さいという考え方。もう一つは、そういう小さな惑星でも、懸命にがんばって生き ている人間は、それだけで偉大という考え方。どちらがどうということはないが、しかし人間とい うものを、宇宙的な視点から見直してみるということは、とても大切なことである。ともすれば私 たちは、日々の生活に追われるうちに、人間どころか、「私」自身すら見失ってしまう。つい先 ほども、ある子育てマガジンが届いた。どこかの大手の通信会社がスポンサーになっているマ ガジンだが、つぎのような内容だった。
☆海のクラゲについて
☆クラゲ対策
☆子どもと楽しめる日本の三大海水浴場、などなど。
☆
こうした情報がムダだとは思わないが、しかしこういうささいな情報に振り回されているうちに、
人は、そして親は、もっと大切な情報を見落としてしまう。子育てをしていて、こわいところは、こ こにある。よい例が受験情報。こんなことがあった。
地元のA小学校の入試問題に、野菜の名前をたずねる問題が出た。ハサミで紙を切る問題が
出た。運動テストで、跳び箱の上を越える問題が出た。フラフープの輪をくぐる問題が出た。そ ういう問題が出たことを知ったある親は、さっそくスーパーへ連れて行き、野菜の名前を覚えさ せた。ハサミで紙を切る練習をさせた。跳び箱やフラフープについては、体操教室で練習させ ようとした。その親は、「これが教育」と思い込んでいたが、こんなのは教育でも何でもない。子 育てでもない。あえて言えば「指導」ということになるが、しかし指導と構えなければならないほ どの指導ではない。
むしろこういうささいな情報に振り回されているうちに、何がなんだか、わからなくなってしまう。
私のところへも、こう言ってきた母親がいた。「先生、あのA小学校では、ハサミをしっかりと使 えない子どもは、落ちるんですってね」と。あまりにも低次元な話なので黙って聞いていると、さ らにこう言った。「うちの幼稚園では、ハサミの使い方の練習はほとんどしてくれません。心配 です」と。もしそうなら、つまりそんなことで落とすような学校なら、行かないほうがよい。こちら から蹴飛ばしてやればよい。……と私は思ったが、そんなことは言えなかった。その母親との 間に、どうしようもないほど、遠い距離を覚えたからだ。「この母親に教育が何であるかを教え るには、一〇年かかるだろうな」とさえ、思った。
いや、実際こう書きながら、これは私の問題でもある。私自身、親たちの相談や心配に振り回
されているうちに、自分を見失ってしまうことがある。少し前だが、こんなことを言ってきた母親 がいた。「うちの子(小三男児)は、毎日プリントを三枚学習することになっていますが、二枚な ら何とかしますが、三枚目になるとどうしてもしません。どうしたら三枚目をするようになるでしょ うか」と。あるいは「私の娘(年長児)が通っている英語教室の先生は、アイルランド人だといい ます。ヘンなアクセントが身につくのではないかと心配です。どうしたらいいでしょうか」とか。こ ういう相談に真剣に答えていると、こちらまで何がなんだか、わからなくなってしまう。
そこで冒頭の話。私の部屋の天井には、太陽の模型と、水星、金星、地球、火星、木星……
の模型が飾ってある。太陽は直径一五センチ。これはハッポースチロールの球に着色したも の。地球は小さなマチ針を利用した。私は何かの問題を考えていて、ふと自分を見失ったよう なとき、これらの模型を見ながら、自分を取り戻すようにしている。これらを見ていると、何が大 切な問題で、何が大切な問題でないかがわかってくるから不思議である。「人間というのはちっ ぽけな存在だなア」と思うことで、身の回りのささいな問題が気にならなくなる。一方、「私の心 は宇宙よりも大きいぞ」と思うことで、さらに大きな視点からものを考えることができる。……だ からといって、私のもの考え方が大きいとか、すぐれているとか言うのではない。しかし自分を 取り戻すには、たいへん役にたつ。あなたも一度、太陽と地球の模型をつくって、部屋のどこ かに飾ってみてはどうだろうか。あるいは中田島の砂丘へ来ることがあったら、そういう視点で 一度、あの砂粒をながめたらどうだろうか。ほんの少しだけ、また違ったものの考え方ができる と思う。
(02−8−8)
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し 〉 ‐◯‐
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――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
8・20……南部公民館
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「子育てストレスが子どもをつぶす」リヨン社・1300円+税が
発売中です。どうかよろしくお願いします。
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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MMMMM \│/
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q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
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 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8−17臨時増刊
(8−17号は、去る8月11日に誤配信してしまいました。)
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8−17臨時増刊号
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
===○=======○====KW(8)
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) xxx人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) xx人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−17号(臨時号)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。どうか、お近くの人がいらっし
ゃれば、連絡していただけませんか。いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えてい ます。くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
/ ̄\//\/ ̄\
≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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メニュー
_(⌒⌒ヽ
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(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 臨時増刊号で〜す!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
8月17日号は、まちがえて8月11日に配信してしまいました。
で、今回は、臨時増刊号ということにしました。
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【1】
子育てポイント・実用編を送ります。
以前、部分的に、「子育てポイント」として
お届けしたものです。
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(1)
あと片づけとあと始末
あと片づけとあと始末は、基本的に違う。たとえば「部屋に散らかったものを片づける」は、あ
と片づけ。「使った食器をシンクへもっていき、そこで食器を洗い、ナプキンでふく」は、あと始 末。日本人はあと片づけには、うるさいが、あと始末には甘い。これは日本人の国民性のよう なもの。日本人は何かにつけて、責任の所在をはっきりさせるよりも、ものごとをナーナーです まそうとする。
オーストラリア人の子育てをみても、彼らはあと片づけには、それほどうるさくない。子ども部
屋だと、散らかっているのが当たり前という状態。しかしあと始末にはうるさい。冷蔵庫から出 したものを、テーブルの上に置いておこうものなら、子どもたちは親にひどく叱られる。そうそう 以前、こんなことを言ったアメリカ人の友人がいた。「ヒロシ、日本の子どもたちは、皆、スポイ ルされているよ」と。「スポイル」というのは、「ドラ息子化している」という意味だ。そこで私が「君 はどんなところを見てそう言うのか」と聞くと、こう話してくれた。
彼はときどき日本の子どもたち(英会話教室の生徒)を、自宅にホームステイさせているのだ
が、それについて、「食事の前に料理を手伝わない」「食後も食器を洗わない」「シャワーを浴び ても、アワを流さない」「朝起きても、ベッドをなおさない」「……何もしないのだよ」と。
あと片づけをうるさく言い過ぎると、かえって子どもにとっては居心地の悪い世界になってしま
う。アメリカの作家のソローも、こう言っている。「ビロードのクッションの上に座るよりも、カボチ ャンの頭に座るほうが、休まる」と。しかしあと始末は別。子どもにはどんどんとあと始末をさせ る。そういう習慣が、責任感の強い子どもをつくる。(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne. jp/~hhayashi/)
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(4)
子どもに与えるものは、一〇〇倍
子どもの金銭感覚は、幼稚園の年長児から小学二年ぐらいにかけて完成する。「ふえた」「減
った」「トクをした」「損をした」など。お金で物欲を満たす、その満たし方まで、この時期に覚え てしまう。そういうわけでこの時期の金銭感覚が狂うと、あとがたいへん。そこで、子どもに買い 与えるものは、心の中で一〇〇倍するとよい。たとえば一〇〇円のものは一万円。一〇〇〇 円のものは一〇万円、と。
つまり子どもが一〇〇円のものから得る満足感は、おとなが一万円のものから得る満足感と
同じということ。一〇〇〇円のものから得る満足感は、おとなが一〇万円のものから得る満足 感と同じということ。この時期に、一〇〇〇円や一万円のものをホイホイと買い与えていると、 やがて子どもが大きくなり、高校生や大学生になったとき、それこそ一〇万円のものや、一〇 〇万円のものを買い与えないと、満足しなくなる。もしあなたにそれだけの財力があれば話は 別だが、安易な気持ちで買い与えるようなことは、やめたほうがよい。
また「より高価なものを買ってあげればあげるほど、深い親の愛のあかし」と考えている人が
いる。戦後のあのひもじい時期を過ごした人ほど、この傾向が強い。しかしこれはまったくの誤 解。ではどうするか。
イギリスの格言に、『子どもに釣り竿を買ってあげるより、魚釣りに釣れていけ』というのがあ
る。子どもの心をつかみたかったら、子どもにものを買い与えるより、魚釣りに行けという意味 だが、これは子育ての基本でもある。多くの親は、「高価なものを買い与えてやったから、子ど もは親に感謝しているはず」と考える。しかし実際には、感謝などしていない。「ありがとう」とは 言うが、その場だけ。あるいはたいていのばあい、かえって逆効果。
子どもの場合、不自由やひもじさ、さらには思いどおりにならないことが、子どもの生活力を
養う原動力となる。また子どもの心をとらえるということは、もっと別のこと。そういうことも考え ながら、子どもの金銭教育を考える。(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/)
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(7)
子どもの横を歩く
親意識の強い人は、「子どものことは私が一番よく知っている」と、何でもかんでも親が決め
てしまう。子どもの意思など、まったくの無視。たとえばおけいこごとを始めるときも、またやめ るときもそうだ。「来月から、○○音楽教室へ行きますからね」「来月から、今の教室をやめて、 △△教室へ行きますからね」と。子どもは親の意向に振りまわされるだけ。
こうした子育てのリズムは、親が子どもを妊娠したときから始まる。ある母親は胎教と称し
て、毎日おなかの子どもに、クラッシックや英会話のテープを聞かせていた。また別の母親は、 時計とにらめっこをしながら、その時刻になると赤ちゃんがほしがらなくても、ミルクを赤ちゃん の口につっこんでいた。さらにこんな会話をしたこともある。ある日一人の母親が私のところに きて、こう言った。
「先生、うちの子(小三男児)を、夏休みの間、サマーキャンプに入れようと思うのですが、どう
でしょうか?」と。その子は、ハキのない子どもだった。母親はそれを気にしていた。そこで私が 「お子さんは行きたがっているのですか?」と聞くと、「それが行きたがらないので、困っている のです」と。こうしたリズムは、一事が万事。そこでこんなテスト。
あなたの子どもがまだヨチヨチ歩きをしていたころ、(1)あなたは子どもの前を、子どもの手
を引きながら、ぐいぐいと歩いていただろうか。それとも(2)子どものうしろや横に回りながら、 子どものリズムで歩いていただろうか。(2)のようであれば、よし。しかしもし(1)のようであれ ば、そのときから、あなたとあなたの子どものリズムは乱れていたとみる。今も乱れている。そ してやがてあなたは子どもとこんな会話をするようになる。
母「あんたは、だれのおかげでピアノを弾けるようになったか、それがわかっているの。お母
さんが毎週、高い月謝を払って、あなたを音楽教室へ連れていってあげたからよ」、子「いつ、 だれが、お前にそんなことをしてくれと頼んだア!」と。
そうならないためにも、子どもとリズムを合わせる。(子どもはあなたにリズムを合わせること
はできないので。)今日からでも遅くないから、子どもの横かうしろを歩く。たったそれだけのこ とだが、あなたはすばらしい親子関係を築くことができる。(はやし浩司のサイト:http://www2. wbs.ne.jp/~hhayashi/)
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(8)
方向性は図書館で
子どもの方向性を知るためには、子どもを図書館へ連れていけばよい。そして数時間なら数
時間、自由に遊ばせてみる。そしてそのあと、子どもがどんな本を読んでいるかを、静かに観 察する。そのときその子どもが読んでいる本が、その子どもの方向性である。たとえばサッカ ーの好きな子どもは、サッカーの本を読む。乗り物や機械的なものが好きな子どもは、そういう 類の本を読む。この方向性をうまく利用すれば、子どもは伸びるし、それにさからえば、子ども は伸びない。こんな例がある。
子どもに「好きな本を一冊買ってあげるから、選びなさい」と言っておきながら、子どもが何か
本を選んでくると、「こんな本ではダメ。もっとおもしろいのにしなさい」と。こういう親の身勝手さ は、子どもの方向性をつぶす。それがたとえ親の意向に反したものであっても、「おもしろそう ね。ママも読んでみたいわ」と言ってあげる。そして子どもの方向性を前向きに伸ばしてあげ る。たとえば本は嫌いでも、ゲームの攻略本は読むという子どもはいくらでもいる。そういうとき は、ゲームの攻略本を利用して、本のおもしろさを子どもに教えればよい。
要するに子育てで押しつけは禁物。イギリスの格言にも、「楽しく学ぶ子どもはよく学ぶ」
(Happy learners learn best.)というのがある。子どもに何かをさせたかったら、まず楽しい ということを教える。あとは子どもに任せればよい。子どもは自分で伸びる。また多くの親は、 「うちの子はやればできるはず」と言う。それはそうだが、しかしやる、やらないも、「力」のうち。 そういうときは「やってここまで」とあきらめる。このあきらめが子どもを伸ばす。
話はそれたが、これからはプロが伸びる時代。そのためには、子どもの一芸を大切にする。
この一芸が子どもを側面から支え、ばあいによっては、子どもの職業となることもある。そうい う意味でも、子どもの方向性は大切にする。(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~ hhayashi/)
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(9)
親像はぬいぐるみで
子ども(幼児から小学低学年児)に、母性や父性が育っているかどうかは、ぬいぐるみの人
形を抱かせてみればわかる。母性や父性が育っている子どもは、ぬいぐるみを手にすると、さ もいとおしいといった表情で、それを抱く。中には頬をすりよせてくる子どももいる。しかしそうで ない子どもは、ぬいぐるみをみたとたん、足でキックしたりしてくる。
私が調べたところ、幼稚園の年長児で、男女を問わず、一〇人のうち八名が、ぬいぐるみを見
せるとうれしそうな顔をし、約二人弱が、反応を示さないか、あるいはキックしたりするのがわ かった。さらに小学校の四、五年児について調べてみると、約八〇%が、「ぬいぐるみ大好き」 と答え、そのうち約半数が、ごく日常的に多くのぬいぐるみと接しているのがわかった。
子育ては本能ではなく、学習によってできるようになる。つまり親によって育てられたという経
験が身にしみこんでいて、今度は自分が親になったとき、子育てができるようになる。それを 「親像」という。が、不幸にして、不幸な家庭で育てられ、この親像がしっかりしていない人がい る。しかし問題は親像がないことではない。むしろ何不自由なく、親の温かい愛情に恵まれて 育った人のほうが少ない。問題は、その親像のないことに気づかないまま、それに引きまわさ れ、同じ失敗を何度も繰り返すことである。ある父親は、私にこう相談してきた。「娘を抱いてい ても、どれだけ抱けばいいのか。どう抱けばいいのか。それがわからない」と。その父親は、彼 の父親を戦争でなくし、母親の手だけで育てられていた。つまり彼の中には「父親像」がなかっ た。
話がそれたが、これだけは言える。ぬいぐるみを見せたとき、いとおしそうな表情を示す子ど
もは、将来、やさしいパパやママになることができる。(そうでない子どもは、そうでなくなるとは 言えないが……。)そんなわけでもし心配な点があるなら、子どもにはぬいぐるみをもたせると よい。これには男女の差別はない。またあってはならない。男の子でも、ぬいぐるみで遊んでい る子どもはいくらでもいる。(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/)
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(10)
一芸を大切に
子どもには一芸をもたせる。「一芸」というのは、子どもの側からすれば、「これだけは絶対に
人には負けない」というもの。周囲の側からすれば、「このことについては、あいつにかなうもの はいない」というもの。この一芸が子どもを伸ばす。あるいは子どもを側面から支える。中に は、「勉強、一本!」という子どももいるが、このタイプの子どもは、一度勉強でつまずくと、あと は坂をころげ落ちるかのように、成績がさがる。
一芸は、見つけるもの。この一芸は、つくろうとしてつくれるものではない。子どもの日ごろの
様子を観察していると、「これは!」というものに気がつく。それが一芸。ある女の子(一歳)は、 風呂の中でも平気で湯にもぐって遊んでいた。そこで母親がその子どもを水泳教室へ入れて みたが、案の定、「水を得た魚」のように泳ぎ始めた。また別の男の子(五歳児)は、父親が新 車を購入すると、スイッチに興味をもち、「このスイッチは何だ」と聞きつづけた。そこで私に相 談があったので、パソコンを買ってあげることをすすめた。この子どもも予想通り、パソコンに 夢中になり、やがて小学三年生になるころには、ベーシック言語で、自分でつくったゲームで遊 ぶようになった。
ただし同じ一芸でも、ゲームがうまいとか、カードをたくさん集めるとかいうのは、ここでいう一
芸ではない。一芸というのは、将来に向って創造的なもの、あるいは努力と練習によって、より 光る要素のあるものをいう。そういう一芸を子どもの中に見つけたら、思い切り時間とお金をか ける。この「思い切りのよさ」が、子どもの一芸を伸ばす。
さらにその一芸が、子どもの天職になることもある。ある男の子(高校生)は、ほとんど学校
へ行かなかった。毎日、近くの公園でゴルフばかりしていた。しかし一〇年後、会ってみると、 彼はゴルフのプロコーチになっていた。当時私は四〇歳前後だったが、そのときすでに、私の 年収の何倍ものお金を稼いでいた。同じように中学時代、手芸ばかりしている女の子がいた。 学校ではほとんど目立たなかったが、今、市内の中心部で、大きなブテイックの店を構えてい る。一芸には、そういう意味も含まれる。(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~ hhayashi/)
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( 子育てって、たいへんね!)
| |" )||(_________)
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(11)
過関心は百害のもと
ある朝、一人の母親から電話がかかってきた。そしてものすごい剣幕でこう言った。いわく、
「学校の席がえをするときのこと。先生が、『好きな子どうし並んでいい』と言ったが、(私の子ど ものように)友だちのいない子どもはどうすればいいのか。そういう子どもに対する配慮が足り ない。こういうことは許せない。先生、一緒に学校へ抗議に行ってくれないか」と。その子どもに は、チックもあった。軽いが吃音(どもり)もあった。神経質な家庭環境が原因だが、そういうこ とはこの母親にはわかっていない。もし問題があるとするなら、むしろ母親のほうだ。こんなこ ともあった。
私はときどき、席を離れてフラフラ歩いている子どもにこう言う。「おしりにウンチがついてい
るなら、歩いていていい」と。しかしこの一言が、父親を激怒させた。ある夜、猛烈な抗議の電 話がかかってきた。いわく、「おしりのウンチのことで、子どもに恥をかかせるとは、どういうこと だ!」と。その子ども(小三男児)は、たまたま学校で、「ウンチもらし」と呼ばれていた。小学二 年生のとき、学校でウンチをもらし、大騒ぎになったことがある。もちろん私はそれを知らなか った。
しかし問題は、席がえでも、ウンチでもない。問題は、なぜ子どもに友だちがいないかというこ
と。さらにはなぜ、小学二年生のときにそれをもらしたかということだ。さらにこうした子どもどう しのトラブルは、まさに日常茶飯事。教える側にしても、いちいちそんなことに神経を払ってい たら、授業そのものが成りたたなくなる。子どもたちも、息がつまるだろう。教育は『まじめ七 割、いいかげんさ三割』である。子どもは、この「いいかげんさ」の部分で、息を抜き、自分を伸 ばす。ギスギスは、何かにつけてよくない。
親が教育に熱心になるのは、それはしかたないことだ。しかし度を越した過関心は、子どもを
つぶす。人間関係も破壊する。もっと言えば、子どもというのは、ある意味でキズまるけになり ながら成長する。キズをつくことを恐れてはいけないし、子ども自身がそれを自分で解決しよう としているなら、親はそれをそっと見守るべきだ。へたな口出しは、かえって子どもの成長をさ またげる。(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/)
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(14)
音読と黙読は違う
小学三年生くらいになると、読解力のあるなしが、はっきりしてくる。たとえば算数の文章題。
読解力のない子どもは、問題を読みきれない、読みまちがえる、など。あちこちの数字を集め て、めちゃめちゃな式を書いたりする。親は「どうしてうちの子は、問題をよく読まないのでしょ う」とか、「そそっかしくて困ります」とか言うが、ことはそんな簡単なことではない。
話は少しそれるが、音読と、黙読とでは、脳の中でも使う部分がまったく違う。音読は、一度
自分の声で文章を読み、その音を聞いて文の内容を理解する。つまり左脳がそれをつかさど る。一方黙読は文字を図形として認識し、その図形の意味を判断して文の内容を理解する。つ まり右脳がそれをつかさどる。音読ができるから黙読ができるとは限らない。ちなみに文字を 覚えたての幼児は、黙読では文を読むことができない。そんなわけで子どもが文字をある程度 読むことができるようになったら、黙読の練習をさせるとよい。方法は、「口をとじて本を読んで ごらん」と指示する。ある研究団体の調査によれば、黙読にすると、小学校の低学年児で、約 三〇%程度、読解力が落ちることが」わかっている(国立国語研究所)。
ではどうするか。もしあなたの子どもの読解力が心配なら、方法は二つある。一つは、あえて
音読をさせてみる。たとえば先の文章題でも、「声を出して問題を読んでごらん」と言って、問題 を声を出させて読ませてみる。読んだ段階で、たいていの子どもは、「わかった!」と言って、 問題を解くことができる。が、それでも効果があまりないときは、こうする。問題そのものを、別 の紙に書き写させる。子どもは文字(問題)を一度文字で書くことによって、文字の内容を「音」 ではなく、「形」として認識するようになる。少し時間はかかるが、黙読が苦手な子どもには、も っとも効果的な方法である。
読解力は、すべての科目に影響を与える。文章の読解力を訓練しただけで、国語はもちろん
のこと、算数や理科、社会の成績があがったということはよくある。決して軽くみてはいけない。 (はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/)
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子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(16)
はだし教育を大切に
以前、動きがたいへんすばやい子ども(年長男児)がいた。ドッチボールをしても、いつも最
後まで残っていた。そこで母親に秘訣を聞くと、こう話してくれた。「乳幼児期は、ほとんど、は だしで過ごしました。雨の日でもはだしだったので、近所の人に白い目で見られたこともありま す」と。その子どもは二歳になるときには、うしろ向きにスキップして走ることができたそうだ。
子どもの敏捷(びんしょう)さを養うには、はだしがよい。子どもというのは足の裏からの刺激
を受けて、その敏捷性を養う。反対に分厚い底の靴に、分厚い靴下をはいて、どうして敏捷性 を養うことができるというのか。一つの目安として、階段をおりる様子を観察してみればよい。 敏捷な子どもは、スタスタとリズミカルに階段をおりることができる。そうでない子どもは、手す りにつかまって一段ずつ、恐る恐るおりる。階段をリズムカルにおりられない子どもは、年中児 で一〇人に一人はいる。あるいは傾いた土地や、川原の石ころの間を歩かせてみればよい。 敏捷な子どもは、ピョンピョンと平気で飛び跳ねるようにして歩くことができる。そうでない子ども はそうでない。
もしあなたの子どもの敏捷性が心配なら、今日からでも遅くないから、はだしにするとよい。あ
るいはよくころぶ(※)とか、動作がどこか遅いというようなときも、はだしにするとよい。(分厚 い靴や分厚い靴下をはきなれた子どもは、はだしをいやがるが、そうであるならなおさら、はだ しにしてみる。)
この敏捷性はあらゆる運動の基本になる。言い換えると、もともと敏捷さがあまりない子ども
に、あれこれ運動をさせてもあまり上達は望めない。(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs. ne.jp/~hhayashi/)
(※……ころびやすい子どものばあい、敏捷性だけでは説明がつかないときもある。そういうと
きは歩く様子をまうしろから観察してみる。X脚になって足が互いにからむようであれば、一度 小児科のドクターに相談してみるとよい。)
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(1〜600作を、CDにてお分けしています。ご希望の方は、お申し込みください。
申し込み方法は、以下のようです。)
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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し 〉 ‐◯‐
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(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
8・20……南部公民館
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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MMMMM \│/
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q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
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 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
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件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-17^A
8-17
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
===○=======○====KW(8)
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) xxx人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) xx人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−17号(094)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。どうか、お近くの人がいらっし
ゃれば、連絡していただけませんか。いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えてい ます。くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票してください。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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*
●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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*
●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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*
みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
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メニュー
今日のテーマ、「私たちは賢くなったか」(Are we wise enough?)
【1】子どもが燃え尽きるとき(Burnt-Out!)
【2】世にも不思議な留学記(My young days in Australia)
【3】子育て失敗危険度(How to be good parents)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
∂
⌒
(※ *)
⊂ ̄⊃
∫_ ヽ
′ ( ̄( ヽ
\暑\
)い)
( (
 ̄ ̄
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【1】
「子育てストレスが子どもをつぶす」(リヨン社)1300円
から転載します。もしよろしかったら、本をご購入ください。
インターネット書店(JBook)などでも、取り扱っています。
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子どもの心が燃え尽きるとき
●「助けてほしい」
ある夜遅く、突然、電話がかかってきた。受話器を取ると、相手の母親はこう言った。「先生、
助けてほしい。うちの息子(高二)が、勉強しなくなってしまった。家庭教師でも何でもいいから、 してほしい」と。浜松市内でも一番と目されている進学校のA高校のばあい、一年生で、一クラ ス中、二〜三人。二年生で、五〜六人が、燃え尽き症候群に襲われているという(B教師談)。 一クラス四〇名だから、一〇%以上の子どもが、燃え尽きているということになる。この数を多 いとみるか、少ないとみるか?
●燃え尽きる子ども
原因の第一は、家庭教育の失敗。「勉強しろ、勉強しろ」と追いたてられた子どもが、やっと
のことで目的を果たしたとたん、燃え尽きることが多い。気が弱くなる、ふさぎ込む、意欲の減 退、朝起きられない、自責の念が強くなる、自信がなくなるなどの症状のほか、それが進むと、 強い虚脱感と疲労感を訴えるようになる。概してまじめで、従順な子どもほど、そうなりやすい。 で、一度そうなると、その症状は数年単位で推移する。脳の機能そのものが変調する。ほとん どの親は、ことの深刻さに気づかない。気づかないまま、次の無理をする。これが悪循環とな って、症状はさらに悪化する。その母親は、「このままではうちの子は、大学へ進学できなくな ってしまう」と泣き崩れていたが、その程度ですめば、まだよいほうだ。
●原因は家庭、そして親
親の過関心と過干渉がその背景にあるが、さらにその原因はと言えば、親自身の不安神経
症などがある。親が自分で不安になるのは、親の勝手だが、その不安をそのまま子どもにぶ つけてしまう。「今、勉強しなければ、うちの子はダメになってしまう!」と。そして子どもに対し て、しすぎるほどしてしまう。ある母親は、毎晩、子ども(中三男子)に、つきっきりで勉強を教え た。いや、教えるというよりは、ガミガミ、キリキリと、子どもを叱り続けた。子どもは子どもで、 高校へ行けなくなるという恐怖から、それに従った。が、それにも限界がある。言われたことは したが、効果はゼロ。だから母親は、ますますあせった。あとでその母親は、こう述懐する。 「無理をしているという思いはありました。が、すべて子どものためだと信じ、目的の高校へ入 れば、それで万事解決すると思っていました。子どもも私に感謝してくれると思っていました」 と。
●休養を大切に
教育は失敗してみて、はじめて失敗だったと気づく。その前の段階で、私のような立場の者
が、あれこれとアドバイスをしてもムダ。中には、「他人の子どものことだから、何とでも言えま すよ」と、怒ってしまった親もいる。私が、「進学はあきらめたほうがよい」と言ったときのこと だ。そして無理に無理を重ねる。が、さらに親というのは、身勝手なものだ。子どもがそういう 状態になっても、たいていの親は自分の非を認めない。「先生の指導が悪い」とか、「学校が合 っていない」とか言いだす。「わかっていたら、どうしてもっとしっかりと、アドバイスしてくれなか ったのだ」と、私に食ってかかってきた父親もいた。
一度こうした症状を示したら、休息と休養に心がける。「高校ぐらい出ておかないと」式の脅し
や、「がんばればできる」式の励ましは禁物。今よりも症状を悪化させないことだけを考えなが ら、一にがまん、二にがまん。あとは静かに「子どものやる気」が回復するのを待つ。
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【2】
世にも不思議な留学記
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非日常的な日常(やがて矛盾から違和感を……)
●ケタ違いの金持ちたち
王族や皇族の子弟はもちろんのこと、公費留学生は別として、私費で留学してきたような連
中は、その国でもケタ違いの金持ちばかりだった。アルジェリアのレミ(実名)、ベネズエラのリ カルド(実名)などは、ともにその国の石油王の息子だった。フィージーから来ていたペイテル (実名)もそうだった。しかしその中でも異色中の異色は、香港から来ていたC君という学生だ った。実名は書けない。書けないが、わかりやすく言えば、香港マフィアの大親分の息子という ことだった。彼の兄ですら、香港の芸能界はもちろんのこと、映画、演劇などの興行を一人で 牛耳っていた。ある日C君の部屋に行くと、彼の兄が「ピンキーとキラーズ」(当時の日本を代 表するポップシンガー)や布施明と、仲よく並んで立っている写真があった。彼らが、香港で公 演したときとった写真ということだった。いつかC君が、「シドニーにも、おやじの地下組織があ る。何かあったら、ぼくに連絡してくれ」と話してくれたのを覚えている。
●インドネシア海軍の前で閲兵
こういう世界だから、日常の会話も、きわめて非日常的だった。夏休みに日本でスキーをして
きたという学生がいた。話を聞くと、こう言った。「ヒロシ、ユーイチローを知っているか」と。私が 「ユー……」と口ごもっていると、「ユーイチロー・ミウラ(三浦雄一郎、当時の日本を代表するス キー選手)だ。ぼくはユーイチローにコーチをしてもらった。君はユーイチローを知っている か?」と。しかも「日本の大使館で大使をしている叔父と、一緒に行ってきた」などと言う。
そういう世界には、そういう世界の人どうしのつながりがある。そしてそういうつながりが、無数
にからんで、独特の特権階級をつくる。それは狂おしいほどに甘美な世界だ。一度、ある国の 女王が、ハウスへやってきたことがある。息子の部屋へ、お忍びで、である。しかしその美しさ は、私の度肝を抜くものだった。私は紹介されたものの、言葉を失ってしまった。「これが同じ 人間か……」と。あるいはインドネシア海軍がメルボルン港へやってきたときのこと。将校以 下、数一〇名が、わざわざバスに乗って、西ジャワの王子のところへ挨拶にやってきた。たま たま休暇中で、ハウスにはほとんど学生がいなかったこともある。私はその友人と並んで、最 敬礼をする将校の前を並んで歩かされた、などなど。
●やがて離反
が、私の心はやがて別の方へ向き始めた。もう少しわかりやすく言えば、そういう世界を知れ
ば知るほど、それに違和感を覚えるようになった。私はどこまでいっても、ただの学生、あるい はそれ以下の自転車屋の息子だった。一方、彼らはいつもスリーピースのスーツで身を包み、 そのうちのまた何人かは運転手つきの車をもっていた。そういう連中と張りあっても、勝ち目は ない。仮に私が生涯懸命に働いても、彼らの一日分の生活費も稼げないだろう。そう感じたと き、それは「矛盾」となって私の心をふさいだ。最近になって、無頓着な人は、「そういう王子や 皇太子と、もっと親しくなっておけばよかったですね」などと言う。「旅行したら、王宮に泊めても らいなさい」と言う人もいる。今でも手紙を書けば、返事ぐらいは来るかもしれない。しかし私は いやだ。そういうことをしてペコペコすること自体、私にとっては敗北を認めるようなものだ。
やがて私は彼らとは一線を引くようになった。彼らもまた、私がただの商人の息子とわかる
と、一線を引くようになった。同じ留学生でありながら、彼らは彼らにふさわしい連中と、そして 私は私にふさわしい連中と、それぞれグループを作るようになった。そしてそれぞれのグルー プは、どこか互いに遠慮がちになり、やがて疎遠になっていった。
▲ ▲
▲▼▼ ▼▼▲
▼ ▲◎▲ ▼
▲◎◎▲▲
▲ 口 ▲
▼ 口 ▼
口
凸凸凸凸凸
〜〜〜凹凹凹凹凹凹凹〜〜〜
〜〜 〜〜 〜〜〜 〜
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【3】
失敗してからでは遅い、
あなたの子育て。
今まで無数の親と子が私の前を
通りすぎていきました。
そんな経験の中から……
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無理をする→ますますさがるの悪循環
子どもを知る(失敗危険度★★★★)
●親の欲目
「己の子どもを知るは賢い父親だ」と言ったのはシェークスピア(「ベニスの商人」)だが、それ
くらい自分の子どものことを知るのは難しい。親というのは、どうしても自分の子どもを欲目で 見る。あるいは悪い部分を見ない。「人、その子の悪を知ることなし」(「大学」)というのがそれ だが、こうした親の目は、えてして子どもの本当の姿を見誤る。いろいろなことがあった。
●やってここまで
ある子ども(小六男児)が、祭で酒を飲んでいて補導された。親は「誘われただけ」と、がんば
っていたが、調べてみると、その子どもが主犯格だった。またある夜一人の父親が、A君(中 一)の家に怒鳴り込んできた。「お宅の子どものせいで、うちの子が不登校児になってしまっ た」と。A君の父親は、「そんなはずはない」とがんばったが、A君は学校でもいじめグループの 中心にいた、などなど。こうした例は、本当に多い。子どもの姿を正しくとらえることは難しい が、子どもの学力となると、さらに難しい。
たいていの親は、「うちの子はやればできるはず」と思っている。たとえ成績が悪くても、「勉強
の量が少なかっただけ」とか、「調子が悪かっただけ」と。そう思いたい気持ちはよくわかるが、 しかしそう思ったら、「やってここまで」と思いなおす。子どものばあい、(やる・やらない)も力の うち。子どもを疑えというわけではないが、親の過剰期待ほど、子どもを苦しめるものはない。 そこで子どもの学力は、つぎのようにして判断する。
●子どもを受け入れる
子どもの学校生活には、ほとんど心配しない。いつも安心して子どもに任せているというので
あれば、あなたの子どもはかなり優秀な子どもとみてよい。しかしいつも何か心配で、不安が つきまとうというのであれば、あなたの子どもは、その程度の子ども(失礼!)とみる。そしても し後者のようであれば、できるだけ子どもの力を認め、それを受け入れる。早ければ早いほど よい。そうでないと、(無理を強いる)→(ますます学力がさがる)の悪循環の中で、子どもの成 績はますますさがる。要するに「あきらめる」ということだが、不思議なことにあきらめると、それ まで見えていなかった子どもの姿が見えるようになる。シェークスピアがいう「賢い父親」という のは、そういう父親をいう。
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それでは子どもがかわいそう
負けるが勝ち(失敗危険度★★)
●親どうしのトラブルは日常茶飯事
この世界、子どもをはさんだ親どうしのトラブルは、日常茶飯事。言った、言わないがこじれ
て、転校ザタ、さらには裁判ザタになるケースも珍しくない。ほかのことならともかくも、間に子ど もが入るため、親も妥協しない。が、いくつかの鉄則がある。
まず親どうしのつきあいは、「如水淡交」。水のように淡く交際するのがよい。この世界、「教
育」「教育」と言いながら、その底辺ではドス黒い親の欲望が渦巻いている。それに皆が皆、ま ともな人とは限らない。情緒的に不安定な人もいれば、精神的に問題のある人もいる。さらに は、アルツハイマーの初期のそのまた初期症状の人も、四〇歳前後で、二〇人に一人はい る。このタイプの人は、自己中心性が強く、がんこで、それにズケズケとものをいう。そういうま ともでない人(失礼!)に巻き込まれると、それこそたいへんなことになる。
●最初に頭をさげる
つぎに「負けるが勝ち」。子どもをはさんで何かトラブルが起きたら、まず頭をさげる。相手が
先生ならなおさら、親でも頭をさげる。「すみません、うちの子のできが悪くて……」とか何とか 言えばよい。あなたに言い分もあるだろう。相手が悪いと思うときもあるだろう。しかしそれでも 頭をさげる。あなたががんばればがんばるほど、結局はそのシワよせは、子どものところに集 まる。しかしあなたが最初に頭をさげてしまえば、相手も「いいんですよ、うちも悪いですから… …」となる。そうなればあとはスムーズにことが流れ始める。要するに、負けるが勝ち。
●つきあいの大鉄則
……と書くと、「それでは子どもがかわいそう」と言う人がいる。しかしわかっているようでわか
らないのが、自分の子ども。あなたが見ている姿が、子どものすべてではない。すべてではな いことは、実はあなた自身が一番よく知っている。あなたは子どものころ、あなたの親は、あな たのすべてを知っていただろうか。それに相手が先生であるにせよ、親であるにせよ、そういう 人たちから苦情が耳に届くということは、よほどのことと考えてよい。そういう意味でも、「負ける が勝ち」。これは親どうしのつきあいの大鉄則と考えてよい。
【4】
お休みします。
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【5】
私たちは賢くなったのか?
いや、情報と知識が氾濫(はんらん)する世界で、
むしろ愚かになっているのではないか?
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日本人は賢くなったか?
人間の賢さは、「自ら考える力」で決まる。
よく誤解されるが、知識や情報が多いからといって、賢い人ということにはならない。反対に、
いくら知識や情報があっても、バカな人はバカ。映画『フォレストガンプ』の中でも、フォレストの 母はこう言っている。「バカなことをする人をバカというのよ。(頭じゃ、ないのよ)」と。
そういう視点で、もう一度、日本人について考えてみる。日本人は、賢くなったか、と。
今、高校生でも、将来を考えて、毎日本を読んだり、勉強している子どもは、一〇%もいな
い。文部科学省国立教育政策研究所の行った調査によると、「宿題や授業でしか本は読まな い」と答えた子ども(小、中、高校)は、全体では一八%だが、高校生は三三%であった。また 「教科書より厚い本を読んだことがない」も、全体では一六%だが、高校生では二三%であっ た(全国小学四年生以上高校二年生までの二一二〇人について調査。二〇〇二年)。
わかりやすく言えば、小学生ほど、よく本を読み、中学生、高校生になると、本を読まなくなる
ということ。一見何でもないような現象に見えるかもしれないが、「では、高校生とはいったい、 何か」という問題にぶつかってしまう。より高度な勉強をするから高校生というのではないの か。が、実態は、その逆。毎日くだらない情報を、携帯電話で交換しているのが、高校生という ことになる。そう言い切るのは正しくないが、しかし実態は、そんなところと考えてよい。大半の 高校生は、毎日四〜五時間はテレビを見たり、ゲームをしたりして時間をつぶしている。六〜 七時間と答えた子どももいた(筆者、〇一年、浜松市内の高校生一〇人に調査)。
その結果というわけではないが、最近の高校生は、まさにノーブレイン(知能なし)という状態
になっている。知識や情報に振りまわされているだけ。自ら考えるということができない。…… しない。政治問題や社会問題など、問いかけただけで、「ダサイ!」と、はねのけられてしまう。 「日本がかかえる借金は六〇〇兆円だよ。君たちの借金だよ」と私が話しかけたときのこと。 女子高校生たちは、こう言った。「私ら、そんな話、関係ないもんネ〜」と(二〇〇〇年市内の 図書館で)。
もちろん本を読んだからといって、賢くなるというわけではない。それ以上に大切なことは、い
かにして問題意識をもつか、だ。その問題意識がなければ、本を読んでも、それもただの情報 で終わってしまう。よい例が、ゲームの攻略本だ。最近では、「ハリーポッター」の魔法の解説 本などもある。もともとウソにウソを塗り固めたような本だから、いくら読んでも、それこそまさに ムダな情報。先日、私も、子どもたち(小学六年生)の前で、こう話してやった。
「栗の葉に、近くに落ちている松の葉包み、それを手で握って、ローローヤヤ、カカカ、バーバ
ーと呪文を唱えれば、親から小遣いが、いつもの一〇倍もらえる」と。
たまたま日本中がハリポタブームでわきかえっていたときでもあり、子どもたちは真剣なまな
ざしで、私の呪文をノートに書きとめようとした。が、そのうち一人が、「先生、反対に読むと、バ カヤローだ」と。
そこでいかにして、子どもに問題意識をもたせるか、である。が、この問題について考える前
に、こういうこともある。
ノーブレインの状態になると、その人間は、いわゆるロボット化する。ひとつの例が、カルト教
団の信者たちである。彼らは思想を注入してもらうかわりに、自ら考えることを放棄してしまう。 ある信者とこんな会話をしたことがある。私が「あなたがたも、少しは指導者の言うことを疑っ てみてはどうですか。ひょっとしたら、あなたがたは、利用されているだけかもしれませんよ」 と。するとその男性(六〇歳)はこう言った。「○○先生は、万巻の書物を読んで、仏の境界(き ょうがい)に入られた方だ。教えにまちがいはない」と。
同じような例は、あのポケモン現象のときに、子どもたちの世界でも起きた。それはブームと
かいうような生やさしいものではなかった。毎日子どもたちは、ポケモンの名前をつらねただけ の、まったく意味のない歌(「ポケモン言えるかな」)を、狂ったように歌っていた。そしてお菓子 でも持ち物でも、黄色いピカチューの絵がついているだけで、それを狂ったように買い求めて いた。私はこのポケンモン現象の中に、たまたまカルトとの共通性を見出した。そして「ポケモ ンカルト」(三一書房)という本を書いた。
このロボット化でこわいのは、脳のCPU(中央演算装置)が狂うため、本人にはその自覚が
ないこと。カルト教団の信者も、またポケモンに夢中になる子どもも、なぜ自分がそうなのかと いうことがわからないまま、たいていは「自分は正しいことをしているのだ」と思い込まされたま ま、醜い商魂に操られる。そしてその結果として、それこそ愚にもつかないようなことを、平気で するようになる。
こうした状態を防ぐためにも、私たちはいつも問題意識をもたねばならない。あなたの子ども
について言うなら、これはいつかあなたの子どもがカルト教団の餌食(えじき)にしないためでも ある。ノーブレインというのは、それ自体がひとつの思考回路で、いつなんどき、その回路の中 に、カルト思想が入り込まないともかぎらない。たまたまあのポケモンブームのころ、アメリカの サンディエゴ郊外で、「ハイアーソース」という名前のカルト教団の信者たち三九人が、集団自 殺をするという事件が起きた(九七年三月)。残された声明文には、「ヘール・ポップすい星とと もに現れる宇宙船とランデブーして、あの世へ旅立つ」と書いてあったという。
常識で考えればバカげた思想だが、ノーブレインの状態になると、それすらもわからなくな
る。つまりそういう人を、「バカな人」という。
いかにして問題意識をもつか。
これは私のばあいだが、私はいつも、自分の頭の中で、その日に考えるテーマを決める。教
育問題であることが多いが、政治問題や社会問題も多い。たいていは身近なことで、「おかし いぞ」と思ったことをテーマにするようにしている。たまたま昨日(〇二・八月九日)もテレビを見 ていたら、田中M子という国会議員が辞職したというニュースが飛び込んできた。私はそのニ ュースを見ながら、いろいろなことを考えた。
(1)田中氏は息子を政治家にするというが、見るとまだあどけなさの残る青年ではないか。そ
ういう形、つまり世襲制で政治が動いてよいのか。動かされてよいのか。あるいはどうしてそう まで政治の世界に、執着するのか。その魅力は何なのか。田中M子氏にしても、それほど哲 学のある人物には見えない。私には出世欲にとりつかれた、どこかガリガリの政治亡者のよう にしか見えない。
(2)田中氏は、さんざん、自己弁明をしてきたではないか。今までのそういう弁明は、いった
い、何だったのか。私たちにウソを言ってきたのか。
(3)その辞職ニュースを受けて、街の人の声が報道されていたが、大半は、「田中さんがかわ
いそうだ」「おしい人をなくした」と言っていた。そうした声を聞いたとき、私はその少し前、人間 国宝にもなっている歌舞伎役者のO氏が、一九歳そこそこの若い舞妓と不倫関係にあったと いうニュースを思いだした。あのときは、街の声のみならず、テレビのキャスターまで、「不倫 は、芸のコヤシ」と言っていたのを覚えている。(若い女性はコヤシ?)O氏はその舞妓と別れ るとき、ホテルのドアで、チンチンを出して見せたという。こうした愚民性は、いったいどこからく るのか。
「おかしい」と思うことが、つぎつぎと頭に飛来する。そこでひとつずつ、その問題について考
える。その結果というわけではないが、この原稿が生まれた。私は、(3)の愚民性に、とくに関 心をもった。「日本人は賢くなったか」と。
で、その結論だが、答は、「ノー」。日本人は知識と情報の氾濫の中で、ますます自分を見失
いつつある。ますます愚かになりつつある。そのことは、今の子どもたちの世界を見ればわか る。子どもたちの「質」は、この三〇年、確かに悪くなった。ひとつの例というわけではないが、 三〇年前の幼児は、「おとなになったら、何になりたい」と聞くと、「幼稚園の先生」とか、「野球 の選手」と答えていた。しかし今の子どもは違う。「ハリーポッターのような魔法使い」とか、「超 能力者」とか、答える。バブル経済のころは、「私、おとなになったら、土地もちの人(男)と結婚 する」と言っていた女の子(小四)や、「宗教団体の教祖になる」と言っていた男の子(小五)が いた。が、そのときよりも、今のほうが、さらに悪くなっているように思う。
(02−8−10)
【追記】
ではどうすればよいか。答は簡単。教育を自由化する。自由化して、民間の活力を利用し
て、教育の質を高める。しかしそれには大前提がひとつある。日本にはびこる不公平社会を是 正すること。これをしておかないと、結局は受験産業だけが自由化の恩恵を受け、受けた分だ け、日本の教育を根底からゆがめる。
⌒ 、、
し 〉 ‐◯‐
( ) ′`
(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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〜〜
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
8・20……南部公民館
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「子育てストレスが子どもをつぶす」リヨン社・1300円+税が
発売中です。どうかよろしくお願いします。
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
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 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
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件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-19
8-19
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) XXX人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) XX人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−19号(095)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。どうか、お近くの人がいらっし
ゃれば、連絡していただけませんか。いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えてい ます。くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票してください。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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*
●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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*
●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
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メニュー
今日のテーマ、「溺愛」(Blind Love)
【1】長崎のHRさんより……溺愛について
【2】世にも不思議な留学記(My young days in Australia)
【3】子育て失敗危険度(How to be good parents)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
∂
⌒
(※ *)
⊂ ̄⊃
∫_ ヽ
′ ( ̄( ヽ
\暑\
)い)
( (
 ̄ ̄
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【1】
埼玉県のHRさんより、夫の母親依存性に
ついてのメールがありました、それについて
考えてみます。
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こんばんは、今日も浦和は熱帯夜で、寝苦しい夜になりそうです。
ところで、またまた、どうしようもない悩みですが、聞いてください。
私たち夫婦は、結婚して5年になりますが、いつも同じような事で喧嘩をします。
結婚前から、何か主人に対するわだかまりのようなものがあって、いつも葛藤を繰り返してい
ます。
主人の実家がすぐ近くにあり、まめに連絡をしてくれたり、夕食を皆で食べたり、いつも気にか
けてくれて、とてもよくしてくれる両親です。週末になると、電話がかかってくるので、断るのも悪 いし、それほどの理由もないので、いつもどこか行きたくても、結局我慢(と、言っては悪いので すが、たまには、私たちだけで、出かけたいのです。)してしまいます。
私にとっては、それが大きなストレスとなって、せっかくの休日が、台無しになる事もあります。
なぜなら、主人は休みも少なくて、たまの休みといえば、いつも実家へ行ったり、行事があった りで、結婚してから、私たちだけで出かけた事は、ほとんどないような気がします。
主人は、仕事で、家の事はまかせっきりで、近くに両親がいて、心強い事も多いのですが、あ
まりにも頼りすぎというか、もっと自分たちの時間を持ちたいと思うのは、私の我がままでしょう か?
主人は、絶対に親に逆らう事はなく、とてもいい子です。結婚前は、わたしといるより、家族とい
るほうが安心しているように見えました。旅行先で、母親に「今着いた」とか、何度も電話をした り、新婚旅行も冗談だったのか、一緒に行きたいとまで、言ってました。
(結局、行きませんでしたが。)そんなことがあったからか、少しマザコン?と、思った事も多々
あります。
両親も、主人はもちろん、私も息子の事も気にかけてくれますが、あまりに干渉がひどいと、う
んざりすることもあります。(すみません、愚痴になりました。)
そんな両親に素直に甘えればいいのでしょうが、一方では、もう少し自分たちで行動させてほし
いし、結婚したのだから、そろそろ自分たちでできる事はしたいと思っています。それは、両親 にではなく、主人にいいかげん気づいて欲しいと思います。いつも、それがうまく主人に伝わら なくて、困っています。
人それぞれ、結婚に対する価値観は違うと思いますが、親とのかかわりも大切ですが、結婚し
た本人同士が、新しい家庭を築くのも大切だと思うのです。先生は、結婚について、どう思わ れますか?
両親との距離感というか、男性からみて、どう思われますか? やっぱり、私の我がままでしょ
うか。
(8月10日・浦和市・HR)
++++++++++++++++
HRさんへ、
親子の依存性というのは、相互的なものです。親に子どもへの依存性があるときは、同じよう
に子どもにも親への依存性があります。(親に依存性があるため、子どもの依存性に甘くなり、 それが時間をかけて、相互性をもつわけです。)
HRさんのケースでは、夫と実家の母親の関係が、まさにその相互依存の関係です。こういう
ケースでは、子どもは、「自分は親孝行で、親思いの、理想的なこども」と思いこんでいるもの。 一方、親は親で、「うちの息子はできのいい、孝行息子」「私は人一倍親の愛情にあふれたい い親」と思いこんでいるものです。もっとはっきり言えば、子離れできない親、親離れできない 子どもの、いわゆるベタベタの関係でありながら、互いにそれを「すばらしい関係」と錯覚しま す。
しかし、ここが問題ですが、たいていは、こうした依存性そのものが、親子の、人生観の基本
になっていることが多く、それを否定すると、それこそ、たいへんなことになりますから注意して ください。HRさんについて言えば、夫に対して、「親をとるか、妻をとるか」の択一を迫ることに なります。実際、こういうケースで、それが原因で離婚したり、あるいは妻側が、自殺未遂にま で追い込まれたケースがあります。夫にしてみれば、「親が第一、妻は第二」、あるいは、「どん なことがあっても、子どもは親のめんどうをみるべき」「そのため妻が犠牲になってもかまわな い」ということになります。
こうした日本人独特の親子関係は、「根」が深く、簡単には解決しません。さらにHRさんの夫
のように、マザコン(失礼!)的な男性のばあい、生まれながらにして、そういう子どもになるよ う、体のシンまで、相互依存性がしみこんでいますから、本人がそれに気づくことすら、むずか しいのです。
しかし症状としては、まだ軽いほうです。私の知っているケースでは、実家へ帰るたびに、妻
の目を盗んで、こっそりと母親と風呂に入ったり、母親のふとんの中で寝ていた男性がいまし た。新婚旅行にすら、本当についてきた母親もいました。はたから見れば、おかしな関係です が、本人たちから見れば、ほかの人たちのほうがおかしく見えるのです。そういう意味では、ま さにカルト的ですね。
さて、こういうケースでは、どうするか、ですが、幸いなことに、目下、別居しているのですか
ら、問題の一つは解決しています。
つぎにマザコン的であることを、どうやって夫に気づかせるかですが、今までのケースでは、
これは不可能とさえ言ってもよいでしょう。気づかせるにしても、一〇年単位の長い、時間がか かります。ここにも書いたように、夫の人生観の基本にもなっているからです。私の知人の中 にも、このタイプの男性は少なからずいます。五〇歳以上の男は、多かれ少なかれ、たいてい このタイプの男とみてよいようです。たいていはマザコン的であることを、「親孝行」という言葉 を使って、ごまかします。
そこで今度はあなた側の選択ということになります。そういう夫と環境を受け入れるか、受け
入れないかの選択です。で、こういうケースでは、受け入れるしかないですね。あきらめて… …。しかし改善策はないわけではありません。こういう環境を、あなたとあなたの家族のために 利用するのです。「悪いこと」と決めてかかるのではなく、よい面をみつけて、あなたのために 利用するのです。HRさんが書いておられるように、「安心のための保険」のように考えてはどう でしょうか。
ただ私が一番心配するのは、人間の心はカガミのようなものですから、多分(というより、確
実に)、あなたの夫の母親は、あなたに対して、よい印象をもっていないということです。あなた の側からみれば、「疲れる。ストレスがたまる」ということですが、夫の母親にしてみれば、「でき の悪い嫁」ということになります。これが高じると、泥沼の、嫁VS姑戦争に発展しますから、ご 注意ください。そうなると、ストレスは、底なしにたまります。
ひとつの方法は、あなたにそれだけの勇気があるならの話ですが、思い切って、母親と話し
合ってみるという手もあります。しかしこのばあいも、母親がそれを理解するかどうかという問 題があります。反対に、あなたのほうが、はじき飛ばされてしまうかもしれません。そういう意味 で、ベタベタの相互依存の関係にある親子に、割って入るのは、たいへん危険なことです。
やはり、あなたの立場では、受け入れるしかないかもしれません。それこそ一〇年単位で、
自分の気持ちを伝え、一〇年単位で、夫に気づいてもらうしかないでしょう。悪いことばかりで はないので、思い切って目をつぶるところは、つぶる……。この問題だけは、本当に「根」が深 いです。いくつか原稿を張りつけておきますから、どうか、参考にしてください。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
子育て随筆byはやし浩司
あなたの夫のマザコン度診断
あなたの夫のマザコン度(母親への依存性)の診断をします。依存性は、それ自体、自立性と
対照的位置にある問題で、このテストで高得点だった人ほど、自立心の軟弱な男性とみます。
☆あなたの夫は、日ごろから、どの程度、母親と連絡を取りあっていますか。
ささいな日常的なことまで報告し、母親の判断で行動している……5点
何かできごとがあると、母親に報告したり、電話をかけている……3点
ほとんど母親を無視している。妻と相談して決めている……0点
☆あなたの家計について、あなたの母親はどの程度把握していますか。
すべて母親任せ(自営業)、あるいはほとんど把握されている……5点
給料は母親から渡される(自営業)、あるいは母親が干渉してくる……3点
母親はいっさい関係ない。母親も干渉してこない……0点
☆あなたの夫の人生観はどうですか。
親孝行をすることを第一に考え、それ以外は考えられない……5点
妻よりも、母親の立場を、日ごろから尊重している……3点
妻を第一に考え、母親と妻と対立するときは、妻側に立つ……0点
☆あなたの夫の生活のリズムはどうですか。
すべてが親中心で動いているふう。妻はあくまでも夫の付属品……5点
何をするにも、母親が目立つ。ときどき妻の立場がなくなる……3点
母親の存在感はほとんどない。母親は母親で勝手に生活している……0点
☆今までのあなたの生活で、いくつ当てはまりますか。
・結婚式、会場などは親に相談して決めた。
・新居の生活などは、そのつど親に相談して決めた。
・子どもの名前は、親に相談して決めた。
・子どもの行事には必ずといってよいほど母親が口や顔を出す。
・あなたの夫はあなたよりも、母親の味付けのほうを好むようだ。
以上、五個当てはまる……5点
三個当てはまる……3点
〇個あてはまる……0点
☆あなたの夫の母親への隷属性はいかがですか。こんな状況を想定してみてください。あなた
が夫と子どもたちだけで、旅行を計画していました。で、その数日前になって母親から電話が あり、母親も、一緒に旅行に行きたいとあなたの夫に言ったとします。そのとき、あなたはそれ を渋ったのですが、そのとき、あなたの夫は……
母親も連れていくと言う。妻であるあなたが反対することはできない。……5点
一応あなたに相談するものの、母親を連れて行くことになる……3点
家族旅行だからということで断る。わだかまりも残らない……0点
マザコンタイプの男(夫)といっても、外見からはわからない。結構外の世界では、ダンディ
(男っぽく)で、仕事をバリバリするような人でも、家庭へ入ると、マザコンタイプの人はいくらで もいる。(このタイプの男性は、かえって外の世界では反対の自分を演ずることが多い。)
で、多くの女性は、結婚してみて、夫の素顔を知ることになるが、問題は、夫にも、また夫の
母親にも、その自覚がないこと。たがいに理想の親子関係だと思っていることが多い。中に は、ベタベタの依存性を、外の世界に向かって、誇る人もいる。「新婚旅行には、母親も連れて いってあげました。母親も、西ジャワの夕日を見たいと言いましたので」と。新婚旅行先から、 母親に、その日のできごとを、毎日報告していた夫もいた。脳のCPU(中央演算装置)が、狂 っているため、そうなる。……そういうことが平気でできる。
一方、母親は母親で、保護意識が強くなる。保護と依存は、ちょうど表と裏の関係にある。だ
から何かにつけて、「保護」の名のもとに、夫とあなたの生活に干渉してくる。このタイプの母親 にしてみれば、妻は夫の付属品でしかない。だから妻が夫の母親の意に反したことをしようも のなら、母親は、夫に向かって、「あんな女、離婚しなさい」となる。
さてこのテストで、合計点15点以上なら、あなたの夫は、かなりのマザコンタイプの男とみて
よい。もしそうなら、まず夫自身に、自分がマザコンタイプの男であることを気づかせる。しかし この問題は、ここにも書いたように、脳のCPUの問題でもあり、かつ夫の人生観と深くからん でいるため、それを気づかせるだけでも容易ではない。恐らく、このテスト結果を見せただけ で、このテストと私に、猛反発するに違いない。「あなたは日本人の美徳である、親孝行を否定 するのか」と、怒ってきた男性すらいた。
この問題だけは、一〇年単位で考える必要がある。
(02−8−11)
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お願い
あなたの家族の得点は何点くらいでしたか?
合計点のみお知らせください。あとで集計して
またマガジンのほうで報告します。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
件名(Re;)のところに、「夫のマザコン診断テスト・合計点」
とお書きくださればうれしいです。
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【2】
世にも不思議な留学記
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人種差別と国際性(アジア人は第二級人種)
●人種差別
大学のカフェで食事をしていると、私を取り囲むようにして、四、五人のオーストラリア人がす
わった。そして手にしたスプーンの腹で、コツコツとテーブルをたたき始めた。「立ち去れ」とい う合図である。気まずい時間が流れた。私はすでに食事を始めていた。が、そのとき、身長が 一メートル九〇センチはあろうかという大男が、私の横に座った。長い髪の毛で、顔中、ヒゲで おおっていた。その男が、スプーンをならしている学生たちに向かって、低い声でこう言った。 「ワット・アー・ユー(お前たちは何だ)」と。その一言で、学生たちはスプーンをたたくのをやめ た。やめて、その場を離れた。その大男というのが、デニス君だった。本名は、デニス・キシア という。今でも私の無二の親友だ。
●皿に口をつけてズルズルとスープを飲んだ
同じころK大学医学部の講師たち三人が、一週間の予定で、メルボルン大学へやってきた。
そしてハウスのゲストルームに滞在した。豪快な人たちだ……と、最初はそう思った。しかし品 位に欠けていた。スープ皿に口をつけてズルズルとスープを飲んだり、ハウスの飯はまずいと 言っては、どこで手に入れたのか魚の目刺しを買ってきて、それを部屋の中で焼いて食べたり していた。その中の一人が、こう言った。「オーストラリアも、ギリシャ人やイタリア人なんか、移 民させるもんじゃないよな。雰囲気が悪くなる」と。
当時の日本人で、自分がアジア人だと思っている日本人は、ほとんどいなかった。世界の人
は、半ば嘲笑的に日本人を、「黄色い白人」と呼んでいた。が、日本人は、それをむしろ光栄な こととしてとらえていた。しかしアジア人はアジア人。オーストラリアでは、第二級人種として差別 されていた。結婚しても、相手がアジア人だったりすると、そのオーストラリア人も、第二級人種 に格下げされた。その法律は、それから一〇年ほどしてから撤廃されたが、オーストラリアは まだ、白豪主義(ホワイト・ポリシー)にこだわっていた。つまりもしこの医師の話をイタリア系オ ーストラリア人が聞いたら、怒る前に吹き出してしまうだろう。そういう常識が、その医師たちに は、まったくわかっていなかった。いや、医師だけではない。当時、アボリジニーと呼ばれてい る原住民を見ると、日本の若い女性たちはキャーキャーと声を出して騒いでいた。なぜ騒いで いたかは、ここには書けない。書けないが、日本人ならその理由がわかるはずだ。しかし念の ために言っておこう。あのアボリジニーは、四〜五波に分けて、アジア大陸から移住してきた民 族である。そのうちの一波は、私たち日本人と同じルーツをもっている。つまり私たち日本人 は、白人よりも、はるかにアボリジニーに近い。騒ぐほうがどうかしている。
●民族の優位性など意味がない
人種差別。それがどういうものであるか、それはされたものでないとわからない。「立ち去れ」
という合図を受けたときの屈辱感は、今でも脳に焼きついている。それはそれだが、問題はそ の先だ。人種差別をされると、人は二つの考え方をするようになる。一つは、「だから自分の属 する民族を大切にしなければならない」という考え方。もう一つは、「民族という名のもとに、人 間を分類するのはおかしい」という考え方。どちらの考え方をもつにせよ、一つだけ正しいこと がある。それは人種や民族の優位性などというものは、いくら論じても意味がないということ。 大切なことは、互いに相手を認め、尊重しあうことだ。それがあってはじめて、日本を、そして 世界を論ずることができる。が、そうした世界観は、当時の日本人にはまだ育っていなかった。 同じアジア人でありながら、日本人は自らを欧米人と位置づけることによって、ほかのアジア人 とは一線を引いていた。
(1369)
▲ ▲
▲▼▼ ▼▼▲
▼ ▲◎▲ ▼
▲◎◎▲▲
▲ 口 ▲
▼ 口 ▼
口
凸凸凸凸凸
〜〜〜凹凹凹凹凹凹凹〜〜〜
〜〜 〜〜 〜〜〜 〜
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【3】
失敗は成功の母とはいいますが、
しかしやりなおしがきかないのが、子育て。
あなたの子育ての参考になればうれしいです。
************************
どうしてうちの子を泣かすのですかア!
子育ては子離れ(失敗危険度★★★★★)
●そのうちメソメソと……
子育てを考えたら、その一方で同時に、子離れを考える。「育ててやろう」と考えたら、その一
方で同時に、「どうやって手を抜くか」を考える。そのバランスよさが子どもを自立させる。こん なことがあった。
帰りのしたくの時間になっても、D君(年中児)はそのまま立っているだけ。机の上のものをし
まうようにと指示するのだが、「しまう」という言葉の意味すら理解できない。そこであれこれ手 振り身振りでそれを示すと、D君はそのうちメソメソと泣き出してしまった。多分そうすれば、家 ではだれかが助けてくれるのだろう。が、運の悪いことに、その日にかぎって、たまたま母親が D君を迎えにきていた。D君の泣き声を聞くと教室へ飛び込んできて、私にこう言った。「どうし てうちの子を泣かすのですかア!」と。
●遅れる「核」形成
このタイプの親は、子どもの世話をするのを生きがいにしている。あるいは手をかけること
が、親の愛の証(あかし)と誤解している。しかし親が子どもに手をかければかけるほど、子ど もはひ弱になる。俗にいう「温室育ち」になり、「外に出すとすぐ風邪をひく」。
特徴としては、(1)人格の「核」形成が遅れる。ふつう子どもというのは、その年齢になるとその
年齢にふさわしい「つかみどころ」ができてくる。しかしそのつかみどころがなく、教える側から すると、どういう子どもなのかわかりにくい。(2)依存心が強くなる。何かにつけて人に頼るよう になる。自分で判断して、自分で行動をとれなくなる。先日も新聞の投書欄で、「就職先がない のは、社会の責任だ」と書いていた大学生がいた。そういうものの考え方をするようになる。 (3)精神的にもろくなる。ちょっとしたことでキズついたり、いじけたり、くじけたりしやすくなる。 (4)全体に柔和でやさしく、「いい子」という印象を与えるが、同時に子どもから本来人間がもっ ているはずの野生味が消える。
●何でも半分
人間の世界を生き抜くためには、ある程度のたくましさが必要である。たとえばモチまきのと
き、ぼんやりと突っ立っていては、モチは拾えない。生きていくときも、そうだ。そのたくましさ を、どうやって子どもに身につけさせるかも、子育てでは重要なポイントとなる。もしあなたの子 どもが、先のD君のようであるなら、つぎのような格言が役にたつ。
「何でも半分」……子どもにしてあげることは、何でも半分にして、それですます。靴下でも片
方だけはかせて、もう片方は自分ではかせる。あるいは服でも途中まで着させて、あとは子ど もに任す、など。
+++++++++++++++++++++++++++++++++
白砂糖は白い麻薬
子どもの体で考える(失敗危険度★★)
●缶ジュースを四本!
体重一五キロの子どもがかん缶ジュース一本飲むということは、体重六〇キロの人が同じ缶
ジュースを四本飲むのに等しい。いくらおとなでも、缶ジュースを四本は飲めない。飲めば飲ん だで、腹の中がガボガボになってしまう。しかし無頓着な人は、子どもに平気で缶ジュースを一 本与えたりする。ソフトクリームもそうだ。横からみると、子どもの顔よりも大きなソフトクリーム を子どもに与えている人がいる。それがいかに多い量かは、一度あなたの顔よりも大きなソフ トクリームを特別に注文してみればよい。そういうものを一方で子どもに与えておいて、「うちの 子は小食で困ります」は、ない。(ちなみに約半数の親が、子どもの小食で悩んでいる。好き嫌 いがはげしい。食が少ない。ノロノロ食べるなど。)
●「いらんこと、言わんでください!」
私は職業がら、そういう親子を見ると、つい口を出したくなる。先日もファミリーレストランで、
アイスフロートのジュースを飲んでいる子ども(年長児)を見かけたので、にこやかに笑いなが らだったが、「そんなにたくさん飲まないほうがいいよ」と声をかけてしまった。が、それを聞い た母親はこう叫んだ。「いらんこと、言わんでください!」と。いらぬお節介というわけだ。
●砂糖は白い麻薬
ほかにスナック菓子、かき氷しかり。世界を歩いてみても、日本ほどお菓子の発達(?)した
国は少ない。もっとも味についていえば、アメリカ人のほうが、日本人よりはるかに甘党で、健 康に害があるとかないとかいうことになれば、日本ではそれほど心配しなくてもよいのかもしれ ない。しかし一時的に甘い食品(精製された白砂糖が多い食品)を大量に摂取すると、インスリ ンが大量に分泌され、それが脳間伝達物質であるセロトニンの分泌を促し、脳に変調をきたす ことが知られている。そしてそのため、脳の抑制命令が阻害され、子どもは突発的に興奮しや すくなったりするという。「白砂糖は白い麻薬」と言う学者もいる。もう二〇年ほど前に、アメリカ で問題になったことだが、もしあなたの子どもが日常的に興奮しやすく、突発的に暴れたり、ヒ ステリー状態になることが目立つようだったら、一度砂糖断ちをしてみるとよい。子どもによっ ては、たった一週間砂糖断ちしただけで、別人のように静かになるということはよくある。
(1296)
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【4】
English Edition はお休みします。
【5】
溺愛についての原稿を集めてみました。
今まで、雑誌や新聞などで発表したもの
ですが、すでにお読みになった方が
いらっしゃれば、お許しください。
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「先生、私、異常でしょうか?」
溺愛ママの溺愛児
「先生、私、異常でしょうか」と、その母親は言った。「娘(年中児)が、病気で休んでくれると、
私、うれしいのです。私のそばにいてくれると思うだけで、うれしいのです。主人なんか、いても いなくても、どちらでもいいような気がします」と。私はそれに答えて、こう言った。「異常です」 と。
今、子どもを溺愛する親は、珍しくない。親と子どもの間に、距離感がない。ある母親は自分
の子ども(年長男児)が、泊り保育に行った夜、さみしさに耐え切れず、一晩中、泣き明かした という。また別の母親はこう言った。「息子(中学生)の汚した服や下着を見ると、いとおしくて、 ほおずりしたくなります」と。
親が子どもを溺愛する背景には、親自身の精神的な未熟さや、情緒的な欠陥があるとみる。
そういう問題が基本にあって、夫婦仲が悪い、生活苦に追われる、やっとのことで子どもに恵 まれたなどという事実が引き金となって、親は、溺愛に走るようになる。肉親の死や事故がきっ かけで、子どもを溺愛するようになるケースも少なくない。そして本来、夫や家庭、他人や社会 に向けるべき愛まで、すべて子どもに注いでしまう。その溺愛ママの典型的な会話。
先生、子どもに向かって、「A君は、おとなになったら、何になるのかな?」母親、会話に割り込
みながら、「Aは、どこへも行かないわよね。ずっと、ママのそばにいるわよねエ。そうよねエ 〜」と。
親が子どもを溺愛すると、子どもは、いわゆる溺愛児になる。柔和でおとなしく、覇気がない。
幼児性の持続(いつまでも赤ちゃんぽい)や退行性(約束やルールが守れない、生活習慣がだ らしなくなる)が見られることが多い。満足げにおっとりしているが、人格の核形成が遅れる。こ こでいう「核」というのは、つかみどころをいう。輪郭といってもよい。子どもは年長児の中ごろ から、少年少女期へと移行するが、溺愛児には、そのときになっても、「この子はこういう子だ」 という輪郭が見えてこない。乳幼児のまま、大きくなる。ちょうどひざに抱かれたペットのようだ から、私は「ペット児」と呼んでいる。
このタイプの子どもは、やがて次のような経路をたどる。一つはそのままおとなになるケー
ス。以前『冬彦さん』というドラマがあったが、そうなる。結婚してからも、「ママ、ママ」と言って、 母親のふとんの中へ入って寝たりする。これが全体の約三〇%。もう一つは、その反動から か、やがて親に猛烈に反発するようになるケース。ふつうの反発ではない。はげしい家庭内暴 力をともなうことが多い。乳幼児期から少年少女期への移行期に、しっかりとそのカラを脱いで おかなかったために、そうなる。だからたいていの親はこう言って、うろたえる。「小さいころは、 いい子だったんです。どうして、こんな子どもになってしまったのでしょうか」と。これが残りの約 七〇%。
子どもがかわいいのは、当たり前。本能がそう思わせる。だから親は子どもを育てる。しかし
それはあくまでも本能。性欲や食欲と同じ、本能。その本能に溺れてよいことは、何もない。
ママ診断
あなたは溺愛ママ?
●三種類の愛
親が子どもに感ずる愛には、三種類ある。本能的な愛、代償的な愛、それに真の愛である。
本能的な愛というのは、若い男性が女性の裸を見たときに感ずるような愛をいう。たとえば母 親は赤ん坊の泣き声を聞くと、いたたまれないほどのいとおしさを感ずる。それが本能的な愛 で、その愛があるからこそ親は子どもを育てる。もしその愛がなければ、人類はとっくの昔に滅 亡していたことになる。
つぎに代償的な愛というのは、自分の心のすき間を埋めるために子どもを愛することをいう。
一方的な思い込みで、相手を追いかけまわすような、ストーカー的な愛を思い浮かべればよ い。相手のことは考えない、もともとは身勝手な愛。子どもの受験競争に狂奔する親も、同じよ うに考えてよい。「子どものため」と言いながら、結局は親のエゴを子どもに押しつけているだ け。
●子どもは許して忘れる
三つ目に真の愛というのは、子どもを子どもとしてではなく、一人の人格をもった人間と意識し
たとき感ずる愛をいう。その愛の深さは子どもをどこまで許し、そして忘れるかで決まる。英語 では『Forgive & Forget(許して忘れる)』という。つまりどんなに子どものできが悪くても、また 子どもに問題があっても、自分のこととして受け入れてしまう。その度量の広さこそが、まさに 真の愛ということになる。
それはさておき、このうち本能的な愛や代償的な愛に溺れた状態を、溺愛という。たいていは
親側に情緒的な未熟性や精神的な問題があって、そこへ夫への満たされない愛、家庭不和、 騒動、家庭への不満、あるいは子どもの事故や病気などが引き金となって、親は子どもを溺愛 するようになる。
●溺愛児の特徴
溺愛児は親の愛だけはたっぷりと受けているため、過保護児に似た症状を示す。(1)幼児
性の持続(年齢に比して幼い感じがする)、(2)人格形成の遅れ(「この子はこういう子だ」とい うつかみどころがはっきりしない)、(3)服従的になりやすい(依存心が強いわりに、わがままで 自分勝手)、(4)退行的な生活態度(約束や目標が守れず、生活習慣がだらしなくなる)など。 全体にちょうどひざに抱かれておとなしくしているペットのような感じがするので、私は「ペット 児」(失礼!)と呼んでいる。柔和で、やさしい表情をしているが、生活力やたくましさに欠ける。
●子どもはカラを脱ぎながら成長する
子どもというのはその年齢ごとに、ちょうど昆虫がカラを脱ぐようにして成長していく。たとえば
幼児だと、満四・五歳から五・五歳にかけて、たいへん生意気になる時期がある。この時期を 中間反抗期と呼ぶ人もいる。幼児期から少年少女期への移行期と考えるとわかりやすい。し かし溺愛児にはそれがなく、そのためちょうど問題を先送りする形で、体だけは大きくなる。そ していつかそれまでのツケを払う形で、一挙にそのカラを脱ごうとする。しかしふつうの脱ぎ方 ではない。たいていはげしい家庭内騒動、あるいは暴力をともなう。が、子どもの成長というこ とを考えるなら、むしろこちらのほうが望ましい。カラを脱げない子どもは、そのまま溺愛児とし て、たとえば超マザコンタイプの子どもになったりする。結婚してからも実家へ帰ると母親と一 緒に風呂へ入ったり、母親のふとんの中で寝るなど。昔、冬彦さん(テレビドラマ『ずっとあなた が好きだった』の主人公)という男性がいたが、そうなる。
●じょうずな子離れを!
溺愛ママは、それを親の深い愛と誤解しやすい。中には溺愛していることを誇る人もいる。
が、溺愛は愛ではない。このテストで高得点だった人は、まずそのことをはっきりと自分で確認 すること。そしてつぎに、その上で、子どもに生きがいを求めない。子育てを生きがいにしな い。子どもに手間、ヒマ、時間をかけないの三原則を守り、子育てから離れる。
(診断テストは、省略)
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依存心をつける子育て
森進一の歌う歌に、『おふくろさん』がある。よい歌だ。あの歌を聞きながら、涙を流す人も多
い。しかし……。
「溺愛児」というときには、二つのタイプを考える。親が子どもを溺愛して生まれる溺愛児。そ
れはよく知られているが、もう一つのタイプがある。親を溺愛する溺愛児というのが、それ。簡 単に言えば、親離れできない子どもということになるが、その根は深い。Nさん(女性)は、六〇 歳を過ぎても、「お母さん、お母さん」と言って、実家に入りびたりになっている。親のめんどうを あれこれみている。親から見れば、孝行娘ということになる。Nさん自身も、そう言われるのを 喜んでいる。いわく、「年老いた母の姿を見ると、つらくてなりません。もし魔法の力が私にある なら、母を五〇歳若くしてあげたい」と。
話は飛ぶが、日本人ほど子どもに依存心をつけさせることに、無関心な民族はないとよく言
われる。欧米人の子育てとどこがどう違うかを書くと、それだけで一冊の本になってしまう。が、 あえて言えば、日本人は昔から無意識のうちにも、子どもを自分に手なずけるようにして子ど もを育てる。それは野生の鳥をカゴの中に飼い、手なずける方法に似ている。「親は一番大切 な存在だ」とか、あるいは「親がいるから、あなたは生きていかれるのだ」とかいうようなことを、 繰り返し繰り返し子どもに教える。教えるというより、子どもの体に染み込ませる。そして反対 に、独立心が旺盛で、親を親とも思わない子どもを、「鬼っ子」として嫌う。あるいは親不孝者と して、排斥する。
こうして日本では、親に対してベタベタの依存心をもった子どもが生まれる。が、それは多分に
原始的でもある。少なくとも欧米的ではない。あるいはあなたはよい歳をして、「♪おふくろさん よ、おふくろさんよ……」と涙を流している欧米人が想像できるだろうか。むしろ現実は反対 で、欧米人、特にアングロサクソン系のアメリカ人は、子どもを自立させることを、子育ての最 大の目標にしている。生後まもなくから、寝室そのものまで別にするのがふつうだ。親子という 上下意識がないのはもちろんのこと、子どもが赤ん坊のときから、「私は私、あなたはあなた」 というものの考え方を徹底する。たとえ親子でも、「私の人生は私のものだから、子どもにじゃ まされたくない」と考える。
こうした親子関係がよいか悪いかについては、議論もあろうかと思う。日本人は日本人だし、
欧米人は欧米人だ。「♪いつかは世のため、人のため……」と歌う日本人のほうが、実は私も 心情的には、親近感を覚える。しかしこれだけはここに書いておきたい。親思いのあなた。親 は絶対だと思うあなた。親の恩に報いることを、人生の最大の目標にしているあなた。そういう あなたの「思い」は、乳幼児期に親によって作られたものだということ。しかもそれを作ったの は、あなたの親自身であり、その親も、日本という風土の中で作られた子育て法に従っただけ に過ぎないということ。言いかえると、あなたの「思い」の中には、日本というこの国の、子育て 観が脈々と流れている。それを知るのも、子育てのおもしろさの一つかもしれない。さて、もう 一度、『おふくろさん』を歌ってみてほしい。歌の感じが前とは少し違うはずだ。
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ペットのような子ども
(自立できない子ども)
母親のAさんは、入るクラスをまちがえたのではないかと思うくらい、自分の子ども(年中児)
が幼稚に見えた。柔和でおっとりしているが、覇気がない。皆がワーワーと騒ぐようなときでも、 ニコニコしているだけ。子どもというより、赤ちゃんに近いという印象を受けた。が、Aさんは、そ れを二月生まれのせいにした。「うちの子は、早生まれだからだ」と。
溺愛と過保護。それに手をかけ過ぎると、子どもは特有の症状を見せるようになる。ちょうど
膝に抱かれたペットのような子どもになるので、私は勝手にペット児(失礼!)と呼んでいるが、 そういった感じになる。このタイプの子どもは、人格の「核」形成が遅れる。核というのは、いわ ば「つかみどころ」をいう。子どもというのは、その年齢になると、その年齢にふさわしいつかみ どころができてくる。しかしペット児には、それがない。幼稚に見えるのは、そのためである。
このタイプの子どもの指導が難しいのは、親にその自覚がないこと。溺愛を「深い愛」と誤解
し、子どもを過保護にし、手をかけることを、「子どもを大切にすることだ」と誤解している。ある いはそれを親の生きがいにしている。たとえばこのタイプの子どもは、後かたづけができない。 皆が机の上のものをカバンにしまうというときも、どうしてよいかわからず、突っ立っているだ け。そこで先生が、「早くしまおうね」と何度も促すと、今度はメソメソと泣き出してしまう。泣けば 誰かが何とかしてくれるということを、このタイプの子どもはよく心得ている。だから泣く。が、そ れも親はわからない。子どもが泣いたことだけを取りあげて、「どうして泣かすのですか!」と、 先生に食ってかかってくる。
子育ての第一目標は、子どもをたくましく自立させること。この一語に尽きる。そういう視点に
立つと、Aさんの子育ては、完全に道からはずれている。そればかりではない。このタイプの子 どもは、(手をかける)→(ひ弱になる)→(ますます手をかける)の悪循環の中で、ますますひ 弱になっていく。が、この段階でも、それに気づく親はいない。子どもがひ弱なのは、生まれつ きのもので、育て方に原因があるのではない、と。子どもが小学校に入学したとき、先生に「指 導のポイント」を書いて渡した母親がいた。「うちの子は、こうこうですから、こういうときには、こ う指導してください」と。あるいは息子(小六)が修学旅行に行った夜、泣き明かした母親もい た。私が「どうしてですか」と聞くと、「うちの子はああいう子どもだから、皆にいじめられている のではないかと、心配で心配で……」と。
このタイプの子どもは、やがて豹変するタイプと、その後「いい子(?)」のままでおとなになる
タイプの二つに分かれる。私は七対三の割合とみているが、豹変するといっても、ふつうの変 化ではない。激しい家庭内暴力を伴うことが多い。子どもというのは、成長の段階で、カラを脱 ぐようにして大きくなる。そのカラを脱ぐべきときに脱がなかった……。それが大きなツケとなっ て返ってくるというわけである。
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
8・20……南部公民館
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「子育てストレスが子どもをつぶす」リヨン社・1300円+税が
発売中です。どうかよろしくお願いします。
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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MMMMM \│/
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q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
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 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
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件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-21-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
===○=======○====KW(8)
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 402人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 78人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−21号(096)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。どうか、お近くの人がいらっし
ゃれば、連絡していただけませんか。いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えてい ます。くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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*
●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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*
みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませが、よろしくお願いします。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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メニュー
今日のテーマ、「引いて、発(はな)たず」(Don't do too much)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】世にも不思議な物語(My young days in Australia)
【3】子育て失敗危険度(How to cope with parenting)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
_(⌒⌒ヽ
/((丶〜〜@)
(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 今日のテーマです!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
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【1】
引いて、発(はな)たず
名言から学ぶ子育て
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた記事より、転載)
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引いて、発(はな)たず。
(孟子)
紀元前3世紀ごろの、中国戦国時代の思想家。著書『孟子』は、儒学の経典の一つとされる。
子どもに矢の射り方を教える時も、矢の引き方までは教えても、その矢を放つところまでは見
せてはならないという意味です。教育といっても、何でもやりすぎはよくないということです。この 名言は、子育ての場で、いろいろに応用できます。たとえば…。
子どもに自立心をつけたいと、ほとんどの親は思っています。そういう時は、『何でも半分』と
心得ます。たとえば服でも半分だけは着せてあげても、残り半分は子どもに着させる。靴下も 片方だけをはかせてあげても、もう一方は自分ではかせる、など。もしそれではたいへんだと いう時には、『あと一歩、その手前でやめる』というのもあります。なんでも子どもにしてあげる 時には、完成する一歩手前でやめ、あとは子どもにさせます。つまり子ども自身の力で、完成 させるようにしむけます。
しかし中に手取り、足取り教育をする人がいます。またそういう教育のほうが、ていねいでよ
い教育だと考えている人がいます。しかしこと幼児教育にあっては、これは誤解です。ある程 度の方向性はつけてあげても、依存心まではもたせてはいけません。子育てにはある程度 の、「冷たさ」も必要です。そしてその冷たさが、子どもを自立させます。
手をかけすぎると、こんな子どもになります。幼稚園児とこんな会話をしたことがあります。
子「先生、絵が描けない」
私「どうして?」
子「クレヨンがない」
私「どうして、ないの?」
子「クレヨンが落ちた」
私「だったら、拾えばいいでしょ」
子「…取れない」
私「立って拾いなさい」
子「椅子が動かない」
私「力を入れて押してごらん」
子「動かない」
その子どもの椅子は、隣の子どもの椅子と、脚がからんでいました。だからその子どもは、
「動かない」と言うのです。多分その子どもは、家庭でも日常的にそういう言い方をしているの でしょう。そう言えば、何でもしてもらえるからです。さらにこの状態が進むと、無気力な子ども になってしまいます。「クレヨンを持ってごらん」と言うと、クレヨンを持つだけ。次に、「丸を描い てごらん」と言うと、丸を描くだけ。言われたことだけはしますが、それ以上のことは、自分から は何もしません。強度の過干渉が日常化すると、子どもはそうなります。
子育てとは、つまるところ、子離れのことです。子育てを意識したら、親は心のどこかで子離
れを考えます。子どもを育てるということは、子どもを自立させること。そして親が子離れをすれ ばするほど、子どもはたくましく育ちます。またそれが子育ての目標でもあるのです。
一見冷たく見える孟子の名言ですが、子育ての本質をついた名言です。
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【2】
世にも不思議な留学記
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徹底したエリート教育(世界のVIPの訪問)(19号)
●サー・ヘンリーがやってくる
ハウスには、毎週のように、各界の要人たちがやってきて、晩餐をともにした。「晩餐」という
のは、「ディナー」のこと。ふだんの夕食は、「ティー」と呼ばれていた。そのディナーでは、料理 の皿数がふえるのみならず、食卓にワインが並ぶ。学生たちもいつも以上に正装をし、緊張を 強いられた。たいてい寮長のスピーチで始まり、食後には要人のスピーチがあった。外国から 賓客がメルボルン市へやってくると、たいていハウスへやってきた。その中には韓国の金外相 (当時)や、ロバート・メンジス元オーストラリア首相などがいた。日本人の政治家もよくハウス に招待されてきたが、スピーチをして帰った政治家は一人もいなかった。何を話しかけられて もヘラヘラと笑っているだけだった。
そんなある夜のこと。オーストラリアの学生が、興奮したおももちで私の部屋に飛びこんでき
た。「ヒロシ、今夜は、あのサー・ヘンリーが来るぞ」と。もちろん私はそのサー・ヘンリーがどん な人物か知る由もない。あいまいな生返事をしていると、「君はサー・ヘンリーを知らないのか」 となじられてしまった。私は勝手に、アメリカの作家のオー・ヘンリーを想像していた。
●トロイ・ドナフューも……
これはまた別の日のことだったが、昼食を食堂で食べていると、やたらと足の長い男がい
た。土曜日と日曜日には、昼食が用意される。ちょうど私たちのテーブルのななめうしろのテー ブルで、アメリカ人のロバート君ともう一人の学生の間に、彼はすわっていた。ロバート君という のは、アメリカ人らしい大柄な太った男で、もう一人は、医学部の学生だった。しかし私の横に 座った、ロス君とディヨン君が、その足の長い男を見ながら、こう言った。「あいつ、トロイ・ドナ フューに似ていないか」と。アメリカの映画スターに、そういう名前の男がいた。いろいろな映画 に出ていた。日本でもよく知られていた。「ルート66」というテレビ映画に出ていた。そこでその 足の長い男をからかうつもりで、私たちが席を離れるとき、ロスだったと思うが、その男にこう 話しかけた。「ぼくたちの非礼を許してほしいが、君は、トロイ・ドナフューか」と。するとその男 は、ニコリともせず、こう言った。「イエス!」と。この会話があまりにもあっけなかったので、私 たちも次の言葉を失ってしまった。そしてそれ以上会話をすることもなく、私たちはその場を離 れた。
あとで聞いたら、そのときトロイは、オーストラリアを旅行していたという。ハウスをホテル代わ
りに使ったらしい。しかし私は、彼が本当にトロイ・ドナフューだったのを知ったのは、それから 数か月もたったときのことだった。メイドの家に食事に招待されたときのこと。私が「あれは本 当にトロイ・ドナフューだったのですか」と聞くと、同席していたメイドの娘が、「そうよ。うちへも 遊びに来たから」と言って、笑った。
さて、あのサー・ヘンリーのことだが、私は彼がどんな人物だったのか、いまだに知らない。
最近になって、オーストラリア人の友人に確かめると、「ビクトリア州の州知事だったサー・ヘン リー・ボルトか、法曹のサー・ヘンリー・ウィネクではなかったか」とのこと。そのとき八〇歳近 い、小柄な人だった。
●徹底したエリート教育
こうした交流は、私たちのハウスだけが特別であったわけではない。それぞれのカレッジは、
それぞれの人脈を生かして、VIPを招待していた。一方、その道のVIPたちは、喜んでそれに 応じていた。当時のオーストラリアは、保守党政権下※にあって、こうしたエリート教育には惜し みなく予算をつぎこんでいた。学生たちはこうしたVIPと直接会ったり、話をしながら、自らの将 来を設計していた。
(※注、その後保守党政権が倒れ、労働党政権になり予算が削られ、こうしたエリート教育は
大幅に後退した。)
(1369)
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【3】
子育て失敗危険度
あなたの子育て、だいじょうぶですか?
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作文は大嫌い!
こまかい指導は、子どもをつぶす(失敗危険度★★★)
●型にこだわる日本人
文字を覚えたての子どもは、親から見てもメチャメチャな文字を書く。形や書き順は言うにお
よばず、逆さ文字、左右反対の鏡文字など。このとき大切なことは、こまかい指導はしないこ と。日本人はとかく「型」にこだわりやすい。トメ、ハネ、ハライがそれだが、今どき毛筆時代の 名残をこうまでこだわらねばならない必要はない。
……というようなことを書くと、「君は日本語がもつ美しさを否定するのか」と言う人が必ずい
る。あるいは「はじめに書き順などをしっかりと覚えておかないと、あとからたいへん」と言う人 もいる。しかし文字の使命は、自分の意思を相手に伝えること。「美しい」とか「美しくない」とい うのは、それは主観の問題でしかない。また、これだけパソコンが発達してくると、書き順とは 何か、そこまで考えてしまう。
●ルールよりも中味
一〇年ほど前、オーストラリアの小学校を訪れたときのこと。壁に張られた作文を見て、私は
びっくりした。スペルはもちろん、文法的におかしなものがいっぱいあった。そこで私がそのクラ スの先生(小三担当)に、「なおさないのですか」と聞くと、その先生はこう言った。「シェークスピ アの時代から正しいスペルなんてものはないのです。音が伝わればいいのです。またルール (文法)をきつく言うと、子どもたちは書く意欲をなくします」と。
●「メチャメチャな文字に、丸をつけないでほしい」
私もときどき、親や祖父母から抗議を受ける。「メチャメチャな文字に、丸をつけないでほし
い。ちゃんとなおしてほしい」と。しかしこの時期大切なことは、「文字はおもしろい」「文字は楽 しい」という思いを子どもがもつこと。そういう「思い」が、子どもを伸ばす原動力となる。このタイ プの親や祖父母は、エビでタイを釣る前に、そのエビを食べようとするもの。現に今、「作文は 大嫌い」という子どもはいても、「作文は大好き」という子どもは少ない。よく日本のアニメは世 界一というが、その背景に子どもたちの作文嫌いがあるとするなら、喜んでばかりはおれな い。
ある程度文字を書けるようになったら、少しずつ機会をみて、なおすところはなおせばよい。
またそれでじゅうぶん間に合う。そういうおおらかさが子どもを勉強好きにする。
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( 子育てって、たいへんね!)
| |" )||(_________)
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|川|`ー-イ川
【4】
お休みします。
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【5】
子育て随筆byはやし浩司
コンピュータウィルス
今日もパソコンをリカバリーした。横浜から帰ってきている三男が、「パパは、リカバリーばか
りしているね」と笑っていた。確かにそうだ。私はパソコンの動きが少しでもおかしくなったら、 即、リカバリーしている。もちろんウィルススキャンも常時しているが、リカバリーにまさる解決 方法はない。
そのリカバリーをしながら、こんなことを考える。コピュータウィルスを作っている人は、かわい
そうな人間だ、と。能力がなくて困ったり、苦しんだりしている人は多いのに、その能力を、人に 迷惑をかけるために使っている! こうした人間は頭はよいのかもしれないが、本物のバカ。 そのバカさかげんに気づいていないから、さらに本物のバカ。映画『フォレストガンプ』の中で、 フォレストの母親はこう言っている。「バカなことをする人をバカというのよ。(頭じゃないのよ)」 と。しかしそれではすまない。
話は変わるが、玄関先に出しておいた植木鉢を、よく盗んでいく人がいる。私は一度、そうい
う人に聞いてみたい。「花をめでるような純粋な気持ちと、盗むという行為は矛盾しませんか」 と。あるいはそういう人は、本当に、花の美しさを楽しむことができるのだろうか。私なら、花を 見るたびに、盗んできたという醜い気持ちを見せつけられ、花を見るのもいやになるだろう。
それと同じように、コンピュータウィルスを作って楽しんでいる人は、その楽しみと引き換え
に、実はもっと大切なものを犠牲にしている。人間の心は、それほど器用にはできていない。コ ンピュータウィルスを作って楽しんでいる邪悪な心が、そのコンピュータから離れたとたん、善 良な心に変わるということはありえない。コンピュータウィルスを作って楽しむという邪悪な心 は、当然のことながら、生活全般に影響を与える。おそらくその人間のまわりに集まる人間た ちもまた、邪悪な心をもった人間だろう。ウソとネタミ、嫉妬と裏切り、疑いと策略。そういったも のが渦を巻いているに違いない。……違いないという推察ではなく、まちがいなく渦を巻いてい る!
人生も晩年に近づくと、後悔することが多くなる。その後悔の中で、もっとも心を痛めるのは、
「時間をムダにした」という思いだ。私も、そう。たとえば私は若いときから、いろいろな本を書 いてきたが、ゴーストライターをしていたときの自分ほど、後悔するものはない。それは身を売 る娼婦のようなものだ。他人のために思想を切り売りするということは、まさに自分の魂を売る ことに等しい。体をかきむしっても、かきむしっても、その汚れは取れない。だから今、そうして 書いた本など、見たくもない。さわりたくもない。今でも当時、そうした本を書いてあげた人から 年賀状が届くことがあるが、正直言って、年賀状を見るだけでも、ぞっとする。
そこでコンピュータウィルスを作っている人に、私はこう言いたい。もうそういう愚かなことはや
めなさい、と。あなたがたは一抹の楽しみを覚えるのと引き換えに、もっと大切なものを犠牲に している。そしていつか、あなたがたも自分の人生を振り返るときがくる。そのときあなたは今 の自分を思い出しながら、あなたは深く、深く、後悔する。必ず後悔する。だから、もうそういう 愚かなことはやめなさい。私たちは、あわれなあなたがたが、早くそれに気づいてくれるよう、 心から願う。私のためではなく、あなた自身のために……。
(02−8−14)
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●No.26 子育ての「時」は急がない
(「週刊E'news浜松2002」より転載)
時の流れは不思議なものだ。そのときは遅々として進まないようにみえる時
の流れも、過ぎ去ってみると、あっという間のできごとのようになる。子育
てはとくにそうで、大きくなった自分の子どもをみると、乳幼児のころの子
どもが本当にあったのかと思うことさえある。もちろん子育ては苦労の連続。
苦労のない子育てはないし、そのときどきにおいては、うんざりすることも
多い。しかしそういう時のほうが、思い出の中であとあと光り輝くから、こ
れまた不思議である。
昔、ロビン・ウィリアムズが主演した映画に、『今を生きる』というのがあ
った。「今という時を、偽らずに生きよう」と教える高校教師。一方、進学
指導中心の学校側。この二つのはざまで一人の高校生が自殺に追い込まれる
という映画である。この「今を生きる」という生き方が、ひょっとしたら日
本人に、一番欠けている生き方ではないのか。ほとんどの親は幼児期は小学
校入学のため、小学校は中学校入学のため、中学や高校は大学入試のため、
と考えている。子どもも、それを受け入れてしまう。こうしたいつも未来の
ために「今」を犠牲にする生き方は、一度身につくと、それがその人の一生
の生き方になってしまう。社会へ出てからも、先へ進むことばかり考えて、
今をみない。結果として、人生も終わるときになってはじめて、「私は何を
してきたのだろう」と気がつく。実際、そういう人は多い。英語には『休息
を求めて疲れる』という格言がある。愚かな生き方の代名詞にもなっている
ような格言だが、やっと楽になったと思ったら、人生も終わっていた、と。
大切なのは、「今」というときを、いかに前向きに、輝いて生きるか、だ。
もし未来や結果というものがあるとするなら、それはあとからついてくるも
の。地位や肩書きや名誉にしてもそうだ。まっさきにそれを追い求めたら、
生き方が見苦しくなるだけ。子どももしかり。幼児期にはうんと幼児らしく、
少年少女期には、うんと少年や少女らしく生きることのほうが重要。親の立
場でいうなら、子どもと「今」という時を、いかに共有するかということ。
そのためにも、子育ての「時」は急がない。今は今で、じっくりと子育てを
する。そしてそれが結局は、親子の思い出を深くし、親子のきずなを深める
ことになる。
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老後の生活
老後は自分の住みたいところに住む……ということで、たとえば住むとしたら、どこがよいか
を考える。(こんな話は、いわばぜいたくな話。あくまでも、住むところを選べるとしたらの話だ が……。)もし選ぶことができるなら、私は緑の多いところがよい。不便でなければ、山の中で もよい。つぎに海の見えるようなところなら、なおよい。気候は、多少暑くても、寒くないほうがよ い。私はもともと夏型人間なので、冬が苦手。暑いのは何とかがまんできるが、寒いのはがま んできない。これは血圧が低いことと関係しているのかもしれない。
とは言っても、日本中を知っているわけではないので、具体的に選ぶとしたら、やはり今住ん
でいる、浜松の周辺ということになる。浜松以外にも、よいところはたくさんあるのだろうが、今 度は、「なじみ」が問題になる。これはちょうど料理の味つけのようなもの。やはり住みなれたと ころが一番よい。が、それ以外に選べと言われたら、私は、岐阜県の山村を選ぶ。私の生ま れ故郷だ。そういうところはどこか、ほっとする。そのほっとするところがよい。
が、ここで考えてしまう。「では、そういうところに住んだからといって、それがどうなのか」と。
こうした問題は、このところいつも自分について回る。何をしても、その目的を考えてしまう。 「だからどうなのか」と。よいものを食べても、よい服を着ても、よい生活をしても、「だからそれ がどうなのか」と。住む場所にしても、自分好みの場所に住んだからといって、だからそれがど うなのかと考えてしまう。結果として、そういう場所に住めるようになればハッピーだが、だから といって、今、この問題に精力をそそぐということはない。今の土地と家を売り払い、そのお金 で、新しい土地と家を買うということは、たいへんなことだ。そこまでたいへんなことする価値が あるのか、と。もしそれだけのエネルギーがあるなら、そのエネルギーは、もっとほかのことに 使ったほうがよい。
結局この問題は、どうでもよい問題ということになる。どこに住もうが、住めるというだけで、
恩の字。ぜいたくを言ってはいけない。新しいところで、新しい生活を始める余裕があるなら、 その余裕は、もっと大切なことに使いたい。……ということで、この問題については、考えるの をやめる。そしてこれが結論。私は今住んでいるところに、できれば死ぬまで住む。住みたい。 もう二度とこの問題は考えない。
(02−8−12)
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子育て随筆byはやし浩司
マザコンと親孝行
●どこまでがマザコン?
どこからどこまでがマザコンで、どこからどこまでが親孝行なのか?
このテーマはよく話題になる。マザコン的であることが、よく親孝行と誤解される。一方、親孝
行的であることが、マザコンと誤解される。しかしその境い目は、相互の依存性で決まる。依存 性が強ければ強いほど、マザコン的。依存性が弱ければ弱いほど、親孝行ということになる。
この依存性は、ここに書いたように相互的なもので、子どもだけが一方的に親に依存性をも
つとか、反対に親だけが子どもに一方的に依存性をもつとかいうことはない。子どものほうに 依存性があれば、親のほうにも依存性があるとみる。つまりそういう相互関係が、たがいにた がいの依存性を強めあう。
だからマザコンタイプの男(夫や子ども)を見たとき、それを批判したり、あるいはそれをなお
そうとしても、あまり意味はない。親側の依存性も同時に、問題とされなければならない。依存 性の問題は、決してマザコンタイプの男の側だけの問題ではない。が、ここで問題は終わらな い。
●太い絆(きずな)と誤解
依存性が強ければ強いほど、マザコンタイプの男も、そしてその親も、親子の絆(きずな)が
太いと誤解する。あるいはそういう関係のほうを、理想の親子関係と誤解する。中には、ベタベ タの親子関係を、むしろ誇る親子さえいる。「給料は一度、すべて母親に渡しています」と平然 と言ってのけた男性(四六歳、既婚、妻と二人の娘がいる)もいた。そう言えば日本を代表する プロ野球選手で、結婚に際して、婚約者の女性に、「私の親のめんどうをみるのが結婚の条 件」と言った人がいた。こういう家庭では、いったい、妻とは何なのかということになるのだが、 そういう自分だけの基準で、他人の親子を批判する人も少なくない。「あの親子は、冷え切って いる。かわいそうな親子だ」とかなど。言うまでもなく、ベタベタの親子関係にある人から見る と、どんな親子も淡白に見える。
●結局は人間関係
で、その依存性のない親子関係から生まれるのが、親孝行ということになる。しかしその親孝
行も、つきつめれば、人間関係で決まる。その人間関係なくして、親孝行はありえない。事実、 今、「実家へ帰るだけで、頭が重くなる」「親の顔をみるのが不愉快」「盆暮れに、実家へ帰る のが苦痛でならない」と訴える人が、実に多い。私が主催した子育て教室でも、三〇人の母親 のうち、四〜五人がそうだった。そういう人に向かって、「あなたは親を何と思っているのか」 「子どもだから親孝行すべき」「親の恩を忘れると何ごとか」と言うのは、かえってその人を苦し めることになる。先日もテレビを見ていたら、「お前は、だれに育ててもらったと思っているの だ。言葉だって親に教えてもらっただろ!」と、一人の若者を怒鳴り散らしている男性(五五歳・ 実業家)もいた。
●常識がまちがっている?
こうした、つまり、「親だから」「子どもだから」という「だから論」。「親だから、〜〜のはず」「子
どもだから〜〜のはず」という「はず論」。さらには「親は〜〜すべき」「子どもは〜〜すべき」と いう、「べき論」が、今、音をたてて急速に崩れ始めている。言いかえると、今まで私たちが常 識と思ってきた常識が、通用しなくなってきている。社会が変化したというよりは、そういった常 識のほうが、まちがっていたとみるほうが正しい。今まではそういう常識にしばられ、がまんして きた。が、その常識のおかしさに、みなが気がつき始めた。「だから論」や「はず論」、さらには 「べき論」で、親や子どもをしばるほうが、おかしい。まちがっている。ここにも書いたように、親 子関係も、つきつまれば、人間関係で決まる。決まって当然。また決まらなければならない。
……と書いて終われば、意味のないエッセーで終わってしまう。否定ばかりしていては、もの
ごとは先へ進まない。そこで私は「尊敬」という言葉をあげる。親子といえども、その人間関係 を決めるのは、たがいの尊敬の念である、と。その尊敬の念が基本にあって、親孝行も自然な 形で発生する。あくまでも親孝行というのは、副次的なものといってもよい。またそういう人間関 係をつくってこそ、親も、子も、「真の家族の喜びを与えられる」(バートランドラッセル)というこ とになる。このことについては、また別のところで詳しく書く。
(02−8−13)
(追記)
夫たるもの、よく、「母親を選ぶか、妻を選ぶか」という立場に立たされる。そういうとき夫は、
どう判断すべきか、……ということを考える前に、こんなことが言える。まずそういう状態になる まで、母親は息子(夫)を、追い込んではいけないということ。そういう対立をどこかで感じたら、 当然、母親は自ら身を引く。引かねばならない。「私のことは、どうでもいいのよ。私より、あな たはあなたの妻を大切にしなさい」と言ってあげてこそ、母親は母親なのである。
が、中には、わざと夫婦を対立させながら、自分の身を守ろうとする母親がいる。極端な例とし
ては、息子に、「あんな嫁、別れてしまいなさい」と迫る母親すらいる。このタイプの母親は、実 に、あやしき、卑劣な母親ということになる。
で、それでも対立が解けなかったら……。ここが大切だが、当然のことながら、夫は妻を選
ぶ。選んで当然。最初から妻よりも母親のほうが大切だと思うようなら、結婚などしなければよ い。それがわからなければ、反対の立場で考えてみればよい。もしあなたが夫で、あなたの妻 が、ことあるごとに、あなたよりも妻の実母ばかりを大切にしたら、あなたはそれに耐えられる だろうか。あなたはお金のただの稼ぎ手でしかないとしたら、あなたはそれに納得するだろう か。
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 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
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「子育てストレスが子どもをつぶす」リヨン社・1300円+税が
発売中です。どうかよろしくお願いします。
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
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へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
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件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-23-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 406人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 77人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−23号(097)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。どうか、お近くの人がいらっし
ゃれば、連絡していただけませんか。いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えてい ます。くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
***************************************
*
●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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*
●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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*
●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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*
みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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*
みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありません。よろしくお願いします。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「アメリカの大学生」(Univeristy Students in USA)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】世にも不思議な留学記(My young days in Australia)
【3】子育て失敗危険度(How top cope with parenting)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
_(⌒⌒ヽ
/((丶〜〜@)
(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 今日のテーマです!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
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【1】
忠告は秘かに
名言から学ぶ子育て
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた記事より、転載)
*************************
忠告は秘かに、賞賛は公(おおやけ)に
(シルス)
Give advice secretly, and praise children openly.
古代ローマの劇作家。
幼児にもおとなと同じ自尊心があります。生きる誇りのようなものです。この誇りに傷をつけ
るのは、タブー。その代表的なものが、皆の前で恥をかかせることです。注意したり、叱ったり する時でも、決して皆の前でしてはなりません。できれば誰もいないところでします。あるいは 別の場所へ連れて行ってします。あくまでも一対一の関係でするのが、コツです。
中にそのほうが効果的だからという理由で、わざと皆の前で恥ずかしい思いをさせる人がい
ます。しかしこのやり方は、子どもを確実に卑屈にします。そればかりではありません。以後、 ことあるごとに、その子どもをマイナス方向に追いやります。自信のない子どもや、覇気のない 子どもにしてしまいます。行動が退行的かつ消費的になります。
退行的というのは、たとえばスポーツをして体を鍛えることを創造的というなら、隠れてタバコを
吸うような行為をいいます。また消費的というのは、テレビゲームに熱中するなど、その場のエ ネルギーを一方的に消費するような行為をいいます。幼児ですと、隠れて妹いじめをすると か、小さなおもちゃを意味もなく、たくさん集めるなどの行為をいいます。
しかし反対にほめる時は、皆の前でほめます。さらに効果的な方法としては、子どもに聞こえ
るようなところで、ほかの人に子どものことをほめるという方法があります。たとえばお父さんに 向かって、「あなた、今日ね、うちの子ったら、すごかったのよ」とか言うなど。しっかりとした自 尊心をもたせることによって、子どもは前向きな人生観をもちます。
こう書くと、「子どもをうぬぼれさせるのではないか」と心配する人もいますが、幼児期にあっ
ては、子どもをややうぬぼれさせる程度のほうが、後々よい結果を生みます。もちろん自尊心 とうぬぼれはちがいます。自尊心は子どもを前向きに引っぱる力がありますが、うぬぼれには それがありません。「ぼくを馬鹿にするやつは許せない」というのは、自尊心ですが、「ぼく以外 は皆、馬鹿だ」というのは、うぬぼれです。自尊心が強ければ強いほど、子どもには根性が生 まれます。その自尊心を育てる方法は、ほかにもいくつかあります。その一つが、『名前を大切 にする』という方法です。
子どもの名前の書いてあるものは、大切に扱います。雑誌や新聞に、子どもの名前が出た
時には、それを大切にします。あるいは常に、「あなたの名前はいい名前だから、大切にしよう ね」と教えます。
もう一つの方法は、いつも子どもの成長を喜ぶという方法です。子どもが何か新しいことがで
きるようになるたびに、心底、それを喜んでみせます。「あら、もうそんなことができるの!」とで す。子どものほうから、「お母さん、見て、見て」と言ってくるようになれば、しめたものです。そう いう家庭の雰囲気が子どもを伸ばします。
+++++++++++++++++++++++++++++++++
子どもたちへ
ほかの人の心を分けもってあげよう
力のない人や、弱い人や、失敗した人を笑ってはいけないよ。
笑えば笑うほど、結局は、自分で自分のクビをしめることになるよ。
だれだって、ちょうど今の君たちのように、精一杯、がんばっているのさ。
しかしね、たいていは自分の思いどおりにはいかない……。
そういうことがいくつか重なると、人はだれだって、そういう人になるのさ。
つまり、力のない人や、弱い人や、失敗した人になるというわけ。
そしてね、ここが大切なことだけれど、今の君だって、いつだってその
力のない人や、弱い人や、失敗した人になるかもしれないということ。だからね、
そういう人を笑ってはいけないよ。そういう人を笑うということは、
結局はいつか自分を笑うことになるわけ。
自分だけの世界で、生きてはいけないよ。自分だけの世界で生きれば生きるほど、
孤独という恐ろしい悪魔が、君たちの心の中に入ってくるよ。
恐ろしい悪魔だよ。この悪魔にとりつかれると、その悪魔は
君たちからすべてのものを奪っていくよ。君たちの幸福や、やすらぎや、
ときには、君たちの命までもね。だから自分の世界だけで生きてはいけないよ。
この悪魔と戦うためにはね、自分だけの世界から飛び出し、ほかの人の世界に
入っていくこと。ほかの人の苦しみや悲しみや、悩みを、わかってあげること。
わかってあげるだけでは、足りないかな。その苦しみや悲しみや、悩みを、
自分のこととして、分けもってあげること。しかし、ね、これはとても
むずかしいことかもね。つまりね、悪魔と戦うことは、
それくらいむずかしいということ。
ただ、ね、こういうことは覚えておくといいよ。
この世界には、力のない人や、弱い人や、失敗した人などはいないということ。
力があるとか、ないとか。強い人とか、弱い人とか。成功した人とか、失敗した人とか、
そういう人は、いないということ。たとえば今、君が、何かのことで落ち込んでいてもね、
それはまあ、何というか、病気のようなもの。心だって、調子が悪くなることがあるのさ。
痛くなったり、熱を出したり、時には寒気がしたりするように、ね。
だからそういうときは、無理をしないこと。静かに心を休めるといいよ。
どんな嵐もいつかは去るし、朝のこない夜はないよ。歩けば谷もあるけど、山もある。
苦しくなったり、悲しくなったら、そこを谷と思って、前に進めばいいよ。
あとは山を登るだけだから、楽しいよ。風も弱くなるし、朝日も出てくる。
そうそう、だれかがね、君たちに、苦しみや悲しみや、悩みを打ち明けたら、
それを自分のこととして受け止めてあげるといいよ。
そういうことをしておけばおくほど、悪魔は君には近づかないよ。
嵐も早く去るし、朝日も早く昇るよ。
ウソじゃないよ。一度試してみたら……。
(02−8−15・エンヤの「a day without rain」を聴きながら……)
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【2】
世にも不思議な留学記(最終回)
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ビートルズの歌で終わった青春時代(白血病だったジル)
●行くも最後という時代だった
行くのも最後、帰るのも最後という時代だった。往復の旅費だけで、四〇万円以上。まだまだ
日本は貧しかった。メルボルンを飛び立つときは、本当にさびしかった。そしてそのさびしさは、 フィリッピンのマニラに到着してからも消えなかった。夜、リザ−ル公園を歩いていると、六、七 人の学生がギタ−を弾いていた。私がぼんやりと見ていると、「何か、曲を弾いてあげようか」 と声をかけてくれた。私は「ビ−トルズのアンド・アイ・ラブ・ハ−を」と頼んだ。私はその曲を聞 きながら、あふれる涙をどうすることもできなかった。
私には一人のガ−ルフレンドがいた。ジリアン・マックグレゴーという名前の女の子だった
が、「ウソつきジル」というあだ名で呼ばれていた。が、私にはいつも誠実だった。映画「トラトラ トラ」を二人で見に行ったときも、彼女だけが日本の味方をしてくれた。映画館の中で、アメリカ の飛行機が落ちるたびに、拍手喝采をしてくれた。あの国では、静かに映画を見ている観客な どいない。そのジルに私が帰国を告げたとき、彼女はこう言った。「ヒロシ! 私は白血病よ。 その私を置いていくの!」と。私はそれがウソだと思った。……思ってしまった。だから私は天 井に、飲みかけていたコ−ヒ−のカップを投げつけ、「ウソつき! どうして君は、ぼくにまでウ ソをつくんだ!」と叫んだ。
夜、ハウスの友だちの部屋にいると、デニスという、今でも無二の親友だが、その彼が私を
迎えにきてくれた。そのデニス君とジルは幼なじみで、互いの両親も懇意にしていた。デニス に、ジルの病気の話をすると、彼はこう言った。「それは本当だよ。だからぼくは君に言っただ ろ。ジルとはつきあってはダメだ。後悔することになる、と。しかしね、ジルが君にその話をした ということは、ジルは君を愛しているんだよ」と。彼女の病気は、彼女と彼らの両親だけが知っ ている秘密だった。私はジ−ロンという、メルボルンの南にある町まで行く途中、星空を見なが ら泣いた。オーストラリアの星空は、日本のそれよりも何倍も広い。地平線からすぐ星が輝い ている。私はただただ、それに圧倒されて泣いた。
●こうして私の青春時代は終った……
こうして私の留学時代は終わった。同時に、私の青春時代も終わった。そしてその時代を駆
け抜けたとき、私の人生観も一八〇度変わっていた。私はあの国で、「自由」を見たし、それが 今でも私の生活の基本になっている。私がその後、M物産という会社をやめて、幼稚園教師に なったとき、どの人も私を笑った。気が狂ったとうわさする人もいた。母に相談すると、母まで 「あんたは道を誤った」と、電話口のむこうで泣き崩れてしまった。ただデニス君だけは、「すば らしい選択だ」と喜んでくれた。以後、幼児教育をして、二八年になる。はたしてその選択が正 しかったのかどうか……?
そうそう、ジルについて一言。私が帰国してから数カ月後。ジルは、西ドイツにいる兄をたよっ
てドイツへ渡り、そこでギリシャ人と結婚し、アテネ近郊の町で消息を断った。また同じハウス にいた、あの皇太子や王族の息子たちは、今はその国の元首級の人物となって活躍してい る。テレビにも時々顔を出す。デニスは、小学校の教員をしたあと、国防省に入り、今はモナー シュ大学の図書館で司書をしている。本が好きな男で、いつも「ぼくは本に囲まれて幸せだ」と 言っている。私だけは相変わらず、あの「自転車屋の息子」のままだが……。完
(長い間のご愛読、ありがとうございました。「世にも不思議な留学記」は、これで終わります。
バックナンバーは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/のほうで読んでいただけます。どうかお いでください。)
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【3】
育児から解放されたい!
子どもは甘えるもの(失敗危険度★★★★)
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●自然な「甘え」
スキンシップの重要性は言うまでもない。そのスキンシップと同じレベルで考えてよいのが、
「甘える」という行為である。一般論として、濃密な親子関係の中で、親の愛情をたっぷりと受 けた子どもほど、甘え方が自然である。「自然」という言い方も変だが、要するに、子どもらしい 柔和な表情で、人に甘える。甘えることができる。心を開いているから、やさしくしてあげると、 そのやさしさがそのまま子どもの心の中に染み込んでいくのがわかる。
これに対して幼いときから親の手を離れ、施設で育てられたような子ども(施設児)や、育児
拒否、家庭崩壊、暴力や虐待を経験した子どもは、他人に心を許さない。許さない分だけ、人 に甘えない。一見、自立心が旺盛に見えるが、心は冷たい。他人が悲しんだり、苦しんでいる のを見ても、反応が鈍い。感受性そのものが乏しくなる。ものの考え方が、全体にひねくれる。 私「今日はいい天気だね」、子「いい天気ではない」、私「どうして?」、子「あそこに雲がある」、 私「雲があっても、いい天気だよ」、子「雲があるから、いい天気ではない」と。
●抱かれない子ども
こんなショッキングな報告もある(二〇〇〇年)。抱こうとしても抱かれない子どもが、四分の一
もいるというのだ。「全国各地の保育士が、預かった〇歳児を抱っこする際、以前はほとんど 感じなかった『拒否、抵抗する』などの違和感のある赤ちゃんが、四分の一に及ぶことが、『臨 床育児・保育研究会』(代表・汐見稔幸氏)の実態調査で判明した」(中日新聞)と。
●原因は「抱っこバンド」?
報告によれば、抱っこした赤ちゃんの「様態」について、「手や足を先生の体に回さない」が三
三%いたのをはじめ、「拒否、抵抗する」「体を動かし、落ちつかない」などの反応が二割前後 見られ、調査した六項目の平均で二五%に達したという。また保育士らの実感として、「体が固 い」「抱いてもフィットしない」などの違和感も、平均で二〇%の赤ちゃんから報告されたという。 さらにこうした傾向の強い赤ちゃんをもつ母親から聞き取り調査をしたところ、「育児から解放 されたい」「抱っこがつらい」「どうして泣くのか不安」などの意識が強いことがわかったという。 また抱かれない子どもを調べたところ、その母親が、この数年、流行している「抱っこバンド」を 使っているケースが、東京都内ではとくに目立ったという。
報告した同研究会の松永静子氏(東京中野区)は、「仕事を通じ、(抱かれない子どもが)二
〜三割はいると実感してきたが、(抱かれない子どもがふえたのは)、新生児のスキンシップ不 足や、首も座らない赤ちゃんに抱っこバンドを使うことに原因があるのでは」と話している。
果たしてあなたの子どもはだいじょうぶだろうか。
(1303)
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( 子育てって、たいへんね!)
| |" )||(_________)
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】
お休みします。
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【5】
子育て随筆byはやし浩司
一つの離婚
最近、知人夫婦が、離婚した。前から家の中はメチャメチャだと聞いていたが、(そう言って
いたのは、ワイフだが)、現実にそうなると、「どうして?」と思ってしまう。夫は、開業医。妻は、 東京の有名私大を出た、才女。実家の父親も、神奈川県で開業医をしているという。私たち夫 婦からすれば、雲の上の人たちということになる。
離婚した理由はわからないが、ワイフはこう言った。「奥さんは、熱心なK教団の信者よ」と。
私は瞬間、壮絶な家庭内宗教戦争を想像した。が、宗教戦争が離婚をもたらしたと考えるの は正しくない。こういうケースでは、何かほかに原因があって、妻が、信仰の世界に身を寄せた と考えるほうが正しい。人は不幸になると、それがどんなタイプの不幸であれ、心に透き間がで きる。その透き間を埋めるために、人は信仰に走る。……のめりこむ。こう決めてかかるの は、信仰をしている人たちには失礼な言い方になるかもしれないが、心の透き間というのは、 そういうもの。私は「心のエアーポケット」と呼んでいる。このエアーポケットは、だれにでもあ る。しかしふだんは、その人の理性や知性で、窓を閉じているが、ふとしたきっかけで開くこと がある。
いや、信仰が悪いと言うのではない。それぞれの道を極めるために、信仰の世界に入る人も
多い。しかし個人信仰と、組織信仰とは区別しなければならない。本来、信仰というのは、どこ までも心の問題。心の問題だから、その人個人の問題ということになる。が、時として、その信 仰が、組織に組み込まれ、その組織に利用されることがある。そしていつの間にか、反社会的 な行動をしながら、その反社会性にすら、気づかなくなるときがある。そのため日本以外の先 進国では、宗教団体による政治活動はもちろんのこと、営利活動すら法律によって禁止してい るところが多い。
その組織信仰かどうかは、簡単な方法で見分けられる。その組織や組織の指導者を批判し
てみればよい。組織信仰をしている人は、組織あっての信者と徹底的に洗脳されれているか ら、それに猛烈に反発する。そうでない信者は、組織そのものをもっていない。たとえば私の実 家は、真言宗大谷派だが、私の母も、家族も、現在の「長」がだれであるですら知らない。法事 のときは、所属する寺の僧侶の悪口を言いあって楽しんでいる。(本当はいけないことかもしれ ないが……。)
さて先の知人に話をもどす。その知人の家庭には、何か大きな問題が起きたらしい。そこで
その妻は、必死になって、つまり彼女なりのやり方で、家族をたてなおそうとした。K教団に救 いを求めたとしたら、それはあくまでも、その結果でしかない。が、夫婦で違う宗教を信ずるの は、決定的にまずい。とくにK教団にように、ほかのあらゆる思想を否定するような急進的な教 団は、まずい。妻がその信仰にのめり込めばのめり込むほど、夫の思想だけではなく、人格を も否定するようになる。そうなると、もう行きつく先は見えている。
私はよく考える。宗教は心を救うか、と。いや、もちろん私にも信仰心は、ある。最初にそれ
を自覚したのは、昔、学生時代、満天の星空を見たときだ。私はその美しさに圧倒されて、た だただ涙をこぼした。それ以前にも、何かにつけて、自分の信ずる神や仏に祈ったことはあ る。しかしそうした自分なりの祈り方が、決定的に変わったのは、「サダコ」(原爆の少女「偵 子」、広島の平和記念公園の銅像になったモデル)という本を読んだときのことだ。英訳本だっ たが、私は一ページ読むごとに目が涙であふれ、ときにはもうそれ以上、読むことができなくな ってしまった。「こんなにも熱心に、神に祈った人がいる」「こんなにも強く、神の力を必要とした 人がいる」と。そう思ったとたん、もう自分のために、祈ることができなくなってしまった。
いや、今でもときどき、ふと油断をすると、自分のために何かを祈ろうとするときがある。しか
し別の心が、それを止める。「お前より、もっと神や仏の力を必要としている人がいる。お前は それ以上、何を望むのか」と。あるいは「神や仏に、スーパーパワーがあるとするならば、その パワーは、私のためではなく、もっとその力を必要とする人のために使ってほしい」と。
私は凡人だから、他人のために祈るというようなことまでは、まだできない。しかし少なくとも、
その「サダコ」を読んでからというもの、自分のために祈ることはやめた。仮に明日、死を宣告 されても、私は祈らない。私は今まで、じゅうぶん健康だったし、すばらしい家族に恵まれたし、 人生も半世紀を生きることができた。貧乏は貧乏のままだったが、しかし経済的に苦労したこ とはない。山荘をもつという夢も実現した。私はそれ以上、人として、何を望むのか。
知人夫婦は、ともかくも離婚した。男の子(高三)と女の子(中三)の二人の子どもがいたが、
男の子は父親が引き取り、女の子は母親が引き取った。聞くところによると、妻は神奈川県の 実家に帰り、ますます熱心なK教団の信者となり、毎日、毎晩、不況活動に専念しているとい う。夫のほうには、もう再婚話がもちあがっているという。相手は、その医院に勤めていた看護 婦だという。ワイフから話を聞くたびに、私は、「なるほど……」と、へんに納得させられている。
(02−8−14)
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子育て随筆byはやし浩司
世間体論
「世間体」を考えるとき、個人の生きザマだけの問題では、解決できないときがある。いくらそ
の人個人が、「私は私」という生き方をしていても、いつの間にか周囲の人たちのものの考え 方に染まってしまうときがある。実は、世間体のもつ問題の恐ろしさは、ここにある。
相互作用という言葉がある。この世間体は、その地域、あるいはその人が交際する範囲の
人たちの相互作用で、その人の中に作られる。たがいにたがいの世間体を気にするうちに、 その人自身も、世間体を気にするようになるというわけである。こうした例は、農村地域をのぞ いてみると、多い。人と人の密着度が高い地域では、「私は私」という生き方は、実際にはむず かしい。それこそ村八分を覚悟しなければならない。そういう地域で、無事に、かつ安全に生活 するためには、近隣の人の生きザマを自分の中に取り入れるしかない。つまり、そういう相互 作用を繰り返しているうちに、いつの間にか、世間体という考え方が生まれる。
たとえば私の実家は自転車屋だったが、こんなことがあった。
自転車屋ごとにテリトリー(縄張り)のようなものがあって、たがいに暗黙の了解のもとで、そ
のテリトリーを守っていた。しかしときどき、自分のテリトリー以外のところで、自転車が売れる ときがある。そういうときは、父は、夜中にこっそりとその家に自転車を届けていた。
あるいはテレビやラジオなど、私が何か目立った商品を買うときも、母は、「近所の電気屋さ
んに申し訳ないから」という理由で、それを簡単には買わせてくれなかった。商品を運び込むと きも、まさに、こっそりと運び込んでもらったりした。ほかに近所でないラーメン屋や、食堂か ら、店屋物(てんやもの)を届けてもらうときもそうだった。「相手の店の人を怒らせない」という 配慮からそうしたが、それは私には、窒息しそうなほど息苦しい世界でもあった。
こういう世界だから、私は当然のことながら、「世間体」という考え方に、子どものころから反
発した。自分らしく生きたいという思いは、そういう背景から生まれた。「人がどう思うおうが、そ んなことはどうでもいいではないか」と。しかしそういう世界だからこそ、ここにも書いたように、 「私は私」という考え方をすると、それだけではじき飛ばされてしまう。いわゆる相互作用という のである。近所の人たちは近所の人たちで、そういう世間体を気にして生きている。「私だけは ……」という考え方ができないのである。……できないというより、たいへんむずかしい。それこ そ人一倍の、強靭(じん)な精神力がないと、それに立ち向かうことはできない。しかしそういう 精神力を、ごくふつうの人に求めることができるのか。……と考えて、冒頭の結論。
世間体というのは、個人の生きザマの問題と片づけることはできない。そのためもしそれと戦う
という方法があるとすれば、その地域の人が、一、二の三! で、その世間体から決別する。 それが無理なら、その愚かさに気づいた人から、世間体を放棄して、少しずつまわりを感化し ていく。まずいのは、流されるまま、過去の亡霊を引きずることである。
(02−8−12)
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子育て随筆byはやし浩司
ストレス
八月一五日の早朝。隣の空き地で、草刈りが始まった。ガーガーバリバリ……。エンジンの
音が開けた窓から飛び込んできた。時計を見ると、まだ六時。ワイフはすでに起きてしまってい た。
台所へ行くと、ワイフが、テーブルに座ってぼんやりとしていた。「早いね」と声をかけると、
「眠られないから」と。
私はパジャマのまま外へ飛び出した。見ると、老人が二人、草刈り機を回していた。かなり大
型の草刈り機だった。私はにこやかに、しかしていねいな挨拶(あいさつ)をすると、こう言っ た。「すみませんが、朝、六時からというのは、つらいです。このあたりは、農家ではないし、み んなまだ寝ていると思います。それに今日は休みですから」と。
一人の老人、その人はあの野坂昭如そっくりの男性だったが、やや顔をこわばらせながら、
「暑くなるものですからねえ」と言った。私は「それはわかっていますが、しかし、朝、六時という のは……」と。
こうしたケースでは、草刈り機の音がうるさいというよりは、自分自身の中にストレスをためな
いということのほうが、大切である。が、その前に、自分の主張は正当かどうかを判断しなけれ ばならない。山荘のほうでは、まわりが山村だから、みな朝六時には、仕事を始める。しかしこ こは住宅地。大半がサラリーマン。私だけのことなら、多分、私はがまんしただろうと思う。しか しワイフのこととなると、話は別。私が休みのときは。ワイフも思いっきり朝寝坊できる。そのワ イフが、まだ眠そうに目をこすっていた。
老人たちはすぐ草刈りをやめてくれた。が、そうなればなったで、「悪いことを言ってしまった
のかな」という思いが、心をふさぐ。あの男性が言ったように、時間がたてばたつほど、暑くな る。そうなると、仕事はたいへんだ。
すると今度は、自分の言動を正当化しようとする動きが始まったのがわる。「この一年間、ほ
とんど草刈りなどしなかったのに、どうして今ごろするのか」とか、「するならするで、一度、近所 に断わってからすべきだ」とかなど。人間の心理は、こういうとき、複雑に入り乱れる。が、最終 的にはこういう結論になった。
私は正しいと思うことをした。相手も、私の言うことに納得したから、仕事をやめた。今さらあ
れこれ考えても、どうしようもないから、忘れて、お茶でも飲んで、気を晴らせばよい、と。
ああ、それにしても、どうして日本人は、こうまで騒音に鈍感なのだろう。このところ毎日のよ
うに、大きなスピーカーをつけた、もの売りがやってくる。物干しざお、わらびもち、それに粗大 ごみ回収業などなど。私の隣人などは、何と、宝石の研磨が趣味なのだ。このところ少なくなっ たが、それでも日中は断続的に、あのガリガリという、歯科医院で歯を削るような音が、窓から 飛び込んでくる。そのたびに、私の仕事は中断。苦情を言っていけば、何とかなるのだろうが、 隣人だけに、それは言えない。隣人にとっては、唯一の趣味なのだ。生きがいなのだ。しかし あの音をがまんするようになって、もう二五年になる!
いろいろなストレスがある。そのストレスには、善玉と悪玉があるという。善玉ストレスは、生
活にほどよい緊張感を与えるというが、こうした騒音はまちがいなく、悪玉ストレスである。そん なことを考えながら、私は朝の新聞を読んだ。
(02−8−15)
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子育て随筆byはやし浩司
アメリカの大学生
たいていの日本人は、日本の大学生も、アメリカの大学生も、それほど違わないと思ってい
る。また教育のレベルも、それほど違わないと思っている。しかしそれはウソ。恩師の田丸先 生(東大元教授)も、つぎのようの書いている。
「アメリカで教授の部屋の前に質問、討論する為に並んで待っている学生達を見ると、質問
がほとんどないわが国の大学生と比較して、これは単に風土の違いで済む話ではないと、愕 然とする」と。
こうした違いをふまえて、さらに「ノーベル化学賞を受けられた野依良治教授が言われてい
る。『日米の学位取得者のレベルの違いは相撲で言えば、三役と十両の違いである』と」とも (〇二年八月)。もちろん日本の学生が十両、アメリカの学生が三役ということになる。
私の二男も〇一年の五月に、アメリカの州立大学を学位を取って卒業したが、その二男がそ
の少し前、日本に帰国してこう言った。「日本の大学生はアルバイトばかりしているが、アメリカ では考えられない」と。アメリカの州立大学では、どこでも、毎週週末に、その週に学んだこと の試験がある。そしてそれが集合されてそのままその学生の成績となる。そういうしくみが確立 されている。そのため教える側の教官も必死なら、学ぶ側の学生も必死。学科どころか、学部 のスクラップアンドビュルド(廃止と創設)は、日常茶飯事。教官にしても、へたな教え方をして いれば、即、クビということになる。
ここまで日本の大学教育がだらしなくなった原因については、田丸先生は、「教授の怠慢」を
第一にあげる。それについては私は門外漢なので、コメントできないが、結果としてみると、驚 きを超えて、あきれてしまう。私の三男にしても、国立大学の工学部に進学したが、こう言って いる。「勉強しているのは、理科系の学部の学生だけ。文科系の学部の連中は、勉強のベの 字もしていない。とくにひどいのが、教育学部と経済学部」と。理由を聞くと、こう言った。「理科 系の学部は、多くても三〇〜四〇人が一クラスになっているが、文科系の学部では、三〇〇〜 四〇〇人が一クラスがふつう。ていねいな教育など、もとから期待するほうがおかしい」と。
日本の教育は、文部省(現在の文部科学省)による中央管制のもと、権利の王国の中で、安
閑としすぎた。競争原理はともかくも、まったく危機感のない状態で、言葉は悪いが、のんべん だらりと生きのびてきた。とくに大学教育では、教官たちは、「そこに人がいるから人事」(田丸 先生)の中で、まさにトコロ天方式で、人事を順送りにしてきた。何年かすれば、助手は講師に なり、講師は助教授になり、そして教授へ、と。それはちょうど、水槽の中にかわれた熱帯魚の ような世界と言ってもよい。温度は調整され、酸素もエサも自動的に与えられてきた。田丸先 生は、さらにこう書いている。
「私の友人のノーベル賞候補者は、活発な研究の傍(かたわ)ら、講義前には三回はくり返し
練習をするそうである」と。
日本に、そういう教授はいるだろうか。
グチばかり言っていてはいけないが、いまだに文部科学省が、自分の権限と管轄にしがみつ
き、その範囲で教育改革をしようといている。もうそろそろ日本人も、そのおかしさに気づくべき ときにきているのではないのか。明治の昔から、日本人は、そういうのが教育と思い込んでい る。あるいは思い込まされている。その結果、日本は、日本の教育はどうなった? いまだに 大本営発表しか聞かされていないから、欧米の現状をほとんど知らないでいる。中には、いま だに日本の教育は、世界でも最高水準にあると思い込んでいる人も多い。
日本の教育は、今からでも遅くないから、自由化すべきである。具体的に、アメリカの常識を
ここに書いておく。
(1)アメリカの大学には、入学金だの、施設費だの、寄付金はいっさいない。
(2)アメリカの大学生は、入学後、学科、学部の変更は自由である。
(3)アメリカの大学生は、より高度な教育を求めて、大学間の移動を自由にしている。つまり大
学の転籍は自由である。
(4)奨学金制度、借金制度が確立していて、アメリカの大学生は、自分で稼いで、自分で勉強
するという意識が徹底している。
(5)毎週週末に試験があり、それが集合されて、その学生の成績となる。
(6)魅力のない学科、学部はどんどん廃止され、そのためクビに教官も多い。教える教官も必
死である。教官の身分や地位は、保証されていない。
(7)成績が悪ければ、学生はどんどん落第させられる。
日本もそういう大学を、三〇年前にはめざすべきだった。私もオーストラリアの大学でそれを
知ったとき、(まだ当時は日本は高度成長期のまっただ中にいたから、だれも関心を払わなか ったが)、たいへんなショックを受けた。ここに「今からでも遅くない」と一応、書いたが、正直に 言えば、「遅すぎた」。今から改革しても、その成果が出るのは、二〇年後? あるいは三〇年 後? そのころ日本はアジアの中でも、マイナーな国の一つとして、完全に埋もれてしまってい ることだろう。田丸先生は、ロンドン大学の名誉教授の森嶋通夫氏のつぎのような言葉を引用 している。「人生で一番大切な人間のキャラクターと思想を形成するハイテイーンエイジを入試 のための勉強に使い果たす教育は人間を創る教育ではない。今の日本の教育に一番欠けて いるのは議論から学ぶ教育である。日本の教育は世界で一番教え過ぎの教育である。自分で 考え自分で判断するという訓練がもっとも欠如している。自分で考え、横並びでない自己判断 のできる人間を育てる教育をしなければ、二〇五〇年の日本は本当にだめになる」と。
問題は、そのあと日本は再生するかどうかだが、私はそれも無理だと思う。悲観的なことばか
り書いたが、日本人は、そういう現状認識すらしていない。とても残念なことだが……。
(02−8−14)
⌒ 、、
し 〉 ‐◯‐
( ) ′`
(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
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「子育てストレスが子どもをつぶす」リヨン社・1300円+税が
発売中です。どうかよろしくお願いします。
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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MMMMM \│/
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q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
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 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-25
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) XXX人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) XX 人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−25号(098)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時)にて、講演会をもちます。
お近くの人は、よろしかったら、おいでください。
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。
どうか、お近くの人がいらっしゃれば、連絡していただけませんか。
いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えています。
くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、8月13日に、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「ある離婚」(Divorce)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】子育て失敗危険度(How to cope with Kids)
【3】()
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
_(⌒⌒ヽ
/((丶〜〜@)
(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 今日のテーマです!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
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【1】
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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人学ばざれば、道知らず
名言から学ぶ子育て
玉、磨かざれば、器ならず。人、学ばざれば、道知らず。(礼記)
中国五経の一つ。周末から秦・漢時代の儒者の古礼に関する説を集めたのが、礼記。
今さら説明すべき言葉ではありませんね。人は学ぶことで、初めて真理に到達できるという
意味です。しかし幼児教育の分野にこの名言をあてはめると、次のようになります。つまり「学 ぶ」という方向性をつくるのが、幼児教育だということです。もう少しわかりやすく言うと、学ぶた めのプロセスをつくるのが幼児教育だということです。考える、その道筋と言ってよいかもしれ ません。
たとえばあるお母さんは、子どもと こ
こんな会話をしました。子どもの考え方を少しずつ引き出しながら、それにお母さんの考え方を
つけ加えているのが、わかります。
子、月を見ながら、「どうしてお月さまは落ちてこないの」
母「どうしてかしら。糸のようなものでつりさげているのかしら」
子「でも糸が見えないよ」
母「そうね。糸は見えないわね」
子「お空にくっついているのかな」
母「くっついていたら、動かないわ」子「そうすると、やっぱり糸だ」
母「そうね、きっと見えない糸よ。それがあるのよ」と。
しかしこんな会話もあります。
子「どうしてお月さまは落ちないの」母「神様がそうしているからよ」
子「どうしてお月さまは、夜になると明るいの」
母「神様がそうしているからよ」
何でも神様のせいにするのは、便利ですが、子どもの立場からすると、何も答えになっていな
いのがわかります。年中児になるころから、子どもの会話の中に、「なぜ・どうして」が、急激に ふえてきます。乳幼児期から少年・少女期への移行期と考えます。そして年長児ともなると、子 どもの「核」がはっきりしてきます。核というのは、「この子どもはこういう子どもだ」という、とらえ どころのことを言います。そして同時に、子どもの考え方も論理的になってきます。まさにああ 言えば、こう言う式の反抗も目立つようになります。
論理的な子どもは、A=B、B=C、だからA=Cというような考え方ができます。しかし苦手な
子どもは、たとえばこんな会話をします。
私「犬と鳥はどこがちがいますか」
子「犬はこわい」
私「鳥はどうかな」
子「私のおばあちゃんの家に、ニワトリがいる」
私「だから、そのニワトリと犬とはどこがちがうかな」
子「犬はいないけど、猫がいる。猫はこわくない」
もしこういうふうに、会話が浅いところで上すべりするようであれば、反対に親のほうから、「な
ぜ・どうして」を繰り返します。そして頭の中に思考のプロセスをつくるつもりで、ものの考え方を 教えます。知識を教えるのではありません。ものの考え方を教えます。子ども自身がいつか自 分で、考
えることができるように、です。
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【2】
わかっていたら、どうしてもっと早くアドバイスしてくれなかったのだ!
行きつくところまで行く(失敗危険度★★★★★)
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●「うちの子にかぎって……」
子育ては、失敗してみて、それが失敗だったとはじめて気づく。その前の段階で、私のような
ものがあれこれ言ってもムダ。ほとんどの親は、「うちの子に限って」とか、「まだ何とかなる」と 考えて、無理に無理を重ねる。が、やがてそれも限界にくる。
●燃え尽きる子ども
よくある例が、子どもの燃え尽き(バーントアウト)。概してまじめで、従順な子どもがなりやす
い。はげしい受験勉強をくぐりぬけ、やっとの思いで目的の学校へ入学したとたん、燃え尽きて しまう。浜松市内でも一番と目されている進学校のA高校のばあい、一年生で、一クラス中、二 〜三人。二年生で、五〜六人が、燃え尽き症候群に襲われているという(B教師談)。一クラス 四〇名だから、一〇%以上の子どもが、燃え尽きているということになる。この数を多いとみる か、少ないとみるか?
●初期症状を見落とすな
燃え尽きは初期症状を的確にとらえ、その段階で適切に対処することが大切。登校前に体
や心の不調や、無気力、倦怠感を訴えたりする。不登校の初期症状に似た症状を示すことも ある。そういうとき親が、「そうね、だれだってそういうときがあるよ」と言ってあげれば、どれだ け子どもの心は救われることか。が、親にはそれがわからない。ある母親はあとになって、私 にこう言った。
「無理をしているという気持ちはどこかにありましたが、目的の高校へ入ってくれれば、それで
問題のすべては解決すると思っていました」と。もっともこういうふうに反省できる親はまだよい ほうだ。中には、「わかっていたら、どうしてもっと早くアドバイスしてくれなかったのだ」と、私に 食ってかかってきた父親がいた。
●子どもの心を守る大原則
結論を先に言えば、結局は親というのは、自分で行き着くところまで行かないと、自分で気づ
かない。一度(無理をする)→(症状が悪化する)→(ますます無理をする)の悪循環に入ると、 あとは底なしの泥沼状態に陥ってしまう。これは子育てにまつわる宿命のようなものだ。そこで 大切なことは、いつどのような形で、その悪循環に気づき、それをその段階で断ち切るかという こと。もちろん早ければ早いほどよい。そしてつぎのことに気をつける。
(1)あきらめる……「あきらめは悟りの境地」という格言を以前、私は考えたが、あきらめる。
(2)今の状態を保つ……「何かおかしい」と感じたら、なおそうと考えないで、今の状態をそれ
以上悪くしないことだけを考える。
(3)一年単位でみる……子どもの「心」の問題は、すべて一年単位でみる。「心」の問題はその
つど一進一退を繰り返すが、それには一喜一憂しない。
これは燃え尽きに限らず、子どもの心を考えるときの大鉄則と考えてよい。
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【3】
以前書いた童話と、「子育てストレスが子どもつぶす」
(リヨン社)の一部を紹介します。
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子どもに生きる意味を教える法(苦労をさせろ!)
子どもに生きる意味を教えるとき
●楽な子育てはない
問題のない子どもはいない。だから楽な子育てというのもない。(財)日本女子社会教育会の
調査によると、七二%の母親が「子どものことで、イライラする」と答えている(九五年)。要は、 そういう前提で子育てを考えればよい。もともと子育てというのは、そういうもの。以前読んだヨ ーロッパの童話に、こんなのがある。『不思議な糸巻き』という物語だった。主人公の名前など は忘れたので、私が勝手につけた。内容も多少違うかもしれない。「苦労」を考える、一つのヒ ントになればよいと考えている。
●不思議な糸巻き
ヨハンという少年が、父親の仕事の手伝いをするのがいやで、森に逃げてきた。うしろのほう
から父親が、「ヨハン、まき割りの仕事を手伝ってくれ」と叫んでいるのが聞こえた。ヨハンが木 の陰に隠れていると、魔女が現れて、こう言った。「あなたに不思議な糸巻きをあげよう。いや なことがあったら、この糸巻きの糸を引くといい。引いた分だけ、時間が過ぎる」と。
それからというもの、ヨハンはいやなことがあるたびに、その糸巻きの糸を引いた。父親に仕
事を言いつけられたとき。学校でいやなことがあったとき。が、ある日、ヨハンはこう思った。 「はやくおとなになって、ハンナと結婚したい」と。ヨハンはハンナが好きだった。そこでヨハン は、糸をどんどん引いた。
……気がついてみると、ヨハンはおとなになり、ハンナと結婚していた。しばらくは平穏な生活
が続いたが、やがて二人の間に男の子が生まれた。が、ヨハンは、子育てが苦手だった。そこ でヨハンは、「子どもを早くおとなにして、自分の仕事を手伝わせよう」と考えた。そう考えて、ヨ ハンはまた、糸をどんどん引いた。気がつくと、子どもはすっかりおとなになっていた。しかし自 分の姿を見て、ヨハンは驚いた。ヨハンは老人になってしまっていた。が、それだけではない。 ヨハンは自分に思い出が何もないことを知った。
そこでヨハンは、再びあの森に戻った。力なくとぼとぼと森の中を歩いていると、そこにあの
魔女が現れた。ヨハンは魔女にこう言った。「私の人生はあっという間に終わってしまった。私 の人生は何だったのか」と。すると魔女は笑ってこう言った。「では、もう一度だけ子ども時代に もどしてあげよう」と。気がつくとヨハンは、またあの子どもになっていた。
そのときだ。うしろから父親が、「ヨハン、まき割りの仕事を手伝ってくれ」と呼ぶのが聞こえ
た。ヨハンは明るい声でこう答えた。「お父さん、今、行くよ。今、手伝ってあげるよ」と。
●苦労からドラマが生まれる
童話とはいえ、この物語には、人生に対する考え方が織り込まれている。いろいろと考えさせ
られる。つまり……。誰でも苦しみや悲しみ、それにいやなことは、できるだけ避けたい。でき れば毎日をのんびりと楽しく暮らしたい。しかしその人生から苦しみや悲しみを取り除いてしま ったら、この人生は何と味気なく、つまらないものになってしまうことか。もちろん逃げてもいけ ない。その分だけ、時間が飛んでしまう。ヨハンは思い出のない自分に気づき、人生そのもの をムダにしたことに気づく。
●言うことは楽かもしれないが……
子育ての最中というのは、本当にたいへんだ。しかしそれも終わってみると、その時代が人
生の中で光り輝いているのを知る。無数の苦労が、ひょっとしたらその苦労が大きければ大き いほど、多ければ多いほど、それから報われる喜びも大きい。ドラマもそこから生まれる。…… とまあ、こんなことを書くと、「誰にだって言うことぐらいならできる」と叱られそうだ。しかし心の どこかでそう思うことも、時には必要ではないのか。そういう冷めた見方が、あなたの子育てに 風を通す。一度、子どもの前でこの童話を、声を出して読んでみてほしい。
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家族の心を守る法(家族は大切だと言え!)
家族の心が犠牲になるとき
●子どもの心を忘れる親
アメリカでは、学校の先生が、親に「お宅の子どもを一年、落第させましょう」と言うと、親はそ
れに喜んで従う。「喜んで」だ。ウソでも誇張でもない。あるいは自分の子どもの学力が落ちて いるとわかると、親のほうから学校へ落第を頼みに行くというケースも多い。アメリカの親たち は、「そのほうが子どものためになる」と考える。が、この日本ではそうはいかない。子どもが軽 い不登校を起こしただけで、たいていの親は半狂乱になる。先日もある母親から電話でこんな 相談があった。何でも学校の先生から、その母親の娘(小二)が、養護学級をすすめられてい るというのだ。その母親は電話口の向こうで、オイオイと泣き崩れていたが、なぜか? なぜ日 本ではそうなのか?
●明治以来の出世主義
日本では「立派な社会人」「社会で役立つ人」が、教育の柱になっている。一方、アメリカで
は、「よき家庭人」あるいは「よき市民」が、教育の柱になっている。オーストラリアでもそうだ。 カナダやフランスでもそうだ。が、日本では明治以来、出世主義がもてはやされ、その一方で、 家族がないがしろにされてきた。今でも男たちは「仕事がある」と言えば、すべてが免除され る。子どもでも「勉強する」「宿題がある」と言えば、すべてが免除される。
●家事をしない夫たち
二〇〇〇年に内閣府が調査したところによると、炊事、洗濯、掃除などの家事は、九割近く
を妻が担当していることがわかった。家族全体で担当しているのは一〇%程度。夫が担当して いるケースは、わずか一%でしかなかったという。子どものしつけや親の世話でも、六割が妻 の仕事で、夫が担当しているケースは、三%(たったの三%!)前後にとどまった。その一方で 七割以上の人が、「男性の家庭、地域参加をもっと求める必要がある」と考えていることもわか ったという。内閣総理府の担当官は、次のようにコメントを述べている。「今の二〇代の男性は 比較的家事に参加しているようだが、四〇代、五〇代には、リンゴの皮すらむいたことがない 人がいる。男性の意識改革をしないと、社会は変わらない。男性が老後に困らないためにも、 積極的に(意識改革の)運動を進めていきたい」(毎日新聞)と(※1)。
仕事第一主義が悪いわけではないが、その背景には、日本独特の出世主義社会があり、そ
れを支える身分意識がある。そのため日本人はコースからはずれることを、何よりも恐れる。 それが冒頭にあげた、アメリカと日本の違いというわけである。言いかえると、この日本では、 家族を中心にものを考えるという姿勢が、ほとんど育っていない。たいていの日本人は家族を 平気で犠牲にしながら、それにすら気づかないでいる……。
●家族主義
かたい話になってしまったが、ボームという人が書いた童話に、『オズの魔法使い』というの
がある。カンザスの田舎に住むドロシーという女の子が、犬のトトとともに、虹の向こうにあると いう「幸福」を求めて冒険するという物話である。あの物語を通して、ドロシーは、幸福というの は、結局は自分の家庭の中にあることを知る。アメリカを代表する物語だが、しかしそれがそ のまま欧米人の幸福観の基本になっている。
たとえば少し前、メル・ギブソンが主演する『パトリオット』という映画があった。あの映画では家
族のために戦う一人の父親がテーマになっていた。(日本では「パトリオット」を「愛国者」と訳す が、もともと「パトリオット」というのは、ラテン語の「パトリオータ」つまり、「父なる大地を愛する」 という意味の単語に由来する。)「家族のためなら、命がけで戦う」というのが、欧米人の共通 の理念にもなっている。家族を大切にするということには、そういう意味も含まれる。そしてそれ が回りまわって、彼らのいう愛国心(※2)になっている。
●変わる日本人の価値観
それはさておき、そろそろ私たち日本人も、旧態の価値観を変えるべき時期にきているので
はないのか。今のままだと、いつまでたっても「日本異質論」は消えない。が、悲観すべきこと ばかりではない。九九年の春、文部省がした調査では、「もっとも大切にすべきもの」として、四 〇%の日本人が、「家族」をあげた。同じ年の終わり、中日新聞社がした調査では、それが四 五%になった。たった一年足らずの間に、五ポイントもふえたことになる。これはまさに、日本 人にとっては革命とも言えるべき大変化である。
そこであなたもどうだろう、今日から子どもにはこう言ってみたら。「家族を大切にしよう」「家族
は助けあい、理解しあい、励ましあい、教えあい、守りあおう」と。この一言が、あなたの子育て を変え、日本を変え、日本の教育を変える。
※1……これを受けて、文部科学省が中心になって、全国六か所程度で、都道府県県教育委
員会を通して、男性の意識改革のモデル事業を委託。成果を全国的に普及させる予定だとい う(二〇〇一年一一月)。
※2……英語で愛国心は、「patriotism」という。しかしこの単語は、もともと「愛郷心」という意味
である。しかし日本では、「国(体制)」を愛することを愛国心という。つまり日本人が考える愛国 心と、欧米人が考える愛国心は、その基本において、まったく異質なものであることに注意して ほしい。
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( 子育てって、たいへんね!)
| |" )||(_________)
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】
English Editon
お休みします。
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【5】
子育て随筆byはやし浩司
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あと始末論(2)
ミキサーでジュースをつくる。まずバナナやミカンの皮をむき、それを包丁で小さく切る。少し
水を入れて、スイッチオン!
できたジュースをコップに注ぐ。そして飲む。いや、その前にやるべきことは多い。まず、コー
ドをコンセントから抜く。包丁を水で流し、ミキサーのカップを洗う。それがすんだらコードをミキ サーに巻き、そして棚へしまう。ジュースを飲むのは、それからだ。が、それですむわけではな い。今度は使ったコップを水で流し、逆さにして、水を落とす。
あと片づけとあと始末は、違う。きれいに片づけることをあと片づけといい、自分のしたことに
ついて責任をもって行動することを、あと始末という。日本人はどういうわけか、あと片づけに はたいへんうるさい民族である。しかしあと始末に甘い?
ある男性(五〇歳)は、牛乳を冷蔵庫から出しても、その牛乳を冷蔵庫にしまうことすらしな
い。だから彼のワイフはこう言った。「夏場になると、牛乳なんて、あっという間に腐ってしまうの よ」と。このタイプの男性は、本当に多い。食事のあと、食器を洗うどころか、その食器をシンク へもっていくことすらしない。あとは一事が万事。何もしない。本当に何もしない。
問題はどうしてこういう男性が生まれるかということ。(女性にもいるが……。)しかし理由は
簡単。子どものときから、そういう訓練を受けていない。「おなががすいたア〜」と言うだけで、 親が何でもしてくれる。「のどがかわいたア〜」というだけで、親が何でもしてくれる。そういう環 境で育てられている。親自身も、子どもに楽をさせるのが、親の愛と誤解している。私が「子ど もにもっと仕事を分担させなさい」と言うと、ある母親は、こう言った。「いいんですか、そんなこ とさせて。何だか子どもに申し訳なくて……」と。
多くの親は、ハシ並べやクツ並べをしてくらいで、子どもをホイホイとほめる。しかしそんなの
は手伝いとは言わない。ママゴトという。子どもというのは、皮肉なことに、使えば使うほど、よ い子になる。そこから忍耐力も生まれ、生活力も生まれる。それは家庭教育の常識だが、それ について話すと、別の母親はこう言った。「使うと言っても、させることがありません」と。
掃除は掃除機で、五分ですんでしまう。洗濯機も皿洗いも、全自動。「何をさせればいいです
か?」と。
そこで改めてあと始末論。その気になれば、何だってある。たとえば子どもが、「ジュースを飲
みたい」と言ったとする。そういうときはまず、ミキサーをもってこさせ、コードをコンセントにつな がせる。バナナとミカンを小さく切らせる。それをミキサーに入れさえ、水を加えさせる。そして スイッチを入れて、ミキサーを回す。しかし重要なのはここからだ。子どもがジュースを飲む前 に、あるいは飲んでからでもよいが、子どもにそのあと始末をさせる。使ったコップにしても、子 どもがコップを水で流し、逆さにして、水を落とさせるまで、やらせることはいくらでもある。そう いうことを「子どもを使う」という。
そこであなたの家庭でも、どうだろう。今日から、こう言ってみては……。「あと始末をしっかり
としようね」と。大切なのは、あと片づけではなく、あと始末。それがしっかりできるかどうかで、 結局は責任感の強い子どもになるかどうかが決まる。あと始末にはそういう意味もある。決し て安易に考えてはいけない。
(02−8−16)※
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+
子育て随筆byはやし浩司
自己顕示と自己主張
このS県で、「ホムページ・グランプリ・コンテスト」なるものが始まった。読者の投票で、どのホ
ームページがすぐれているかを審査するものらしい。で、私も応募してみた。軽い気持ちで、そ うした。
で、その投票状況が、グラフで示されるという。興味があったので、見てみると、コンテスト開
始以来、私のグラフは、数ミリ程度。人気サイト(?)は、すでに数センチ以上になっていた。 が、グラフが長いから、それだけ人気サイトということにはならない。投票は、クリック一回で、 一票ということになる。一〇回クリックすれば、一〇票ということになる。そこでためしに、一〇 回クリックしてみた。そのつど、「投票、ありがとうございました」と表示された。つまり一人、何 票でも投票できるのだ! いいかげんと言えば、いいかげん。そこでさらにためにし、すでに数 センチ以上にもなっているサイトをのぞいてみた。が、これが実に、つまらないサイト(失 礼!)。全体でも、一〇ページもない、ただのおしゃべりサイト。正直言って、インチキ投票して いるのが、まるわかり。とたん、私はがっかり。コンテストへの関心が、こなごなに砕け散った。
そこで考えた。自己顕示という言葉がある。自己主張という言葉もある。よく似た言葉だが、
この二つはまるで違う。自己顕示というのは、インチキ投票をしている人を思い浮かべればわ かる。多分その人は、自分のサイトに、毎日数百回以上もインチキ投票をしているのだろう。 自分のために自分の優位性を外に向かって示すのを、自己顕示という。
一方自己主張というのは、その先に大きな目的がある。日本をよくしたいとか、世界をよくし
たいとかなど。そういう目標に向かって、自分の正当性を主張することをいう。そこには「自分 のため」という意識は、ほとんどない。あればあったで、自己主張とは言わない。子どもの世界 では、「わがまま」という。
ところがこの二つは、たがいに関連しあっている。その境界があいまいなばかりか、自己主
張はときとして、自己顕示になりやすい。自己顕示している人も、自分では自己主張していると 思い込んでいる人が多い。たとえば私も、自分のサイトへの応募が、まだ数ミリ程度と知ったと き、インチキ投票をしてみたいという誘惑に、かられた。(実際に、一〇回程度、してみたが… …。)「私のサイトの優位性を誇示したい」という思いが、そこにあった。しかしこれは自己顕 示。私のようなもの書きの人間が、もっとも避けなければならない「欲」のひとつである。自己顕 示という誘惑に負けると、自分を見失ってしまう。
そこで私はこう考えた。「こういうコンテストは相手にしない」と。みなさんが投票してくれれば、
それでよし。してくれなくても、それでよし、と。こうしたコンテストは、いわば、心の雑音のような もの。静かな森の中で思索をねっていたら、そこへもの売りのトラックがやってきたようなもの だ。「何だろう」と思って見るかもしれないが、そのとたん、静かな心がかき乱される。そのほう の被害のほうが、はるかに大きい。
しかし、よくもまあ、こういう新しいイベントが、つぎからつぎへと生まれるものだ。しかも昔な
ら、電話とかハガキで、それなりに手間がかかったものだが、今は、クリックひとつでできてしま う。私も若いころは、企画の仕事が好きで、いろいろなことを考えたが、ここまで世の中が変わ るとは思ってもみなかった。
それはさておき、こうしたコンテストにしても、やがて二重投票を防ぐ方法が考えだされるだろ
う。同じアドレスからの人の投票は、受け付けないとか。見るからにつまらないサイトが、グラン プリに輝くようなことがあれば、なおさらだ。今は過渡期なので、インチキ投票のようなこともで きるかもしれないが、今だけを見て、「おかしい」「無意味」と決めてかかることもできない。しば らく様子をみることにしよう。
(02−8−15)※
(追記)……とは言いつつも、もし私のサイトがよいと思ってくださるなら、清き一票をお願いし
ます。あくまでもみなさんのご判断ですが……。
⌒ 、、
し 〉 ‐◯‐
( ) ′`
(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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〜〜
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
********************************
静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
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一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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MMMMM \│/
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q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
/ ̄  ̄\ ⌒⌒ ⌒⌒
 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
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件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-27-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 414人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 76人
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*
How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−27号(099)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時)にて、講演会をもちます。
お近くの人は、よろしかったら、おいでください。
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。
どうか、お近くの人がいらっしゃれば、連絡していただけませんか。
いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えています。
くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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*
みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
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≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、8月13日に、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「ADHD児」(ADHD)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】あるお母さんからの相談に対して(Reply to a mail fromaMother)
【3】ジョンレノンの「イマジン」(John Lennon's Imagine)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
_(⌒⌒ヽ
/((丶〜〜@)
(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 今日のテーマです!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
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【1】
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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教育は母のひざに始まる
名言から学ぶ子育て
教育は母のひざに始まり、幼年時代に伝え聞くすべての言葉が、性格を形成する。
(I.バロー)
Education starts in mother's lap and what children hear in those days
will form their character.
17世紀のイギリスの数学者、神学者。
スキンシップには不思議な力があります。魔法の力と言ってよいかもしれません。子どもはお
母さんの温かいスキンシップを通して、心をはぐくみます。そればかりではありません。子ども は疲れた心を、そのスキンシップの中でいやします。もし子どもがグズグズとわけのわからない ことを言ったり、あるいは情緒不安症状を示したら、子どもを温かく抱いてみてください。最初 は少し抵抗する様子を見せるかもしれませんが、やがて静かになります。子どもの呼吸がお母 さんの呼吸と一つになった時、子どもの心は安らかに、落ちつきます。
よく抱きぐせがつくといけないからという理由で、子どもとのスキンシップを避ける人がいま
す。もちろんベタベタのスキンシップはよくありません。依存心の強い子どもにしたり、それこそ 親がいないと何もできない子どもにしたりします。あくまでも子どもの様子を見ながら、判断しま す。
そしてこのバローの言葉です。子どもの「心」は、お母さんの温かいスキンシップによってつく
られると思ってください。やさしさ、思いやり、心の温かさ、など。反対にじゅうぶんなスキンシッ プがないまま育てられた子どもは、いろいろ言われていますが、要するに心の冷たい子どもに なると考えると、わかりやすいでしょう。性格がゆがんだり、あるいはものごとに無感動、無表 情になったりします。そんなわけで、子どもの「心」は、お母さんのひざの中でできると思い、温 かいスキンシップを大切にします。
私はこの名言を一歩進めて、次のように解釈しています。『心は抱いて語れ』です。こんな例
があります。
一人、幼稚園で先生が手を焼くほど、いたずら好きの子どもがいました。走っている子どもの
間に自分の足を、すべりこませ、ころばせたり、すべり台の上から砂の入ったバケツを落とした りする、など。友だちにけがをさせることも、しばしばありました。苦情を受けるたびに、お母さ んはその子どもを強く叱りました。しかし効果はありませんでした。しばらくすると、また新手の いたずらを繰り返していました。
がある日。お母さんが困り果てて、その子どもをひざに抱きながら、思い悩んでいた時のこと
です。その子どもがふと、「お母さん、ごめんね」と言ったというのです。そのお母さんは、「あれ ほど強く叱っても、あやまらなかった子どもが、ごめんねと言ったのには驚きました」と、話して くれました。
時として親は子どもに、自分の心を語らねばならない時があります。しかし相手は幼児です。
むずかしい話は理解できません。その上、心は言葉では語り尽くせません。そういう時は、子 どもを抱いて、その心を伝えます。お母さんの心、特に心のやさしさは、そのまま子どもに伝わ り、それが子どもの心となります。(1400)
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【2】
あるお母さんからのメール、
私の子ども(年中男児)は、ADHD児ではないかという
相談をいただきました。こうしたケースでは、私のような
ものが診断をくだしたりすることは許されません。あくま
でも一般論として、考えてみました。
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東京都・MN様へ
メールありがとうございました。
返事が遅れてすみません。郷里へ盆供養などのため
帰ったりしていました。
ご相談の件ですが、お子さんの様子がわかりませんので
ただ一般的な常識として、ADHD児について考えます。
もちろん私には診断する資格はありませんし、また
診断することは許されていません。そんなわけで、
あくまでも一般論としてお伝えします。
で、仮に万が一、お子さんがADHD児であるとしても、
症状は小学3〜4年を境にして、急速に改善します。
子ども自身がセルフコントロールするようになるからです。
万が一、いろいろな症状があるからといって、あわてて治そう
とか、そういうふうに考えないのが、コツです。
いろいろなことを言う先生がいますが、ここは私を信じて
ください。今のあなたがセルフコントロールしているように、
お子さんも自意識が発達してくると(それが小学3〜4年ごろ)
急速に直ってきます。
そこでポイントは、それまでに症状をこじらせないこと。
ここが一番肝要です。こじらせればこじらせるほど、
予期しなかった症状が出て、その分だけ立ち直りが遅れます。
情緒を不安定にしたり、精神をゆがめたりします。さらに
この時期の対処の仕方が悪く、心にキズを入れてしまうことも
あります。じゅうぶん、注意してください。
根気比べと思い、一にがまん、二にがまんです。
そしてあとは、許して忘れる。いいですか、許して忘れるのです。
私を信じて、ここに書いたようにしてください。
これは今まで、何十例とADHD児と対峙してきた私の意見です。
いつでもあなたの相談にのります。
(このメールは、コピーしておいて、あなたのお子さんが
小学5〜6年になったら読み返してみるといいですよ。
私の正しさが証明されますから……。
そんなことをしても意味ないですが……。)
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子どもの多動性を考える法
(バイタリティを信じろ!)
子どもの多動性を考えるとき
●抑えがきかない子ども
集中力欠如型多動性児(ADHD児)と言われるタイプの子どもがいる。無遠慮(隣の家へあ
がりこんで、勝手に冷蔵庫の中の物を食べる)、無警戒(塀の中にいる飼い犬に手を出して、 かまれる)、無頓着(一階の屋根の上から下へ飛びおりる)などの特徴がある。ふつう意味のな いことをペラペラとしゃべり続ける、多弁性をともなう。が、何といっても最大の特徴は、抑えが きかないということ。強く制止しても、その場だけの効果しかない。一分もしないうちに、また騒 ぎだす。たいていは乳幼児期からきびしいしつけを受けているため、叱られるということに対し て免疫性ができている。それがますます指導を難しくする。
このタイプの子どもの指導でたいへんなのは、「秩序」そのものを破壊してしまうこと。勝手に
騒いで、授業をメチャメチャにしてしまう。それだけではない。その子どもだけを集中的に指導 していると、ほかの子どもたちが神経質になってしまう。私もこんな失敗をしたことがある。その 子ども(年長男児)を何とか抑えようと四苦八苦していたのだが、ふと横を見ると、隣の女の子 が涙ぐんでいた。「どうしたの?」と聞くと、小さい声で、「先生がこわい……」と。
●DSM・Wのマニュアルより
出現率は、小学校の低学年児では、二〇人に一人ぐらいだが、症状にも軽重があり、その
傾向のある子どもまで含めると、一〇人に一人ぐらいの割合で経験する。学習面での特徴とし ては、(1)ここにあげた多動性(めまぐるしく動き回る)のほか、(2)注意力持続困難(注意力 が散漫で、先生の話が聞けない。集中できない。根気が続かない)、(3)衝動性(衝動的行為 が多く、突発的に叫んだり暴れたりする)があげられている(アメリカ、障害児診断マニュアル、 DSM・Wより)。
●「ママのパンティね、花柄パンティよ!」
能力的には、遅れが目立つ子どもが約七割、ある特定の分野に、ふつう程度以上の能力を
見せる子どもが約三割と私はみている。が、問題はそのことではなく、親自身にその自覚がほ とんどないということ。このタイプの子どもは、乳幼児期には、何ごとにつけ天衣無縫。言うこと なすこと活発で、そのためほとんどの親は、自分の子どもをむしろ優秀な子どもと誤解する。こ れがまた指導を難しくする。Mさん(年中児)もそうだった。赤ちゃんのときから、柱にヒモでつな がれて育った。そのMさん、参観日のとき、突然、「今日のママのパンティね、花柄パンティ よ!」と叫んだ。言ってよいことと悪いことの区別がつかない。が、Mさんの母親は、遊戯会の 日まで、天才児と信じていた。その遊戯会でのこと。Mさんは、一人だけ皆から離れて、舞台の 前で、ほかの子どもたちに向かって、アッカンベーを繰り返した。そこで私に相談があったの で、私は、Mさんが、活発型遅進児の疑いがあると告げた。もう二五年近くも前のことで、当時 は多動児という言葉すら、まだ一般的ではなかった。その説明をすると、母親はその場で泣き 崩れてしまった。
●教師の経験や技量は関係ない
脳の機能変調説が有力で、アメリカでは別の施設に移した上で、薬物治療までしている。し
かし効果は一時的。たとえば「リタリン」という薬を与えて治療しているそうだが、その薬にして も、三〜四時間しか効果がないといわれている。この日本でも薬物療法をするところがふえて はいるが、現場指導が中心。たとえばこの静岡県では、現場の教師に指導が任されている。 補助教員や学校ボランティアの付き添いを制度化している市町村もあるが、しかしこの方法で は、おのずと限界がある。仮にこのタイプの子どもが、一クラス(三五名)に二〜三名もいると、 先にも書いたように、クラスそのものがメチャメチャになってしまう。これには教師の経験や技 量は、あまり関係ない。
●もちまえのバイタリティが、よい作用に!
……こう書くと、このタイプの子どもには未来はない、ということになるが、そうではない。小学
三、四年生を過ぎると、それ以後は、自分で自分をコントロールするようになる。騒々しさは残 ることは多いが、見た目にはわかりにくくなる。持ち前のバイタリティが、よい方向に作用するこ ともある。集団教育になじまないというだけで、それを除けば子どもとしては、まったく問題はな い。つまりそういう視点に立って、仮にここでいうような症状があっても、乳幼児期は、それ以上 に、症状をこじらせないことに心がける。こじらせればこじらせるほど、その分、立ちなおりが遅 れる。
(付記)
●読者からの抗議
この原稿を新聞で発表した直後、一人の母親から、猛烈な抗議の電話をもらった。長い電話
だった。内容は次のようなものだった。「私の子ども(小四男児)は多動児だ」、「多動児を一方 的に悪いと決めつけないでほしい」、「先生がたの熱心な指導で、改善している」、「そういう先 生の熱意と努力を、あなたは無視している」、「だから文中の『教師の技量や経験は、あまり関 係ない』という個所を訂正してほしい」と。
誤解があるといけないので、申し添えるが、私は三〇歳のときから四〇歳になるまで、毎年
二〜四人のこのタイプの子どもを預かって指導したことがある。私のほうから頼んで教室に来 てもらったこともあり、費用は一円も受け取っていない。そういう経験の上で、この文を書いた。 確かに新聞紙上では、あちこちを切りつめて発表したので、こまかい点では配慮が足りなかっ た。それについては、その母親に謝った。
●誰がそう診断したか?
しかしここで一つの大きな疑問にぶつかる。その母親は、「私の子どもは多動児だ」と言った
が、誰がそのような診断をしたかという疑問である。学校の教師でないことは確かだ。どこかの 医療機関が診断したとしても、まだADHD児の診断基準すら確立されていないこの日本で、ど うやって診断したというのだろうか。多動性があるからといって、多動児ということにはならな い。風邪をひけば熱が出るが、熱があるからといって風邪とは限らない。それと同じ理屈だ。 私も親や子どもの前で、多動児という言葉を使ったことは一度もない。
●知らぬフリをして教えるのが教育
教育にははっきりわからなくてもよいことは山ほどある。またわかっていても、知らぬフリをし
て教えるということもある。病気の世界では、まず診断名をくだし、つづいてその診断名にもと づいて治療を開始する。しかし教育の世界では、診断名をくだすこと自体、ありえない。治療法 もないのに、診断名だけをくだすことは許されないのだ。それにそもそも教育は治療ではない。 また治療であってはならない。仮に一つのクラスが多動性児によって混乱したとしても、教育者 が考えるべきことは、クラスの立てなおしであって、その子どもの治療ではない。ただ親が、こ うした資料をもとに、それとなく自分の子どもがそうではないかと知ることは必要である。そして そういう知識をもとに、それぞれの専門機関に相談してみることは必要である。ここに書いたこ とは、そういう目的で使ってほしい。
(参考)
●多動児の診断基準
多動児(集中力欠如型多動性児、ADHD児)の診断基準は、二〇〇一年の春、厚生労働省
の研究班が国立精神神経センター上林靖子氏ら委託して、そのひな型が作成されたばかり で、先にも書いたように、いまだこの日本には、多動児の診断基準はないというのが正しい。 つまり正確には、この日本には多動児という子どもは存在しないということになる。一般に多動 児というときは、落ちつきなく動き回るという多動性のある子どもをいうことになる。そういう意 味では、活発型の自閉症児なども多動児ということになるが、ここでは区別して考える。
ちなみに厚生労働省がまとめた診断基準(親と教師向けの「子どもの行動チェックリスト」)
は、次のようになっている。
(チェック項目)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11行動が幼い
注意が続かない
落ちつきがない
混乱する
考えにふける
衝動的
神経質
体がひきつる
成績が悪い
不器用
一点をみつめる
たいへんまたはよくあてはまる……2点、
ややまたは時々あてはまる ……1点、
当てはまらない ……0点として、
男子で4〜15歳児のばあい、
12点以上は障害があることを意味する「臨床域」、
9〜11点が「境界域」、
8点以下なら「正常」
●私の診断基準
この診断基準で一番気になるところは、「抑え」について触れられていない点である。多動児が
多動児であるのは、抑え、つまり指導による制止がきかない点である。教師による抑えがきけ ば、多動児は多動児でないということになる。一方、過剰行動性のある子どもは行動が突発的 に過剰になるというだけで、抑えがきく。その抑えがきくという点で、多動児と区別される。また 活発型の自閉症児について言えば、多動性はあくまでも随伴的な症状でしかない。
私は次のようなチェックリストを考えた。
(省略)
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【3】
子育て随筆byはやし浩司
+++++++++++++
かつてジョン・レノンは、「イマジン」の中で、こう歌った。
♪「天国はない。国はない。宗教はない。
貪欲さや飢えもない。殺しあうことも
死ぬこともない……
そんな世界を想像してみよう……」と。
少し前まで、この日本でも、薩摩だの長州だのと言っていた。
皇族だの、貴族だの、士族だのとも言っていた。
しかし今、そんなことを言う人は、だれもいない。
それと同じように、やがて、ジョン・レノンが夢見たような
世界が、やってくるだろう。今すぐには無理だとしても、
必ず、やってくるだろう。
みんなと一緒に、力をあわせて、そういう世界をめざそう。
あきらめてはいけない。立ち止まっているわけにもいかない。
大切なことは、その目標に向かって進むこと。
決して後退しないこと。
ただひたすら、その目標に向かって進むこと。
+++++++++++++++++
イマジン(訳1)
♪天国はないこと想像してみよう
その気になれば簡単なこと
ぼくたちの下には地獄はなく
頭の上にあるのは空だけ
みんなが今日のために生きていると想像してみよう。
♪国なんかないと思ってみよう
むずかしいことではない
殺しあうこともなければ、そのために死ぬこともなくない。
宗教もない
平和な人生を想像してみよう
♪財産がないことを想像してみよう
君にできるかどうかわからないけど
貪欲さや飢えの必要もなく
すべての人たちが兄弟で
みんなが全世界を分けもっていると想像してみよう
♪人はぼくを、夢見る人と言うかもしれない
けれどもぼくはひとりではない。
いつの日か、君たちもぼくに加わるだろう。
そして世界はひとつになるだろう。
(ジョン・レノン、「イマジン」より)
(注:「Imagine」を、多くの翻訳家にならって、「想像する」と訳したが、本当は「if」の意味に近い
のでは……? そういうふうに訳すと、つぎのようになる。同じ歌詞でも、訳し方によって、その ニュアンスが、微妙に違ってくる。
イマジン(訳2)
♪もし天国がないと仮定してみよう、
そう仮定することは簡単だけどね、
足元には、地獄はないよ。
ぼくたちの上にあるのは、空だけ。
すべての人々が、「今」のために生きていると
仮定してみよう……。
♪もし国というものがないと仮定してみよう。
そう仮定することはむずかしいことではないけどね。
そうすれば、殺しあうことも、そのために死ぬこともない。
宗教もない。もし平和な生活があれば……。
♪もし所有するものがないことを仮定してみよう。
君にできるかどうかはわからないけど、
貪欲になることも、空腹になることもないよ。
人々はみんな兄弟さ、
もし世界中の人たちが、この世界を共有したらね。
♪君はぼくを、夢見る人と言うかもしれない。
しかしぼくはひとりではないよ。
いつか君たちもぼくに加わるだろうと思うよ・
そしてそのとき、世界はひとつになるだろう。
ついでながら、ジョン・レノンの「Imagine」の原詩を
ここに載せておく。あなたはこの詩をどのように訳すだろうか。
Imagine
Imagine there's no heaven
It's easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today…
Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
No religion too
Imagine life in peace…
Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world…
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one.
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ )
| | ・ ・||( あなたならどんな訳をつけますか)
| |" )||(_________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】
English Editon
お休みします。
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【5】
何を偉そうなことを!
子どもを叱れない親(失敗危険度★★★★★)
●こわくて叱れない
ある雑誌社から原稿依頼があった。「子どもを叱れない親がふえているが、それについて記事
を書いてほしい」と。それについて……。
子どもをこわくて叱れないというのであれば、すでに断絶状態にあるとみる。原因は(1)リズム
の乱れ(親側がいつもワンテンポ早い)、(2)価値観の衝突(親側が旧態依然の価値観に固執 している)、それに(3)相互不信(「うちの子はダメだ」という思いが強い)。この状態で子どもを 叱れば、あとはドロ沼の悪循環!
●親の三つの役目
親には三つの役目がある。(1)ガイドとして子どもの前を歩く。(2)保護者(プロテクター)として
子どものうしろを歩く。(3)友(フレンド)として子どもの横を歩く。日本人はこのうち三番目が苦 手、……というより、「私は親だ」という親意識だけがやたらと強く、子どもを友として見ることが できない。
●今の状態をより悪くしない
もしあなたが子どもをこわくて叱れないというのであれば、まず子どものリズムで歩き、親の価
値観を一方的に押しつけるのをやめる。そしてここが重要だが、子どもを対等の友として受け 入れる。英語国では、親子でも「お前はパパに何をしてほしい?」「パパは、私に何をしてほし い」と聞きあっている。そういう謙虚さが、子どもの心を開く。また一度断絶状態になったら、 「修復しよう」などとは考えないで、今の状態をより悪くしないことだけを考えて対処する。
●叱ることはむずかしい?
「叱る」というのは、本当のところは、たいへんむずかしい。子どもを叱るというのは、叱る側
にそれだけの「人格」がなければならない。たとえば教える立場でいうと、よく宿題を忘れてくる 子どもがいる。宿題ならまだしも、テキストや鉛筆すら忘れてくる子どもがいる。しかし私は、ど うしてもそういう子どもを叱ることができない。理由は簡単だ。私自身もよく忘れ物をするから だ。自分でもできないのに、どうして子どもを叱ることができるのか。それともあなたは、あなた の子どもに向かって、「正しいことをしなさい」「まちがったことをしてはだめだ」と子どもを叱るこ とができるとでもいうのか。もしそうなら、きっとあなたはすばらしい人だ。
●何を偉そうなことを!
私は幼児を教えるようになって、もう三〇年になるが、どういうわけだか「叱る」ということにつ
いて、おおきな抵抗を感ずる。ときどきは叱ることもあるが、そのたびに心のどこかで、「何を 偉そうなことを」と思ってしまう。先日も図書館の中で騒いでいる高校生がいた。その高校生た ちを注意してやろうと考えたが、たまたま日本がかかえる不良債権のことが頭の中を横切っ た。「七〇〇兆円とか八〇〇兆円とかいう、ぼう大な借金をつぎの世代に残して、何を偉そうな ことを言えるのか」と。とたん注意してやろうという気持ちが吹き飛んでしまった。……そういう 意味でも、子どもを叱るというのは、とてもむずかしい。(1307)
+++++++++++++++++++++++++++
愛国心について……
教育の世界では、愛国心について論ずるのは
タブーになっています。そのタブーにあえて
挑戦します!
日本では、「国を愛する」ことが、世界の常識のように思っている人が多い。しかし、たとえば
中国や北朝鮮などの一部の全体主義国家をのぞいて、これはウソ。日本では、「愛国心」と、 そこに「国」という文字を入れる。しかし欧米人は、アメリカ人も、オーストラリア人も、「国」な ど、考えていない。たとえば英語で、愛国心は、「patriotism」という。この単語は、ラテン語の 「patriota(英語のpatriot)、さらにギリシャ語の「patrio」に由来する。
「patris」というのは、「父なる大地」という意味である。つまり、「patriotism」というのは、日
本では、まさに日本流に、「愛国主義」と訳すが、もともとは「父なる大地を愛する主義」という 意味である。念のため、いくつかの派生語を並べておくので、参考にしてほしい。
●patriot……父なる大地を愛する人(日本では愛国者と訳す)
●patriotic……父なる大地を愛すること(日本では愛国的と訳す)
●Patriots' Day……一七七五年、四月一九日、Lexingtonでの戦いを記念した記念日。こ
の戦いを境に、アメリカは英国との独立戦争に勝つ。日本では、「愛国記念日」と訳す。
欧米で、「愛国心」というときは、日本でいう「愛国心」というよりは、「愛郷心」に近い。あるいは
愛郷心そのものをいう。少なくとも、彼らは、体制を意味する「国」など、考えていない。ここに日 本人と欧米人の、大きなズレがある。つまり体制あっての国と考える日本、民あっての体制と 考える欧米との、基本的なズレといってもよい。が、こうしたズレを知ってか知らずか、あるい はそのズレを巧みにすりかえて、日本の保守的な人たちは、「愛国心は世界の常識だ」などと 言ったりする。
そこでどうだろう。これからは「愛国心」というのではなく、「愛郷心」と言いかえてみたら。「愛国
心」とそこに「国」という文字を入れるから、話がおかしくなる。が、愛郷心といえば、それに反 対する人はいない。
私たちが住む国土を愛する。私たちが生活をする郷土を愛する。日本人が育ててきた、私た
ちの伝統と文化を愛する。それが愛郷心ということになる。「愛郷心」と言えば、私たちも子ども に向かって、堂々と胸を張って言うことができる。「さあ、みなさん、私たちの郷土を愛しましょ う! 私たちの伝統や文化を愛しましょう!」と。
(02−8−16)
⌒ 、、
し 〉 ‐◯‐
( ) ′`
(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-29-2
(後半部です)
子育て随筆byはやし浩司
上見てキリなし、下見てキリなし
ある母親は、息子(小二)と一緒に公園の近くを歩いているとき、その息子にこう言ったとい
う。公園の中には、一〇人ほどのホームレスの人たちが生活していた。いわく、「あんたもしっ かり勉強しなさいよ。勉強しないと、ああいう人になってしまうからね」と。一見、合理性がある ようだが、この話にはまったく合理性がない。ないばかりか、とんでもない話である。
昔の人は、よくこう言った。「上を見てキリなし。下を見てキリなし」と。人というのは、上ばかり
見ていると、人間の欲望には際限がなく、いつまでたっても満足をすることはない。だから上ば かりを見ていてはいけない。ほどほどのところで満足しろ、と。同じように自分はダメだと思って いても、自分より、もっと苦しく、つらい立場の人でもがんばっているから、夢や希望を捨てては いけない、と。この格言をよいほうに解釈すれば、そういうことになる。しかし実際には、この格 言は戦前の国語の教科書に載っていた。またここでいう「上」「下」というのは、立場や身分のこ とをいった。
この「上下論法」は、教育の世界ではよく使われる。先日もテレビの教育講演で、ある講師が
こう言っていた。何でもその人がアフリカへ行ったときのこと。あまりにも貧しい生活ぶりに、そ の人は驚き、日本の豊かさを思い知らされたという。それはわかるが、その話をしながら、講 師は会場の小学生たちに、こう話をつづけた。「君たちは恵まれている。その恵まれていること に感謝して、勉強してください」と。しかしこの論法は、基本的な部分でおかしい。
「あなたたちより不幸な人たちがいるから、あなたたちは幸福だ」という論法は、いわば現状
をあきらめろというのと同じことである。さらにその講師は、「感謝しなさい」と言ったが、子ども たちは、いったいだれにどう感謝したらよいというのか。まさかおとなの世界に感謝せよという ことでもあるまい。同じようなことだが、最近でもこんな話を聞いた。ある女性(四〇歳くらい) が、夫の暴力に耐えかねて、夫の両親にそれを相談したときのこと。その夫の母親はこう言っ たという。「私なんか、夫からもっとひどい暴力を受けたら……」と。その女性には、その義母の 言葉が、「だから、がまんしなさい」と言ったように聞こえたという。
さらにこの論法がまかり通るとするなら、では反対の立場におかされたときは、どうなのかと
いう問題がある。幸福な人に向かって、「あなたたちより不幸な人がいるから、感謝しなさい」と 言うのには、まだ正当性がある。しかし不幸な人に向かって、「さらに不幸な人がいるから感謝 しなさい」とか、さらに「幸福な人がいるから、世の中をうらみなさい」と言うのには、正当性がな い。それがわからなければ、ではその講師は、アフリカの貧しい子どもたちに向かっては、何と 言うのだろうかということを考えてみればよい。あるいは「君たちは恵まれていない。どうか自 分たちの境遇をうらんでください。うらんで、勉強なんかしないでください」とでも言うのだろう か。
人は、上を見る必要はない。下も見る必要はない。私は私だし、あなたはあなただ。また「感
謝」という言葉は、こういうとき使う言葉ではない。いや、実は私の知人(大学教授)の一人も、 いつも私にこう言っている。「林君は、何が不満なのですか。この日本はいい国です。すばらし い国です。どうしていつも不平ばかり言っているのですか」と。
私も何も、この国がつまらないと言っているのではない。私はこの国を、もっとよくしたいと言
っているだけ。不満があるかないかということになれば、不満だらけだが、だからといって、こ の国を嫌っているわけではない。おかしいものは、おかしいと言っているのだ。決して上を見て いるわけでもない。下を見ているわけでもない。そういう状態で、この国に感謝すれば、感謝し たとたん、私はこの国のかかえる矛盾や問題を、是認したことになってしまう。
さらにつけ加えれば、この「上下論法」は、結局は、相対的なものの見方でしかない。それは
ちょうど「世間体」という言葉がもつ意味に通ずる。いつもどこかで他人の目を意識した生き方 になってしまう。そして「隣の家よりも裕福だから、私は幸福」「隣の家より貧乏だから、私は不 幸」と。自分をいつも他人の目の中に置くようになると、ここでいう「上下論法」を無意識のうち にも、自分の中でするようになる。ある女性(五〇歳)は、いつも自分よりも不幸な人をみつけ てきては、それをゴシップのネタにしてきた。彼女にしてみれば、それは実に楽しい話題だった かもしれないが、やがてその醜悪さは、顔中にあらわれるようになった。六〇歳も過ぎるころに なると、だれが見ても、そういう人だとわかるような顔つきになってしまった。が、それだけでは すまなかった。
やがて今度は自分がその不幸な人の立場に置かされたとき、今度は、今まで笑った分だ
け、自分の境遇に苦しむところとなった。そういうこともある。
「上見てキリなし、下見てキリなし」というのは、一見、人生の核心をついたような格言だが、
その実、その裏には、人間の醜悪さが見え隠れする。繰り返すが、人間には上も下もない。だ から他人を上に見るのも、また下に見るのも正しくない。また見てはならない。そして上の人を 見て、自分の生きザマの目標にするのならまだしも、下の人を見て、それを笑ったり、さげすん だりしてはいけない。だいたい「下の人」という発想が、まちがっている。結局は私の言いたい ことは、このことだけかもしれない。
(02−8−17)
(追記)
しかし実際には、何かのことでくじけそうになったようなとき、「私だけではない」「私より苦しい
立場でがんばっている人がいる」と思うことで、それを乗りきることができることがある。それは それとして、だからといって、ここでいうような「下」という言葉を使うことは許されない。あえて言 うなら、この格言は、つぎのように書きかえてはどうだろうか。
「自分を高めることにキリなし、自分を低めることにキリなし」と。
あるいは、
「人には上もなければキリもない。人には下もなければキリもない」でもよい。
あくまでも、上下は、自分の問題ということ。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
子育て随筆byはやし浩司
花火
山荘へ行く途中、K町の祭りにでくわした。大きな花火が、断続的に打ち上げられた。私とワ
イフは、車を路肩にとめて、しばし、その花火を楽しんだ。
あの花火には、不思議な魅力がある。ヒューと音をたてて、大空にドンと光る。散る。そして
消える。あとには、夜空に残る白煙。それを繰り返し見ていると、人生そのものを感ずる。花火 に命はないが、花火は命そのものの象徴か? 若い人にとっては、人生の華々しさを。壮年、 中年の人には、過ぎ去りし日々のロマンスを。そして私のような老人の入り口に立つ人には、 人生の悲哀を……。
私は子どものころ、よく祖父に手をひかれて、町内の夜祭に行った。そのときの感触が、今で
も忘れられない。花火を見ていると、その感触がそのまま伝わってくる。
青春時代、恋人と川原に座って一緒に花火を見たことがある。ゆかたが艶(なまめ)かしく乱
れ、そのすき間から、白い乳房がこぼれんばかりに光っていた。
息子たちができてからのこと。バス会社の企画旅行で、どこかの花火大会を見に行った。弁
当つきで、私たちはその弁当を食べながら、ゴザの上に寝転んでそれを見た。
そして今、私はワイフと車の中で手をつなぎあって、花火を見ている。こうした時間も、つぎの
瞬間には、どこかへ消えてなくなるのだろう。花火が光って消えるたびに、この年齢になると、 「時間よ止まれ!」と心の中で叫ぶ。しかしそういう私の気持ちなど、おかまいなしに、花火は 光ってはまた消える。ドン、ドン、と。
また車を走らせると、それまでは気づかなかったが、暗闇の中に、多くの人がいるのがわか
った。道端に座っている人。歩道にイスを持ち出して座っている人。寝転んでいる人もいた。た わむれている若い男女も目についた。それぞれがそれぞれの思いの中で、花火を楽しんでい た。そう、それはあたかも走馬灯にうつる影絵のようでもあった。つぎつぎとそういう人たちが 現れては消える。それらをうしろに見やりながら、私たちは、やがて山荘へつづくわき道へと入 った。
(02−8−17)
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_>ーイ_
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( ( ι^ν ) )
【4】
English Editon
お休みします。
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│j ▽ ι│ # このところサボってばかりで、すみません!
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【5】
子育て随筆byはやし浩司
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悪人のエサになるな
一日、アルバイトで、ある男(五五歳)に、トラックの運転手をしてもらった。大きな荷物を運ぶ
ためである。気前よく引き受けてくれたが、日当は、トラックのレンタル料とガソリン代は別で、 半日で、三万円、一日で、五万円という。私は了解した。
が、その男と並んで座席に座ったところまではよかったが、それからがたいへんだった。その
男はたいへんなヘビースモーカーで、ほぼ五分おきに、新しいタバコに火をつけていた。それ だけではない。タバコの吸殻は、片手でくるくるとつぶして、窓の外に捨てていた。吸殻だけで はなく、空箱まで! あれだけタバコを吸えば、喉(のど)がガラガラになって当たり前。そのつ どググツとうならせては、窓の外へ、喉にからんだ痰をペッペッと吐いていた。しかしそういう姿 を目の当たりで見せつけられると、驚くよりも先に、あきれてしまう。
私は早く荷物運びがすむことだけを心の中で願った。何とも居心地の悪い世界だった。しか
しそういう気持ちなど、その男には理解できるはずもない。ズケズケと、ふつうならしない会話 で、私に話しかけてきた。
「林さんは、あちこちで講演をしているんですってねえ」「講演料はいくらですかい」「毎月、何
回くらい講演をしているんですかい」「一冊本を書くと、ずいぶんと儲かるんでしょ」「収入も多い んでしょうな」「私をカバンもちでいいですから、雇ってくださいな」と。
誤解があるといけないので書いておくが、公的機関(小中学校など)で講演をするときには、
講演料はたいてい決まっている。静岡県のばあい、X〜X万円が相場。プラス旅費。公民館な どでの行事は、X〇〇〇円。そこから税金を引かれるから、手取りX〇〇〇円ちょっと。私的な 団体が主催する講演や、おおがかりな講演となると、もう少しよいが、それでもXX万円を超え ることはめったにない。準備や、それにまつわる仕事の手間を入れたら、年金でももらっている なら話は別だが、私のようなものに、とてもできる仕事ではない。講演するときは、当然のこと ながら、ほかの仕事を休まねばならない。いや、実際には私は講演活動を仕事とは考えてい ない。あくまでもボランティア活動と考えている。
本にしても、増刷があってはじめて、いくらかの利益になる。増刷がなければ、半年くらいで
本を売り切ったあと、そのまま絶版。売れ残った本は、著者自らが買い取るという方式が多 い。つまり赤字!
私はその男との会話を何とかごまかして過ごしたが、それが結構疲れる。痰をペッペッと窓
の外に吐くたびに、どれほど肩身の狭い思いをしたことか! 私には悪夢のような一日だっ た。
が、それからほぼ三か月後のこと。今度はその男から、電話がかかってきた。何でもパソコ
ンの使い方がわからないから教えてくれ、と。話を聞くと、新しいソフトのインストールのし方が わからないという。が、電話で話してもチンプンカンプン。「インストール」という言葉の意味すら 知らなかった。で、電話の成り行きで、私がその男性の家に出向き、使い方を説明することに なった。パソコンをいじるのは、嫌いではない。
で、そうして、つまりその男の家に行き、ソフトをインストールしてやり、その上、そのソフトの
使い方を教えて、その日の午前中は、ほぼつぶれてしまった。何となく割り切れない思いは残 ったが、自分なりに「人助けはいいものだ」と思うことで、納得した。
が、事件は、それからさらに半年後に起きた。何とその男が、教材販売を始めたというのだ。
そこで私に「生徒の名簿を貸してほしい」と。私は「名簿を貸すことはできないが、その教材の パンフレットを配り、注文ならとってやってもよい」と言った。男は喜んだ。で、私はそのパンフレ ットを、私の生徒に配ってやった。注文は、全部で五〇件ほどとれた。が、ここからがその男の 出番である。
その男はこう言った。「林さん、私が直接、生徒さんに会って、教材の説明をしたいのですがい
いですか」と。私はそれほど深く考えず、「いいです」と承諾した。が、その男は、それぞれの家 庭にあがりこみ、「林先生とは二〇年来の親友だ」とか、「今度、家庭教育指導は私がするよう にと、林先生から頼まれている」と、とんでもないことを言い出した。とたん、何人かの父母から 苦情の電話が入った。「二時間もセールスでねばられた」「三〇万円もする百科事典を売りつ けられた」「娘の机の中まで調べられた」などなど。
今から思えば、その男が車の中で見せた様子から、その男の素性を判断すべきだった。し
かし気がついたときには、あとの祭り。私は甘かった。言いかえると、そういう男が私に近づい てきたというのは、私自身に心のスキがあったということになる。直接の被害こそなかったが、 私は私の信用に大きなキズがついた。心の貧しい人というのは、そういう男をいう。誠意そのも のが通じない。あるいはその誠意を逆手にとって、自分のために利用する。つきあえばつきあ うほど、自分の心まで貧しくなる。
私の恩師の故松下哲子先生(元園長)はいつも私にこう言った。「悪人のエサになるな」と。悪
人のエサになるのは、自分で悪いことをするよりも、もっと悪いことだと。とても悲しいことだが、 松下先生の言ったことは正しい。
その人に、心の貧しさを感じたら、あなたにそれだけの抵抗力があるのなら、それでよいが、
そうでなければ、それ以上、つきあわないこと。時間のムダになるばかりではなく、自分の人間 性をも後退させる。これは人生のひとつの鉄則かもしれない。
(02−8−18)
(追記)
子どもの非行がよく話題になるが、非行そのものを攻撃しても、あまり意味がない。問題は、
どうすれば、子どもに、非行に対する抵抗力が身につくかということである。西洋医学では、結 核菌によって人は結核になると考える。しかし東洋医学では、結核菌などというのは、どこにも ある。人が結核になるのは、体が結核菌に敗(やぶ)れたからからと考える。だから西洋医学 では。結核菌に対する攻撃を治療と考える。しかし東洋医学では、体質の改善(抵抗力の増 強)を、治療の原則とする。今、子どもたちの世界で、私たちに求められているのは、西洋医学 的な発想ではなく、東洋医学的な発想である。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
子どもの抵抗力をます法
(東洋医学の発想で防げ!)
子どもが非行に抵抗するとき
●あやしげな男だった
あやしげな男だった。最初は印鑑を売りたいと言っていたが、話をきいていると、「疲れがと
れる、いい薬がありますよ」と。私はピンときたので、その男には、そのまま帰ってもらった。
西洋医学では「結核菌により、結核になった」と考える。だから「結核菌を攻撃する」という治
療原則を打ちたてる。これに対して東洋医学では、「結核になったのは、体が結核菌に敗れた からだ」と考える。だから「体質を強化する」という治療原則を打ちたてる。人体に足りないもの を補ったり、体質改善を試みたりする。これは病気の話だが、「悪」についても、同じように考え ることができる。私がたまたまその男の話に乗らなかったのは、私にはそれをはねのけるだけ の抵抗力があったからにほかならない。
●非行は東洋医学的な発想で
子どもの非行についても、また同じ。非行そのものと戦う方法もあるが、子どもの中に抵抗力
を養うという方法もある。たとえばその年齢になると、子どもたちはどこからとなく、タバコを覚 えてくる。最初はささいな好奇心から始まるが、問題はこのときだ。たいていの親は叱ったりす る。で、さらにそのあと、誘惑に負けて、そのまま喫煙を続ける子どももいれば、その誘惑をは ねのける子どももいる。東洋医学的な発想からすれば、「喫煙という非行に走るか走らないか は、抵抗力の問題」ということになる。そういう意味では予防的ということになるが、実は東洋医 学の本質はここにある。東洋医学はもともとは、「病気になってから頼る医学」というよりは、 「病気になる前に頼る医学」という色彩が強い。あるいは「より病気を悪くしない医学」と考えて もよい。ではどうするか。
●子育ての基本は自由
子育ての基本は、自由。自由とは、もともと「自らに由る」という意味。つまり子どもには、自
分で考えさせ、自分で行動させ、そして自分で責任を取らせる。しかもその時期は早ければ早 いほどよい。乳幼児期からでも、早すぎるということはない。自分で考えさせる時間を大切に し、頭からガミガミと押しつける過干渉、子どもの側からみて、息が抜けない過関心、「私は親 だ」式の権威主義は避ける。暴力や威圧がよくないことは言うまでもない。「あなたはどう思 う?」「どうしたらいいの?」「どう始末したらいいの?」と、いつも問いかけながら、要は子ども のリズムに合わせて「待つ」。こういう姿勢が、子どもを常識豊かな子どもにする。抵抗力のあ る子どもにする。
+++++++++++++++++++++++++++++++++
子育てのリズムとパターン
子育てには、一定のリズムがある。このリズムは、たいてい母親が子どもを妊娠したときから
始まる。そしてそのリズムは、子育てが終わるまで、あるいは終わってからも、そのままつづ く。
たとえばこんな母親がいた。胎教とか何とか言って、妊娠中は、おなかにカセットレコーダー
を置き、胎児に英会話やクラシック音楽のCDを聞かせた。生まれてからは、子どもが泣き出 す前に、つまりほしがる前に、いつも時間をはかってミルクを与えてた。子どもがヨチヨチ歩くよ うになると、スイミング教室へ入れたり、音感教室に入れたりした。さらに子どもが大きくなる と、算数教室へ入れたり、英会話教室に入れたりした。
この母親のばあい、何かにつけて、子どものテンポより、一テンポ早い。これがこの母親のリ
ズムということになる。そしてこのリズムが、全体として、大きなうねりとなる。それがここでいう パターンということになる。このパターンは、母親によって違う。いろいろなケースがある。
ある母親は、子どもによい思いをさせるのが、よい親のあるべき姿と信じていた。だから毎日
の食事の献立も、休日の過ごし方も、すべて子ども中心に考えた。家を新築したが、一番日当 たりのよい部屋は、子ども部屋にした。それぞれの部分は、リズムで決まるが、全体としてそ れがその母親のパターンになっているのがわかる。この母親は、子どものためと思いながら、 結局は子どもを甘やかしている。そしてこのパターンは、一度、できると、あとは大きなうねりと なって、繰り返し、繰り返し現れては消える。
その子どもが中学生になったときのこと。その子どもが大型量販店で万引きをして、補導さ
れてしまった。その夜のこと。その母親は、まず私の家に飛び込んできた。そしてこう泣き叫ん だ。「今、内申書に悪く書かれると、あの子は高校へ進学できなくなります。何とかしてほしい」 と。しかし私には助ける術(すべ)がない。断ると、その母親はその夜のうちに、あちこちを駆け 回り、事件そのものを、もみ消してしまった。多分、お金で解決したのだろうと思う。
この母親のばあい、「子どもを甘やかす」というパターンがあるのがわかる。そしてそのパタ
ーンに気づかないまま、その母親はそのパターンに振り回されているのがわかる。もしそれが よいパターンならよいが、悪いパターンなら、できるだけ早くそれに気づき、そのパターンを修 正するのがよい。まずいのは、そのパターンに気づかないまま、それに振り回されること。子ど もはそのパターンの中で、底なしの泥沼に落ち込んでいく。それを防ぐ第一歩として、あなたの 子育てが、どのようなリズムをもっているかを知る。
一見人間の行動は複雑に見えるが、その実、一定のリズムとパターンで動いている。もちろ
ん子育てに限らない。生活のあらゆる部分に、そのリズムとパターンがある。ここにも書いたよ うに、それがよいリズムとパターンなら、問題はない。しかし悪いリズムとパターンなら、長い時 間をかけて、あなたの生活全体は、悪いほうに向かう。そのためにも、今、あなたの生活が、 どんなリズムで、どんなパターンの中で動いているかを知る。
ついでに一言。こと子どもについて言うなら、このリズムとパターンを知ると、その子どもが今
後、どのようになって、どのような問題を引き起こすようになるかまで、わかるようになる。少な くとも、私にはわかる。よく「林は、超能力者みたいだ」と言う人がいるが、タネを明かせば何で もない。子どもというのは、どんな人間になるかは、無数の方程式の組み合わせで決まる。そ の方程式を解くカギが、その親のリズムとパターンということになる。
そのリズムとパターンがわかれば、子どもの将来を予測することぐらい、何でもない。ただ立場
上、わかっていても、それをはっきり言わないだけ。万が一まちがっていたらという思いもある が、子育てにははっきりわからなくてもよいことは山のようにある。わからないまま手さぐりで進 むのも、子育てのまた、おもしろいところではないのか。
(02−8−18)
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(⌒ ) ∝≒ フーッ、いい気分……
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-29-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 417人
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*
最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 78人
***************************************
*
How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
02−8−29号(100号記念号!)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
*************************************************************************
☆☆☆おかげさまで、100号を迎えました。みなさんに心から感謝します。☆☆☆
子育て随筆byはやし浩司
マガジン100回目を記念して
みなさんへ、
このマガジンをご購読くださり、心から感謝しています。
8月18日現在、合計540名のかたがたに、このマガ
シンを購読していただいています。商業ベースのマガジ
ンとは、購読者数においては、比較になりませんが、個
人の子育てマガジンとしては、特異なほど多くの方々に
読んでいただいています。これも皆さんの、口コミ宣伝
などのおかげと、心から感謝しています。ありがとうご
ざいます。
実のところ、本業の本書きのほうはそっちのけで、今は
マガジン制作に、全力を注いでいます。このマガジンが
皆さんの子育てで、何かのお役にたてれば、こんなうれ
しいことはありません。何かと不愉快なことも書いてい
るかもしれませんが、どうかお許しください。またこれ
からも、よろしくお願いします。
はやし浩司
++++++++++++++++++++++++++++++
【お願いと、ご注意】
なお、このマガジンに関しては、転送などは、自由にしていただいて
います。そのとき、どこかに「はやし浩司」のクレジット(著作権の
保護)だけは、よろしくお願いします。どなたか興味をもってくださ
りそうな方がいらっしゃれば、どうかご自由に、内容をご転送くださ
い。よろしくお願いします。
ただ、はやし浩司を非難したり、中傷するためなどの、悪意をもった
転送は、かたくお断りしています。くれぐれもよろしくお願いします。
*********************************
●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時)にて、講演会をもちます。
お近くの人は、よろしかったら、おいでください。
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。
どうか、お近くの人がいらっしゃれば、連絡していただけませんか。
いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えています。
くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、8月13日に、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「100回記念号」(!00th Edition)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】子どもの巣立ち(The day when kids leave their nests)
【3】すばらしい人たち(Wonderful People)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
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フ()Γ T ̄T~ ()∠
()  ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄て()
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【1】
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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教育の秘法は、生活尊重にある。
名言から学ぶ子育て
教育に秘法があるとするなら、それは生活を尊重することである。(エマーソン)
1803ー1882、アメリカの詩人、思想家。『自然論』の著者。
The secret way for education, if there is, is to make important of the life.
++++++++++++++++++
「うちの子どもは、何をさせてもすぐあきてしまいます。どうしたらよいで
しょうか」という相談は、多いですね。
「忍耐力がない」と言うのです。
そこで親は勉強させることによって、忍耐力を養おうということで、子どもに勉強を強制しま
す。これはいわば一石二鳥をねらった、むしのよい話で、まず失敗します。と言うより、私はそ の成功例を知りません。子どもは勉強嫌いになった上、忍耐力もどこかへ…、ということになっ てしまうのがふつうです。
子どもの場合、(おとなもそうですが)、忍耐力というのは、「いやなことをがまんしてする力」
のことをいいます。たとえば台所の生ゴミを始末するとか、赤ちゃんのよだれを拭くとか、など。 おむつを替えるのも、その一つです。忍耐力のある子どもは、人がいやがることを、がまんして します。しかし忍耐力のない子どもは、自分がいやだと感ずることを、露骨に拒否し、それをし ません。「手が汚れるからいやだ」とか、「臭いからいやだ」などと、言ったりします。
そこで教訓。『教育の秘法は、生活尊重にある』です。エマーソンは、「自分の生活を大切に
することこそが、教育の要だ」と言っているのですが、私はこの教訓を裏から読み、「子どもに 生活を分担させることが、教育の要だ」と解釈しています。
もっと言えば、子どもはどんどん使います。さらに具体的には、子どもには家事の手伝いをど
んどんさせます。決して子どもを王様にしてはいけません。家族の一員として、その緊張感の 中に引き込むようにします。「自分がそれをしなければ、家族が皆、困るのだ」という意識をも たせるように、しむけます。
まずいのは子どものかわいさに負け、子ども中心の世界を家の中につくってしまうことです。
献立も、休日の過ごし方も、生活のリズムまで、子どもに合わせてしまうことです。こういう環境 が日常化すると、子どもはやがて、ドラ息子化します。
昔はというと、裕福な家庭の子どもがドラ息子になったものですが、今ではむしろ中産階級と
いわれる家庭に、このタイプの子どもが多いのが特徴です。生き方が享楽的で、わがまま。他 人が喜ぶのを好まず、自己中心的。そしてここでいう忍耐力がなくなります。万事にあきっぽく なり、損得勘定に敏感になり、自分の利益にならないことは、何もしません。少しでも勉強させ ようものなら、「疲れた!」を連発し、「勉強したら、○○を買ってくれるか」などと、要求したりし ます。
いやなことでもする…そんな力が勉強の原動力になります。そこでさらにこの考えを押し進め
て、子どもは、『使えば使うほどよい子』と考えます。子どもは使えば使うほど、生活力のあるた くましい子どもになり、そして結果として、勉強のできる子どもになります。
(1401)
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【2】
子どもの巣立ちについて考えてみました。
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子育て随筆byはやし浩司
子どもの巣立ち
子どもは巣立ったあと、無数の父親に出会い、無数の母親に出会う。子どもはたしかにあな
たから生まれ、あなたによって育てられるが、決してあなたのモノではない。あなたが育てるの は、あくまでも一人の人間。そしてその人間は、やがてあなたから巣立ち、その子ども自身の 人生を始める。
親としては、うれしくも、どこかもの悲しい瞬間でもある。自分の手で子どもの心をすくってい
るはずなのに、その心が、指の間からポタポタともれていく。その切なさ。そのはがゆさ。しかし 親としてできることはもうない。ただ黙って、その背中を見送るだけ。
子どもは、子どもの世界で、それから先、無数の父親に出会い、無数の母親に出会ってい
く。私ひとりが、子どもの父親ではない。母親でもない。そう思うのは、それは同時に、私たちが 子離れの、最後の仕あげをするときでもある。「お前の人生は、お前のもの。たった一度しかな い人生だから、思う存分、この世界を羽ばたいてみなさい」と。
が、振りかえると、そこには秋の乾いた風。ヒューヒューと乾いたホコリを巻きあげて、枯れた
木々の間で舞っている。心のどこかで、「こんなはずではなかった」と思う。あるいは「どうしてこ ういうことになってしまったのか」とも思う。しかし子どもは、もうそこにはいない。
願わくば、幸せに。願わくば、無事に。願わくば、健康に。
親孝行? ……そんなくだらないことは考えるな。家の心配? ……そんなくだらないことも
考えるな。私たちは私たちで、最後の最後まで、幸福に生きるから、お前はお前たちで、自分 の人生を思いっきり生きなさい。この世界中の人が、お前の父親だ。お前の母親だ。遠慮する ことはない。
精一杯、親としてそう強がってはみるものの、さみしいものはさみしい。しかしそのさみしさを
ぐっとこらえて、また言ってみる。「元気でな。体を大切にするんだよ」と。あの藤子・F・不二雄 の「ドラえもん」の中にも、こんなシーンがある。「タンポポ、空をゆく」(第一八巻・一七六ペー ジ)というのが、それ。
タンポポがガラスバチの中で咲く。それをのび太が捨てようとすると、ドラえもんが、「やっと育
った花の命を、……愛する心を失ってはいけない」と、さとす。物語はここから始まるが、つぎ にドラえもんは、のび太に、花の心がわかるグラス(メガネ)を与える。のび太は、そのグラスを 使って、花の心を知る。
タンポポの心を知ったのび太は、タンポポを日当たりのよい庭に植えかえる。が、しばらくす
ると、嵐がやってくる。のび太はタンポポをすくうため、嵐の中で、そのタンポポに植木バチをか ぶせる。こうした努力があって、タンポポはやがてきれいな花を咲かせる。のび太が「きれいに 咲いたね」と声をかけると、タンポポは、「のび太さんのおかげよ」と、礼を言う。「こんないい場 所へ植えかえていただいて、嵐から守ってもらって。のび太さんは、ほんとうにやさしくて、たの もしい男の子だわ」と。
そのタンポポの種が、空を飛び始めるとき、のび太は、こう言う。「いよいよだね」と。小さなコ
マだが、のび太が手をうしろに組み、誇らしげに空を見ているシーンが、すばらしい(一八六ペ ージ)。そのあと、のび太はこうつづける。
「子どもたちが、ひとりだちして、広い世界へ飛び出していって……、きれいな花を咲かすん
だね」と。
一人(一本)だけ、母親のタンポポから離れていくのをいやがる種がいる。「いやだあ、いつま
でもママといるんだあ」と。それを見てのび太が、またこうつぶやく。「いくじなしが、一人残って いる……」と。
タンポポの母親「勇気を出さなきゃ、だめ! みんなにできることが、どうしてできないの」
子どもの種「やだあ、やだあ」
のび太「一生懸命、言い聞かせているらしい。タンポポのお母さんも、たいへんだなあ」
タンポポの母親「そうよ、ママも風にのって、飛んできたのよ」
子どもの種「どこから? ママのママって、どこに生えていたの?」
タンポポの母親「遠い、遠い、山奥の駅のそば……。ある晴れた日、おおぜいの兄弟たち
と、一緒に飛びたったの」
子どもの種「こわくなかった?」
タンポポの母親「ううん、ちっとも。はじめて見る広い世界が、楽しみだったわ。疲れると。列
車の屋根におりて、ゴトゴト揺られながら、昼寝をしたの。夜になると、ちょっぴりさびしくなっ て、泣いたけど、お月さまがなぐさめてくれたっけ。高くのぼって、海を見たこともあるわ。青く て、とってもきれいだったわよ。やがてこの町について……。のび太さんの、お部屋に飛び込ん だの」
子どもの種「ママ、旅をして、よかったと思う?」
タンポポの母親「もちろんよ。おかげできれいな花を咲かせ、ぼうやたちも生まれたんですも
の」
子どもの種「眠くなっちゃった」
タンポポの母親「じゃあね。歌を歌ってあげますからね。ねんねしなさい」
子どもの種が旅立つ日。のび太はその種を、タケコプターで追いかける。
のび太「おおい、だいじょうぶか」
子どもの種「うん。思ったほど、こわくない」
のび太「どこへ行くつもり?」
子どもの種「わかんないけど……。だけどきっと、どこかできれいな花を咲かせるよ。ママに
心配しないでと伝えて」
のび太「がんばれよ」
この物語は、全体として、美しい響きに包まれている。何度読み返しても、読後感がさわやか
である。それだけではない。巣立っていく子どもを見送る親の切なさが、ジーンと胸に伝わって くる。子どもの種はこう言う。「ママに心配しないでと伝えて」と。タンポポの親子にしてみれば、 それは永遠の別れを意味する。それを知ってか知らずか、のび太はこう言ってタンポポの種を 見送る。「がんばれよ」と。私はこの一言に、藤子・F氏の親としての姿勢のすべてが集約され ているように感ずる。
あなたの子育てもいつか、子どもの巣立ちという形で終わる。しかしその巣立ちは決して美し
いものばかりではない。たがいにののしりあいながら、別れる親子も多い。しかしそれでも巣立 ちは巣立ち。子どもたちは、その先で、無数の父親や母親たちを求めながら、あなたから巣立 っていく。あなたはそういう親たちの一人に過ぎない。あなたがせいぜいできることといえば、そ ういう親たちに、あなたの子どもを託すことでしかない。またそうすることで、あなたは子どもの 巣立ちを、一人の人間として見送ることができる。
さあて、あなたはいったい、どんな形で、子どもの巣立ちを見送ることになるだろうか。それを
心のどこかで考えるのも、子育てのひとつかもしれない。
(02−8−18)※
++++++++++++++++++++++++
「もっと息子たちのそばにいてやれば……」
子どもが巣立つとき
階段でふとよろけたとき、三男がうしろから私を抱き支えてくれた。いつの間にか、私はそん
な年齢になった。腕相撲では、もうとっくの昔に、かなわない。自分の腕より太くなった息子の 腕を見ながら、うれしさとさみしさの入り交じった気持ちになる。
男親というのは、息子たちがいつ、自分を超えるか、いつもそれを気にしているものだ。息子
が自分より大きな魚を釣ったとき。息子が自分の身長を超えたとき。息子に頼まれて、ネクタイ をしめてやったとき。そうそう二男のときは、こんなことがあった。二男が高校に入ったときのこ とだ。二男が毎晩、ランニングに行くようになった。しばらくしてから女房に話を聞くと、こう教え てくれた。「友だちのために伴走しているのよ。同じ山岳部に入る予定の友だちが、体力がな いため、落とされそうだから」と。その話を聞いたとき、二男が、私を超えたのを知った。いや、 それ以後は二男を、子どもというよりは、対等の人間として見るようになった。
その時々は、遅々として進まない子育て。イライラすることも多い。しかしその子育ても終わっ
てみると、あっという間のできごと。「そんなこともあったのか」と思うほど、遠い昔に追いやられ る。「もっと息子たちのそばにいてやればよかった」とか、「もっと息子たちの話に耳を傾けてや ればよかった」と、悔やむこともある。そう、時の流れは風のようなものだ。どこからともなく吹 いてきて、またどこかへと去っていく。そしていつの間にか子どもたちは去っていき、私の人生 も終わりに近づく。
その二男がアメリカへ旅立ってから数日後。私と女房が二男の部屋を掃除していたときのこ
と。一枚の古ぼけた、赤ん坊の写真が出てきた。私は最初、それが誰の写真かわからなかっ た。が、しばらく見ていると、目がうるんで、その写真が見えなくなった。うしろから女房が、「S よ……」と声をかけたとき、同時に、大粒の涙がほおを伝って落ちた。
何でもない子育て。朝起きると、子どもたちがそこにいて、私がそこにいる。それぞれが勝手
なことをしている。三男はいつもコタツの中で、ウンチをしていた。私はコタツのふとんを、「臭 い、臭い」と言っては、部屋の真ん中ではたく。女房は三男のオシリをふく。長男や二男は、そ ういう三男を、横からからかう。そんな思い出が、脳裏の中を次々とかけめぐる。そのときはわ からなかった。その「何でもない」ことの中に、これほどまでの価値があろうとは! 子育てとい うのは、そういうものかもしれない。街で親子連れとすれ違うと、思わず、「いいなあ」と思ってし まう。そしてそう思った次の瞬間、「がんばってくださいよ」と声をかけたくなる。レストランや新 幹線の中で騒ぐ子どもを見ても、最近は、気にならなくなった。「うちの息子たちも、ああだった なあ」と。
問題のない子どもというのは、いない。だから楽な子育てというのも、ない。それぞれが皆、
何らかの問題を背負いながら、子育てをしている。しかしそれも終わってみると、その時代が 人生の中で、光り輝いているのを知る。もし、今、皆さんが、子育てで苦労しているなら、やが てくる未来に視点を置いてみたらよい。心がずっと軽くなるはずだ。
γ八((ハヾ _
( へ へ ) )(
C ・ ・ぅ__凵_
人^ 。 ^人 γ彡
( >ー<__)/ /
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( ( )
○ (
( ) ))
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【3】
子育て随筆byはやし浩司
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すばらしい人たち
二人の知人
●二人の知人
石川県金沢市の県庁に、S君という同級生がいる。埼玉県所沢市のリハビリセンターに、K氏
という盲目の人がいる。親しく交際しているわけではないが、もし私が、この世界で、もっともす ばらしい人を二人あげろと言われたら、私は迷わず、この二人をあげる。この二人ほどすばら しい人を、私は知らない。この二人を頭の中で思い浮かべるたびに、どうすれば人は、そういう 人になれるのか。またそういう人になるためには、私はどうすればよいのか、それを考えさせら れる。
この二人にはいくつかの特徴がある。誠実さが全身からにじみ出ていることもさることなが
ら、だれに対しても、心を開いている。ウラがないと言えば、まったくウラがない。その人たちの 言っていることが、そのままその人たち。楽しい話をすれば、心底、それを楽しんでくれる。悲し い話をすれば、心底、それを悲しんでくれる。子どもの世界の言葉で言えば、「すなおな」人た ちということになる。
●自分をさらけ出すということ
こういう人になるためには、まず自分自身を作り変えなければならない。自分をそのままさら
け出すということは、何でもないようなことだが、実はたいへんむずかしい。たいていの人は、 心の中に無数のわだかまりと、しがらみをもっている。しかもそのほとんどは、他人には知られ たくない、醜いものばかり。つまり人は、そういうものをごまかしながら、もっとわかりやすく言え ば、自分をだましながら生きている。そういう人は、自分をさらけ出すということはできない。
ためしにタレントの世界で生きている人たちを見てみよう。先日もある週刊誌で、日本の四タ
ヌキというようなタイトルで、四人の女性が紹介されていた。元野球監督の妻(脱税で逮捕)、 元某国大統領の第二夫人(脱税で告発)、元外務大臣の女性(公費流用疑惑で議員辞職)、 演劇俳優の女性の四人である。四番目の演劇俳優の女性は別としても、残る三人は、たしか にタヌキと言うにふさわしい。昔風の言い方をするなら、「ツラの皮が、厚い」ということか。こう いう人たちは、多分、毎日、いかにして他人の目をあざむくか、そればかりを考えて生きている に違いない。仮にあるがままの自分をさらけ出せば、それだけで人は去っていく。だれも相手 にしなくなる。つまり化けの皮がはがれるということになる。
●さて、自分のこと
さて、そこで自分のこと。私はかなりひねた男である。心がゆがんでいると言ったほうがよい
かもしれない。ちょっとしたことで、ひねくれたり、いじけたり、つっぱったりする。自分という人 間がいつ、どのようにしてそうなったかについては、また別のところで考えることにして、そんな わけで、私は自分をどうしてもさらけ出すことができない。ときどき、あるがままに生きたら、ど んなに気が楽になるだろうと思う。が、そう思っていても、それができない。どうしても他人の目 を意識し、それを意識したとたん、自分を作ってしまう。
……ここまで考えると、その先に、道がふたつに分かれているのがわかる。ひとつは居なお
って生きていく道。もうひとつは、さらけ出しても恥ずかしくない自分に作り変えていく道。いや、 一見この二つの道は、別々の道に見えるかもしれないが、本当は一本の道なのかもしれな い。もしそうなら、もう迷うことはない。二つの道を同時に進めばよい。
●あるがままに生きる
話は少しもどるが、自分をごまかして生きていくというのは、たいへん苦しいことでもある。疲
れる。ストレスになるかどうかということになれば、これほど巨大なストレスはない。あるいは反 対に、もしごまかすことをやめれば、あらゆるストレスから解放されることになる。人はなぜ、と きとして生きるのが苦痛になるかと言えば、結局は本当の自分と、ニセの自分が遊離するから だ。そのよい例が私の講演。
最初のころ、それはもう二〇年近くも前のことになるが、講演に行ったりすると、私はヘトヘト
に疲れた。本当に疲れた。家に帰るやいなや、「もう二度としないぞ!」と宣言したことも何度か ある。もともとあがり症だったこともある。私は神経質で、気が小さい。しかしそれ以上に、私を 疲れさせたのは、講演でいつも、自分をごまかしていたからだ。
「講師」という肩書き。「はやし浩司」と書かれた大きな垂れ幕。それを見たとたん、ツンとした
緊張感が走る。それはそれで大切なことだが、しかしそのとたん、自分が自分でなくなってしま う。精一杯、背伸びして、精一杯、虚勢を張り、精一杯、自分を飾る。ときどき講演をしながら、 その最中に、「ああ、これは本当の私ではないのだ」と思うことさえあった。
そこであるときから、私は、あるがままを見せ、あるがままを話すようにした。しかしそれは言
葉で言うほど、簡単なことではなかった。もし私があるがままの自分をさらけ出したら、それだ けで聴衆はあきれて会場から去ってしまうかもしれない。そんな不安がいつもつきまとった。そ のときだ。私は自分でこう悟った。「あるがままをさらけ出しても、恥ずかしくないような自分にな ろう」と。が、今度は、その方法で行きづまってしまった。
●自然な生活の中で……
ところで善人も悪人も、大きな違いがあるようで、それほどない。ほんの少しだけ入り口が違
っただけ。ほんの少しだけ生きザマが違っただけ。もし善人が善人になり、悪人が悪人になる としたら、その分かれ道は、日々のささいな生活の中にある。人にウソをつかないとか、ゴミを 捨てないとか、約束を守るとか、そういうことで決まる。つまり日々の生活が、その人の月々の 生活となり、月々の生活が年々の生活となり、やがてその人の人格をつくる。日々の積み重ね で善人は善人になり、悪人は悪人になる。しかし原点は、あくまでもその人の日々の生活だ。 日々の生活による。むずかしいことではない。中には滝に打たれて身を清めるとか、座禅を組 んで瞑想(めいそう)にふけるとか、そういうことをする人もいる。私はそれがムダとは思わない が、しかしそんなことまでする必要はない。あくまでも日々の生活。もっと言えば、その瞬間、瞬 間の生きザマなのだ。
ひとりソファに座って音楽を聴く。電話がかかってくれば、その人と話す。チャイムが鳴れば
玄関に出て、人と応対する。さらに時間があれば、雑誌や週刊誌に目を通す。パソコンに向か って、メールを書く。その瞬間、瞬間において、自分に誠実であればよい。人間は、もともと善 良なる生き物なのである。だからこそ人間は、数十万年という気が遠くなる時代を生き延びる ことができた。もし人間がもともと邪悪な生物であったとするなら、人間はとっくの昔に滅び去っ ていたはずである。肉体も進化したが、同じように心も進化した。そうした進化の荒波を越えて きたということは、とりもなおさず、私たち人間が、善良な生物であったという証拠にほかならな い。私たちはまずそれを信じて、自分の中にある善なる心に従う。
そのことは、つまり人間が善良なる生き物であることは、空を飛ぶ鳥を見ればわかる。水の
中を泳ぐ魚を見ればわかる。彼らはみな、自然の中で、あるがままに生きている。無理をしな い。無理をしていない。仲間どうし殺しあったりしない。時に争うこともあるが、決して深追いをし ない。その限度をしっかりとわきまえている。そういうやさしさがあったからこそ、こうした生き物 は今の今まで、生き延びることができた。もちろん人間とて例外ではない。
●生物学的な「ヒト」から……
で、私は背伸びをすることも、虚勢を張ることも、自分を飾ることもやめた。……と言っても、
それには何年もかかったが、ともかくもそうした。……そうしようとした。いや、今でも油断をす ると、背伸びをしたり、虚勢を張ったり、自分を飾ったりすることがある。これは人間が本能とし てもつ本性のようなものだから、それから決別することは簡単ではない(※1)。それは性欲や 食欲のようなものかもしれない。本能の問題になると、どこからどこまでが自分で、そこから先 が自分かわからなくなる。が、人間は、油断をすれば本能におぼれてしまうこともあるが、しか し一方、努力によって、その本能からのがれることもできる。大切なことは、その本能から、自 分を遠ざけること。遠ざけてはじめて、人間は、生物学的なヒトから、道徳的な価値観をもった 人間になることができる。またならねばならない。
●ワイフの意見
ここまで書いて、今、ワイフとこんなことを話しあった。ワイフはこう言った。「あるがままに生
きろというけど、あるがままをさらけ出したら、相手がキズつくときもあるわ。そういうときはどう すればいいの?」と。こうも言った。「あるがままの自分を出したら、ひょっとしたら、みんな去っ ていくわ」とも。
しかしそれはない。もし私たちが心底、誠実で、そしてその誠実さでもって相手に接したら、そ
の誠実さは、相手をも感化してしまう。人間が本来的にもつ善なる心には、そういう力がある。 そのことを教えてくれたのが、冒頭にあげた、二人の知人たちである。たがいに話しこめば話 しこむほど、私の心が洗われ、そしてそのまま邪悪な心が私から消えていくのがわかった。別 れぎわ、私が「あなたはすばらしい人ですね」と言うと、S君も、K氏も、こぼれんばかりの笑顔 で、それに答えてくれた。
私は生涯において、そしてこれから人生の晩年期の入り口というそのときに、こうした二人の
知人に出会えたということは、本当にラッキーだった。その二人の知人にはたいへん失礼な言 い方になるかもしれないが、もし一人だけなら、私はその尊さに気づかなかっただろう。しかし 二人目に、所沢市のK氏に出会ったとき、先の金沢氏のS氏と、あまりにもよく似ているのに驚 いた。そしてそれがきっかけとなって、私はこう考えるようになった。「なぜ、二人はこうも共通 点が多いのだろう」と。そしてさらにあれこれ考えているうちに、その共通点から、ここに書いた ようなことを知った。
S君、Kさん、ありがとう。いつまでもお元気で。
●みなさんへ、
あるがままに生きよう!
そのために、まず自分を作ろう!
むずかしいことではない。
人に迷惑をかけない。
社会のルールを守る。
人にウソをつかない。
ゴミをすてない。
自分に誠実に生きる。
そんな簡単なことを、
そのときどきに心がければよい。
あとはあなたの中に潜む
善なる心があなたを導いてくれる。
さあ、あなたもそれを信じて、
勇気を出して、前に進もう!
いや、それとてむずかしいことではない。
音楽を聴いて、本を読んで、
町の中や野や山を歩いて、
ごく自然に生きればよい。
空を飛ぶ鳥のように、
水の中を泳ぐ魚のように、
無理をすることはない。
無理をしてはいけない。
あなたはあなただ。
どこまでいっても、
あなたはあなただ。
そういう自分に気づいたとき、
あなたはまったく別のあなたになっている。
さあ、あなたもそれを信じて、
勇気を出して、前に進もう!
心豊かで、満ち足りたあなたの未来のために!
(02−8−17)
(追記)
※1……自尊心
犬にも、自尊心というものがあるらしい。
私はよく犬と散歩に行く。散歩といっても、歩くのではない。私は自転車で、犬の横を伴走す
る。私の犬は、ポインター。純種。まさに走るために生まれてきたような犬。人間が歩く程度で は、散歩にならない。
そんな犬でも、半時間も走ると、ヘトヘトになる。ハーハーと息を切らせる。そんなときでも、
だ。通りのどこかで飼われている別の犬が、私の犬を見つけて、ワワワンとほえたりすると、私 の犬は、とたんにピンと背筋を伸ばし、スタスタと走り始める。それが、私が見ても、「ああ、か っこうをつけているな」とわかるほど、おかしい。おもしろい。
こうした自尊心は、どこかで本能に結びついているのかもしれない。私の犬を見ればそれが
わかる。私の犬は、生後まもなくから、私の家にいて、外の世界をほとんど知らない。しかし自 尊心はもっている? もちろん自尊心が悪いというのではない。その自尊心があるから、人は 前向きな努力をする。私の犬について言えば、疲れた体にムチ打って、背筋をのばす。しかし その程度が超えると、いろいろやっかいな問題を引き起こす。それがここでいう「背伸びをした り、虚勢を張ったり、自分を飾ったりする」ことになる。言いかえると、どこまでが本能で、どこか らが自分の意思なのか、その境目を知ることは本当にむずかしい。卑近な例だが、若い男が 恋人に懸命にラブレターを書いたとする。そのばあいも、どこかからどこまでが本能で、どこか ら先がその男の意思なのかは、本当のところ、よくわからない。
自尊心もそういう視点で考えてみると、おもしろい。
***********************************
後半部へつづく……
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-31-2
後半部です
++++++++++++++++++++++++++++++++
からんでくる人たち
今日もからまれた。昔、森進一の『♪おふくろさん』について書いた。地元の中日新聞に記事
を載せてもらった。それについて、「あなたの意見はおかしい」と。男性(三五歳くらい)だった。
まず、そのときの記事をここに、そのまま転載する。
+++++++++++++++
子どもの自立心を育てる法
(依存心をもたせるな!)
日本人の依存性を考えるとき
●森進一の『おくふろさん』
森進一が歌う『おふくろさん』は、よい歌だ。あの歌を聞きながら、涙を流す人も多い。しかし
……。日本人は、ちょうど野生の鳥でも手なずけるかのようにして、子どもを育てる。これは日 本人独特の子育て法と言ってもよい。あるアメリカの教育家はそれを評して、「日本の親たち は、子どもに依存心をもたせるのに、あまりにも無関心すぎる」と言った。そして結果として、日 本では昔から、親にベタベタと甘える子どもを、かわいい子イコール、「よい子」とし、一方、独 立心が旺盛な子どもを、「鬼っ子」として嫌う。
●保護と依存の親子関係
こうした日本人の子育て観の根底にあるのが、親子の上下意識。「親が上で、子どもが下」
と。この上下意識は、もともと保護と依存の関係で成り立っている。親が子どもに対して保護意 識、つまり親意識をもてばもつほど、子どもは親に依存するようになる。こんな子ども(年中男 児)がいた。生活力がまったくないというか、言葉の意味すら通じない子どもである。服の脱ぎ 着はもちろんのこと、トイレで用を足しても、お尻をふくことすらできない。パンツをさげたまま、 教室に戻ってきたりする。あるいは給食の時間になっても、スプーンを自分の袋から取り出す こともできない。できないというより、じっと待っているだけ。多分、家でそうすれば、家族の誰 かが助けてくれるのだろう。そこであれこれ指示をするのだが、それがどこかチグハグになっ てしまう。こぼしたミルクを服でふいたり、使ったタオルをそのままゴミ箱へ捨ててしまったりす るなど。
それがよいのか悪いのかという議論はさておき、アメリカ、とくにアングロサクソン系の家庭で
は、子どもが赤ん坊のうちから、親とは寝室を別にする。「親は親、子どもは子ども」という考え 方が徹底している。こんなことがあった。一度、あるオランダ人の家庭に招待されたときのこ と。そのとき母親は本を読んでいたのだが、五歳になる娘が、その母親に何かを話しかけてき た。母親はひととおり娘の話に耳を傾けたあと、しかしこう言った。「私は今、本を読んでいるの よ。じゃましないでね」と。
●子育ての目標は「よき家庭人」
子育ての目標をどこに置くかによって育て方も違うが、「子どもをよき家庭人として自立させる
こと」と考えるなら、依存心は、できるだけもたせないほうがよい。そこであなたの子どもはどう だろうか。依存心の強い子どもは、特有の言い方をする。「何とかしてくれ言葉」というのが、そ れである。たとえばお腹がすいたときも、「食べ物がほしい」とは言わない。「お腹がすいたア〜 (だから何とかしてくれ)」と言う。ほかに「のどがかわいたア〜(だから何とかしてくれ)」と言う。 もう少し依存心が強くなると、こういう言い方をする。
私「この問題をやりなおしなさい」、子「ケシで消してからするのですか」、私「そうだ」、子「きれ
いに消すのですか」、私「そうだ」、子「全部消すのですか」、私「自分で考えなさい」、子「どこを 消すのですか」と。実際私が、小学四年生の男児とした会話である。こういう問答が、いつまで も続く。
さて森進一の歌に戻る。よい年齢になったおとなが、空を見あげながら、「♪おふくろさんよ
……」と泣くのは、世界の中でも日本人ぐらいなものではないか。よい歌だが、その背後には、 日本人独特の子育て観が見え隠れする。一度、じっくりと歌ってみてほしい。
+++++++++++++
この記事についての、批評、批判は少なくなかった。こうした日本の名曲を評論するのは、実
際のところ勇気がいる。書くほうとしては、それだけのインパクトをねらって書くが、ばあいによ っては、読者の逆鱗に触れる。で、この記事はその逆鱗に触れた。今日、からんできた人も、 その一人だ。
が、ここで改めて、日本人の依存性について書くつもりはない。それについては、もうあちこち
で、何度も書いてきた。だからここでは、その先について、書く。
こうした原稿を読んで、不愉快に思うなら、それはそれでよいのでは……? 私は、森進一
の『おふくろさん』のファンの人に、攻撃をしかけたわけではない。「こういう見方もある」という 立場で書いた。それが逆鱗に触れたからといって、つまり私を個人攻撃しても意味はない。そ ういう攻撃を受けたからといって、私は一度書いたものについての意見は曲げない。(自分で 訂正することはある。)また私が自説をひっこめたところで、どうにかなる問題でもあるまい。あ るいは私が、「あの原稿の中で書いたことはまちがっていました」と書くとでも、思っているのだ ろうか。しかもその記事を発表してから、すでに一年半以上もたっている。アフターサービスと いう考え方からしても、すでに保証期間(?)は過ぎている。
私はまったくフリーの立場にいて、公的な役職も、責任も、まったくない。要するに、私の意見
に同意できなければ、「同意できない」ですむ話である。それをああでもない、こうでもないと批 判するなら、その人はその人で、自分の意見を書いて、世に問えばよい。それが言論の自由と いうものではないのか。
ときどき自分でも、「どうしてこんな仕事をしているのだろう」と思う。「私にとって、メリットは何
か」とも。地位や肩書きなど、私にはもとから無縁だし、名誉といっても、地位や肩書きのように 「中身」がはっきりしない。金銭的な利益といっても、こうして地方に住んでいると、ほとんど、な い。ここに「仕事」と書いたが、仕事にはならない。
いや、もう少し若いころは、有名になりたいと思ったこともある。しかし今からでは遅過ぎる。
そういう気力そのものが、消えた。いや、有名になることの虚しさが、自分でもわかるようになっ た。そしてそれにかわって、私はこの世の中に生きてきた痕跡(こんせき)を残したいと思うよう になった。よく私は、「自分の書いたものは、墓石のようなもの」と書くが、それは本心である。 私はワイフや息子たちに、「死んでも墓はいらない。私の書いたものを墓と思ってくれ」と言って いる。遺言のようなものだが、これも本心である。
だから私は書く。思ったこと、考えたこと、それを書く。それが評価されるか、されないかは、
他人が決めることであって、私の問題ではない。
(02−8−20)
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ )
| | ・ ・||( 子育てって、奥が深いのね )
| |" )||(_________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】
English Editon
お休みします。
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【5】
子育て随筆byはやし浩司
三世代同居時代は終わった?
郊外の農村へ行くと、今でも、三世代同居家族がふつう。中には四世代同居家族というのも
ある。
しかしこれからは、三世代同居はムリ。社会や人間が変わったというより、今の若い人たち
は、そもそもそういう教育を受けていない。そういう環境で、子育てをされていない。バラバラと いえばバラバラ。しかしそれが世界の常識。いや、その常識がまちがっているというのではな い。日本が欧米化を進めたときから、それが世界の常識だった。だからそういう常識に合わせ て、社会のほうを改める。福祉制度にせよ、老人施設にせよ、あるいは社会保険制度のあり 方にせよ、はたまたものの考え方も、である。もう逆もどりはできない。もっとはっきり言えば、 一度カゴから出した鳥は、もうカゴには戻らない。
今、農村地域の三世代同居家族や、四世代同居家族では、世代間の確執(かくしつ)、ある
いは対立が、大きな問題になっている。たいていは嫁、姑(しゅうとめ)の問題。嫁と舅(しゅう と)の問題も多い。たがいにまったく口をきかないとか、あるいは食事は別々という家族も珍しく ない。本来なら別居が望ましいが、世間体とメンツの問題もあって、それもままならないようだ。
こういう問題を投げかけられると、私はついこう言いそうになる。「もともとムリな問題です」
と。それはちょうど、大空を舞う小鳥をつかまえて、小さなカゴに入れるようなもの。おとなしくし ていろというほうが、ムリ。おかしい。
それがよいか悪いかは別にして、ともかくも、そういう時代なのだ。そこでひとつのヒントとし
て、オーストラリアの農家ではどうなのかについて、ここに書く。
もちろんオーストラリアにも、農牧業はある。しかし四世代同居家族はもちろん、三世代同居
家族というのですら、まず、ない。農牧業を営むにしても、完全な別居が原則。そして年をとり、 引退の時期を迎えると、自ら都市部のフラット(アパート)に身を移す。そのときたいていは農地 や牧場は、だれかに売り渡す。そしてたいていは最後の最後まで、そのままの状態で過ごす。 で、いよいよ病気などで動けなくなったようなときは、老人施設に身を移す。そのときでも、息子 や娘の家に身を寄せる老人は、まず、いない。そして自ら、その施設で最後のときを迎える。
こうした方式は、アメリカの農村部でもほぼ同じ。日本が戦後の高度成長期にに欧米化の道
を歩み始めたとき、すでにこうした未来は見えていたはず。つまりそういう前提で、これからの 家族のあり方を考える。繰り返すが、あと戻りは、もうできない。
(02−8−18)
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子育て随筆byはやし浩司
私は超能力者?
四〇歳を過ぎたころ、私は「あと一歩だが……」と、何度も思った。「あと一歩で子どものこと
がわかるのだが……」と。しかしその先はモヤモヤとした煙に包まれていた。はっきりしなかっ た。何とも重苦しい毎日だった。毎日原稿を書いては破る、また書いては破るの連続だった。
が、それから数年後。それはある日、突然やってきた。それは飛行機が上昇をつづけ、雲の
上に抜き出たときのような気分だった。気がつくと、子どものことが手にとるようによくわかるよ うになっていた。これは驚きだった。どの子どもも、なぜ今の子どもなのか、また今もっている 問題の中身は何なのか、原因は何なのか、そしてこれから先、この子どもはどうなっていくの か、それがまさに映像で見るかのようにわかるようになった。これはウソでも誇張でもない。本 当にわかるようになった。
私は得意になって、子どもの親たちに、なぜ今、その親の子どもがそうなのかを話した。そし
て数年後先から、さらに一〇年後先くらいには、どうなって、どういう問題を起こすかなどを話し た。たいていの親は目を白黒させて驚いた。あるいはショックを受けた親もいた。そしてそんな とき、だれかが、私にこう言った。「林先生は、超能力者みたいですね」と。
しかし私は超能力者でも何でもない。二〇代、三〇代のころは、幼稚園の年中児から高校三
年生まで教えていた。たった一日の間で、午前中は幼稚園で教え、午後は学習塾で教え、そ れから進学塾へ行き、夜は家庭教師をしていた。いろいろな教師がいるが、私が経験したよう な特異な教師は少ない。いつしか私は高校生を教えながら、「どうしてこの子どもはこうなった のだろう」と考えるようになり、一方、幼児を教えながら、「この子どもは将来どうなるのだろう」 と考えるようになった。最初は、その両者はまったくつながっていなかった。が、やがてそれが 細い糸でつながるようになった。
それにもうひとつは、現場の最前線で教えてきたこと。私はずっと、今でもそうだが、同じ教師
の中でも、最下層の教師に属する。いつも親たちのきびしい視線にさらされてきた。今でも病 気か事故で倒れれば、それでおしまい。そんな世界である。保障など、まったくない。そういうき びしさが、一方で、私を鍛えた。たとえば私は当時、七〜八人も子どもが入ったらいっぱいにな るという、小さな教室で教えていたが、それでもすべての授業は公開していた。学校で言えば、 毎日の毎時間が参観日のようなものだった。そういう経験が、今のはやし浩司の原点になって いる。
要するに経験ということか。無数の経験が、ある日突然、一列に並んだ。それだけのことかも
しれない。あとはその列になった経験の中から、今の子どもに当てはまる経験をさがしだせば よい。私の前を今まで、無数の子どもたちが通り過ぎてきたが、しかしその無数の子どもたち も、それぞれ一定のパターンがある。その子どもを見たとき、「以前にも似た子どもがいたぞ」 「その子どもはどうなったか」などと考えていくと、おのずと答えが出てくる。タネを明かせば何で もない。
しかしここでつぎの問題にぶつかった。私が知っていることを親に言うべきかどうかという問
題である。仮に近い将来問題を起こしそうな子どもがいたとする。そういう子どもをもつ親に向 かって、それを言うべきかどうか、と。実は最近もそういう子ども(年長男児)がいる。親は活発 で、少しやんちゃな子どもというふうに思っているが、私が見たところ、やがて手がつけられなく なる。小学三、四年生ごろから非行の芽が現われ、その先は……、と。
しかしやはり言うべきではない。わかっていても、言うべきではない。親のほうから相談でもあ
れば話は別だが、こちらから言う必要はない。万が一、まちがっていたらという思いもあるが、 もともと子育てというのは、そういうもの。
たとえばあなたが大阪のユニバーサルスタジオを見てきたとする。あなたは実際見てきたか
ら、そこがどんなところかは、もう知っている。で、そこであなたは、これからユニバーサルスタ ジオへ行くという人に出会ったとする。あなたはきっとそこがどんなところかをあれこれ説明す るかもしれない。しかしいくら説明しても、本当の楽しさは、行ってみないとわからない。仮にあ なたがユニバーサルスタジオはつまらなかったと思ったとしても、それを言う必要はない。相手 が「どう思った?」とでも聞くなら、話は別だが、相手が行くことを楽しみにしているならなおさ ら、言ってはいけない。
実は子育ても、これに似たところがある。私はすでに無数の子育てを実際見てきている。だ
から子育てがどういうものかがわかっている。しかし今、子育てをしている人に、それを説明し ても意味はない。子育てというのは、まさに人生そのもの。生きることそのもの。それがどういう 子育てであれ、その人が経験するところに、その子育ての意味がある。人生はドラマだ。その ドラマに価値がある。仮に問題が起きるだろうなとわかっていても、相手が聞くなら、話は別だ が、言う必要はない。また言ってはならない。
こういうのを、私の世界では、ニヒリズムという。わかっていても、その人が失敗するまで、ほ
うっておくしかない。こと子育ての問題は、その親にとってかわるなら話は別だが、そうでなけ れば、その親が、日常的な試行錯誤の中で、自分で気がつくまで、待つしかない。その途中で あれこれアドバイスをしても、ムダ。中には怒ってしまう人もいる。反対にあとで、「ずっと前から こうなることはわかっていました」と私が言うと、「わかっていたら、なぜ話してくれなかったの だ!」と怒った父親すらいた。
しかしそれでも、ほうっておくしかない。子育てというのは、そして人生というのは、あくまでも
その人のもの。私がせいぜいできることと言えば、助けや助言を求められたとき、それに答え てあげることでしかない。
もし私を超能力者と思う人がいたら、それはまちがっている。そんな能力は論理的に考えて
も、ありえない。未知の能力はあるかもしれないが、それは「未知」というだけであって、能力は 能力。私の能力にしても、それは、それこそ血がにじみ出るような経験の中から生まれたも の。どこかのだれかのように、魔法的な呪文で手に入れたものではない。
(02−8−19)
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子育て随筆byはやし浩司
カルト
少し前、まだポケモンが全盛期のころ。一人の中学生(中一男子)が、教室の窓の外を見つ
めながら、何やら呪文を唱えていた。「何をしているのだ?」と声をかけると、その中学生はこう 言った。「先生、ぼくは超能力で、あのビルを破壊してみたい」と。破壊したいと思うのは、その 中学生の勝手だが、破壊されるほうはたまらない。死ぬ人だって出るに違いない。
……ということはあったが、今朝(〇二年八月)、テレビを見ていたら、M教団の信者が、指
導者から霊力を授かるシーンが、飛び込んできた。「シxxxxト」と呼ぶのだそうだ。信者が指導 者の前で頭をさげていると、指導者らしき男性が、片手をその信者の頭の上に置き、何やら呪 文らしきことを唱えていた。こう書くと、信者には失礼な言い方になるが、信者も、本気で、霊力 なるものがあると信じているのだろうか。仮にそういう力(?)があるとしても、本気で、そんなこ とができると信じているのだろうか。
実はここに、人間の脳の欠陥がある。私は若いころ、催眠術の研究をしたことがある。ある
社団法人の研究機関から、「教授」という肩書きをもらったこともある。そのとき、その欠陥を発 見した。
まず被験者に、簡単な呪文を繰りかえし復唱させる。催眠術では、数字を使うことが多いが、
それを三〇〜四〇分の間、つづける。この状態が長ければ長いほど、人は思考力をなくす。 考えることそのものを、めんどうに思うようになる。その状態から、いろいろな暗示をかけてい く。「目が重くなる」とか、「手が重くなる」とか。
ほかにもいろいろな暗示のかけ方があるが、あるときから被験者は、施術者の思うがまま思
ったり、行動したりするようになる。それこそ「あなたはキツネだ」と言うと、被験者は本当にキ ツネになったつもりで、そのあたりをピョンピョンと飛び跳ねる。「自分はキツネだ」と思うことと 比べたら、「霊力はある」と信ずることは、何でもない。O教団にかぎらず、カルトと呼ばれる教 団は、多かれ少なかれ、この方法を使って、信者を思うがままに操る。(操られるほうは、脳の CPUがおかしくなるため、自分がおかしいということに気づくことは、ない。)
子どもは、この暗示に実にかかりやすい。おとなのように、手の込んだ催眠術をかける必要
はない。熟練した術者になると、それこそ瞬間に目を合わせただけで、かけることもできるとい う。が、本当の問題は、このことではない。
一度子どものときに、たとえば霊力や超能力など、非論理的なものの考え方に染まってしまう
と、それがその子どものものの考え方の基本になってしまうということ。これを私は勝手に思考 回路と呼んでいるが、この思考回路は、そのつど子どものものの考え方に大きな影響を与え る。
たとえば幼児期にポケモンの超能力を信じたとする。するとその子どもは、たとえばやがて、
うらないや、まじないを信ずるようになる。短絡的に「そうだ」とは言いきれないが、しかし大筋 では、この流れは正しい。で、その段階で、止まればそれでよいが、そうした思考回路が、いつ なんどき、M教団のようなカルトの餌食(えじき)にならないとも限らない。今は、「うちの子にか ぎって」と親たちは思っているが、餌食になってからでは遅い。当の本人たちは、それなりにハ ッピーなのだろうが、自分の子どもをカルトにとられた親にしてみれば、それはまさに悲劇以外 の何ものでもない。あなたも一度ならず、信者の家族が、教団の壁越しに、「息子を返せ!」と 泣き叫んでいる姿を見たことがあると思う。
子どもが論理的なものの考え方をするようになるかどうかは、私の経験では、年中児(満四・
五歳)から、年長児(満五・五歳)にかけて決まる。この時期、論理的な子どもは、そのまま論 理的なものの考え方をするようになる。そうでない子どもは、そうでない。つまりこの時期の家 庭教育のあり方が、子どもの将来を左右する。まずいのはこういう接し方である。
子「どうして雷は鳴るの?」
母「神様がそうしたからよ」
子「どうして雨がふるの?」
母「バチが当ったからよ」
子「どうすれば、晴れるの?」
母「お祈りをしましょうね」と。
(02−8−21)
(追記)私自身は、超能力や霊など、そういうカルト的なものは、一切、信じていない。体質的に
受けつけない。うらないや、まじないなどは、さらに信じていない。仮にそういう「力」があるとし ても、私はそういう力に頼らないで、自分の人生を生きたい。私の人生は、どこまでいっても、 私のもの。その人生を生きるのは、私自身の力による。もう少し年をとって、病気にでもなれば 考え方も変わるかもしれないが、今はそう考えている。
また私がそういう考え方をするようになったのは、つまり超能力や霊の類(たぐい)を信じなく
なったのは、多分に少年期の経験が基(もと)になっていると思う。それについては、またどこ かで改めて書いてみたい。
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子育て随筆byはやし浩司
超能力、そして霊
私の父は、Mという倫理研究団体の、熱心な信奉者だった。宗教団体ではなかったが、それ
に近いものだった。信者たちは定期的にあちこちの家に集まり、そこで体験談を披露しあった り、指導者の教えを受けたりしていた。私の家でも、数か月に一度くらいの割合で、いつも二〇 〜三〇人の信者が集まっていた。そんなある夜のこと。指導者らしき男がこう言った。「親の因 は、子にたたります」と。つまり親の行いが悪いと、その結果は、子どもに出てくるというのだ。 そのときだ。
部屋の隅で、階段の横に隠れるようにして座っていた私に向かって、突然、その男が私にこ
う言った。「ねえ、そこのぼく、そうは思いませんか」と。そのときだ。今から思うと、なぜ私がそ う言ったかはわからないが、私はとっさにこう言った。「たたりなんてものは、ない」と。私が小学 三年生か四年生のときだったと思う。
まわりにいた人たちが一斉に私のほうを見たところで、私の記憶は消えている。が、私はそ
のときそう言った。「そんなのはウソだ」と言ったかもしれないし、「たたるなんて、ウソ」と言った かもしれない。あるいはペラペラと全部、言ったかもしれない。
これが私のカルトとの、最初の戦いであった。いや、それ以前はというと、ふつうの子どもの
ように、幽霊や、お化け、火の玉などといったものは、信じていた。落雷で、木が折れたとき は、雷様というのは、本当に「いる」と思ったこともある。その私が大きく失望したのは、忍術だ った。
当時、私たちの間で、忍術が大流行した。ブームに火をつけたのが映画だった。侍が巻物を
口に加えて何か呪文を唱えると、大きなカエルが現われて、大きなヘビと戦ったりした。私はそ の巻物がほしくてほしくて、たまらなかった。が、ある日、雑誌を見ると、何とその巻物が、付録 についてくるというのだ。私はこれには驚いた。そしてくる日もくる日も本屋の前に立ち、その本 が発売になるのを待った。
やがて雑誌は発売されたが、しかしその付録は、私をがっかりさせるには、じゅうぶんなもの
だった。巻物といっても、ただの印刷物。しかも書いてあったのは、忍術の基礎知識。私はあ のとき感じた落胆を、今でも忘れることができない。そのときから……と書くことはできないが ……、というのも、記憶がはっきりしないので、ともかくもそういうことがいくつか重なって、私は 自分の中から、そういった類(たぐい)のものが、音をたてて崩れ去っていった。気がついてみ たら、忍術はもちろんのこと、超能力(この言葉が日本で紹介されたのは、私がおとなになって からだが)的なものや霊など、そういうものは、一切、体が受けつけなくなっていた。
私が今のような私になったことについて、実のところ、もう一つ思い当たることがある。私の母
だ。私の母は、たいへん迷信深い人で、日常生活そのものが、まるで迷信のかたまりのような 人だった。言うことなすこと、子どもの目から見ても、めちゃめちゃなことばかりだった。「クツ は、必ず脱いだところで履け。でないと、足にけがをする」「豆と梅干は、いっしょに食べてはい けない。下痢をする」「枕は絶対に北を向けてはいけない。早死にする」など。もう少し合理的な 迷信なら、それなりに私も信じたのだろうが、私はいつしか母に反発することで、自分の中の 合理性をみがくようになったと思う。先のMという倫理研究団体で、「たたりなんてものは、な い」と言ったのは、ちょうどそんなときだったと思う。
そのあと記憶がはっきりしているのは、私が大学生になってからのことである。私はどういう
わけだがそういう連中との議論を戦わせるのが好きで、それこそ毎晩のように、あれこれから んでは、議論ばかりしていた。それについては、また別のところで書いてみたい。
(02−8−21)
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子育て随筆byはやし浩司
私の講演
私はいつも、「がんばろう」とは思わない。「一生懸命しよう」とも思わない。私はいつも、「今
日が最後だ」と、そんなふうに思うようにしている。「明日はない。今日の講演が、人生で最後 の講演になる」と。つまりそういうふうにして、自分で自分の中に緊張感をふるいたたせる。
中には毎回同じ話をするという人もいるが、私のばあいは、毎回できるだけ違った話をする。
そういう意味では、毎回、失敗するか、成功するかは、話し終わってみないとわからない。(今 まで、満足した講演会は一度もないが……。)あるいはそのときの雰囲気で、話の内容をどん どんと変えていく。私の講演会へ来てくれる人は、たいていほぼ一〇〇%が女性だが、ときに は男性がまざっているときもある。そういうときは、男性向けの話に切りかえる。あくまでも聞き にきてくれた人しだい。ムリをしない。
ときには、ふと気が緩んだようなとき、気持ちがいいかげんになることもある。自分でも何を
話しているかわからなくなるときがある。そういうときでもふと、自分に言って聞かせる。「今日 が最後だ」と。実際、若いころと違って、二時間以上、緊張感を保つのは、容易なことではな い。ときには、四時間という講演会もある。間に一五分ほど休憩時間を入れるが、それでも終 わるころには、身をもてあますほど、ヘトヘトに疲れる。食欲も消える。講演のあとというのは、 自分では緊張していないつもりでも、どういうわけか、ほとんど食欲がわかない。よく食事を用 意してくれる主催者もいるが、そんなわけで、いつも箸(はし)をつける程度ですませてしまう。
が、本当のところ、講演会で講師をして、あとで「申し訳ない」と思うのは、託児コーナーで、託
児をしてくれている人がいることを知ったときだ。たいていはボランティアの母親や、保育士や 学生であったりする。そういう人たちが、私が好き勝手なことを話している間、子どものめんど うをみてくれていたことを知ると、心底、「申し訳ない」という気持ちになる。「もっと役にたつ話を すればよかった」とか、「つまらない話ばかりして、時間をムダにした」とか、など。講演会によっ ては、私が話している間、三〇人近い人たちが裏方で動いてくれていることがある。そういうこ とを知ると、ますます申し訳ない気持ちになる。責任を感ずるような仕事には見えないかもしれ ないが、実際のところ、演壇に立つたびに、ズシリと重い責任感を覚える。
さあて今日も、市内の公民館で、講演してきた。二五人程度のこじんまりした会場だったが、
話しやすかった。思う存分話した……という実感はないが、気持ちよく話すことができた。最後 までみなさん、静かに聞いてくれた。話したとき、こちらの言いたいことが、スーッと聞いてくれ る人に耳に入っていくのを感じたときほど、うれしいことはない。(もちろんはその反対のことも あるが……。)みなさん、どうもありがとう。何ともまとまりのないエッセーになってしまったが、こ れは今日の講演会の、報告のようなもの。
(02−8−20、南部公民館で講師をしたあとに)
⌒ 、、
し 〉 ‐◯‐
( ) ′`
(⌒ ) ∝≒
――――― <^川
 ̄ ̄ ̄ へ フ川
/人\ ≪⌒)
ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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〜〜
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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MMMMM \│/
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q ・ ・ p /│\
(〃 ▽ 〃) ⌒⌒
/ ̄  ̄\ ⌒⌒ ⌒⌒
 ̄(( ・ ・ )) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)8-31-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
===○=======○====KW(8)
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) xxx人
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*
最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) xx人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−8−31号(101)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時)にて、講演会をもちます。
お近くの人は、よろしかったら、おいでください。
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。
どうか、お近くの人がいらっしゃれば、連絡していただけませんか。
いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えています。
くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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*
みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
/ ̄\//\/ ̄\
≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「日本人の型」(Manners of the Japanese)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】日本人の型(Manners of the Japanese)
【3】私のエッセーについて(On my essays)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
_(⌒⌒ヽ
/((丶〜〜@)
(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 今日のテーマです!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
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【1】
意欲をともなわない勉強は、記憶されない
名言から学ぶ子育て
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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食欲がない時に食べれば、健康をそこなうように、意欲をともなわない勉強は、記憶をそこな
い、また記憶されない。(レオナルド=ダ=ビンチ)
1452ー1519、イタリア、ルネッサンス期の代表的画家。「万能の人」として、知られる。
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子どもの勉強の四悪に、無理、強制、条件、それに比較があります。子どもの能力を越えた
学習を強いることを、無理。時間や量を決め、子どもの意思を無視してさせるのを、強制とい います。これら二つが、子どもの学習意欲を奪うことは言うまでもありませんが、問題は、条件 と比較です。
ここで条件というのは、「○○したら、△△を買ってあげるからね」と、学習に何らかの条件を
つけることをいいます。「百点を取ったら、お小遣いを100円あげる」というのも、条件です。こ うした条件が日常化すると、子どもはその条件なしでは、勉強しなくなります。あるいは年齢とと もに、どんどんエスカレートし、やがて親の手に負えなくなります。「塾へ行ってやるから、テレビ ゲームを買え」とか、「(安い学費の)公立高校へ入ったから、(その分で)、アメリカへホームテ ィさせろ」とかいうことに、なりかねません。こんな例もあります。
ある英語教室の先生が、単語を一番多く書いた子どもに、天体望遠鏡をあげると約束しまし
た。先生としては、生徒を励ますつもりでそうしたのですが、最初はともかくも、やがて次々と生 徒が脱落し、最後に残ったのは二人だけになってしまいました。大半の子どもたちは、「どうせ やっても負ける」と、最初からあきらめてしまいました。その二人の子どもにとっては、よい刺激 になったかもしれませんが、問題はその後に起きました。その二人も、まったく単語を書こうと しなくなってしまったというのです。「賞品がなければ、いやだ」と、です。
時に親は子どもの勉強に条件をつけることがありますが、つけるとしても、最小限におさめま
す。物を与えるとしても、心のこもったものにし、子どもの物欲を刺激するようなものは、極力避 けます。「勉強はあくまでも、あなたのため。あなたが自分でするものだ」という姿勢を貫きま す。
最後に比較。「隣の○○ちゃんは、もうカタカナが書けるのに、あなたはまだひらがなも書け
ないのよ」とか、「お兄ちゃんはいい子だけれど、あなたはダメね」とか、など。こうした比較は 子どもから学習意欲を奪うと同時に、「自分は自分なんだ」という自我を、確実に奪います。わ かりやすく言えば、他人の目の中で生きる子どもにしてしまいます。世間体やメンツ、見栄や体 裁ばかりを気にするようになる、など。
ダビンチは、こうした人間の心理を見抜いていたのかもしれません。この名言を子育てにあ
てはめてみると、『まず子どもの意欲を育てよ。勉強はその次だ』ということになります。教育の 世界では、その意欲を育てることを、動機づけと呼んでいます。その動機づけなしでは、そも子 どもの勉強は成り立たないと言ってもよいでしょう。あるいは、害になるかもしれません。無気 力で、覇気のない子どもにしてしまう危険性すらあります。
(1402)
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【2】
あなたの子育て、だいじょうぶですか?
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核兵器か何かで世界の人口が半分になればいい
自己中心ママ(失敗危険度★★★)
●もともとはわがままな性格
自己中心性の強い母親は、「私が正しい」と信ずるあまり、何でも子どものことを決めてしまう。
もともとはわがままな性格のもち主で、自分の思いどおりにならないと気がすまない。
このタイプの母親は、思い込みであるにせよ何であるにせよ、自分の考えを一方的に子ども
に押しつけようとする。本屋へ行っても、子どもに「好きな本を買ってあげる」と言っておきなが ら、子どもが何か本をもってくると、「それはダメ、こちらの本にしなさい」と、勝手にかえたりす る。子どもの意見はもちろんのこと、他人の話にも耳を傾けない。
●バランス感覚
こうした自己中心的な子育てが日常化すると、子どもから「考える力」そのものが消える。依
存心が強くなり、善悪のバランス感覚が消える。「バランス感覚」というのは、善悪の判断を静 かにして、その判断に従って行動する感覚のことをいう。このバランス感覚が欠落すると、言動 がどこか常識ハズレになりやすい。たとえばコンセントに粘土を詰めて遊んでいた子ども(小一 男児)や、友だちの誕生日のプレゼントに、虫の死骸を箱に入れて送った子ども(小三男児)が いた。さらに「核兵器か何かで世界の人口が半分になればいい」と言った男子高校生や、「私 は結婚して、早く未亡人になって黒いドレスを着てみたい」と言った女子高校生がいた。
●家族のカプセル化
ところで母親にも、大きく分けて二種類ある。ひとつは、子育てをしながらも、外の世界に向
かってどんどんと積極的に伸びていく母親。もう一つは自分の世界の中だけで、さらにものの 考え方を先鋭化する母親である。外の世界に向かって伸びていくのはよいことだが、反対に自 分のカラを厚くするのは、たいへん危険なことでもある。こうした現象を「カプセル化」と呼ぶ人 もいる。一度こうなると、いろいろな弊害があらわれてくる。
たとえば同じ過保護でも、異常な過保護になったり、あるいは同じ過干渉でも、異常な過干渉
になったりする。当然、子どもにも大きな影響が出てくる。五〇歳をすぎた男性だが、八〇歳の 母親の指示がないと、自分の寝起きすらできない人がいる。その母親はことあるごとに、「生ま れつきそうだ」と言っているが、そういう男性にしたのは、その母親自身にほかならない。
●悪循環に注意!
子育てでこわいのが、悪循環。子どもに何か問題が起きると、親はその問題を解決しようと
何かをする。しかしそれが悪循環となって、子どもはますます悪い方向に進む。とくに子どもの 心がからむ問題はそうで、「以前のほうが症状が軽かった」ということを繰り返しながら、症状 はさらに悪くなる。
(1308)
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子育て随筆byはやし浩司
「型」
●日本VS外国
アメリカの野球を見ていて、まず驚くのは、バッターのポーズが、みな違うということ。実に個
性的というか、中には、ピッチャーに向かって、ほぼ直角にふんばってバットを構えるバッター もいる。こういうポーズは、日本の野球では、まず考えられない。
これに対して、日本のバッターは、リトルリーグのバッターから、プロ野球のバッターまで、み
な、同じ。金太郎アメのアメのように(失礼!)、みな、同じ。しかしこの同じであるところが、問 題。
もう一〇年ほど前のことだろうか。日本に住んでいるアメリカ人の女性が、こう話してくれた。
「とても不気味だった」と。話を聞くと、こうだ。何でも、その女性が、海へ泳ぎに行ったときのこ と。そこへどこかの女子高校生の一行が、授業か何かで、やはり海へ来たという。見ると、み な、同じスイミング・スーツを着ていたというのだ。それが「不気味だった」と。
驚いて、つまり「どうしてそんなことで?」と思って、その女性に話を聞くと、「みな、同じ紺色の
スーツを着ていた」と。しかし日本では、ごく当たり前の、つまり見慣れた光景である。それを不 気味というのは、私にはどうしても理解できなかった。……と、それからほぼ一〇年。同じよう なことを言う人がいた。
南アフリカで三年間、日本人学校の教師をして、最近日本へ帰ってきた男性がいる。その男
性が、こう言った。「日本の小学校へ帰ってきてからというもの、毎日が、カルチャショックの連 続です。先日も、朝礼を終えた子どもたちが、一列に並んで教室へ戻る姿を見て、ぞっとしまし た」と。彼は、その「一列」というところにショックを受けたという。「日本をたった三年しか離れて いなかったのですが……」とも。
こうした意識のズレというのは、一方の世界にどっぷりとつかっている人にはわからない。も
っとわかりやすく言うと、日本ではごく当たり前の、何でもないようなことでも、外国の人には、 そうでないことも多いということ。同時に、私たちが外国を見て、「アレッ!」と驚くようなことで も、その外国の人にとっては何でもないことも多いということ。それだけのことと言えば、それだ けのことだが、しかしそうした違いを知ることで、より私たちの姿を知ることができる。
●型にはまる日本人
日本人を総合的に見ると、日本人ほど、型(形と言ってもよい)を大切にする民族はいないとい
うこと。華道、茶道、書道に始まって、相撲、柔道、歌舞伎、能楽など、ほぼすべてが、その 「型」でできあがっている。こうした型ができあがった背景には、長く続いた封建制度がある。封 建制度という圧制の中で、民の自由な発想が制限されたためと考えてよい。きびしい身分制度 もあった。「人と同じことをしていれば安全かつ安心」という発想も、そこから生まれた。そう決 めてかかるのも危険なことだが、総合的にみれば、そういうことになる。しかしさらにマクロな見 方をすれば、これは為政者の愚民化政策の結果ということにもなる。言うまでもなく、圧制暴君 にしてみれば、民をして、知らず、聞かざる、言わざるの状態のしておくことは、まことに都合が よい。つまり型を決めてしまえば、民は、自ら考えることをやめてしまう。よい例が、冠婚葬祭 だ。
二男がアメリカで結婚式をあげたときのこと。向こうでは、結婚式は、新郎新婦自らが、結婚
式を演出するならわしになっている。小さなチャペルを借り、友人たちの手も借りて、進行のし 方も、自分たちで決める。費用は、僧職の資格をもった牧師に支払うお金、結婚式のあとのパ ーティの費用も含めて、日本円で約一〇万円程度。もちろんある程度の形はあるが、その形と いうのは、もともとキリスト教でいう儀式の範囲にあるもので、日本でいう型という型ではない。
しかし問題は、子育て。日本の親たちは、意識的であるにせよ、無意識的であるにせよ、子
育てをしながら、いつもそこに「型」を想定する。幼稚園教育にしても、私がこの世界に足を踏 み入れたときには、二年保育が主流だった。それ以前は、一年保育が主流だった。しかし今で は、三年保育、さらには四年保育となった。「幼児は保育園へ入れるもの」「幼稚園へ入れるも の」という型が、すっかり定着してしまっている。だれが決めたというわけではない。みながみ な、右へならえをしているうちにそうなった。
こうした現象は、幼児教育だけに限らない。日本の教育全体にみられる。共通した現象と考
えてよい。先日も、こんな相談をしてきた母親がいた。その子ども(年中男児)が、ピアノのレッ スンをしたがらないという。「毎日、三〇分、レッスンをすることになっているのですが、どうして もやりたがりません。どうしたらいいでしょうか」と。
答は実に、簡単。「そんなレッスン、やめればよい」である。だいたい活発盛りの子どもが、三
〇分も、ピアノの前にじっと座っているほうがおかしい。たまに、一時間とか二時間、座ってい る子どももいるが、そういうときは、別に精神障害を疑ってみたほうがよい。その母親にしてみ れば、「三〇分、レッスンする」ということが、「形」になっているのだ。そこで私が、「レッスンを 一〇分にすれば」と提案すると、その母親はこう言った。「それでは、みんなに遅れてしまいま す」と。
●教育の型
日本の教育の型は、遠い昔、明治政府によって作られた。「教育というのは、こういうもの」と
いう型である。それはそれでよかったのだが、いつの間にか、日本人は、その型の中でしか、 ものを考えることができなくなってしまった。やってもやらなくてもよいようなピアノのレッスンで すら、そうなのだから、あとは推してはかるべし。こうして日本人独特の言い方、「遅れる」という 言葉が生まれた。昔は「後(おく)れる」と書いた。人の後(あと)に遅れるという意味である。今 でも、幼稚園や学校を休んだりすると、幼稚園や学校の先生は、こう言う。「遅れます」と。私が 息子たちに学校を休ませ、あちこち旅行したときもそうだった。学校の先生から電話がかかっ てきて、「そういうことをすると、学校の勉強に遅れますから、困ります」と。中には、「義務教育 ですから」と言ってきた先生もいた。
しかし私はもともと法科の学生だったから言うが、そもそも、未成年者である子どもに法的義
務は存在しない。義務教育の義務というのは、「親がもつ親権を、学校に委託しなければなら ないという義務」、つまり親の義務をいう。親が子どもを学校へやらないというのは、親の義務 違反ということになる。私は何も、その親権の委託を拒否しているわけではない。たまにはズ ル休みするのも、人間の心に穴をあけるという意味で、大切なことだと言っているのである。
が、その型が、この日本では、さらにエスカレートした。そして独特の教育観をつくった。教育
という世界で、子どもを見失ってしまった。こう書くと、ウソと思う人がいるかもしれないので、正 確に書く。
アメリカでは、学校の先生が、子どもの親に落第を勧めると、親は喜んでそれに応ずる。「喜
んで」だ。ウソでも誇張でもない。アメリカの親は、そのほうが子どものためと考える。反対に、 自分の子どもの学力がじゅうぶんでないとわかると、親のほうから落第を頼みにいくケースも 多い。だいたいにおいて、「学年」という考え方そのものがない。クラス名にしても、「モリソン・ク ラス」というように、教師名をつけるところが多い。
が、この日本では、そうはいかない。いかないことは、親自身が一番、よく知っている。「子ど
もが学校の勉強についていけない」ということだけでも、親にとっては、恐怖以外の何ものでも ない。少し前だが、ある母親から、こんな相談があった。その母親の娘(小二)が、学校の先生 から特別教室(養護学級)を勧められているというのだ。それで「どうしたらいいか?」と。その 母親は電話口の向こうで、オイオイと泣き崩れていたが、どうして泣き崩れるのかというところ に、日本の教育の「ゆがみ」のすべてが集約されている。
●型からの脱却、それが自由
日本のおかしさは、日本だけに住んでいるとわからない。日本の教育も、日本だけで教育を
受けていると、わからない。わからないだけならまだしも、わからないまま、私のような意見を言 うものを、容赦なく排斥する。
少し前だが、四〇歳くらいの女性が、私の事務所にやってきて、こう言った。「先生は、アメリ
カ、アメリカというが、アメリカは犯罪の国です。アメリカの学校が、いかに荒れれているか、ご 存知ないのですか」と。驚いて、私が、「どこでそういう情報を手に入れていますか」と聞くと、 「映画で見た」と。
もしそうなら、それはアメリカ人が、ビートたけし主演の、『バトルロワイヤル』という映画を見
て、日本の学校を想像するようなものだ。あまりにも低劣な意見にあきれていると、「あんたは それでも日本人か」という捨てゼリフを残して、部屋を出て行った。
たしかに型が決まっていれば、便利だ。考えることを、省(はぶ)くことができる。それに無難
だ。わかりやすい。前に「冠婚葬祭」と書いて、結婚式の話しか書かなかったが、葬式だってそ うだ。死者を壇上に並べて、わけのわからない、それこそ中国人ですらも読んでもわからない ような経文を、これまたわけのわけのわからない中国語で読んで、成仏だの供養だのと言って いる。そのおかしさに、もうそろそろ日本人も気づくべきときにきているのではないだろうか。宗 教ということになるなら、「教え」あっての宗教である。儀式ばかりが優先する宗教というのは、 宗教であって、宗教ではない。あくまでも教えが「主」、儀式は「従」なのである。
また私は日本の権威主義をよく問題にするが、その権威主義の中核にあるのが、実は日本
の仏教なのである。経文をわかりやすく解釈しただけで、「権威にキズがつく」というクレームが 入る国柄(がら)である。亡くなった中村元東大元教授も、自分の本の中で、宗教的権威という ものに大きな疑問を投げかけている(中村元訳「原始仏典を読む」岩波書店)。
考えてみれば、日本の教育は、江戸時代の寺子屋。さらにその寺子屋は、まさに総本山に
おける小僧教育にルーツを求めることができる。徹底した上意下達方式のもと、問答無用の 詰め込み教育、そしてここでいう権威主義は、こうした総本山教育から生まれた。日本の教育 が、いまだに権威主義のワクから抜け出ることができないのは、そのためと考えてよい。
何が自由かといえば、それは型からの脱却ということになる。私たちは、気がつかないまま、無
数の糸や鎖によって、体中をがんじがらめに巻かれている。それに気づくか気づかないかは、 結局はその人の視野の高さと広さによる。もしあなたが、女子高生の水着を見て、何とも思わ ないとか、あるいは一列になって行進する小学生を見ても、何とも思わないというのであれば、 それだけですでに、「しくまれた自由」(尾崎豊「卒業」)の中に組み込まれているということにな る。一度、あなたの視点を変えてみたらどうだろうか。
(02−8−21)
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【3】
子育て随筆byはやし浩司
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初孫
「いやだわ」とワイフが言った。しかしうれしそうだった。また「いやだわ」と言って、ワイフはう
れしそうに笑った。時計を見ると、もう夜中の一二時を回っていた。先ほどまで、私が話しかけ ると、「うるさくて眠られない」と怒っていたのに、今度は反対に、私に話しかけてくる。「お前も 勝手だな」と言うと、「私は、あなたのような大声ではない」と言い返した。
最初に電話があったのは、午後九時ごろだった。向こうの時刻では、午前七時。デニーズが
破水したとかで、緊急に入院することになったという。「こちら(アメリカ)では、無痛分娩がふつ うだから、これから麻酔をかけるところだ」と、二男は言っていた。意外と落ち着いた静かな声 だった。ワイフは時計を見ながら、「じゃあ、ええと、こちらの一二時ね」と答えていた。
私はうれしいはずなのに、どこかピンとこなかった。だいたいデニーズの妊娠すら、そのとき
話を聞いても、ピンとこなかった。近くにいて、おなかが大きくなるのを見ていればそういうこと もないのだが、どこか別の世界のできごとのように思った。別の心で、「これは現実だ」と自分 に言って聞かせながら、「おめでとう」を繰り返した。
二男とデニーズは、はたから見ていても、恥ずかしくなるほど、愛しあっていた。食事中も手
をつないで一緒に、食べていた。そういう姿を見せつけられると、結婚に反対などできるもので はない。異議を唱えることさえできない。それは暴走した二頭の雄牛と雌牛を、素手で止める ようなものだ。「若さ」という、圧倒的なエネルギーの前では、私たち夫婦がもつ常識や、知恵 や、知識など、そのまわりでまきあがる、ホコリほどの意味もない。結婚に同意するとかしない とか、もうそのレベルの話ではなかった。
で、結婚式からちょうど、一〇か月と一〇日。孫が生まれた。ハネムーンベイビーと言ってよ
いのだろう。ワイフはさかんに、「早すぎる」とこぼしていたが、確かに早すぎる。二男は二三歳 になったばかり。デニーズも二三歳になったばかり。今は二四歳だが、ワイフの言葉を借りる なら、「私たちより四年、早い」ということになる。私が長男をもうけたのは、私が二八歳のとき だった。
名前は「セイジ」だという。私が「薬草の名前だね」と言うと、二男は、「そう」と言った。「スペリ
ングは?」と聞くと、「まだ決まっていない」と。「セイジ」は、そのまま、日本の「正治」「清二」「誠 二」に通ずる。英語でもいろいろな書き方がある。しかし名前など、大きな問題ではない。大切 なのは、「セイジ」という名前のベイビーがこの世に誕生したという事実だ。私たちが今、すべき ことは、その一人の人間を、全幅の愛情をこめて、この世界に歓迎することだ。……しかし、そ うは思っても、どこかピンとこない。アメリカといっても、まさに地球の反対側。この日本に対し て、地球の反対側で、みな、さかさまに立っている? そこで生まれたベイビーだ。
「お前も、おばあちゃんだな」と、ワイフをからかうと、またワイフは言った。「私は、おばあちゃ
んなんて、呼ばせないから」と。そこで私がからかって、「おい、おばあちゃん、そろそろ眠るか」 と言うと、また「いやだわ」とうれしそうに笑った。そしてあれこれ自分のことばかり話し始めた。 「朝、六時ごろ、陣痛があって、病院へ行ったわ」「一一時ごろ分娩室に入ったわ」「一二時半ご ろだったわね、長男が生まれたのは……」と。そのつど「あんたは覚えてる?」と聞いたが、私 はそのつど、「忘れた」としか答えようがなかった。女性にとっては、出産は一瞬一秒が脳に刻 まれる大事業らしい。しかし男性にとっては、ただの思い出? 記憶している中身が違う。私の 記憶にあるのは、「赤ん坊って、本当に赤いな」とか、「チンチンが真っ黒だな」とか、「ワイフ は、ほかの女性のように、大声を出さなかったな」とか、そんなことを思ったことでしかない。
私がまた「忘れた」と答えると、「あんたは本当にいいかげんな人だから」と言った。そして何
かを頭の中で思い巡らせるかのように黙ってしまった。私は電気を消した。「もう、眠ろう」と。ワ イフは寝返りをうつまえに、最後にこう言った。「あんたも、おじいちゃんなのよ。わかっている の?」と。
(02−8−21)
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子育て随筆byはやし浩司
学校恐怖症
より悪くなって……
子どもの心の問題は、より悪くなって、以前の症状のほうが軽かったことに気づく……を繰り
返しながら、ドロ沼に落ちていく。(親が何とかしようとする)→(ますます子どもの症状が悪化す る)→(親はますますあせる)の悪循環に陥(おちい)る。一度、こうなると、子どもも、そして親 も、行きつくところまで行く。またそこまで行かないと、親は気づかない。
よい例が、学校恐怖症。心の問題は、外から見えないだけに、判断を見誤りやすい。あるい
は子どものことだからと安易に考えやすい。中には「気のせいだ」と決めつけてかかる人もい る。しかし実際には、そんな簡単な問題ではない。
学歴信仰とはよく言ったもので、まさにそれは信仰そのもの。子どもが学校恐怖症を起こした
りすると、親は「学校とは行かねばならないところ」という思いの中で、「行かなければ、落ちこ ぼれてしまう」という不安感に襲われる。ふつうの不安感ではない。パニック状態になる。しかし その不安感を自分だけの世界に閉じ込めておくならまだしも、それを子どもにぶつけてしまう。 「学校へ行きなさい」「いやだ」の大乱闘を繰り返す。それだけではない。こうした大騒動が、子 どもの最後の砦(とりで)を破壊してしまう。親子の絆(きずな)という砦である。
子どもの心の問題にぶつかったら、親はまず、それ以上、症状を悪化させないことだけを考
える。そして戦うべきは、子どもの心の問題ではなく、自分自身であると心得る。いろいろな例 がある。
子どもが不登校を繰り返すと、親は、ここにも書いたように、パニック状態になる。学校神
話、あるいは学歴信仰の信奉者ほどそうで、中には半狂乱になる親もいる。「このままではうち の子はダメになってしまう」という、被害妄想にとりつかれ、子どもを叱ったり、あるいは反対に 励ましたりしながら、つぎの段階を迎える。
ふつう不安定な心の状態は、長つづきしない。これは本能的な防御作用ともいえるもので、
やがて自らを安定させようとする力が働く。これをフリップ・フロップ理論という。私は勝手に「コ ロリ理論」と訳しているが、一度、どちらかにコロリと倒れてしまえば、心は安定する。学校恐怖 症について言えば、親自身が「学校なんて行きたくなければ、行かなくてもいい」と納得してしま えば、親の心は安定する。(もっとも一度コロリと倒れたあと、また反対方向にコロリと倒れるこ ともある。親自身も、「学校なんて……」と思ったり、「やはり学校くらいは行かなくては……」の 間を、行ったりきたりする。しかしそれでも、どちらか一方に倒れ、心は安定期に入る。)
が、ここでまたつぎの問題にぶつかる。子ども自身の問題である。ふつう学校恐怖症になる
と、子ども自身も、恐怖症と戦いながらも、その一方で、自ら、「学校へ行かねばならない」とい う自縛(じばく)の念にかられ、その中でもがく。たいていは親のほうが先にあきらめるが、子ど もはそれができない。自分で自分をどんどんと追い込んでしまう。ひどくなると、自らにダメ人間 のラベルを張ってしまう。こうなると、回復は容易ではない。私はよく「子どもの心の問題は、半 年単位、一年単位でみろ」という。短期間での症状に一喜一憂しないことこそ大切だが、しかし こじれると、二年単位、三年単位で症状は推移する。へたをすれば、一生そのまま……という ことにもなりかねない。
要は、どこであきらめるか、である。しかもその時期は、早ければ早いほど、よい。子どもが
「今日は、学校へ行きたくない」と言ったとき、「そうね、だれだって、行きたくないときがあるも のよ」と言って、軽くすませば、それでよい。それをいちいち大げさに考えるから、話がおかしく なる。「このままではうちの子はダメになる」と大騒ぎするから、症状がこじれる。よく誤解される が、不登校が不登校になるのは、初期の親の不手際が原因であることが多い。泣き叫んで抵 抗する子どもを、無理に車に押し込んで学校へつれて行くなど。たった一度でも、その衝撃が 強ければ強いほど、子どもの心に、取り返しがつかないほど、大きなキズをつける。親自身 が、子どもを不登校児にしていることに、気づいていない!
親はよく「私は子どもを愛してします」と言う。「愛していない」とは言わないが、子どもを愛する
ということは、そんな簡単なことではない。たいていの親は、「愛する」という言葉を使って、子ど もを自分の思いどおりにしようとする。これを代償的愛という。いわば愛もどきの愛と思えばよ い。親のエゴにもとづいた愛をいう。よい例が、子どもの受験勉強に狂奔する親。「子どものた め」を口実にしながら、その実、自分の見栄、メンツ、世間体のために子どもを利用している。 あるいは受験よりはるかに大切な、親子の絆(きずな)を破壊しながら、その破壊していること にすら気づいていない。これは絹のハンカチで、鼻をふいて、そのハンカチを捨てるようなもの だ。自分自身が学歴信仰というカルトの中で、動かされていることに気づいていない。
少し過激なことを書いたが、このタイプの親は、こういう言い方でもしないと、自分の愚かさに
気づかない。頭にカチンとくる人も多いと思うが、ここに書いたことは、あくまでもあなたやあな たの子どもの心を守るためと、許してほしい。私としては、つぎからつぎへと、同じような相談を 受けるため、歯がゆくてならない。そういう苛立(いらだ)ちを覚えながら、この原稿を書いた。
(02−8−23)
(追記)
学歴に生きる親ほど、また学歴の恩恵を受けている親ほど、あるいは反対に学歴コンプレッ
クスが強い親ほど、子どもの受験勉強に狂奔する。ある母親は、日ごろからその人を、出身高 校で判断していた。「あの人はC高校なんですってねえ」と。この浜松市では、出身高校で人を 判断する傾向が強い。だから自分の娘がいよいよ高校受験となったときのこと。娘にはその力 がなかった。だからその母親と娘は、毎晩のように大乱闘を繰る返していた。「勉強しなさ い!」「うるさい!」と。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
後半部へ
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆家庭内暴力
(1)
9−2臨時補足号・家庭内暴力
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡 ♪♪♪……
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) XXX人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) XX人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−2号(臨時増刊号)
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by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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Hiroshi Hayashi, Japan■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
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臨時増刊号
家庭内暴力について、考えてみました。何かの参考にしていただければ、うれしいです。
テーマ「家庭内暴力」
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家庭内暴力
●千葉県市原市のESより、はやし浩司へ
はじめてメールいたします。
ここ一年、加速するようにドラ化する現中一の息子への対応に
悪戦苦闘している四五歳の母親です。
「不登校」「家庭内暴力」「奇声」というキーワードで検索して
いくつかたぐっていましたが、どれも琴線に響くものもなく、
溜息混じりに見つけたのが貴方の直言でした。
長い文筆にかかわらず、一気にスクロールしてしまうほどの
まさに迷う私にとって目からうろこの言葉の数珠繋ぎだったのです。
私は大学の同級生の夫と高一の長女、中二の長男の四人家族ですが、
主人は京都に単身赴任して三年になります。
思えば夫の赴任に伴って、悪化した長男の心身生活態度でしたが、
夫もマメに帰省してくれ、その度に息子と心通わす時間を持ってくれており、
「単身赴任だから」という理由付けで息子の変化を語るには悔しすぎます。
ただ、今の息子は達成感がなく、何事にもやる気のない、目標意識のない、何かにつけて
マイナス思考で、やり場のないストレスを家族にぶつけている状態です。
もちろん、何事も長続きせず、成績は下降の一途です。
時には恐ろしいくらい(明日新聞に載るのではないか?という気さえします)乱暴になり、
その刃は留守宅の私に集中して向けられ、夫が帰るとウソのようにいい子になります。
彼の状態を家族として夫に報告することが、息子にはタブーで半ば脅されたような
状態で、我慢しています。知らぬは主人ばかりなり。一体いつまで続くのか、
学校も中学になって一学期のうち約二〇日欠席してしまい、果ては「学校なんて辞めたい」。
小学校のころから、問題を起こしては責任転嫁をするので、学友からは浮き上がってしまい、
本人も自覚するものの、引っ込みがつかなくなって自己矛盾に陥って悪循環。
見ていて痛々しくなってしまいます。
そのくせ、今も私のそばを離れず、注意を引くような、私が困るような行動をとるので、
今は、彼が何を探しあぐねて、彼がどう自分のことを考えてるのか、
様子を見ながら、笑顔をつくっている始末。乱暴時には怖くても何もできませんが、
息子と自分たちを信じて負けるまいと考えています。
ただ、時にどうしようもなく、逃げ込みたくなることもあり、死んでしまいたいとすら
思うほど落ち込んでしまいます。
恐らく何千の相談メールのなかで、こんなグダグダなど、取るに足らぬ甘いものだと
察しますが、ほんの少しでも、心を支える言葉を見つけられればと思い、
メール致しました。夫以外誰にもここまで話せません。
陥りやすい母親のパターンなのかもしれませんが、気長に構えるファイトが欲しくてなりませ
ん。ながながとすみませんが、よろしくお願いいたします。
(千葉県市原市・ESより)
+++++++++++++++++++
●はやし浩司より、ESさんへ
はやし浩司より、
メール、拝見いたしました。
息子さんを、R君としておきます。
R君は、思春期にありがちな、典型的な情緒不安と
思われます。みんなそうですから、あまり深刻にな
らないのが、賢明です。(情緒不安というのは、いわ
ゆる心の緊張感がとれない状態と考えてください。)
その緊張している状態に、不安が入り込むと、一挙に
暴走するわけです。暴力に向うプラス型と、引きこもり
などに向うマイナス型に分けて考えます。R君は
プラス型です。精神科で診断されると、青年期の
うつ病というような診断名をつけるかもしれません。
この名前を出してショックを受けられるかもしれませんが、
多かれ少なかれどの子どもも、そういった傾向を示しますので、
「うちの子だけが……」とは、思わないでくださいね。
言いかえると、この時期さえうまくくぐりぬけると、
症状は急速に回復しますので、あまり不安にならないように。
将来に対する不安を感じているのは、むしろ
R君自身と思ってあげてください。
成績がさがる、勉強がうまくはかどらない、しかし
みんなの中で目立ちたいなど、思春期の中で、
心の中がいつも緊張状態にあるのです。そのため
情緒そのものがたいへん不安定になっているのです。
まあ、いわば、心の風邪のようなもの。少し症状が
重いので、インフルエンザくらいだと思ってください。
いえ、決してなぐさめているのではありません。
ここにも書いたように、ケースとしては、たいへん
多く、またマイナス型(ひきこもり)と比べると
予後もよく、回復し始めると、あっという間に
症状が消えていきます。ですからここは「心がインフルエンザ
にかかっている」と思い、一歩退いた見方で、R君を
みるようにします。
で、いくつかコツがあります。
(1)今こそ、あなたの親としての愛情が試されている
ときと思うこと。今までのあなたは、いわば本能的愛、
あるいは代償的愛に翻弄されていただけです。しかし
今、あなたのR君に対する愛がためされているのです。
言いかえると、あなたがこの問題を、R君に対する
おしみない愛情で乗り越えたとき、あなたはさらに
深い親の愛を知ることになります。ですから決して
投げ出したり、投げやりになったりしてはいけませんよ。
「私はあなたにどれだけ裏切られても、あなたを
愛していますからね」という態度を貫きます。
いつかR君はそういうあなたに気づき、あなたのところ
に戻ってきます。そのときのために、決してドアを
閉じてはいけません。いつもドアを開いていてください。
そのためにも、「許して忘れる」です。
この「許して忘れる」については、私のサイトの
「心のオアシス」の中に書いておきましたから
トップページから開いて、ぜひ読んでみてくださいね。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
(2)この症状は、「治そう」とは思わないこと。
「今の状態をより悪くしないことだけを考える」こと。
ここが大切です。この段階で、治そうと思うと、悪循環の
世界に入ってしまい、それこそ「以前のほうが症状が
軽かった……」ということを繰り返しながら、症状は
どんどん悪化(本当は悪化ではなく、親の過干渉、
溺愛からの解放をめざしているのです)します。
ですから、数か月単位で、R君をみるようにし、
そして今の状態をこれ以上悪くしないことだけを
考えて、様子をみます。私の経験では、これから
一通り、R君はおとなになる準備をし、落ち着き始めるのは
一六、七歳ころだと思います。あせってはいけません。
気長に考えるのです。
(3)冷蔵庫から甘い食品を一掃してみてください。
思い切って捨てるのです。そしてCA、MGの多い食生活
にこころがけます。子どもの場合、食生活を変える
だけで、みちがえるほど、静かに落ち着いてきます。
詳しくは、サイトのあちこちに「過剰行動児」という
項目で書いておきました。ヤフーの検索で、
「はやし浩司 過剰行動」で検索するとヒットできるはずです。
(1)R君は恐らく幼児期はいい子のまま、仮面をかぶっていた
はずです。お父さんに対する態度が違うところがそうです。
(お父さんはかなり権威主義者ですね。)そういう仮面の
重圧感に苦しんできたのですよ。わかりますか?
それを今、懸命に調整しようとしている。そういう意味でも
ごくありふれた、先ほども書きましたように、多かれ
少なかれ、どの子どももかかる、心のインフルエンザの
ようなものです。ただ外から症状が見えないから
どうしても安易に考えてしまう。そういうものです。
(5)進学ということよりも、R君がしたいこと、R君に
向いている面で、将来の設計図を一緒に考えてあげるのが
いいでしょうが、ただ今の状態では、まだ時期が早いかもしれ
ません。今、あれこれ動いても、R君自身をかえって追い込んで
しまうからです。心のリハビリを考え、
●何もしない、何も世話をやかない、何も言わない、何も
かまわない……という状況の中で、つまりR君から見て、まったく
親の存在を感じないほどまでに、気が楽になるようにしむけます。
こういうケースでは、扱い方をまちがえたり、子どもを追い込むと
たとえば集団非行、家出ということを
繰り返しながら、どんどん悪循環の輪の中に入ってしまい
ます。ですから、子どもの側から見て、安心できる家庭づくり、
ほっとする家庭づくりに心がけてください。(家出をしたら、
またまた何かとやっかいになります。)家にいるだけでも、
ありがたいと思いつつR君に「やすらぎ」を用意します。
つまり根競べです。本当に根競べです。
この問題は、今のあなたには深刻な問題ですが、
必ず笑い話になりますよ。巣立ちにはいろいろな
形がありますが、これもその一つです。ですから親の
あなたが一歩退いて、つまり子どもを飲み込んだ世界から
見るのです。決して対等になってはいけません。
あのね、R君は、あなたが不安そうな表情、心配そうな
表情を見ながら、自分の心の中の不安を増幅させて
いるのですよ。そういう心理を理解するにはむずかしい
かもしれませんが、一度それがわかると、「何だ、
やっぱり子どもだな」と思えるようになります。ためして
みてください。
私の知人(女性)の長男も、高一のとき、無免許でバイクに乗り、
事故を起こし、逮捕、退学。いろいろありましたが、今は
笑い話にしています。(その分、その知人はみちがえるほど
気高い母親になりましたがね……。)いろいろみんな
あるのです。決して、自分だけが……とは思わないこと。
追い込まないこと。わかりますか?
私のサイトの中に、「タイプ別子育て」という
コーナーがありますから、その中から非行なども
読んでみてください。参考になると思います。
子どもというのは不思議なもので、親が心配したところで
どうにかなる存在ではないし、しかし放っておいても
自分で育っていくものです。そろそろ子離れを始めてください。
(子どものほうはとっくの昔に親離れしているのですよ。)
子育てはまさに航海。「ようし、荒波の一つや二つ、
越えてやる」「十字架の一つや二つ、背負ってやる」
「さあ、こい」と怒鳴ったとき、不幸(本当は不幸でも
何でもないのです。あなたも子どものころ、品行方正の
女の子でしたか? ちがうでしょ!)は、向こうから
退散していきます。
R君は、今、自分の将来に大きな不安をもっています。
うまく口ではそれを表現できないだけですよ。だから
態度や行動でそれを示している。繰り返しますが、心の風邪
です。だれでもかかる、思春期の熱病です。(外の世界で
暴れれば問題ですが、いわゆる家庭内暴力というのです。)
本当にありふれた症状です。だからあまり深刻に、(いえ
今は深刻ですが……。決して深刻でないとは思って
いません。)そういうふうに一歩退いてみるのですよ。
決して、R君を追い込まないこと。「がんばれ」とか、
「こんなことでは、高校へ行けなくなる」とか、そういう
ふうに追い込んではいけません。(多分、あなたの
夫は仕事人間で、そういう姿を彼は見て、よけいに
不安になるのかもしれませんね。)
あまりよい回答になっていないかもしれませんが、
何か不安なことがあれば、またそのとき、メールを
ください。力になります。いつか必ず笑い話になり、
そしてそのときあなたは「子育てをやり遂げた」「子どもを
信じた」「子どもを愛しぬいた」という満足感を得られます。
そういうときが必ずきますから、どうか、どうか、その日を
信じてください。みんなそうなりましたから。私が経験した
同じようなケースは、みな、そうなっています。だから
私の言っていることを信じて、前向きに生きてください。
そうそうあなた自身の学歴信仰とか、学校神話の
価値観を変えることも忘れないでください。そのために
いろいろなコラムを書いていますから、また読んでください。
マガジンも発行しています。
みんながあなたを応援します。私も応援します。
R君は、本当はやさしい男の子です。ただ少し
気が小さいだけです。あなたもそう思っているでしょ。
では、おやすみなさい。
はやし浩司
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+
家庭内暴力について
●思春期の不安
思春期の不安感は、大きく分類すると、つぎのように分けられる。
抑うつ気分(気分が晴れない)、悲哀感(何を見ても聞いても悲しい)、絶望感、自信喪失、自
責感(自分はダメな人間と思い込む)、罪責感(罪の意識を強くもつ)など。これらが高じると、 集団に対する不適応症状(不登校、怠学)、厭世気分(生きていることが無意味と思う)感情の 鈍化、感情のコントロール不能(激怒、キレる)などの症状が現れる。
またその前の段階として、軽い不安症状にあわせて、心の緊張感がほぐれない、焦燥感(あ
せり)などの症状にあわせて、ものごとに対して突発的に攻撃的になったり、イライラしたりする こともある。(こうした攻撃性が、ときにキレる状態になり、凶暴的、かつ破滅的な行為に及ぶこ ともある。)
●行為障害としての家庭内暴力
こうした症状は、思春期の子どもなら、多かれ少なかれ共通してもつ症状といってもよい。
が、その症状が一定レベルを超え、子ども自身の処理能力を超えたとき、さまざまな障害とな って、発展的に現れる。それらを大きく分けると、思考障害、感情障害、行為障害、精神障害、 身体的障害の五つになる。
思考障害……ふつう思考障害というときは、思考の停止(考えが袋小路に入ってしまう)、混
乱(わけがわからなくなる)、集中力の減退(考え方が散漫になってしまう)、想像および創造力 の減退(アイデアが思い浮かばない)、記憶力の低下(英語の単語が覚えられない)、決断力 の不足(グズグズした感じになる)、反応力の衰退(話しかけても、反応が鈍い)などをいう。
感情障害……感情障害の最大の特徴は、自分の感情を、理性でコントロールできないこと。
「自分ではわかっているのだが……」という状態のまま、激怒したり、突発的に暴れたりする。 こうした状態を、「そう状態における錯乱状態」と考える学者もいる。ただ私は、この「自分では わかっているのだが……」という点に着目し、精神の二重構造性を考える。コンピュータにたと えていうなら、暴走するプログラムと、それを制御しようとするCPU(中央演算装置)が、同時に 機能している状態ということになる。(実際には、コンピュータ上では、こういうことはありえない が……。)
この時期の子どもは、感情障害を起こしつつも、もう一人の自分が別にいて、それをコントロー
ルするという特徴がある。その一例として、家庭内暴力を起こす子どもは、(1)暴力行為の範 囲を家庭内でとどめていること。また(2)暴力行為も、(事件になるような特別なケースは別と して)、最終的な危害行為(それ以上したら、家庭そのものが破滅する行為のこと。私はこれを 「最終的危害行為」と呼んでいる)に及ぶ、その直前スレスレのところで抑制することがある。 家庭内暴力を起こす子どもが、はげしい暴力を起こしながらも、どこか自制的なのは、そのた めと考える。
行為障害……軽度のばあいは、生活習慣の乱れ(起床時刻や就眠時刻が守れない)、生活
態度の乱れ(服装がだらしなくなる)、義務感の喪失(やるべきことをしない)、怠惰、怠学(無気 力になり、無意味なサボり方をする)などの症状が現れる。が、それが高ずると、社会的機能 が影響を受け、集団非行、万引き、さらには回避性障害(他人との接触を嫌い、部屋に引きこ もる)、摂食障害(拒食症、過食症など)を引き起こすようになる。この段階で、家人は異変に 気づくことが多いが、この状態を放置すると、厭世気分が高じて、自殺願望(「死にたい」と思 う)、自殺企画(自殺方法を考える)、最終的には自殺行為に及ぶこともある。
精神障害……うつ状態が長期化すると、感情の鈍化(喜怒哀楽の情が消える)、無反応性(話
しかけてもボーッとしている)が現れる。一見痴呆症状に似ているので、痴呆症と誤解するケー スも多い。しかし実際には、ほとんどのケースでは、本人自身が、自分の症状を自覚している ことが多い。これを「病識(自分で自分の症状を的確に把握している)」という。ある青年は、中 学時代、家庭内暴力を起こしていたときのことについて、こう言った。「いつももう一人の自分 がそこにいて、そんなバカなことをするのをやめろと叫んでいたような気がする。しかしいった ん怒り始めると、それにブレーキをかけることができなくなってしまった」と。
ほかにもう一つ、腹痛や頭痛などの身体的障害もあるが、一般的な病状と区別しにくいので、
ここでは省略する。
●情緒不安
よく誤解されるが、情緒が不安定な状態を、情緒不安というのではない。情緒不安というの
は、心の緊張感がとれない状態をいう。「気を許さない」「気を抜かない」「気をゆるめない」とい う状態を考えればよい。その緊張しているところに、不安要素が入り込むと、その不安を解消 しようと、一挙に心の緊張感が高まる。このタイプの子どもは、どこか神経がピリピリしていて、 心を許さない。そのことは軽く抱いてみればわかる。心を許さない分だけ、体をこわばらせた り、がんこな様子で、それを拒絶したりする。情緒が不安定になるのは、あくまでもその結果で しかない。
家庭内暴力を繰り返す子どもは、基本的には、この情緒が不安定な状態にあると考えるとわ
かりやすい。そのためたいていは(親側からみれば)ささいな親の言動で、子どもは突発的に 凶暴になり、攻撃的な暴力を繰り返す。ある女子(中二)は、母親がガラガラとガラス戸を閉め ただけで、母親を殴ったり、蹴ったりした。母親には理由がわからなかったが、その女子はあと になってこう言った。「ガラス戸をしめられると、『もっと勉強しなさい』と、催促をされているよう な気がした」と。
その女子の家は大通りに面していて、ふだんから車の騒音が絶えなかった。それで子どものと
きから、母親はその女子に「勉強しなさい」と言ったあと、いつもそのガラス戸をガラガラとしめ ていた。母親としては、その女子の部屋を静かにしてあげようと思ってそうしていたのだが、い つの間にか、それがその女子には「もっと勉強しなさいという催促」と聞こえるようになった…… らしい。
●暴力行為
家庭内暴力の「暴力」は、その家人にとってはまさに想像を絶するものである。またそれだけ
に深刻な問題となる。その家庭内暴力に、私がはじめて接したケースに、こんなのがある。
浜松市に移り住むようになってしばらくのこと。私は親類の女性に頼まれて、一人の中学三
年生男子を私のアパートで、個人レッスンをすることになった。「夏休みの間だけ」という約束だ った。が、教えて始めてすぐ、その中学生は、おとなしく従順だったが、まさに「何を考えている かわからないタイプの子ども」ということがわかった。勉強をしたいのか、したくないのか。勉強 をしなければならないと思っているのか、思っていないのか。どの程度まで教えてほしいのか、 教えてほしくないのか。それがまったくわからなかった。心と表情が、完全に遊離していて、ど んな性格なのかも、つかめなかった。
が、その少年は、家庭の中で、激しい暴力行為を繰り返していた。その少年が暴力行為を繰
り返すようになると、母親は仕事をやめ、父親も出張の多いそれまでの仕事をやめ、地元の電 気会社に就職していた。そういう事実からだけでも、その少年の家庭内暴力がいかに激しかっ たかがわかる。
その少年を紹介してくれた親類の女性はこう言った。「毎晩、動物のうめき声にも似た少年の
絶叫が、道をへだてた私の家まで聞こえてきました。その子どもが暴れ始めると、父親も母親 も、廊下をはって歩かねばならなかったそうです」と。
私は具体的な話を聞きながら、最初から最後まで、自分の耳を疑った。私が知るその少年
は、「わけのわからない子ども」ではあったが、家の中で、そのような暴力を働いているとは、と ても思えない子どもだったからである。
●心の病気
こうした抑うつ感が、うつ病につながるということはよく知られている。一般には家庭内暴力を
起こす子どもは、うつ病であると言われる。おとなでも、うつ病患者が突発的にはげしい暴力行 為を繰り返すことは、よく知られている。が、家庭内暴力を起こす子どもがすべて、うつ病かと いうと、それは言えない。症状としては重なる部分もあるというだけかもしれない。
たとえば学校恐怖症というのがあるが、どこまでが恐怖症で、どこからがうつ病なのか、その
線を引くのがむずかしい。少なくとも、教育の現場では、その線を引くことができない。同じよう に、家庭内暴力を起こす子どもと、うつ病との間に、線を引くことはむずかしい。そこで比較的 研究の進んでいる、うつ病についての資料を拾ってみる。(というのも、家庭内暴力という診断 名はなく、そのため、治療法もないということになっているので……。)
村田豊久氏という学者らが調査したところによると、日本においては、小学二年生から六年
生までの一〇四一人の子どもについて調べたところ、約一三・三%に「うつ病とみなしてよいと の評点を、得点していた」(八九年)という。もちろんこの中には、偽陽性者(症状としてうつ病に 似た症状を訴えても、うつ病でない子ども)も含まれているので、一三・三%の子どもがすべて がうつ病ということにはならない。
最近の調査研究では、学童全体の約一・八%、思春期の学童の約四・七%が、うつ病というこ
とになっている(長崎医大調査)。が、この数字も、注意してみなければならない。「うつ病」と診 断されるほどのうつ病でなくても、それ以前の軽度、中度のうつ病も含めるとどうなるかという 問題がある。さらに、うつ病もふくめて、こうした情緒障害には、周期性、反復性がある。数週 間単位で、症状が軽減したり、重くなったりすることもある。そういう子どもはどうするかという問 題もある。が、それはさておき、ここでいう「四・七%」というのは、おおむね、「今という時点に おいて、中学生の約二〇人に一人が、うつ病である」と考えてよい数字ということになる。
で、この数字を多いとみるか、少ないとみるかは、別として、こうした子どもたちが、一方で不
登校や引きこもり(マイナス型)を起こし、また一方で家庭内暴力を起こす(プラス型)、その予 備軍と考えてよい。(あるいは実際、すでに起こしている子どもも含まれる。)で、ここで問題 は、二つに分かれる。(1)どうすれば、家庭内暴力も含めて、どうすれば子どものうつ病を避け ることができるか。(2)今、家庭内暴力を起こしている子どもも含めて、どういう子どもには、ど う対処したらよいか。
●どうすれば防げるか
「すなおな子ども」というとき、私たちは昔風に、従順で、おとなの言うことをハイハイと聞く子
どもを想像する。しかしこれは、誤解。
教育の世界で、「すなおな子ども」というときには、二つの意味がある。一つは、心の状態と表
情が一致していること。悲しいときには悲しそうな顔をする。うれしいときにはうれしそうな顔を する、など。が、それが一致しなくなると、いわゆる心と表情の「遊離」が始まる。不愉快に思っ ているはずなのに、ニコニコと笑ったりするなど。
もう一つは、「心のゆがみ」がないこと。いじける、ひがむ、つっぱる、ひねくれるなどの心の
ゆがみがない子どもを、すなおな子どもという。心がいつもオープンになっていて、やさしくして あげたり、親切にしてあげると、それがそのままスーッと子どもの心の中にしみこんできくのが わかる。が、心がゆがんでくると、どこかでそのやさしさや親切がねじまげられてしまう。私「こ のお菓子、食べる?」、子、「どうせ宿題をさせたいのでしょう」と。
ついでに、子どもの心は風船玉のようなもの。「家庭」で圧力を加えると、「園や学校」で荒れ
る。反対に「園や学校」で圧力を加えると、「家庭」で荒れる。友人との「外の世界」で荒れること もある。問題は、荒れることではなく、こうした子どもたちが、いわゆる仮面をかぶり、二重人格 性をもつことだ。親の前では、恐ろしくよい子ぶりながら、その裏で、陰湿な弟や妹いじめを繰 り返す、など。家庭内暴力を起こす子どもなどは、外の世界では、信じられないほど、よい子を 演ずることが多い。
●こわい遊離と仮面
一般論として、情意(心)と表情が遊離し始めると、心に膜がかかったかのようになる。教える
側から見ると、「何を考えているかわからない子ども」、親から見ると、「ぐずな子ども」ということ になる。あるいは「静かで、おとなしい子ども」という評価をくだすこともある。ともかくも心と表情 が、ミスマッチ(遊離)するようになる。ブランコを横取りされても、笑みを浮かべながら渡す。失 敗して皆に笑われているようなときでも、表情を変えず平然としている、など。「ふつうの子ども ならこういうとき、こうするだろうな」という自然さが消える。が、問題はそれで終わらない。
このタイプの子どもは、表情のおだやかさとは別に、その裏で、虚構の世界を作ることが多
い。作るだけならまだしも、その世界に住んでしまう。ゲームのキャラクターにハマりこんでしま い、現実と空想の区別がつかなくなってしまう、など。ある中学生は、毎晩、ゲームで覚えた呪 文を、空に向かって唱えていた。「超能力をください」と。あるいはものの考え方が極端化し、先 鋭化することもある。異常な嫉妬心や自尊心をもつことも多い。
原因の多くは、家庭環境にある。威圧的な過干渉、権威主義的な子育て、親のはげしい情
緒不安、虐待など。異常な教育的過関心も原因になることがある。子どもの側からみて、息を 抜けない環境が、子どもの心をゆがめる。子どもは、先ほども書いたように、一見「よい子」に なるが、それはあくまでも仮面。この仮面にだまされてはいけない。こうした仮面は、家庭内暴 力を繰り返す子どもに、共通して見られる。
子どもの心を遊離させないためにも、子育ては、『まじめ八割、いいかげん二割』と覚えてお
く。これは車のハンドルの遊びのようなもの。子どもはこの「いいかげんな部分」で、羽をのば し、自分を伸ばす。が、その「いいかげん」を許さない人がいる。許さないというより、妥協しな い。外から帰ってきたら、必ず手洗いさせるとか、うがいさせるなど。このタイプの親は、何ごと につけ完ぺきさを求め、それを子どもに強要する。そしてそれが子どもの心をゆがめる。が、 悲劇はまだ続く。このタイプの親に限って、その自覚がない。ないばかりか、自分は理想的な 親だと思い込んでしまう。中には父母会の席などで、堂々とそれを誇示する人もいる。
なお子どもの二重人格性を知るのは、それほど難しいことではない。園や学校の参観日に行
ってみて、家庭における子どもと、園や学校での子どもの「違い」を見ればわかる。もしあなた の子どもが、家庭でも園や学校でも、同じようであれば、問題はない。しかし園や学校では、別 人のようであれば、ここに書いた子どもを疑ってみる。そしてもしそうなら、心の開放を、何より も大切にする。一人静かにぼんやりとできる時間を大切にする。
●前兆症状に注意
子どもの心の変化を、的確にとらえることによって、子どもの心の病気を未然に防ぐことがで
きる。チェック項目を考えてみた。
○ときどきもの思いに沈み、ふきげんな表情を見せる(抑うつ感)
○意味もなく悲しんだり、感傷的になって悲嘆する(悲哀感)
○「さみしい」「ひとりぼっち」という言葉を、ときどきもらす(孤独感)
○体の調子が悪いとか、勉強が思い通りに進まないとこぼす(不調感)
○「どうせ自分はダメ」とか、「未来は暗い」などと考えているよう(悲観)
○何をするにも、自信がなく、自らダメ人間であると言う(劣等感)
○好きな番組やゲームのはずなのに、突然ポカンとそれをやめてしまう(感情の喪失)
○ちょっとしたことで、カッと激怒したり、人が変わったようになる(緊張感)
○イライラしたり、あせったりして、かえってものごとが手につかないよう(焦燥感)
○ときどき苦しそうな表情をし、ため息をもらうことが多くなった(苦悶)
○同じことを堂々巡りに考え、いつまでもクヨクヨしている(思考の渋滞)
○考えることをやめてしまい、何か話しかけても、ただボーッとしている(思考の停止)
○何かの行動をすることができず、決断することができない(優柔不断)
○ワークなど、問題集を見ているはずなのに、内容が理解できない(集中困難)
○「自分はダメだ」「悪い人間だ」と、自分を責める言動がこのところ目立つ(自責感)
○「生きていてもムダ」「どうせ死ぬ」と、「死」という言葉が多くなる(希死願望)
○行動力がなくなり、行動半径も小さくなる。友人も極端に少なくなる(活動力低下)
○動きが鈍くなり、とっさの行動ができなくなる。動作がノロノロする(緩慢行動)
○ブツブツと独り言をいうようになる。意味のないことを口にする(内閉性)
○行動半径が小さくなり、行動パターンも限られてくる(寡動)
○独りでいることを好み、家族の輪の中に入ろうとしない(孤立化)
○何をしても、時間ばかりかかり、前に進まない(作業能率の低下)
○具体的に死ぬ方法を考え出したり、死後の世界を頭の中で描くようになる(自殺企画)
こうした前兆症状を繰り返しながら、子どもの心は、本来あるべき状態から、ゆがんだ状態へ
と進んでいく。
●家庭内暴力の特徴
家庭内暴力といわれる暴力には、ほかには見られない特徴がいくつかある。
(1)区域限定的
家庭内暴力は、その名称のとおり、「家庭内」のみにおいて、なされる。これは子どもの側か
らみて、自己の支配下のみで、かつ自己の抑制下でなされることを意味する。その暴力が、家 庭を離れて、学校や社会、友人の世界で起こることはない。
(2)最終的危害行為にまでは及ばない
子どもは、自分ができる、またできるギリギリのところまでの暴力を繰り返すが、その一線を
越えることはない。(たまに悲惨な事件がマスコミをにぎわすが、ああいったケースはむしろ例 外で、ほとんどのばあい、子ども自身が、暴力をどこかで抑制する。)どこか子ども自身が、「こ こまでは許される」というような冷静な判断をもちつつ、暴力を繰り返す。これを私は「精神の二 重構造性」と呼んでいる。言いかえると、これを反対にうまく利用して、子どもの心に訴えるとい う方法もある。私もよく、そういう家庭の中に乗り込んでいって、子どもと対峙したことがある。 そういうとき、もう一方の冷静な子どもがいることを想定して、つまりその子どもに話しかけるよ うにして、諭すという方法をとる。「これは暴れる君ではない。もう一人の君だ。わかるかな。本 当の君だよ。本当の君は、やさしくて、もう一人の君を嫌っているはずだ。そうだろ?」と。大切 なことは、決して子どもを袋小路に追い込まないこと。励ましたり、脅したりするのは、タブー中 のタブー。
(3)計算された恐怖
子どもが暴力を振るう目的は、親や兄弟に、恐怖を与えること。その恐怖を与えることによっ
て、相手を自分の支配下に置こうとする。方法としては、暴力団の構成員が、恐怖心を相手に 与えて、自分の優位性を誇示しているのに似ている。そしてその恐怖は、計算されたもの。決 して突発的、偶発的なものではない。繰り返すが、ここが、子どもがほかで見せる暴力とは違う ところ。妄想性を帯びることもあるが、たとえば分裂病患者がもつような、非連続的な妄想や、 了解不能な妄想をもつことはない。このタイプの子どもは、どうすれば相手が自分の暴力に恐 怖を覚え、自分に屈服するかを計算しながら、行動する。そういう意味では、「依存」と「甘え」 が混在した、アンビバレンツ(両価的)な状態ということになる。
●家庭内暴力には、どう対処するか
家庭内暴力に対処するには、いくつかの鉄則がある。
(1)できるだけ初期の段階で、それに気づく
家庭内暴力が家庭内暴力になるのは、初期の段階での不手際、家庭教育の失敗によるとこ
ろが大きい。子どもが荒れ始めると、親はこの段階で、説教、威圧、暴言、暴力を使って子ど もを抑えようとする。体力的にもまだ親のほうが優勢で、一時はそれで収まる様子を見せるこ とが多い。しかしこうした無理や強制は、それがたとえ一時的なものであっても、子どもの心に は取り返しがつかないほどのキズを残す。このキズが、その後、家庭内暴力を、さらに凶暴な ものにする。
(2)「直そう」とか、「治そう」と思わないこと
一度、悪循環に入ると、「以前のほうが、まだ症状が軽かった」ということを繰り返しながら、あ
とはドロ沼の悪循環におちいる。この悪循環の「輪」に入ると、あとは何をしても裏目、裏目と 出る。子どもの心の問題というのは、そういうもので、たとえばこれは非行の例だが、「門限を 過ぎても帰ってきた、そこで親は強く叱る」→「外泊する。そこで親は強く叱る」→「家出を繰り返 す、そこで親は強く叱る」→「年上の男性(女性)と、同棲生活を始める、そこで親は強く叱る」 →「性病になったり、妊娠したりする……」という段階を経て、状態は、どんどんと悪化する。
そこで大切なことは、一度、こうした空回り(悪循環と裏目)を感じたら、「今の状態をそれ以上
悪くしないこと」だけを考えて、親は子どもの指導から思い切って手を引く。「直そう」とか、「治 そう」と思ってはいけない。つまり子どもの側からみて、子どもを束縛していたものから子どもを 解き放つ。(親にはその自覚がないことが多い。)その時期は早ければ早いほどよい。また子 どもの症状は、数か月、半年、あるいは一年単位で観察する。一時的な症状の悪化、改善 に、一喜一憂しないのがコツ。
(3)愛情の糸は切らない
家庭内暴力は、あくまでも「心の病気」。そういう視点で対処する。脳そのものが、インフルエ
ンザにかかったと思うこと。熱病で、苦しんでいる子どもに、勉強などさせない。ただ脳がインフ ルエンザにかかっても、外からその症状が見えない。だから親としては、子どもの病状がつか みにくいが、しかし病気は病気。そういう視点で、いつも子どもをみる。無理をしてはいけない。 無理を求めてもいけない。この時点で重要なことは、「どんなことがあっても、私はあなたを捨 てません」「あなたを守ります」という親の愛情を守り抜くこと。ここに書いたように、これはイン フルエンザのようなもの。本当のインフルエンザのように、数日から一週間で治るということは ないが、しかし必ず、いつか治る。(治らなかった例はない。症状がこじれて長期に渡った例 や、副次的にいろいろな症状を併発した例はある。)必ず治るから、そのときに視点を置いて、 「今」の状態をみる。この愛情さえしっかりしていれば、子どもの立ち直りも早いし、予後もよ い。あとで笑い話になるケースすらある。
(4)心の緊張感をほぐす
一般の情緒不安と同じに考え、心の緊張感をほぐすことに全力をおく。そのとき、何が、「核」
になっているかを、知ることが大切。多くは、将来への不安や心配が核になっていることが多 い。自分自身がもつ学歴信仰や、「学校へは行かねばならないもの」という義務感が、子ども 自らを追い込むこともある。よくあるケースとしては、子どもの心を軽減しようとして、「学校へは 行かなくてもいい」と言ったりすると、かえって暴力がはげしくなることがある。子ども自身の葛 藤に対しては、何ら解決にはならないからである。
だいたい親自身も、それまで学歴信仰を強く信奉するケースが多い。子どもはそれを見習っ
ているだけなのだが、親にはその自覚がない。意識もない。子どもが家庭内暴力を起こした段 階でも、「まともに学校へ行ってほしい」「高校くらいは出てほしい」と願う親は多い。が、それも 限界を超えると、そのときはじめて親は、「学校なんかどうでもいい」と思うようになるが、子ども はそれほど器用に自分の考えを変えることができない。そこで葛藤することになる。「どんどん 自分がダメになる」という恐怖の中で、情緒は一挙に不安定になる。
ただ症状が軽いばあいは、子どもが学校へ行きやすい環境を用意してあげることで、暴力行
為が軽減することがある。A君は、夏休みの間、断続的に暴力行為を繰り返していたが、母親 が一緒になって宿題を片づけてやったところ、その暴力行為は停止した。このケースでも、子 ども自身が、自分を追い込んでいたことがわかる。
(5)食生活の改善
家庭内暴力とはやや、内容を異にするが、「キレる子ども」というのがいる。そのキレる子ども
について、最近にわかにクローズアップされてきたのが、「セロトニン悪玉説」である。つまり脳 間伝達物質であるセロトニンが異常に分泌され、それが毒性をもって、脳の抑制命令を狂わ すという(生化学者、ミラー博士ほか)。アメリカでは、「過剰行動児」として、もう二〇年以上も 前から指摘されていることだが、もう少し具体的に言うとこうだ。たとえば白砂糖を多く含む甘 い食品を、一時的に過剰に摂取すると、インスリンが多量に分泌され、それがセロトニンの過 剰分泌を促す。そしてそれがキレる原因となるという(岩手大学の大沢博名誉教授や大分大 学の飯野節夫教授ほか)。
このタイプの子どもは、独特の動き方をするのがわかっている。ちょうどカミソリの刃でスパス
パとものを切るように、動きが鋭くなる。なめらかな動作が消える。そしていったん怒りだすと、 カッとなり、見境なく暴れたり、ものを投げつけたりする。ギャーッと金切り声を出すことも珍しく ない。幼児でいうと、突発的にキーキー声を出して、泣いたり、暴れたりする。興奮したとき、体 を小刻みに震わせることもある。
そこでもしこういう症状が見られたら、まず食生活を改善してみる。甘い食品を控え、カルシ
ウム分やマグネシウム分の多い食生活に心がける。リン酸食品も控える。リン酸は日もちをよ くしたり、鮮度を保つために多くの食品に使われている。リン酸をとると、せっかく摂取したカル シウムをリン酸カルシウムとして、体外へ排出してしまう。一方、昔からイギリスでは、『カルシ ウムは紳士をつくる』という。日本でも戦前までは、カルシウムは精神安定剤として使われてい た。それはともかくも、子どもから静かな落ち着きが消えたら、まずこのカルシウム不足を疑っ てみる。ふつう子どものばあい、カルシウムが不足してくると、筋肉の緊張感が持続できず、座 っていても体をクニャクニャとくねらせたり、ダラダラさせたりする。
これはここにも書いたように、キレる子どもへの対処法のひとつだが、家庭内暴力を繰り返
す子どもにも有効である。
最後に家庭内暴力を起こす子どもは、一方で親の溺愛、あるいは育児拒否などにより、情緒
的未熟性が、その背景にあるとみる。親は突発的に変化したと言うが、本来子どもというの は、その年齢ごとに、ちょうど昆虫がカラを脱ぐように、段階的に成長する。その段階的な成長 が、変質的な環境により、阻害されたためと考えられる。よくあるケースは、幼児期から少年少 女期にかけて、「いい子」で過ごしてしまうケース。こうした子どもが、それまで脱げなかったカラ を一挙に脱ごうとする。それが家庭内暴力の大きな要因となる。そういう意味では、家庭内暴 力というのは、もちろん心理的な分野からも考えられなければならないが、同時に、家庭教育 の失敗、あるいは家庭教育のひずみの集大成のようなものとも考えられる。子どもだけを一方 的に問題にしても意味はないし、また何ら解決策にはならない。
(以上、未完成ですが、また別の機会に補足します。)
(02−9−1)
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:H. Hayashi, Japan-子育て情報(はやし浩司)9-2-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 423人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 76人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−9−2号(102)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時)にて、講演会をもちます。
お近くの人は、よろしかったら、おいでください。
(当然ですが)、こうした県外での講演会は、いつもガラガラです。
どうか、お近くの人がいらっしゃれば、連絡していただけませんか。
いつも主催者の方に申し訳ない気持ちで講演を終えています。
くれぐれも、よろしくお願いします。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
***************************************
*
●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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*
●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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*
●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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*
みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
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詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
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(─〈\◯⊃
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「萎縮する教師たち」(Teachers with less confidence)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids)
【3】ADHD児(ADHD)
【4】English Edition
【5】随筆(Essays)
_(⌒⌒ヽ
/((丶〜〜@)
(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 今日のテーマです!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
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【1】
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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教育がつけば、好奇心がます。
名言から学ぶ子育て
人は、教育がつけばつくほど、ますます好奇心が強くなる。
(ルソー)
The more people are educated, the more they are eager to know.
1712ー1778、フランスの文学者、啓蒙思想家。教育論『エミール』など。
伸びる子どもの三条件は、・好奇心が旺盛であること、・生活力があること、・持続的な集中
力があることです。この三つを兼ねそなえている子どもは、たとえ今は、「5」の能力であって も、やがて「6、7…」と伸びていきます。好奇心の旺盛な子どもは、常に新しいものに、挑戦的 な姿勢を見せます。趣味や遊びが、周期的にどんどん変化していきます。幼児の場合、趣味 や遊びがいつも同じというのは、あまり好ましい姿ではありません。もしそうであれば、お母さん 自身が新しい趣味や遊びを始め、子どもをその世界の中に引き込むようにします。特にマンネ リ化した生活は、知能発達の大敵と考えます。子どもの周辺にはいつも、変化を用意します。
次に持続的な集中力ですが、集中力のある子どもは、人をよせつけないほどの気迫を見せ
ます。お絵描きでも、ブロック遊びでも、夢中になってします。ただし反復性の強い作業をいつ までも黙々とするというのは、子ども本来の姿ではありませんから、もしそうであれば、興味の 対象を子どもから静かにそらすようにします。またテレビゲームなど、強い興奮性をともなう遊 びも、幼児には好ましいものでありません。真夜中でも突然飛び起きてゲームをするというよう であれば、当然、やめさせます。
なおこの集中力の大敵は、睡眠不足です。年中児で、10時間15分、年長児で10時間とい
うのが、平均的な熟睡時間です。何らかの原因で、恒常的に睡眠時間が短くなると、子どもは 特有の睡眠不足症状を見せるようになります。日中生彩なくボーッとしている、など。集中力に 持続性がなくなるのが特徴で、ものごとにあきっぽくなります。この時期、昼寝ぐせのある子ど もも同じような症状を見せますが、昼寝ぐせのある子どもはその時間にだけ、その症状を見せ るという点で区別できます。いつまでも昼寝ぐせが取れないということであれば、その時間だ け、ガムをかませるという方法でなおします。
さてルソーの名言です。ルソーは、『教育がつけばつくほど、好奇心がます』と言っています。
それだけ子どもの世界が広がるからです。そしてその世界を広げてあげるのが、教育というこ とになります。
方法は簡単です。子どもにはあらゆる経験をさせます。そしてあらゆるところへ連れていきま
す。お金を使って、旅行をせよということではありません。郵便局で切手をはらせることだって、 子どもにはすばらしい経験になります。こうした日常的な努力が、子どもの世界を広め、続い て、子どもの好奇心をかきたてます。
ある著名な女流評論家のお母さんは、その評論家が小学生だったころ、ただの一度も同じ
お弁当を作らなかったといいます。つまりそういうお母さんの努力が、その評論家をすばらしい 女性にしたと考えられます。
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【2】
別居か、さもなくば離婚
祖父母との同居(失敗危険度★)
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●好かれるおじいちゃん
祖父母との同居について、アンケート調査をしたことがある。その結果わかったことは、「好
かれるおじいちゃん、おばあちゃん」の条件は、(1)健康であること、(2)やさしいこと、(3)経 験が豊富であること、(4)控えめであることだった(一九九三年・浜松市内で約五〇人の同居 世帯で調査)。
●子どもが生まれる前から同居が望ましい
反対に同居する祖父母との間のトラブルで一番多いのが、子育て上のトラブル。母親の立場
でいうと、一番苦情の多かったトラブルは、「子どもの教育のことで口を出す」だった。「甘やか しすぎて困る」というのが、それに続いた。さらに「同居をどう思うか」という質問については、子 どもが生まれる前から同居したばあいには、ほとんどの母親が、「同居はよかった」と答えてい るのに対して、途中から同居したばあいには、ほとんどの母親が、「同居はよくない」と答えて いた。祖父母との同居を考えるなら、子どもが生まれる前からがよいということになる。
●たいていは深刻な問題に
そこで祖父母との間にトラブルが起きたときだが、間に子どもがからむと、たいていは深刻な
嫁姑戦争に発展する。母親もこと自分の子どものことになると、妥協しない。祖父母にしても、 孫が生きがいになることが多い。こじれると、別居か、さもなくば離婚かというレベルまで話が 進んでしまう。そこでこう考える。これは無数の相談に応じてきた私の結論のようなもの。
(1)同居をつづけるつもりなら、祖父母とのトラブルを受け入れる。とくに子どもの教育のこと
は、思い切って祖父母に任す。甘やかしなどの問題もあるが、しかし子育て全体からみると、 マイナーな問題。メリット、デメリットを考えるなら、デメリットよりもメリットのほうが多いので、割 り切ること。
(2)子どもの教育は任せる分だけ祖父母に任せて、母親は母親で、前向きに好きなことをす
る。そうした前向きの姿勢が子どもを別の面で伸ばすことになる。
(3)祖父母の言いたそうなことを先取りして子どもにいい、祖父母には「助かります」と言いな
がら、うまく祖父母を誘導する。
(4)以上の割り切りができなければ、別居を考える。
大切なことは、大前提として、同居を受け入れるか入れないかを、明確にすること。受け入れ
るなら、さっさとあきらめるべきことはあきらめること。この割り切りがまずいと、母親自身の精 神生活にも悪い影響を与える。
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【3】
子育て随筆byはやし浩司
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子育て随筆byはやし浩司
コンプレックス
私はいつからか、ボールを使ったスポーツが、苦手になった。多分それは、はじめて硬球を
使った野球をしていて、デッドボールを当てられたためではないか。私が小学六年生か、中学 一年生のころだったと思う。それまではやわらかい材質のボールで、野球をしていた。
サッカーやバレーボールに対しては、それほど恐怖感をもたなかったが、高校を卒業するま
で、とにかく野球は苦手だった。いつもボールから逃げていたというか、試合をしても、自分の ところにボールが飛んでこないことだけを願っていた。
そんな私だから、あの硬球を使ってキャッチボールをしている小学生を見たりすると、驚くより
も先に、尊敬の念がわいてくる。さらにそれを指導する監督やコーチを見ると、何というか、彼 らが神様のように見えてくる。しかしこういうのをコンプレックス(劣等感)というのか? 結局こ の年齢になるまで、私はそのコンプレックスを克服することができなかった。今でも、野球のボ ールをつかんだだけで、「まるで石みたいだ」と思うことがある。
そういう私だから、子どものコンプレックスが、よくわかる。幼児だと、文字を見ただけで、顔
がこわばらせる子どもはいくらでもいる。「数(かず)」と聞いただけで、逃げ腰になる子どももい る。ほかに運動や工作、音楽など。そうそう私は小学生のとき、その音楽も嫌いだった。「オン ガク」という言葉を聞いただけで、背筋がゾーッとしたのを覚えている。理由がある。私は行き たくもないのに、いやいやバイオリン教室へ通わされた。小学三年生のときだったと思う。(私 は小学一年と記憶しているが、先日姉にそのことを話すと、「あんたが小学三年のときよ」と姉 が教えてくれた。)その教室の先生が、たいへん神経質な先生で、少しでも私がまちがえると、 あの棒で、容赦なく私の頭を叩いた。私はそれがいやだった。今でもそのレッスンが、水曜日 の午後四時一五分と覚えているから、それが私にとって、いかにいやなものだったかを理解し てもらえると思う。
子どもを指導するときは、いつも二つの方向性を考える。一つは、「伸ばす」こと。これは当
然。しかしもう一つは、「つぶさない」こと。
ふつう親は、子どもを伸ばすことばかりを考える。しかしそれと同じくらい大切なのは、子ども
をつぶさないこと。たとえばここにあげた例のように、「名前を書いてみようね」と声をかけただ けで、顔をこわばらせる子ども(年中児)は、一〇人のうち二人はいる。中にはペンをもったま ま、メソメソと泣き出してしまう子どもすらいる。
原因は言うまでもなく、家庭にある。無理な学習や、強圧的な学習が日常化すると、子どもは
こうした拒否症状を示すようになる。それが一過性のものならよいが、長くつづくと、私がボー ルに対してもったような恐怖症になることがある。こうした恐怖症は、子どもを確実にマイナス の方向にひっぱる。とくに幼児教育では、絶対にこういうことはあってはならない。
ただコンプレックスがすべて悪いというわけではない。人は無数のコンプレックスを感じなが
ら、そしてそれを一つずつ克服することによって、前向きに伸びていく。コンプレックスを克服し たとき、それがバネとなって、飛躍的に伸びる人もいる。コンプレックスをもつことで、他人にや さしくなることもある。そのことで心を痛めた人ほど、他人の悼みがわかるようになる。
もちろんコンプレックスで、心がゆがむこともある。ひがんだり、いじけたり、つっぱたっりす
る。いろいろに作用するが、こと幼児期について言えば、コンプレックスはタブー。子どもはや やうぬぼれ加減のほうが、あとあとよく伸びる。「ぼくはすばらしい」「私はいい子」という思い が、子どもを伸ばす。これは子どもを伸ばすコツといってもよい。
(02−8−23)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
子育て随筆byはやし浩司
ADHD児について(補足)
ADHD児にせよ、あるいはその疑いのある子どもにせよ、このタイプの子どもが問題になる
のは、小学三、四年生まで。それ以後は、子どもの自意識が発達し、子どもは自らをセルフコ ントロールするようになる。と、同時に、ADHD児特有の症状は、急速に収まってくる。多少の 騒々しさは残ることはあるが、その騒々しさをみて、以前ADHD児であったことがわかる教師 など、絶対にいない。ADHD児が今、あちこちで話題になっているが、ADHD児の問題は、そ んなわけで、小学三、四年生までの問題と考えてよい。
これはADHD児の常識だが、問題は、ADHD児であることではなく、こうした流れを無視し
て、それまでの段階で、症状をこじらせてしまうところにある。たいていつぎのような経過をたど る。
(1)誤解
それまでは活発な子ども、やんちゃな子どもといった印象を親はもつ。言うことなすこと、天衣
無縫で、突飛もなく、つかみどころがない。たいていの親はこの段階で、「うちの子はふつうの 子とは違う」と感ずる。中には、「天才児」と思う親もいる。
(2)疑惑
無遠慮(隣の家にあがりこんで、冷蔵庫から食べ物を取り出して食べる)、無頓着(病院の待
合室で騒ぐ)、無警戒(よその飼い犬に手を出してかまれる)などの症状にあわせて、無礼、無 作法が目立つようになる。最大の特徴は、抑えがきかないこと。(抑えがきくなら、ADHD児で はない。)この段階で、親は、「ふつうでないこと」が、「異常であること」に気づく。ある女の子 (年中児)は、遊戯会でみなと一緒に踊らず、ひとり舞台の前に出て、アッカンベーを繰り返して いた。それを見てはじめて、母親は自分の娘がADHD児ではないかという疑いをもった。
(3)確認
親の不安と心配は、一挙にふくらむ。あちこちに相談をもちかける。保育園や幼稚園の園長
に相談したり、そこから紹介された医療機関を回ったりする。しかしADHD児の診断基準は、 その雛(ひな)型は、〇一年の春にできたばかりで、まだこの日本には存在しないと言ったほう が正しい。つまり現段階では、ADHD児かどうか、確認のしようがないということになる。
(4)混乱
多動性が目立つようになり、そうした言動が、静かな秩序になじまず、授業を混乱させたりす
る。自分の子どもが混乱の原因であると知り、少なからず悩んだり苦しんだりする。教師やほ かの父母からの苦情が耳に入ることもある。この段階になると、たいていの親は絶望的にな り、一方で、子どもをはげしく叱ったり、きびしくしつけようとする。しかしそれらは逆効果となる ことが多く、子どもはますます手がつけられなくなる。
(5)沈静化
小学三年生になるころから落ちつき始め、小学四年生くらいを境に、症状は急速に収まって
くる。騒々しさは残ることは多いが、もちまえのバイタリティが、よい方向に作用し、学習面や運 動面で、かえってよい成績を示したりすることが多い。
こうした経緯を経て、ADHD児もしくは、その疑いのある子どもは、あたかも何ごともなかった
かのようにその時期を通り過ぎていく。が、ここで一つの条件がある。その過程で、「無理をし ない」ということ。無理をすればするほど、当然のことながら症状がこじれ、こじれた分だけ、子 どもの立なおりが遅れる。よくあるケースは、子どもをきびしく叱ったり、しつけたりして、子ども の心そのものにキズをつけてしまうケース。こうなると、ADHD児の問題というよりは、また別 の問題になってしまう。そうならないためにも、ADHD児であるにせよ、その疑いのある子ども であるにせよ、つぎのことに注意する。
(1)言うべきことはしっかりと言いながらも、脅したり、暴力を加えたりしない。ただひたすら冷
静に説教を繰り返すこと。
(2)ほかの生徒に迷惑をかけたようなときは、園や学校の先生、あるいはほかの父母には、
ただひたすら低姿勢で接すること。
(3)いつも、どんなことがあっても、「愛している」という態度をつらぬき、子どもに不安感を与え
ないようにすること。
「低姿勢」という言葉に反発する人もいるかもしれないが、こういうケースでは、「負けるが勝
ち」と思うこと。ほかのことならともかくも、間に子どもがいるときは、一歩ずつ引きさがること で、たがいの関係を良好にたもつことができる。そしてここが重要だが、この問題は、時間が 解決してくれる。子どもは必ず立ちなおる。それを信じて、それまでの時期、不必要に取り乱し たり、騒いだりしないこと。
(02−8−23)
(追記)
幼児期に多動性を示したため、親の異常なまでのきびしいしつけや、不適切な対応などで、
症状がこじれにこじれてしまったケースも少なくない。私の経験した中で、もっともこじれたケー スでは、中学校の集団合宿中に、宿舎のカーテンをすべて破りちぎってしまった子ども(中一男 子)のケースや、親がその子ども(中一女子)をもてあまし、近くのアパートに監禁してしまった ケースなどがある。
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ )
| | ・ ・||( 子育てで、いろいろ教えられるわ)
| |" )||(_________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】
English Editon
お休みします。
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【5】
子育て随筆byはやし浩司
子どもの学力が心配!
不公平社会の是正こそ、先決!
完全学校五日制や新学習指導要領など、二〇〇二年春から実施された教育改革について、
学力低下を心配する親が、七五%もいることがわかった(日本PTA全国協議会調査)。
調査は、公立小中学校に子どもを通わせる父母、六〇〇〇人に聞いたもので、約四八〇〇
人が回答を寄せた。それによると、つぎのような結果が出た。
学校完全五日制について、始まったばかりで何とも言えない……41%
とまどっている ……22%
安心して働けない、非常に困る …… 7%
とてもよい ……15%
新学習指導要領について、学力低下がかなり心配 ……26%
学力低下が多少心配 ……49%
この調査でもわかるように、親たちは子どもの学力低下を心配していることがわかる。合計
すると、七三%もの親たちが、心配していることになる。しかしこれはまったくのウソ! ウソで あることは、実は、あなた自身が一番よく知っている。親たちは子どもの学力の低下を心配し ているのではない。自分の子どもが、日本の受験体制の中で不利になることを心配しているの だ!
公立小学校や中学校だけで、学習要領が削減された。その結果、単純に計算しても、小学
校で約二年分の指導内容が削減された。(6年分x0・3=1・8年分で計算。)たとえばそれまで は小学六年の一学期では、分数の掛け算、割り算を学習していたのだが、〇二年度からは、 分数の足し算、引き算になってしまった。
一方、多くの私立小学校や中学校(とくに中学校)では、従来どおり教えるところが多い。不
利か不利でないかということになれば、公立中学校の子どもは、決定的に不利である。親たち が子どもの学力を心配する理由は、すべてここにある。
となると、まず解決すべき問題がある。言うまでもなく、不公平社会の是正である。この日
本、不公平が、蔓延(まんえん)している。人生の入り口で、ほんの少し受験勉強を勝ち抜いた というだけで、生涯、楽な生活をしている人はいくらでもいる。権利や権限、地位や特権に守ら れて、それこそ死ぬまで、楽をしている。そういう社会を一方で放置しておいて、何がゆとり だ! 何が個性だ! 何が教育改革だ! 事実、私のように、保障のない人間は、本当に、 損! 退職金もなければ、天下り先もない。年金もアテにならない。すべてがナイナイづくし。今 日、病気になったり、交通事故にあったりすれば、それで万事休す。もっとも私のような立場の ものが、子どもの学力の低下を心配するのならまだわかる。しかし実際には、不公平の恩恵を たっぷりと受けている人ほど、学力の低下を心配している。皮肉といえば、これほど、皮肉なこ とはない。
考えてみれば、文部科学省という、もっとも官僚的な官僚組織が、つまりその不公平社会の
不公平から生まれる恩恵をたっぷりと受けている組織が、「教育改革」を口にすること自体、お かしい。あの旧文部省だけで、天下り先として機能する外郭団体が、一八〇〇団体近くもあ る。この数は全省庁の中でも、ダントツに多い。文部官僚たちは、死ぬまでこうした組織を渡り 歩き、移動するたびに億単位の退職金を手にしている。一般の人が想像もつかないような優 雅な生活を、こっそりと楽しんでいる。そして、だ。課長程度が発する一片の通達で、全国の小 中学校が、いっせいに動く! 私のような民が、何十人、何百人集まって意見を言っても、そう いう意見は、絶対に通らない。そういうしくみが、できあがってしまっている。日本人も、このお かしさに、もうそろそろ気がつくべきときにきているのではないのか。
さらに一言、つけ加えるなら、こうしたおかしさを知ると、ほとんどの日本人は、「あわよくば自
分も」とか、「せめて自分の息子や娘も」と考える。不公平を知ると、その不公平を正す前に、 その不公平を利用しようと考える。「お上にはさからわない」という、隷属意識も、骨のズイまで しみこんでいる。中には、「自分さえよければ……」と考える人も多い。
たとえば補助金という制度がある。たいていはそれなりに必要な補助金だが、しかし中には、
おかしいものも多い。「どうしてこんなお金がもらえるのだろう」と思うのもある。そういうとき、ほ とんどの人は、「おかしい」と思いつつ、それを返すということは、しない。たとえば町内の自治 会費。毎年、市からいくらかの援助金が交付される。たいした金額ではないが、その自治会費 があまりそうになると、みな、「使わなければ損」と言って使う。予算を使い切ってしまわないと、 次年度の補助金が削減される。つまり「おかしい」と思いつつ、結局は、自分の利益を優先さ せてしまう。「もらえるものは、もらっておけ」と。こうした意識は、日本人は上から下まで、みな もっている。そしてそういった意識が回りまわって、不公平社会の温床になっている。
つまり、不公平社会を支えているのは、ほかならぬ、私たち自身ということになる。もっと言え
ば、子どもの受験体制を支えているには、ほかならぬ、私たち自身ということになる。さらに言 えば、民主主義のあり方を、根本から考えなおさないかぎり、新の教育改革はありえないという ことになる。
むずかしい話はさておき、みなさんも一度、冷静に心の中をのぞいてみてほしい。みなさんは、
なぜ、子どもの学力の低下を心配するか、と。
(02−8−22)
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子育て随筆byはやし浩司
萎縮する教師たち
つい先ごろ、「わいろ」をテーマにした授業をして、新聞沙汰(ざた)になった事件があった(〇
二年八月・北海道のA小学校)。カードゲームのようなもので、役人をわいろで買収して、無 事、関門を通過するというゲームであったらしい。
しかしここで問題となるのは、そのゲームのことではなく、たかがそれだけのことが、全国ニュ
ースになるという、その異常性である。仮に問題があるとしても、一教室で、一教師が起こし た、ささいな事件に過ぎない。全国のマスコミが騒がなければならないような問題ではない。ま さに、「たかがそんなこと」で、ある。
教師だって、たまには、ハメをはずすことがある。あって当然。私などは、ハメをはずすこと
で、子どもの心に風穴をあける。それをひとつの技術にしている。たとえば私のばあい、「笑え ば伸びる」が、私の教育モットーでもある。私とワイフは、このニュースを新聞で読みながら、 「こんなことで!」と驚くと同時に、「もしそれが悪いなら、ぼくなどは、年がら年中、新聞沙汰に なる」と笑った。たとえば……。
私は教室で子どもどうしが喧嘩(けんか)をしたようなときは、両方の子どもの頬(ほお)に、キ
スをする。これは男児のみに対する罰則だが、そうする。ほとんど毎回親たちが参観している ので、親たちの前で堂々とそれをする。が、いまだかって、それに抗議してきた親は、一人もい ない。要はやり方の問題ということになるが、それ以上に大切なのは、私と親の信頼関係であ る。先日も、ワーワーと騒いでいた小学生(四年男児)がいたので、「静かにしないと、チューす るぞ」と、おどした。するとその小学生は、机の間を走り回りながら、「できるもんなら、やってみ ろ!」と私にけしかけた。私は何度も警告したが、それでも騒いだ。そこで最後に、その子ども をつかまえて、思いっきり、ブチューと、頬にキスをしてやった。
その子どもは、「本当にやるなんて……、やるとは思っていなかった……、どうしてチューした
よ!」とベソをかいていたが、私は「これで、わかったか!」と言って、その場を離れた。
こういう事件で、なぜ私の行為が問題にならないかといえば、理由は二つある。ひとつは、私
は公的な立場にはいないということ。もうひとつは、それを問題にする親がいないということ。
公的な立場ということは、いわば、それ以外に抜け道のない、絶壁(ぜっぺき)のような立場
をいう。いわゆるミスの許されない世界と言ってもよい。たとえばおけいこ塾であれば、生徒は いつでも自由にやめられる。やめたところで、どうということはない。教える側にしても、教師は いつでも自由に生徒にやめてもらうことができる。生徒をやめさせたところで、これまたどうとい うことはない。しかし学校の先生は違う。生徒はやめることもできないし、先生はやめさせるこ ともできない。いわば絶壁の上に立つような立場ということになる。そう、先生がバツで与える キスが気に入らなければ、親はそのおけいこ塾をやめればよい。
もうひとつは、「それを問題とする親がいない」ということ。正直に告白するが、神経質な親と
いうのは、実際にはいる。教師のささいな失敗やミスをとらえては、ことさらそれをおおげさに問 題にする。このタイプの親にからまれると、教師歴二〇年という教師ですら、心底、神経をすり へらす。さらに脳の病気にアルツハイマー病というのがある。このアルツハイマー病には、初期 の、そのまた初期症状というのがある。繊細さが消える(ズケズケとものを言う)、がんこになる (自説をまげない)、自己中心的になる(人の話を聞かない)など。四〇歳くらいの人で、約五% の人にその傾向が見られるという。で、このタイプの親にからまれると、教育そのものが成り立 たなくなることも珍しくない。こんなことがあった。
私が幼稚園で特別教室をもっていたときのこと。月四回という約束で、幼児を教えていた。
が、そのクラスだけは、五月の連休もあって、月三回になってしまった。それについて、私に、 「サギだ。補講をしろ。しなければ、訴える」とからんできた父親がいた。
あるいはたまたまその日、その子どもの父親が参観にきていた。そこで私の授業を手伝って
もらった。それについて、その夜母親から、「よくもうちの主人に恥をかかせたわね」と、電話が かかってきた。ふつうの電話ではない。一週間にわたって、毎晩、しかもネチネチと、そのつど 一時間程度もつづいた!
さらにある日、突然、一人の女性(四五歳くらい)が、私の事務所にやってきて、「戦争をどう
思うか」「先祖をどう思うか」「中国の意見をどう思うか」と、ああでもない、こうでもないと議論を ふっかけてきた。で、そのつど私が意見を述べていると、「あんたのような人が、あちこちで講 演しているなんて、おかしい」「日本の歴史を否定するような親からは、いい子どもは生まれな い」と。(私は何も、日本の歴史を否定しているわけではない。また私には三人の息子がいる が、どの息子も、自慢の息子である。念のため!)
もちろん授業中に、先生がワイロの話をするのは、まずい。それはわかる。しかしそれは決し
て全国のニュースになるような大事件ではない。また大事件にしてはならない。
今、どこの学校で講演をさせてもらっても、校長先生以下、どの先生も、異口同音にこう言
う。「先生たちが萎縮してしまって、授業ができなくなっています」と。少し子どもを叩いただけ で、親たちは、「そら、体罰だ!」と騒ぐ。少し授業中にふざけただけで、親たちは、「そら、不適 格教師だ!」と騒ぐ。もともと信頼関係がないからそういうことになるが、一方で、親たちの過剰 反応も、問題とされなくてはならない。
まさに現代は、教師受難の時代といってもよい。教育そのものが、たいへんやりにくい時代に
なった。その原因のひとつは、親にもあるということ。それがわかってほしかった。
(02−8−22)
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ノ(⌒ ̄ ̄ ̄ ̄〕〕)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
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bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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( ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄)
へへへへへへへへへ See you again in the next magazine!
へ へへへ へへへ
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-4-2
後半部です
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| | ・ ・||( 子育てで、いろいろ教えられるわ)
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|川|`ー-イ川
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【4】
子育て随筆byはやし浩司
公立小中学校・放課後補習について
文部科学省は、公立小中学校の放課後の補習を奨励するため、教員志望の教育学部の大
学生らが児童、生徒を個別指導する「放課後学習相談室」(仮称)制度を、二〇〇三年度から 導入する方針をかためた(〇二年八月)。
文部科学省の説明によれば、「ゆとり重視」の教育を、「学力向上重視」に転換する一環で、
全国でモデル校二〇〇〜三〇〇校を指定し、「児童、生徒の学力に応じたきめ細かな指導を 行う」(読売新聞)という。「将来、教員になる人材に教育実習以外に、実戦経験をつませる一 石二鳥の効果をめざす」とも。父母の間に広まる学力低下への懸念を払しょくするのがねらい だという。具体的には、つぎのようにするという。
まず全国都道府県からモデル校を各五校を選び、(1)授業の理解が遅れている児童、生徒
に対する補習を行う、(2)逆に優秀な児童、生徒に高度で発展的な内容を教えたり、個々の学 力に応じて指導するという。
しかし残念ながら、この「放課後補習」は、確実に失敗する。理由は、現場の教師なら、だれ
しも知っている。順に考えてみよう。
第一、学校での補習授業など、だれが受けたがるだろうか。たとえばこれに似た学習に、昔か
ら「残り勉強」というのがある。先生は子どものためにと思って、子どもに残り勉強を課するが、 子どもはそれを「バツ」ととらえる。「君は今日、残り勉強をします」と告げただけで泣き出す子 どもは、いくらでもいる。「授業の理解が遅れている児童、生徒」に対する補習授業となれば、 なおさらである。残り勉強が、子どもたちに嫌われ、ことごとく失敗しているのは、そのためであ る。
第二、反対に「優秀な児童、生徒」に対する補習授業ということになると、親たちの間で、パニ
ックが起きる可能性がある。「どうしてうちの子は教えてもらえないのか」と。あるいはかえって 受験競争を助長することにもなりかねない。今の教育制度の中で、「優秀」というのは、「受験 勉強に強い子ども」をいう。どちらにせよ、こうした基準づくりと、生徒の選択をどうするかという 問題が、同時に起きてくる。
文部科学省よ、親たちは、だれも、「学力の低下」など、心配していない。問題をすりかえない
でほしい。親たちが心配しているのは、「自分の子どもが受験で不利になること」なのだ。どうし てそういうウソをつく! 新学習指導要領で、約三割の教科内容が削減された。わかりやすく 言えば、今まで小学四年で学んでいたことを、小学六年で学ぶことになる。しかし一方、私立の 小中学校は、従来どおりのカリキュラムで授業を進めている。不利か不利でないかということ になれば、公立小中学校の児童、生徒は、決定的に不利である。だから親たちは心配してい るのだ。
非公式な話によれば、文部科学省の官僚の子弟は、ほぼ一〇〇%が、私立の中学校、高
校に通っているというではないか。私はこの話を、技官の一人から聞いて確認している! 「東 京の公立高校へ通っている子どもなど、(文部官僚の子どもの中には)、私の知る限りいませ んよ」と。こういった身勝手なことばかりしているから、父母たちは文部科学省の改革(?)に不 信感をいだき、つぎつぎと異論を唱えているのだ。どうしてこんな簡単なことが、わからない!
教育改革は、まず官僚政治の是正から始めなければならない。旧文部省だけで、いわゆる
天下り先として機能する外郭団体だけでも、一八〇〇団体近くある。この数は、全省庁の中で もダントツに多い。文部官僚たちは、こっそりと静かに、こういった団体を渡り歩くことによって、 死ぬまで優雅な生活を送れる。……送っている。そういう特権階級を一方で温存しながら、「ゆ とり学習」など考えるほうがおかしい。この数年、大卒の就職先人気業種のナンバーワンが、 公務員だ。なぜそうなのかというところにメスを入れないかぎり、教育改革など、いくらやっても ムダ。ああ、私だって、この年齢になってはじめてわかったが、公務員になっておけばよかっ た! 死ぬまで就職先と、年金が保証されている! ……と、そういう不公平を、日本の親たち はいやというほど、思い知らされている。だから子どもの受験に狂奔する。だから教育改革は いつも失敗する。
もう一部の、ほんの一部の、中央官僚が、自分たちの権限と管轄にしがみつき、日本を支配
する時代は終わった。教育改革どころか、経済改革も外交も、さらに農政も厚生も、すべてボ ロボロ。何かをすればするほど、自ら墓穴を掘っていく。その教育改革にしても、ドイツやカナ ダ、さらにはアメリカのように自由化すればよい。学校は自由選択制の単位制度にして、午後 はクラブ制にすればよい(ドイツ)。学校も、地方自治体にカリキュラム、指導方針など任せれ ばよい(アメリカ)。設立も設立条件も自由にすればよい(アメリカ)。いくらでも見習うべき見本 はあるではないか!
今、欧米先進国で、国家による教科書の検定制度をもうけている国は、日本だけ。オースト
ラリアにも検定制度はあるが、州政府の委託を受けた民間団体が、その検定をしている。しか し検定範囲は、露骨な性描写と暴力的表現のみ。歴史については、いっさい、検定してはいけ ないしくみになっている。世界の教育は、完全に自由化の流れの中で進んでいる。たとえばア メリカでは、大学入学後の学部、学科の変更は自由。まったく自由。大学の転籍すら自由。ま ったく自由。学科はもちろんのこと、学部のスクラップアンドビュルド(創設と廃止)は、日常茶 飯事。なのになぜ日本の文部科学省は、そうした自由化には背を向け、自由化をかくも恐れる のか? あるいは自分たちの管轄と権限が縮小されることが、そんなにもこわいのか?
改革をするたびに、あちこちにほころびができる。そこでまた新たな改革を試みる。「改革」と
いうよりも、「ほころびを縫うための自転車操業」というにふさわしい。もうすでに日本の教育は にっちもさっちもいかないところにきている。このままいけば、あと一〇年を待たずして、その教 育レベルは、アジアでも最低になる。あるいはそれ以前にでも、最低になる。小中学校や高校 の話ではない。大学教育が、だ。
皮肉なことに、国公立大学でも、理科系の学生はともかくも、文科系の学生は、ほとんど勉強
などしていない。していないことは、もしあなたが大学を出ているなら、一番よく知っている。そ の文科系の学生の中でも、もっとも派手に遊びほけているのが、経済学部系の学生と、教育 学部系の学生である。このことも、もしあなたが大学を出ているなら、一番よく知っている。い わんや私立大学の学生をや! そういう学生が、小中学校で補習授業とは!
日本では大学生のアルバイトは、ごく日常的な光景だが、それを見たアメリカの大学生はこう
言った。「ぼくたちには考えられない」と。大学制度そのものも、日本の場合、疲弊している!
何だかんだといっても、「受験」が、かろうじて日本の教育を支えている。もしこの日本から受
験制度が消えたら、進学塾はもちろんのこと、学校教育そのものも崩壊する。確かに一部の 学生は猛烈に勉強する。しかしそれはあくまでも「一部」。内閣府の調査でも、「教育は悪い方 向に向かっている」と答えた人は、二六%もいる(二〇〇〇年)。九八年の調査よりも八%もふ えた。むべなるかな、である。
もう補習をするとかしなとかいうレベルの話ではない。日本の教育改革は、三〇年は遅れ
た。しかも今、改革(?)しても、その結果が出るのは、さらに二〇年後。そのころ世界はどこま で進んでいることやら! 日本の文部科学省は、いまだに大本営発表よろしく、「日本の教育 レベルはそれほど低くはない」(※1)と言っているが、そういう話は鵜呑みにしないほうがよ い。今では分数の足し算、引き算ができない大学生など、珍しくも何ともない。「小学生レベル の問題で、正解率は五九%」(国立文系大学院生について調査、京都大学西村和雄氏)(※ 2)だそうだ。
あるいはこんなショッキングな報告もある。世界的な標準にもなっている、TOEFL(国際英語
検定試験)で、日本人の成績は、一六五か国中、一五〇位(九九年)。「アジアで日本より成績 が悪い国は、モンゴルぐらい。北朝鮮とブービーを争うレベル」(週刊新潮)だそうだ。オースト ラリアあたりでも、どの大学にも、ノーベル賞受賞者がゴロゴロしている。しかし日本には数え るほどしかいない。あの天下の東大には、一人もいない。ちなみにアメリカだけでも、二五〇人 もの受賞者がいる。ヨーロッパ全体では、もっと多い(田丸謙二氏指摘)。
「構造改革(官僚主導型の政治手法からの脱却)」という言葉がよく聞かれる。しかし今、この
日本でもっとも構造改革が遅れ、もっとも構造改革が求められているのが、文部行政である。 私はその改革について、つぎのように提案する。
(1)中学校、高校では、無学年制の単位履修制度にする。(アメリカ)
(2)中学校、高校では、授業は原則として午前中で終了する。(ドイツ、イタリアなど)
(3)有料だが、低価格の、各種無数のクラブをたちあげる。(ドイツ、カナダ)
(4)クラブ費用の補助。(ドイツ……チャイルドマネー、アメリカ……バウチャ券)
(5)大学入学後の学部変更、学科変更、転籍を自由化する。(欧米各国)
(6)教科書の検定制度の廃止。(各国共通)
(7)官僚主導型の教育体制を是正し、権限を大幅に市町村レベルに委譲する。
(8)学校法人の設立を、許認可制度から、届け出制度にし、自由化をはかる。
が、何よりも先決させるべき重大な課題は、日本の社会のすみずみにまではびこる、不公平
である。この日本、公的な保護を受ける人は徹底的に受け、そうでない人は、まったくといって よいほど、受けない。わかりやすく言えば、官僚社会の是正。官僚社会そのものが、不公平社 会の温床になっている。この問題を放置すれば、これらの改革は、すべて水泡に帰す。今の状 態で教育を自由化すれば、一部の受験産業だけがその恩恵をこうむり、またぞろ復活すること になる。
ざっと思いついたまま書いたので、細部では議論もあるかと思うが、ここまでしてはじめて「改
革」と言うにふさわしい。ここにあげた「放課後補習制度」にしても、アメリカでは、すでに教師の インターン制度を導入して、私が知るかぎりでも、三〇年以上になる。オーストラリアでは、父 母の教育補助制度を導入して、二〇年以上になる(南オーストラリア州ほか)。大半の日本人 はそういう事実すら知らされていないから、「すごい改革」と思うかもしれないが、こんな程度で は、改革にはならない。少なくとも「改革」とおおげさに言うような改革ではない。で、ここにあげ た(1)〜(8)の改革案にしても、日本人にはまだ夢のような話かもしれないが、こうした改革を しないかぎり、日本の教育に明日はない。日本に明日はない。なぜなら日本の将来をつくるの は、今の子どもたちだからである。
(02−8−28)
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(※1)
国際教育到達度評価学会(IEA、本部オランダ・一九九九年)の調査によると、日本の中学
生の学力は、数学については、シンガポール、韓国、台湾、香港についで、第五位。以下、オ ーストラリア、マレーシア、アメリカ、イギリスと続くそうだ。理科については、台湾、シンガポー ルに次いで第三位。以下韓国、オーストラリア、イギリス、香港、アメリカ、マレーシア、と。
この結果をみて、文部科学省の徳久治彦中学校課長は、「順位はさがったが、(日本の教育
は)引き続き国際的にみてトップクラスを維持していると言える」(中日新聞)とコメントを寄せて いる。東京大学大学院教授の苅谷剛彦氏が、「今の改革でだいじょうぶというメッセージを与え るのは問題が残る」と述べていることとは、対照的である。ちなみに、「数学が好き」と答えた割 合は、日本の中学生が最低(四八%)。「理科が好き」と答えた割合は、韓国についでビリ二で あった(韓国五二%、日本五五%)。学校の外で勉強する学外学習も、韓国に次いでビリ二。 一方、その分、前回(九五年)と比べて、テレビやビデオを見る時間が、二・六時間から三・一 時間にふえている。
で、実際にはどうなのか。東京理科大学理学部の澤田利夫教授が、興味ある調査結果を公表
している。教授が調べた「学力調査の問題例と正答率」によると、つぎのような結果だそうだ。
この二〇年間(一九八二年から二〇〇〇年)だけで、簡単な分数の足し算の正解率は、小学
六年生で、八〇・八%から、六一・七%に低下。分数の割り算は、九〇・七%から六六・五%に 低下。小数の掛け算は、七七・二%から七〇・二%に低下。たしざんと掛け算の混合計算は、 三八・三%から三二・八%に低下。全体として、六八・九%から五七・五%に低下している(同じ 問題で調査)、と。
いろいろ弁解がましい意見や、文部科学省を擁護した意見、あるいは文部科学省を批判し
た意見などが交錯しているが、日本の子どもたちの学力が低下していることは、もう疑いようが ない。同じ澤田教授の調査だが、小学六年生についてみると、「算数が嫌い」と答えた子ども が、二〇〇〇年度に三〇%を超えた(一九七七年は一三%前後)。反対に「算数が好き」と答 えた子どもは、年々低下し、二〇〇〇年度には三五%弱しかいない。原因はいろいろあるの だろうが、「日本の教育がこのままでいい」とは、だれも考えていない。少なくとも、「(日本の教 育が)国際的にみてトップクラスを維持していると言える」というのは、もはや幻想でしかない。
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(※2)
京都大学経済研究所の西村和雄教授(経済計画学)の調査によれば、次のようであったとい
う。
調査は一九九九年と二〇〇〇年の四月に実施。トップレベルの国立五大学で経済学などを研
究する大学院生約一三〇人に、中学、高校レベルの問題を解かせた。結果、二五点満点で平 均は、一六・八五点。同じ問題を、学部の学生にも解かせたが、ある国立大学の文学部一年 生で、二二・九四点。多くの大学の学部生が、大学院生より好成績をとったという。)
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【5】
子育て随筆byはやし浩司
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依存心と自立心
アメリカのテキサス州の田舎町で、迷子になったときのこと。アメリカ人の友人は車をあちこ
ち走らせながら、さかんに道路標識と地図を見比べていた。そういうとき日本人ならすぐ、通り の人に声をかけて、今いる場所を聞く。そこで私が「どうして通りにいる人に道を聞かない か?」と声をかけたのだが、その友人はけげんそうな顔をするだけで、何も言わなかった。で、 それが気になっていたので、別のある日、アメリカの中南部に住む日系人の別の友人にそれ を聞くと、こう教えてくれた。「アメリカ人は、人に頭をさげない。通りを歩いている人に道を聞く のは、危険なことだし、相手もこわがるだろう」と。つまり「そういう習慣はない」と。
よく英語の教科書に、英語で道を聞くというのがある。「駅へ行く道を教えてください」「駅へ
は、この道をまっすぐ行って、二本目の角を右へ回りなさい」とか。しかしこういう会話というの は、ごく親しい人との間の会話であって、ふつうでは考えられない。それとも皆さんの中で、いま だかって、アメリカ人に(オーストラリア人でも、イギリス人でもよいが)、道路で道を聞かれたこ とがあるだろうか。少なくともアメリカ人は、通りの見知らぬ人に道など聞かない。彼らはまず 地図を手に入れる。そしてその地図を頼りに自分の居場所を知る。つまりそれだけ自立心が 旺盛ということ。そして一方、こういう話を驚いて聞くという私は(日本人なら皆、そうだが)、そ れだけ依存心が強いということ。
もっとも私はどちらがいいとか悪いとか言っているのではない。日本は日本だし、アメリカは
アメリカだ。しかし日本から一歩外へ出ると、日本の常識はもう通用しないということ。日本がこ のまま鎖国的に、今のままでよいと言うのならそれはそれで構わないが、そうであってはいけ ないというのなら、日本人も外国の常識に合わせるしかない。あるいは少なくとも、日本の常識 とは違うということを理解しなければならない。こんな話もある。
私の二男フロリダへドライブしたときのこと。きれいな砂浜があったので、つい油断して車を
その中へ入れてしまった。とたん、車は立ち往生。するとどこにいたのか、アメリカ人の学生た ちが数人寄ってきて、「車を出してほしかったら、二〇ドルよこせ」と。つまりそれが彼らのアル バイトになっていた。二男は「同じ学生だから」ということで、一〇ドルにしてもらったというが、こ ういうドライさというのは、日本人は理解できないものかもしれない。しかしそれが世界の常識 でもある。
日本人がもつ「依存心」を考えるヒントになればと思い、ここに二つのエピソードをあげた。
(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/)
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悪夢分析
今日、昼寝をしたら、いやな夢を見た。それをそのまま、ここに書く。
……そのとき私は、細長いバスに乗っていた。席は一番、うしろだった。隣の席には、恩師の
M教授が座っていた。M教授は、何やら私に資料を見せて、「どう思うか」と私に聞いていた。 資料を見たが、文字がこまかくて読めなかった。
気がつくと、それはバスではなく、電車だということがわかった。と、同時に、その電車は、ひ
とつの駅にとまった。「極楽駅」という名前の駅だった。私は荷物を片づけておりようと思った が、机の上にパソコンが広がっていて、すぐには片づけることができなかった。「フロッピーディ スクだけ、もっていこうか」と考えたが、パソコンをそのまま残しておくことはできない。「早くおり なければ」と、気だけがあせった。しかしコードがあちこちにからんでいて、それもできない。電 車はドアをあけたまま、私がおりるのをまっている。窓の外には、のどかな田園風景が広がっ ている。しかしそのとき、私はこう考えた。こういうケースでは、あわてておりようとしたとたん、ド アがしまっておりられなくなるもの、と。映画でも、そういうシーンを何度か見たことがある。だか らパソコンを片づけるのをやめた。「どうにでもなれ」と、自分で、そう思った。
が、つぎの駅は地獄駅だという。そこでおりたら、地獄行き。多分、そのとき横にワイフがい
たと思う。そして私にこう聞いたような気がする。「ここでおりないと、地獄行きよ」と。そこで私 はこう言った。
「電車なんてものはね、終着駅に着いたら、また戻ってくるもの。地獄駅でおりなければい
い。また帰りに極楽駅の前を通るから、そのときおりればいい」と。
……ここで夢から目がさめた。
この夢は、状況や背景こそ違うが、私が見る悪夢の基本的な形になっている。たいていどこ
かを旅している。電車かバスが必ず登場する。そしてその電車かバスに乗り遅れそうになった り、あるいは反対に、おりられなくなってしまう。が、途中で、つまり夢を見ている途中で、どこか 夢のもつ矛盾に気づき、居なおってしまう。(居なおれないときは、はげしい心臓の鼓動ととも に、目が覚める。汗をかいているときもある。)そこで私の夢分析。
私の悪夢は、不安感が基本にある。が、こうした不安感は、実は私が日常的にもっているも
ので、それがそのまま夢の中に反映されるらしい。たとえば自由業といえば聞こえはよいが、 その実態は、毎日、薄い氷の上を、恐る恐る歩いているようなもの。その下では、病気や事 故、孤独や死が、いつも「おいで、おいで」と手招きして私を呼んでいる。
またいつも旅をしている夢を見るのは、それだけ今住んでいる土地に、定着性がないためと
考えられる。別の夢では、よく、自分がどこに住んでいるかわからないときがある。あるいはま ったく知らない家が出てきて、「これが私の家?」と思うこともある。岐阜の故郷を離れてもう、 四〇年になる。考えてみれば、私はこの四〇年間、風来坊のようなものだった。そういう私の 生きザマが、夢の中に、やはり反映されているらしい。
で、最後に、私はよく夢の中で、居なおる。「いいじゃないか」と。これは私の自信によるもの
か。私は決してうぬぼれ型の人間ではないが、このところ、自分の生きザマは正しかったと思う ことが多い。そういう自信が、こうした居なおりになるのではないかと思う。
ワイフにこの夢の話をすると、ワイフはこう言った。「よく、そういう理屈っぽい夢を見るわね。
あなたらしい」と。
そう、私の夢は、いつも理屈っぽい。「帰りに極楽駅の前をまた通るから、そのときおりれば
いい」と思ったところが、それである。ただいつも不思議に思うのは、私は一度だって、同じ夢 を見ないこと。ここに書いたように、大きく見ればパターンは同じだが、しかしそのつど、場所や 背景が違う。夢だから、同じようなところがでてきても、おかしくはないのだが……。
しかし悪夢はいやだ。いつになったら、こうした悪夢と決別し、おだやかで、心安らかな夢を
見ることができるのか……と、まあ、今はそう思っている。
(02−8−26)
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子どもへの禁止命令
「〜〜をしてはダメ」「〜〜はやめなさい」というのを、禁止命令という。この禁止命令が多け
れば多いほど、「育て方」がヘタということになる。イギリスの格言にも、「無能な教師ほど、規 則を好む」というのがある。家庭でいうなら、「無能な親ほど、命令が多い」(失礼!)ということ になる。
私も子どもたちを教えながら、この禁止命令は、できるだけ使わないようにしている。たとえ
ば「立っていてはダメ」というときは、「パンツにウンチがついているなら、立っていていい」。「騒 ぐな」というときは、「ママのオッパイを飲んでいるなら、しゃべっていい」と言うなど。また指しゃ ぶりをしている子どもには、「おいしそうだね。先生にも、その指をしゃぶらせてくれないか?」と 声をかける。禁止命令が多いと、どうしても会話がトゲトゲしくなる。そしてそのトゲトゲしくなっ た分だけ、子どもは心を閉ざす。
一方、ユーモアは、子どもの心を開く。「笑えば伸びる」というのが私の持論だが、それだけで
はない。心を開いた子どもは、前向きに伸びる。イギリスにも、「楽しく学ぶ子どもは、もっとも 学ぶ」(Happy Learners Learn Best)というのがある。心が緊張すると、それだけ大脳の活動 が制限されるということか。私は勝手にそう解釈しているが、そういう意味でも、「緊張」は避け たほうがよい。禁止命令は、どうしてもその緊張感を生み出す。
一方、これは予断だが、ユーモアの通ずる子どもは、概して伸びる。それだけ思考の融通性
があるということになる。俗にいう、「頭のやわらかい子ども」は、そのユーモアが通ずる。以 前、年長児のクラスで、こんなジョークを言ったことがある。
「アルゼンチンの(サッカーの)サポーターには、女の人はいないんだって」と私が言うと、子ど
もたちが「どうして?」と聞いた。そこで私は、「だってアル・ゼン・チン!、でしょう」と言ったのだ が、言ったあと、「このジュークはまだ無理だったかな」と思った。で、子どもたちを見ると、しか し一人だけ、ニヤニヤと笑っている子どもがいた。それからもう四年になるが、(というのも、こ の話は前回のワールドカップのとき、日本対アルゼンチンの試合のときに考えたジョーク)、そ の子どもは、今、飛び級で二年上の子どもと一緒に勉強している。反対に、頭のかたい子ども は、どうしても伸び悩む。
もしあなたに禁止命令が多いなら、一度、あなたの会話術をみがいたほうがよい。
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執筆
この二日間で、五六枚の原稿を書いた。一枚、約八〇〇字だから、ええと……と書いても、
あまり意味はない。ふつうサイズの単行本の約半分の分量と言ったほうが、わかりやすい。あ と数日で、残りの半分を書けば、ちょうど本一冊分の分量になる。五六枚というのは、そういう 枚数をいう。
実は、ここまで書くのは、それほどたいへんではない。家づくりにたとえれば、建て前がすん
で、屋根瓦(がわら)をのせた状態? これから壁を入れ、窓をつくり、そして内装にとりかか る。デリケートな仕事に入る。本づくりもそれに似ている。おおざっぱに書いた原稿に、手を入 れ、推敲(すいこう)に推敲を重ねて、一冊の本に仕上げる。しかし、正直言って、これが楽し い。そう言えば先日も映画のある監督が、同じようなことを言っていた。映画を仕上げていくと きが、一番楽しい、と。
私はプロと言えるほどの人間ではないが、本だけは、たくさん書いてきた。多い年は、一年間
で、一〇冊もの本を出版したこともある。どれも売れない本ばかりだったが、しかしこうした工 程は、プロと呼ばれる作家と、それほど違わない……と思う。本というのは、書くときよりも、推 敲をするときのほうが、神経をつかう。ばあいによっては、一、二週間のうちに、数キロ体重が 減ることもある。推敲というのは、そういうもの。
そこで私は改めて、プロとアマの違いを考える。つまりプロがプロであるのは、この推敲の違
いによるものだと。プロは自分の書いた文章を、徹底的に推敲する。推敲に推敲を重ねて、さ らに推敲する。しかしそれでも、言い足りないところや、余計なところが出てくる。だからまた推 敲に推敲を重ねる。しかしアマは、それをしない。適当なところで、自分の書いた文章を、外に 出してしまう。
そういう意味では、今が一番苦しいときかもしれない。「残り半分を書かねばならない」という
重圧感が、私の心をふさぐ。それはちょうど悶々とした気分で、暗闇の中を歩くようなもの。先 が見えないから、不安になる。どこにいるかわからないから、さらに不安になる。しかしここが 勝負どころ。ここさえ突っ切れば、出版まではそう遠くない。
しかし、だ。この緊張感がまた、たまらない。この緊張感があるからこそ、私は本を書く。もち
ろんたくさん売れればうれしいが、私の本は、どういうわけだか、さっぱり売れない。自分では、 結構、役に立つことを書いていると思うのだが、売れない。私の書く本は、すべて経験にもとづ いている。いろいろな育児論があるが、私の育児論は、ファーブルの「昆虫記」のような性格を もったものではないかと思う。机上の空論は絶対に、書かない。が、売れない。どうしてか、売 れない。多分、その理由は、読者の方が一番、よく知っているのでは……?(ワイフは、「あん たの本は、ちっともおもしろくない」と言う。「内容がまじめ過ぎる」とも言う。たしかにそうかもし れない。)かと言って、今風な書き方ができないわけではない。少しやってみるか!
「本っていうのはね、くだらネー本を書いても、意味ネーノ。ただのゴミ。資源のムダづかい。
わかっているけど、やめられネーノ」と。しかしこれは私の文ではない。しかし今は、こういう文 章で書かねば、本は売れない時代だそうだ。そういう点では、もう、私の時代は終わったの か? 昔、若いころ、老人の書いた文章を読みながら、「この人の文章は、古臭くて、もうダメ だ」と思ったことがたびたびある。多分、今の皆さんも、私の文章を読みながら、そう思っている に違いない。今、そのしっぺ返しを受けている……? あああ……どうしたらいいのだ!(こん な短いエッセーだが、私は一〇回ほど読みなおし、推敲をした。念のため!)
(02−8−26)
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
9・5……静岡梨花幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-4-1
前半部
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彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 428人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 76人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−9−4号(103)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時)にて、講演会をもちます。
お近くの人は、よろしかったら、おいでください。
●「静岡県ホームページグランプリ」に、私のサイトを、応募作品として、出し
てみました。
これは皆さんの投票で、静岡県で発行しているホームページをコンテスト形式
で、審査しようというものです。皆さんの清き一票を、どうか私のサイトに投
票していただけませんか。
【投票方法】
☆私のサイト(ホームページ)を開いてください。
下のアドレスをクリックすれば、私のサイトを開くことができます。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆サイトのトップページ、最上段に、「グランプリ」応募タグがはりつけて
あります。そのタグをクリックするだけで、一票が投票できます。
「はやし浩司のホームページは、よい」と思ってくださる方は、どうか
清き一票をお願いします。結果は、そのつど、報告されます。
よろしくお願いします。
投票ができるのは、8月5日からです。一人で何票でも、投票できます。
(少しいいかげんですが、もともとお祭り(イベント)ですから……。)
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
/ ̄\//\/ ̄\
≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「見方を変える」(Change your view-point)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids)
【3】あるお母さんからのメール(An E-mail from a mother in Hiroshima)
【4】放課後補修制度について(On Classes after School)
【5】随筆(Essays)
_(⌒⌒ヽ
/((丶〜〜@)
(_ |〇-〇ρ彡 )
Ч ι |彡ノ|~~~~~~~~~~~~|
ヽー 丿 < 今日のテーマです!|
(( 川 ) ( |____________|
凵 ̄Y  ̄ヽ
││ d ∈∋ヽ
││ d │ │ヽ
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【1】
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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ビロードのクッションより
名言から学ぶ子育て
ビロードのクッションより、カボチャの上に座っているほうが、よい。
(ソロー)
It is better to sit on a pumpkin in the field rather than be spoiled by the soft velvet cushion
in the palace.
1812ー1862、アメリカの随筆家、思想家。ロマン主義的思想家。『日記』など。
子どもに、「後片づけしなさい」という言葉ほど、空しい言葉はありません。子どもにはその必
然性がないからです。子どもにしてみれば、何でも手の届くところにあるほうが、むしろ便利な のです。
世界中あちこちの家庭を見て回りましたが、日本人ほど後片づけにうるさい国はないのでは
ないかというのが、私の実感です。世界の親は日本の親より、もう少しおおらかです。日本の 住宅事情が悪いこともあるのかもしれません。あるいは日本人特有の感覚なのかもしれませ ん。とにかく子育て相談会などをすると、決まってこの後片づけの問題が、話題になります。
しかし再度子どもの立場で言うと、こうなります。子どもにとって大切な場所は、きれいに片づ
いている場所ではなく、気が休まる場所だということです。そのためには、ソローが言うように、 『ビロードのクッションより、カボチャの上』ということになります。そのカボチャは、次のようにし て発見します。
まず子どもが外から帰ってきた時、最初にどこに座るかを観察します。あるいは疲れて帰っ
てきた時、どこで体を休めるかを観察します。子どもにとっては、そこがカボチャの上ということ になります。
このカボチャは大切にします。いわば子どもの聖域のようなものです。親が不用意に足を踏
み入れたり、あるいはかき乱してはいけません。そして一度子どもがそのカボチャの上に座っ たら、静かにそっとしておいてあげます。子どもはそのカボチャの上に座り、心をいやします。 どんな動物にも、最後の逃げ場というものがあります。もし親がこの逃げ場を踏みにじるような ことがあると、子どもの情緒は確実に不安定になります。最悪の場合には、帰宅拒否、あるい は家出ということになりかねません。
そこで教訓。後片づけも大切ですが、一部子どもの聖域については、子どものしたいようにさ
せます。どんな形であれ、子どもは子どもなりのやり方で、自分の聖域をつくります。おもちゃ が散乱していても、それが子どもにとって居心地のよいものであれば、しかたのないことです。 もし気になるようだったら、ある特定の場所だけは子どもの好きなようにさせます。そのほかの ところでは、たとえば『おもちゃは一つ』を、守らせます。このしつけを最初に徹底しておけば、 子どもは次のおもちゃで遊びたいがため、前のおもちゃを片づけるようになります。
後片づけができないからといって、人間がルーズになることはありません。むしろ幼いころよ
り手をかけすぎ、それこそ掃除のしかた一つ知らない子どもほど、後々、後片づけができなくな ります。また後片づけというと大きな問題に思う人が多いですが、幼児教育の世界では、何で もない問題の一つです。子どもにはカボチャのほうが、ずっと重要だということです。
(1405)
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
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【2】
おとなになりたくない!
すばらしいと言え、親の仕事(失敗危険度★)
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●どうしたらいいか
こんなことがあった。その息子(高一)が、家業である歯科技工士の仕事を継ぐのをいやがっ
て困っているというのだ。そこで「どうしたらいいか」と。
今、子どもたちの間で、赤ちゃんがえりならぬ、幼児がえりという奇妙な現象が起きている。
自分の将来に不安や恐怖心をもつと、子どもはおとなになるのを無意識のうちにも拒否するよ うになる。そして幼児期に使ったおもちゃや本を取り出し、それを大切そうにもちあるいたりす る。一人の小学生(小六男児)が、ボロボロになったマンガの本をかばんの中に入れていたの で、「それは何だ」と声をかけると、その子どもはこう言った。「どうちぇ、読んではダメだと言う んでチョ、言うんでチョ」と。この子どものケースでは、父親に原因があった。父親はことあるご とに、「中学校へ入ると、勉強がきびしいぞ」「毎日五、六時間は勉強しなければならないぞ」 と、その子どもをおどしていた。こうしたおどしが、子どもの心をゆがめていた。
●「ペコペコする仕事なんか、いやだ」
で、私は先にあげた高校生を家に呼んで、理由をたずねてみた。するとその高校生はこう言
った。「あんな歯医者にペコペコする仕事なんか、いやだ。それにオヤジは、いつも『疲れた、 疲れた』と言っている」と。
そこで私は母親にこう話した。「これからは子どもの前では、家の仕事は楽しい、すばらしい
と言いましょう」と。結果的にその子どもは今、歯科技工士をしているので、私のアドバイスはそ れなりに効果があったのかもしれない。
●未来に希望を!
子どもを伸ばす秘訣は、未来に希望をもたせること。あなたはすばらしい人になる、あなたの
未来はすばらしいものになると、前向きの暗示を与える。幼児でもそうだ。少し前、『学校の怪 談』というドラマがあった。そのため「小学校へ行きたくない」という子どもが続出した。理由を聞 くと、「花子さんがいるから」と。やはり幼児には、「学校は楽しいよ」「友だちがいっぱいできる よ」「大きな運動会をするよ」と、言ってあげねばならない。そして……。
子どもには、「お父さんの仕事はすばらしいよ」と言う。いや、言うだけでは足りないかもしれ
ない。生き生きと楽しそうに仕事をしている前向きの姿勢をどんどんと見せる。そういう姿勢が 子どもを伸ばす。
(1311)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「うちの子は、何をしてもダメ」と思っている、あなたへ、
見方を変えれば、何でもないかも?
++++++++++++++++++++++++++++++
見方を変える
中高年の自殺がふえているという。私もその予備軍のようなものだ。ときどき生きていること
そのものが無意味に思えることがある。「死んだら、どんなに楽になるだろう」と。しかしそのた びに、つまりそのあとになって、私がまちがっていたことを知る。
名前は忘れたが、少し前ビデオで見た映画(※)の中に、こんなジョークがあった。
ある男が病院へ来てこう言った。「ドクター、私は頭を押さえても頭が痛い。腹を押させても腹
が痛い。足を押さえても足が痛い。体中、どこを押させても痛い。私は何の病気でしょうか」と。 するとそのドクターは、こう言った。「あなたはどこも悪くない。ただあなたの指が折れているだ けだよ」と。
ほんの少しだけ見方を変えると、ものの考え方も一八〇度変わるということだが、「何もかも
ダメだ」と思うときも、見方を変えると一変する。ダメなのは、私自身ではなく、ものの考え方な のだ。子どもにしてもしかり。勉強はしない。夜な夜なコンビニの前に座り、酒を飲む。タバコを 吸う。叱るどころか、こわくて話をすることもできない。「生きていてくれるだけでもいい」と思うの は、まだよいほうだ。親も追いつめられるところまで追いつめられると、「よそ様に迷惑さえかけ なければ……」と願うようになる。親子でも、どこかで歯車が狂うと、そうなる。そしてそういうと き親は、深い絶望感にさいなまれる。その子どもを産んだことを後悔する親さえいる。が、そう いうときでも、ダメなのは子ども自身ではなく、子どもを見る、あなたの見方なのだ。
今、あなたは生きている。子どもは子どもで生きている。この数一〇億年という歴史の、その
瞬間に、同じく数一〇億人という人間の、その中で、親として、そして子どもとして、互いに同じ 時代で、同じ場所で、しかももっとも近い人間として生きている! そのすばらしさの前では、ど んな問題もささいな問題でしかない。繰り返すが、ダメなのは、あなたの子どもではなく、あなた 自身の見方なのだ。子どもがダメだと思ったら、あなたの見方を変えればよい。それですべて の問題は解決する。
……もっともこういう極端な例は別としても、最後の砦(とりで)の一つとして、こうしたものの
考え方を心の中に用意しておくことは、大切なことだ。私もふと死にたくなるときがある。女房は 「初老成のうつ病よ」と笑うが、そうかもしれない。あるいはそうでないかもしれない。しかし私は 一方で、こう思う。どうせ一度しかない人生だから、とことん最後まで見てやろうと。そして最後 の最後になったら、この宇宙もろとも、消えればよい、と。何とも深刻な話になってしまったが、 あなたの見方を変える一つのヒントになればうれしい。
(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/)
※……イラン映画「桜桃の味」
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【3】
子育て随筆byはやし浩司
+++++++++++++
かん黙児ではないかという、相談がありました。
それについて考えてみました。転載許可をいた
だけましたので、メールを転載します。
**************************************
はやし浩司先生へ
5歳の女の子ですが、かん黙ではないかと思われます。
ただの内弁慶ではないんじゃないかとずっと気になっていたので、
先生の本を読んでかん黙という言葉をはじめて知り、少しほっとした自分がいました。
先生がされているという治療というのはどういう治療なのでしょうか。
私自身が変わるということが一番の治療だということは重々わかっているのですが
やはりどこか誰かに助けを求めてしまいます。
母親の私の育て方のせいであって、私自身がどうにかしなくてはと思い悩んでいたので
正直いって、脳の機能障害ということで誰かに頼れる……と思う卑怯な自分がいます。
その他を除けば全く普通なのですから、ありがたく育てていこうと思うのですが、
なんだかちょっとどうにかすれば変わるのではないかと思ってしまうので
その方法というか育て方を求めて、ついあせってしまいます。
いままであまり気にしないようにしていましたが、幼稚園に入ってからは
まわりの影響がありすぎて、親子ともにこのままではよくないのでは
……と思ってしまいます。
きちんと治療のようなことをした方がいいのでしょうか。
このまま様子をみた方がいいのでしょうか。
この時期大事な時期でするべきことをきちんとしておかないとこの先もっとひどく
なるのでしょうか。
くわしいことは書きませんでしたが、よろしくお願いします。
(広島県佐伯郡・KSより)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
KS様へ
緘黙児については、サイト→タイプ別→緘黙に
書いておきました。ただ頭から緘黙児と決めて
かからないこと。こうした誤解、早合点はこの
世界にはよくあることです。私も立場上、診断、
治療という言葉は使えません。また使いません。
指導方法といっても、少しずつ、集団に
慣れさせるしかありません。たいへん根気の
いる指導が必要です。少しよくなりかけると、
親がすぐ無理をするからです。この指導は
一年単位でかかります。万が一、かん黙症と
いうことなら、です。(あくまでも万が一、緘黙児
ならという話です。)
薬物で治療するとか、そういうことではありま
せん。
お子さんの心は外から見たところ、わかりま
せんが、たいへんな緊張状態にあります。た
めしに、だれかに抱いてもらってみてください。
恐らく心を許さないはずです。万が一、緘黙児
なら、です。体をこわばらせ、パニック状態に
なります。
私はこの時期は無理をしないほうがよいと思い
ますが、たいていの親は、「どうしても」と無理を
して、保育園や幼稚園へ押し込んだりします。
こうした無理がかえって症状を悪化させます。
というのも、万が一緘黙児でも、症状をこじら
せなければ、小学3〜4年を境に、症状が急速
に消失するからです。自意識で自分の心を
コントロールできるようになるためと考えて
ください。それまでとにかく無理をしないことです。
家の中では心を許しているはずですから、学習面
などの指導は家で、あとは少しずつ心を外の
世界にならすという方法で対処します。
無理をなさらないこと。私も毎年、このタイプの
お子さんを教えさせていただいていますが、
とにかく時期を待つしかありません。しかし時期
がくれば、治ってしまいます。それまでとにかく
あせって、症状を悪化させないことです。わかり
ますか。
子どもというのは、それぞれがいろいろな問題
をかかえています。問題のない子どものほうが
少ないくらいです。そういう視点で、「ようし、一つ
くらい荷物を背負ってやる」という気構えで、お子さんの
心を理解し、守ってあげてください。お母さんさえ
これを守れば、あとあと必ず笑い話になります。
親子のきずなも、ふつうの親子より太くなります。
お母さんの愛情がためされていると思ってくださ
い。いいですか、無理をしてはいけません。
私も若いころは、急いでなおしてやろうと考え、
あれこれ無理をしましたが、結局、時期のカベが
あって、そのカベを乗り越えることはできませんでした。
とにかく時期をまつのです。それまでにしなければ
ならないことをし、してはならないことをしては
いけません。わかりますか? お子さんの立場に
なって、「お母さんも、みんなの前にくると、緊張
するのよ」「お母さんも、苦手よ」「だれだって苦手
なことはあるのよ」と、お子さんの心を救ってあげる
ことだけを考えてください。
もともと感受性の強いお子さんですから、お母さん
の心の動きを敏感に感じ取っているはずです。
ですから余計に、ここは慎重に。そしてていねいに!
治療という言葉はあまり使わないこと。ある意味で
何でもない問題ですから。私なら幼稚園は、適当に
行って、適当に休みますが……。そういうことは
できませんか。
そうそう緘黙は、(もしそうなら)、症状としては今ごろ
がピークで、これ以上、悪くなることはありません。
ただし無理をすると、それが別の神経症を誘発し、
それがこじれて何らかの精神障害などに発展する
ことはあります。ですから無理をしないように!
心の問題は、半年、一年単位で気長に考えるの
がコツです。
繰り返しますが、時期がくると、ウソのように症状
が消えますから、無理をしないこと。本人が望むなら
お母さんがいつも付き添ってあげればいいのです。
付き添いがないとパニック状態になるなら、そういう
ところへは無理には行かないことです。
なお、濃厚なスキンシップがたいへん有効ですから
スキンシップを大切に。私のばあいは、授業中も
親に子どもの手を握ってもらっているようにして
います。「どんなことをしても、私は守られている」という
安心感が、子どもの心の立ち直りを早めます。
根気ですよ。まさに根気!
だれだって風邪をひくように、たまたま集団におびえ
ているだけ。
心が風邪をひいたようなものです。ですから一見
深刻な問題に見えますが、深刻に考えないこと。
先ほど、小学3〜4年生で症状が消えると書きましたが
早い子どもで年長児の終わりから小学1年くらいで
消えます。それを信じて、つまりあくまでも一過性の
症状ですから、気にしないでください。お母さんの
おおらかさが伝わったとき。子どもは安心し、そのとき
いつの間にか症状が消えます。ウソだと思ったら、
このメールはコピーして、数年後に読み返してみて
ください。そのときまだ症状がこじれているようでしたら、
私は責任をちゃんととります。いつでもあなたの力に
なりますから、また困ったこと、わからないことがあれば、
メールをください。力になります。
では、
あくまでも万が一、緘黙児という前提で書きましたが、
本当にただの内弁慶だけなのかもしれませんよ。
おおげさに考えないでくださいね。
おやすみなさい。
はやし浩司
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
はやし浩司先生へ
長い、ご丁寧なお返事ありがとうございました。
なんだかとても元気がでてきました。
かんもく児をみてくださる病院があって、行ってみようかと思っていましたが、
娘は自分のそういう話を他人にしているのがわかると敏感に感じとって、耳を指でふ
さぎ、ものすごくいやがりますし、私自身が前向きに変わっていくことで治してみせ
ようと思
います。
また状況がよくなってきましたら、ご報告させてください。
掲載の件ですが、ドンドン載せてください。
同じ症状の方の相談内容を見て私も救われましたので。
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/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ )
| | ・ ・||( 子育てで、いろいろ教えられるわ)
| |" )||(_________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-6-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
===○=======○====KW(8)
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 430人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 80人
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*
How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
★★★★★★★★★★★★★
02−9−6号(104)
★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時)にて、講演会をもちます。
お近くの人は、よろしかったら、おいでください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
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詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
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≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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今日のテーマ、「家族チェックテスト(1)」(Let's check out your parenting)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】家族崩壊度チェックテスト(How to cope with Kids at home)
【3】あなたの子育てだいじょうぶ?(Are you all right?)
【4】随筆(Essays)
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◯ / /⊃)
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(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
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【1】
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
***********************
馬に水を飲ますことは、できない。
名言から学ぶ子育て
馬を水場まで連れて行くことはできても、その馬に水を飲ますことはできない。(イギリス)
A man may lead a horse to the water, but he cannnot make it drink.
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
学習面で子どもを伸ばす最大の秘訣は、まず楽しませること。そしてそれを好きにさせるこ
と。日本でも『好きこそ、もののじょうずなれ』と言いますね。英語にも、『楽しく学ぶ子どもは、よ く学ぶ』という格言があります。「好きだ」という前向きな姿勢が、子どもを伸ばす原動力となりま す。
たとえば文字。この時期、自分の子どもの遅れが目立ったりすると、親はそのあせりから、子
どもに無理な学習を強いたりします。しかしこの無理が、子どもから学習意欲を奪い、かえって 子どもを文字嫌いにしてしまいます。幼稚園でも、「名前を書いてごらん」と言っただけで、体を こわばらせたり、メソメソ泣きだしてしまう子どもは、十人に一人ぐらいいます。目をそむける子 どもも珍しくありません。文字に対して嫌悪感をもっているからです。ほかに鉄棒にはまったく 触れようとしない子ども、絵をまったく描こうとしない子どももいます。やはりどこかでマイナスの イメージをもってしまったためです。
こんな相談がありました。その幼稚園では毎月一度参観保育があるのですが、その子どもが
お母さんに、「来てほしくない」と言うというのです。そのため、「どうしたらよいか」と。
そこであれこれ話を聞くと、どうやら原因はそのお母さん自身にあることがわかりました。お
母さんは参観日の後に、必ずといっていいほど、子どもの欠点を指摘し、そして子どもを叱って いました。子どもが親の参観をいやがるようになって、当然です。月に一度だからいいようなも のの、毎週参観…ということにでもなったら、子どもは幼稚園へ行くことそのものを、いやがる ようになるかもしれません。
ではどうするか。まず好きにさせます。文字についても、運動についても、まずそれが楽しい
ことを徹底的に印象づけます。参観日についても、その後には必ず子どもをほめ、その成長ぶ りを喜んでみせます。できる・できないは、次の次。はっきり言って、この時期どうでもよいこと です。たとえば文字について遅れが目立つならなおさら、お母さんは子どもをひざに抱き、温か い息をふきかけながら、本を読んであげます。根気よくこの努力を続けます。まずいのは、い つか子どもが自分で本を開いた時、そこにお母さんのカリカリとした神経質な顔を、思い浮か ばせるようなことをしてしまうことです。子どもは、(嫌い)→(しない)→(嫌い)の悪循環の中 で、ますます自信をなくしていきます。
子どもを「馬」にたとえるのも、失礼なことかもしれませんが、その馬を水場まで連れて行くこ
とはできますが、無理に水を飲ますことはできません。飲むか・飲まないか、それを決めるのは 子ども自身だということです。
一見何でもない格言のように見えますが、幼児教育はすべからくこうであると言えるほど、こ
の格言には重要な意味が隠されています。
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
***************************************
【2】
あなたの子育てを診断します。あなたの子育てだいじょうぶですか?
(この原稿に対する、ご意見、ご批評を歓迎します。今度O書店から出版の
話をすすめている原稿の一部です。たいへん実用的な本にしたいと思ってい
ます。みなさんのご感想をどうかお聞かせください。)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
親子関係
Q あなたが家に帰ったとき、あなたの子どもが、居間のソファに座って体を休めていました。
しかしあなたの姿を見ると、あなたの子どもは……
(1) 黙ってその場を離れ、自分の部屋にひっこんでしまう。
(2) そのまま居間にいるものの、話しかけると、うるさそうな顔をする。
(3) あなたがいてもいなくても、平気で体や心を休めている。あなたを気にしない。
A 最初は、それは小さな亀裂で始まる。しかしそれに気づく親は少ない。「うちの子に限って…
…」「まだうちの子は小さいから……」と思っているうちに、互いの間の不協和音はやがて大き くなる。そしてそれが、断絶へと進む……。
今、「父親を尊敬していない」と考えている中高校生は五五%もいる。「父親のようになりたく
ない」と思っている中高校生は七九%もいる(『青少年白書』平成一〇年)。が、この程度ならま だ救われる。親子といいながら会話もない。廊下ですれ違っても、目と目をそむけあう。まさに 一触即発。親が何かを話しかけただけで、「ウッセー!」と、子どもはやり返す。そこで親は親 で、「親に向かって、何だ!」となる。あとはいつもの大喧嘩!
あなたの子どもが、学校から帰ってきたら、どこで体を休めているか、それを観察してみてほし
い。そのときあなたの子どもが、(3)のようにあなたのいるところで、あなたのことを気にしない で、体を休めているようであれば、それでよし。あなたと子どもの関係は良好とみてよい。しか し好んであなたの姿の見えないところで体を休めたり、あなたの姿を見ると、どこかへ逃げて 行くようであれば、要注意。かなり反省したほうがよい。ちなみに中学生の多くが、心が休まる 場所としてあげたのが、一、風呂の中、二、トイレの中、それに三、ふとんの中だそうだ(学外 研・九八年報告)。(正解(3))
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
母性(父性)本能
Q 子どものそばに、やわらかい素材でできたぬいぐるみをそっと、置いてみてください。あな
たの子どもは、そのぬいぐるみを見ると……
(1) ほとんど何も関心を払わない。無視する。
(2)キックしたり、投げつけたり、ほうり投げたりして遊ぶ。
(3)「かわいい」と言って、頬ずりしたり、抱っこしたりする。
A 「娘を抱いていても、どの程度抱けばいいのか、不安でならない」と訴えた父親がいた。「子
どもがそこにいても、どうやってかわいがればいいのか、それがわからない」と訴えた父親もい た。あるいは子どもにまったく無関心な母親や、子どもを育てようという気力そのものがない母 親すらいた。また二歳の孫に、ものを投げつけた祖父もいた。このタイプの人は、不幸にして 不幸な家庭を経験し、「子育て」というものがどういうものかわかっていない。つまりいわゆる 「親像」のない人とみる。
子どもに父性や母性が育っているかどうかは、ぬいぐるみの人形を抱かせてみればわかる。
しかもそれが、三〜五歳のときにわかる。父性や母性が育っている子どもは、ぬいぐるみを見 せると、(3)のように、うれしそうな顔をする。さもいとおしいといった表情で、ぬいぐるみを見 る。抱き方もうまい。そうでない子どもは、無関心、無感動。抱き方もぎこちない。中にはぬいぐ るみを見せたとたん、足でキックしてくる子どももいる。ちなみに小三児の約八〇%の子ども が、ぬいぐるみを持っている。そのうちの約半数が「大好き」と答えている(筆者、〇〇年、浜松 市内で調査)。(正解(3))
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
学習机
Q 子どもの好きなおやつを、そっと子どもの学習机の上に置いてみてください。あるいは何
か、子どもの興味をひくようなものでもよいでしょう。するとあなたの子どもは……
(1) そのものを、ほかの場所へ移して、食べたり遊んだりする。
(2)いつも机の上は物置きになることが多く、雑然としている。
(3)そのまま自分の机の前に座り、それを食べたり、それで遊んだりする。
A よく誤解されるが、子どもの学習机は、勉強するためにあるのではない。休むためにある。
どんな勉強でも、一〇〜三〇分もすれば疲れてくる。問題はその疲れたときだ。子どもがその まま机に向かって休めればよし。そうでないと子どもは机から離れ、そこで勉強が中断する。 勉強というのは、一度中断すると、なかなかもとに戻らない。だから机は休むためにある。
以前、小学一年生について調べたところ、前に棚のある棚式机のばあい、購入後三か月で、
約八〇%の子どもが机を、物置にしていることがわかった。いろいろな附属品ついいる棚は、 一時的に子どもの関心を引くことはできても、あくまでも一時的。棚式の机は長く使っていると、 圧迫感が生まれる。その圧迫感が子どもを勉強から遠ざける。あなたも一度、カベに机を向け て置き、その机でしばらく作業をしてみるとよい。圧迫感がどういうものか、理解できるはず。そ んなわけで机は買うとしても、長い目で見て、平机が好ましい。あるいはこの時期、まだ机はい らない。
(1)や(2)のようであれば、机との相性はよくないとみる。長く使っていると、それが勉強嫌い
の遠因になることもある。ものごとには相性というものがある。その相性があえばことはうまくい く。そうでなければ失敗する。(正解(3))
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
友人関係
Q このところあなたの子どもが、あなたから見て、あまり好ましくない友人と遊ぶようになりま
した。よくない遊びも覚えてきたようです。そこであなたは……
(1) 「あの子とは遊んではダメ」と、できるだけその友人を、子どもから遠ざける。
(2)遊びのどこがどう悪いかを説明し、あとは子どもの判断に任せる。
(3)できるだけそういう悪い芽は、早く摘むようにしている。しかってやめさせる。
A あなたの子どもが、あなたから見て好ましくない友人とつきあい始めたら、あなたはどうする
だろうか。しかもその友人から、どうもよくない遊びを覚え始めたとしたら……。こういうときの 鉄則はただ一つ。『友を責めるな、行為を責めよ』、である。これはイギリスの格言だが、こうい うことだ。
こういうケースで、「A君は悪い子だから、つきあってはダメ」と、頭ごなしに言うのは、子ども
に、「友を取るか、親を取るか」の二者択一を迫るようなもの。あなたの子どもがあなたを取れ ばよし。しかしそうでなければ、あなたと子どもの間に大きな亀裂を入れることになる。友だちと いうのは、その子どもにとっては、子どもの人格そのもの。友を捨てろと迫るのは、子どもの人 格を否定することに等しい。あなたが友だちを責めれば責めるほど、あなたの子どもは窮地に 立たされる。そういう状態に子どもを追い込むことは、たいへんまずい。ではどうするか。
こういうケースでは、行為を責める。またその範囲でおさめる。「タバコは体に悪い」「夜ふかし
すれば、健康によくない」「バイクで夜騒音をたてると、眠れなくて困る人がいる」とか、など。コ ツは、決して友だちの名前を出さないこと。子ども自身に判断させるようにしむける。そしてあと は時を待つ。(正解(2))
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
すなおさ
Q 「すなおな子ども」という言葉を聞いたとき、あなたはどんな子どもを頭の中にイメージする
でしょうか。あなたにとって、すなおな子どもとは……
(1)いやだったら、「いや」とはっきりと口に出して言う子ども。
(2)親や先生の言いつけをよく守り、「はい、はい」と、従順に従う子ども。
(3)いじけたり、すねたり、ひがんだりしない子ども。
A 幼児教育の世界で、「すなおな子ども」というときには、二つの意味がある。一つは、心の状
態と表情が一致している子ども。悲しいときには悲しそうな顔をする。うれしいときにはうれしそ うな顔をする。が、それが一致しなくなると、いわゆる心と表情がちぐはぐになる。ブランコを横 取りされても、ニヤニヤ笑っているなど。これを心理学の世界では、「遊離」と呼んでいる。心の 状態と表情が一致していない状態と考えるとわかりやすい。こうした遊離は、たいへん危険な ものである。親からすれば、「何を考えているか、わけのわからない子ども」ということになる が、それではすまない。子どもはその表情の裏で、心をゆがめる。
そこで「すなおな子ども」というときは、もう一つ、「心のゆがみ」がない子どもをいう。いじけ
る、ひがむ、がんこ、つっぱる、ひねくれるなど、心のゆがみがない子どもを、すなおな子どもと いう。このタイプの子どもは、心がいつもオープンになっていて、やさしくしてあげたり、親切にし てあげると、それがそのままスーッと子どもの心の中にしみこんできくのがわかる。が、心がゆ がんでくると、どこかでそれらがねじまげられてしまう。私「このお菓子、いっしょに食べる?」、 子「どうせ宿題をさせたいのでしょう」と。(正解(1)と(3))
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
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【3】
あなたの子育てだいじょうぶ?
+++++++++++++
考えるだけムダ?
思考と情報を混同する日本の教育(失敗危険度★★)
●何も考えていない
思考と情報の加工は、まったく別のもの。たとえばこんな会話。A「今度の休みにはどこかへ
行くの?」、B「そうだな。伊豆へでも行こうか」、A「伊豆なら、下田まで足をのばしたら」、B「そ れはいい……」と。
このAとBは、一見考えているように見えるが、その実、何も考えていない。脳の表層部分に
蓄えられた情報を、そのつど加工して外に出しているにすぎない。しかしふつうの人は、こうい うのを「思考」と誤解している。錯覚と言ってもよいかもしれない。
●思考には苦痛がともなう
思考にはある種の苦痛がともなう。それは複雑な数学の問題を解くような苦痛である。だか
らたいていの人は、無意識のうちにも、できるだけ思考するのを避けようとする。あるいは他人 の思考をそのまま受け入れてしまう人がいる。カルト教団の信者がそうである。徹底した上意 下達方式のもと、「上」からの思想をそのまま脳の中に注入され、彼らはそれを自分の思想と 錯覚している。それはちょうど教えられるまま、英会話を暗記している幼稚園児のようなもので ある。「ハウ・アー・ユー?」と言ったりすると、即座に「アイ・アム・ファイン」と答えたりする。英 語をペラペラと口にすると、見たところ賢い子どもに見えるが、その実、意味など何もわかって いない。何も考えていない。いわんや英語ができる子どもということにはならない。
●賢い子どもとは
そういう視点で子どもの世界をのぞくと、また別の見方ができる。たとえば年中児にもなると、
本をスラスラと読む子どもが出てくる。一見、国語力のある子どもに見えるが、その実、その本 の内容はほとんど理解していない。ただ文字を音に変えているだけ。
あるいはたいへんもの知りの子どもがいたとする。口だけは達者で、まさにああ言えば、こう
言う式の反論もしてくる。しかしだからといって、その子どもは頭のよい子ということにはならな い。賢い子どもということにもならない。もっと言えば、情報が多いからといって、思考力がある ということにはならない。
●思想は宝石のようなもの
先にも書いたように、思考するということは、それ自体たいへんなことである。そして思考をした
からといって、何かの「考え」にたどりつくことができるとはかぎらない。それはちょうど砂場の中 で、小さな宝石を見つける作業に似ている。まさに見つかればもうけものという世界。だからこ れまたたいていの人は、「考えるだけムダ」と考える前に、考えることをやめてしまう。
話は飛躍するが、日本の教育の最大の欠陥は、「思考」と「情報」を混同し、情報を与えるこ
とを教育と誤解している点である。このことは日本という島国を一歩離れてみるとすぐわかるこ とだが、それについてはまた別のところで書く。
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ )
| | ・ ・||( どうせするなら、楽しみましょう!)
| |" )||(_________ )
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|川|`ー-イ川
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【4】
子育て随筆byはやし浩司
++++++++++++
コンプレックス
私はいつからか、ボールを使ったスポーツが、すべて苦手になった。多分それは、はじめて
硬球を使った野球をしていて、デッドボールを当てられたためではないか。私が小学六年生 か、中学一年生のときだったと思う。それまでは軟球(やわらかい材質のボール)で、野球をし ていた。
サッカーやバレーボールに対しては、それほど恐怖感をもたなかったが、高校を卒業するま
で、野球だけは苦手だった。いつもボールから逃げていたというか、試合をしても、自分のとこ ろにボールが飛んでこないことだけを願っていた。
そんな私だから、あの硬球を使ってキャッチボールをしている小学生を見たりすると、驚くより
も先に、尊敬の念がわいてくる。さらにそれを指導する監督やコーチを見ると、何というか、彼 らが神様のように見えてくる。しかしこういうのをコンプレックス(劣等感)というのか? 結局こ の年齢になるまで、私はいまだにそのコンプレックスを克服することができないでいる。今で も、野球のボールをつかんだだけで、「まるで石みたいだ」「こんなもので、よく遊ぶな」と思う。
そういう私だから、子どものコンプレックスが、よくわかる。幼児だと、文字を見ただけで、顔
がこわばらせる子どもはいくらでもいる。「数(かず)」と聞いただけで、逃げ腰になる子どももい る。ほかに運動や工作、音楽など。そうそう私は小学生のとき、その音楽も嫌いだった。「オン ガク」という言葉を聞いただけで、背筋がゾーッとしたのを覚えている。これにも理由がある。私 は行きたくもないのに、いやいやバイオリン教室へ通わされた。
小学三年生のときだったと思う。(私は小学一年と記憶しているが、先日姉にそのことを話す
と、「あんたが小学三年のときよ」と姉が教えてくれた。)その教室の先生が、たいへん神経質 な先生で、少しでも私がまちがえると、あの棒で、容赦なく私の頭を叩いた。私はそれがいやだ った。今でもそのレッスンが、水曜日の午後四時一五分と覚えているから、それが私にとって、 いかにいやなものだったかが、わかってもらえると思う。
子どもを指導するときは、いつも二つの方向性を考える。一つは、「伸ばす」こと。これは当
然。しかしもう一つは、「つぶさない」こと。
ふつう親は、子どもを伸ばすことばかりを考える。しかしそれと同じくらい大切なのは、子ども
をつぶさないこと。たとえばここにあげた例のように、「名前を書いてみようね」と声をかけただ けで、顔をこわばらせる子ども(年中児)は、一〇人のうち二人はいる。中にはペンをもったま ま、メソメソと泣き出してしまう子どももいる。
原因は言うまでもなく、家庭にある。無理な学習や、強圧的な学習が日常化すると、子どもは
こうした拒否症状を示すようになる。それが一過性のものならよいが、長くつづくと、私がボー ルに対してもったような恐怖症になることがある。こうした恐怖症は、子どもを確実にマイナス の方向にひっぱる。とくに幼児教育では、絶対にこういうことはあってはならない。
ただコンプレックスがすべて悪いというわけではない。人は無数のコンプレックスを感じなが
ら、それを一つずつ克服することによって、前向きに伸びていく。コンプレックスを克服したと き、それがバネとなって、飛躍的に伸びる人もいる。コンプレックスをもつことで、他人にやさし くなることもある。そのことで心を痛めた人ほど、他人の痛みがわかるようになる。
もちろんコンプレックスで、心がゆがむこともある。ひがんだり、いじけたり、つっぱったりす
る。いろいろに作用するが、こと幼児について言えば、コンプレックスはタブー。子どもはややう ぬぼれ加減のほうが、あとあとよく伸びる。「ぼくはすばらしい」「私はいい子」という思いが、子 どもを伸ばす。これは子どもを伸ばすコツといってもよい。
(02−8−23)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
そのコンプレックスについて、ある評論家(大学教授)から、「君の書く文書は、コンプレックス
のかたまりだ」という意見をもらった(8月28日)。それについてというわけではないが、そのと き感じたことを、ここに書きます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
子育て随筆byはやし浩司
上から見る人たち
●自分を見失う
特権階級に長い間、安住し、しかもいろいろな重職を総ナメにしたような人物には、ひとつ大
きな特徴がある。みながみな、そうというわけではないが、しかしたいてい共通して、つぎのよう な特徴がある。つまり「人を上から見る」。
人間の脳には、構造的な欠陥があるのかもしれない。たとえばこの私ですら、講演などがつ
づいてあちこちでチヤホヤされると、自分を見失ってしまうことがある。誇りとか、うぬぼれとか いうものではない。自分自身を見失ってしまう。こんなことがあった。
●私の経験から
少し前、S県で講演をした。往復は新幹線のグリーン車を用意してもらった。そして駅から会
場までは、タクシー。聴衆は、その県の小中学校の教員を中心に、七〇〇名前後。はじめは 小さな会と聞いていたので、これには驚いた。で、いつものように講演をすまし、またタクシーで 帰った。もちろん帰りもグリーン車だった。が、そのグリーン車。五、六時間乗っていたが、とき おり一、二名の乗客が乗り降りしただけ。あとは私の貸し切りのようなものだった。私は好き勝 手な姿勢で、長旅を楽しんだ。と、そのときのこと。何だか自分が、特別の人間のように思われ てきた。人間に上下などあるはずもないことは、一番自分がよく知っているはず。しかし駅で停 まったりすると、窓の外に並んでいる人たちが、どこか小さく、下に見えてきた。
が、私が心の変化に気づいたのは、その翌日のことだった。いつものように自転車にまたが
り、職場に向かおうとしたときのこと。心のどこかで変な違和感を覚えた「こんなハズはない」 と。つづいて「私は自転車に乗って、職場に向かうような人間ではない」という思いが、心をふさ いだ。「どうして私のような人間が、自転車で通勤しなければならないのか」とも。その思いは、 コンビニの前で頂点に達した。
私がコンビニの駐車場を横切ろうとしたとき、一台の車がけたたましいスリップ音とともに、目
の前で急停止した。私はあやうくその車にはねられるところだった。見ると若い男女だった。男 のほうが、「バーカ」と言っているのが、口の動きでわかった。女のほうはニヤニヤ笑いなが ら、私から視線をそらした。私は自転車に乗っている自分が、何とも情けなかった。つくづくい やになった。いっそうのこと、タクシーで行こうかとも思った。いや、そのとき私は、自分をすで に見失っていた。
●私の原点
私はときどき、自転車に乗りながら、私の原点はここにあると思うことがある。いや、決して自
転車に乗る人をバカにしているのではない。自転車に乗る人が、「下」というわけでもない。しか し道路のすみを、車をさけながら、トコトコと走っていると、車社会のもつ傲慢(ごうまん)さが、 よくわかる。多分、そういう車を運転する人から見ると、私など、道路のゴミのように見えるのだ ろう。いつか富山の友人もこう言っていた。「そんな恥ずかしいこと、よくできるな?」と。その友 人は、自転車で通勤することは、「恥ずかしいこと」と言うのだ。事実、私は自転車に乗るとき は、最低限まで、車に遠慮しながら、道路を走る。車と張りあっても仕方ないし、仮にぶつかれ ば、命を落とすのは、私のほうだ。少しおおげさな言い方に聞こえるかもしれないが、自転車に 乗っていると、社会の最底辺で生きている人の気持、そのものになることがある。
私は気を取りなおして、そのコンビニの前を離れた。振りかえると、男女は車からおりて、車
の左右に立つところだった。私はジロリとそちらをにらんだつもりだったが、その男女はもう何 ごともなかったかのように、何やら立ち話を始めていた。瞬間、何とも形容しがたいみじめな思 いが、心を横切った。「こういう力のない若者たちのために、自分なりに戦っているのに……」と いう思いもあった。しかし、だ。それが私の原点なのだ。私は生涯、そういう人生を送ってきた し、今も送っている。そしてそれが原点とするなら、グリーン車の中でふんぞりかえっている私 は、私ではない。まさに仮想現実の世界の私ということになる。
●「受験で苦労したから、当然でしょ」
で、私は考えた。もし私がずっと、それも長い時代、みなにチヤホヤされ、グリーン車で送り
迎えされるような生活を送ったとしたら、私は私でありえるか、と。多分、私は、完全に自分を 見失ってしまうだろう。いや、脳のCPU(中央演算装置)そのものが狂うから、見失っていること 自体に、気がつかないかもしれない。いやいや、実際、すでにそういう人たちはいくらでもいる。 そういう生活を日常的にしている人たちだ。ある大蔵官僚は、「天下り先をどう思うか?」と聞 かれたとき、こう言った。「私ら、受験で苦労したから、当然でしょ」(九八年)と。「毎日仕事で追 われているから、再就職先は、国のほうで用意してくれて、当たり前だ」と言った官僚もいた。 長い間、恵まれた環境で仕事をしていると、そういう発想でものを考えるようになるらしい。
で、冒頭の話。実はたった今も、ある元教授から、メールをもらった。いわく、「君の意見は、
田舎のオバチャンたちには受けるかもしれないが、知的レベルが低くすぎる」と。いつもその元 教授は、「田舎のオバチャンたち」と言う。結構な表現だが、私はその「オバチャンたち」に支え られて生きている。この言葉にはがまんならない。自分の子どもをけなされたかのような不快 感だ。そこで私はこう反論した。「文化をつくるのは、大衆です。あなたがいうところの、田舎の オバチャンたちです」と。本当はそのあとに、こうつづけたかった。「(文化をつくるのは)あなた のような雲の上の人たちではない」と。その元教授もまた、現役時代は、国際学会などでも活 躍していた人である。
●幻想の世界
追記として、これだけは覚えておいたほうがよい。こうした雲の上の人たちというのは、自分
がチヤホヤされる間は、そして相手が自分より下にいると感じている間は、それなりにものわ かりがよい紳士を演ずる。人格者のフリをする。そういう技術には、人一倍たけている。いかに すれば自分がそれなりの人物に見えるか、そればかりを研究している。しかしひとたび、相手 が自分を否定したり、あるいは対等に張りあってくると、突然キバをむく。容赦なく、そういう相 手を攻撃する。私に対して、「(あなたは偉そうなことを言うが)、文部科学省あたりから仕事が 回ってくれば、シッポを振る口ではないのかね」と言ってきた教授もいる。
よく誤解されるが、「教授が偉い」という考えは、幻想でしかない。中には人格的にすぐれた人
もいるが、そういう人ばかりではない。(本当はそうでない人のほうが多いのかも?)人は自ら 苦労をして、その道に達することができる。いつも崖っぷちに立たされ、他人に頭を叩かれて はじめて、自分の人格をみがくことができる。しかし今の大学の教授たちについて言えば、どこ にその苦労があるのか、ということになる。生涯身分と収入は保証され、研究といっても、自分 の好き勝手なことに没頭しているだけ。はっきり言えば、きわめて限られた分野の、きわめて 専門的な研究しかしていない。人格的に高邁になる要素など、どこにもない。人格的にどうこう ということを言うなら、幼稚園の先生のほうが、よっぽどすぐれている。それだけの苦労をして いる。もちろん現場経験も多い。少し前にも、こんなことがあった。ある幼稚園で講演をしたと きのこと。門のところに、「○○大学附属幼稚園」と書いてあった。そこで私がそこの副園長 に、「園長(その大学の教育学部の教授)は、よく来るのですか」と聞くと、副園長は、苦笑いし ながら、こう言った。「ときどきね。でも、来てもいつもお客様ですから……」と。
●ひがみ節?
この原稿は、少し怒りをこめて書いたので、見苦しい原稿になったかもしれない。ひがみ節?
どこかいじけた、どこかゆがんだ原稿になった。もともと私でない「私」について書いたので、 よけいにそうなった。日ごろの私は、もっとすなおで、明るく、朗らか(ホント!)。「そんなに言う なら、どこかの教授になってみろ。どうせなれないくせに!」という声も、どこからか聞こえてき そうな気がする。だからここで書くのをやめる。気をとりなおすため、居間でお茶でも飲んでく る。バイ!
(02−8−29)
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子育て随筆byはやし浩司
私のこと
●妻を裏切る男
私にはひとりの知人がいた。ずいぶん前に亡くなったが、派手な男だった。浜松市の郊外に
住んでいたが、もっとも羽振りのよいころには、この浜松市内だけでも二人の愛人がいた。そ の男にすすめられるまま、私は数百坪分の山林を買いうけた。総額で三〇〇万円だった。
が、最近になって、それからもう二〇年近くになるというのに、その山林は、五〇万円程度の
価値しかないことがわかった。買ったときの六分の一。しかも二〇年もたっているのに、だ。私 ははじめてその男にだまされたことを知った。が、考えてみれば、何のことはない。妻を平気で 裏切るような男にしてみれば、私のような「知人」をだますことなど、何でもない。私はその男が 浮気をしていることを知ったときに、その男の本性を見ぬくべきだった。信用すべきではなかっ た。
人間というのは、それほど器用な生きものではない。相手によって、誠実な人になったり、反
対に不誠実な人になったりすることはできない。若いときなら、自分をごまかしながら、そのつ ど、いろいろな人間を演ずることができるかもしれない。が、年をとると、そういうわけにはいか ない。自分の人間性が、そのままモロに出てきてしまう。しかしこれがこわい。よい人間性なら 問題はないが、悪い人間性だと、それこそ身を破滅させる。先の知人にしても、やがて妻にも あきられ、つづいて息子や娘にもあきられ、なくなる前の数年間は、実にみじめな晩年だった ようだ。家庭の中で、「殺す」「死ぬ」「殺してやる」の大騒動も、あったという。
●私のこと
さて、子どもたちのこと。誠実な子どもは、誠実。そうでない子どもは、そうでない。概して言え
ば、静かで、穏やかで、心豊かな家庭に育った子どもは、誠実になる。心のゆがみがないか ら、ものごとをあるがままにとらえようとする。しかし一方、ねたみや嫉妬、不和や騒動が絶え ないような家庭に育った子どもは、心がゆがんだ分だけ、誠実さが消える。ものの考え方が、 ひねくれたり、いじけたり、ねじれたりする。やさしくしてあげたり、親切にしてあげても、それが そのまま心の中に、すなおに入っていかない。どこかしらこちらの腹の奥をさぐるようなしぐさを 見せる。
と、書いて、これは実は私のこと。私はかなり不幸な家庭で生まれ、育てられた。貧乏だった
という記憶はないが、家庭的なやすらぎや、愛情というものが、ほとんどなかった。私が子ども のころ、乳幼児期も含めて、父には、一度だって抱かれたことがないというのも、そのひとつ。 父は結核を患っていて、母が私を抱かせなかった。そればかりか、「父ちゃんは、きたないで… …」というのが、母の口ぐせだった。今でもあのころを思い出すと、では、私は、いったいだれ の子だったのかと思うときがある。もし祖父や祖母が同居していなかったら、私はゆがむどこ ろか、今ごろは大犯罪者になっていたかもしれない。こういう仕事をしながら、いろいろな情報 を集め、そしてその中で自分をシミュレーションしてみると、それがよくわかる。
で、当然のことながら、私はゆがんだ。子どものころの私は、かなり小ズルイ男で、約束な
ど、破るためにあると考えていた。人の目を盗んでは、平気でゴミを捨てたような記憶も、どこ かに残っている。もっとも当時は戦後の混乱期で、「教育」とか、「家庭教育」という言葉すらな い時代だった(私は昭和二二年生まれの、団塊の世代、初年度児)。スキさえあれば、何だっ てした。またそうすることが、当たり前の時代だった。
その私が私に気づき、いつからか、そういう私であってはいけないと思うようになったのか
は、はっきりしない。ただ、そういう子どもでありながら、少しだけ、ふつうの子どもとは違ったと ころがあった。小心者のくせに、正義感だけはやたらと強かったというここと。こんなことがあっ た。
●ダイコン畑
ある日、一〇人ほどの仲間というより、「私の子分」を連れて山の中を歩いていたときのこと。
私が小学三年生くらいのときのことだったと思う。みんなで畑からダイコンを盗んで食べようと いうことになった。ここで「子分」というのは、私はいつも、一〇人前後の手下を連れて歩いてい た。山のボスだった。で、ダイコンを盗んで、それを食べていたときのこと。うしろからものすご い怒鳴り声が聞こえてきた。見ると、その畑のお百姓さんだった。何かを言ったあと、こう叫ん だ。「お前ら、こっちへ来い!」と。ほかの子どもたちは、クモの子を散らすように逃げた。が、 私だけは、どいうわけだか、そのお百姓さんに向かって歩き出した。そして……、そのあと記憶 はないが、たぶんこっぴどく叱られ、頭を叩かれたと思う。
こういうのを正義感というかどうかは知らないが、まちがったことをしながらも、そのまちがっ
たことが大嫌いだった。お百姓さんに向かって歩いていったのは、多分、そういう心理によるも のだと思う。しかしそういう正義感(?)が、やがて少しずつだが、私を立ちなおらせてくれた。こ んなこともあった。
●暴力団の構成員とは!
浜松に住むようになって、しばらくしてからのこと。ふと知り合った男が、私にアパートを紹介
してほしいと頼んだ。人のよさそうな男だったので、私は知人を通して、そのアパートを紹介し てやった。が、数か月もすると、その知人から電話がかかってきた。「部屋代を払ってもらえな いから、困っている」と。そこで私はその男に電話をした。が、そこで驚いた。その男の様子 が、以前とはまったく違っていたからだ。そしてこう言った。「貴様、オレを誰だと思っているん だ。オレにそういう口をきいて、ただですむと思ってんのか。ちょっと来い」と。その男は、暴力 団の構成員だった。
私はその男が来いといった、喫茶店に向かった。ワイフは反対したが、どういうわけか、そう
いう状況になると、腹がすわってしまう。私はそういう状況から逃げることが、どうしてもできな い。
●正義感
多分、今こうして懸命にものを書き、自分を支えている「力」というのは、そういうとき、自分を
動かした力だと思う。子どものころの、あのお百姓さん。そして浜松へ来てからの、あの暴力 団。そういうものに立ち向かっていった自分と、何かしらこの日本に充満する不公平感に立ち 向かっている自分は、どこかで一本の線でつながっている。逃げようと思えば逃げられる。我、 関せずと無関心でいようと思えば、無関心でもいられる。しかしどうしてもそれが私にはできな い。
いや、最近では、不公平感だけではない。「なぜ人は生きるのか」「死んだら人はどうなるの
か」「私たちはどこからやってきて、どこへ行くのか」という問題が、私に前に立ちはだかってい る。「どうせわかるはずなどない」「どうせ時間のムダだからやめろ」と、だれかがどこかであざ 笑っているかのようにも思う。が、私はこの問題から逃げるわけにはいかない。いや、私自身、 あと一〇〇年、二〇〇年、あるいは三〇〇年考えたところで、その「真理」には到達できないと 思っている。本当のことなら、この問題からも逃れたい。逃れて、もっと安易な道を歩き、もっと 楽な生活をしたい。しかしやはり、私はそれから逃げることができない。
私の息子ですら、こう言う。「パパは、自分の力をお金儲けに使ったら、もっとお金を稼げる
のに」と。一方、こうして毎日、ものを書いているが、実のところ、ほとんどお金
ならない。
●そろそろボロが出る?
私は今、こわい。すてきな女性を見たりすると、心底その女性と浮気をしたい衝動にかられ
る。裸で抱き合ったら、どんなに気持ちがよいだろうと、頭の中で想像することもある。浮気か 浮気でないかということになれば、心の中では、もうとっくの昔に浮気している。あるいは先日も 道路でサイフを拾ったが、私の中の別の心が、「もらってしまえ」とつぶやいたのを、私ははっ きりと覚えている。誠実な人間かどうかということになると、私は決して誠実な人間ではない。そ ういう自分が、もうそろそろボロとなって、外へ出てくるかもしれない。このところ自分をごまか す気力が、急速に衰えてきたように感ずる。それが、こわい。
私は冒頭で、一人の知人を責めた。しかし、そういう知人を、だれが石もて、打てるのか。私
はたまたまだまされたが、私がそのだます側に回っていたとしても、まったくおかしくない。善人 も悪人も、大きな違いがあるようで、それほどない。善人が善人であるのは、まさに日々の、さ さいな積み重ねによる。悪人が悪人であるのも、まさに日々の、ささいな積み重ねによる。そう いうことを考えながら、あの知人を今、頭の中で思い浮かべている。
(02−8−30)
(追記)あの暴力団の構成員が来いといった喫茶店へ行くと、一番奥に、二人の男が座ってい
た。一人がその男で、もう一人は彼の仲間だった。私がまっすぐとその二人のほうに向かって いくと、今度はまた前のようなヘラヘラとした態度で、「なあ、お前、ちゃんと部屋代は払うから、 あまりカリカリすんなよな」と話しかけてきた。私はへたをすれば殺されるかもしれないと覚悟し ていたので、彼のこの態度には、再び驚いた。あのタイプの男たちは、こちらが正々堂々と対 峙すれば、意外とおとなしいもの。それを私はこの事件から学んだ。
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ミ ( ⌒⌒ ) 彡
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(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄ 読書の秋です!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
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件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-8-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) XXX人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) XX人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−8号(105)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。おいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●11月14日(木)……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ
午前10時〜12時、主催 尾張旭市教育委員会
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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【今日のテーマ】「家族チェックテスト(2)」(Let's check out your parenting)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】失敗危険度(Are you all right?)
【4】随筆(Essays)
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δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
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【1】
世界の子育て格言
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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目の見える人は、その幸福がわからない
名言から学ぶ子育て
目の見える人間は、見えているという幸運を知らずにいる。(A.ジイド)
Those who can see do not know the happiness that he can see.
1869ー1951、フランスの小説家。個性の束縛と闘った、20世紀を代表する作家。ノーベル
文学賞を受賞。
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お母さんの子育て相談を聞いていると、際限がないのがわかります。子どもができないならで
きないなりに、お母さんは悩み、できるならできるなりに、お母さんは悩みます。子どもを伸ば そうという気持ちは大切ですが、それが度を越すと、過剰期待となり、かえって子どもをマイナ ス方向へ追いやってしまいます。
こんなお母さんがいました。「子どもの教育で失敗しました」と言うのです。話を聞くと、足し算
は何とか理解できるようになったものの、引き算が理解できず、ほんの数問を解くのに、半時 間もかかってしまう、と。市販のワークを見せると、それを見ただけで拒絶反応を示し、ワーッと 泣きだしてしまうというのです。そして「どうしたらよいか」と。
私にはこんな苦い経験があります。三人の子どもたちを、近くの湖へ連れていった時のことで
す。私と女房は浅瀬だとばかり思って船の上で寝ていたのですが、三男が突然、「お兄ちゃん がいない!」と叫んだ時には、上の二人ははるか沖合まで流されてしまっていました。長男は 何とか助けたものの、まだ泳げない次男(年長児)は、すでに頭が半分、水の中に潜っていま した。私は必死で船を出そうとしましたが、錨(いかり)が遠くまで延びていて、それをたぐること もできませんでした。
しかし奇跡が起きました。その近くで、元国体選手という人が魚を釣っていたのです。私が振
り返った時、ちょうどその人が次男を助け出してくれるところでした。以来、私は次男のできの 悪さを見せつけられながらも、「生きていてくれるだけでよい」と思いなおすようにしています。
懸命な人は、何でもなくす前に、その価値に気づき、そうでない人は、なくしてからその価値
に気づくのかもしれません。青春しかり、健康しかり。そして子どものよさも、またしかり。ジイド は、『目が見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる』と言います。同じように、子どもを もっている親は、子どもをもつという幸福を、知らずにいるということになります。そういう観点で 見ると、この世の中に、子どもとともに生きているということだけでも、すばらしいことだとわかる はずです。と、同時に、子育てのあらゆる問題が解決するはずです。
子育ての悩みというのは、すべて、親の未来にわたる我欲が原因で起こります。「もう少し何
とかならないものか…」という思いが、あらゆる子育ての問題の基本にあります。だったらそう 思うのをやめればよいのです。そうすればすべての問題は、解決するはずです。そして自分の 子どもだけを見据えて、子育てをする……。
これはいわば「居直りの論理」ですが、もっと言えば、生きている、そのことだけをすべての前
提に置いて、子育てを考えます。またそうすることによって、子どもも幸福に、そしてかつ伸び やかに成長します。
(1408)
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
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【2】
あなたの子育てを診断します。あなたの子育てだいじょうぶですか?
(この原稿に対する、ご意見、ご批評を歓迎します。今度O書店から出版の
話をすすめている原稿の一部です。たいへん実用的な本にしたいと思ってい
ます。みなさんのご感想をどうかお聞かせください。)
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忍耐
Q あなたの子どもの前で、重い荷物をもって、苦しそうに歩いてみてください。そのときあなた
の子どもは、どのような反応を示すでしょうか。
(1)さっと走りよってきて、「ママ、手伝ってあげる」と荷物をいっしょに運んでくれる。
(2)見て見ぬフリをしたり、知らぬフリをして、ゲームなどに夢中になっている。
(3)「手伝ってちょうだい」と言うまで、重い腰をあげようとしない。
A (2)のようであれば、あなたの子どもはかなりのドラ息子、ドラ娘とみてよい。今は体も小さ
く、あなたの前でおとなしくしているかもしれないが、やがてあなたの手に負えなくなる……。
以前、幼稚園で、母親たちの何かの集会があったときのこと。やってくる母親たちにスリッパ
を出してあげていた子ども(年長男児)がいた。だれかに頼まれて、そうしていたわけではな い。で、その子どもは集会が始まると、今度は、炊事室へ行き、炊事室のおばさんに、お茶を 出すからお茶をつくってほしいとまで言った。たまたま彼の母親がその場にいたが、その母親 は笑いながら、こう言った。「うちの子はよく気がつくのですよ。先日は何かのセールスの人に まで、お茶を出していました」と。
このタイプの子どもは、学習面でも伸びる。もともと「勉強」には、ある種の苦痛がともなう。そ
の苦痛を乗り越える力が、ここでいう「忍耐力」だからである。たとえば子どもにこう言ってみて ほしい。「台所の生ゴミを始末して!」と。あるいは風呂場の排水口にたまった毛玉でもよい。 そのとき「ハーイ」と言って、手で始末できれば、あなたの子どもはかなり忍耐力のある子ども とみる。その忍耐力のある子どもにするには、子どもは使う。「子どもは使えば使うほどいい子 になる」と覚えておくとよい。(正解(1))
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+
情緒
Q 「情緒不安」という言葉があります。その言葉を聞いたとき、あなたは次のどのタイプの子ど
もを想像しますか。
(1)ちょっとしたことで、すぐカッとなったり、反対にぐずったりする子ども。
(2)いつも周囲に気をつかい、心が緊張状態にあって、その緊張感が抜けない子ども。
(3)心の状態がつかみにくく、何を考えているかわからない子ども。
A 外部の刺激に左右され、そのたびに精神的に動揺することを情緒不安という。二〜四歳の
第一反抗期、思春期の第二反抗期に、とくに子どもは動揺しやすくなる。
その情緒が不安定な子どもは、神経がたえず緊張状態にあることが知られている。気を許さ
ない、気を抜かない、周囲に気をつかう、他人の目を気にする、よい子ぶるなど。その緊張状 態の中に、不安が入り込むと、その不安を解消しようと、一挙に緊張感が高まり、情緒が不安 定になる。
症状が進むと、周囲に溶け込めず、引きこもったり、怠学、不登校を起こしたり(マイナス型)、
反対に攻撃的、暴力的になり、突発的に興奮して暴れたりする(プラス型)。表情にだまされて はいけない。柔和な表情をしながら、不安定な子どもはいくらでもいる。このタイプの子どもは、 ささいなことがきっかけで、激変する。母親が、「ピアノのレッスンをしようね」と言っただけで、 激怒し、母親に包丁を投げつけた子ども(年長女児)がいた。さらに症状が進むと、集団的な 非行行動をとったり、慢性的な下痢、腹痛、体の不調を訴えることもある。子どもの情緒が不 安定になったら、心の緊張感をほぐすことだけを考える。静かで穏やかな家庭環境を大切に し、子どもの側からみて、のんびりとくつろげるようにする。(正解(1)(2)(3))
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言葉
Q 子どもが園、もしくは学校へでかけるとき、あなたはいつも、どのような話し方をしています
か。
(1) 「ハンカチをもっていますか。ティッシュペーパーは、もっていますか」と言う。
(2) 「ほら、ハンカチ、ハンカチ! ほら、ティシュ、ティシュ!」と言う。
(3) 「ハンカチ、もってるの? ティッシュペーパーは?」と言う。
A 子どもの国語能力は、家庭環境で決まる。なかんずく母親の言葉能力によって決まる。
毎日、「帽子、帽子、ハンカチ、ハンカチ! バス、バス、ほらバス!」というような話し方をして いて、どうして子どもに国語能力が身につくというのだろうか。こういうケースでは、たとえめん どうでも、「あなたはハンカチを持っていますか。ティッシュペーパーは、もっていますか」と言っ てあげねばならない。
以前私は、国語力が基本的に劣っていると思われる小中学生たちに集まってもらい、その子
どもたちがほかの子どもたちと、どこがどう違うかを調べたことがある。結果、つぎの三つの特 徴があるのがわかった。
(1)使う言葉がだらしない(「ぼく、アイス、食べる」というような言い方をする)、(2)使う言葉の
数が少ない(使う語彙数そのものが少ない)、(3)正しい言葉で話せない(話させようとすると、 照れてしまう)。原因はすぐわかった。たまたま子どもを迎えにきていた母親がいたので、その 母親にそのことを告げると、その母親はこう言った。「ダメネエ、うちの子ったら、ダメネエ。ホン トにモウ、ダメネエ、ダメネエ」と。原因は母親だった!
たいていの親は、国語力は、学校の国語の勉強で身につくものだと思っている。しかしこれ
は誤解。しかもその国語力の基本は、幼児期に決まる。(正解(1))
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心
Q あなたが座ってテレビを見ているとき、あなたの子どもが近くにやってきました。そのときあ
なたが子どもに手をさしだすと……
(1)ごく自然な感じで、あなたに抱かれ、あなたに身をすりよせてくる。
(2)抱かれようとせず、あなたのしぐさに無関心で、それを無視する。
(3)子どもを引き寄せ、抱こうとすると、それをいやがる。抱いても体をこわばらせる。
A 一般論として、濃密な親子関係の中で、親の愛情をたっぷりと受けた子どもほど、甘え方が
自然である。「自然」という言い方も変だが、要するに、子どもらしい柔和な表情で、人に甘え る。甘えることができる。心を開いているから、やさしくしてあげると、そのやさしさがそのまま子 どもの心の中に染み込んでいくのがわかる。
これに対して幼いときから親の手を離れ、施設で育てられたような子ども(施設児)や、育児
拒否、家庭崩壊、暴力や虐待を経験した子どもは、他人に心を許さない。許さない分だけ、人 に甘えない。一見、自立心が旺盛に見えるが、心は冷たい。他人が悲しんだり、苦しんでいる のを見ても、反応が鈍い。感受性そのものが乏しくなる。ものの考え方が、全体にひねくれるこ ともある。ところでこんなショッキングな報告もある。抱こうとしても抱かれない子どもが、四分 の一もいるというのだ(二〇〇〇年)。
「全国各地の保育士が、預かった〇歳児を抱っこする際、以前はほとんど感じなかった『拒
否、抵抗する』などの違和感のある赤ちゃんが、四分の一に及ぶことが、『臨床育児・保育研 究会』(代表・汐見稔幸氏)の実態調査で判明した」(中日新聞)と。
何でもないことのようだが、親に抱かれるというだけでも、あなたの子どもの心は、まっすぐに
育っているということになる。(正解(1))
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信頼
Q 久しぶりに高校時代の友人と会いました。その友人が、あなたの子どもをじっと見つめたあ
と、「(年齢は)いくつ?」と聞いたとします。そのときあなたは……
(1)いやなことを聞く人だと思う。子どもの年齢など、聞くものではないと思う。
(2)何も考えないで、すなおな気持ちで、「○歳よ」と答えることができる。
(3)よいことを聞いてくれたと思う。「まだ○歳よ」と誇らしげに答えることができる。
A 子どもの心はカガミのようなもの。あなたが「うちの子はすばらしい」と思っていると、子ども
は、そのすばらしい子になる。表情も明るく、ハツラツとしている。そうでなければそうでない。
もしあなたがここでいう(1)のようであれば、まずあなたの心を作り変える。たとえばひとつの
方法として、「あなたはよい子」「あなたはどんどんよくなる」「あなたはすばらしい人になる」を口 グセにするというのがある。子どもが幼児であればあるほど、そう言う。あなたが「うちの子は、 だめな子」と思っているなら、なおさらそうする。最初はウソでもよい。そうしてまず自分の心を 作りかえる。子どもというのは、自分を信じてくれる人の前では、よい面を見せようとする。そう いう性質を利用して、子どもを伸ばす。あなたが自然にそれを言えるようになったとき、あなた の子どもは、そのよい子になっている。それだけではない。
英語の格言に、『相手は、あなたが相手を思うように、あなたのことを思う』というのがある。
あなたがあなたの子どもを、よい子どもと思っていると、あなたの子どももあなたのことを、よい 親と思うようになる。そういう相乗効果が、あなたの親子関係をより濃密にする。(正解(3))
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(λハハλ ヽ
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
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/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
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【3】
子育て失敗危険度
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ほら、カバン、カバン!
国語力を豊かにするために(失敗危険度★)
●会話環境と言葉
「ほら、カバン、カバン! ハンカチは! バス、バス……、ほら、帽子!」と、こんな話し方を
していて、子どもに国語力が育つはずがない。こういうときは、たとえめんどうでも、「あなたは カバンをもちます。ハンカチはもっていますか。もうすぐバスが来ますから、急いでしたくをしな さい。帽子を忘れないでください」と。こうした会話環境があってはじめて、子どもは国語力を身 につけることができる。が、こんな方法もある。
●バツグンの表現力
一人、バツグンの国語力のある子ども(年長女児)がいた。作文力をみたら、小学四〜五年
生程度の力があったのではないか。紙芝居を渡しても、その場でスラスラと物語をつくってみ せた。そこで母親にその秘訣を聞くと、こう話したくれた。
母親の趣味はドライブ。そこでほとんど毎日、それもその子どもが乳幼児のときからドライブ
に連れていったのだが、そのとき母親は、自分の声で吹き込んだ物語のテープを聞かせつづ けたという。物語は、子ども向けのものから、もう少し年齢の大きい子ども向けのものまで、い ろいろあったという。
確かにこの方法は効果的である。別の母親は、芥川竜之介の難解な小説(「高瀬舟」)を吹
き込んだカセットテープをその子ども(小一)に、毎晩眠る前に聞かせた。数か月もすると、そ の子どもはその物語をソラで言えるようになったという。
●読み聞かせのコツ
この方法にはいくつかのコツがある。テープに録音するにしても、やはり一番よいのは、母親
の声。物語は何でもよいが、読んで聞かせる目的なら、二〜四年レベルの高いものでも構わ ない。大きな書店へ行くと、いろいろな学校の教科書を売っている。そういうところで、教科書を 手に入れるとよい。値段も安いし、内容もよく吟味されている。また国語にかぎらず、社会や理 科、あるいは道徳の教科書でもよい。子どもが興味をもっていることなら一番よいが、あまりこ だわる必要はない。
さて冒頭の話だが、子どもの国語力の基本は、あくまでも親、なかんずく母親の国語力によ
る。あなたも子どもの前では、正しい日本語で話してみてほしい。
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交通事故に気をつけてね
寸劇指導法(失敗危険度★)
●指示は具体的に
具体性をともなわない指示は、子どもには意味がない。よい例が「友だちと仲よくするのです
よ」とか、「先生の話をよく聞くのですよ」とかなど。こういうことを言っても、言う親の気休め程度 の意味しかない。こういうときは、たとえば「これを○○君にもっていってあげてね。○○君は喜 ぶわ」とか、「今日、学校から帰ってきたら、終わりの会で先生が何と言ったか、あとでママに話 してね」と言いかえる。「交通事故に気をつけるのですよ」というのもそうだ。
●下水溝で遊んでいた子ども
交通事故について話す前に、こんな例がある。その子ども(年長男児)は何度言っても、下水
溝の中に入って遊ぶのをやめなかった。母親が「汚いからダメ」と言っても、効果がなかった。 そこでその母親は、家庭排水がどこをどう通って、その下水溝に流れるかを説明した。近所の 家からはトイレの汚水も流れこんでいることを、順に歩きながらも見せた。子どもは相当ショッ クを受けたようだったが、その日からその子どもは下水溝では遊ばなくなった。
●迫真の演技で
交通事故については、一度、寸劇をしてみせるとよい。私も授業の中で、ときどきこの寸劇を
してみせる。ダンボールで車をつくり、交通事故のありさまを迫真の演技でしてみせるのであ る。……車がやってくる。子どもが角から飛び出す。車が子どもをはね飛ばす。子どもが苦し みながら、あたりをころげまわる……と。気の弱い子どもだと、「こわい」と泣き出すかもしれな いが、子どもの命を守るためと考えて、決して手を抜いてはいけない。迫真の演技であればあ るほど、よい。たいてい一回の演技で、子どもはこりてしまい、以後道路へは飛び出さなくな る。
もしあなたの子どもが、何度注意しても同じ失敗を繰り返すというのであれば、一度、この寸
劇法を試してみるとよい。具体的であるがために、説得力もあり、子どももそれで納得する。
(1315)
/⌒⌒^ヽ
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ )
| | ・ ・||( 子どもへの指示は具体的にね! )
| |" )||(_________ )
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|川|`ー-イ川
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【4】
子育て随筆byはやし浩司
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子どもに教えられる
著名な教育者でも、現場を離れたとたん、偏屈な、がんこオヤジになることはよくある。そうい
う教育者の書いた文章を読んだりすると、その教育者が教育者であったのは、結局は子ども のおかげだったということが、よくわかる。たとえばよく知られた人に、Tという人がいた。元小 学校の教員だったとかで、たしかに現役時代の彼の書いた文章は、おもしろかった。役にたっ た。しかし現役を退いてからの彼の書いた文章は、どれも美辞麗句ばかり。まるで夢の中で書 いたような文章ばかりだった。
そこで私自身のことを静かに観察してみる。たとえばこんなことがある。ときどき仕事にでか
ける前、ワイフと口論することがある。そういうとき気分はたしかに悪い。ムシャクシャしてい る。が、教室へ入って、子どもたちが、「やあ、林先生!」とか言って声をかけてくれたとたん、 その気分が吹き飛んでしまう。
つまり教師というのは、いつも子どもたちに心を洗われていることになる。何でもないことのよ
うだが、これにはすばらしい価値が隠されている。いや、反対にこんなことがある。生徒の一人 に、父親が大病院の腎臓センターのドクターをしている息子(中二)がいる。私は腎臓センター に世話になったことがないので、よく知らないが、聞くところによると、そのセンターにやってくる のは、重症の患者ばかりだという。中にはやってきて数週間から数か月で亡くなる人もいると いう。
私は頭の中でそういう職場を想像しながら、何と憂うつな職場だろうと思った。仮に気分よく職
場へ入っても、患者の顔を見たとたん、その気分が悪くなってしまうかもしれない。つまり私の 職場を、「朝日が輝く朝の職場」とするなら、腎臓センターは、「とっぷりと日の暮れた闇の職 場」(失礼!)ということになる。そこである日、その中学生にこう聞いてみた。「君のお父さん は、どうやって気分を調整しているのだ」と。するとその中学生は、「ううん、何も……」と。そう いう仕事ができるというだけでも、そのドクターは、崇高な人にちがいない。仮に私がそのセン ターのドクターなら、私は数日働いただけで気が滅入ってしまうかもしれない。それにこんなこと もあった。
もう一〇年ほど前のことだが、ある出版社から、老人ホームの老人向けの教材を考えてほし
いという依頼をもらった。幼児と老人は、何となくどこかでつながっている。で、私は一時は、そ の気になってそのための取材を始めた。いくつかのホームを回り、どんな指導をしているかを 見学して回った。が、そのうち、幼児向けの教材と、老人向けの教材は、まったく異質のもので あることき気づいた。幼児向けの教材は、発展的に知恵を伸ばすもの。一方、老人向けの教 材は、その知恵をのがさないためのもの。結局この仕事は、私のほうが断ったが、そのとき も、同じように思った。「同じ教材作りでも、老人向けはつまらないな」と。
そこで私は考えた。私は毎日のように、幼児や小学生と接している。それは私が「教えるとい
う立場」にいるからだ。が、しかしその実、ひょっとしたら、私はその幼児や子どもたちを教えて いるのではなく、教えられているのではないか、と。あるいは心を洗われているといってもよい。 さらにそれを裏づけるかのように、こんなこともある。
私はもともとうつ型タイプの人間で、ものの考え方がゆがんでいる。いじけやすいし、ひがみ
やすい。そういう私がかろうじて、まとも(?)でいられるのは、子どもたちのおかげである。たと えば子どもの世界では、ささいなウソやインチキですら、通用しない。仮にそういうことがある と、子どもたちは猛烈にそれに反発する。その反発を受けていると、いつの間にか、ゆがんだ 心や考え方が、やはり吹き飛んでしまう。
で、最初の話にもどる。実のところ、教育者と呼ばれる人は、どこか世間知らずの人が多い。
子どもという人間を、上ばかりから見ているから、下の世界がわからない。昔、職業安定所の 人もそう言っていた。「一番、ツブシのきかない人が教師です」と。私もその一人だが、そのツブ シのきかない教師が現場を離れると、とたんに教育的なカンが消えてしまう。これも私の経験 だが、たとえば休みが一〇日とか二週間とかつづいたりすると、原稿そのものが書けなくなっ てしまうことがある。さらに休みがつづくと、ツブシがきかない分だけ、常識ハズレになり、偏屈 な世界へと入ってしまう。冒頭にあげた、Tという教育者がそうだった。
そこで再び私のこと。最近、ときどきワイフとこんな話をする。私はものを書くのが仕事だが、
しかしその仕事をつづけるためには、どこかで子どもたちとの接点をもっていなければならない と。わかりやすく言えば、ものを書きつづける間、現場から離れることはできない、と。離れたと たん、カンが消え、子育て論が書けなくなる。言いかえると、私にものを書かせ、生きがいを与 えてくれているのは、ほかならない、私の生徒ということになる。
ごく最近、私はそれに気がついた。
(02−8−30)
ミ ( ⌒⌒ ) 彡
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
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講演会のお知らせ
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20……内野小学校
1・19……浜松市医療センター
11・29……砂丘小学校
11・21……北浜南小学校
11・14……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30……五島小学校
10・17……島田市立第四保育園
10・10……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11……蜆塚幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
ツ <<
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-10-1
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡 ♪♪♪……
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) XXX人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) XX人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−10号(106)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
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≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
Hiroshi Hayashi, Japan■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
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メニュー
今日のテーマ、「分離不安」(Seperation Anxiety)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】分離不安ほか(Seperation Anxiety)
【4】随筆(Essays)
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◯ / /⊃)
__ ◯◯ (∂∂)
(⊂\\ ◯◯◯ γ \
(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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三つほめて、二つ叱ってよき人となせ
名言から学ぶ子育て
かわいくば、五つ数えて三つほめ、二つ叱って良き人となせ。(二宮尊徳)
1787ー1856、江戸時代後期の農政家。農村復興の指導者。通称、二宮金次郎の名で知ら
れる。
++++++++++++++++++++
子どもの価値観にまで干渉するお母さんがいます。その典型的な過干渉型ママの会話。本
屋さんで、子どもと絵本を選んでいた時のことです。お母さんは子どもが持ってくる本を、次々 と本棚へ戻しながら…。
「この本はよくないわ。あのあたりの本にしなさい。わかった!あそこから選ぶのよ。…そうじゃ
ないのよ。その本よ。ちがうわ、ちゃんと自分で選んでごらん。そうそう、その本よ、それよ。そ れを選んでごらん」と。
あるいは先生が子どもに、「夏休みはどこへ行ってきたのかな」と声をかけると、横に立って
いたお母さんが、「おばあちゃんの家へ行ってきたのよね。だったら、そう言ってごらん。黙って いたらわからないでしょ。楽しかったわね。だったら楽しかったと言ってごらん」と。
お母さんが過干渉になる背景には、子どもへの根強い不信感があります。さらにその原因は
何かというと、子育てに対する不安感です。(うちの子は何をしても心配だ)という不安感が、お 母さんを過干渉型ママにします。長男、長女に、過干渉児が多いのはそのためです。もしそう であれば、お母さんはお母さん自身の心をつくり変えます。でないと、(不安)→(過干渉)→(不 安)の悪循環の中で、子どもはますます覇気のない子どもになってしまいます。ひどい場合に は、子どもの性格そのものが萎縮することもあります。
なおす方法は簡単です。子どもをまずほめること。最初は嘘でもかまいません。子どもが何
をしても、ほめるようにします。欠点を見つけたら、なおさらほめるようにします。たとえば鉄棒 が思うようにできないようであれば、「あなたはこの前よりじょうずにできるようになったわね」 と。こうした前向きな姿勢が、やがてお母さんの心をつくりかえ、結果として子どもを伸ばしま す。
子育ての要は、二宮尊徳が言うように、ほめ方と、叱り方にあります。そしてそのバランスは
と言えば、二宮尊徳が言うように、三つほめ、二つ叱るぐらいがよいのです。具体的には、『ほ めて、叱って、ほめて仕上げる』です。特に幼児は叱りっぱなしにしてはいけません。叱ったら、 必ずその後で、「ほら、あなたはちゃんとできるじゃない。あなたはいい子だから」と、ほめて仕 上げます。叱りっぱなしにすれば、子どもは自信をなくし、自らを悪い方向へ追いやってしまい ます。さらに、「あなたはやっぱりダメな子ね」式の、人格攻撃は、タブー中のタブーです。
ただしほめるといっても、子どもの努力や、やさしさにとどめます。頭のよさについては、ほめ
てよい場合とそうでない場合がありますから、慎重にします。子どもの顔やスタイルについて は、ほめないこと。後々、そちらばかりに関心が移ってしまうということに、なりかねません。
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
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ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
あなたの子育てを診断します。
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友情
Q あなたの子どもがまだ、ヨチヨチ歩きをしていたころのことを、思い出してみてください。あな
たはあなたの子どもと、どのように歩いていましたか。
(1)いつも子どもの前を、ぐいぐいと手を引きながら歩いていたように思う。
(2)いつも子どものうしろを歩いていたように思う。
(3)いつも子どもの横を、子どもの歩調にあわせて歩いていたように思う。
A 昔、オーストラリアの友人がこう言った。「親には三つの役目がある。親は、ガイドとして子
どもの前を歩く。保護者として子どものうしろを歩く。そして友として子どもの横を歩く」と。日本 人は、子どもの前やうしろを歩くのは得意だが、友として横を歩くのがヘタ。「私は親だ」という 親意識が強い人ほど、子どもの前をぐいぐいと手を引きながら歩く。おけいこごとでも、勉強で も、何でも親が先に決め、子どもに従わせる。また保護意識が悪いわけではないが、その意識 が強すぎると、過保護になり、子どもをひ弱で自立できない子どもにしてしまう。
大切なことは、子どもの友として、子どもといっしょに歩くこと。英語国では、親子でも、「パパ
はぼくに何をしてほしい?」「お前は、パパに何をしてほしい?」と聞きあっている。そういう謙虚 さが、親子の絆を太くする。
ついでながらイギリスには、こんな格言がある。『子どもには釣竿を買ってあげるより、いっし
ょに釣りにいけ』と。子どもの心をつかみたかったら、子どもの友になる。モノやお金ではない。 日本人は、より高価なものを子どもに買い与えることで、子どもの心をつかんだハズと考えや すいが、これはまったくの誤解。あるいは逆効果。モノやお金で、子どもの心をつかむことはで きない。(正解(3))
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
親意識
Q 子どもと言い争いになったとき、あなたの子どもが、あなたに向かって、やや本気で、「バカ
ヤロー!」と言ったとします。そのとき、あなたは……
(1)日常的に口が悪いことはわかっているので、まったく気にしない。
(2)一応たしなめながらも、気にせず、子どもと冷静に言い争うことができる。
(3)親に向かって暴言を吐くというのは、自分の子どもでも許せない。
A 「私は親だ」という意識を「親意識」という。たとえば子どもに対して、「産んでやった」「育てて
やった」と考える人は多い。さらに子どもをモノのように考えている人さえいる。ある女性(六〇 歳)は私に会うとこう言った。「親なんてさみしいものですね。息子は横浜の嫁に取られてしまい ました」と。息子が結婚して横浜に住んでいることを、その女性は「取られた」というのだ。日本 人はこの親意識が、欧米の人とくらべても、ダントツに強い。長く続いた封建制度が、こうした 日本人独特の親意識を育てたとも考えられる。
この親意識が強ければ強いほど、子どもにとっては居心地の悪い世界になる。が、それだけ
ではすまない。子どもは親の前では仮面をかぶるようになり、そのかぶった分だけ、心を隠 す。親は親で子どもの心をつかめなくなる。そしてそれが互いの間に大きなキレツを入れること になる。
昔は「控えおろう!」と、三つ葉葵の紋章か何かを見せれば、人はひれ伏したが、今はそういう
時代ではない。親が親風を吹かせば吹かすほど、子どもの心は親から離れる。このテストで (3)を選んだ人は、あなたというより、あなたが育った環境に原因があるとみてよい。あなた自 身も、その権威主義的な家庭環境で育てられているはずである。(正解(2))
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
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【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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子育て随筆byはやし浩司
ダイエット
少し油断すると、体重があっという間に七〇キロ近くにまでなってしまう。で、気がつくたびに、
今度はダイエット。こんなことを数年おきに繰り返して、もう一五年になる。
私のダイエット法は、食事を減らすという単純な方法。しかしそのまま減らすと、抵抗力が落
ちるのか、結膜炎など、皮膚病にかかりやすくなる。そこで栄養だけは、別の方法で補給す る。私がよく口にするのは、カロリーメイト(大塚製薬株式会社製)と、アミノバイタル(味の素株 式会社製)。あとは、栄養ドリンク剤とビタミン剤など。食事はライスを減らし、サラダを多くす る。この方法を続けると、一か月ほどで、適正体重の六五キロ前後にまでもどる。
が、問題がないわけではない。私はもともと血圧が低いので、ダイエットをし始めると、血圧
がさがってしまう。上が一〇〇以下、下が六〇前後になることもある。そうなると今度は、頭が 働かなくなる。どこかボンヤリとしてしまう。そこでダイエット中は、水分を多量に補給する。昼 間だけで、二リットル入りのウーロン茶を、二本ほど飲むこともある(計四リットル!)。夏場は とくに飲む。飲んでいないと、頭がすぐボーッとしてしまう。
今、この原稿を書いている日(九月二日)は、体重が六四・五キロ。すこぶる調子はよい。軽
い感じがする。自転車に乗っていても、全身で体をくねらせながら、ペダルをこぐような感じ。だ からますます調子がよくなる。そういう今の状態からみると、体重が七〇キロ(最高で七二・五 キロ)前後だったころの自分が、何とムダなことをしていたかと思う。食べては寝るだけ。体が 重いから、運動もしない。そしてまた食べる……。その繰りかえし。
もっとも本当のところは、今の体重でも、ギリギリ適正体重というところ。計算すると、もう二、
三キロやせなくてはならない。年齢を考えると、もう四、五キロというところか。あまり急激にや せると、みなが心配するので、しばらくはこのままの体重をキープして、しばらくしてから、つぎ のダイエットに移るつもり。
(02−9−2)
参考++++++++++++++++++++++++
(適正体重計算……BM標準体重計算法)
BM=(体重)÷(身長)÷(身長)
40以上 ……肥満(4度)
35〜40 ……肥満(3度)
30〜35 ……肥満(2度)
25〜30 ……肥満(1度)
18・5〜25……正常値
〜18・5以下……やせ
(注、身長はメートル単位。私は166センチだから、1・66となる。)
この計算式でいくと、私は24ということになり、一応、適正体重ということになる。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
子どもが恐怖症になるとき
●九死に一生
先日私は、交通事故で、あやうく死にかけた。九死に一生とは、まさにあのこと。今、こうして
文を書いているのが、不思議なくらいだ。が、それはそれとして、そのあと、妙な現象が現れ た。夜、自転車に乗っていたのだが、すれ違う自動車が、すべて私に向かって走ってくるように 感じた。私は少し走っては自転車からおり、少し走ってはまた、自転車からおりた。こわかった ……。恐怖症である。子どもはふとしたきっかけで、この恐怖症になりやすい。
たとえば以前、『学校の怪談』というドラマがはやったことがある。そのとき「小学校へ行きたく
ない」と言う園児が続出した。あるいは私の住む家の近くの湖で水死体があがったことがあ る。その直後から、その近くの小学校でも、「こわいから学校へ行きたくない」という子どもが続 出した。これは単なる恐怖心だが、それが高じて、精神面、身体面に影響が出ることがある。 それが恐怖症だが、この恐怖症は子どものばあい、何に対して恐怖心をいだくかによって、ふ つう、次の三つに分けて考える。
(1)対人(集団)恐怖症……子ども、とくに幼児のばあい、新しい人の出会いや環境に、ある程
度の警戒心をもつことは、むしろ正常な反応とみる。知恵の発達がおくれぎみの子どもや、注 意力が欠如している子どもほど、周囲に対して、無警戒、無頓着で、はじめて行ったような場所 でも、わがもの顔で騒いだりする。が、反対にその警戒心が、一定の限度を超えると、人前に 出ると、声が出なくなる(失語症)、顔が赤くなる(赤面症)、冷や汗をかく、幼稚園や学校がこ わくて行けなくなる(学校恐怖症)などの症状が表れる。さらに症状がこじれると、外出できな い、人と会えない、人と話せないなどの症状が表れることもある。
(2)場面恐怖症……その場面になると、極度の緊張状態になることをいう。エレベーターに乗
れない(閉所恐怖症)、鉄棒に登れない(高所恐怖症)などがある。これはある子ども(小一男 児)のケースだが、毎朝学校へ行く時刻になると、いつもメソメソし始めるという。親から相談が あったので調べてみると、原因はどうやら学校へ行くとちゅうにある、トンネルらしいということ がわかった。その子どもは閉所恐怖症だった。実は私も子どものころ、暗いトイレでは用を足 すことができなかった。それと関係があるかどうかは知らないが、今でも窮屈なトンネルなどに 入ったりすると、ぞっとするような恐怖感を覚える。
(3)そのほかの恐怖症……動物や虫をこわがる(動物恐怖症)、死や幽霊、お化けをこわが
る、先のとがったものをこわがる(先端恐怖症)などもある。何かのお面をかぶって見せただけ で、ワーッと泣き出す「お面恐怖症」の子どもは、一五人に一人はいる(年中児)。ただ子ども のばあい、恐怖症といってもばくぜんとしたものであり、問いただしてもなかなか原因がわから ないことが多い。また症状も、そのとき出るというよりも、その前後に出ることが多い。これも私 のことだが、私は三〇歳になる少し前、羽田空港で飛行機事故を経験した。そのためそれ以 来、ひどい飛行機恐怖症になってしまった。何とか飛行機には乗ることはできるが、いつも現 地ではひどい不眠症になってしまう。「生きて帰れるだろうか」という不安が不眠症の原因にな る。また一度恐怖症になると、その恐怖症はそのつど姿を変えていろいろな症状となって表れ る。高所恐怖症になったり、閉所恐怖症になったりする。脳の中にそういう回路(パターン)がで きるためと考えるとわかりやすい。私のケースでは、幼いころの閉所恐怖症が飛行機恐怖症 になり、そして今回の自動車恐怖症となったと考えられる。
●忘れるのが一番
子ども自身の力でコントロールできないから、恐怖症という。そのため説教したり、叱っても意
味がない。一般に「心」の問題は、一年単位、二年単位で考える。子どもの立場で、子どもの 視点で、子どもの心を考える。無理な誘導や強引な押しつけは、タブー。無理をすればするほ ど、逆効果。ますます子どもはものごとをこわがるようになる。いわば心が熱を出したと思い、 できるだけそのことを忘れさせるようにする。症状だけをみると、神経症と区別がつきにくい。 私のときも、その事故から数日間は、車の速度が五〇キロ前後を超えると、目が回るような状 態になってしまった。「気のせいだ」とはわかっていても、あとで見ると、手のひらがびっしょりと 汗をかいていた。が、少しずつ自分をスピードに慣れさせ、何度も自分に、「こわくない」と言い きかせることで、克服することができた。いや、今でもときどき、あのときの模様を思い出すと、 夜中でも興奮状態になってしまう。恐怖症というのはそういうもので、自分の理性や道理ではど うにもならない。そういう前提で、子どもの恐怖症には対処する。
(付記)
●不登校と怠学
不登校は広い意味で、恐怖症(対人恐怖症など)の一つと考えられているが、恐怖症とは区別
する。この不登校のうち、行為障害に近い不登校を怠学という。うつ病の一つと考える学者も いる。不安障害(不安神経症)が、その根底にあって、不登校の原因となると考えるとわかりや すい。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+
子どもの分離不安を考える法
子どもが分離不安になるとき
●親子のきずなに感動した!?
ある女性週刊誌の子育てコラム欄に、こんな手記が載っていた。日本でもよく知られたコラム
ニストの書いたものだが、いわく、「うちの娘(三歳)をはじめて幼稚園へ連れていったときのこ と。娘ははげしく泣きじゃくり、私との別れに抵抗した。私はそれを見て、親子の絆の深さに感 動した」と。そのコラムニストは、ワーワーと泣き叫ぶ子どもを見て、「親子の絆の深さ」に感動 したと言うのだ。とんでもない! ほかにもあれこれ症状が書かれていたが、それはまさしく分 離不安の症状。「別れをつらがって泣く子どもの姿」では、ない。
●分離不安は不安発作
分離不安。親の姿が見えなくなると、発作的に混乱して、泣き叫んだり暴れたりする。大声を
あげて泣き叫ぶタイプ(プラス型)と、思考そのものが混乱状態になり、オドオドするタイプ(マイ ナス型)に分けて考える。似たようなタイプの子どもに、単独では行動ができない子ども(孤立 恐怖)もいるが、それはともかくも、分離不安の子どもは多い。四〜六歳児についていうなら、 一五〜二〇人に一人くらいの割合で経験する。親が子どもの見える範囲内にいるうちは、静 かに落ちついている。が、親の姿が見えなくなったとたん、ギャーッと、ものすごい声をはりあげ て、そのあとを追いかけたりする。
●過去に何らかの事件
原因は……、というより、分離不安の子どもをみていくと、必ずといってよいほど、そのきっか
けとなった事件が、過去にあるのがわかる。はげしい家庭内騒動、離婚騒動など。母親が病 気で入院したことや、置き去り、迷子を経験して、分離不安になった子どももいる。さらには育 児拒否、冷淡、無視、親の暴力、下の子どもが生まれたことが引き金となった例もある。子ど もの側からみて、「捨てられるのでは……」という被害妄想が、分離不安の原因と考えるとわか りやすい。無意識下で起こる現象であるため、叱ったりしても意味がない。表面的な症状だけ を見て、「集団生活になれていないため」とか、「わがまま」とか考える人もいるが、無理をすれ ばかえって症状をこじらせてしまう。いや、実際には無理に引き離せば混乱状態になるもの の、しばらくするとやがて静かに収まることが多い。しかしそれで分離不安がなおるのではな い。「もぐる」のである。一度キズついた心は、そんなに簡単になおらない。この分離不安につ いても、そのつど繰り返し症状が表れる。
●鉄則は無理をしない
こうした症状が出てきたら、鉄則はただ一つ。無理をしない。その場ではやさしくていねいに
説得を繰り返す。まさに根気との勝負ということになるが、これが難しい。現場で、そういう親子 を観察すると、たいてい親のほうが短気で、顔をしかめて子どもを叱ったり、怒ったりしている のがわかる。「いいかげんにしなさい」「私はもう行きますからね!」と。こういう親子のリズムの 乱れが、症状を悪化させる。子どもはますます強く被害妄想をもつようになる。分離不安を神 経症の一つに分類している学者も多い(牧田清志氏ほか)。
分離不安は四〜五歳をピークとして、症状は急速に収まっていく。しかしここに書いたよう
に、一度キズついた心は、簡単にはなおらない。ある母親はこう言った。「今でも、夫の帰宅が 予定より遅くなっただけで、言いようのない不安発作に襲われます」と。姿や形を変えて、おと なになってからも症状が表れることがある。
(付記)
●分離不安は小児うつ病?
子どもは離乳期に入ると、母親から身体的に分離し始め、父親や周囲の者との心理的つなが
りを求めるようになる。自我の芽生え、自立心、道徳的善悪の意識などがこの時期に始まる。 そしてさらに三歳前後になると、母親から心理的にも分離しようとするが、この時期に、母子の 間に問題があると、この心理的分離がスムーズにいかず、分離不安を起こすと考えられてい る(クラウスほか)。小児うつ病の一形態と考える学者も多い。症状がこじれると、慢性的な発 熱、情緒不安症状、さらには神経症による諸症状を示すこともある。
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
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| | ・ ・||( どうせ子育てするなら、楽しみましょう! )
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|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
分離不安について、考えてみました
+++++++++++++++++
分離不安(Seperation Anxiety)
ある母親から
「明日9月1日から2学期がはじまるのですが、
うちの子(年少児)は親から離れられず困っています。
1学期も離れると大泣きして離れられませんでした。
どうしたらできるようになるのでしょうか?」
(東京板橋区・UYより)
++++++++++++++++++++++++++
母親は新生児を愛し、いつくしむ。これを愛着行動(attachment)という。これはよく知られた
現象だが、最近の研究では、新生児の側からも、母親に「働きかけ行動」があることがわかっ てきた(イギリス、ボウルビー、ケンネルほか)。こうした母子間の相互作用が、新生児の発育 には必要不可欠であり、それが阻害されると、子どもには顕著な情緒的、精神的欠陥が現れ る。その一例が、「人見知り」。
子どもは生後六か月前後から、一年数か月にかけて、人見知りするという特異な症状を示
す。一種の恐怖反応で、見知らぬ人に近寄られたり、抱かれたりすると、それをこばんだり、拒 否したりする。しかしこの段階で、母子間の相互作用が不完全であったり、それが何らの理由 で阻害されると、「依存うつ型」に似た症状を示すことも知られている。基本的には、母子間の 分離不安(separation anxiety)は、こうした背景があって、それが置き去り、迷子、育児拒否的 な行為(子どもの誤解によるものも含む)などがきっかけによって起こると考えられる。
分離不安は、私の経験でも、年中児(満五歳児)、年長児(満六歳児)で、一五〜二〇人に一
人程度の割合で起こることがわかっている。症状にも軽重があり、また発症する場所などもそ れぞれで、この数字は、あくまでも推計である。親の顔や姿が見えなくなっただけで、ギャーッと ものすごい形相で追いかける子どももいれば、待ち合い場所に母親が現れなかったときなどに 混乱状態になる子どももいる。
症状は、(1)突発的に興奮状態になり、攻撃的に親のあとを追いかけるプラス型、(2)混乱
状態になり、オドオドとしたり、サメザメと泣くマイナス型に分けて考える。全体に半々と私は見 ている。
対処方法は、子どもの恐怖症に準じて、対処する。無理をしても意味がない。無理をすれ
ば、かえって恐怖心を増長させ、症状をこじらせる。そのこじらせた分だけ、立ちなおりが遅れ る。また強い指示を与えて、子どもにきびしく接すると、一時的に症状が消えたように見えるこ とがある(仮面治癒)。しかし症状が消えても、治ったわけではない。症状が、子どもの心の奥 にもぐったとみる。恐怖症と同じように、簡単には治らない。ばあいによっては、数年単位で経 過と様子をみる。自意識が発達し、セルフコントロールできるようになると、分離不安による表 面的な症状は、急速に消失する。その時期は満六歳以後とみる。
恐怖症もそうだが、この分離不安による発作的症状は、おとなになってからも残ることが多
い。ある女性(四〇歳)はこう言った。「今でも夫の帰りが、少し遅くなっただけで、言いようのな い不安感に襲われます」と。分離不安というのは、そういうもの。
(02−9−1)※
+++++++
追記
分離不安になったら、治そうという考えは捨て、できるだけ子どもと行動をともにする。家庭で
は絶対的な安心感(疑いをいだかない安心感)を与えることに注意する。Ca、Mgの多い食生活 にこころがけるだけでも、興奮状態はかなり軽減されるので、食生活を改善することも忘れて はならない。
親が子育てで失敗しておきながら、子どもを治すという発想は、親の身勝手でしかない。そうい
う視点で、この問題はみること。泣き叫んで幼稚園へ行くのを拒否するようであれば、行かなけ ればよい。「行かねばならない」という、発想を修正する。が、どうしても行かせたいなら、一緒 に幼稚園へ行けばよい。幼稚園の先生によっては、「集団に慣れさせます」とか言って、無理 に引き離し、無理に子どもたちの中に入れようとする先生もいる。そういうときは事情をていね いに話し、ほかの子ども以上に、心温かいケアを頼むようにする。とにかく無理をしないが、原 則である。繰り返すが、一度キズついた心はそんなに簡単には治らない。またそのキズは、何 らかの形で、一生残る。決して安易に考えてはいけない。
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■Hiroshi Hayashi, Japan
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
9・11 ……蜆塚幼稚園
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
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☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
ツ <<
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
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件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-12-1
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(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 347人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 78人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−12号(107)
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by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
⊂OJO⊃
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≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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今日のテーマ、「気負い」(Should we be good parenets?)
【1】世界の子育て格言(Words of Wisdom)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】子育て随筆byはやし浩司(How to do parenting)
【4】随筆(Essays)
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【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
(よいこのくに(学研)付録、母のくにの巻頭言用に書いた原稿より、転載)
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父母は習慣の教師なり
名言から学ぶ子育て(最終回)
一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。(福沢諭吉)
1835ー1901、明治の啓蒙思想家。慶応大学の創始者。『学問のすすめ』の著者。
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私は山歩きが好きで、よく女房と二人ででかけます。そこで見た光景。一人の母親が数人の
子どもと歩きながら、たぶん昼食の時にできたゴミだと思うのですが、そのゴミの入った袋を、 道端の草むらの中に押し込むようにして、捨てていました。
最近ではこういう人は少なくなりましたが、しかしまだなくなったわけではありません。それだ
けによけいにショックで、私は思わず呼び止めて注意したい衝動にかられました。
かわいそうなのは、その子どもたちです。そういう母親の様子を見ながら、子どもはそういう
行為をあたり前の行為として、身につけてしまいます。いつか子ども自身も平気でゴミを捨てる ようになるかもしれません。かく言う私にも、こんな経験があります。
オ−ストラリアで生活していた時のことです。女友だちと、ある程度までは親しくなれるのです
が、ある一定のところまでくると、互いの不協和音がギシギシと音をたて始めるのです。しばら くすると、理由がわかりました。何だかんだと言っても、私の体の中には、日本古来の男尊女 卑の感覚が身についてしまっていたのです。少し親しくなると、「おい、お茶!」式の命令を、女 友だちにしてしまっていました。オーストラリアでは、たとえ夫でも、そういう言い方はしません。 食後の後でも、食器洗いはむしろ夫の仕事になっています。生活習慣が、天と地ほど、互いに 違っていました。福沢諭吉は、『父母は習慣の教師なり』と言っていますが、多分彼も外国で私 と同じような経験をしたのではないかと思います。
そこで教訓。よく母親懇談会の席などで、子どものしつけが話題になりますが、こと子どもの
しつけに関しては、その責任はまず第一に、お父さん、お母さんにあります。人から安易にもの を借りない。借りたものは返す。人の世話になったら、必ず礼をする、など。あるいは人の悪口 は言わない。グチを言わない。人をねたまない、など。価値観や人生観、さらには死生観も、そ れに含まれます。こうした生活の基本的なものの考え方については、子どもは親から学びま す。
しつけと言っても、国や時代が変われば変わるというようなものは、しつけとは言いません。
たとえば箸の持ち方だとか、靴の脱ぎ方など。じょうずにできれば、それに越したことはありま せんが、少なくとも、『これがしつけだ』と、大上段に構えなければならないことではありません。 またそれができないからといって、しつけが悪いということにはなりません。
さらにこの時期一度身についたしつけなり、習慣は、以後その子どもを一生支配すると言っ
ても、過言ではありません。よいしつけや習慣なら、それで問題はありませんが、悪いしつけや 習慣だと、そのために子どもが一生の間、悩んだり苦しんだりすることになります。
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ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
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【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
過干渉
Q あなたとあなたの子どもがいるところで、園か学校の先生が、あなたの子どもに、「夏休み
はどこかへ生きましたか?」と声をかけてきました。そのときあなたは……。
(1) 子どもがちゃんと答えられるか、心配になり、子どもの様子を見守る。
(2) 先生と子どもの会話に割って入ることが多い。「おじいちゃんのところへ……」と。
(3) 先生と子どもの会話を、安心して子どもに任すことができる。親は聞き役に回る。
A うるさいことを過干渉と誤解している人がいるが、口うるさい程度なら、それほど子どもに影
響はない。過干渉が過干渉として問題になるのは、(1)親側に、情緒的な未熟性があるとき。 親の気分で、子どもに甘くなったり、反対に極端にきびしくなったりするなど。とらえどころのな い親の気分は、子どもの心を不安にする。ばあいによっては、子どもの心を内閉させ、さらに ひどくなると萎縮させる。年中児(満五歳児)でも、大声で笑えない子どもは、一〇人のうち、一 〜二人はいる。親が子どもを過干渉にする背景には、子育て全体にわたる不安や不満があ る。そしてその背景には、何らかの「わだかまり」がある。望まない結婚であったとか、望まない 出産であったとかなど。妊娠時の心配や不安、さらには生活苦や夫への不満がわだかまりに なることがある。このわだかまりが姿を変えて、子どもへの過干渉になる。
言いかえると、子どもに過干渉を繰り返すようであれば、そのわだかまりが何であるかを知
る。問題はわだかまりがあることではなく、そのわだかまりに気がつかないまま、わだかまりに 振りまわされること。同じパターンで同じ失敗を繰り返すこと。わだかまりは、あなたの心を裏 からあやつる。これがこわい。しかしわだかまりは、それに気づけば、やがて時間が解決してく れる。(正解(3))
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気負い
Q 不幸にして不幸な家庭、恵まれない家庭環境に育った人ほど、「いい家庭をつくらなければ
ならない」「いい家族をつくろう」という気負いが強くなります。あなたは……
(1) いつも強い気負いを感じ、その重圧感につぶれそうになることがある。
(2) 親としての責任感はあるが、ごく自然な形で、子育てができる。
(3) 親としての自分を強く感じ、子どもの前では、自分を飾ったりすることがある。
A 子育ては本能ではなく、学習によってできるようになる。たとえば一般論として、人工飼育さ
れた動物は、自分では子育てができない。「子育てのプログラム」、つまり「親像」が脳にインプ ットされていないからである。人間とて例外ではない。親に育てられたという経験があってはじ めて、自分も親になったとき、子育てができる。
ある日一人の子ども(中二男子)が、頬に、大きなアザをつくってきた。「どうしたの?」と聞く
と、「親父に殴られた」と。そこで父親に会って話を聞くと、父親はこう言った。「学校の先生から 電話があって、何でもうちのセガレが、借りたCDを返さなかったというじゃないですか。オレは そういうまちがったことが大嫌いでね。だから殴った」と。
親としてある程度の気負いをもつのは、当然のことである。しかしその気負いが強過ぎると、
親も疲れるが、子どもも疲れる。そしてその疲れが、やがて親子の間に、キレツを入れる。… …というより、愛情豊かで、恵まれた環境の中で育てられた人のほうが少ない。みな、何らか のキズを負っている。しかし問題はそういうキズがあるということではなく、そういうキズに気が つかないまま、それに振りまわされること。よい例が「虐待」。子どもに虐待を繰り返す親は、自 分も子ども時代に虐待を受けた経験をもっていることが多い。これを世代連鎖とか、世代伝播 とかいう。それがこわい。(正解(2))(13,14)
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「ファミリス」9月号より転載
(アンケート部は、どうか、本誌をお読みください。)
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ママ診断(4)
あなたは気負いママ?
●気負いが強いと子育てで失敗しやすい
「いい親子関係をつくらねばならない」「いい家庭をつくらねばならない」と、不幸にして不幸な
家庭に育った人ほど、その気負いが強い。しかしその気負いが強ければ強いほど、親も疲れ るが子どもも疲れる。そのため結局は、子育てで失敗しやすい……。
●子育ては本能ではなく学習
子育ては本能ではなく、学習によってできるようになる。たとえば一般論として、人工飼育され
た動物は、自分では子育てができない。「子育ての情報」、つまり「親像」が、脳にインプットさ れていないからである。人間とて例外ではない。「親に育てられた」という経験があってはじめ て、自分も親になったとき子育てができる。こんな例がある。
●娘をどの程度抱けばいいのか?
一人の父親がこんな相談をしてきた。娘を抱いても、どの程度、どのように抱けばよいのか、
それがわからない、と。その人は「抱きグセがつくのでは……」と心配していたが、彼は、彼の 父親を戦争でなくし、母親の手だけで育てられていた。つまりその人は父親というものがどうい うものなのか、それがわかっていなかった。しかし問題はこのことではない。
●だれしも心にキズをもっている
だれしも、と言うより、愛情豊かな家庭で、何不自由なく育った人のほうが少ない。そんなわ
けで多かれ少なかれ、だれしも、何らかのキズをもっている。問題は、そういうキズがあること ではなく、そのキズに気づかないまま、それに振りまわされること。よく知られた例としては、子 どもを虐待する親がいる。
このタイプの親というのは、その親自身も子どものころ、親に虐待されたという経験をもつこと
が多い。いや、かく言う私も団塊の世代で、貧困と混乱の中で幼児期を過ごしている。親たちも 食べていくだけで精一杯。いつもどこかで家庭的な温もりに飢えていた。そのためか今でも、 「家庭」への思いは人一倍強い。が、悲しいことに、頭の中で想像するだけで、温かい家庭とい うのがどういうものか、本当のところはわかっていない。だから自分の息子たちを育てながら も、いつもどこかでとまどっていた。たとえば子どもたちに何かをしてやるたびに、よく心のどこ かで、「しすぎたのではないか」と後悔したり、「してやった」と恩着せがましく思ったりするなど、 どこかチグハグなところがあった。
ただ人間のばあいは、たとえ不幸な家庭で育ったとしても、近くの人たちの子育てを見たり、
あるいは本や映画の中で擬似体験をすることで、自分の中に親像をつくることができる。だか ら不幸な家庭に育ったからといって、必ずしも不幸になるというわけではない。
●つぎの世代に不幸を伝えない
子どもに子どもの育て方を教えるのが子育て。「あなたが親になったら、こういうふうに子ども
を育てるのですよ」「こういうふうに子どもを叱るのですよ」と。これは子育ての基本だが、しかし 気負うことはない。あなたはあなただし、あなたの子どももいつかあなたを理解するようにな る。そこで大切なことは、たとえあなたの過去が不幸なものであったとしても、それはそれとして あなたの代で切り離し、つぎの世代にそれを伝えてはいけないということ。その努力だけは忘 れてはならない。
●肩の力を抜く
このテストで高得点だった人は、一度自分の過去を冷静に見つめてみるとよい。そして心のど
こかに何かわだかまりがあるなら、それが何であるかを知る。親とけんかばかりしていたとか、 家が貧しかったとか、そういうことでもわだかまりになることがある。この問題だけはそのわだ かまりが何であるかがわかるだけでも、半分は解決したとみる。そのあと少し時間がかかるか もしれないが、それで解決する。
(つづきは、「ファミリス」本誌のほうで!)
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/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
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【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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行きつくところまで行く
●底なしの悪循環
子育てが悪循環に入ると、「以前の状態のほうがまだよかった」ということを繰り返しながら、
子どもの状態はますます悪くなる。この状態になると、親がそれをなおそうと思えば思うほど、 すべてが裏目、裏目と出る。実際にあったわけではないが、たとえば……
ある夜、娘(中一)が、ある夜遅く、帰ってくる。父親がはげしくしかる。しばらくして娘は、それ
に反発して、家出。親はコンビニの前でたむろする娘をさがしだし、娘を連れてかえる。またし かる。だれかに説教してもらう。が、しばらくすると、再び、家出。今度はどこへ行ったかわから ない。そこで警察に連絡する。やっと居場所はわかったものの、娘はだれの子ともわからない 子どもを妊娠していた……と。
こうなるには理由がある。つまり親はそのつど「今の状態は最悪」と思う。それ以上、悪い状
態はないと思う。だからそれ以上悪くなることはないと思う。しかしそれは誤解。誤解というの は、崖の下に、別の崖があることを知らないことをいう。知らないから、その崖が最後の崖だと 思う。だからその崖っぷちでふんばっている子どもを、さらにつぎの崖につき落してしまう。つき 落しながら、その意識すらない。こんな例がある。
●ある家庭内暴力
断続的に遅刻や欠席を繰り返していた子ども(小五男児)がいた。母親は何とか、息子を学
校へ行かせようとした。「このままではあんたはダメになってしまう」「お母さんも苦しい」「がんば って」「どうして行けないの」と。しかしこうした一言一言が、子どもの心をつき刺した。で、ある 日から、子どもは学校に行かなくなってしまった。その朝、トイレに逃げたが、母親はドライバー で、ドアをとりはずした。泣き叫ぶ子どもを無理やり、車に押し込んだ。が、結局、その日は、子 どもは学校を休んだ。
そこで母親は病院へ連れていき、医師と相談した。もちろん学校の先生とも相談した。「勉強
が遅れるといけないから」という理由で、家庭教師もつけた。しかしそこで症状が止まったわけ ではない。不登校が一か月、二か月とつづいた。そこで私に相談があった。私は、「最低でも 三か月は何も言ってはいけない。何をしてもいけない。勉強の話は何もしてはいけない」と告げ た。
しかしこのタイプの母親には、一か月どころか、一週間でも長い。そこで一週間目に学校へ
連れていった。子どもはギャーギャーと泣いて、それに抵抗した。が、その日を境に、子どもは 家庭教師をも拒絶するようになってしまった。
が、それですんだわけではない。親子の騒動は、さらにはげしくなった。なるにつれて、子ども
はやがて夜と昼を逆転させ、いつも昼過ぎに起き、寝るのはいつも朝方になってからだった。 はじめのころは風呂に入っていたが、ある夜、深夜に風呂に入ったことを父親にとがめられる と、その日を境に、風呂にも入らなくなってしまった。親が何かを言おうものなら、はげしい暴力 でそれに答えた。ものを投げつけることもあった。そのとき子どもは小学六年生になっていた が、体はすでに母親より大きくなっていた。つまり母親の手には負えなくなっていた。
父親がいたが、家庭のことは母親に任せっきり。そして問題が起きるたびに、父親は「子ども
はこうなったのは、お前の責任」と、母親を責めた。こういう状態が、ますます子どもの状態を 悪くした。で、父親が気がついたときには、……というのも、子どもは父親の前だけでは、おと なしくしていたし、母親は母親で、あとで「告げ口をした」と、子どもに乱暴されるのがこわくて、 父親には、何も話していなかったので……、父親ですら、手に負えない状態になっていた。母 親は家中のすべてのガラス戸をはずした。子どもが手にとって投げそうなものは、すべて処分 した。ガランとした部屋で、やわらかいクッションのようなものだけが並ぶようになった。母親は パートの仕事をやめ、父親も、仕事を変えた。
●崖の下に、さらに別の崖
このケースも含めて、その下に別の崖があることを知らない人に、私のような部外者が、あ
れこれアドバイスをしても、ムダ。実際、今まで、私のアドバイスをまともに聞いてくれた人は、 ほとんどいない。どの親も、「うちの子にかぎって……」「まさか……」と思いつつ、つぎの崖に 落ちていく。そしてやがて行きつくところまで行く。にっちもさっちも行かなくなる。あとで私が、 「こうなることは私にはわかっていました」と言うと、ある父親はこう叫んだ。「わかっていたら、 どうしてもっとはっきりと、言ってくれなかったのだ!」と。私は言ったつもりだったが、聞く耳を みたなかったのは、父親のほうだった。
●結局は行きつくところまで……
こうした悪循環を感じたら、打つ手はただ一つ。「今の状態をそれ以上悪くしないことだけを
考えて、半年単位で様子をみる」。そして「あきらめるべきことは、あきらめる」。そのあきらめ が早ければ早いほど、子どもも早く立ちなおる。「まだ、何とかなる……」「こんなはずではな い」「どうしてうちの子だけが……」と、親が思っている間は、子どもは立ちなおることはできな い。そのきっかけすらつかむことができない。それはちょうど肺炎で高熱を発している子ども を、無理にベッドから引きずり出して、顔を洗わせたり、風呂へ入れるようなものだ。もっとも風 邪にせよ、肺炎にせよ、外から見て症状がわかる。長くつづいても、一〜二週間でその症状は 消える。しかし心の風邪や心の肺炎は、そうはいかない。外からは症状は見えない。そしてそ の病状は、数か月(数か月でも短いほうだが……)単位で、推移する。
本当に、因果な仕事だ。いや、私のしていることが、だ。もっとも仕事といっても、過去におい
て、無数の子育て相談を受けながら、私は一円の謝礼も、報酬も受け取ったことはない。ない が、私は「仕事」と考えている。私にはその子どもの問題や、将来が手に取るようにわかる。わ かるが、その私を、親は信じない。だから私は言うべきことは言いながらも、別の心で、「どう ぞ、ご勝手に」と思う。またそう思わなければ、とてもやりきれない。親に向かって、へたに、「も うあきらめなさい」などと言おうものなら、「他人の子どものことだから、何だって言えますよ」と 言われる。実際、「他人の子どものことだと思って、よくもまあ、言いたいことを言うもんだ」と怒 った母親がいた。
ここに書いた問題は、ほぼどの人にも当てはまる問題だといってもよい。しかしだれも、自分
のことだとは思わない。この文章を読んでいるあなただって、ひょっとしたらそうだ。しかし私は あえて言う。この問題は、あなた自身の問題なのだ。たとえ今は無事でも、必ずいつかあなた の問題になる。あるいは過去において、あなたの問題だったかもしれない。この日本では、多 かれ少なかれ、この問題から離れて子育てはできない。日本の社会そのものが、そういうしく みになっている!
(02−9−4)
アドバイス……子どもの心にからむことで、何か問題が起きたときの鉄則は、ただひとつ。「治
そう」とか「直そう」とは、思わないこと。「今の状態をより悪くしないことだけ」を考えて、現状を 維持する。そして半年単位、一年単位でものを考える。親があせればあせるほど、またなおそ うと何かをすればするほど、症状はこじれる。そして一度こじれると、あとは底なしの悪循環の 世界に入る。
この原稿を書いている最中にも、ある母親(三重県新宮市)から電話がかかってきた。そして
息子(小二)が、ますます自分勝手になってきたが、どうしたらようかという相談だった。このケ ースでも、「なおそう」と思うのではなく、「今の状態をより悪くしないことだけを考えなさい」とアド バイスした。そして「半年単位で、半年前よりは、少しはよくなったというふうにして、子どもを導 いていきなさい」と。この段階で、あせってなおそうと、無理をすればするほど、逆効果。「五年 かかって失敗した子育ては、五年かけてなおす。一〇年かかって失敗した子育ては、一〇年 かけてなおす」が、原則。子どもの心というのは、そういうもの。そういう前提で対処する。
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|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
日本人と民主主義
●騒音
日本人ほど、騒音に無頓着な民族はいない? 私が住むこの地域は、一応、第二種住宅地
域ということになっているが、早朝から深夜まで、その騒音が絶えない……。
まず朝、五時xx分、きっちりとその時刻に、近所の隣人が、雨戸を開ける。ふつうの開け方
ではない。いっせいに、勢いよく、ガラガラ、ガラガラと開ける。ここに住むようになってから、二 五年間、私たち夫婦は、春夏秋冬、毎朝一度、その音で目をさまされる。
少し時間がたつと、このところ、隣の空き地が、下水道工事の集結場になっていて、工事の
男たちがやってきて、あれこれ作業を始める。昨日は、あの削岩機で、バリバリと何かを削っ ていた。ものすごい音だった。窓をしめても、家中のカベがガタガタ揺れる感じだった。で、その ころになると、前の隣人が、趣味の宝石の研磨を始める。歯科医院で歯を削られるような音 だ。しかもその研摩を、プレハブの小屋の中でするから、ちょうど全体として、ギターの箱のよう な共鳴作用を引き起こす。ものすごい音だ。その騒音がガリガリ、ガリガリと、終日、断続的に つづく。(「こういう住宅地で、宝石の研磨などしていいのかなあ」と思いつつ、こちらも同じく二 五年が過ぎた……。)
もちろん道路を走る車の騒音も聞こえる。五〇メートルくらい離れたところが、大通りになって
いて、そこをひっきりなしに、車が走る。ふつうの車はそれほど気にならないが、暴走族が乗る ような改造車だと、それこそバスンバスンと腹に響くような低周波振動が響いてくる。そうそう道 路をはさんで西隣のアパートに、最近一人の学生が入ったらしい。その友人らしき男が、とき おり、その種の車でやってくる。これもけっこう、うるさい。
が、それだけではない。断続的に、物干し竿売りや、ワラビ餅売りがやってくる。これがスピ
ーカーの音量を最大限にして、あの声を流す。ほかに粗大ゴミ回収業者、オートバイ回収業者 など。もっともこれは日中の一時期だから、そのときをやり過ごせば、何とかなる。
私は部屋にこもって、こうして文書を書くのが仕事(?)のようになっているから、こうした騒音
は、つらい。いやいや、最近は、夜中だって、騒音(?)が消えることはない。数軒前の隣人の 飼い犬がこのところ、急にボケだして、一晩中、グニャーグニャーと、おかしなうめき声をあげ ている。それがちょうどさかりのついた雄ネコのような声に聞こえる。私の家はともかくも、近所 の人たちは、さぞかし眠られない毎日を過ごしていることだろう。
●騒音の精神的ルーツ
そこで私は考える。こうした日本人独特の無頓着さは、いったいどこから生まれるのか、と。
公共精神ということになると、少なくとも、このあたりの人たちは、自分のテリトリーの範囲のこ とは大切にするが、しかし一歩、その範囲を離れると、何もしない。たとえば私がここに住むよ うになって、この二五年間、近所の空き地のゴミ拾いをしているのは、私だけ。このあたりは元 公務員の人たちが、優雅な年金生活をしている。しかしそういう人たちがゴミ拾いしているの を、私は見たことがない。そういう意味では、みんな、自分勝手。この勝手さは、いったいどこ からくるのか? (いや、実のところ、私も、あちこちの人に迷惑をかけているかもしれないの で、偉そうなことは言えない。それに気がつかないのは、私だけかもしれない。もしそうなら、近 所のみなさん、ごめんなさい。)
アメリカやオーストラリアと比較するのもヤボなことだが、欧米では、その地域の景観すら、地
域住民がたがいに守りあっている。その地域全体の家の形のみならず、屋根や家の色まで統 一しているところも少なくない。自分の家だけ芝生を伸び放題にしておくことなど、言語道断。オ ーストラリアでも、そうだ。ある日、友人がこう言った。「(土地の値段は安いので)、いくらでも土 地は買えるが、しかし管理がたいへんだから、適当な広さがあればいい」と。自治体ぐるみで 看板の設置を規制しているところも多い。あるいは看板の色を規制しているところも多い。先 日、アメリカから帰ってきた二男ですら、クモの巣のように空をおおう電線を見て、こうこぼし た。「アメリカでは考えられない」と。いわんや、騒音をや! 基本的なところで、考え方がまっ たく違う。
日本人に公共心がないのは、日本の社会制度にもよる。明治以来、あるいはそれ以前か
ら、「教育」と言えば、「もの言わぬ従順な民づくり」が、基本になっている。日本は奈良時代の 昔から、現在にいたるまで、カンペキな官僚主義国家である。今の今でも、日本が民主主義国 家だと思っているのは、日本人だけ。ウソだと思うなら、一度、外国に住んでみることだ。日本 でいう民主主義は、彼らがいう民主主義とは、まったく異質なものであることがわかる。この日 本では、「国あっての民」と考える。国民(この「国民」という漢字すら、それを表しているが… …)、は、国の道具でしかない。一方、欧米では、フランス革命以来、「民あっての国」と考え る。この違いは大きい。たとえばこんなことがある。
南オーストラリア州にある友人の家へ遊びに行ったときのこと。ボーダータウンという小さな
田舎町だが、その町を案内しながら、友人がいちいちこう説明してくれた。「ヒロシ、あの道路 整備に、税金を一二〇〇万ドル使った。しかし経済効果は、七〇〇〇万ドルしかない。税金の ムダづかいだ。いいか、ヒロシ、それだけの税金を使うなら、穀物倉庫を作り変えたほうがい い。経済効果は、二倍以上になる」と。こうした会話を、私はこの日本で聞いたことがない。い や、反対に、あってもなくてもよいような高速道路ばかりつくり、一方、住民は、「作ってもらっ た」「作ってもらった」と喜ぶ。こうした日本人の意識が、一八〇度ひっくりかえるためには、この 日本では、まだ五〇年はかかる。あるいはもっとかかる?
●そろそろ意識を変えるべきとき?
さて騒音の話。かく言う私も、こうした騒音に耐えて、二五年になる。あるいは子どものころか
ら、「生活」というのは、そういうものだと思い込まされている。しかし、もうそろそろ、日本人も 意識を変えるべきときにきているのではないか。
「社会は私たちがつくるのだ」「国は私たちがつくるのだ」という意識である。もうひとつ、つい
でに言わせてもらうなら、「教育は私たちがつくるのだ」という意識もある。何でもかんでも、一 方的に国から与えられるだけというのでは、あまりにもさみしいのではないか。あまりにも受け 身すぎるのではないか。日本人が周辺の騒音に無頓着なのも、そのひとつということになる。 教科書も制度も、中身も。そんな国は、民主主義国家ではない。またそんな国では、民主主義 など、育たない。ちがうだろうか?
(02−9−3)※
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
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│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■Hiroshi Hayashi, Japan
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
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Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-14
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡 ♪♪♪……
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 448人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 77人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−14号(108)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
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≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
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Hiroshi Hayashi, Japan■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
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メニュー
今日のテーマ、義父問題(Father -in-Law)
【1】考えてみよう(Let's think!)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】義父問題(Father -in-Law)
【4】子育て随筆(Essays)
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δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
みなさんからのメール
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おかげさまで、毎回少しずつですが、読者の
方がふえています。講演会においでくださっ
た方や、本の読者の方など、さまざまですが、
皆さんのご紹介の方も多いようです。改めて
お礼申しあげます。これからもよろしくお願
いします。ありがとうございます。
++++++++++++++++++++
E−マガのほうへ届いたメールを、ここに掲
載します。掲載許可をいただいていませんが、
勝手にこうして掲載することをお許しくださ
い。
++++++++++++++++++++
●件名:はじめまして
本文:浜松市のK町に住むKMと申します。
現在43歳。
中日新聞の連載で紹介されていた子育て最前線のあなたへを読みました。
よろしくお願いします。
●件名:ホームページを見て
本文:私も同じ22年生まれ。子育てが楽しかったので、遠く離れた子供たちへ感謝の意をこめ
て、小さいころのことを、書きとめておこうと、こんな人間も他にいるのかなと、アクセスしたとこ ろ、はやしさんのホームページにぶつかりました。3時間たっぷり楽しく読ませていただきまし た。
ありがとうございました。
御著書もまた読ませてください。
沖縄県N市S町
FT
●件名:こんにちは
本文:先日メールした北海道のTYです。興味があるので読みたいです。
●件名:初めまして
本文: はやし先生のホ−ムペ−ジは、以前から読ませていただいておりましたが、メ−ルマ
ガジンは今日初めて申し込みました。今から楽しみです。
●件名:講演会いいお話でした。
本文:講演会を聞いたものです。とてもいいお話で時間が経つのがとても早く感じられました。
中日新聞の「子供の世界」が大好きでよく読ませて頂いていました。生のお話を聞けてとてもう れしかったです。なかなか先生の言うような親にはなれそうにもありませんが、これからメルマ ガ楽しみにして、少しでも自分の子育ての軌道修正をしたいと思います。
(以上、原文のまま)
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子どもに心を洗ってもらおう!
私のような、もともと性格のゆがんだ男が、かろうじて「まとも?」でいられるのは、「教える」と
いう立場にあるからだ。子ども、なかんずく幼児に接していると、その純粋さに毎日のように心 を洗われる。何かトラブルがあって、気分が滅入っているときでも、子どもたちと接したとたん、 それが吹っ飛んでしまう。よく「職場のストレス」を問題にする人がいる。しかし私のばあい、職 場そのものが、ストレス解消の場となっている。
その子どもたちと接していると、ものの考え方が、どうしても子ども的になる。しかし誤解しな
いでほしい。「子ども的」というのは、幼稚という意味ではない。子どもは確かに知識は乏しく未 経験だが、決して幼稚ではない。むしろ人間は、おとなになるにつれて、多くの雑音の中で、自 分を見失っていく。醜くなる人だっている。「子ども的である」ということは、何ら恥ずべきことで はない。とくに私のばあい、若いときから、いろいろな世界をのぞいてきた。教育の世界や出版 界はもちろんのこと、翻訳や通訳の世界も経験した。いくつかの会社の貿易業務に携わったこ ともあるし、医学の世界をかいま見たこともある。しかしこれだけは言える。園や学校の先生に は、心のゆがんだ人は、まずいないということ。少なくとも、ほかの世界よりは、はるかに少な い。
そこで「よい先生」論である。いろいろな先生に会ってきたが、目線が子どもと同じ高さにいる
先生もいる。が、中には上から子どもを見おろしている先生もいる。このタイプの先生は妙に 権威主義的で、いばっている。そういう先生は、そういう先生なりに、「教育」を考えてそうしてい るのだろうが、しかしすばらしい世界を、ムダにしている。それはちょうど美しい花を見て、それ を美しいと感動する前に、花の品種改良を考えるようなものだ。昔、こんな先生がいた。ことあ るごとに、「親のしつけがなっていない」「あの子は問題児」とこぼす先生である。決して悪い先 生ではないが、しかしこういう先生に出会うと、子どもから明るさが消える。
そこで子どもと先生の相性があっているかどうかを見分ける、簡単な方法……。子どもに紙
とクレヨンを渡して、「園(学校)の先生と遊んでいるところをかいてね」と指示する。そのとき子 どもがあれこれ先生の話をしながら、楽しそうに絵をかけばよし。そうでなく、子どもが暗い表 情になったり、絵をかきたがらないようであれば、子どもと先生の相性は、よくないとみる。もし そうであれば、この時期はできるだけ早い機会に、園長なら園長に相談して、子どもと先生の 関係を調整したほうがよい。
(617)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
あなたの子育て診断
++++++++++++++++++++++
●学歴信仰 Q このところあなたの子どもの学力が伸び悩んできました。今のままでは,学校
の授業についていけないかもしれません。そういうときあなたは……。 (1) 子どももがんばっ ているようなので、子どもを責めても意味がないと思う。 (2) 言いようのない不安にかかれ、 自分の子どもが落ちこぼれるのではと心配になる。 (3) 子どもを側面から支えるのは、親の 務め。子どもの立場で考える。 +++++++++++++++++++++ A 「学歴 信仰はもうない」という人もいる。この日本、公的な保護を受ける人は徹底的に受け、そうでな い人は受けない。そういう不公平を親たちは毎日肌で感じている。だから親はこう言う。「何だ かんだといっても、結局は学歴ですよ」と。信仰とはよくいったもので、価値観の衝突は、えてし て互いの間に大きなキレツを入れる。
一方アメリカでは、入学後の学部変更は自由。大学の転籍すら自由。勉強したい学生は、よ
り高度な勉強を求めて、大学間を自由に転籍している。しかもそれが今、国際間でもなされ始 めている。日本でもそういう時代が、すぐそこまでやってきている。少なくともこれからは学歴 や、地位、それに肩書きをぶらさげて生きるような時代ではない。
それはさておき、ここで(2)を選んだ人は、あなたの学歴信仰が今、あなたと子どもの間に
大きなキレツを入れ始めていないかを疑ってみる。価値観の衝突というのはそういうもので、キ レツ程度ならまだしも、それがやがて断絶ということにもなりかねない。実のところ今、中高校 生でも、親子が尊敬しあい、楽しく会話をしあっている子どもなど、さがさなければならないほ ど、少ない。約八〇%の中高校生が、「父親のようになりたくない」(七九%)、「母親のようにな りたくない」(七二%)と答えている(平成一〇年「青少年白書」)。学歴はあれば便利なものだ が、親子関係を犠牲にするほどの価値はない。(正解(1)(3)) ++++++++++++ ++++++++++++++++++++++++++++
●溺愛 Q あなたは、将来、あなたの子どもとどういう関係になることを望んでいますか。あな
たの子どもが結婚をして、子ども(孫)をもったときのことを考えてみてください。 (1) 私の子 どもは生涯、私の力を必要とするだろうから、いつまでも力になってやる。 (2) 子育ての目標 は、子どもの自立。それがすんだら老後は私の人生を思う存分、生きる。 (3) 私は人一倍、 愛情が深い親だと思う。私の愛と人生を、子どもに死ぬまで注ぎたい。 +++++++++ +++++++++++++ A 親が子どもに感ずる愛に は、三種類ある。本能的な愛、代償的な愛、それに真の愛である。ここでいう代償的な愛という のは、自分の心のすき間を埋めるために子どもを愛することをいう。一方的な思い込みで、相 手を追いかけまわすような、ストーカー的な愛を思い浮かべればよい。相手のことは考えない、 もともとは身勝手な愛。
真の愛はさておき、このうち本能的な愛や代償的な愛に溺れた状態を、溺愛という。たいて
いは親側に情緒的な未熟性や精神的な問題があって、そこへ夫への満たされない愛、家庭不 和、騒動、家庭への不満、あるいは子どもの事故や病気などが引き金となって、親は子どもを 溺愛するようになる。
溺愛児は親の愛だけはたっぷりと受けているため、過保護児に似た症状を示す。(1)幼児
性の持続(年齢に比して幼い感じがする)、(2)人格形成の遅れ(「この子はこういう子だ」とい うつかみどころがはっきりしない)、(3)服従的になりやすい(依存心が強いわりに、わがままで 自分勝手)、(4)退行的な生活態度(約束や目標が守れず、生活習慣がだらしなくなる)など。 全体にちょうどひざに抱かれておとなしくしているペットのような感じがするので、私は「ペット 児」(失礼!)と呼んでいる。柔和で、やさしい表情をしているが、生活力やたくましさに欠ける など。(正解(3))
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
--□---`○_oOO%__------凵---
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
今日の問題……義父問題
+++++++++++++
義父問題
プロローグ
子どもの口が悪いのは、当たり前。悪いのを容認せよというわけではないが、しかしそういう
ことを言えないほどまでに、子どもを抑え込んではいけない。その子どもたちは、いつも私にこ う叫ぶ。「ジジイ、ジジイ、クソジジイ! 早く死んでしまえ!」と。そこで私はある日、子どもたち にこう教えてやった。「もっと悪い言葉を教えてあげようか」と。すると子どもたちは、「教えて」 「教えて」と。そこで私はまたゆっくりとこう言った。「わかった、しかしこの言葉はとても悪い言 葉だから、お父さんに言ってはだめだよ。園長先生にも言ってはだめだよ。約束できるか」と。 すると子どもたちは、「約束する」「約束するから教えて」と。
私は一呼吸おいて、おもむろにこう言った。「ビ・ダ・ン・シ」と。それからというもの、子どもた
ちは、私を見ると、「ビダンシ!(美男子)、ビダンシ!(美男子)」と叫ぶようになった。(笑い)
++++++はじめに++++++++
♪ムシャクシャしたらね、
山の上にでも行ってさ、
バカヤロー、あんなクソジジー
早く、死んでしまえ!、って
大声で、叫んでみようよ。
♪気取ることはないって、
無理して、がまんすることはないって、
思いきって、心の中をさらけ出してみようよ。
そりゃあ、生きていくうちには、
いろいろあるよ。あってあたりまえ。
♪なるようにしかならないって。
あるがままに生きるしかないって。
みんな強がっているけど、
本当は、みんな、だれかの胸の中で
泣きたいの。でもね、それができないから、
強がって見せているだけ。わかる?
+++++いよいよ本編++++++++
ある母親(富士市厚原KUさん)より、こんなメールが届いた。
●KUさんからのメール
以前から子供のことでもご相談をと思っていましたが、今日は義父について先生に聞いていた
だきたいなと思いました。
結婚してから義父母と同居しています。もめ事もありましたが、それなりに努力をしながら楽し
い生活をと心がけてきました。
義父の周りのことは義母にお任せしていました。何しろ自分の思うと通りに行かないと怖い人
なので、とにかく義母と私は機嫌を損ねないようにと生活していました。
機嫌がよければ家の中も明るいし、子供(小二・年中)のためだと思っていました。
その義母が先月一四日に亡くなりました。
義父のことを頼むねと涙しながら言われました。
夏休み子供のことを頭に入れながらも、義父の特に食事のタイミングを気をつけながら神経を
使いながらの生活です。
食事の内容も他の家族とは異なるものです。
夕食は一緒に食べていますが、義父と子供のペースがあわず、この三日ほど一人でということ
が続きました。義父は畑仕事が終わると五時半から六時には酒の用意をしなければいけませ ん。それだけが原因ではないでしょうが、昨日酒を飲みながら怒鳴られ、誤解だと言うと包丁を 台所へとりに行き、私に向けてきました。唖然としました。
主人が力ずくで止めました。そして私は義父に深々と謝りました。誠心誠意やりますから
と・・・・ 。
主人は幼い頃から義父の義母への暴力等を見てきているせいか、家庭においても会話はあり
ません。話をすると殴り合いになりそうになります。そして出て行けという話になります。実際義 父は一人ではなにも出来ません。
義母が6月下旬から入院、そして葬儀においても、もめ事があり義父もかなりの疲れだと理解
そして嫌なことは忘れる努力はしてきましたが、昨日の光景を思い出すと、このままでいいの だろうかと考えてしまいます。
義母は何の自由もありませんでした。そして私もそうなりつつあるように思えます。
昨夜は子供が泣き出したので、親戚の家へ駆け込みました。なにはともあれ子供の情緒の面
が一番心配ですので、私が明るくしてと思います。
子供は義父のことはそれなりに好きだと思います。(義母のことは大好きでした。)
今朝はどうなるかときが気でなりませんでしたが、いつもどおりの生活をと義父も思っているよ
うで、少し安心してはいるものの、私の気持ちは複雑ですそして怖いです。許せない気持ち 忘 れなくてはという気持ちが入り混じっています。
時間をかけて育てていった方がいいのでしょうか。
教えてください
+++++++++++++++++
KUさんへ
今までも似たようなケースは、いくつか経験しています。しかしどれも、結局は、嫁の立場にあ
る女性のほうが妥協し、耐え、受け入れ、納得して、そのままの生活をつづけています。とくに 農村地域ではそうで、私の従兄弟の一人も、同じような問題をかかえて苦しんでいます。しか し、こういう言い方は失礼かもしれませんが、それが人生なのですね。こういうことです。
生きるということ自体が、まさに問題のかたまりのようなもの。問題から遠ざかることはできな
いし、問題のない生き方というものもない。人はだれしも、つかの間のやすらぎや幸福に、夢や 希望を見出し、また問題のウズの中に入っていく……。問題から逃げたところで、その問題が 解決しないばかりか、逃げた先には、もっと大きな問題が待ち構えていることを知っているから です。一日中、問題なく、苦労なく、無事に過ぎていくということのほうが、おかしいということで す。
で、こういう問題のとき、まずすべきは、問題の整理です。私のばあいは、(1)どうにもならな
い問題と、(2)何とかなる問題の二つに分けて考えるようにしています。そして(1)のどうにもな らない問題については、あきらめて忘れるという方法で、どこか心の隅に片づけてしまいます。 「考えても、悩んでもムダ」と割り切ってしまうのです。
しかし問題は、(2)の「何とかなる問題」ですね。そのばあい、私のばあい、つぎの二つに分
けて考えるようしています。
(1)何とかしたばあいの、メリット、デメリットを判断する。(2)何とかならないばあいの、メリッ
ト、デメリットを判断する、です。これをKUさんのケースにあてはめて考えてみましょう。
(どうにもならない問題)結婚していて、子どもがいる。夫もいる。生活に大きな不満はない。義
父と別居することはできない。……この問題は、もう考えるのをやめて、受け入れなさい。
(何とかなる問題)義父と話しあって、もう少し居心地のよい家庭にしてもらう。食事の世話な
ど、簡単にしてもらう。そのために夫に間に入ってもらい、話しあう。義父にある程度、自分の 身の回りの世話は、自分でしてもらう。
しかし今の段階で、これを夫や義父に求めると、別の騒動になるかもしれない(これがデメリ
ット)。あなた自身が、外で働くなど、外の世界に生きがいを求めるのはメリットかもしれない が、その分、自由な時間がなくなる(これがデメリット)。そこでもう一度、KUさんの心を整理して みましょう。
●食事など、義父の世話をすることに耐えられるかどうか。
●義父の精神状態を病気と考えれば、許せるのではないか。
●子どもとの関係を大切にできるか、できないか。
もっと言えば、義父との同居で、プラスになっている面もあるはず。そのプラス面を天秤にかけ
て、それでもデメリットの部分が許せるかどうかということです。そのあたりの判断を冷静にして みてはどうでしょうか。で、それも無理なら、受け入れてあきらめる。人生というのは、そういうも の。思うようにはならない。いつもどこかに足かせがあって、その人が前に進むのをさまたげ る。(かえって何も足かせがないと、前に進むのをやめてしまうかも……。)
……と、まあ、考えると、深刻な問題になってしまいますが、KUさんは、こういった状況をおも
しろおかしく、つまり冗談ぽく、笑ってはねのけることはできませんか。内心では、「クソジジー」 と思いつつ、「ああら、お父様、今朝はお顔色もよろしいいようでございますね。お父様は、いつ も若々しくてうらやましい」とか、何とか言って、義父の心をはぐらかすことはできませんか。もし それができれば、それが一番よいのですが……。一度、あなた自身の心の奥を、つまりあなた 自身はどうであるのが一番よいと思っているのか、冷静にみつめてみてはどうでしょうか。あと はその心に従って、つまりすなおな気持ちで、心を解き放てばよいのです。体はあとからつい てくるもの。そのあたりはどうでしょうか。
自分でここまで読んで、まったく回答になっていないことがわかりました。逃げるわけではあり
ませんが、これは私の専門分野の外にあることで、自分でも考えがまとまりません。こんな回 答でごめんなさい。
また何かグチでもあれば、話してください。話せば気が楽になりますから。私でよければ、いく
らでも聞いてあげます。ただ方法がないわけではありません。心にたまったモヤモヤを、思い きって吐き出すのです。つまり……。
子どもがいやな先生に向かって叫ぶように、(私などいつもそう叫ばれていますが……)、こう
叫びなさい。山の上から……。やはりどうしても、こういう結論になってしまいます。
♪ クソジジー、クソジジー、お前のようなクソジジーは、早く死んじまえ!
♪ あんたが死んだら、あんたの墓の前で、裸踊りでも、してヤラー!
♪ こわいぞ、こわいぞ、あんたの嫁。油断するな、バカヤロー!
私も一緒に叫んであげます。
♪ クソジジー、クソジジー、お前のようなクソジジーは、早く死んじまえ!
♪ クソジジー、クソジジー、お前のようなクソジジーは、早く死んじまえ!
♪ クソジジー、クソジジー、お前のようなクソジジーは、早く死んじまえ!
♪ あんたが死んだら、あんたの墓の前で、裸踊りでも、してヤラー!
♪ あんたが死んだら、あんたの墓の前で、裸踊りでも、してヤラー!
♪ あんたが死んだら、あんたの墓の前で、裸踊りでも、してヤラー!
♪ こわいぞ、こわいぞ、あんたの嫁。油断するな、バカヤロー!
♪ こわいぞ、こわいぞ、あんたの嫁。油断するな、バカヤロー!
♪ こわいぞ、こわいぞ、あんたの嫁。油断するな、バカヤロー!
少しはスッキリしましたか? これが私の結論かも? 何ともおかしな結論ですみません。
(02−9−2) はやし浩司
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( どうせ子育てするなら、楽しみましょう! )
| |" )||(____________________ )
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|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最近書いた随筆を送ります。
みなさんのお役にたてればうれしいです。
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子育て随筆byはやし浩司
なおす
子どもに何か問題が起きると、親は、「子どもをなおそう」とする。しかし「なおそう」と思えば思
うほど、実際には逆効果。かえって症状はこじれ、やがてドロ沼の悪循環に入る。たとえばこん なケース。
ある母親は、はじめての参観日に行って、自分の子ども(年少児)が、入るクラスをまちがえ
たのではないかと思った。一〇月生まれで、早生まれということではなかったが、自分の子ども がほかの子どもとくらべて、幼く見えた。体も小さいほうだった。が、幼く見えた理由は、それだ けではなかった。ほかの子どもたちの間で、小さくちぢこまって、おとなしくしていた。子どもらし い、はつらつとしたハキがまったくなかった。先生の指導が始まると、さらにそのちがいがはっ きりとわかるようになった。簡単な遊戯をしたのだが、いつもみなのあとをついて、ウロウロして いるだけ。ウロウロというより、何をしてよいかわからず、アタフタしているといった感じだった。
ジリジリとした時間が過ぎた。が、母親にはなすすべもない。気がつくと、自分の胃がキリキリ
と痛み始めているのを知った。母親は慢性的な胃潰瘍(かいよう)を持病にもっていた。「まず い」と思ったが、その場を離れることができなかった。
その翌日、その母親から電話がかかってきた。「どうすれば、子どもをなおすことができるか」
と。しかし残念ながら、これは子どもの問題ではない。ほとんどの親は、子どもに問題がある と、「子どもをなおそう」とする。自分を見ない。自分に問題があるとは考えない。たとえば子ど もの分離不安や、かんしゃく発作、赤ちゃんがえりや、もろもろの神経症にしても、原因は家庭 教育の失敗である。そういう失敗を棚にあげて、「どうすればなおりますか」と。こうした親の身 勝手さは、いったい、どこからくるのか。その母親のばあいも、母親自身は、「ふつうだ」と思っ ていた。そこで私が、「これは子どもの問題ではなく、あなたの問題ですよ」と話すと、その母親 はこう言った。「いえ、あの子は、生まれたときからそうでした」と。
バカな! 生まれたときから、そんな症状を示す子どもはいない。またそれがわかる親はい
ない。産婦人科の新生児室で、並んだ新生児を見て、その性格の違いまでわかったら、もう神 様だ。このタイプの親は必ずといってよいほど、「生まれたときから」とか、「生まれつき」とかい う言葉を使う。
原因はやはり母親自身にあった。威圧的な過干渉、心配先行型の子育て、神経質な家庭環
境、代償的過保護。子どもを育てていて、胃がキリキリするようなら、子育てなどしないことだ、 ……というわけにはいかないが、少なくとも「自分は問題のある母親だ」と自覚することだ。そ の自覚がないと、独善と独断の世界で、子育てはますますゆがむ。
不愉快な話になってしまったが、そんなわけで、子どもに何か問題があったら、つぎの鉄則を
守る。
(1)子どもに問題があるとわかったら、原因は自分に求める。とくに心の問題は、自分にある
と考えて、まず自分の周囲を反省してみる。
(2)「なおそう」と考えるのではなく、「まず現状維持」。「今の状態をそれ以上悪くしないことだ
け」を考える。
(3)三歳の子どもの問題は、なおるのに、三年かかる。四歳の子どもの問題は、なおるのに、
四年かかる。そういう前提で対処する。昨日発見した問題が、今日、なおるということはありえ ない。
(4)あきらめるべきことは、あきらめる。あなたが決して万能ではないように、子どもにその万
能さを求めても意味がない。ある母親は、結婚するまでタバコを吸っていた。吸うだけならまだ しも、車を運手しているときなどは、その吸殻を窓の外に捨てていた。そういう母親が、子ども をもったとたん、子どもに、「ジュースばかり飲んではダメでしょ」「ゴミを片づけなさい」と怒鳴っ ていた。こうした「おかしさ」は、たいていどの親にも共通している。「まあ、うちの子はこんなも の」という思いが、子どもの心に風穴をあける。その風穴が、子どもを立ちなおらせる。
(02−9−6)
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子育て随筆byはやし浩司
Q:「うちの子(小二男児)は、このところ算数から逃げてばかりいます。勉強そのものが嫌いな
ようです。どうしたら、子どもをなおすことができますか」
●楽しく学ぶ子はよく学ぶ
子どもを勉強好きにしたかったら、子どもを楽しませる。これにまさる教育法はない。が、世
の親たちは、その反対のことをする。反対のことをしながら、かえって子どもを勉強嫌いにして いる。
たとえば小学一、二年生になると、算数の好き嫌いがはっきりとしてくる。このときたいていの
子どもは、(嫌い)→(しない)→(ますます嫌いになる)の悪循環の中で、勉強から遠ざかってい く。すると親は、(勉強を強いる)→(子どもは勉強が嫌いになる)→(ますます勉強を強いる)の 悪循環の中で、ますます子どもを勉強嫌いにする。どこかで早くあきらめればようのだが、その ときたいていの親はこう言う。「あきらめろって? とんでもないです!」と。ここで親側の論理 と、はやし浩司の論理が、まっこうから対立する。その論理の対立について……。
(親の論理)中学生や高校生になってからあきらめろというのは、まだわかる。しかし小学二年
生の段階で、あきらめろというのは、おかしい。まだ入り口に立ったばかりではないか。
(はやし浩司の論理)中学生や高校生になってからでは、立ちなおることは不可能。小学一、
二年生なら、まだ立ちなおることができる。この時期に、一度、勉強嫌いなると、学年を経るご とにますます嫌いになってしまう。そうなってからでは手遅れ。だから一度、あきらめるものはあ きらめて、最初からもう一度、子どもの勉強を組み立てなおせばよい。
(親側の論理)できるだけ早い時期に、多少、無理をしてでもよいから、勉強をできるようにす
ればよい。できるようになれば、本人も楽しくなるだろう。
(はやし浩司の論理)一度無理をすると、それ以後、ずっと無理をしなければならなくなる。無
理をやめたとたん、今度は、その反動で、どんと勉強が嫌いになるケースは多い。また親の欲 望には際限がない。少しでもできるようになると、「もっと」とか、「うちの子は、やはりやればで きる子」と錯覚して、無理をする。子どもが、いつまでもその無理に耐えらればそれでよいが、 がんばれる範囲にも限界がある。無理は必ず、いつか限界にくる。
(親側の論理)勉強は積み重ねだ。どこかでつまずくと、それが原因で、ずっとできなくなってし
まう。たとえば掛け算でつまずくと、二桁かける一桁の掛け算でつまずき、つづいて割り算がで きなくなる、など。そうなるとたいへんだから、やはり無理をしてでも、教えるべきだ。
(はやし浩司の論理)得意、不得意があるのは、人の常。子どもを伸ばすコツは、不得意分野
を攻めるのではなく、得意分野をさらに伸ばす。たとえば中学生でも、得意な英語をさらに伸ば すと、それまで苦手だった数学の成績が伸び始めるということは、よくある。子どもの勉強に対 する自覚、心構えが変わるためと考えるとわかりやすい。
「積み重ね」を否定するわけではないが、昔とちがって、学習要領そのものが、「やりなおし」
のきくしくみに変わってきている。割り算が始まってから、掛け算の九九ができるようにしても遅 くはない。実際そういう子どもは、いくらでもいる。「積み重ね」にこだわる理由はない。やり方を まちがえると、得意分野まで破壊してしまう。これがこわい。
では、どうするか。私のばあい、勉強嫌いの子どもを指導するときは、楽しませることだけを
考えて指導する。具体的には笑わせる。この笑うという行為には、不思議な力がある。心を解 放させるだけではなく、子どもの中に前向きな姿勢を育てる。またそのつど大声で笑うことがで きる子どもに、心のゆがんだ子どもはいない。そして弱点を見つけたら、積極的にほめる。「こ の前よりできるようになったわね」「あなたはどんどんできるようになっているよ」とか。こうした 前向きの暗示を大切にする。仮にテストでまちがえてきたようなときでも、「まちがったところ を、いっしょにやってみよう」と、子どもの立場で考え、「よくがんばったわね」とほめて仕上げ る。
(02−9−6)
(コマーシャル)私の実験教室では、いつも子どもたちの笑い声を大切にしている。とくに幼児
教室では、一時間なら一時間、子どもたちを笑いぱなしにすることも多い。見学は自由だか ら、いつでも見学にきてほしい。(詳しくは、bwhayashi@mail.wbs.ne.jpまで)
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■Hiroshi Hayashi, Japan
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
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【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-16
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡 ♪♪♪……
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 448人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 77人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−16号(109)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
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≡ /く\
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≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
Hiroshi Hayashi, Japan■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
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メニュー
今日のテーマ、「約半数の女子高校生がSEXを経験!」(46% of Sr. High School girls have
experienced sexual intercourse in Japan)
【1】考えてみよう(Let's think)
【2】子育てで役立つ、こんな考え方(How to cope with Kids at home)
【3】約半数の女子高校生がSEXを経験!(Sexual Intercourse)
【4】随筆(Essays)
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◯ / /⊃)
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(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
●こういう時節ですが、今度O出版社から、「家庭崩壊、親子断絶
チェックポイント」(仮称)が、出版してもらえることになりま
した。目下、その出版に向けて、仕事が進行中です。
●実用的な本をめざしています。また出版日など、決まりましたら
お知らせしますので、そのときはよろしくお願いします。その一部
を紹介します。
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確執
Q A氏は七二歳。息子のB氏は四五歳。A氏とB氏は同居していますが、この三〇年間、ほと
んど会話らしい会話はありません。そういう状態をあなたは……
(1) 一度断絶すると、その修復は、ほぼ不可能。親子であるがゆえに、その根も深い。
(2) 息子のB氏のほうがおかしい。親は親なのだから、B氏はA氏に妥協すべき。
(3) いつまでもいがみあっていても、意味がない。親子なのだから、許しあえるはず。
A 親子の断絶を安易に考えてはいけない。親子であるがゆえに、その根も深く、確執も大き
い。部外者は、「親子だから」とか、「気のもちよう」と、考えがちだが、断絶は、そのレベルの問 題ではない。一度、そういう状態になると、表面的なつきあいはともかくも、たがいの心を修復 するのは、ほぼ不可能と言ってもよい。実際、A氏とB氏のような関係になったら、別居するの が好ましいが、古い因習にしばられて、それもできない家庭も少なくない。そこで私はある日、 そのB氏に会って話を聞いてみた。「何が原因なのか」と。B氏はこう言った。
「今でもオヤジは、『お前の学費には、三〇〇〇万円かけたからな』と言う。そういう言い方が
不愉快でならない」と。もっとも、学費の問題だけではないだろう。こうしたA氏の子育て観は全 体におよんでいて、それがA氏とB氏を断絶させたと考えるのが正しい。しかも長い時間をかけ て、そうなった。だから……。こういうケースでは、子どもの側ばかりが責められるが、生き方を 変えない親のほうにも責任はある。実際B氏は、何度も修復を試みた。が、そのたびにそれを つぶしてきたのは、ほかならぬA氏なのである。こうした確執が積もりに積もって、今の状態を つくった。「根が深い」というのは、そういう意味である。(正解(1))
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過関心
Q 園や学校の参観授業で、子どもの様子を観察してみてください。そのときあなたの子ども
は、あなたのことを……
(1) たいへん気にしているようで、そのつど顔色をうかがうようにあなたをチラチラ見る。
(2) まったく気にせず、いつものようにマイペースで好き勝手なことをしている。
(3) 先生にほめられたりすると、あなたを気にして、あなたのほうを誇らしげに見る
A 参観授業でのこと。親と子どもの視線が合ったようなとき、ときとして親の視線を鋭く感じ
て、授業そのものをやりにくく感ずることがある。ふつうの視線ではない。ビリビリと教える私の 心をも突き刺すような視線である。過関心ママ(パパ)特有の視線だが、そういう視線が日常化 すると、子どもは萎縮する。親の顔色ばかりをうかがうようになる。そんなわけで、私は『親の 視線は子どもを刺す』という格言を考えた。
親が子どもに関心をもつのは当然のことだが、それが度を超すと、過関心になる。ささいなこ
とを気にしては、それをことさらおおげさに問題にする。こんなことがあった。ある男の子(年長 児)が、体操教室で、自分の番がくると、こっそりとうしろに回り、自分の番を逃げてしまうという のだ。それについて、母親が、「今からこんなでは先が思いやられる」と相談してきた。私が「何 でもないことです」と笑うと、その母親は目を白黒させて驚いた。「そんないいかげんなことでは 困ります!」と。
もしあなたの子どもが(1)のようであれば、思いきって子育てから離れる。もっともよい方法
は、親自身が別に生きがいをつくり、結果として、子育てから離れる。このタイプの親は、子育 てから離れようと思えば思うほど、ますます子どものことを気にするようになる。もちろん(3)の ようなケースもあるが、これは問題ない。(正解(2)(3))
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育てで役立つ、こんな考え方
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子どもの小食で悩んだら……
思い切って捨てる!
子どもの小食で悩んでいる親は多い。「食が少ない」「好き嫌いがある」「食事がのろい」な
ど。全体の三〇〜五〇%が、この問題をかかえている。が、そういう家庭ほど、家の中に食べ 物がゴロゴロしているもの。そこで私は、そういう親に向かっては、まず、「家の中から、食べ物 を一掃しなさい」と指導するようにしている。冷蔵庫はもとより、戸棚からも、一掃する。お菓子 類、スナック菓子類、アイスにプリンなど。パンや缶詰類、インスタント食品、ジュースも、だ。 が、そのとき、コツがある。
その第一。思い切って、食べ物すべてを袋につめ、「捨てる」。……こう書くと、たいていの親
は、「もったいない」と思う。それはそのとおりで、もったいない。しかしそういう思いが、つぎから の買い物習慣(グセ)を改めるきっかけになる。理由がある。
ここにも書いたように、子どもの小食で悩んでいる家ほど、家の中に食べ物がゴロゴロしてい
る。そこで私が「一掃しなさい」と指導すると、たいていの親は「わかりました」と言いつつ、内心 では(多分?)、「もったいなから、今ある食べ物を食べてしまえばいい」と考える。そして実際、 食べてしまう。問題は、そのあと、起きる。
しばらくは、私のアドバイスは有効で、親はそれなりに食べ物に気をつかう。買い物にも、気
をつかう。だからそれなりの効果が現れてくる。が、習慣というのは、そうは簡単には変えられ ない。やがてその気が薄れてくると、親は、また以前の買い物グセを再開してしまう。つまり以 前と同じように、スーパーなどへ行くと、無意識のうちにも、お菓子類、スナック菓子類、アイス にプリンなどをカゴにほうり込むようになる。そしてそれが、再び、子どもの小食問題を引き起 こす。
言うまでもなく、子どもの小食の原因は、家庭にある。そしてその家庭は、親がつくる。言い
かえると、子どもの小食の問題は、親の問題。もっと言えば、親の習慣の問題である。つまり その習慣を変えないかぎり、子どもの小食の問題は解決しない。そこで「捨てる」。
たしかに食べ物を捨てるのは、もったいない。しかしそこは心を鬼にして、捨てる。「そんなも
ったいないことはできない」と思ったら、なおさら、そうする。そういう強い思いが、つぎからの買 い物グセを改める力になる。決していいかげんなままやり過ごしてはいけない。いいかげんな ままやり過ごせば、結局は、親の決意もいいかげんなまま終わる。
ここでいう「捨てる」というのは、言うなれば、自分へのショック療法と考えてほしい。自分を改
めるには、ときとして、自分にショックを与える。ショックは強ければ強いほど、よい。そのショッ クが強ければ強いほど、自分を改める大きな力となる。だから「捨てる」。繰り返すが、子ども の小食の問題は、親の問題、親自身がもつ、習慣の問題だからである。
(02−9−13)※
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あなたはだいじょうぶ?
親の愛の押し売り
愛を押し売りする人は、珍しくない。しかしこのタイプの人がやっかいなのは、自分にその意
識がないこと。「自分は親切だ」「相手のことを思ってしているのだ」という誤解と過信で、行動 する。以前、こんな女性(三〇歳くらい)がいた。
私が幼稚園から帰ろうとすると、玄関のところで車を止めて待っていてくれるのだ。もちろん
頼んだわけではない。断ると、「どうぞ、どうぞ」と言って、一歩も引きさがらない。当時の私はま だ若かった。それで乗ったのがまずかった。それで気をよくしたのか、それからもその女性は、 何だかんだと理由をつけては幼稚園へやってきては、私の世話をしようとした。夏の暑い日に は、おしぼりを届けてくれたこともある。あるいは私が昼の弁当を、近くの弁当屋で買っている と知ると、手料理を届けてくれたこともある。私はそのつど強く断ったのだが、その女性にはま ったく通じない。そこである日、とうとう私の堪忍袋の緒が切れた。「もう結構ですから、ほって おいてください!」と、大声で怒鳴った。が、それも通じなかった。数日もするとまた幼稚園へや ってきて、とぼけた声で、「先生は、私を怒ったのですかア?」と。
その女性のしたことは、今でいうストーカーに近い行為だった。しかしこの事件を通して、私は
あることを学んだ。それはその女性は、私に対して、「親切の押し売り」をしたわけだが、親に よっては、同じようなことを、自分の子どもに対してしているということ。「子どもため」「子どもの ため」と思いつつ、やはり誤解と過信で、子どもの世話を、し過ぎるほど、してしまう。代償的過 保護といわれているのが、そのひとつ。
代償的過保護というのは、見た目には過保護だが、結局は子どもを自分の思い通りにしたい
という、親のエゴに基づいた過保護をいう。たいていは親側の情緒的未熟性や、精神的な欠陥 が原因で、親は代償的過保護をするようになる。が、問題は代償的過保護そのものではなく、 (というのも、どんな親も、多かれ少なかれ、そういう傾向をもっているので)、そういう過保護を しながら、それがゆがんだ過保護であることを、親自身が気づかないことである。そして一方、 子どもは子どもで、それを親の深い愛と誤解する……!
この代償的過保護というのは、よく知られた現象だが、同じように、「親切の押し売り」や「親
の愛(?)の押し売り」をする人もまた、多い。何か言葉をつけるとしたら、「代償的愛」というこ とになるのか。つまりは自分自身の心のすき間を埋めるための、自分勝手な愛だと思えばよ い。その代償的愛のひとつに、溺愛がある。
子どもを溺愛する親が感ずる愛というのは、形こそ違うが、まさにそれはストーカーが見せ
る、ストーカー的な愛と似ている。子ども(相手)のことなど、考えていない。一見子ども思いの 親に見えるが、その実、自分の心のすき間を埋めるために子どもを利用しているだけ。ある母 親は、毎日、幼稚園までやってきては、門のところで子どもの様子を盗み見していた。先生た ちが、「だいじょうぶですよ」「私たちに任せてください」と言ったのだが、その母親自身は、それ が深い親の愛の証(あかし)と考えていたようだった。あるいは毎朝、半時間もかけて、子ども (年長女児)の髪の手入れをしていた母親もいた。私がある日、「毎日たいへんでしょう」と声を かけると、その母親はむしろ誇らしげに、こう言った。「いいえ、楽しいです」と。私は半ば、皮肉 をこめてそう言ったのだが……。
こうした代償的過保護にせよ、代償的愛にせよ、その親自身が、自分で気づくことはまず、な
い。今、そうであるあなただって、ひょっとしたら、「私はだいじょうぶ」と思っているかもしれな い。しかしここで、一度、あなた自身を疑ってみてはどうだろうか。つぎの項目のうち、3個以上 当てはまれば、あなたはこのタイプの母親ということになる。
●子どもの意思にお構いなく、行動することがある。子どもの心を勝手に決めてしまうことが多
い。子どもが「いらない」と言っても、食事を用意して、それを食べさせるなど。
●もともとどちらかというと、わがままな性格で、何でも自分の思い通りにならないと気がすまな
い。子どもを結局は、自分の思い通りに動かしている。
●子どもの行動をいつも監視し、ああでもない、こうでもないと世話をやくことが多い。つきあっ
ている友人や、その友人との遊びまで干渉することが多い。
●親風を吹かすことが多く、「私は親だ」という意識が強い。子どもが親に反抗しようものなら、
「親に向かって、何よ!」という言葉が、よく口から出てくる。
●子どもだから、親を慕っているハズ、親に感謝しているハズと、「ハズ論」で子どもの心を決
めてかかることが多い。そして自分は、だれよりも深い親の愛の持ち主と思う。
●子どもは自分がいなければ何もできない存在と思う。そのため子どもの世話をするのは親
の努めと思っている。また子どもの世話をするのが楽しく、生きがいになっている。
(質問項目は試作品)
それぞれの対処法については、サイト(はやし浩司のサイト:http://www2.wbs.ne.jp/~
hhayashi/)を参照してください。)
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(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
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【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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子育て随筆byはやし浩司(88)
性体験
「高校三年生の女子の、四五・六%、男子の、三七・三%が、SEXの経験済み」という調査結
果が公表された。調査したのは、教師たちがつくる東京都高等学校性教育研究会。都内の高 校生、三〇六四人を対象にアンケート調査した結果だという。
同研究会は、三年ごとに調査しているが、九六年に女子が男子を上まわるようになったとい
う。それはそれとして、わかりやすく言えば、女子高校生の約半数は、高校時代に、初体験を すませるということになる。この数字を、多いとみるか、それとも……?
もっともこういう話は、父親と母親とでは、受け止め方が、かなり違う。娘をもつ父親なら、「こ
れはたいへんなことだ」と思うかもしれない。しかし母親は、「そんなものかな」と思うかもしれな い。私のワイフなどは、こういう話をすると、もちろん冗談だろうが、「私も若いとき、もっと遊ん でおけばよかった」などと言う。が、本当にSEXだけですむのか。
近所の若い男女が、この秋、結婚することになった。いわゆる『できちゃった婚』というのらし
い。男も女も、一九歳(一九歳!)。男のほうは専門学校生、女のほうは美容師だという。「今、 (似たようなケースは)多いのよ」とワイフは言うが、私は職業柄、すぐその子どもの将来を考え る。若い男女は「できちゃった」ですむかもしれないが、生まれてくる子どもにとっては、そうで はない。が、それにしても、一九歳とは!
……こういう話を私は部外者だから、半ばあきれ顔で話を聞くことができる。しかし当の本人
たちというより、その周辺の家族にとっては、さぞかし深刻な話に違いない。「結婚することにな った」という結果だけを聞くと、それなりにスンナリとことが運んだかのように思う人もいるかもし れない。が、実際には、それ相当の家庭騒動があったとみるのが正しい。親がその結婚に納 得しているなら、まだよい。しかし、そうでないなら、親が受けるショックはたいへんなものだ。ワ イフはこう言った。「(一九歳の男の母親は)急にフケたみたい」と。
さらにいくら相思相愛といっても、結婚するということと、子どもを出産することの間には、かな
りの距離がある。「たかが若いものの遊びよ」と、高をくっていた親でも、「子ども!」となると、 血相を変える。その若い男女にしても、子どもをもつということがどういうことなのか、それがわ かっているのだろうか? その自覚もないまま子どもをもてば、どういうことになるか? それほ ど賢くない親だって、それくらいのことはわかる。が、さらに深刻な話がある。
今、この日本では、HIV(エイズ)の陽性者が、どんどんふえている。もうまさに「歯止めがき
かない状態」(浜松医療センター・Y医師)だそうだ。この静岡県では、陽性者は、まだ数百人※ 程度ということになっているが、しかしこれは医療機関が把握している数字にすぎない(※数字 は伝聞)。実際には「氷山の一角」(同医師)。Y医師はこう言った。「発症は何とか薬でくいとめ ることができますが、しかし薬代が高いのが問題です。ふつうの人では、払いきれません」と。
アメリカや中国では、麻薬の注射や同性愛者の間で広がっている。が、この日本では、異性間
接触の間で広がっている。こういう事実をつきつけられても、それでもあなたは冒頭の「女子 の、四五・六%、男子の、三七・三%」という数字を、「そんなものかな」と思ってすますことがで きるだろうか。もしそうなら、あなたはかなり、鈍感な人(失礼!)と言ってよい。
話を戻すが、ともに一九歳で結婚ということの背景に、私はそこに家庭教育の崩壊を感ず
る。秩序の乱れた家庭環境、反目しあう親子関係、会話のない家族など。もちろんそうでない 家庭も多いかもしれないが、ふつうでないことは確かだ。だからといって、そういう結婚に反対 しているとか、それをおかしいと言っているのではない。私が心配するのは、あくまでも生まれ てくる子どものことだ。先日会った、一人の男性のことを書く。彼は私と同年齢。彼は私にこう 言った。
「私が生まれ育った家庭は、崩壊家庭。父には愛人がいて、ほとんど家には帰ってこなかっ
た。母は母で、祖父とできていて、私はひょっとしたら、その祖父の子かもしれない。そういうメ チャメチャな家庭だったが、母の口グセは、いつも同じ。『産んでやった、育ててやった』。何か 私が反発しようものなら、すぐ『親に向かって、何てこと言う! あんたを産んでやったのは私 だ』と。七年ほど前に母は死にましたが、私は、いまだに、子どものころ受けた心のキズと、戦 っています」と。親としての自覚がないまま、安易に子どもをもうければ、苦しむのは結局は、そ の子ども自身ということになる。
彼のばあい、心のキズというのは、感情のコントロールができない、妻に暴力をふるう、家庭
的なぬくもりに飢えながら、そのぬくもりをつくることができない、あるいはそのぬくもりを、自ら 破壊してしまうことが多い、ということだそうだ。私と同年齢なのだが、もう孫が四人もいるとい う。が、その孫についても、彼はこう言った。「(孫たちを)かわいいと思わなければならないの でしょうが、それほどかわいいとも思えないのです。何というか、フリをしているだけ。ときどき 遊びにきてくれるのですが、内心では早く帰ってくれと願っています」と。
さて、結論。私はこの「女子の、四五・六%、男子の、三七・三%」という数字を、こう読む。つ
まり日本の子どもたちは、ますます無秩序になってきている。ノーブレイン(思考力なし状態)に なっていると言ってもよい。そしてこの数字の陰で、いかに多くの女子高校生や、女子中学生 が、中絶をしていることか! そしてさらにその陰で、いかに多くの親たちが、顔をまっさおにし て、病院や相手の男の家を走り回っていることか。本人たちとて無事ではすまない。同じ数だ けの女子が母体にキズつけ、さらにそのうちの何%かは、生涯、とりかえしのつかない病気に 感染している。かりに結婚したとしても、人生経験が不足している分だけ、越えなければならな いハードルも多い。経済的な問題もついてまわる。そんなわけで、この問題だけは、「人は人、 うちには関係ありません」では、決してすまされない。
(02−9−12)
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( どうせ子育てするなら、楽しみましょう! )
| |" )||(____________________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
週間E'news浜松に掲載記事からの転載です。
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■濱人【連載:子育て、ワンポイントアドバイス by はやし浩司】
●No.30「子どもの体で考える」
体重一五キロの子どもがかん缶ジュース一本飲むということは、体重六〇キ
ロの人が同じ缶ジュースを四本飲むのに等しい。いくらおとなでも、缶ジュ
ースを四本は飲めない。飲めば飲んだで、腹の中がガボガボになってしまう。
しかし無頓着な人は、子どもに平気で缶ジュースを一本与えたりする。ソフ
トクリームもそうだ。横からみると、子どもの顔よりも大きなソフトクリー
ムを子どもに与えている人がいる。それがいかに多い量かは、一度あなたの
顔よりも大きなソフトクリームを特別に注文してみればよい。そういうもの
を一方で子どもに与えておいて、「うちの子は小食で困ります」は、ない。
(ちなみに約半数の親が、子どもの小食で悩んでいる。好き嫌いがはげしい。
食が少ない。ノロノロ食べるなど。)
私は職業がら、そういう親子を見ると、つい口を出したくなる。先日もファ
ミリーレストランで、アイスフロートのジュースを飲んでいる子ども(年長
児)を見かけたので、にこやかに笑いながらだったが、「そんなにたくさん
飲まないほうがいいよ」と声をかけてしまった。が、それを聞いた母親はこ
う叫んだ。「いらんこと、言わんでください!」と。いらぬお節介というわ
けだ。
ほかにスナック菓子、かき氷しかり。世界を歩いてみても、日本ほどお菓子
の発達(?)した国は少ない。もっとも味についていえば、アメリカ人のほ
うが、日本人よりはるかに甘党で、健康に害があるとかないとかいうことに
なれば、日本ではそれほど心配しなくてもよいのかもしれない。しかし一時
的に甘い食品(精製された白砂糖が多い食品)を大量に摂取すると、インス
リンが大量に分泌され、それが脳間伝達物質であるセロトニンの分泌を促し、
脳に変調をきたすことが知られている。そしてそのため、脳の抑制命令が阻
害され、子どもは突発的に興奮しやすくなったりするという。もう二〇年ほ
ど前に、アメリカで問題になったことだが、もしあなたの子どもが日常的に
興奮しやすく、突発的に暴れたり、ヒステリー状態になることが目立つよう
だったら、一度砂糖断ちをしてみるとよい。子どもによっては、たった一週
間砂糖断ちしただけで、別人のように静かになるということはよくある。
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子育て随筆byはやし浩司(89)
ブロードバンド
我が家もやっと、本当にやっと、ブロードバンド時代に入った。今まではアナログ電話機を通
して、インターネットをしていた。が、つい先日、ADSL通信に加入した。で、驚いたのなんのっ て、その速さには、ただただあきれるばかり! 今までダウンロードするだけで、五分近くかか っていたようなホームページの各ページでも、それこそ瞬時にダウンロードできてしまう! あ まりの速さに、最初の数時間は、かえって戸惑ってしまったほど。が、問題がなかったわけでは なかった。
(無線ルーターの設置)
ADSL通信に申し込むと同時に、通信会社から、スプリット(電話回線とADSL回線の分離
機)と、モデム(ADSL回線接続機)などが送られてきた。が、私の部屋は、電話機のある部屋 からは離れている。そこでモデムに、無線ルーターを接続し、私のパソコンと無線でつなぐこと にした。が、これがスンナリとつながらない。説明書どおりにやってみたが、ダメ。プロバイダー に電話をかけてみたが、ダメ。そのうち何がなんだか、さっぱりわけがわからなくなってしまっ た。パソコン歴、二五年の私でも、だ。
で、無線ルーターのメーカーに問い合わせることに。「バッファロー」という会社だが、この会
社の親切な対応ぶりには、感動した。本当に親切な対応をしてくれた。(みなさんも、買うなら バッファローのものがいいですよ!)最初からその会社に問い合わせればよかったのだが、 「どうせメーカーだから、それなりのことしか教えてくれないだろう」と思っていたのが、まちがい だった。で、原因がわかった。
私が買ったルーターには、モデムの機能もついていた。つまり私はモデムを二台設置したの
と同じことになったのだ。その二台のモデムがたがいに競合しあって、無線がつながらなかっ たというわけ。そこでルーターのほうのモデム機能を「殺す」ことにしたが、それには別のLAN ケーブルが必要になった。言われるままパソコンショップへ行き、クロスケーブルなるものを手 に入れる、などなど。結局、開通までに四時間もかかってしまった! 四時間だ! 何だかん だと言っても、まだまだインターネットは不便? 一度設置してしまえば、あとは楽だが、そこま でたどりつくのがたいへん。それにお金もかかる。私のばあい、パソコン三台につないだので、 初期設定費用だけでも、機器と接続費用などで、六〜七万円もかかった。
(ノートパソコンのカードの設定)
さらに今度は別のノートパソコンにも、無線の受信機をつけることに。何となくいやな予感がし
たが、その予感どおり、これもダメ。説明書どおりに何度しても、ダメ。そこでまたまたバッファ ローに電話。で、原因は、梱包されていたCDが古いバージョンで、機器とドライバーが一致し ていなかったためとわかった。……などなど。やはり二時間もかかってしまった! さすがの私 も、その日はもうパソコンにさわるのもいやになった!
ここまで苦労すると、パソコンという機械が、何かしらガラスの箱のように思われてきた。まさ
に恐る恐るつきあっているといった感じ。あちこち設定しながら、「今度、ウィルスが入ったら、 どうしよう」と、そんなことばかり考えた。今まではリカバリーすれば、すべて解決すると思ってい たが、リカバリーしたあとがたいへん。また同じことを繰り返せと言われたら、私は発狂してしま うかもしれない。そこで私は改めて、ウィルス対策を強化することにした。
(1)あやしげなメールには絶対、手を出さない、開かない、のぞかない、削除する。心を鬼にし
て、削除する。
(2)快調に動いているパソコンは、いじらない、さわらない、触れない、冒険しない。現状に満
足する。
私のばあい、多少人より、パソコンの知識が豊富なのが、かえって災いしている。ワイフなど
は、自分のパソコンを使っているが、こうしたトラブルは、まったくない。「そういうもの」という前 提で、パソコンとつきあっている。が、私は、「もっと速くしてやろう」「もっと便利にしてやろう」な どと考えて、そのつど失敗する。ずいぶん前のことだが、フリーソフトの壁紙をインターネットで ダウンロードして、ウィルスに感染してしまったことがある。あるいはデスクトップに時計を表示 しようとして、あちこちを破壊してしまったことがある。要するにパソコンとつきあうときは、「余 計なことはしない」。これが大原則。「それ以上、調子をよくしようと思わない」。これも大原則。 そう、私は、絶対にもう、余計なことはしない。
それにしても、実のところ、そうは言いながら、結構楽しかった。ハラハラしながら、あちこち
をいじっているときの快感は、何ものにもかえがたい。それはちょうど、サッカーの大試合を見 ているような緊張感だ。そしてそれが解決したときの感激。それはまさしく、プレーヤーがゴー ルを決めたときの感激に似ている。ああ、これがあるからやはり、パソコンをいじるのは、やめ られない?
(02−9―11)
(注)パソコンショップで聞いたところによると、最近発売のパソコンは、無線ルーター(LAN)な
どが内蔵されていて、こうしたトラブルは少ないとのこと。このエッセーを読んで、どうかビビらな いでほしい。
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子育て随筆byはやし浩司(90)
出版
今、この原稿を新幹線の中で書いている。新しい本の出版のため、東京のO書店に行く途中
だ。雑誌を一通り読んで、パソコンの電源にスイッチを入れたとき、少しかすんだ空に富士山 が目に入った。列車のアナウンスは、「新富士です」と伝えていた。
私は先ほどから、その本の出版のことを考えている。私の本というより、「出版」そのものだ。
こういう時代になってみると、「果して本など売れるだろうか」という迷いがないわけではない。 それに「これからは本の時代ではない」という迷いもある。そういう迷いが複雑に交錯する。
「売れるだろうか」という思いは、不況による。「日本はすでに大恐慌のまっただ中にいる」とい
う学者もいる。また「本の時代ではない」というのは、「インターネットの時代」ということ。これだ けインターネットが発達すると、本の意味そのものがかすんでしまう。たとえば今回の出版のた め、私はA四サイズで、約一三〇ページの原稿を書いた。プリントアウトしてみると、結構なボリ ュームだが、ADSLで送信すると、わずか数秒足らずの量でしかない。CDというメディア一枚 があれば、こうした本なら、数百冊分、記録できてしまう。わざわざ印刷しなければならない理 由など、どこにもない。
そこで「なぜ、今、本なのか」ということを再び考える。ひとつには、まだインターネットをしてい
ない人も、半数以上はいるということ。もうひとつには、インターネットといえども、本のもつ簡便 性には勝てないということ。本ならそれこそソファに寝転んででも読むことができる。それにこれ は私がもつ幻想かもしれないが、やはり「思想というのは本という形で残して思想」である。電 子の情報はスイッチひとつで、簡単に消えてしまう。が、本は消えない。もともとこの世界そのも のが、仮想世界※のようなものだから、現実の世界もインターネットの世界も、それほど違わ ない。しかし本を手にすると、そこに自分の思想の質感を手で、直接味わうことができる。さら にもうひとつつけ加えるなら、私のように浜松市という地方で細々とものを考えている人間に は、本以外、中央に向かって働きかける手段がない。私は本を書くことで、自分の存在をはじ めて世に訴えることができる。
そんなわけで、こうして本を書いた。そしてそれを今、出版社へ届けようとしている。ただ自分
の意識が微妙に変化していることは事実だ。もう少し若いころは、原稿をかかえて東京に向か うだけでも、どこかにときめきを感じた。しかし今は、どこか淡々としている。「こういう時代だか ら、出してもらえるだけでも、ありがたい」とか、「どうせまた売れないだろう」とか考えてしまう。 それ以上に今、気になっているのは、今朝発行した電子マガジンのこと。「読者がふえるだろう か」と、そちらのほうがより気になる。正直に告白するが、私は今、本を書くより、マガジンを書 いていたほうが充実感を覚える。読者もやっと六〇〇人になるかならないかというところで、本 の発行部数とは比較にならない。お金にもならない。が、しかし私と読者が直接つながっている というのは、それだけでも楽しい。
今、新幹線は熱海につくところだ。先ほどまであった空のカスミが消え、秋らしい晴れ晴れと
した青空が窓の外に広がった。
(02−9−12)
※……私たちが今、見ている世界は、あくまでも脳に写った映像の世界でしかないということ。
そういう意味で、本という媒体であろうが、画面という媒体であろうが、脳に届く情報に違いはな いということ。だから「仮想世界」と書いた。
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■Hiroshi Hayashi, Japan
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
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【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-18
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡 ♪♪♪……
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 452人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 80人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−18号(110)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
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≡ /く\
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≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
Hiroshi Hayashi, Japan
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メニュー
今日のテーマ、「子どもの未来を考える」()
【1】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【2】考えてみよう(Let's think)
【3】子育て随筆(How to care kids)
【4】随筆(Essays)
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⊂⌒⌒⊃ | ⊂〜⊃
⊂⊃\_/ _ _
◯ / /⊃)
__ ◯◯ (∂∂)
(⊂\\ ◯◯◯ γ \
(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃ 時は秋、人生も秋、ふとふりかえると
η η ┗⌒┛ 自分の歩いてきた道に、落ち葉が舞う……
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
今度、「親子断絶・家庭崩壊110のチェックポイント」を出版する
ことになりました。その一部です。本が出たときには、よろしくお願いします。
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たくましさ Q あなたが急用で、家をあけることになりました。あなたの子どもが、五、六歳前
後という想定で、子どもの様子を想像してみてください。そのとき…… (1) こまごまとした家 事を、あれこれ言いつけて、安心してでかけることができる。 (2) 子どもだけを残して家をあ けることは、とてもできない。心配でならない。 (3) 親の姿が見えないだけで、うちの子はパ ニック状態になるので、とてもムリ。 ================
A 子どものたくましさは、緊急時をみて判断する。けんかが強いとか、そういうことではない。
ある子ども(年長男児)は、親が急用で家をあけなければならなくなったとき、食事の世話、戸 じまり、消灯など、さらには妹の世話まで、すべてをひとりでやりこなした。こういう子どもをたく ましい子どもという。母親は「やらせればできるものですねえ」と笑っていた。
そのたくましさは、あるべき環境の中で、あるがままに育てれば、自然と子どもの身につく。し
かし溺愛、過保護、過干渉、過関心が、日常化すると、そのたくましさが消える。親はよく、「ど うしてうちの子はグズでしょう」と言うが、そういう子どもにしたのは、親自身。中には、「うちの 子は生まれつき、そうだ」と言う人もいるが、生まれたときからグズな子どもは、絶対にいない。
また親の姿が見えなくなっただけでパニック状態になるのを、分離不安という。「捨てられる
のではないか」という被害妄想が、不安発作を引き起こすと考えるとわかりやすい。ワーワーと 泣き叫んで、あとをおいかけるプラス型と、オドオドして混乱状態になるマイナス型がある。どち らにせよ、家庭教育の失敗が原因と考えてよい。無理をしないで、半年単位で、少しずつ心を 解きほぐすようにして対処する。(正解(1))
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子どもの未来を考える法(「部屋から出るな」と言え!)
親が子どもを叱るとき
●「出て行け」は、ほうび
日本では親は、子どもにバツを与えるとき、「(家から)出て行け」と言う。しかしアメリカでは、
「部屋から出るな」と言う。もしアメリカの子どもが、「出て行け」と言われたら、彼らは喜んで家 から出て行く。「出て行け」は、彼らにしてみれば、バツではなく、ほうびなのだ。
一方、こんな話もある。私がブラジルのサンパウロで聞いた話だ。日本からの移民は、仲間
どうしが集まり、集団で行動する。その傾向がたいへん強い。リトル東京(日本人街)が、その よい例だ。この日本人とは対照的に、ドイツからの移民は、単独で行動する。人里離れたへき 地でも、平気で暮らす、と。
●皆で渡ればこわくない
この二つの話、つまり子どもに与えるバツと日本人の集団性は、その水面下で互いにつなが
っている。日本人は、集団からはずれることを嫌う。だから「出て行け」は、バツとなる。一方、 欧米人は、束縛からの解放を自由ととらえる。自由を奪われることが、彼らにしてみればバツ なのだ。集団性についても、あのマーク・トウェーン(「トム・ソーヤの冒険」の著者)はこう書い ている。『皆と同じことをしていると感じたら、そのときは自分が変わるべきとき』と。つまり「皆と 違ったことをするのが、自由」と。
●変わる日本人
一方、日本では昔から、『長いものには巻かれろ』と言う。『皆で渡ればこわくない』とも言う。
そのためか子どもが不登校を起こしただけで、親は半狂乱になる。集団からはずれるというの は、日本人にとっては、恐怖以外の何ものでもない。この違いは、日本の歴史に深く根ざして いる。日本人はその身分制度の中で、画一性を強要された。農民は農民らしく、町民は町民ら しく、と。それだけではない。日本独特の家制度が、個人の自由な活動を制限した。戸籍から 追い出された者は、無宿者となり、社会からも排斥された。要するにこの日本では、個人が一 人で生きるのを許さないし、そういう仕組みもない。しかし今、それが大きく変わろうとしてい る。若者たちが、「組織」にそれほど魅力を感じなくなってきている。イタリア人の友人が、こん なメールを送ってくれた。「ローマへ来る日本人は、今、二つに分けることができる。一つは、旗 を立てて集団で来る日本人。年配者が多い。もう一つは、単独で行動する若者たち。茶パツが 多い」と。
●ふえるフリーターたち
たとえばそういう変化は、フリーター志望の若者がふえているというところにも表れている。日
本労働研究機構の調査(二〇〇〇年)によれば、高校三年生のうちフリーター志望が、一二% もいるという(ほかに就職が三四%、大学、専門学校が四〇%)。職業意識も変わってきた。 「いろいろな仕事をしたい」「自分に合わない仕事はしない」「有名になりたい」など。三〇年前 のように、「都会で大企業に就職したい」と答えた子どもは、ほとんどいない(※)。これはまさに 「サイレント革命」と言うにふさわしい。フランス革命のような派手な革命ではないが、日本人そ のものが、今、着実に変わろうとしている。
さて今、あなたの子どもに「出て行け」と言ったら、あなたの子どもはそれを喜ぶだろうか。そ
れとも一昔前の子どものように、「入れてくれ!」と、玄関の前で泣きじゃくるだろうか。ほんの 少しだけ、頭の中で想像してみてほしい。
※……首都圏の高校生を対象にした日本労働研究機構の調査(二〇〇〇年)によると、
卒業後の進路をフリーターとした高校生……一二%
就職 ……三四%
専門学校 ……二八%
大学・短大 ……二二%
また将来の進路については、「将来、フリーターになるかもしれない」と思っている生徒は、全
体の二三%。約四人に一人がフリーター志向をもっているのがわかった。その理由としては、
就職、進学断念型 ……三三%
目的追求型 ……二三%
自由志向型 ……一五%、だそうだ。
●フリーター撲滅論まで……
こうしたフリーター志望の若者がふえたことについて、「フリーターは社会的に不利である」こ
とを理由に、フリーター反対論者も多い。「フリーター撲滅論」を展開している高校の校長すら いる。しかし不利か不利でないかは、社会体制の不備によるものであって、個人の責任ではな い。実情に合わせて、社会のあり方そのものを変えていく必要があるのではないだろうか。い つまでも「まともな仕事論」にこだわっている限り、日本の社会は変わらない。
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ しかし食べ過ぎに注意しましょう!
┏ || o//\) )(
--□---`○_oOO%__------凵---
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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どんな雲にも銀のふちどり
イギリスの格言に、『どんな雲にも銀のふちどり』という格言がある。つまりどんな雲にも、そ
のまわりには銀色に輝くふちどりがあることを言ったもの。「どんなに苦しいときでも、必ず希望 があるから、その希望を捨ててはいけない」と。
ひとつの固定した視点からみると、どうしても絶望的にならざるをえない子どもというのは、た
しかにいる。K君(中一男子)がそうだった。何を教えても、ザルで水をすくうように、その教えた ことがどこかへ消えていく。教室といっても、私の教室は一クラス五、六人の小さな教室だが、 しかしK君のような生徒がいると、ほかの生徒がどんどんとやめていく。それくらいK君というの は学校でも有名な(?)子どもだった。で、彼が中学三年生になるころには、生徒は二人だけに なってしまった。いや、少しでもK君がふざけた態度をしたら、それを理由に私はK君を教室か ら追い出していたかもしれない。が、K君はただひたすらに私のところで勉強をした。そんなあ る日のこと、私はK君にこう言った。「どんな大工でも建てたところからどんどん壊されたら、怒 るぞ」と。教えても教えてもそれがムダになっていく自分のはがゆさをK君にぶつけた。が、そ れでも、K君は涙をこぼしながら私に従った。
希望というのは、視点を変えると、それが希望でなくなるときがある。しかし視点を変えると、
今まで以上に明るく輝き始めるときがある。あるいは希望など何もないと思っていたところに、 実はすばらしい希望が隠されていたりすることがある。大切なことは、そのつど視点を変えた り、あるいはもう一度、自分を振り返ってみることだ。もっと言えば希望は向こうからやってくる ものではない。見つけるもの。
その後K君は高校進学をあきらめ、調理師の専修学校に入学。今は家業であるラーメン屋
を手伝っている。で、ある日、そのラーメン屋へ行ってみると、K君がちょうど配達のラーメンを どこかへ届けるところだった。私が母親に「元気そうですね」と声をかけると母親はこう言って 笑った。「まじめだけがとりえでねえ」と。K君にとっては、その「まじめ」こそが、銀のふちどりだ ったということになる。
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( どうせ子育てするなら、楽しみましょう! )
| |" )||(____________________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司(95)
恩師
学生時代の恩師が、今度の土曜日に我が家へ遊びに来てくれる。日本ユネスコ協会の会長
もしたし、日本化学会の会長もした。いくつかの学会や国際学会の会長もした。日本学士院賞 も受賞している。が、私がその恩師を尊敬するのは、地位や肩書きではなく、人間性だ。そうい う意味では、その恩師はまさに神の領域に入った人物である。ただ奥さんだけは、恩師が五〇 歳を過ぎたころなくしている。奥さんは、日本を代表するT自動車メーカーの元会長の妹氏と聞 いている。で、私はある日、メールで、「先生、あの世はあるのですか」と聞いた。それに対し て、その恩師はこう返事をくれた。「死んだらワイフに会って、長く待たせてごめんねと言います よ」と。
その恩師がこの浜松へくるのは、学会があるからだ。そのついでに私の家に来てくれる。マ
スコミの世界では目立たない人だが、天皇皇后の前で、御前講義をしたこともあるという。私か ら見れば、雲の上の、そのまた上の人ということになる。が、出会いが出会いだったから、私に はそういう意識があまりない。「友」というには、恐れ多いが、それに近い関係だった。そう、私 は三か月という短い期間だったが、その恩師と、メルボルン大学のカレッジで、寝食をともにで きたことを、生涯の誇りにしている。もし私がその恩師に会わなければ、今ごろの私は、かなり ゆがんだ人間になっていたと思う。
今、恩師は八〇歳近い高齢になった。が、その年齢になっても、生き方はいつも前向き。今
は大学教育の改革に情熱を燃やしている。外国の文献を翻訳しては、ときどき私に届けてくれ る。まさに知性のかたまりのような論文である。私はそういう論文を読むたびに、「人は自分の 知性を、ここまで昇華させることができるものか」と、ただただ驚く。議論するといっても、レベル もジャンルも違うから、議論にはならない。多分、恩師にしてみれば、私など、とるに足りない、 つまりそこらにころがっている石ころのような存在なのだろう。それはわかっているが、私も結 構、負けず嫌いだし、無鉄砲なところがある。しかしその恩師にだけは頭があがらない。いつも バカにされながら、それを甘受している。で、今、その恩師から別のことを学びつつある。それ はまさに私自身の老後のことだ。
その恩師は、今でも光り輝いている。理由はわかりきっている。恩師は、いつも前向きに生き
ている。その姿が、恩師を輝かせている。「ぜひ我が家で一泊してください」と頼むと、その恩師 はこう言った。「いえ、翌朝、東京で学会がありますから、帰ります」と。忙しい人といえば、忙し い人だが、そういう忙しさの中で、自分を輝かせている。もちろん私など、その恩師の足元にも およばない。しかし生きザマはおおいに参考になる。仏教にも「精進」という言葉がある。人間 は死ぬまで、ただひたすら進歩すること。それこそが仏の道というわけだが、立ち止まったとき が、死ぬときかもしれない。少しおおげさな言い方に聞こえるかもしれないが、今、恩師はそれ を私に教えてくれている。
(02−9−14)
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子育て随筆byはやし浩司(96)
人間関係
エイズと戦っている一人の患者の手記を読んだ。一〇ページ足らずの英文の手記だった。ア
メリカに住む若い人が書いた手記※なので、それほど内容的には深い文章ではなかった。 が、その中に、いくつか、はっと思うようなことが書いてあった。たとえばエイズになって、だれ が真の友で、だれがそうでないかがわかったとか、家族の大切さが改めてわかったとか、な ど。が、その中でも、つぎのことを読んだときには、はっとした。こうあった。
「エイズが発病してからというもの、時間がたいへん貴重になった。意味のない人と、意味のな
い会話をすることが苦痛になった。そういう人とはすぐ別れる」と。
私も五〇歳を過ぎてから、ときどき、同じように思うようになった。が、最初は、それは悪いこ
とだと思った。だれとでもつきあい、だれとでも会話をすることこそ大切で、人を意味のある人 と、そうでない人で、区別をしてはいけない、と。しかし本当の私は、別のほうに進み始めた。い つも心のどこかで、意味のある人と、そうでない人を区別するようになってしまった。利益があ るとか、ないとか、そういうことではない。が、そのことを思い知らされたのは、A氏(五四歳)に 会ったときのことだ。
ほぼ二五年ぶりにA氏に会った。偶然、通りを歩いていて会った。で、会話がはずみ、一緒に
昼食でも食べようということになった。が、そのうち、会話がまったくかみあっていないのに気づ いた。どこか薄っぺらい会話で、つかみどころがない。一通り家族や、仕事の話をしたのだが、 それ以上に話が進まない。そこで聞くと、A氏はこう話してくれた。
「家での楽しみは、野球中継を見ること。休みは釣り。雨の日はパチンコ」と。「本や新聞は読
んでいるのか。インターネットはしているのか」と聞くと、「読んでいるのは、スポーツ新聞だけ。 インターネットはしていない」と。A氏はA氏なりに自分の世界で、自分の仕事をしてきた。しかし その二五年間で、そしてその仕事を通して、A氏は何をつかんだというのか。
だからといって、私が「何かをつかんだ人間」と言うつもりはない。おそらくA氏から見れば、
私はつまらない人間かもしれない。酒は飲まない。バクチもしない。女遊びもしない。野球の話 すら、できない。そういう意味では人の心というのは、カガミのようなもの。私がA氏をつまらな い人間と思っているなら、(決して「つまらない人」と思っているのではない。仮に、そう思ったと するならという話)、同じようにA氏も私をつまらない人間と思っているもの。
が、私は正直に告白する。私はそのA氏と早く別れたかった。何かしら時間をムダにしている
ように感じだった。が、一方で、別の私がそれに抵抗した。「二五年ぶりではないか」「友は大 切にしなければならない」と。が、それでも「ムダ」という思いが、心をふさいだ。私は懸命に、自 分にこう言って聞かせた。「お前は冷たい人間だ。ムダと思うのは、お前の冷酷さによるもの だ」と。
しかし本当に私は冷たい人間なのか。「時間をムダにしている」と感ずることは、私が冷たい
からなのか。今でもそれはわからないが、私はあるがままに生きてみようと思う。ムダと思った ら、ムダなのだ。そしてムダと思ったら、はやく別れればよい。……と考えていたところで、冒頭 の手記を読んだ。だからはっとした。
その患者は、あとがきによると、そのあと二年間の闘病生活のあと、なくなっている。つまりそ
の手記を書いたとき、自分の命がそれほど長くないことを知っていたはずだ。私も五〇歳をす ぎて、人生の終わりをそこに感ずるようになったが、深刻さの度合いは、その患者とくらべた ら、はるかに低い。そういう患者が、「時間がたいへん貴重になった。意味のない人と、意味の ない会話をすることが苦痛になった。そういう人とはすぐ別れる」と書いているのだ。私は私の 生き方に自信をもったというか、「ああ、今のままでいいのだ」と思いなおすことができた。
さあて、私はこれから先、人間関係を整理する。たとえば今でも、私の知人や友人のフリをし
ながら、陰で、敵対行為をしている人が、何人かいる。こうして書いたエッセーでも、いちいちア ラを見つけては、「これはあの人のことだ」「ここに書いてあるのは、あんたのことだ」と、告げ口 をしあっている人がいる。私はそういう人でも、知人や友人ということで、今まではつきあってき た。しかしもうやめる。もうそういう人は、知人でも友人でもない。私はかつて一度だって、個人 攻撃をするために、文を利用したことなど、ない。それをしたら、私はおしまいとさえ思ってい る。いろいろな人のことは書くが、それは別の目的で書いている。そんなことは、私のエッセー の全体を読んでもらえば、すぐわかることだ。
……と、少し話が脱線したが、このところ、「生きるとはどういうことか」と、またまたよく考えるよ
うになった。ムダが悪いわけではないが、私には今、ムダにできる時間など、どこにもない。そ れだけは確かだ。
(02−9−14)
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子育て随筆byはやし浩司(97)
家族の問題
家族の問題は、他人が考えるほど、簡単なことではない。つい先日、久しぶりに、学生時代
の友人(横浜市在住・五五歳)と会った。「浜松へ来たので、駅で会おう」と。それで会った。そ の友人が、こんな話をしてくれた。
その友人には、一人の兄がいる。病弱で、今は神奈川県のZ市でひとり暮らしをしている。年
齢は六六歳。が、このところ、ますます体が弱くなり、いよいよだれかがめんどうをみなければ ならないという状態になった。そこで友人の伯父が、その友人に、「何とかしてやれ」と迫ってき ているという。
が、その友人の兄は、独身。見た目には静かでおだやかな人なのだそうだが、少しゆがんだ
性癖をもっている。以前、若いころはよくその友人の家に遊びにきたという。が、友人や友人の 奥さんの目を盗んでは、奥さんの下着をタンスから出してながめてみたり、あるいは友人がい ないときに、一度だけだが、奥さんに抱きついたりした。「いえね、ワイフが風呂に入ったりする と、意味もなく脱衣所のまわりをウロウロするのです」と。そのため、その友人は、兄を引き取 ろうにも、引き取れない、と。「兄と同居すると言ったら、ワイフが家を出ますよ」とも。
さらに一見、平和で、ことなく生活しているかのように見える友人家族だが、いろいろ問題があ
る。長男は高校時代から不登校を繰り返し、もう三〇歳になるが、定職にはつかず、今でも家 でブラブラしている。その友人にしても、六年前にリストラされ、今は小さな倉庫会社で、倉庫管 理の仕事をしている。奥さんも、パートの仕事をするようになって、もう一〇年になる。が、無頓 着な人というには、どの世界にもいるもの。その友人の伯父がそうだ。友人はこう言った。
「年齢が一一歳も離れているため、どこか親がわりになってくれたところもあります。伯父は
それを言うのですね。『お前は、だれのおかげで大学を出られたかわかっているのか』と、で す。しかし一一歳も離れているため、私には兄と遊んだという記憶がどこにもないのです。まっ たくないと言ったほうが正しいかもしれません。で、この二五年間、わずかな金額ですが、生活 費と、それに税金などのめんどうはみてきました。しかし伯父に、兄の性癖の話などできます か」と。
それぞれの家庭には、それぞれ、複雑な事情がある。そういう事情も知らず、あれこれ他人
(たとえ親戚であっても)が、口を出してはいけない。口を出すなら出すで、金銭的なめんどうを みるべき。口を出すくらいなら、だれにでもできる。……というのは、過激な意見だが、家庭問 題というのは、そういうもの。
別れるときその友人は、ケラケラと笑いながら新幹線に乗り込んでいったが、どこかさみしそう
だった。
(02−9−15)
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■Hiroshi Hayashi, Japan
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
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【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-20A
彡彡人ミミ (λハハλ ヽ ♪♪♪……
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、秋ですね! お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M ″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 455人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 80人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−20号(111)
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by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
●静岡市にて、講演会をもちます。よろしかったら、おいでください。
03年6月24日(火) アイセル21 午前10時〜12時
主催 静岡市文化振興課
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「親子断絶・家庭崩壊、110のチェックポイント」近日発売!
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
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≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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●「浜松百撰」(タウン誌)10月号に、小生のコラムが載っています。よろしく!
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
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メニュー
今日のテーマ、「学歴信仰」(Is school everything?)
【1】考えてみよう(Let's think)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】学歴信仰ママ(School is everything)
【4】随筆(Essays)
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⊂⌒⌒⊃ | ⊂〜⊃
⊂⊃\_/ _ _
◯ / /⊃)
__ ◯◯ (∂∂)
(⊂\\ ◯◯◯ γ \
(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
脳が乱舞する子どもたち
(類似作を以前発表しましたが、東京都のMKさんより
再度質問をいただきましたので、改作して送ります。
右脳教育の危険性の一端を理解していただければ、
うれしいです。)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
こちらの頭のほうがヘンになる
イメージが乱舞する子ども(失敗危険度★★★)
●収拾がつかなくなる子ども
「先生は、サダコかな? それともサカナ! サカナは臭い。それにコワイ、コワイ……、あ
あ、水だ、水。冷たいぞ。おいしい焼肉だ。鉛筆で刺して、焼いて食べる……」と、話がポンポ ンと飛ぶ。頭の回転だけは、やたらと速い。まるで頭の中で、イメージが乱舞しているかのよ う。動作も一貫性がない。騒々しい。ひょうきん。鉛筆を口にくわえて歩き回ったかと思うと、突 然神妙な顔をして、直立! そしてそのままの姿勢で、バタリと倒れる。ゲラゲラと大声で笑う。 その間に感情も激しく変化する。目が回るなんていうものではない。まともに接していると、こち らの頭のほうがヘンになる。
多動性はあるものの、強く制止すれば、一応の「抑え」はきく。小学二、三年になると、症状が
急速に収まってくる。集中力もないわけではない。気が向くと、黙々と作業をする。三〇年前に はこのタイプの子どもは、まだ少なかった。が、ここ一〇年、急速にふえた。小一児で、一〇人 に二人はいる。今、学級崩壊が問題になっているが、実際このタイプの子どもが、一クラスに 数人もいると、それだけで学級運営は難しくなる。あちらを抑えればこちらが騒ぐ。こちらを抑 えればあちらが騒ぐ。そんな感じになる。
●崩壊する学級
「学級指導の困難に直面した経験があるか」との質問に対して、「よくあった」「あった」と答え
た先生が、六六%もいる(九八年、大阪教育大学秋葉英則氏調査)。「指導の疲れから、病 欠、休職している同僚がいるか」という質問については、一五%が、「一名以上いる」と回答し ている。そして「授業が始まっても、すぐにノートや教科書を出さない」子どもについては、九 〇%以上の先生が、経験している。ほかに「弱いものをいじめる」(七五%)、「友だちをたたく」 (六六%)などの友だちへの攻撃、「授業中、立ち歩く」(六六%)、「配布物を破ったり捨てたり する」(五二%)などの授業そのものに対する反発もみられるという(同、調査)。
●「荒れ」から「新しい荒れ」へ
昔は「荒れ」というと、中学生や高校生の不良生徒たちの攻撃的な行動をいったが、それが
最近では、低年齢化すると同時に、様子が変わってきた。「新しい荒れ」とい言葉を使う人もい る。ごくふつうの、それまで何ともなかった子どもが、突然、キレ、攻撃行為に出るなど。多くの 教師はこうした子どもたちの変化にとまどい、「子どもがわからなくなった」とこぼす。
日教組が九八年に調査したところによると、「子どもたちが理解しにくい。常識や価値観の差を
感ずる」というのが、二〇%近くもあり、以下、「家庭環境や社会の変化により指導が難しい」 (一四%)、「子どもたちが自己中心的、耐性がない、自制できない」(一〇%)と続く。そしてそ の結果として、「教職でのストレスを非常に感ずる先生が、八%、「かなり感ずる」「やや感ず る」という先生が、六〇%(同調査)もいるそうだ。
●原因の一つはイメージ文化?
こうした学級が崩壊する原因の一つとして、(あくまでも、一つだが……)、私はテレビやゲー
ムをあげる。「荒れる」というだけでは、どうも説明がつかない。家庭にしても、昔のような崩壊 家庭は少なくなった。むしろここにあげたように、ごくふつうの、そこそこに恵まれた家庭の子ど もが、意味もなく突発的に騒いだり暴れたりする。そして同じような現象が、日本だけではなく、 アメリカでも起きている。実際、このタイプの子どもを調べてみると、ほぼ例外なく、乳幼児期 に、ごく日常的にテレビやゲームづけになっていたのがわかる。ある母親はこう言った。「テレ ビを見ているときだけ、静かでした」と。「ゲームをしているときは、話しかけても返事もしません でした」と言った母親もいた。たとえば最近のアニメは、幼児向けにせよ、動きが速い。速すぎ る。しかもその間に、ひっきりなしにコマーシャルが入る。ゲームもそうだ。動きが速い。速すぎ る。
●ゲームは右脳ばかり刺激する
こうした刺激を日常的に与えて、子どもの脳が影響を受けないはずがない。もう少しわかりや
すく言えば、子どもはイメージの世界ばかりが刺激され、静かにものを考えられなくなる。その 証拠(?)に、このタイプの子どもは、ゆっくりとした調子の紙芝居などを、静かに聞くことができ ない。浦島太郎の紙芝居をしてみせても、「カメの顔に花が咲いている!」とか、「竜宮城に魚 が、おしっこをしている」などと、そのつど勝手なことをしゃべる。一見、発想はおもしろいが、直 感的で論理性がない。ちなみにイメージや創造力をつかさどるのは、右脳。分析や論理をつか さどるのは、左脳である(R・W・スペリー)。テレビやゲームは、その右脳ばかりを刺激する。こ うした今まで人間が経験したことがない新しい刺激が、子どもの脳に大きな影響を与えている ことはじゅうぶん考えられる。その一つが、ここにあげた「脳が乱舞する子ども」ということにな る。
学級崩壊についていろいろ言われているが、一つの仮説として、私はイメージ文化の悪弊を
あげる。
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
あなたの子育て、ワンポイント・チェック!
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あせり
Q 近所の同年齢の子どもたちが、夏休みの間、塾の特訓教室へ通い始めました。それを聞
いたとき、あなたは……
(1)人は人、うちはうちと、割り切って考えることができる。休みの過ごし方は人それぞれ。
(2)夏休みなのに、かわいそうだと思う。通うとしても、子どもの意思を確かめてからする。
(3)ジリジリするような不安感を覚え、自分の子どもも何とかしようと考える。
++++++++++++++++
A つぎのような症状に、思い当たるようであれば、あなたはここでいう「あせる親」と考えてよ
い。
●近所や知り合いの子どもが、英会話教室や算数教室に通っているという話を聞くだけで、言
いようのない不安感に襲われる。自分の子どもだけが取り残されていくように感ずる(不安、妄 想)。
●明けても暮れても、頭の中にあるのは、子どものことばかり。テストでまちがえたりすると、そ
れが気になって、夜も眠られないことがある。こまかいことが気になる(過関心)。
●学校や塾の先生と顔を合わせるたびに、すかさず「うちの子、どうですか」と聞く。あるいは
子どもの問題点を並び立て、「どうしたらいいでしょうか」と聞く(心配過剰)。
こういう状態が、長くつづくと、親のみならず、子どもの精神状態も不安定になる。この段階か
ら、育児ノイローゼ、うつ病に進む人も多い。そうなると、もう、子どもの勉強どころではない。
子どもというのは、親があせっても、どうかなるものではない。しかしほうっておいても育つ。
そうした冷めた目が、一方で、子どもを伸ばす。もしあなたが今、あせりを感ずるようなら、こう 考えてほしい。『親のあせり、百害あって、一利なし』と。(正解(1)(2))
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
--□---`○_oOO%__------凵---
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「ファミリス」10月号からの記事より。
詳しい診断方法は、どうかファミリス本誌をご覧ください。
+++++++++++++
あなたは学歴信仰ママ?
●結局は学歴……?
「学歴信仰はもうない」という人もいる。が、身分による差別意識はまだ根強く残っている。ど
こにどう残っているかは、実はあなた自身が一番よく知っている。日本人は肩書きや地位のあ る人にはペコペコする反面、そうでない人は、ぞんざいにあつかう。またこの日本、公的な保護 を受ける人は徹底的に受け、そうでない人は受けない。そういう不公平を親たちは毎日肌で感 じている。だから親はこう言う。「何だかんだといっても、結局は学歴ですよ」と。
●変わる子どもの意識
「信仰」というのは、「信じて疑わない」こと。「勉強は必要なものだ」「いい大学を出ることは大
切だ」と。しかしそう思うのは親の勝手だが、それを子どもに押しつけてはいけない。価値観の 衝突は、えてして互いの間に大きなキレツを入れる。たとえば同じ戦争でも、宗教がからむとそ の戦争は悲惨なものになる。互いに容赦しない。
が、今、子どもを取り巻く環境は大きく変わりつつある。それに合わせて子どもの意識もまた
変わりつつある。昔でいう出世主義を唱えても、子どもたちはそれについてこない。それにか わって自分らしく生きるということが、より重要視されている。たとえばそれがよいのか悪いの かという議論はさておき、フリーター希望の高校生が、日本労働研究機構の調査(二〇〇〇 年)によれば、一二%もいる。が、それだけではない。
●学歴にしがみつく人たち
学歴で生きる人は、結局はその学歴で苦しむことになる。Y氏(四五歳)がそうだ。Y氏はこと
あるごとに、S高校の出身であることを自慢していた。会話の中に、それとなく出身校を織り込 むというのが、彼の言い方だった。「今度、S高校の同窓会がありまして」とか、「S高校の仲間 とゴルフをしましてね」とか。が、S氏の息子がいよいよ高校受験ということになった。が、息子 にはそれだけの「力」がなかった。だから毎晩のように、S氏と息子は、「勉強しろ!」「うるさ い!」の大乱闘を繰り返していた。
●変わる世界の教育
一方アメリカの大学では、入学後の学部変更は自由。大学の転籍すら自由。勉強したい学
生は、より高度な勉強を求めて、大学間を自由に転籍している。しかもそれが今、国際間でも なされ始めている。彼らにしてみれば、最終的にどこで学位を認められるかは重要なことだ が、そんなわけで「出身校」には、ほとんどこだわっていない。大学教育のグローバル化の中 で、やがて日本もそういう方向に向かうのだろうが(向かわざるをえないが)、少なくともこれか らは学歴や、地位、それに肩書きをぶらさげて生きるような時代ではない。
●父親のようになりたくない
むずかしい話はさておき、このテストで高得点をとった人は、あなたの学歴信仰が今、あなた
と子どもの間に大きなキレツを入れ始めていないかを疑ってみる。価値観の衝突というのはそ ういうもので、キレツ程度ならまだしも、それがやがて断絶ということにもなりかねない。
実のところ今、中高校生でも、親子が尊敬しあい、楽しく会話をしあっている子どもなど、さがさ
なければならないほど、少ない。約八〇%の中高校生が、「父親のようになりたくない」(七 九%)、「母親のようになりたくない」(七二%)と答えている(平成一〇年「青少年白書」)。学歴 信仰がその原因とは言えないが、しかしそうでないとはもっと言えない。
●受験期に悪化する日本人の親子関係
子どもが受験期を迎えるまでは、日本のばあい、親子関係がほかの国とくらべても、とくに悪い
ということはない。しかし子どもが受験期を迎えると、親子関係は急速に悪化する。なぜそうな のかというところに、日本の子育ての問題点が隠されている。一度あなたも、自分の心にメス を入れてみてはどうだろうか。
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( 何が本当に大切なのかしら? 学歴? それとも家族? )
| |" )||(____________________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司(98)
最近書いた、エッセイを送ります。
+++++++++++++++++
正直に生きることの勇気
この日本、正直に生きるということだけでも、勇気がいる。いや、勇気にも、二種類ある。他
人に向かう勇気と、自分に向かう勇気だ。こんなことがあった。
魚屋でいくつかの食品と、煮干の入ったパックを三つ買った。一パック、八〇〇円。三パック
で、二四〇〇円。しかしレジの女性は、一パック五〇〇円で計算し、三パックで一五〇〇円とし た。私はおもむろに、「これは一パック、八〇〇円ですよ」と告げた。その女性はうれしそうに笑 って礼を述べたが、私はその女性のためにそうしたのではない。自分自身のためにそうした。 礼など言われる筋あいではない。
日々の積み重ねが月となり、月々の積み重ねが年となり、やがてその人の人格をつくる。
で、その日々の積み重ねとは何かと言えば、その瞬間瞬間の行いをいう。もし私がそうした場 面で、小ズルイことをしていれば、私はやがてそのタイプの人間になってしまう。たとえその場 で、一〇〇〇円近く「得をした」(?)としても、これは私にとっては大きな損失だ。が、私はここ で考えた。
この日本では、資本主義が原則になっている。金儲けだ。で、その金儲けは何かということに
なれば、それは「だましあい」。私は自転車屋という商人の家に生まれ育ったので、そのあたり のだましあいが、どういうものであるかを、よく知っている。たとえば一〇〇〇円で仕入れたも のを、客の顔色を見ながら、二〇〇〇円で売りつける。相手が、「高いね」と不満を口にすれ ば、その場で適当にウソを並べて、「まあ、いいでしょう。あなたですから、一五〇〇円にしてお きます」と言う。こういう芸当が即座にできなければ、商人など務まらない。
……となると、レジの女性が値段を打ちまちがえたということは、それはレジの女性のミスと
いうことになる。商人の世界では、ミスは、ミスしたものの責任ということになる。そのためこう いうケースでは、客はふつう黙っている。こう書くと叱られるかもしれないが、少なくとも私が知 っている世界では、黙っている。もともと商売というのは、そういうもの。だまされたとしても、だ まされたほうが悪い。ミスをすれば、ミスをしたほうが悪い。つまりこの日本では、正直に生きよ うと思えば思うほど、損をする。そういうしくみができあがってしまっている。つまり正直に生きる ということは、同時に損をするということ。自ら自分を損の世界に、押し込むことになる。だから 勇気がいる。
この点、私のワイフは、純朴な女性だから、ものごとを深く考えない。あとになって、「おかしい
と思ったけど、安くしてくれたのかしらと思ったわ」と、平然と言ってのける。人を疑うことすら知 らないから、値段もそのまま信じてしまう。だから問題意識ももたない。が、私はそうではない。 レジの女性がカチカチと打ったその瞬間、別の脳が同時進行の形で、合計金額を計算する。 これは私のクセのようなものだ。だからレジの女性が値段を打ちまちがえると、即座に「ちがい ますよ」と言う。そしてそういう能力が、かえってわざわいする。あれこれ悩む原因となる。
が、やはり正直に生きる。とくに私は、幼児期が貧しかったから、ふと油断すると、醜い自分
に押し戻されてしまう。私はもともとは小ズルイ人間だし、小ズルイことをするのに、それほど抵 抗がない。だから余計に、自分の老後が心配になる。今は何とか気力で、そういう醜い自分を 押し隠している。が、その気力が弱くなったとき、それがモロに表面に出てくる。その可能性 は、じゅうぶん、ある。それがこわい。こわいから、今から、少しずつ、自分を変えなければなら ない。時間がない。いや、もう間に合わないかもしれない。だから、私は正直に、そのレジの女 性に、まちがいを告げた。しかしそれはあくまでも、私のためだ。レジの女性のためではない。 だから礼を言われる筋あいではない。
(02−9−15)
(追記)
岐阜は関西商人の経済圏に入っているから、ものの値段など、あってないようなもの。買い
物にしても、定価(正札)で買う人などいない。即座にその場で、値段の交渉を始める。が、こ の浜松というところは、東京の経済圏に入っている。だから値段の交渉をする人はいない。私 はこの浜松に移り住むようになって、三〇年になるが、そのため、いまだに戸惑いを覚えること がある。
そういう意味では、浜松の人は、正直だ。少なくとも岐阜の人たちよりは、あるがままに生き
ている。自分を飾らないし、偽らない。もともと街道筋の宿場町で発達した町ということもある。 古い伝統や文化が根づかなかったという欠点はあるが、一方、何からなにまで、どこかさっぱ りしている。ものの考え方が合理的、先進的、開放的。世界をリードする、ホンダ、スズキ、ヤ マハ、カワイ、ローランドなどの各会社が、この浜松から生まれた背景には、そういう理由があ る。
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子育て随筆byはやし浩司(100)
意識のズレ
こんな事件があった。あなたはこの事件を知って、どう思うだろうか。この問題を考えながら、
あなた自身の心の中をのぞいてみてほしい。
Kさん(四五歳)が、久しぶりに叔父(六三歳)の家を訪れた。久しぶりといっても、半年程度。
で、Kさんは、叔父の家に行くまでの途中、道路沿いのレストランで軽く食事をすました。それ ほど深く考えて、そうしたわけではない。入りやすそうなレストランだったから、そうした。
で、叔父の家を訪れた。別のところへ行く途中のことで、叔父に軽いあいさつをするつもり
で、そうした。が、ここで事件が起きた。(事件というような、おおげさなものではないかもしれな いが……。)
叔父の家に着くと、叔父はそれを喜び、「食事をしていけ」と、Kさんに迫った。そこでKさんは、
「今、レストランで食事をしてきたところだ」と言って、それを断った。しかし叔父のほうが、譲ら なかった。「いいから、食べていけ。遠慮するな!」と。そしてすかさず奥にいた、叔父の妻に向 かって、「おい、○○(妻の名前は呼び捨て)、すぐ食事の用意をしろ!」と怒鳴った。
しかし食事の用意など、急に言われてできるものではない。叔父自身は、自分では食事の用
意など、したことがない。そこで妻が、「急に言われても……」としぶった。当然のことだ。が、そ の態度に叔父が腹をたてた。そして再び、妻に向かって、「さっさと、用意しろ!」と怒鳴った。 が、ここでその妻がキレた。このところの不況で、生活も決して楽ではない。妻は、その叔父 に、「今、食べてきたと言っておられるでしょ!」と。
そのやりとりを聞いた、Kさんは……?
ここで意見がふたつに分かれる。叔父の妻の態度は当然だという意見。もうひとつは叔父の
妻の態度は好ましくないという意見。あなたはどちらの意見を支持するだろうか。その前に、こ の事件の背景には、いくつかの問題が隠されている。
●無理に「食事をしていけ」と迫った叔父の態度……地方によっては、食事に誘うのが、習慣
になっているところがある。たとえば岐阜県の飛騨地方では、昼飯時には、相手に向かって、 「食事を食べていかないか」というのが、ひとつの会話言葉になっている。しかしそれはあくまで も礼儀上の言葉。言われたほうは、たとえおなかがすいていても、「今、食べてきました」と断る のがふつう。で、Kさんは、「食べてきたから、いらない」と断った。にもかかわらず、その叔父 は、Kさんに食べていくように迫った。その地方の習慣とはいえ、その叔父の発想は、きわめて 自己中心的である。
●「用意しろ!」と怒鳴った叔父の態度……今どき妻に向かって、「用意しろ!」と怒鳴る夫は
少ない。しかし田舎のほうへ行くと、いまだに男尊女卑思想は根強く残っている。妻を家政婦か 女中(失礼! この言葉は禁止用語になっている)くらいにしか思っていない夫は、いくらでもい る。もしそれほど用意したければ、自分ですればよい。しかしこのタイプの男性にかぎって、「男 が料理などするものではない」と、かたくなに信じている。
●「急に言われても……」としぶった、叔父の妻の態度……文中に書いたように、これは当然
のことだ。私もときどき山荘に友人や知人を招いて接待するが、食事の用意をするというの は、たいへんな重労働。前もってかなり準備をしていても、そのたいへんさは、それほど変わら ない。急に言われて、用意できるものではない。
が、問題はここから始まる。
叔父と叔父の妻の会話を聞いた、Kさんは、その会話をどう感ずるか、である。そこであなた
自身をその場に置いてみてほしい。あなたがKさんだとしたら、あなたはどう感ずるだろうか。 先にも書いたように、ここで意見が二つに分かれる。
(1)叔父の言っていることは、めちゃめちゃ。妻がかわいそうだし、自分のことで妻が怒鳴られ
ているとしたら、落ち着かない。叔父と妻の間に割って入って、もう一度、はっきりと食事を断 る。
(2)叔父の妻は、叔父の命令どおり、たいへんでも、食事の用意をすべき。食事の用意をしな
いというのは、Kさんを歓迎していないという意思表示になる。それはKさんにしても、不愉快な ことだ。妻が人前で夫に、あからさまに逆らうことは、好ましくない。
実は、この話をしてくれたのは、Kさん自身である。そしてそのKさんは、こう言った。「私は、
叔父の奥さんに腹がたったわ。何も私に聞こえるように言わなくてもいいと思うの。私、不愉快 だったから、『失礼します』と言って、叔父の家を出てきたわ」と。
私はKさんのこの話を聞いて、二重に驚いた。本来なら同じ女性であるKさんは、叔父の妻
の立場を理解し、妻の味方をしなければならない。そのKさんが、男である叔父の立場を擁護 している? 身内ということも、あったのかもしれない。日本にはまだ男尊女卑思想が根強く残 っている。しかしその男尊女卑思想を、二三%※の女性自らが、容認し、支えていることを忘 れてはならない。Kさんは、その二三%の中に入る人と考えてよい。
さてあなたはどちらの考え方に近いだろうか。ここから先は、あなた自身で考えてみてほし
い。意識のズレというのは、こわいもの。一方の立場に立つと、他方がまちがってみえる。しか し他方の立場に立ってみると、一方のほうがまちがってみえる。どちらがどうということではない かもしれないが、今の私は、(1)の「叔父の言っていることは、めちゃめちゃ。妻がかわいそう だ」という意見を支持する。さて、あなたは、どちらだろうか。
(02−9−15)
※……国立社会保障人口問題研究所の調査によると、男女の平等には反対という女性が、
二三・三%もいるそうだ。「夫も家事や育児を平等に負担すべきだ」と答えた女性は、七六・ 七%。その反面、「反対だ」と答えた女性も二三・三%。男性側の意識改革だけではなく、女性 側の意識改革も必要なようだ。ちなみに「結婚後、夫は外で働き、妻は主婦業に専念すべき だ」と答えた女性は、半数以上の五二・三%もいる(同調査)。
いいのか、いいのか、日本の女性たち! みんなで変えよう、この日本!
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
Hiroshi Hayashi, Japan∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
6・24 ……静岡市アイセル21
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
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単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
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☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
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後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
ツ <<
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>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-22
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M ″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 457人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 80人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−22号(112)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●「浜松百撰」(タウン誌)10月号に、小生のコラムが載っています。よろしく!
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
●静岡市にて、講演会をもちます。よろしかったら、おいでください。
03年6月24日(火) アイセル21 午前10時〜12時
主催 静岡市文化振興課
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「親子断絶・家庭崩壊、110のチェックポイント」近日発売!
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
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ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、「自分のこと」(On Myself)
【1】考えてみよう(Let's think)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】「自分のこと」(On Myself)
【4】随筆(Essays)
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⊂⌒⌒⊃ | ⊂〜⊃
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◯ / /⊃)
__ ◯◯ (∂∂)
(⊂\\ ◯◯◯ γ \
(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
信じられないような話だが、こんな話がある。
娘をストーカーする親がいるという。私はこ
の話を聞いたとき、わが耳を疑った! 事実
をそのままここに書く。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
●ストーカーする母親
一人娘が、ある家に嫁いだ。夫は長男だった。そこでその娘は、夫の両親と同居することに
なった。ここまではよくある話。が、その結婚に最初から最後まで、猛反対していたのが、娘の 実母だった。「ゆくゆくは養子でももらって……」「孫といっしょに散歩でも……」と考えていた が、そのもくろみは、もろくも崩れた。
が、結婚、二年目のこと。娘と夫の両親との折り合いが悪くなった。すったもんだの家庭騒動
の結果、娘夫婦と、夫の両親は別居した。まあ、こういうケースもよくある話で、珍しくない。し かしここからが違った。
娘夫婦は、同じ市内の別のアパートに引っ越したが、その夜から、娘の実母(実母!)による
復讐が始まった。実母は毎晩夜な夜な娘に電話をかけ、「そら、見ろ!」「バチが当たった!」 「親を裏切ったからこうなった!」「私の人生をどうしてくれる。お前に捧げた人生を返せ!」と。 それが最近では、さらにエスカレートして、「お前のような親不孝者は、はやく死んでしまえ!」 「私が死んだら、お前の子どもの中に入って、お前を一生、のろってやる!」「親を不幸にした ものは、地獄へ落ちる。覚悟しておけ!」と。それだけではない。どこでどう監視しているのか わからないが、娘の行動をちくいち知っていて、「夫婦だけで、○○レストランで、お食事? 結 構なご身分ですね」「スーパーで、特売品をあさっているあんたを見ると、親としてなさけなくて ね」「今日、あんたが着ていたセーターね、あれ、私が買ってあげたものよ。わかっている の!」と。
娘は何度も電話をするのをやめるように懇願したが、そのたびに母親は、「親に向かって、
何てこと言うの!」「親が、娘に電話をして、何が悪い!」と。そして少しでも体の調子が悪くな ると、今度は、それまでとはうって変わったような弱々しい声で、「今朝、起きると、フラフラする わ。こういうとき娘のあんたが近くにいたら、病院へ連れていってもらえるのに」「もう、長いこと 会ってないわね。私もこういう年だからね、いつ死んでもおかしくないわよ」「明日あたり、私の 通夜になるかしらねえ。あなたも覚悟しておいてね」と。
このつづきは長文になるため、(サイト:http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/)→(子育て随筆、N
o.94に収録した。「はやし浩司の世界」(9・15日号にて配信済み)もし興味をもっていただけ るようでしたら、そちらをお読みください。
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
( ⌒ヽ ((( ( 人 )
γ ρρ │σ σ ρ )
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
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ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
【2】
親の溺愛によって生まれる溺愛児。
柔和で満足げで、おとおりしているがハキがない。
そんな子どもが、ある日突然、豹変する!
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
溺愛の果てに……
うららかな小春日和(びより)のある日。老人たちが、公園の一角に集まって、息子や娘の自
慢話を始めた。「うちのセガレが、先日、温泉につれていってくれましたよ」「いえね、この時計 は、私の八〇歳の誕生日に、孫たちが買ってくれたものですよ」と。のどかな光景だが、中に はそういう話に、ジリジリした思いで耳を傾けている老人もいる。
溺愛する親は、それを「親の深い愛」と誤解する。一方、溺愛された子どもも、「それを親の
深い愛」と誤解する。こうしてたがいにベタベタの人間関係ができる……。このことについて は、すでに私はあちこちで書いてきた。問題はそのあとだ。
溺愛された子どもが、それが溺愛だったと気づくことはまず、ない。たいてい子どもは、親を
美化することで、自分の親への思いを正当化する。つまり「親孝行は美徳」「孝行することが子 どもの務め」「私の親はすばらしい親だ。だから私が親を慕うには、それなりの理由があるの」 と。よい例が、森進一が歌う、『おふくろさん』だ。私は今まで無数の母親たちに接してきたが、 子どもに「♪人の傘(かさ)になれ」と教えるような崇高な母親に、出会ったことがない。あるい は本当にいるのかもしれないが、それはきわめてマレなことだ。が、ここで問題が終わるわけ ではない。
子どもによっては、その途中で、親の溺愛を溺愛と気がつく子どもがいる。私は、気がつかな
いまま、おとになる子ども、七割、途中で気がつく子ども、三割とみている。気がつかなければ 気がつかないで、このタイプの子どもは、見た目には良好な親子関係をつづけたまま、おとな になる。昔、「冬彦さん」という男性(テレビドラマ『ずっと、あなたが好きだった』の主人公)がい たが、そうなる。しかし気がついた子どもは、その段階で、親に猛反発する。理由がある。
溺愛は、過保護、過関心、代償的愛(親の心のすき間を埋めるための愛)で成り立つ。親子
の間にカベがない分だけ、過干渉の度合いも強い。こうした親の態度や姿勢は、子どもによっ ては、重圧感となる。それは想像を絶する重圧感といってもよい。この重圧感が、やがて子ど もを反発させる。が、親自身は、「溺愛することが、親の愛の証(あかし)」と誤解する。この葛 藤が、やがて真正面から衝突する。子「オレをこんなオレにしたのは、お前だろう!」、母「ごめ んなサ〜イ。どうしたらいいノ〜」と。が、さらに悲劇はつづく。
子どもが親の溺愛に気づくことはある。しかし親が、それに気づくことは、まずない。おそらく、
死ぬまでないのでは。最後の最後まで、親は、自分の子どもに対する思い(溺愛)を、親の深 い愛と誤解する。が、ここで溺愛ママは、大きく、二つのタイプに分かれる。
ひとつは、ジクジクした思いの中で、子どもに対しては控えめに、溺愛をしつづけるタイプ。もう
ひとつは、自分の溺愛に気づくこともなく、子どもに対して攻撃的に出るタイプ。前者のタイプ は、まさに「悲劇の主人公」を演ずることで、子どもたちの同情をかおうとする。また後者のタイ プは、子どもが親の恩にこたえないことを逆恨みして、「親不孝モノ!」とか、「バチがあたる」と か言って、子どもをおどしたりする。どちらにせよ、もともと依存心が強いため、死ぬまで、子離 れができない。「子どもはかわいい、かわいい」と言いながら、それは結局は、自分のためにか わいいと言っているに過ぎない。
さて、冒頭の話。溺愛ママやパパの末路は、さみしいものだ。もともと自分のない人たちだか
ら、親としての自分の価値、あるいは人間としての自分の価値を、子どもの価値で決めてしま う。ベタベタと親を慕う子どもイコール、孝行な子どもイコール、いい子と判断する。親子関係が それなりにうまくいっていれば問題はないが、そうでなければ、そうでない。ジリジリとした思い で、毎日を過ごす。そう、このタイプの親にしてみれば、孝行息子や孝行娘をもった仲間ほど、 不愉快なものはない。一見のどかに見える老人たちの世界だが、結構、その中では、見栄や 虚栄が、はげしくウズを巻いている。あるいはあなた自身も、よそのできのよい子どもの話を聞 きながら、すでにジリジリしているかもしれない。もしそうなら、今からでも遅くないから、自分自 身の生きザマを確立する。要は子どもに頼らない、そういう自分自身の人生観を確立する。も しあなたが溺愛ママ(パパ)なら、なおさらそうする。
一見のどかに見える老人の世界だが、子どもや孫の自慢話だけが生きがいになったら、そ
れだけであなたは、自分の人生の敗北を認めるようなものだ。それだけのことだ。
(02−9−16)
ハ ハ ((⌒⌒〃ヽ ♪
( ⌒ヽ ((( ( 人 ) 溺愛された子どもが、いつかその溺愛に
γ ρρ │σ σ ρ ) 気づいたとき、悲劇が始まるのよ!
γ ⌒ρ 人 ▽ 〃ノ )
人 υ ( `) ( )
┗━┛ /⌒V ⌒ヽ)
ノ ミ / (^^^) ヽ
( m m ○/ ̄ ̄ ̄ヽ○
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あなたの子育てワンポイントチェック
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悪循環
Q あなたは日ごろ、子育てをしていて、その子育てが空回りをしたり、悪循環に陥っているよ
うに感じたことはありませんか。
(1)いつも何かしらムダなことばかりしているような気がする。教育的な効果はまるでない。
(2)がんばればがんばるほど、子どもがますます悪くなっていくように感ずることがある。
(3)何をしても、子どもの知恵となり経験となっていくようで、子育てが楽しい。
++++++++++++++++++++++++++
A 何らかの理由で、子どもは一度勉強嫌いになると、それ以後、好きになるということは、ま
ず、ない。あるいは同じ勉強をさせようとしても、そうでない子どもの何倍もの努力と時間が必 要となる。たとえば今、年中児(満五歳児)で、「名前をひらがなで書いてごらん」と指示すると、 体をこわばらせる子どもは、一〇人のうち、一〜二人は必ず、いる。中には涙ぐんでしまう子ど ももいる。文字に対して、何らかの恐怖心をもっているためと考えてよい。そういう子どもが、そ の先、たとえば小学校などで、国語が好きになるということは、まず、ない。(絶望的とは言わな いが、好きになるのは、たいへんむずかしい。)先日もある母親が、こう言って相談にきた。
「うちの子(小一男子)は、『39は30と□』という問題ができない。みんなはできるのに、どうし
てできないか」と。そしてたまたまそばにいた息子に向かって、「どうしてこんな簡単な問題がで きないの!」と。勉強が、子どもを責める道具になっている! しかし一度、この悪循環におち いると、あとは底なしの悪循環。(親が叱る)→(子どもはますます勉強嫌いになる)→(ますま す叱る)の悪循環で、子どもはドロ沼に!
幼児期は、子どもの方向性をつくるための、大切な時期。ものごとは、すべて慎重にする。こ
の世界では、こう言う。『はじめよければ、すべてよし』と。(正解(3))
(105↑)
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ しかし食べすぎに注意しましょう!
┏ || o//\) )( 私も注意しています!
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【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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子育て随筆byはやし浩司(101)
自分のこと
●ある読者からのメール
一人のマガジン読者から、こんなメールが届いた。「乳がんです。進行しています。診断され
たあと、地獄のような数日を過ごしました」と。
ショックだった。会ったことも、声を聞いたこともない人だったが、ショックだった。その日はた
またま休みだったが、そのため、遊びに行こうという気持ちが消えた。消えて、私は一日書斎 に座って、猛烈に原稿を書いた。
●五五歳という節目
私はもうすぐ五五歳になる。昔で言えば、定年退職の年齢である。実際、近隣に住む人たち
のほとんどは、その五五歳で退職している。私はそういう人たちを若いときから見ているので、 五五歳という年齢を、ひとつの節目のように考えてきた。だから……というわけではないが、何 となく、私の人生がもうすぐ終わるような気がしてならない。この一年間、「あと一年」「あと半 年」「あと数か月……」と思いながら、生きてきた。が、本当に来月、一〇月に、いよいよ私は、 その五五歳になる。もちろん私には定年退職はない。引退もない。死ぬまで働くしかない。しか しその誕生日が、私にとっては大きな節目になるような気がする。
●私は愚かな人間だった
私は愚かだった。愚かな人間だった。若いころ、あまりにも好き勝手なことをしすぎた。時間
というのが、かくも貴重なものだとは思ってもみなかった。その日、その日を、ただ楽しく過ごせ ればよいと考えたこともある。今でこそ、偉そうに、多くの人の前に立ち、講演したりしている が、もともと私はそんな器(うつわ)ではない。もしみなさんが、若いころの私を知ったら、おそら くあきれて、私から去っていくだろう。そんな私が、大きく変わったのは、こんな事件があったか らだ。
●母の一言で、どん底に!
私はそのとき、幼稚園の講師をしていた。要するにモグリの講師だった。給料は二万円。大
卒の初任給が六〜七万円の時代だった。そこで私は園長に相談して、午後は自由にしてもら った。自由にしてもらって、好き勝手なことをした。家庭教師、塾の講師、翻訳、通訳、貿易の 代行などなど。全体で、一五〜二〇万円くらいは稼いでいただろうか。しかしそうして稼ぐ一 方、郷里から母がときどきやってきて、私から毎回、二〇万円単位で、お金をもって帰った。私 は子どもとして、それは当然のことと考えていた。が、そんなある夜。私はその母に電話をし た。
私は母にはずっと、幼稚園の講師をしている話は隠していた。今と違って、当時は、幼稚園
の教師でも、その社会的地位は、恐ろしく低かった。おかしな序列があって、大学の教授を頂 点に、その下に高校の教師、中学校の教師、そして小学校の教師と並んでいた。幼稚園の教 師など、番外だった。私はそのまた番外の講師だった。幼稚園の職員会議にも出させてもらえ ないような身分だった。
「すばらしい」と思って入った幼児教育の世界だったが、しばらく働いてみると、そうでないこと
がわかった。苦しかった。つらかった。そこで私は母だけは私をなぐさめてくれるだろうと思っ て、母に電話をした。が、母の答は意外なものだった。私が「幼稚園で働いている」と告げる と、母は、おおげさな泣き声をあげて、「浩ちゃん、あんたは道を誤ったア、誤ったア!」と、何 度も繰り返し言った。とたん、私は、どん底にたたきつけられた。最後の最後のところで私を支 えていた、そのつっかい棒が、ガラガラと粉々になって飛び散っていくのを感じた。
●目が涙でうるんで……
その夜、どうやって自分の部屋に帰ったか覚えていない。寒い冬の夜だったと思うが、カンカ
ンとカベにぶつかってこだまする自分の足音を聞きながら、「浩司、死んではだめだ。死んでは だめだ」と、自分に言ってきかせて歩いた。
部屋へ帰ると、つくりかけのプラモデルが、床に散乱していた。私はそのプラモデルをつくっ
て、気を紛らわそうとしたが、目が涙でうるんで、それができなかった。私は床に正座したまま、 何時間もそのまま時が流れるのを待った。いや、そのあとのことはよく覚えていない。一晩中 起きていたような気もするし、そのまま眠ってしまったような気もする。ただどういうわけか、あ のプラモデルだけは、はっきりと脳裏に焼きついている。
●その夜を契機(けいき)に……
振り返ってみると、その夜から、私は大きく変わったと思う。その夜をさかいに、タバコをやめ
た。酒もやめた。そして女遊びもやめた。もともとタバコや酒は好きではなかったから、「やめ た」というほどのことではないかもしれない。しかしガールフレンドは、何人かいた。学生時代 に、大きな失恋を経験していたから、女性に対しては、どこかヤケッパチなところはあった。と っかえ、ひっかえというほどではなかったかもしれないが、しかしそれに近い状態だった。一、 二度だけセックスをして別れた女性は、何人かいる。それにその夜以前の私は、小ずるい男 だった。もともと気が小さい人間なので、大きな悪(わる)はできなかったが、多少のごまかしを することは、何でもなかった。平気だった。
が、その夜を境に、私は自分でもおかしいと思うほど、クソまじめになった。どうして自分がそ
うなったかということはよくわからないが、事実、そうなった。私は、それ以後の自分について、 いくつか断言できることがある。たとえば、人からお金やモノを借りたことはない。一度だけ一 〇円を借りたことがあるが、それは緊急の電話代がなかったからだ。もちろん借金など、した ことがない。どんな支払いでも、一週間以上、のばしたことはない。たとえ相手が月末でもよい と言っても、私は、その支払いを一週間以内にすました。ゴミをそうでないところに、捨てたこと はない。ツバを道路にはいたこともない。あるいはどこかで結果として、ひょっとしたらどこかで 人をだましているかもしれないが、少なくとも、意識にあるかぎり、人をだましたことはない。聞 かれても黙っていることはあるが、ウソをついたことはない。ただひたすら、まじめに、どこまで もまじめに生きるようになった。
●もっと早く自分を知るべきだった
が、にもかかわらず、この後悔の念は、どこから生まれるのか。私はその夜を境に、自分が
大きく変わった。それはわかる。しかしその夜に、自分の中の自分がすべて清算されたわけで はない。邪悪な醜い自分は、そのまま残った。今も残っている。かろうじてそういう自分が顔を 出さないのは、別の私が懸命にそれを抑えているからにほかならない。しかしふと油断すると、 それがすぐ顔を出す。そこで自分の過去を振り返ってみると、自分の中のいやな自分というの は、子どものころから、その夜までにできたということがわかる。私はそれほど恵まれた環境で 育っていない。戦後の混乱期ということもあった。その時代というのは、まじめな人間が、どこ かバカに見えるような時代だった。だから後悔する。私はもっと、はやい時期に、自分の邪悪 な醜い自分に気づくべきだった。
●猛烈に原稿を書いた
私は頭の中で、懸命にその乳がんの女性のことを考えた。何という無力感。何という虚脱
感。それまでにもらったメールによると、上の子どもはまだ小学一年生だという。下の子ども は、幼稚園児だという。子育てには心労はつきものだが、乳がんというのは、その心労の範囲 を超えている。「地獄のような……」という彼女の言い方に、すべてが集約されている。五五歳 になった私が、その人生の結末として、地獄を味わったとしても、それはそれとして納得でき る。仮に地獄だとしても、その地獄をつくったのは、私自身にほかならない。しかしそんな若い 母親が……!
もっとも今は、医療も発達しているから、乳がんといっても、すこしがんこな「できもの」程度の
ものかもしれない。深刻は深刻な病気だが、しかしそれほど深刻にならなくてもよいのかもしれ ない。私はそう思ったが、しかしその読者には、そういう安易なはげましをすることができなか った。今、私がなすべきことは、少しでもその深刻さを共有し、自分の苦しみとして分けもつこと だ。だから私は遊びに行くのをやめた。やめて、一日中、書斎にこもって、猛烈に原稿を書い た。そうすることが、私にとって、その読者の気持ちを共有する、唯一の方法と思ったからだ。
(02−9−16)
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
| | ー ー||(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| | ・ ・||( 一日一日を大切に生きる……むずかしいことですね。 )
| |" )||(____________________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ どうかよろしくお願いします!
Hiroshi Hayashi, Japan∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
6・24 ……静岡市アイセル21
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
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【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
ツ <<
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-24-1
彡彡人ミミ (λハハλ ヽ ♪♪♪……
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M ″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 459人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 80人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−24号(114)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
●静岡市にて、講演会をもちます。よろしかったら、おいでください。
03年6月24日(火) アイセル21 午前10時〜12時
主催 静岡市文化振興課
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「親子断絶・家庭崩壊、110のチェックポイント」近日発売!
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みなさんへ、
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一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
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メニュー
今日のテーマ、「ふるさと」(My Home Land)
【1】「ふるさと」(My Home Land)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】子ども学力(The knowledge level of Japanese children)
【4】随筆(Essays)
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⊂⌒⌒⊃ | ⊂〜⊃
⊂⊃\_/ _ _
◯ / /⊃)
__ ◯◯ (∂∂)
(⊂\\ ◯◯◯ γ \
(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ふるさと
かつて室生犀星(むろうさいせい・詩人、小説家・一八八九〜一九六二)は、こう歌った。「♪ふ
るさとは遠きにありて思うふもの」と。
犀星の生活はかなり苦しかったらしい。故郷の金沢を出るときも、生活苦もあって、追われる
ようにして出ていったと聞いている。だから「♪遠きにありて思ふもの」と。
私は学生時代、合唱団の一員として、この歌を何度も歌ったことがある。なつかしい歌だ。今
でもこの歌を口ずさむと、あのころの私がありありとよみがえってくる。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(小景異情ーその二) より
それはさておき、「ふるさと」という言葉には、独特の響きがある。それはちょうど、数千キロ
の旅を経たサケを、生まれ故郷の川に引き戻すような「響き」ではないか。「本能的な郷愁」と 言ってもよい。人間のばあいは、「水」だけではなく、風土、風習、方言、食べ物すべてが、体に しみついている。実際、そういうものを自分の中で断ち切ることは不可能と言ってもよい。ふる さとからどれだけ遠く離れて住んでも、自分という人間は、いつも心のどこかでそのふるさとと のつながりを求めている? ……こう断言するのは危険なことかもしれないが、大多数の人に とっては、そうではないかと思う。
ただ、そのふるさとが、その人にとっていつも心温まるものであるかどうかとなると、一概には
言えない。自分のふるさとを忌み嫌っている人も少なくない。たとえば犀星もこの歌の中で、 「(ふるさとは)悲しく歌ふもの」と表現している。つまりふるさととのつながりを切ることもできな いが、さりとて、すなおな気持ちで受け入れることもできない、と。これはそういう思いをもった 人には、たいへんな葛藤(かっとう)と言ってもよい。
私も故郷の岐阜県のM市を離れて、もう三七年になる。もともと出たくて出たくてしかたなかっ
た町だから、ほとんど未練はない。同窓生とのつきあいも、一人、二人をのぞいて、まったくな い。たまに中学校や高校の同窓会に出たりするが、私の居場所すらない。たいていは儀礼的 なあいさつと、中身のない会話をして、それで終わってしまう。それにこれは私だけの印象かも しれないが、どこかみな、虚栄の張りあいをしているように感ずることも多い。もう少しすなお に、たがいの心を開きあったら、同窓会も楽しいものになるのだろうが、三七年という年月は、 それにしても長すぎる。少し前までは、盆踊りでよく歌われる「かわさき」(岐阜県郡上郡の民 謡)を聞いたりすると、それなりになつかしく思ったものだが、このところはそれもない。それに 私のばあい、ここに書いたように、あの町から出たくて出たくてしかたなかったということもあ る。
私のばあい、家庭の中にすら、自分の居場所がなかった。街中の小さな自転車屋で、二面を
道路に面していた。自分の部屋どころか、家族が憩う、憩いの場所すらなかった。台所も居間 (居間と言えるような居間ではなかった)も、そのまま人が通る通路になっていた。そんなわけ で私は毎日、真っ暗になるまで、外で遊んでいた。今から思い出しても、当時はどこの家もそう だったが、どこかの貧しい国の貧しい家そのものだった。
おまけに私の父は酒乱で、数日おきに酒を飲んでは、家の中で暴れた。今でも赤い夕日を
見ると、言いようのない不安感に襲われるのは、そのためだ。その時刻になると、いつも父が 酔っぱらって、通りをフラフラ歩いていた。私は子どもながらに、夕方になるたびに、「今日は、 酒を飲むのではないか」と、ハラハラしていた。いや、それ以上につらかったのは、自分のプラ イドが、ズタズタにされたことだった。だから、私にとってのふるさとは、ほとんどの人がもつふ るさととは、違ったものだと思う。あるいは犀星が歌ったふるさとに、近い。私にとってのふるさ とは、まさに「♪ふるさとは遠きにありて思ふもの。そして悲しくうたふもの」ということになる。
ただ残念なのは、そういう私の心とは裏腹に、私を知る人が、「ふるさとはなつかしいハズだ」
と私の心を決めてかかることだ。実のところ、私の母もそう言っている。しかし私は、私のワイ フや子どもに、いつもこう言っている。「私が死んでも、どうか遺骨は、あのふるさとの墓地にだ けは入れないでほしい」と。日本の法律では許されないことかもしれないが、死んだら日本の領 海外でもよいから、私は自分の遺骨を、あの広い海に捨ててほしいと願っている。
ふるさとに対する思いというのは、人それぞれではないのか。今、室生犀星の「ふるさと」を思
い出したので、この文を書いた。
(02−9−16)※
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父のうしろ姿(中日新聞に書いたコラムより)
私の実家は、昔からの自転車屋とはいえ、私が中学生になるころには、斜陽の一途。私の
父は、ふだんは静かな人だったが、酒を飲むと人が変わった。二、三日おきに近所の酒屋で 酒を飲み、そして暴れた。大声をあげて、ものを投げつけた。そんなわけで私には、つらい毎 日だった。プライドはズタズタにされた。友人と一緒に学校から帰ってくるときも、家が近づくと、 あれこれと口実を作っては、その友人と別れた。父はよく酒を飲んでフラフラと通りを歩いてい た。それを友人に見せることは、私にはできなかった。
その私も五二歳。一人、二人と息子を送り出し、今は三男が、高校三年生になった。のんき
な子どもだ。受験も押し迫っているというのに、友だちを二〇人も呼んで、パーティを開くとい う。「がんばろう会だ」という。土曜日の午後で、私と女房は、三男のために台所を片づけた。 片づけながら、ふと三男にこう聞いた。「お前は、このうちに友だちを呼んでも、恥ずかしくない か」と。すると三男は、「どうして?」と聞いた。理由など言っても、三男には理解できないだろ う。私には私なりのわだかまりがある。私は高校生のとき、そういうことをしたくても、できなか った。友だちの家に行っても、いつも肩身の狭い思いをしていた。「今度、はやしの家で集まろ う」と言われたら、私は何と答えればよいのだ。父が壊した障子のさんや、ふすまの戸を、どう やって隠せばよいのだ。
私は父をうらんだ。父は私が三〇歳になる少し前に死んだが、涙は出なかった。母ですら、
どこか生き生きとして見えた。ただ姉だけは、さめざめと泣いていた。私にはそれが奇異な感じ がした。が、その思いは、私の年齢とともに変わってきた。四〇歳を過ぎるころになると、その 当時の父の悲しみや苦しみが、理解できるようになった。商売べたの父。いや、父だって必死 だった。近くに大型スーパーができたときも、父は「Jストアよりも安いものもあります」と、どこ か的はずれな広告を、店先のガラス戸に張りつけていた。「よそで買った自転車でも、パンク の修理をさせていただきます」という広告を張りつけたこともある。しかもそのJストアに自転車 を並べていたのが、父の実弟、つまり私の叔父だった※。叔父は父とは違って、商売がうまか った。父は口にこそ出さなかったが、よほどくやしかったのだろう。戦争の後遺症もあった。父 はますます酒に溺れていった。
同じ親でありながら、父親は孤独な存在だ。前を向いて走ることだけを求められる。だからう
しろが見えない。見えないから、子どもたちの心がわからない。ある日気がついてみたら、うし ろには誰もいない。そんなことも多い。ただ私のばあい、孤独の耐え方を知っている。父がそ れを教えてくれた。客がいない日は、いつも父は丸い火鉢に身をかがめて、暖をとっていた。 あるいは油で汚れた作業台に向かって、黙々と何かを書いていた。そのときの父の気持ちを 思いやると、今、私が感じている孤独など、何でもない。
私と女房は、その夜は家を離れることにした。私たちがいないほうが、三男も気が楽だろう。
いそいそと身じたくを整えていると、三男がうしろから、ふとこう言った。「パパ、ありがとう」と。 そのとき私はどこかで、死んだ父が、ニコッと笑ったような気がした。
※この部分について、その実弟の長男、つまり私の従兄弟から、「事実と違う」という電話をも
らった。「その店に自転車を並べたのは、父ではなく、私だ」と。しかし私はその叔父が好きだ ったし、よくかわいがってもらった。お世話にもなった。ここにこう書いたからといって、叔父や 従兄弟をどうこう思っているのではない。別のところでも書いたが、こうした宿命は、商売をす る人にはいつもついて回る。だれがよい人で、だれが悪い人と書いているのではない。誤解の ないように。
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(λハハλ ヽ ♪♪
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【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
自尊心
Q あなたの子どもに、「あなたの名前をどう思うかな?」と聞いてみてください。そのときあなた
の子どもは……。
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(1)自分の名前をあまり気に入っていないようなそぶりを見せる。関心を示さない。
(2)どこか自分の名前や漢字が嫌いなようだ。愛称などで呼ばれるのをいやがるようだ。
(3)いつも「いい名前」と喜んでいる。自分の名前をたいへん気にいっているようだ。
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A 自分を大切にする。それが子どもの自尊心につながり、この自尊心が、子どもの道徳や倫
理の基礎となる。その第一歩が、『名前を大切にする』。
子どもの名前は、大切にする。子どもの名前が書いてあるものは、粗末にあつかわない。新
聞や雑誌に、子どもの名前が出たら、その新聞や雑誌は、ていねいにあつかう。切り抜いて壁 に張ったり、アルバムにしまったりする。そして日ごろから、「あなたの名前はいい名前ね」「あ なたの名前を大切にしようね」と教える。子どもは自分の名前を大切にすることから、自分を大 切にすることを学ぶ。まちがっても、子どもの名前を茶化したり、からかってはいけない。名前 は、その子どもの人格そのものと考える。
ところでこんな子どもがいた、その家は、女の子ばかりの三人姉妹。上から、麗菜、晴美、み
どり。その「みどり」という子ども(小四)にある日、「名前を漢字で書いてごらん」と指示すると、 その女の子はさみしそうにこう言った。「だって私には漢字がないもん」と。女の子が三人もつ づくと、親もそういう気持ちになるらしい。しかしこういうことは、本来、あってはならない。さらに 以前、自分の子どもに、「魔王」とかそんなような名前をつけた親もいた。ときどきこうした私の 常識では理解できない親が現れる。親の勝手とは言うが、ただ、今ごろその子どもはどうして いるかと、ときどき考える。(正解(3))
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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子どもの学力
今朝の新聞にも、子どもの学力についての投書が載っていた。どこかの学習塾で講師のア
ルバイトをしている大学院生のものだが、「基礎学力の低下予想以上に深刻」(読売新聞朝 刊)と。「まず驚いたのが、中学生でも掛け算の九九を完全にマスターしていない生徒が散見さ れることだ」そうだ。
実際、子どもたちの学力の低下は、ものすごいものだ。昨日も、小学五年生に、公倍数と公
約数を教えたが、(今ではこの単元は、小学六年の二学期に学ぶことになっている)、掛け算 の九九があやしい子どもが、二〇%近くもいる。「三・九、24」(本当は、三・九、27)と平気で 言ったりする。小学二年で、掛け算の九九を勉強したから、以後、子どもたちが掛け算の九九 はできるようになったハズと考えるのは、まったくの誤解。幻想。五年生だから、掛け算の九九 ができるハズと考えるのも、まったくの誤解。幻想。以前、掛け算の九九がまだできない中学 生が、一五〜二〇%もいるという話を聞いたことがある※。私の実感でも、それくらいはいる。 (ただ、どの程度をできる、どの程度をできないというか、その判断の基準がむずかしい。)
話は変わるが、私はこの三五年間、何らかの形で、英語とは深いつながりをもって生きてき
た。そういう自分を振り返っても、三〇歳以後に覚えた単語は、ほとんど記憶に残っていない。 覚えるには覚えるのだが、すぐ忘れてしまう。反対に二〇歳前後に覚えた単語は、今でもしっ かりと頭の中に残っている。しかしこれは私という、「おとな」の話。脳細胞の老化現象が原因 だという。その老化現象に似た現象が、子どもでも起きている?
そこで改めて調査してみた。もともと私の教室へきている子どもたちは、教育環境的にはレ
ベルの高い子どもが多い。しかしそんな子どもでも、小学三年生で、約二〇%は、掛け算がま だあやしい。掛け算の九九は何とか言えても、「三・八?」と聞いたとき、とっさには答えられな い子どもも含めると、もっと多い。多くの親たちは、「うちの子は小学二年のときには、掛け算 の九九がスラスラと言えたから、もう掛け算はマスターしたはず」と考える。しかしこれも誤解。 幻想。今の子どもたちは、数か月もすると、学んだことそのものまで忘れてしまう。つまりそれ だけ覚え方が浅い? 脳にきざまれていない? それとも老化現象に似た現象がすでに始ま っている? 理由はよくわからないが、ともかくも、そういうことだ。
しかし、だ。これはほんの一例にすぎない。今、あらゆる面で、子どもの学力は低下してい
る。知識や、知力だけではない。「自ら学ぶ力」そのものまで低下している。言われたことや、 教えられたことはきちんとできるが、その範囲をはずれると、まったくできない。考えようともし ない。先のクラスでも、最後に私はこんな問題を出してみた。
「30から50までの中に、3と5の公倍数はいくつあるか」と。一〇人の子どもがいたが、何と
か、考えるそぶりを見せたのは、たったの一人。あとは、「そんな問題、知らない」「解き方を学 んでいない」「めんどくさい」と、問題そのものを投げ出してしまった。公倍数など、どうでもよい といった様子を見せた子どももいる。言いかえると、今、子どもに教えるとき、その動機づけを どうするかが大切。ここをいいかげんにすますと、教える割には、効果がない。……などなど。
話が三段跳びで飛躍するが、こうした学力低下の背景にあるのは、結局は、飽食とぜいたく
の中で、子どもを甘やかしてしまったこと。「腹、減ったア!」と叫べば、みなが何とかしてくれ る。それと同じように、「わからなイ〜」「この問題、解けないイ〜」と叫べば、みなが何とかしてく れる。そういう環境の中で、子どもたち自身が、自分を見失ってしまった。
もっともオーストラリアあたりでは、中学一年で、二桁かける二桁の掛け算を学んでいる。日
本では小学三年生のレベル(〇一年度までの旧学習指導要領)。掛け算の九九ができないか らといって、教育水準が低いということにはならない。
しかしオーストラリアのばあいは、科目数そのものが多い。どこのグラマースクール(中高一
貫寄宿学校)でも、たとえば外国語にしても、ドイツ語、フランス語、中国語、インドネシア語、 日本語の五つの言語の中から選択できるし、芸術にしても、音楽、ドラマ、絵画などが、それぞ れ独立した科目になっている。環境保護の科目もあれば、キャンピングという科目もある。もち ろんコンピュータという科目もある。数学は、日本と違って、あくまでも教科の一部でしかない。 つまりそういう違いも考慮すると、やはり日本の子どもたちの学力の低下は異常である。
(02−9−18)
※(参考)……東京理科大学理学部の澤田利夫教授が、興味ある調査結果を公表している。
教授が調べた「学力調査の問題例と正答率」によると、つぎのような結果だそうだ。
この二〇年間(一九八二年から二〇〇〇年)だけで、簡単な分数の足し算の正解率は、小学
六年生で、八〇・八%から、六一・七%に低下。分数の割り算は、九〇・七%から六六・五%に 低下。小数の掛け算は、七七・二%から七〇・二%に低下。たしざんと掛け算の混合計算は、 三八・三%から三二・八%に低下。全体として、六八・九%から五七・五%に低下している(同じ 問題で調査)、と。
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/ 八))))ハ
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| | ・ ・||( どうせ子育てするなら、楽しみましょう! )
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|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司(103)
フェムト秒
ある科学の研究者から、こんなメールが届いた(〇二年九月)。いわく……
「今週(今日ですと先週と言うのでしょうか)は葉山の山の上にある国際村センターで日独のジョ
イントセミナーがありました。私の昔からの親しい友人(前にジャパンプライズを受けたノーベル 賞級の人)が来ると言うので、近くでもあるし、出させてもらいました。 今は固体表面に吸着し た分子一個一個を直接見ながらそれにエネルギーを加えて反応を起こさせたり、フェムト秒単 位(一秒を10で15回繰り返して割った短い時間)でその挙動を追っかけたり、大変な技術が発 達してきました」と。
このメールによれば、(1)固体表面に吸着した分子を直接見ることができる。(2)フェムト秒
単位で、その分子の動きを観察できる、ということらしい。それにしても、驚いた。ただ、(1)の 分子を見ることについては、もう二〇年前から技術的に可能という話は聞いていたので、「へ え」という驚きでしかなかった。しかし「フェムト秒単位の観察」というのには驚いた。わかりやす く言うと、つまり計算上では、一フェムト秒というのは、10の15乗倍して、やっと1秒になるとい う時間である。反対に言えば、1000兆分の1秒ということになる。さらに反対に言えば、100 0兆秒というのは、この地球上の3100万年分に相当する。計算するだけでも、わけがわから なくなるが、一フェムト秒というのは、そういう時間をいう。
こういう時間があるということ自体驚きである。もっともこれは理論上の時間で、人間が観察で
きる時間ではない。しかしこういう話を聞くと、「では、時間とは何か」という問題を、考えざるを えなくなってしまう。もし人間が、一フェムト秒を、一秒にして生きることができたら、そのたった 一秒で、3100万年分の人生を生きることになる! ギョッ!
昔、こんなSF小説を読んだことがある。だれの作品かは忘れたが、こういう内容だった。
ある惑星の知的生物は、珪素(けいそ)主体の生物だった。わかりやすく言えば、体中がガ
チガチの岩石でできた生物である。だからその生物が、自分の指を少し動かすだけでも、地球 の人間の時間で、数千年から数万年もかかる。一歩歩くだけでも、数十万年から数百万年も かかる。しかし動きというのは相対的なもので、その珪素主体の生物にしてみれば、自分たち がゆっくりと動いている感覚はない。地球上の人間が動いているように、自分たちも、ごく自然 に動いていると思っている。
ただ、もしその珪素主体の生物が、反対に人間の世界を望遠鏡か何かで観察したとしても、
あまりに動きが速すぎて、何も見えないだろうということ。彼らが一回咳払いする間に、地球上 の人間は、数万年の時を経て、発生、進化の過程を経て、すでに絶滅しているかもしれない!
……こう考えてくると、ますます「時間とは何か」わからなくなってくる。たとえば私は今、カチカ
チカチと、時計の秒針に合わせて、声を出すことができる。私にとっては短い時間だが、もしフ ェムト秒単位で生きている生物がいるとしたら、そのカチからカチまでの間に、3100万年を過 ごしたことになる。となると、また問題。このカチからカチまでを一秒と、だれが、いつ、どのよう にして決めたか。
アインシュタインの相対性理論から始まって、今では第一一次元の世界まで存在することが
わかっているという。(直線の世界が一次元、平面の世界が二次元、立体の世界が三次元、 そしてそれに時間が加わって、四次元。残念ながら、私にはここまでしか理解できない。)ここ でいう時間という概念も、そうした次元論と結びついているのだろう。
たとえば空間にしても、宇宙の辺縁に向かえば向かうほど、相対的に時間が長くなれば、(反
対に、カチからカチまで、速くなる。)宇宙は、永遠に無限ということになる。たとえばロケットに 乗って、宇宙の果てに向かって進んだとする。しかしその宇宙の果てに近づけば近づくほど、 時間が長くなる。そうなると、そのロケットに乗っている人の動きは、(たとえば地球から望遠鏡 で見ていたとすると)、ますますめまぐるしくなる。地球の人間が、一回咳払いする間に、ロケッ トの中の人間は、数百回も世代を繰り返す……、あるいは数千回も世代を繰り返す……、つま りいつまでたっても、ロケットの中の人間は、地球から見れば、ほんのすぐそばまで来ていなが ら、宇宙の果てにはたどりつけないということになる。
こういう話を、まったくの素人の私が論じても意味はない。しかし私はその科学者からメール
を受け取って、しばらく考え込んでしまった。「時間とは何か」と。私のような素人でもわかること は、時間といえども、絶対的な尺度はないということ。これを人間にあてはめてみると、よくわか る。たとえばたった数秒を、ふつうの人が数年分過ごすのと同じくらい、密度の濃い人生にする ことができる人がいる。反対に一〇年生きても、ただただ無益に過ごす人もいる。もう少しわか りやすく言うと、不治の病で、「余命、残りあと一年」と宣告されたからといって、その一年を、ほ かの人の三〇年分、四〇年分に生きることも可能だということ。反対に、「平均寿命まで、あと 三〇年。あと三〇年は生きられる」と言われながらも、その三〇年を、ほかの人の数日分にし か生きられない人もいるということ。どうも時間というのは、そういうものらしい。いや、願わく ば、私も一フェムト秒単位で生きて、一秒、一秒で、それぞれ3100万年分の人生を送ること ができたらと思う。もちろんそれは不可能だが、しかし一秒、一秒を長くすることはできる。仮に もしこの一秒を、たったの二倍だけ長く生きることができたとしたら、私は自分の人生を、(平 均寿命まであと三〇年と計算して)、あと六〇年、生きることができることになる。
……とまあ、何とも理屈っぽいエッセーになってしまったが、しかしこれだけは言える。幼児が
過ごす時間を観察してみると、幼児のもつ時間の単位と、四〇歳代、五〇歳代の人がもつ時 間の単位とはちがうということ。当然のことながら、幼児のもつ時間帯のほうが長い。彼らが感 ずる一秒は、私たちの感ずる一秒の数倍以上はあるとみてよい。もっとわかりやすく言えば、 私たちにとっては、たった一日でも、幼児は、その一日で、私たちの数日分は生きているという こと。あるいはもっとかもしれない。つまり幼児は、日常的にフェムト秒単位で生活している! これは幼児の世界をよりよく理解するためには、とても大切なことだと思う。あくまでも参考まで に。
(02−9−17)
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子育て随筆byはやし浩司(104)
無価値という恐怖
自分が無価値と思うとき感ずる恐怖ほど、恐ろしいものはない。それは腹の底から、身をえ
ぐられるような恐怖と言ってもよい。生きる意味もない。生きる目的もない。生きる支えもない。 自分を理解してくれる人もいなければ、生きるための人もいない。仏教では、孤独を無間地獄 のひとつにあげているが、この恐怖も、ひょっとしたら、孤独と同じくらい恐ろしいものかもしれ ない。いくら「私は私だ」と言ったところで、人は他者とのかかわりをもってはじめて、人でいら れる。かかわりがなかったら、人は人でなくなってしまう。それがわからなければ、こんな世界 を想像してみればよい。
その惑星は、犬族が支配する惑星である。簡単な言葉(ワンワンとか、ワォーワォーとか、そ
ういう言葉)しかなく、もちろん文字も文化もない。そういう世界にあなたひとりだけが落とされ、 その世界で住むようになったとする。いくらあなたが犬族の王であったとしても、また数億匹の 犬があなたの従ったとしても、あなたは決して心の満足感を得られないだろう。そればかりか、 その孤独と恐怖の中で、狂い死にするかもしれない。いや、私もときどき、たとえばタイムトン ネルか何かで、数億年前の恐竜時代にタイムスリップしたらどうなるかと考える。想像するの は好きだから、いろいろ考えるが、こういう想像だけは、すぐやめてしまう。ぞっとするような恐 怖感を覚えるからだ。
実は私は、それに似た恐怖感を、最近覚えた。昨年、アメリカへ行ったときのことだ。私とワ
イフは、テキサス州のとなりのアーカンソー州というところへ行った。日本人でアーカンソー州が どこにあるかを知っている人は少ない。しかしそれと同じくらい、あのアーカンソー州あたりまで 行くと、日本がどこにあるか知っている人は、ほとんどいない。大学生でも少ない。それはちょ うど日本の大学生に、イタリアやギリシャがどこにあるかを聞くようなものだ。最近では、アメリ カやロシアがどこにあるかさえ知らない大学生も少なくないと聞く。日本を知らないからといっ て、アメリカの大学生を一方的に笑うことはできない。
そんなわけであのあたりまで行くと、さすが、日本の「ニ」の字もない。臭いすらない。日本製
の車はたくさん走っているが、それが日本製と知っているのは、日本人くらいなもの。ホンダに してもトヨタにしても、彼らはアメリカの車だと思っている。そういう世界にポツンと立たされる と、「いったい、自分は何か」とさえ思ってしまう。心の中で、「私はアジア人だ」「私は日本人だ」 といくら叫んでも、その叫び声もそのままどこかへ消えてしまう。地位や肩書きがあれば、まだ 日本という「国」にぶらさがって、「私は○○部長だ」「私は○○課長だ」と、言えるかもしれな い。が、それもない。体格が小さいこともある。レストランへ入って、ほかの客にジロリとにらま れたりすると、それだけでその世界から拒絶されたかのように感ずる。
そういう世界では、私がもつ思想や知識、才能など、一片の価値もない。「文を書くのは得意
だ」といくら思っても、それは日本での話。日本語を理解する人すらいない。私はアメリカに滞 在する間、しばしば、こう思った。「こういう世界で、自分の書いた文章が新聞に載せてもらえる ようになるには、一〇年、あるいは二〇年かかるだろうな」と。つまりそれくらい、遠い「距離」を 感じた。
考えてみればアメリカから見る日本は、本当にちっぽけな国だ。あのテキサス州だけでも、日
本の二倍の広さがある。広さだけで比較するなら、アメリカから見る日本は、日本から見る佐 渡島程度? しかも海の向こうにある佐渡島? そうは思いたくなくても、日本は所詮(しょせ ん)、極東の島国。が、それにしても、アメリカに立つと、どうしてこうまで自分が小さく見えるの か? どうしてこうまで無力な人間に見えるのか?
そのとき私は、「自分が無価値と思うとき感ずる恐怖」を味わった。が、それに抵抗しなかっ
たわけではない。私はまず、どんな仕事ならできるかを考えた。しかしアメリカで通用する資格 など、一つもない。日本の大学で得た学位など、まったく意味がない。いくら英語が得意といっ ても、アメリカ人から見れば、何も話せないに等しい。「日本レストランの店員くらいならできる かも……」と思ったが、しかし五〇歳を過ぎた私など、雇ってくれるところもないだろう。だいた い日本レストランといっても、州都のリトルロックにさえ、数軒しかない。肉体労働にいたって は、考えるだけヤボ。あのあたりには、身長が二メートル近い大男がゴロゴロしている。「こうい う国で病気になったら、それでおしまい」と、何度もそう思った。あるいはホームレス? のたれ 死に? そう思うのは実のところ、ぞっとするほど恐ろしいことだった。
私たちは結局は、何らかの価値を自分で見つけながら生きている。生きる意味といってもよ
い。それをさがしながら生きている。言いかえると、それがないときの恐怖を知っているから、 自分で見つけたり、さがしたりする。生きるということは、結局はそういうことかもしれない。それ はちょうど死の恐怖があるから、生きることを大切にすることに似ている。
何ともわけのわからない文章になってしまったが、最後に、こういうことだけは言える。生きる
目的にせよ、生きる意味にせよ、人は人とのつながりの中でさがし求めていくもの。向こうから やってくるものではない。自分からさがし、自分でつくり、自分で育てていくもの。生きる価値も そこから生まれる。
さあて、今日もその恐怖と戦うか!
(02−9−17)
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子育て随筆byはやし浩司(105)
見栄、体裁、世間体
親類づきあいが濃厚な一族もあれば、淡白な一族もある。問題は、濃厚であうとか、淡白で
あるとかいうことではない。問題は、たがいに自分の価値観を絶対視しやすいということ。濃厚 な一族の人は、淡白な一族を非難し、淡白な一族は、濃厚な一族を非難する。そして対立す る。もっとも他人のことなら、それほど問題にならないが、しかし夫婦となると、そうはいかな い。
たとえば私たち夫婦のばあい、その違いは大きい。……大きかった。私は岐阜県の山奥とい
う、たいへん保守的というより、封建的なところに生まれ育った。そのため親戚づきあいが、き わめて濃厚である。一方、ワイフの一族は、昔から浜松という街道宿場町に住んでいる。進歩 的とは言わないが、しかし私の感覚とは、ずいぶんと違っていた。たとえば岐阜のほうでは、た とえ親戚づきあいでも、見栄、体裁、世間体を何かにつけて優先させる。一方、この浜松では、 ものの考え方が合理的というか、そういったものをほとんど気にしない。もっともこの問題は、 あくまでも相対的なもので、ワイフの兄弟の中には、世間体を気にする人も結構、いる。しかし それでも、岐阜の人の比ではない。
私もワイフも、この浜松では、まったく、本当にまったく、見栄や体裁など、かまわないで生き
ている。あるがままに生きているというか、自分たちの好きなように生きている。そういう意味で は、たいへん過ごしやすい。私が好んでそうしているというよりは、この部分については、ワイフ の影響が大きい。が、ときどきこう考える。もし私が今、岐阜のあの町に住んでいたら、今ごろ はどうなっているだろうか、と。あのあたりでは、いくら世間体を気にしないでいようとしても、相 手のほうからズケズケと干渉してくる。先日もある用事で、私はAという親類に立ち寄った。私 はそれですんだと思ったが、近くに住むBという親類の家に私が立ち寄らなかったことが、あと で大きな問題になった。私が「どうしてそんなことが?」と聞くと、「浜松のような遠いところから 来て、近くのBという親類に立ち寄らなかったのは、おかしい」と。
が、かわいそうな人たちだ。もう少し、世界的な視野で、日本を見たらよい。あのオーストラリ
アでさえ、国土は日本の二〇倍! アメリカでも、カルフォニア州ひとつだけで、日本の大きさ がある。アメリカの中西部あたりでは、簡単な買い物をするだけでも、車で、片道一〇〇キロく らいは平気で行き来している。浜松と岐阜が「遠い」などというと、それだけで笑われる。しかし 私一人が、そういうことを主張してもはじまらない。が、この不快感はどこからくるのか。私は思 わず、「私のことは、ほうっておいてほしい。私は私で、好きにやるから」と言ったが、そのとき 感じた不快感は、心にカビが生えたかのような不快感だった。片手で胸をかきむしるのだが、 容易にそのカビはとれない。
ああ、それにしても、日本が、アジアという極東の、その島国から抜け出て、こうした部族意
識から解放されるのはいつのことやら? もちろん親類づきあいが悪いというのではない。しか し親類づきあいも、つきつめれば人間関係。その人間関係の質で、決まる。形ではない。親類 でありながら、見栄や体裁、世間体に毒されているようでは、おしまい。今でもあのあたりへ行 くと、「産んでやった」「育ててやった」という言葉が、日常的に出てくる。親子の間だけならまだ しも、叔父、叔母、伯父、叔母たちすべてが、そういう価値観の中で、ものを考える。そしてそう いう関係が、たがいにベタベタの相互依存社会をつくる。後進的というか、あまりにも土着的と いうか……。
いや、私も偉そうなことは言えない。ワイフと結婚したころは、自分の価値観をワイフに押しつ
けようとしたことが、しばしばある。そしてたがいに衝突したこともある。たとえば香典を包むと きも、私はいつもどこかで見栄を張った。しかしワイフには、そういう感覚がない。ないからワイ フはワイフで、そういう私を理解できなくて、苦しんだ。私は反対の立場で、苦しんだ。しかしこう して三〇年も一緒に住んでみると、結局はワイフのほうが正しかったことがわかる。
だから私はあえて、ここで叫ぶ。見栄、体裁、世間体なんて、クソ食らえ!、と。
(02−9−18)
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
Hiroshi Hayashi, Japan∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
6・24 ……静岡市アイセル21
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
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【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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●「浜松百撰」(タウン誌)10月号に、小生のコラムが載っています。よろしく!
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-26
彡彡人ミミ (λハハλ ヽ ♪♪♪……
| ⌒ ⌒ | MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M ″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
\ /(″ ▽ ゛)\ 厂 ̄
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) XXX人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) XX人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−26号(115)
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by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
●静岡市にて、講演会をもちます。よろしかったら、おいでください。
03年6月24日(火) アイセル21 午前10時〜12時
主催 静岡市文化振興課
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「親子断絶・家庭崩壊、110のチェックポイント」近日発売!
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みなさんへ、
●「子育てワンポイント」の、1〜600作を、
一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、1枚1000円でお分けします。(郵送料込み)です。
詳しくは、このマガジンの末尾をご覧ください。
匚二コ/
彡彡ミ ♪♪♪
⊂OJO⊃
\▽丿
≡ /く\
(─〈\◯⊃
≡ ==\\==○
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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【お詫び】
子育てワンポイントをお申し込みくださった方へ
こちらの不手際で、ご住所とお名前を紛失してしまいました。
申し訳ありませんが、もう一度、お申し込みいただけないでしょうか。
(郵便番号)(ご住所)(お名前)をお知らせくださればうれしいです。
本当に申し訳ありませんでした。
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
(8月15日以後、お申し込みくださった方は、結構です。)
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メニュー
今日のテーマ、子どもの居場所(Can you feel your kids close to you?)
【1】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【2】子どもの居場所(Can you feel your kids close to you?)
【3】子育て随筆()
【4】随筆(Essays)
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◯ / /⊃)
__ ◯◯ (∂∂)
(⊂\\ ◯◯◯ γ \
(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
あなたの子育てをチェックしてみませんか?
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愛情
Q 今度の誕生日に、子どもへのプレゼントとして、小さな石にペインティングしたものを渡して
みてください。そのときあなたの子どもは……
(1)いつものように、あなたの子どもはそれを喜んでくれ、ありがとうと言う。
(2)あまり関心を示さず、「何、これ?」というような態度で、それを粗末にあつかう。
(3)いつもそのようなプレゼントを渡すのが我が家の習慣になっている。
+++++++++++++++++++++++++
A 外国では、「家族どうしのプレゼントは、買ったものはダメ」というハウス・ルールを守ってい
る家庭が多い。「人の心はお金やモノでは買えない」という精神が、そこにある。私もときどきオ ーストラリアの友人宅にとめてもらうが、帰りに渡されるプレゼントは質素なものばかりである。 粘土で作ったトカゲの置物、ドライフラワーで作った壁かけ、ガラスに絵をかいたかざりものな ど。先日、アメリカ人の友人がアメリカに帰っていったが、そのときもらったのも、石にペインテ ィングしたものだった。実のところ、最初のころは、そういうものをもらうと、内心、「何だ、こんな もの!」と思った。しかしそう思った私のほうが、まちがっていた!
より高価なプレゼントであればあるほど、子どもは喜ぶハズとか、子どもは親に感謝するハ
ズと考えるのは、誤解。日本人は戦後の高度成長期の中で、心の奥までお金に毒されている から、そのおかしさすら気づかないでいる(失礼!)。実際には逆効果で、子ども自身はますま す金銭的な物欲の世界におぼれることになる。
ほかにも私の友人の家では、『家族はたがいをジャッジ(判断)しない』、『家族の悪口は言わ
ない』、『家族のプライバシーは守る』、『家族にはウソは言わない』、『家族どうしは命令や、禁 止命令はしない』などの、ハウス・ルールがあるという。参考までに。(正解(1)(3))
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( ( 高価なものを買ってあげれば、子どもは喜ぶハズと
)人 v )し 考えるのは、誤解。むしろ逆効果ですね。
_>−−< 子どもの心をつかむということは、もっと
/†_____†ヽ// 別のこと。
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
--□---`○_oOO%__------凵---
【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
あなたの家には
子どもの臭いが
ありますか?
子どもの居場所
がありますか?
園や学校は、ど
うですか?
++++++++++++++++++
子どもの臭い
子どもは、あらゆるいたずらが好き。そのいたずらは、いわば心のユーモア。そのユーモア
が子どもを伸ばす。
そのひとつが落書き。子どもはあらゆる場所に落書きをする。私は、その子どもの落書きに
は、さんざん手を焼いた。注意しても、しかっても一向に減らない。そこで方針を変えた。
落書きコーナーをあちこちに作った。教室で渡す私製のノートにも、落書きコーナーを作っ
た。ほかに机とデスクパッドの間にも、それぞれ画用紙をはさみ込み、それにも落書きコーナ ーを作った。とくに効果的だったのは、ここでいう画用紙だった。一応表向きは落書きをしては いけないとは言っていたが、それは表向き。子どもたちは、その画用紙に自由に落書きをし た。おかげで、ほかの場所への落書きは、まったくといってよいほど、なくなった。
これは子どもを指導するときのコツだが、押してダメなら、思いきって引いてみる。(あるいは
その反対でもよい。)そこで私は考えた。「〜〜をしてはダメ」と禁止命令ばかり出していると、 子どもの心は萎縮する。そこでさらに私は考えた。「子どもの臭い」。
ずいぶん前だが、私は、不登校で悩んでいる親の家を訪れて、「おかしい」と思ったことがあ
る。大きな家で、大きな居間があったが、その居間のどこにも、子どもの臭いがしなかった。す べてがきれいに片づいていた。が、それ以上に「アレッ」と思ったのは、子どものものがどこに もなかったこと。ふつう子どものいる家庭では、あちこちに子どものものがゴロゴロしているも の。しかしそれがない? そのときはそれで終わってしまったが、今から思い出すと、あの家の 中には、子どもの居場所がなかったのではないか。もちろんそれが不登校の原因とは言わな いが、何らかの形で、関連していたことは、じゅうぶん考えられる。
同じように、保育園でも幼稚園でも、よい園では、子どもの臭いがプンプンする。あちこちに
子どもの残したシミのようなものがあって、それが全体として、温もりのあるものにする。しかし 中には、まるで、どこかの病棟のように、まったく子どもの臭いのしない園もある。すべてがピカ ピカに磨かれていて、落書きどころか、シミ一つ、ない。一見、清潔で、過ごしやすく見えるかも しれないが、それは本来あるべき子どもの世界ではない。またそういう園へ子どもをやれば… …? この先は立場上、書けないが、私なら、そういう園へは子どもをやらない。短い期間なら ともかくも、一年も二年も通わせれば、子どもの心は、まちがいなく萎縮する。
(02−9−19)
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
+++++++++++++
子育て随筆byはやし浩司(110)
子どもが好き?
幼児教育をしているから、幼児が好きということにはならない。そこで私は、正直に書く。私は
ある時期は、毎日、数百人の幼児に接していたことがある。今でも、いろいろな場面で、毎日 幼児と接している。そういう立場でいうと、仕事がオフのときには、幼児の顔はできるだけ見な いようにしている。たとえば電車で旅に出たようなとき、前の席に幼児が座ると、私は席をかえ る。幼児を、ある意味で、どうしても専門的な目で見てしまうからだ。気になってしかたない。落 ちつかない。
私のそういう気持ちは、たとえて言うなら、うな丼屋のオヤジのようなものではないかと思う。
浜松でも一、二を争ううな丼屋のオヤジが昔、こう言った。「私はうな丼はまったく食べません」 と。こんな話もある。
浜松の郊外に、大きな医療病院がある。その病院で、外科部長をしているドクターの息子
(高校生)に英語を教えていたときのこと。私はある日、ふとその高校生にこう聞いた。「君のお 父さんは、担当の患者さんが急変したら、夜中でも病院へとんでいくのか?」と。私は「たいへ んな仕事だろうな」という気持ちで、そう聞いた。するとその高校生は、「いいや」と。驚いて、「じ ゃあ、どうするのか?」と聞くと、「たいてい居留守をつかう」と。「昼だったら、学会へ行っている とか何とか、ウソをつくこともある」とも。さらに驚いていると、その高校生はこう言った。「もし夜 中に病院へ行くようなことをしていれば、翌日の手術にさしさわりがでる。手術では失敗は許さ れない」と。私はそこまで聞いて、「さすが、プロだなあ」と、今度は一転、感心した。
子ども、とくに幼児というのは、そもそも好きになる存在ではない。うるさいし、騒々しい。私は
幼児教育をして、もう三〇年以上になるが、その幼児教育でいちばんつまらないのは、人間関 係ができないこと。その点、高校の先生や大学の先生は、うらやましい。いわゆるおとな対おと なの関係をつくることができる。しかし幼児教育には、それがない。ないから、教えるとしても、 いつも一方的なもの。人間関係も、いつも一方的なもの。この一方性が、幼児教育をつまらな いものにしている。いかにその子どもで苦労をしても、離れるときが、別れるとき。親に感謝さ れることはあっても、子どもの側からはない。
さて、ここで暴露する。私も無数の幼稚園の教師や園長に会ってきたが、どの人もみな、「私
は幼児が好きです」と言う。そう言わなければ、仕事が成りたたないからだ。しかしここにも書 いたように、「好き」ということは、ありえない。あえて言えば、「嫌いではない」ということか。そ れなら話がわかる。幼児の世話をしながらも、それが苦にならない。幼児と接していると、気が 晴れる。幼児に教えていると、笑いが絶えない。だから嫌いではない、と。実のところ私もそう だ。好きではないが、嫌いでもない。だから幼児教育ができる?
ただしこういうことはある。何らかの理由で、一〜二週間も幼児から離れていると、無性に幼
児に会いたくなる。あるいは久しぶりに幼児の声を聞いたりすると、ほっとする。
(02−9−19)※
(追記)
私が幼児教育の世界にスンナリと入ることができたのは、自分自身の子ども時代と大きく関
係していると思う。私は小学校の四、五年生まで、お山の大将として、子どもたちの世界に君 臨していた。いつも近くの山の中を歩くときは、年少の子どもたちを子分にして歩いていた。年 齢的には五、六歳から小学三、四年生くらいの子どもたちだった。今でも幼児に接していると、 ときどき、そういう親分的な感覚が、ふと戻ってくるときがある。
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子育て随筆byはやし浩司(108)
加害者と被害者
●私の被害妄想?
私は高校時代、あるグループの連中から、いじめを受けた。何をするにも、仲間ハズレにさ
れた。無視された。
しかしそれから一〇年あまり後。同窓会があった。私はその同窓会で、それとなくそのグルー
プの男たちと、当時の話をした。しかしだれも、私をいじめた話など、覚えていなかった。…… いじめられたというのは、私の被害妄想だったのか?
こうした話は、子どもたちの世界ではよく経験する。いじめられる側は、「いじめられた」「いじ
められた」と騒ぐが、一方、いじめる側には、その意識は薄い。薄いというより、ほとんどのケー スでは、ない。いじめる側は、そのときの気分で、おもしろ半分に、いじめる。深い意識があっ て、相手をいじめるわけではない。ここに、いじめる側の意識と、いじめられる側の意識の、違 いがある。その違いが、ズレが生ずる。
ふつう加害者は、自分が悪いことをしたことをできるだけ早く、忘れようとする。しかし被害者
はそうではない。体や心のキズを背負いながら、そのキズとともに生きる。被害者にしてみれ ば、忘れるどころか、月日がたてばたつほど、その被害意識が強くなることだってある。よい例 が、先の戦争である。
●ユネスコの交換学生として
私は日韓の間に、まだ国交がない時代に、ユネスコの交換学生として、韓国に渡った。いろ
いろあったが、私はその韓国で、「日本の教科書はウソは書いてないが、しかしすべてを書い てない」と実感した。日本から見る、日韓併合時代と、韓国から見る、日本帝国主義植民地時 代は、まったく、本当にまったく異質のものだった。たとえば当時、韓国人が三人集まって韓国 語を離せば、それだけで投獄された。日本式神社への参拝を強要され、日本の伝統や文化、 それに歴史すらも、押しつけられた。こうした日本の、ある意味でデタラメな植民地政策に抵抗 し、闇から闇へと葬られた人は、数知れない。
ここで意識のズレが生ずる。日本人は、いわば加害者。韓国の人は、いわば被害者。敗戦と
ともに、日本人は、あのいまわしい歴史を自分から遠ざけ、そしてそれを忘れた。忘れようとし た。「悪いことした」という意識も、ない。が、韓国の人たちは、そうではない。日本人がした蛮 行を記憶にとどめるために、各地に記念館をつくり、子どもたちにそれを教えた。私が韓国に いたころは、そうした記念館はなかったように思うが、それでも行く先々で、日本攻撃の矢面に 立たされた。ソウルのミョンドンを歩いていたときには、暴漢に囲まれ、命の危険すら感じたこ ともある。こうした韓国の人たちの気持ちがわからなければ、反対の立場で考えてみればよ い。
●もし北朝鮮が日本を植民地にしたら……
あの強大な軍事力をもった北朝鮮が、ある日、金正日の命令のもと、日本に攻め入ってきた
とする。日本を植民地化するためである。そして彼らがいうところの、主体思想を押しつけ、朝 鮮語を強要した。また日本人は、亡き金日成ゆかりの記念碑への参拝を強制され、ついで北 朝鮮の工場で働くため、数十万人、もしくは百万人単位で、北朝鮮へ連行された! こういう状 態になったとしたら、あなたはそれをどう思うだろうか。それでもあなたは、「朝鮮半島の歴史 や文化のほうが、すぐれている。北朝鮮はすばらしい国だ。北朝鮮に従おう」と思うだろうか。
たしかに今の北朝鮮には、問題がある。読売新聞の社説は、はっきりと「軍事独裁国家」(〇
二年九月一八日)と書いている。彼らは日本がした悪行を、自分たちのしている悪行の隠れミ ノにしている面は、確かにある。しかし彼らの意識を理解するためには、その前に、こうした意 識のズレを理解しないと、理解できない。たとえば、今回、つまり「北朝鮮による日本人拉致(ら ち)問題」が、日本中をひっくり返すほど、大きな問題になっている。たしかにこれは大きな問題 だ。しかも拉致された人のうち、六割の人が、若くして死んでいる。新潟県の海岸から誘拐さ れ、拉致されたM・Yさんにいたっては、当時中学二年生ということもあって、その衝撃は大き かった。私もそのニュースを知ったときには、体が一瞬宙を舞うのではないかと思えるほど、怒 りが体中を走った。しかし考えてみれば、これは日本人が戦後はじめて受けた、「被害」ではな いのか。事実、今回も、日本人は、「拉致」「拉致」と騒いでいるが、肝心の韓国では、それほど 大きな問題にはなっていない。「何を偉そうに」「植民地時代に日本へ強制連行された韓国人 はどうなのか」という声もあると聞く。韓国人も数百人前後、拉致されているということもある。 事実、この拉致問題に感じては、終始一貫して、韓国人の反応は鈍かった。今も鈍い。
おそらく北朝鮮は、今回の会談を契機に、拉致問題は解決したと、あとはその事件そのもの
を、一挙に忘れるだろう。しかし日本人はそうではない。おそらくこれからも、その問題を忘れ ることなく、北朝鮮に、説明と補償を求めていくだろう。これはまさに加害者と被害者の立場の 違いである。これはまさに加加害者の意識と被害者の意識の違いである。
●加害者は加害意識を……
そこで問題は、つぎの段階へと進む。いかに加害者は加害者であったことを心にとめ、被害
者はその被害を、加害者に訴えていくかである。が、ここでまたまた大きな問題にぶつかってし まう。日本人ははたして、加害者であったことを、心にとめてきたかという問題である。戦後五 五年になろうとする今ですら、毎年のように、中国や韓国から、「日本人の歴史認識はまちがっ ている」という批判が届く。これに対して、「どうして日本が日本の歴史の悪口を、(教科書に) 書かねばならないのか」と反論している人も、この日本には多い。しかし、もしこの日本人の論 理が、大手を振ってまかりとおるとしたら、今回の拉致問題についても、仮に北朝鮮の人たち がそれをすぐ忘れても、文句は言えないということになる。さらに、あの日韓併合時代が日本 人にとって、やむをえない、まちがっていなかったと言うなら、逆に今、韓国や北朝鮮に反対の ことをされても、文句は言えないということになる。
●子どものいじめと、国際問題
子どものいじめの問題と、国際問題は、一見何ら関係がないように見えるかもしれないが、
その底流で深くつながっている。それはまさに加害者と被害者の構図といってもよい。たしかに 今回の拉致問題は、きわめて深刻であり、きわめて衝撃的な事件である。この事件は決して 風化させてはならない。許してはならない。それは当然だが、同時にそのためにも、私たちが すべきことは、同時に、被害者の立場がどういうものであるかを知り、同時に日本人がした 数々の加害行為を静かに反省すべきである。それをしないで、一方的に北朝鮮を責めても、 北朝鮮の人たちにその心が届かないばかりか、世界から同情を得ることもできない。
さて冒頭のいじめの問題。もっとも私は、いじめられていじけるような、そんなヤワな男ではな
かった。露骨に無視した相手には、とびかかっていって、相手を床にたたきのめしたこともあ る。相手のもっていたギターを取りあげ、それを叩き壊したこともある。が、今になってみると、 私のそうした行為は、まちがっていた。相手は本当に、私をいじめようとしていたのかという疑 問があるからである。ただ単に、私をイヤなヤツと思っていただけかもしれない。好かれるか 嫌われるかといえば、私はみなに、嫌われてもおかしくない男だった。(実際、嫌われていたと 思う。)いじめられていると感じたのは、やはり被害妄想だったのか? どちらにせよ、あの時 代は、私にとっては、イヤな時代だった。
(02−9−19)
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子育て随筆byはやし浩司(109)
日本の教育をゆがめる元凶
「頭がよい」ということと、「勉強ができる」ということは、別。概して言えば、「勉強ができる子ど
もは、頭がいい」。しかし勉強ができる子どもでも、頭が悪い子どもはいくらでもいる。頭がよく ても、勉強ができない子どもは、もっといくらでもいる。
しかしこの日本では、人生の入り口では、勉強ができたほうが、絶対に得! 一度出世のエ
スカレーターに乗れば、あとは自動的に楽な道を歩むことができる。この不公平感が、結局 は、受験競争の温床になり、教育をゆがめている。
自分の二男のことをここに書くのは少し気が引けるが、しかし正直に書く。私の二男は一級
の頭脳をもっていた。超一級といってもよい。親バカとしてではなく、一人の教育家として、私は そう見ていた。しかし中学二年のとき、受験勉強そのものを放棄してしまった。「パパ、くだらな いよ」と。ほとんど勉強らしい勉強などしたことがなかったが、それでも県内のトップ高校(こうい う言い方自体、不愉快だが……)へ入る力をもっていた。その二男が、受験勉強を放棄したい きさつはいろいろあった。それはそれとして、結果的にそうなった。私は、迷いはあったが、二 男を支持した。「お前がそう判断するなら、それはそうだ」と。私は二男の力が、受験勉強をは るかに超えていることを知っていた。
で、彼は近くの高校を選んだ。市内でも、A、B、C、Dのランクで言えば、Dランクの高校であ
る。ワイフは「何もそこまで落とさなくても……」と絶句したが、二男はそういう子どもだった。「そ のときになったら、勉強するよ。どこの高校でも同じだから……」と。私はそうは思わなかった が、二男のその言葉を信ずるしかなかった。
が、入学直後から、二男にとっては失望の連続だったらしい。進学校と教科書そのものが違
っていた。二男はそれにショックを受けた。そしてしばらく通ううち、レベルの低さもさることなが ら、勉強するという雰囲気そのものがないことを知った。二男だけがひとり、仲間から浮いてし まった。と、同時に、二男も勉強しなくなってしまった。
高校時代の二男は、まあ、俗な言葉で言えば、遊びほけた。好き勝手なことをして過ごした。
バンドを組んだり、文化祭の実行委員長をしたり。ワンゲル部で、全国の山々を歩いたりした。 高校三年生のときは、たったひとりで、北海道を一周したりもした。が、いよいよ進学というとき になったときのこと。もちろん成績は、その程度。「どこか国立を……」と私は願ったが、何とか 入れそうな国立大学は、I県のI大学しかなかった。もともと、国立大学へ進学する子どもは、数 年に一人いるかいないかというような高校である。しかも入れそうなのは、「哲学科」? 私が 認める二男の能力は、数理的な能力である。その二男が哲学科? 模擬試験の偏差値で判 断すると、そういうことになった。
そこで私は二男に、アメリカ留学をすすめた。アメリカ人の知人が、勧めてくれたこともある。
で、私は二男をアメリカへ送ることにした。彼も行く気になっていた。が、私は内心、「どうせ、 一、二年で帰ってくるだろう」と思っていた。高校からアメリカの大学へ行ったところで、まず言 葉のカベがある。ふつうのアメリカの高校生でも、学位をとってアメリカの大学を卒業すること はむすかしい。いわんや、日本の高校生を、や。まあ、私としては、二男のやりたいようにさせ てやるのが一番というような、軽い気持ちだった。
が、アメリカへ行ってからの二男は、変わった。当時の二男を直接知るわけではないが、二
男が言うには、「狂ったように勉強した」とのこと。で、三年目に、私立大学から、より高度な勉 強を求めて、州立大学に転籍。四年間で、その州立大学で学位を取って卒業した。それもアメ リカでもむずかしいとされる、コンピュータ科学の学位。〇一年の五月のことである。
私はその二男を今、頭の中で思い浮かべながら、日本の教育システムの欠陥を、改めて思
い知らされている。ときどき「もし二男が、あのまま日本のどこかの専門学校か、私立大学へ 入っていたら、今ごろ二男はどうなっていたか」と。おそらくもてる才能を伸ばす機会もなく、ま たその才能を発揮することもなく、そこそこの人間になっていただろう、と。少なくとも日本の教 育システムの中では、大学入試までで、その人の人生の道筋(コース)は決まってしまう。それ 以後、多少がんばったところで、その道筋を変えることはできない。いくら能力と才能があって も、だ。しかしこういうしくみの中で、それほど苦労しないでも、のんきな生活ができる人が生ま れる一方、そのしくみの中で、苦労に苦労を重ねても、きびしい生活を強いられる人も生まれ るということだ。しかしこういうしくみこそが、日本の教育をゆがめる元凶になっている。
二男が「アメリカで仕事をしたい」と言ったとき、私はもうそれに返す言葉がなかった。そのと
き、二男は、日本そのものに失望していたと思う。今でもときどきこう言う。「日本の教育制度は おかしい」と。
(02−9−19)※
二男のホームページ……はやし浩司のサイトのトップページから、どうぞ!
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
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| | ・ ・||( みんなで、力をあわせて、子どもの世界を変えましょう!)
| |" )||(____________________ )
| | o 丿|。o
|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ホームページに動画!
今、ほしいもの。デジタルビデオカメラ。
今、したいこと。そのカメラでビデオをとり、私のホームページに動画を載せること。しかしいく
つか、越えなければならないハードルがある。
(1)まず私の入っているプロバイダーは、10メガバイトまでは、無料だが、その10メガバイト
を超えると、10メガバイトごとに年間、一万円の費用がかかる。今のところ、20メガバイトまで 加入しているが、できるならその範囲でおさめたい。
(2)動画を載せると、あっという間に、20メガバイトを超えてしまう。以前、声を載せたが、一言
二言載せただけで、1〜2メガバイトも消費してしまった。音声というのは、意外と、容量をくう。 ほかにも苦い経験がいくつかある。
そこで私が選んだ方法は、インターネットディスク(インターネットストーレッジともいうらしい)
に、自分のディスクスペースをつくり、そこへ動画を保存しておくという方法。そしてホームペー ジのほうから、アクセスする。こうすれば、ホームページのほうに、動画を載せる必要はない。 そこで選んだのが、「I・D500」(J社)。このインターネットディスクには、その名前のとおり、50 0メガバイトまで、自分のデータを保存しておくことができる。500メガバイトもあれば、じゅうぶ んだ。
そこでいくつか実験を始めた。まずインターネットディスクに、自分の画像のファイルを保存し
てみた。これはスンナリとできた。
つぎにそのファイルを「公開」に設定してみた。これもスンナリとできた。が、そのつぎの段階
で、問題が発生。「公開」に設定すると、アドレスが割り当てられるが、そのアドレスが長すぎ て、コピーすると、コピー先で、勝手に改行されてしまう。アドレスを暗号化しているためだとい う。アドレスが正しく表示されないようでは、読者がインターネットディスクにアクセスすることは 不可能。で、何度もチャレンジしてみたが、ダメ。そこで「I・D500」のメーカーのJ社に電話す るが、不親切なこときわまりない。ほんの数分間、話しただけだが、「そういう(簡単な)ことは、 メールに書いて送ってください」(大阪支社)と、そのまま電話を切られてしまった。
しかたないので私は別の方法を試した。アドレスを一度、テキスト形式で保存し、それをコピ
ーして使うという方法である。で、この方法はうまくいった。少しめんどうだが、一度アドレスを登 録しておけば、あとはディスクの内容を変えるだけでよい。この方法で、しばらくしてみることに した。
こうして実験は成功。私のサイトのトップページに、「動画」をいう項目を、何とか載せることが
できた。興味のある人は、ぜひ見てほしい。(ただしダウンロードに時間がかかるので、まだブ ロードバンドにしていない人には、勧めない。)まだ思考錯誤の段階だから、お粗末な映像だが (カメラがお粗末)、これはあくまでも「はじめの一歩」。これから先、どんどんよくする。そうそ う、デジタルビデオは、今度の誕生日に買うことにした。昨日やっとワイフが、OKサインを出し てくれた。ハイ。
(02−9−18)※
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b このところ、はやし浩司のマガジンは、
(" 。 "人 どこか、いじけてる?
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ もっと気楽に生きればいいのの……
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
Hiroshi Hayashi, Japan∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
6・24 ……静岡市アイセル21
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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子育てワンポイント・1〜600作は、いかがですか?
よろしかったら、どうかお買い求めください。
●子育てのコツ、1〜600を、一枚のCD(MS・ワード版)に収めました。
ご希望の方に、一枚1000円でお送りします。
一枚ずつ、手作りで、お送りします。
単行本の分量して、約6冊分(以上)の分量があります。
●CD版ですから、検索しやすく、なっています。たとえばワード上で、
「夜驚症」で検索すれば、すぐその項目をヒットできます。
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【申し込み方法】
☆下のメールアドレスをクリックして、郵便番号、住所、お名前を
お知らせください。
☆折り返し、私のほうから、確認のメールを出します。
☆もう一度、あなた様から「申し込んだ」旨の確認に返信をください。
☆CD(ワード版)を先に送ります。同封の為替用紙で、1000円を
後ほど、ご送金ください。領収書は先に、同封します。
きっとみなさんの子育てで、お役にたつと思います。
よろしくお願いします。
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アドレス……
bwhayashi@vcs.wbs.ne.jp
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ご注意!
●申し込みが、10人前後になるまで待って、それからCDに焼いて送ります。 それまでしばら
くお待ちください。
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●また、よりアカデミックな(?)マガジンをご希望の方は、「はやし浩司の世界」を
どうかあわせて、ご愛読ください。お申し込みは、http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
のトップページより、「マガジン購読」コーナーへ、お進みください。
Please subscribe to another magazine, "The Hiroshi's World",
published periodically by Hiroshi Hayashi, for which I thank you very much.
Please go to the "Magazine Corner" from the Top Page of my Website to
apply for subscription of the magazine. Free to read!
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●二男のホームページができました。よろしかったら、
のぞいてやってください。
I appreciate your kindness to pay a visit to my second
son's website in USA, for which I thank you very much.
Soichi Hayashi (林 宗市のホームページ) http://dstoday.com
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●ホームページに「動画コーナー」ができました。まだ初歩ですが、これから先、
充実させていきます。私のサイトのトップページ、右列の「動画」よりどうぞ!
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●ホームページのほうで、「タイプ別、子ども相談」を充実しました。
トップページから、「タイプ別」へお進みください。お待ちしています。
●マガジンのバックナンバーは、サイトの「トップページ」から、「マガジン購読
コーナー」へ。そのページからお読みいただけます。
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●「浜松百撰」(タウン誌)10月号に、小生のコラムが載っています。よろしく!
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
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以上、コマーシャルばかりで、すみません! よろしくお願いします!
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>>> ツ \∴∵∴/ <<< また次号をよろしくお願いします!
>>> / \  ̄ ̄ ̄ <<< See you again in the next magazine!
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(イラストは、パナソニックパソコン付録のフリーソフトを転用しました。)
件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-28-A
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M ″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 460人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 80人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−28号(116)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
●静岡市にて、講演会をもちます。よろしかったら、おいでください。
03年6月24日(火) アイセル21 午前10時〜12時
主催 静岡市文化振興課
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「親子断絶・家庭崩壊、110のチェックポイント」近日発売!
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From this edition on, my magazine is translated into English
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Hiroshi Hayashi, Japan
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メニュー
今日のテーマ、「変わるぞ大学教育」(Univerisity Education in near future)
【1】あなたの子育てだいじょうぶ?(Let's make a check on your parenting)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】邪悪な心(Evil Mind)
【4】随筆(Essays)
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◯ / /⊃)
__ ◯◯ (∂∂)
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(θθ)┏━━━┓ ( σ
/ γ ┗┓◯┏┛ ζ ζ
δ ) ┃ ┃
η η ┗⌒┛
【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
あなたの子育てをチェックしてみませんか?
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トラブル
Q 園や学校で、あなたの子どもが何かのトラブルに巻き込まれているようです。そういうとき
あなたは……
(1)どんなことでも、まず先生に相談するのがよい。いっしょに原因を考え、対策をねる。
(2)目にあまるようであれば、子どもの様子だけを先生に伝え、あとの判断は先生に任す。
(3)まず一、二歳年上の子どもをもつ親に相談し、それまでの経験談を聞いて参考にする。
+++++++++++++++++++++
A 子どもどうしのトラブルが、限界を超えたら、(どこが限界かを判断するのはむずかしい
が)、学校の先生に相談、ということになる。その相談について……。
これはどんなばあいでもそうだが、自分の子どものことを先生に相談するときは、子どもの症
状だけを、ていねいに訴えて、それですます。親が原因さがしをしたり、理由づけをしてはいけ ない。いわんや相手の子どもの名前を出したり、先生を批判してはいけない。あくまでも子ども の症状だけを訴えて、それですます。それがわからなければ、たとえばあなたが病気になった ときのことを思い浮かべればよい。あなたはドクターに、自分の診断名や治療法を話すだろう か。そんなことをしても、意味がない。ないばかりか、かえって、診断や治療のさまたげになる。 学校という社会では、先生は、まさに教育のドクター。が、それよりも大切なことは、できるだけ 親の世界だけで解決すること。そこで私は、つぎのような格言を考えた。
『子どもどうしのトラブルは、一に静観、二にがまん。三、四がなくて、五にほかの親に相談…
…』と。「ほかの親」というのは、一、二歳年齢の大きい子どもをもつ親のこと。そういう親に相 談すると、「うちもこんなことがありまたよ」というような会話で、大半の問題は解決する。学校 の先生に相談するのは、そのあとということになる。(正解(2)(3))
(98)
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(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
--□---`○_oOO%__------凵---
【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子どものやる気について考ええてみました。
+++++++++++++++++++++++++
やる気論
人にやる気を起こさせるものに、二つある。一つは、自我の追求。もう一つは、絶壁(ぜっぺ
き)性。
大脳生理学の分野では、人のやる気は、大脳辺縁系の中にある、帯状回という組織が、重
要なカギを握っているとされている(伊藤正男氏)。が、問題は、何がその帯状回を刺激する か、だ。そこで私は、ここで(1)自我の追求と、(2)絶壁性をあげる。
自我の追求というのは、自己的利益の追求ということになる。ビジネスマンがビジネスをとお
して利潤を追求するというのが、もっともわかりやすい例ということになる。科学者にとっては、 名誉、政治家にとっては、地位、あるいは芸術家にとっては、評価ということになるのか。こう 決めてかかることは危険なことかもしれないが、わかりやすく言えば、そういうことになる。こう した自己的利益の追求が、原動力となって、その人の帯状回(あくまでも伊藤氏の説に従えば ということだが)を刺激する。
しかしこれだけでは足りない。人間は追いつめられてはじめて、やる気を発揮する。これを私
は「絶壁性」と呼んでいる。つまり崖っぷちに立たされるという危機感があって、人ははじめて やる気を出す。たとえば生活が安定し、来月の生活も、さらに来年の生活も変わりなく保障さ れるというような状態では、やる気は生まれない。「明日はどうなるかわからない」「来月はどう なるかわからない」という、切羽つまった思いがあるから、人はがんばる。が、それがなけれ ば、そうでない。
さて私のこと。私がなぜ、こうして毎日、文を書いているかといえば、結局は、この二つに集
約される。「その先に何があるかを知りたい」というのは、立派な我欲である。ただ私のばあ い、名誉や地位はほとんど関係ない。とくにインターネットに原稿を載せても、利益はほとん ど、ない。ふつうの人の我欲とは、少し内容が違うが、ともかくも、その自我が原動力になって いることはまちがいない。
つぎに絶壁性だが、これはもうはっきりしている。私のように、まったく保障のワクの外で生き
ている人間にとっては、病気や事故が一番、恐ろしい。明日、病気か事故で倒れれば、それで おしまい。そういう危機感があるから、健康や安全に最大限の注意を払う。毎日、自転車で体 を鍛えているのも、そのひとつということになる。あるいは必要最低限の生活をしながら、余力 をいつも未来のためにとっておく。そういう生活態度も、そういう危機感の中から生まれた。もし この絶壁性がなかったら、私はこうまでがんばらないだろうと思う。
そこで子どものこと。子どものやる気がよく話題になるが、要は、いかにすれば、その我欲の
追求性を子どもに自覚させ、ほどよい危機感をもたせるか、ということ。順に考えてみよう。
(自我の追求)
教育の世界では、(1)動機づけ、(2)忍耐性(努力)、(3)達成感という、三つの段階に分け
て、子どもを導く。幼児期にとくに大切なのは、動機づけである。この動機づけがうまくいけば、 あとは子ども自身が、自らの力で伸びる。英語流の言い方をすれば、『種をまいて、引き出す』 の要領である。
忍耐力は、いやなことをする力のことをいう。そのためには、『子どもは使えば使うほどいい
子』と覚えておくとよい。多くの日本人は、「子どもにいい思いをさせること」「子どもに楽をさせ ること」が、「子どもをかわいがること」「親子のキズナ(きずな)を太くするコツ」と考えている。し かしこれは誤解。まったくの誤解。
三つ目に、達成感。「やりとげた」という思いが、子どもをつぎに前向きに引っぱっていく原動
力となる。もっとも効果的な方法は、それを前向きに評価し、ほめること。
(絶壁性)
酸素もエサも自動的に与えられ、水温も調整されたような水槽のような世界では、子どもは
伸びない。子どもを伸ばすためには、ある程度の危機感をもたせる。(しかし危機感をもたせ すぎると、今度は失敗する。)日本では、受験勉強がそれにあたるが、しかし問題も多い。
そこでどうすれば、子どもがその危機感を自覚するか、だ。しかし残念ながら、ここまで飽食
とぜいたくが蔓延(まんえん)すると、その危機感をもたせること自体、むずかしい。仮に生活 の質を落としたりすると、子どもは、それを不満に転化させてしまう。子どもの心をコントロール するのは、そういう意味でもむずかしい。
とこかくも、子どものみならず、人は追いつめられてはじめて自分の力を奮い立たせる。E君
という子どもだが、こんなことがあった。
小学六年のとき、何かの会で、スピーチをすることになった。そのときのE君は、はたから見
ても、かわいそうなくらい緊張したという。数日前から不眠症になり、当日は朝食もとらず、会場 へでかけていった。で、結果は、結構、自分でも満足するようなできだったらしい。それ以後、 度胸がついたというか、自信をもったというか、児童会長(小学校)や、生徒会長(中学校)、文 化祭実行委員長(高校)を、総ナメにしながら、大きくなっていった。そのときどきは、親としてつ らいときもあるが、子どもをある程度、その絶壁に立たせるというのは、子どもを伸ばすために は大切なことではないか。
つきつめれば、子どもを伸ばすということは、いかにしてやる気を引き出すかということ。その
一言につきる。この問題は、これから先、もう少し煮つめてみたい。
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
+++++++++++++
ダイエット
私はこの二か月で、約五キログラムの減量に成功した。一番太っていたときから比べると、
約一〇キロの減量である。八〜一〇キロといえば、ドッグフード一袋分の体重ということにな る。たいへんな量というか、重さである!
で、私はやや細くなった自分の腕を見ながら、ふとこう考える。私の約七分の一は、どこへ消
えたのか、と。いや、少し汚い話で恐縮だが、トイレの中で自分のアレを見たりすると、「ああ、 これは私の死骸(がい)だ」と思うこともある。そこでさらに考える。もし私の体重が、二分の一、 三分の一となったら、「私」はどうなるのか、と。減った分の私は、私ではないのか、と。要する に、死ぬということは、体重がゼロになることを意味する。となるとダイエットするということは、 部分的に死ぬことなのか、と。
何とも理屈っぽい話になってしまったが、こんなことはいくら考えても意味がない。しかし改め
て考えなおしてみると、おかしなことはいくらでもある。
たとえば人は死ぬと、火葬にされる。その火葬のあと、残った骨を「遺骨」として、大切に保管
する。なぜか。なぜ骨だけが、「遺骨」なのか。ほかの部分は燃えて煙になってしまうから、残ら ない。それはわかるが、では、なぜ、毎日排泄される、アレは、遺骨(物)にならないのか。要す るに遺骨が遺骨であるのは、「形」としてわかりやすいからにほかならない。理由など、ない。あ くまでもあとに残された人に、わかりやすいからだ。
……と、考えていくと、遺骨が遺骨であるのは、人間が勝手に決めた、いわば象徴にすぎな
いことがわかる。まさかアレや、肉を冷凍して保存しておくわけにはいかない。脳ミソや、内臓 はなおさらだ。爪や髪の毛、それに歯なら、まだ保存ができる。実際、そういうものを形見とし て保管している人もいる。それはそれとして、残された人たちがほしいのは、その人が生きて いたという証(あかし)。その象徴として、遺骨がある?
私自身は、私の遺骨など、この世に残しても意味はないと思う。残すか残さないかは、私の
家族の問題だから、私はあえて何も言わない。しかし私が死んだあと、私が残したいのは、「私 の考え」だ。もっとわかりやすく言えば、私の文章だ、私の本だ。そこで私はあるときから、こう 考えるようになった。「本こそ、私の墓石」と。実際今、こうして毎日くだらない文章を書いている が、心のどこかで、自分の墓石を刻んでいるかのように思うときがある。その証拠にというわけ ではないが、この数か月で私は五キロの体重を減らした。骨もやや細くなったに違いない。し かし今でも私は私だ。思想や思考力については、その五キロに見あう分だけ減ったとは、とう てい考えられない。むしろ体重が減った分だけ、体の動きは軽快になり、頭の回転も速くなっ たように思う。つまり骨は私であって、決して「私」ではない。アレや、肉や脂肪が「私」でないよ うに、私ではない。私が「私」であるのは、やはり、私の思想があるからだ。
……と、またまた意味のないことを考え始めた。私の悪いクセだ。このところダイエットしたせ
いか、ものの考え方が神経質になっている。どこかピリピリしている。それでこういうことを考え た。
(02−9−2―19)※
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子育て随筆byはやし浩司(113)
邪悪な心
今日も山荘へくる途中で、またまた見た。車の窓から、タバコの吸い殻を捨てる男を、だ。見
ると、年齢は六五歳くらい。若い男なら、それほどショックは受けなかっただろうが、年配であっ ただけに、それを見たとき、私はしばらく考えてしまった。
私も学生時代、まねごと程度だったが、タバコを吸っていたことがある。そのころの自分を頭
に描いても、私がどういうポーズでタバコを吸っていたかは思いだせない。タバコの吸い殻を、 いちいちポケットの中にしまったという記憶はない。だから多分……、というより、まちがいなく 私は、タバコの吸い殻は、平気で、つまりそれほど無意識がないまま、道路へ捨てていた。そう いう私が、なぜ今、他人がタバコの吸い殻を、道路へ捨てるのを、こうまで気にするのか。
ひとつには、当時の私は、当時の常識の中で、タバコを吸っていたこと。当時、タバコを吸う
人は、みな、そうしていた。吸い殻入れのケースをもって歩く人はほとんど、いなかった。今も少 ないが……。
もうひとつは、当時は、タバコの害は、ほとんど問題になっていなかったこともある。ごく限ら
れた人たちが、タバコの害を問題にし始めていたが、それ以上に、専売公社の反論は、ものす ごかった。各地で、「タバコ無害キャンペーン」なるものを、展開していた。
その私がタバコをやめたのは、もともと「うまい」と思ったことがないことがある。おかしなこと
だが、どこか惰性でタバコを吸っていた。だから何かのきっかけがあって、私はタバコを吸うの をやめた。はっきりと覚えているのは、ワイフが長男を妊娠したときだったと思う。「生まれてく る子どものためにやめよう」と。そのときからは、本当に一本も吸わなくなった。
それからも、好きということはなかったが、嫌いということもなかった。まわりの人たちがタバ
コを吸っていても、それほど気にならなかった。とくに出版社やマスコミ関係の人たちは、タバコ をよく吸った。私はそういう人の間で、仕事をしていた。が、そのうち、どういうわけか、タバコの 煙が気になるようになった。たとえば長時間、タバコの煙がただような部屋にいたりすると、声 がかれてしまったりするなど。声が出なくなってしまったこともある。ほかにセーターや髪の毛が タバコ臭くなってしまったとか、など。が、本気でタバコを嫌うようになったのは、やはりタバコの 害が、あちこちで問題になったからだと思う。
害と言えば、何といっても、がんだ。年齢とともに、がんの恐怖心はまし、それと比例して、私
はタバコを嫌うようになった。あちこちでタバコとがんの因果関係が話題になるたびに、「そう だ、そうだ」と。そして気がついたときには、タバコを疫病神のように嫌うようになっていた。そう いう意味では、私は自己中心性が強い。自分が嫌うようになったとたん、タバコを吸う人も嫌う ようになった。と、同時に、タバコを吸う人が理解できなくなった。
タバコを吸えば、病気になる。タバコ代のほとんどは税金。タバコを吸えば、みなが迷惑す
る。そして、タバコはまさに公害の象徴。小さな世界かもしれないが、今では、道路に散乱した タバコの吸い殻を見るたびに、人間の愚かさを見せつけられるように感ずる。が、本当の理由 は、それではない。私はなぜ、道路にタバコの吸い殻を捨てる男が、こうまで気になるのか。そ の理由は、もっと別のところにある。
私は今、人生の結論を出さねばならない時期にさしかかっている。その私が一番、恐れてい
るのは、若いころの醜い自分が、もうそろそろ顔を出すのではないかということ。ここにも書い たように、私は若いころ、意識することもなく、タバコの吸い殻を道路に捨てていた。そういう自 分が、今、タバコの吸い殻を道路に捨てないのは、たまたまタバコを吸わないからにほかなら ない。私が変わったわけではない。ひょっとしたら、私の中の私は、何も変わっていない。変わ ったように見えるのは、別の私が、本物の私を必死になって抑えているからにほかならない。 私は、車の窓から吸い殻を捨てた男が、自分の姿に見えた。しかも一〇年後の自分に。
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|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司(115)
これからの大学教育
●世の中の流れを見すえながら、子どもたちの未来を考えよう!
ヨーロッパでは、大学はほぼ完全に共通化されたといってもよい。どこの大学で、どのように
勉強しても、単位そのものが共通化されている。そのためA大学で勉強しようが、B大学で勉 強しようが、単位には関係ない。この日本でも、大学がグループをつくり、同じように単位の交 換を始めたところが多い。が、出遅れること、三〇年。少なくとも私がオーストラリアで留学生 活をしているときには、すでにそれは世界の常識だった。
アメリカでは、大学への入学後、学部の変更は自由。大学から大学への転籍も自由。私立、
公立の区別はない。しかもそうした転籍が、即日にできる。そのため学生は、より高度な勉強 を求めて(その反対もあるが……)、大学から大学へと、自由に渡り歩いている。しかも今、そ れが国際間でなされつつある。
そういう意味では、日本だけが取り残されたとみてよい。いまだに受験戦争があること自体、
その証拠ということになる。向こうの学生は、その道のプロになるため大学で勉強する。しかし 日本の学生は、学歴を得るために勉強する。この違いは大きい。日本も大きく変わりつつある が、まだその風潮は根強く残っている。
で、さらに……。学歴志向といえば、台湾の学歴信仰にはものすごいものがある。初対面で
も、「あなたはどこの大学の出身ですか」と聞くことが多い。そして四年制の大学を卒業した程 度では、プロと認めてもらえない。……というような風潮がある。これは私の個人的な印象だ が、台湾をよく知る人は、みなそう言っている。「台湾では、修士号か博士号をもっていないと、 相手にされません」と。しかし実のところ、この日本でも、そういう方向に向かって動いている。
「本物の勉強は、大学院に入らないとできない」と、東大の元教授が、話してくれた。大学で
の勉強は、上から与えられるもの。しかし大学院はそうではない。「だから余裕と、力があるな ら、これからは大学院へ行きなさい」と。
その大学院は、以前は、A大学の卒業生が、A大学の大学院へ進み、その大学で助手、助
教授、教授と昇進するのが習わしになっていた。が、今は、違う。A大学を出たあと、試験を受 けて、B大学の大学院へ進むというのが、ふつうになってきている。たとえば東工大を卒業した あと、東大の大学院へ進むなど。この大学院については、国際化がかなり進んでいるとみてよ い。日本の大学を卒業したあと、外国の大学院へ進む学生もふえている。
今、日本の大学制度は大きく変わりつつある。またその流れは加速されることはあって、逆
戻りすることはない。恐らく二〇年後には、アメリカ並に、三〇年後にはヨーロッパ並になるだ ろう。言うまでもなく、それが世界の常識だからである。
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子育て随筆byはやし浩司(116)
日本の英語教育
先日、日本の中学校で英語を教えているオーストラリア人と、食事をした。その中で、「日本
の教育をどう思うか」と質問すると、そのオーストラリア人はこう言った。「日本の教育は、何か らなにまで、リジッドだ」と。「リジッド」というのは、「rigid」ということ。正確に訳をつけると、「堅 い、硬直した、厳格な、堅苦しい、がんこな」(研究社・ライトハウス英和辞典)ということになる。 そこで私が、「あなたはどこを見て、そう思うのか」と聞くと、いろいろ話してくれた。その中でも、 印象に残ったのは、つぎのことだった。
「私が生徒たちを連れて、教室の外へ出ようとしたら、ほかの先生に止められた。そこでどう
してダメなのかと聞くと、許可されていないからと。これはおかしい。どうして生徒を教室の外に 連れ出してはダメなのか。オーストラリアでは、みなしているのに」と。
そこで三人の日本の高校生に聞いてみた。「君たちは、小中学校のとき、体育の授業とかは
別にして、ほかの授業で、野外で授業をしたことがあるか」と。すると三人とも、「ない」と答え た。日本の教育と、欧米の教育とは、基本的な部分で発想が違うようだ。
実は、この浜松市でも、昔、野外授業を試みた先生がいた。私が浜松に住むようにまもなく
のことだったが、市内の中心部にあるM小学校の先生だった。隣は動物園になっていたし、そ の一角に、浜松城公園もあった。その先生は、ときどき生徒を連れて、その公園の中で授業を していた。まだそういう自由が、ある程度容認される時代だった。が、それに「待った!」をかけ たのが、ほかならぬ父母たちだった。父母たちは、「子どもの勉強にさしさわりがある」「遅れ る」「勉強とは異質のもの」と主張した。で、結局は、私の記憶では、数か月くらいで、その授業 はとりやめになってしまった。
確かに日本の教育は、リジッドである。北海道から、沖縄まで、平等、画一教育が基本になっ
ている。戦後の、世界に追いつけ、追い越せという時代には、そういう教育でもよかったが、も うこれからの教育ではない。こんな話もある。
小学校での英語教育が検討されるようになって、もう一七年の月日が流れた。(あるいはそ
れ以前からもあったのかもしれないが、私が知ったのは、雑誌「ハローワールド」(学研)の企 画に入ったそのころだった。)そのときから、「英語教育は必要か否か」という議論が、あちこち でなされた。しかしこういう議論そのものが、ナンセンス。
英語を勉強したい子どもがいる。英語を勉強したくない子どももいる。英語を教えたい先生が
いる。英語を教えたくない先生もいる。子どもに英語を学ばせたい親がいる。子どもに英語を 学ばせたくない親もいる。だったら、なぜ、英語教育を自由化しないのか、……ということにな る。その分、学校を少し早めに終わり、希望者だけ、学校の中、あるいは外で教えればよい。 月謝はドイツのように、チャイルド・マネー(月額二三〇ドイツマルク・約一万五〇〇〇)という形 で払えばよい。日本中の先生や親たちの意思統一を図っていたら、それこそ一〇年単位で、 月日は流れてしまう。そしてその間に、日本はどこまで遅れることやら。ちなみに、東証の上場 企業の中から、今、外国企業はどんどんと撤退している※。
オーストラリア人の先生は、「リジッド」と言ったが、そのリジッドさがなくならない限り、日本の
教育に明日はない。子どもは窒息し、先生は窒息し、ついで教育が窒息する。
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ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
Hiroshi Hayashi, Japan∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
6・24 ……静岡市アイセル21
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
11・6 ……湖東幼稚園
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆9-30-1
彡彡人ミミ (λハハλ ヽ ♪♪♪……
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M ″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 460人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 81人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−9−30号(117)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県豊田町にて講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
9月26日(木) 豊田産業文化センター 午前9:30〜12:00
主催 豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
●静岡市にて、講演会をもちます。よろしかったら、おいでください。
03年6月24日(火) アイセル21 午前10時〜12時
主催 静岡市文化振興課
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≡ 〈《◎》∨二〈《◎》〉
\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
Hiroshi Hayashi, Japan
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メニュー
今日のテーマ、「賢い子どもに育てよう! 考える子どもを育てよう!」
(Let our kids be wise and thoughtful)
【1】考えてみよう(Let's think)
【2】あなたの子育てだいじょうぶ?(How to cope with Kids at home)
【3】子育て随筆byはやし浩司(Essays)
【4】賢い子ども、考える子ども
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【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前向きに子どもを伸ばす
先日、ためしに、パソコン用カメラを買ってみた。六〇〇〇円という安い値段のカメラだった。
(高価なカメラを買っても、意味がない。インターネットなどでは、むしろわざと画質を落として使 うことが多い。)で、このカメラは、説明書どおりに設置したら、スンナリと機能した。
そこであれこれ使ってみたら、これが結構、おもしろい。さっそく、先日申し込んだ、インター
ネットディスク(ブロードバンドストレージ)にアップロードしてみた。これもうまくできた。これから は私のホームページから、読者のみなさんに、私の声を直接、届けることができるようになっ た。興味のある方は、「はやし浩司のホームページ」のトップページから、「ビデオ・動画」コーナ ーへ進んでみてほしい。まだ試作段階だから、見苦しい点もあるが、こういうものだということ は、わかってもらえる。
何か新しいことに挑戦してみるというのは、本当に楽しい。もともと機械いじりが好きだったか
ら、パソコン相手に知恵比べをしているときというのは、楽しい。もっともこれには条件がある。
私が「楽しい」と思うときは、前向きにあれこれ考えているとき。たとえばAという機能と、Bと
いう機能をつなげて、新しい機能を開拓する、とか。そういうときは、楽しい。いくらパソコン相 手でも、たとえばリカバリーに追い込まれるような状態になると、イライラする。脳ミソが爆発し そうになる。しかしこれは人生についても、同じことが言える。
いくら忙しいと言っても、前向きに生きていくときは楽しい。しかしたとえば借金に追われると
か、責任を追及されるとかいうのであれば、同じように忙しくても、これは楽しくない。(私は生 涯において、借金に追われたことはない。いつも最低限の質素な生活をこころがけている。念 のため。)そこでさらに考える。実は子どももそうで、前向きに伸びていく子どもは、それだけで 生き生きしている。しかしたとえば成績がさがるとか、学校の勉強がわからなくなるという状態 になると、とたんに子どもの表情は暗くなる。もちろんいくら前向きに伸びているといっても、そ の途中で、つまずいたり、失敗したりすることはある。しかし前向きに伸びている勢いが強い と、多少の山や谷なら、あっという間に越えてしまう。
そこで子どもを伸ばすためには、前向きに生きているというリズムを用意すること。こんな簡
単なテストがある。
●あなたの子どもは、何か新しいことができるようになったときとか、園や学校の先生にほめら
れたようなとき、それをあなたにうれしそうに報告にくるだろうか。
あなたの子どもが、うれしそうに報告にきたり、「ママ、見て、見て!」と言ってくるようなら、よ
し。あなたの子どもは前向きに伸びていることになる。そうでなければそうでない。で、こうした リズムは、実は親がつくるもの。もしあなたの子どもの表情が暗いようであれば、子どもをなお そうと考えるのではなく、あなた自身の心を作り変える。方法は簡単。
今日からでも遅くないから、子どもをほめる。ほめてほめて、ほめまくる。「あなたはいい子」
「あなたはすばらしい子」と。欠点があったら、なおさらほめる。「あら、あなたは、できるように なったわね」「この前より、じょうずになったわね」と。最初はウソでもかまわない。これを三〜六 か月も繰り返していると、あなたはその言葉を自然な形で言えるようになる。そのとき、あなた の心は作り変えられ、子どもの表情も明るくなる。
私も何か新しいことができるようになるたびに、ワイフにそれを見せる。するとそのたびに、ワ
イフが、「ヘエ〜」と感心してみせてくれる。何でもないことのようだが、そういうワイフの姿勢 が、私のパソコンの、大きな励みになっている。カメラでビデオを送ることができるようになった とき、もちろん、最初の一作は、当然、ワイフのパソコンに送った。
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(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
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【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
あなたの子育てをチェックします!
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(1)性教育
Q 昼寝をしていたら、六歳の息子が私の腰にペニスをこすりつけてきました。小さいながら勃
起しているのがわかりましたが……
(1)幼児期からそういうことをするようでは、先が心配なので、すぐ叱ってやめさせる。
(2)子どもに罪悪感をもたせないように、サラリと受け流して、忘れる。
(3)不愉快だったら不愉快と子どもにその気持ちを伝える。親ががまんすることはない。
++++++++++++++++++++++++
A 理性と性欲は、どちらが優位に立つかという議論はよくなされる。しかしこういう議論そのも
のがあまり意味がない。いうなればこれは、知性(大脳新新皮質)と本能(間脳の視床下部ほ か)の対立のようなもの。脳の中でも機能する部分そのものが違う。しかもどちらも人間にとっ ては、必要不可欠な部分である。あえて言うなら、性欲を理性で抑えこむことは、不可能。要 は、調和の問題ということになる。
子どもの性教育は、男児だったら父親が、女児だったら母親がするとよい。異性だとたがい
に戸まどいが生まれ、その戸まどいが、偏見や誤解を生む原因となる。このケースでも、その 母親は私にこう言った。「私が起きているとわかると、子どもの心にキズをつけるように思った ので、黙ってがまんしていました」と。
子どもたちの性の問題は、(性の氾濫)→(性教育)→(対策)と、すでに第三番目の段階に入
りつつある。高校でも、セックスの実技を教えたり、託児室をもうけたり、未婚の母を援助する ような制度ができるようになるのは、もはや時間の問題。大切なことは、そういう前提で心構え を決め、対策を立てるということ。そうした心構えや対策が現状に追いつかないとき、そのはざ まで、多くの親や子どもたちが、もがき苦しむことになる。「うちの子にかぎって」と高をくくるの は、もはや幻想でしかない。(正解(2)(3))
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(2)常識
Q 『子はかすがい』『老いては子に従え』など、いろいろな子育て格言がありますが、あなたは
こういう格言をどう思いますか。
(1)先人の知恵が凝縮されているので、たいへん参考になるし、子育ての要にしている。
(2)格言というのは、考えない人には便利だが、えてしてものの本質を見誤らせる。
(3)古い格言を口にすることで、古い体質を引きずることもあるので慎重に使っている。
++++++++++++++++++
A 『子はかすがい』論……たしかに子どもがいることで、夫婦が力を合わせるということはよく
ある。夫婦の絆も、それで太くなる。しかしその前提として、夫婦は夫婦でなくてはならない。夫 婦関係がこわれかかっているか、あるいはすでにこわれてしまったようなばあいには、子はま さに「足かせ」でしかない。日本には『子は三界の足かせ』という格言もある。
『老いては子に従え』論……この格言を反対に読むと、「老いるまでは子には従わなくてもよ
い」ということになる。もしそうなら、これほど、傲慢な格言はない。そればかりか、この格言が 裏で意味しているのは、「子どもには、めんどうをみてもらわねばならないから、静かに従った ほうがよい」ということ。まさに依存型社会を代弁しているような格言となる。むしろ大切なこと は、年齢に関係なく、親だって、子どもに従うべきことは従い、そして年をとったらなおさら、自 分の生きザマを子どもに示す。『老いたらなおさら、自分の生きザマをつらぬく』である。
格言というのは、えてして、それを安易に口にすることで、時代を逆行させることがある。使う
としても、慎重に判断して使う。(正解(1)(2)(3))
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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内面世界と外面世界
恩師がこう言った。「いろいろな活動をしてみることです。人とのふれあいが、またあなたを伸
ばします」と。
そのとき、私は、あの鈴木M氏という政治家(逮捕されても、まだ議員辞職していないので、
一応政治家)を頭に思い浮かべた。「疑惑のデパート」と批判された政治家である。外務省幹 部と組んで、まさにしたい放題。政治的な力(?)はあったのだろうが、テレビ画面をとおしてみ る、彼のあの醜悪さはいったい、どこからくるのか。つまり彼ほど、「いろいろな活動」をした人 物も少ない。しかし鈴木M氏は、そういう活動をとおして、いったい、何を学んだというのか。
たしかにいろいろな人に会うことは、大切なことだ。しかし内面世界がともなわないと、外面世
界での活動が、かえって内面世界を破壊してしまうこともある。昔風な言い方をすれば、「悪人 がかえって知恵をつける」ということにもなりかねない。鈴木M氏が、まさにその一例ということ になる? そこで内面世界の充実が問題となる。いかにすれば、私たちは内面世界を充実さ せることができるか。
ただその前に、こういうことも言える。私は今、政治の世界とは無縁だから、結構きれいごと
を並べて、まあ、偉そうなことを言える。しかしもしその私が今、政治家の世界に落とされたら、 そのきれいごとをそのまま実行できるか。たとえば電話一本で、数百万円もの大金を手にする ことができるとしたら、それを断ることができるか、と。内面世界は、外面世界とふれたとき、そ の真価がためされる。
内面世界をみがくためには、ただひたすら考え、ただひたすら自分を追求することでしかな
い。いわゆる「真理の探究」である。しかし方法は、さまざまなようだ。先の恩師は、「静かに考 えることだ」と話していたが、私は、考えているだけでは、自分の考えをまとめることができな い。私のばあいは、こうして文を書くことが、考えることになる。ひとりぼんやりしていると、それ なりにいろいろと考えはするが、それぞれの考えが勝手に乱舞してしまい、自分でも収拾がつ かなくなる。これはひょっとしたら、理科系(恩師)の立場と、文科系(私)の立場の違いによるも のではないのか。私の世界では、木から落ちるリンゴを見て、万有引力を発見したニュートン のようなことは、起きない。
外面世界をみがくためには、いろいろな世界に顔を出すこと。しかもその世界というのは、大
きければ大きいほどよい。高ければ高いほどよい。実際その恩師などは、国際的な学会の会 長までしている。今もそうだが、東大の教授時代には、それこそ毎月のように世界中をわたり 歩いていた。今に見る、神々しいほどまでの近寄りがたさは、そういうところから生まれた。が、 それも結局は、充実した内面世界があったからにほかならない。いや、内面世界が充実した 結果として、外面世界が広くなり、その広くなった分だけ、また内面世界を充実させたとも考え られる。いわゆる相乗効果というのだ。
どちらにせよ、つまり内面世界をみがくにせよ、外面世界をみがくにせよ、結局は、自分をよ
り高度な世界に導くためのもの。それは山登りに似ている。高い山に登れば登るほど、広い世 界が見える。どうせ一回しかない人生だから、私は死ぬまでにその広い世界を見たい。これは あくまでも私の、つまりは個人的な願望でしかないが……。
(02−9−23)
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「ハズ論・ベキ論・ダカラ論」
兄弟だから仲がよいはずと、考えるのは、誤解。兄弟、姉妹で、他人以上に憎みあっている
兄弟、姉妹はいくらでもいる。しっかりとした統計をとっているわけではないので、不確かだが、 男どうしの兄弟より、女どうしの姉妹のほうが、仲が悪くなるケースが多いようだ。今まであった 相談でも、女どうしの姉妹のケースのほうが、はるかに多い。昔からこう言う。『年(年齢)の近 い姉妹は、憎しみ相手』と。よい意味でも、悪い意味でも、年齢が近い姉妹は、たがいにライバ ルとなりやすい。姉のほうがリーダーシップをとれば、それなりにうまくいくが、たとえば妹のほ うが、できがよかったり、容姿がよかったりすると、姉のほうがそれに嫉妬することが多い。こ れもそうだが、昔からこういうことも言う。『女の嫉妬はこわい』と。
今日も電話で、そういう相談があった。ほかの相談だったが、話のついでに、その母親はこう
言った。「どうしてうちの子(高一と中二)は、ああも仲が悪いのでしょうねエ」と。妹が姉のブラ シを使っただけで、おおげんかになるという。「妹はブラシを使っていないのです。たまたま動か したのを、姉は『使った』と怒るのですね」と。
私も無数の相談を受けてきたが、こうした問題は、それを受け入れて、あきらめるしかない。
仲をよくしようと考えても、ムダだし、親が何かをすればするほど、たいてい逆効果。もちろん説 教した程度で、なおる問題でもない。それよりも、「仲がよいハズ」という、「ハズ論」で、子ども の心を決めてかからないこと。日本人はどうしても、この「ハズ論」や、「仲をよくすベキ」という 「ベキ論」、さらに「兄弟ダカラ……」という「ダカラ論」で、子どもの世界を決めてかかる傾向が 強い。もちろんほとんどの兄弟姉妹は仲がよいし、またそうであることが望ましい。しかしそうで ない兄弟姉妹もいるということも、忘れてはならない。事実、こうした「ハズ論」や「ベキ論」、「ダ カラ論」の陰で、人一倍苦しんでいる人も多い。こんな例もある。
Kさん兄弟(五四歳男性と五〇歳男性)は、親の遺産相続に関する手続きがこじれて、裁判
所で家事調停をすることにした。裁判で争うというようなおおげさなものではなかった。それほ ど仲が悪かったというわけでもない。で、調停は一回ですんだ。が、問題はそのあと、一〇年も 二〇年もつづいた。小さな村に住んでいたこともある。ことあるごとにKさん兄弟は、「あの兄弟 は、兄弟でも裁判をした」と、うしろ指をさされることになった。実は、私もその話を聞いたことが ある。何かのことで、たまたまKさんの話になったときのこと。その人は、こう言った。
「あの兄弟は、親の財産を取りあって、裁判で争いましたよ。兄弟でもねえ」と。
これは兄弟、姉妹の話だが、日本にはこうした偏見があちこちに、満ち満ちている。偏見だら
けといってもよい。いまだに「内助の功」などという言葉が、平気でコマーシャルに使われたりす る。「男は仕事(出世)、女は家事(内助)」というわけである。こうした偏見を正当化するときに よく使われるのが、「ハズ論」「ベキ論」「ダカラ論」。しかしこうした「ハズ論」「ベキ論」「ダカラ 論」は、人間のワクを決め、型にはめるのには好都合だが、しかし一方で日本の社会を硬直さ せている原因にもなっている。そこであなたもこうした言い方を耳にしたら、それはじゅうぶん疑 ってみたほうがよい。親子でも、兄弟でも、その基本は、一対一の人間関係で決まる。
(02−9−23)
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/ 八))))ハ
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| | ・ ・||( どうせ子育てするなら、楽しみましょう! )
| |" )||(____________________ )
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|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
賢い子どもに育てよう!
考える子どもを育てよう!
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(1)健全なる……
「健全なる精神は、健全なる身体に宿る」と言ったのは、ローマ時代の詩人、ユヴェナリス
(「諷刺詩」)だが、これほど多く引用された格言もあるまい。同じようなことだが、反対の立場 で、バーナードショーは、「健全な肉体は、健全な心の生産物」(「革命主義者のための格言」) と言っている。さらに東洋医学では、肉体の健康と、精神の健康を一体化し、まったく区別して いない。どちらにせよ、「人生にとって健康は目的ではない。しかし最初の条件なのである」(武 者小路実篤「人生論」)というのは、事実のようだ。
昨日、がん検診の結果が郵送されてきた。もともとおもしろ半分で受けた健康診断なので、
それほど心配していなかった。「おもしろ半分」というのは、今ではコンビニで健康診断ができる システムができている。端末機で申し込むと、間髪をおかず、ファックスでコンビニに連絡が入 り、そこで所定の料金を払う。それで申し込みは完了。やがて検査に必要な小道具一式が送 られてきて、あれこれ必要なモノを送ると、それをもとに検診してくれる。コンビニで、そういうこ とができると知り、「おもしろそうなので、やってみるか」ということで、検査を受けてみた。全体 に料金は、割高。たとえば大腸がんの検査は、一回採取と二回採取があるが、一項目につ き、三〇〇〇〜四〇〇〇円。肺がん、胃がん、大腸がんなどをあわせて検査をすると、一回で 一万円程度かかる。しかし、それにしても便利になったものだ。
で、結果は、オール、「シロ」。正確には、「陰性」と書いてあった。私の年齢になると、いちば
んこわいのは、がん。数年前から、私はがん保険にも加入した。「がんと診断されたら、○百万 円。入院すれば、一日ごとに○万円」という保険である。それまでは日本の貯蓄型保険に入っ ていたが、何かとおかしいということで、掛け捨て型の外資系の保険に切り替えた。「おかしい」 というのは、日本型の保険制度は、複雑すぎて、わかりにくい。保障されているという実感がな いまま、「乗り換え」「乗り換え」で、保険料だけがどんどんとつりあげられていく。だから三〇年 近く払いつづけた保険だったが、やめた。
で、今、私は健康なのかと改めて考える。体の調子は悪くない。ひょっとしたら、三〇歳のは
じめのころより、健康ではないか。あのころは、太りすぎもあって、毎日体がだるかった。が、 今は、そのだるさも消えた。とくにこの数週間は、ダイエットの効果もあって、体が軽い。数か月 前には、体重は六八〜九キロだったが、今は六三キロ台。その間、運動も欠かさなかった。五 キロの減量ということになるが、五キロというのは、大きい。二リットル入りのペットボトルニ本 分以上である! おとといもそのペットボトルをスーパーで二本買って、運んでみたが、その重 さに改めて驚いた。本当に、重い!
さあて、その健康論。「賢い人は、それをなくす前にその価値に気づき、愚かな人は、なくして
からその価値に気づく」(はやし浩司「子どもの世界」)。私はその賢い人になりうるか。
(02−9−22)※
教訓……利口なある子どもではなく、賢い子どもに育てよう。
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(2)静かに考える時間
●考える時間
いかにすれば、自分の時間がもてるか? 自分の時間というのは、静かに考える時間のこと
をいう。五分や一〇分では足りない。数時間単位の時間をいう。その数時間を、日々の生活の 中で、いかにすれば作ることができるか?
残念ながら日本人は、その時間がない。時間をもつという習慣もない。ないことは子どもの生
活をみればわかる。朝、起きるとすぐ学校へ送り出され、そこで「いわしの缶詰」のような教育 を受け、家へ帰ってくると、テレビとゲームづけ。考えない人間がどうなるか。それは夜のバラ エティ番組を見ればわかる。実に軽薄そうな、つまりIQ(知的品質)の低そうなタレントたちが、 これまた軽薄なことをギャーギャーと言っては騒いでいる。ああなる。
静かに考える時間をもつことは、それだけで最高のぜいたくである。しかし多くの人は、その
ぜいたくさに気づかない。気づかないばかりか、そういう時間をムダと決めてかかる。もしそれ がムダというなら、何がムダでないのかということになる。あるいは何のために生きているかと いうことになる。ひとつの例で考えてみよう。
●時間を大切にすること
道路を車で走っていると、ときどき、サーカスのようなハンドルさばきで、つぎつぎと車を追い
越していくドライバーに出会う。本人は急いでいるのか、それともそれを楽しんでいるのかは知 らないが、まわりのものにとっては、これほど迷惑な運転もない。そのたびにドキッとさせられ る。ばあいによっては、身の危険すら感ずる。が、何よりも不愉快なのは、そういう心ないドライ バーのおかげで、自分たちのリズムが崩され、心の静寂が乱されることだ。それはちょうど、静 かな山間で、物干し竿(ざお)売りのトラックに出会うようなものだ。ホトトギスやコジュケイの鳴 き声を楽しんでいるところで、「アオヤー、サオダケー」とやられたら、たまらない。
で、そうして急いで運転している人たちが、時間を大切にしているかということになると、それ
は疑わしい。時間を大切にするということは、もっと別のことである。私のばあい、時間を大切 にするということは、私の中に「私」を感ずることをいう。しかしこれはあくまでも、私の個人的な 意見にすぎない。人は人、それぞれだし、それぞれが、自分の時間を大切にしている。が、消 去法で考えていくと、どうしても私はやはり私の考え方になってしまう。順に考えてみよう。
(日々の生活)これは生きていくためには必要なことだが、しかしそれはあくまでも「生きていく
ため」のもの。生きる目的ではない。たとえば子どもが朝、顔を洗い、身支度を整えて、学校へ でかける。あるいはその前に朝食を食べる。こうした一連の行為は、必要な行為かもしれない が、目的ではない。
(娯楽をすること)映画を見たり、テレビを見たり、あるいは本を読んだりする。先日も一人の小
学生が、ハリーポッターの魔法のかけかたの本を熱心に読んでいた。実に意味のない本だっ た。たとえば「朝、うさぎが北の方角に走っていくのを見たら、xxxxと呪文を唱えるとよい。太陽 が真上にのぼるころ、昨日の希望がかなう」と。娯楽は娯楽だが、こうした娯楽を繰り返したと ころで、どれほどの意味があるというのか。
(仕事をすること)人は人の中で評価されてこそ、達成感を味わうことができる。その達成感が
生きる目的になることはある。音楽家や芸術家にせよ、はたまた作家にせよ政治家にせよ、 結局は他者とのかかわりの中で生きている。そのかかわりが仕事であり、それが生きる目的 になることは、ある。子どもが、志望校を決め、その受験勉強をして、目的を達するのも、その ひとつ。しかし、だ。「それがどうなのか?」と聞かれたとき、私たちは何と答えるだろうか。
●人間がつくった幻想と幻覚
私たち人間は、えてして自分たちがつくりあげた幻想と幻覚の中で、自分たちの価値観をつく
りあげてしまうことがある。子どもたちがするテレビゲームに、その例を見る。たとえば少し前、 あのたまごっちというゲームが流行したとき、私が不用意にその「生き物(?)」を殺してしまっ たことがある。するとその子ども(小一女児)は、「先生が殺してしまったア」と、大声で泣き始め た。私が「死んではいないよ」といくら説明してもムダだった。あるいはテレビゲームの世界で、 ポイントがふえればふえるほど、喜ぶ子どももいる。たわいもない喜びだが、私たちおとなも、 日常生活の中で、これと同じことをいくらでもしている。そのひとつが、仕事(労働)ということに なる。
いや、こう書くからといって、仕事を否定しているのではない。仕事は仕事として、大切なもの
だ。しかし戦後の多くの日本人がそうだったように、いわゆる仕事人間を見ていると、もののあ われさを覚える。とくに私たち戦後生まれの団塊の世代は、その仕事のために、人生そのもの を犠牲にしたようなところがある。リストラされ、やっとヒマになったと思ったら、人生も終わって いた……と。
大切なことは、こうした幻想や幻覚を、どのレベルで、どのように気づくかということ。それは
つまるところ、その人の視点の高さと、視野の広さによる。視点が高ければ高いほど、また広 ければ広いほど、その幻想や幻覚に気づく。それはちょうど、子どもたちが夢中になっている ハリーポッターの魔法のようなものだ。おとなの私たちは、それをバカげていると思う。思うこと ができるのは、それだけ視点が高く、視野が広いということになる。反対に低ければ低いほど、 また狭ければ狭いほど、そのバカさかげんがわからない。
●自分らしく生きること
そこで結論は、いかに自分の人生を生きるかということは、自分らしく生きるかということにな
る。そして自分らしく生きるということは、いかにすれば視点をより高くし、また視野をより広くす ることができるかということ。そして高ければ高いほど、そして広ければ広いほど、それまでの 自分が小さく、愚かに見えてくる。それに気づくということは、より「私」に近づくことになる。私が 最初に書いた、「考えること」は、そのための手段ということになる。言いかえると、人は考える ことで、自分の中の「私」に近づくことができる。そしてもっと言えば、人間がほかの動物たちと 違うところは、この考えるところにある。パスカルが「パンセ」の中で書いた、『人間は考えるア シである』『思考が人間の偉大さをなす』という意味は、そこにある。
ただ視点の高さにせよ、また視野の広さにせよ、それは相対的なものにすぎない。ここにも
書いたように、より高くなればなるほど、そして広くなればなるほど、それまでの自分が小さく、 愚かに見える。だから、結局は、人間は死ぬまで、それを繰り返すことになる。あのゴータマ・ ブッダ(釈迦)が、スッタニパーダ(原始仏教典)の中で説いた、「精進」という意味もここにあ る。決してゴールはないし、ゴールの向こうには、さらなる原野が広がっている。その原野を前 向きに歩くことが、本当の意味で、「生きる」こと。自分の時間をもつということは、その第一歩 ということになる。
(02−9−22)※
教訓……ものを知っている子どもではなく、考える子どもを育てよう!
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
Hiroshi Hayashi, Japan∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
6・24 ……静岡市アイセル21
2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
11・6 ……富塚学園・湖東幼稚園
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
9・26 ……愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
なりました。どうか、ご購読くださいますよう、心からお願いします。全力をあげて
この原稿に取り組んでいます。お申し込みは、学校の先生まで(静岡県内の方)、あるいは
(株)静岡教育出版社 рO54−281−8870(ファミリス販売部)までお申し込みください。
〒422−8006 静岡市曲金5−5−38、静岡教育出版社
一冊 300円プラス送料76円……現金書留にてお申し込みください。
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件名:☆★☆子育て最前線の育児論byはやし浩司☆☆H. Hayashi, Japan☆★☆10-2-1
彡彡人ミミ (λハハλ ヽ ♪♪♪……
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q 0―0 MMMMM ∩ ∩ MM m 皆さん、お元気ですか!
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M ″ v ゛)/ ̄) このマガジンを購読してくださり、
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` / ありがとうございます!
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子育て最前線の育児論byはやし浩司(Eマガ)……読者数(Nr. of Readers) 462人
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最前線の育児論byはやし浩司(メルマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 81人
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はやし浩司の世界(Eマガ) ……読者数(Nr. of Readers) 50人
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How to cope with Kids at Home, by Hiroshi Hayashi
Digital Magazine for Parents who are bringing up Children in the Forefront Line
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02−10−2号(118)
★★★★★★★★★★★★★★
by はやし浩司(ひろし), Hiroshi Hayashi
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
キーワードは、C,X,I(シー・エクス・アイ)Private Cornerへのキーワードです!
Key Words to Private Room in my Website are, C-X-I
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●愛知県尾張旭市にて、講演会をもちます。よろしかったらおいでください。
11月14日(木)スカイワードアサヒ 午前10時〜12時
主催 尾張旭市教育委員会
●静岡市にて、講演会をもちます。よろしかったら、おいでください。
03年6月24日(火) アイセル21 午前10時〜12時
主催 静岡市文化振興課
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「はやし浩司のホームページ」に新しく動画コーナーをつくりました。私の生の声などを収録しま
した。どうかおいでください。サイト・トップページより、どうぞ!
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(─〈\◯⊃
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\_/ \_/自転車で、今日も健康!
皆で乗ろう、自転車! はやし浩司
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みなさんへ、いつも、このマガジンを購読してくださり
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
●Hello, my friends overseas!
From this edition on, my magazine is translated into English
for your convenience. I hope you may enjoy this magazine
in your home country. Hiroshi
Hiroshi Hayashi, Japan
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メニュー
今日のテーマ、「親の愛」(Three kinds of parental love)
【1】子どもは気分屋(Let's think)
【2】特集「親の愛」
【3】子育てエッセー(How to cope with kids)
【4】随筆(Essays)
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【1】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「週刊E'マガ浜松」に掲載記事より、転載
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■濱人【連載:子育て、ワンポイントアドバイス by はやし浩司】
●No.32「子どもは気分屋」
子どもの最大の弱点は、未経験で知識に乏しいということ。それは当然だが、
そのためあと先のこともわからないまま、そのときの気分で親と約束をして
しまうことがある。よくある例が、子どもが水泳教室へ入りたいというから、
親が水泳教室へ入れたようなばあい。やがて子どもはそのハードな練習にい
やになり、「行きたくない」と言ったとする。こういうとき親は子どもに、
「ちゃんと約束したから行きなさい」と子どもに、それを強要したりする。
あるいは「子どものときから、こんないいかげんなことでは、うちの子はダ
メになる」と思い込んで、さらに無理に無理を重ね、水泳教室へ通わせたり
する。しかし……。
子育てはまじめ八割、いいかげんさ二割。子どもに完ぺきさを求めても意味
はないし、へたに求めると、子どもからかえって伸びる芽をつんでしまう。
ある程度は押しても、それで動かないときは、親のほうが引く。「そんなに
行きたくないなら、いいわ」と。まずいのは、子どもをとことん追いつめる
ような行為。子どもは行き場をなくし、それが原因となって情緒が不安定に
なったり、精神的におかしくなったりする。(反対に粗放化する子どももいる。)
いいかげんであることが悪いのではない。子どもはこの「いいかげんさ」の
中で、羽をのばす。心を休める。よくあるのが、「そういういいかげんなこ
とで、子どもはいいかげんな人間になりませんか」という相談。しかし心配
は無用。子どものまじめさや、それに対するいいかげんさは、もっと別のと
ころで決まる。このことについては、ほかで説明するが、それよりも、親の
完ぺき主義のほうが、はるかに弊害が大きい。いいかげんな親か、完ぺき主
義の親か、どちらがいいかと聞かれれば、子どもにとっては、いいかげんな
親のほうがはるかによい。しかしいいかげんばかりでも困る。だから「子育
てはまじめ八割、いいかげんさ二割」。それくらいの割合がよい。
要するに子どもは気分屋。子どもの約束など、真に受けないこと。
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☆はやし浩司のサイト: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
●発売中!「子育てストレスが子どもをつぶす!」
リヨン社・四六判並製・1300円+税
*詳しくは上記ホームページの新刊案内をご覧下さい。
/⌒⌒^\
(λハハλ ヽ ♪♪
))∂ ∂)) )
(|^ c ( (
)人 v )し
_>−−<
/†_____†ヽ// 食欲の秋です!
( (' ξヽ
┏ || o//\) )(
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【2】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
特集「親の愛」
●本能的な愛が消えるとき
親が子どもに感ずる愛には、(1)本能的な愛、(2)代償的愛、それに(3)真の愛の三つがあ
る。
このうち本能的な愛というのは、生まれてきた新生児に感ずるような愛をいう。赤子がオギャ
ーオギャーと泣くと、親はいたたまれないような気持ちになる。それが本能的な愛である。本能 が悪いのではない。この本能があるから、親は子どもを育てる。
少しきわどい話になるが、その年齢の男女が異性に感ずる愛も、これと同種のものと考えて
よい。私もある時期、女性の足の線を見ただけで、ムラムラと発情したのを覚えている。クソま じめ風に見える私ですら、そうなのだから、あとは推してはかるべし。しかしそういう本能がある から、男は女の体を求め、結婚し、そして子どもをもうける。もしこの本能がなかったら、人類 はとっくの昔に滅亡していた。
同じように、親は赤子にいたたまれないような愛を感ずる。ある母親は、こう言った。「眠って
いる子どもの顔を見ていると、そのまま食べてしまいたいような衝動にかられる」と。また別の 父親は、こう言った。「おむつを取り替えているとき、突然、赤ん坊がウンチを出した。私はそ れを汚いとも思わず、手で受け止めた」と。
従来、こうした親から子どもへの働きかけは、一方的なものと思われてきた。しかし最近の研
究では、実は子どもの側からも、親に働きかけがあるというのだ。これを相互愛着という(M.H. Claus,J.H.Kennell;1976)。つまり子どもは子どもで、自らかわいらしさを演出しながら、親の心を 自分に引き寄せようとする。しかしそれも若い男女を見ればわかる。男は女に欲情を覚える が、一方、女は女で、無意識的であるにせよ、意識的であるにせよ、男を自分に引き寄せよう とする。胸元を大きくあけて、乳房を見えるようにしたり、スカートのたけを短くして、太ももを見 えるようにしたりするなど。
この相互愛着が何らかの理由で、阻害されると、子どもの側に、いろいろな問題が生じてく
る。たとえば施設児の問題(ホスピタリズム)がある。生後まもなくから、親の愛を感じないで育 った子どもは、独特の症状を示すことがわかっている。感情の起伏がとぼしくなる、愛想はよい が心を開かない、知恵の発達が遅れがちになる、貧乏ゆすりなどの独特のクセが身につきや すいなど。もう少し大きくなると、赤ちゃんがえりという現象もある。下の子どもが生まれたりす ると、上の子どもが急に赤ちゃんぽくなることがある。これは子どもが本能的な部分で、自らを 赤ちゃんに戻し、親の愛を取り戻そうとする行為と理解すると、わかりやすい。
その本能的な愛は、決して長くは続かない。中には、溺愛という形で、長くつづく親もいるが、
ふつうは、子どもが三、四歳になるころには、あるいはもっと早い時期に、消える。ひとつのバ ロメーターとして、子どものウンチがある。あなたは子どものウンチを、いつごろから汚いと思う ようになっただろうか。一度、こうしたアンケート調査をしてみるとおもしろいと思うが、私が聞い た範囲では、だいたい三、四歳ぐらいではないか。それ以後、母親でも、子どものウンチを急 速に汚いと思うようになる。
問題は、その本能的な愛が消えるにつれて、それと反比例する形で、別の形の愛が生まれ
てくる。それが代償的愛である。一見愛に見えるが、愛ではない。いわば、愛もどきの愛と考え るとわかりやすい。たいていの親は、代償的愛をもって、親の愛と誤解する。……している。
●代償的愛
代用的愛というのは、親自身の心のすき間を埋めるための愛と考えるとわかりやすい。子ど
もを自分の支配下において、自分の思いどおりにしたいと思う愛のことをいう。一見、子どもを 愛しているかのように見えるし、親自身もそう思いこんでいるケースが多い。たとえば近所の同 年齢の子どもが英会話教室に通うようになったとする。そのとき「あら、たいへん。うちの子も」 と考えて、自分の子どもも、その英会話教室に通わせたとする。その原動力になるのが、代償 的愛である。このとき親は、「子どものため」と言いながら、結局は、自分の不安を解消するた めに、そうしているにすぎない。
もっとも代償的愛がすべて悪いわけではない。代償的愛は、真の愛への、ワンステップと考
えることができる。たとえば男が女に向かって、(セックスをしたい)という欲望を満たすため に、「愛」という言葉を使ったとする。このばあいも、代償的愛だが、その愛は、やがて真の愛 へと昇華する可能性を秘めている。子どものばあいもそうで、たいていの親は、代償的愛をき っかけとして、やがて真の愛へと進んでいく。こんな例がある。
ある母親は、子ども(六歳男児)の受験勉強に狂奔した。明けても暮れても、受験のことばか
り。まさになりふり構わずといった状態だった。が、受験は失敗。その夜のこと。あとで母親は、 私にこう話してくれた。
「子どもの寝顔を見たとき、あまりの美しさに心を奪われました。神々しい顔というのは、ああ
いう顔をいうのですね。私はその顔を見て、自分の醜さを思い知らされました」と。
この母親も、代償的愛から出発し、真の愛へと一歩近づいたことになる。
ここで誤解しないでほしいのは、本能的な愛、代償的愛、それに真の愛は、たがいに対立す
るものではないということ。たいていの親は、この三者を同時進行の形で、もっている。本能的 な愛をもちながら、一方で代償的愛的な部分をもつとか、あるいは一方で真の愛を感じなが ら、本能的な愛に翻弄(ほんろう)されるなど。実際のところ、どこからどこまでが本能的な愛 で、どこからどこまでが代償的愛なのか、わからないときがある。またそういうふうに分けたとこ ろで、あまり意味はない。ただ、代償的愛を繰り返しながら、それを親の愛と誤解するのは、ま ずい。これにもいろいろな例がある。
ある母親(五五歳)は、自分の長男(三〇歳)の縁談話がもちあがるたびに、それに猛烈に反
対し、破談にしてしまっていた。長男の体が弱かったこともある。しかし母親は、「あんな女で は、財産が食いつぶされる」「あの女は家系が悪い」「あの女は、素性が知れない」とか言って は、それに反対した。一見、母親は長男の心配をしているかのように見えるが、実は自分のわ がままを通していただけである。その母親もことあるごとに、「子どもはかわいいものだ」と言っ ていた。
こうした代償的愛が、極端になったものが、いわゆるストーカーである。ストーカー行為を繰り
返す男(女も)は、相手の迷惑などというのは考えていない。行為自体がきわめて自己中心的 で、一方的なもの。そして異常な過関心、過干渉をもつことが、相手への深い愛の証(あかし) であると錯覚する。これは他人という、男女の間の問題だが、しかし同じような行為が、親子の 間でもなされることがある。こんな例がある。
●ストーカー行為を繰り返す母親
一人娘が、ある家に嫁いだ。夫は長男だった。そこでその娘は、夫の両親と同居することに
なった。ここまではよくある話。が、その結婚に最初から最後まで、猛反対していたのが、娘の 実母だった。「ゆくゆくは養子でももらって……」「孫といっしょに散歩でも……」と考えていた が、そのもくろみは、もろくも崩れた。
が、結婚、二年目のこと。娘と夫の両親との折り合いが悪くなった。すったもんだの家庭騒動
の結果、娘夫婦と、夫の両親は別居した。まあ、こういうケースもよくある話で、珍しくない。し かしここからが違った。
娘夫婦は、同じ市内の別のアパートに引っ越したが、その夜から、娘の実母(実母!)による
復讐が始まった。実母は毎晩夜な夜な娘に電話をかけ、「そら、見ろ!」「バチが当たった!」 「親を裏切ったからこうなった!」「私の人生をどうしてくれる。お前に捧げた人生を返せ!」と。 それが最近では、さらにエスカレートして、「お前のような親不孝者は、はやく死んでしまえ!」 「私が死んだら、お前の子どもの中に入って、お前を一生、のろってやる!」「親を不幸にした ものは、地獄へ落ちる。覚悟しておけ!」と。それだけではない。どこでどう監視しているのか わからないが、娘の行動をちくいち知っていて、「夫婦だけで、○○レストランで、お食事? 結 構なご身分ですね」「スーパーで、特売品をあさっているあんたを見ると、親としてなさけなくて ね」「今日、あんたが着ていたセーターね、あれ、私が買ってあげたものよ。わかっている の!」と。
娘は何度も電話をするのをやめるように懇願したが、そのたびに母親は、「親に向かって、
何てこと言うの!」「親が、娘に電話をして、何が悪い!」と。そして少しでも体の調子が悪くな ると、今度は、それまでとはうって変わったような弱々しい声で、「今朝、起きると、フラフラする わ。こういうとき娘のあんたが近くにいたら、病院へ連れていってもらえるのに」「もう、長いこと 会ってないわね。私もこういう年だからね、いつ死んでもおかしくないわよ」「明日あたり、私の 通夜になるかしらねえ。あなたも覚悟しておいてね」と。
こうした傾向は、どんな親にもある。要は程度の問題ということになる。そこであなたの代償
的愛の度合いを、自己診断してみよう。
●代償的愛
つぎの項目のうち、五個以上あてはまれば、あなたの子どもに対する愛は、代償的愛と疑っ
てみてよい。
○子どもに対して、日ごろから、「産んでやった」「育ててやった」という意識をもつことが多い。
○親にベタベタ甘える子どもイコール、かわいい子イコール、いい子と考える傾向が強く、そう
いう親子関係が理想だと思う。
○日ごろから子どもの行動のみならず、自分に対してどのように思っているかが気になる。子
どもの心をさぐることも多い。
○「私は親だ」という親意識が強く、おけいこごとでも何でも、親の自分が先に決め、子どもの
行動を決めることが多い。
○子どもの前で、自分を美化したり、虚勢をはったりすることがある。子どもの前では、よい親
を演ずることが多い。
○子どもが自分から離れていくのを許さない。あるいは、離れていこうとする子どもの心が理解
できない。
○親子関係は絶対的なもので、どんなことがあっても、切れるものではないと確信している。
「親子の縁を切る」などというのは、ありえない。
○子どもは親に尽くすべき存在と考えることが多い。またそれをしない子どもは、親不孝者と考
えてよい。
○子どもの将来についての責任は、親がもつべきだと考える。子どもの婚約者、仕事、生活に
ついて、親がアドバイスするのは、当然と思う。
○明けても暮れても、子どものことが気になることがある。子どもが何か失敗をしたり、事故に
でもあうのではないかと、ハラハラすることが多い。
○子どものこまかいことが気になり、子どもが失敗すると、必要以上におおげさにしかったり、
問題にしたりすることがある。
自分の代償的愛に気づいたら、……というより、この問題は、それに気づくだけでも、問題の
ほとんどは解決したとみる。ほとんどの親は、子どもに対して代償的愛を繰り返しながら、それ にすら気づかないでいる。中には、それが真の愛と誤解している人もいる。「私は親のカガミ だ」と。しかし何度も繰り返すが、代償的愛は、「愛」ではない。親の自己中心的な、身勝手な 愛にすぎない。
●真の愛
真の愛については、ここでは省略する。かわりに中日新聞に掲載した記事を、ここに転載す
る。
無条件の愛
私のような生き方をしているものにとっては、死は、恐怖以外の何ものでもない。「私は自由
だ」といくら叫んでも、そこには限界がある。死は、私からあらゆる自由を奪う。が、もしその恐 怖から逃れることができたら、私は真の自由を手にすることになる。しかしそれは可能なのか …? その方法はあるのか…? 一つのヒントだが、もし私から「私」をなくしてしまえば、ひょっ としたら私は、死の恐怖から、自分を解放することができるかもしれない。自分の子育ての中 で、私はこんな経験をした。
息子の一人が、アメリカ人の女性と結婚することになったときのこと。息子とこんな会話をし
た。
息子「アメリカで就職したい」
私「いいだろ」
息子「結婚式はアメリカでしたい。アメリカでは、花嫁の居住地で式をあげる習わしになってい
る。式には来てくれるか」
私「いいだろ」
息子「洗礼を受けてクリスチャンになる」
私「いいだろ」と。
その一つずつの段階で、私は「私の息子」というときの「私の」という意識を、グイグイと押し殺
さなければならなかった。苦しかった。つらかった。しかし次の会話のときは、さすがに私も声 が震えた。息子「アメリカ国籍を取る」私「日本人をやめる、ということか…」息子「そう」「…いい だろ」と。私は息子に妥協したのではない。息子をあきらめたのでもない。息子を信じ、愛する がゆえに、一人の人間として息子を許し、受け入れた。英語には「無条件の愛」という言葉があ る。私が感じたのは、まさにその愛だった。しかしその愛を実感したとき、同時に私は、自分の 心が抜けるほど軽くなったのを知った。
「私」を取り去るということは、自分を捨てることではない。生きることをやめることでもない。
「私」を取り去るということは、つまり身のまわりのありとあらゆる人やものを、許し、愛し、受け 入れるということ。「私」があるから、死がこわい。が、「私」がなければ、死をこわがる理由など ない。一文なしの人は、どろぼうを恐れない。それと同じ理屈だ。死がやってきたとき、「ああ、 おいでになりましたか。では一緒に参りましょう」と言うことができる。そしてそれができれば、私 は死を克服したことになる。真の自由を手に入れたことになる。その境地に達することができ るようになるかどうかは、今のところ自信はない。ないが、しかし一つの目標にはなる。息子が それを、私に教えてくれた。
(02−9−24)
【3】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
子育て随筆byはやし浩司
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教育はサービス業?
手を入れようと思えば、いくらでも手を入れられる。しかし手を抜こうと思えば、いくらでも手を
抜ける。それこそプリントだけ配って、それですまそうと思えば、それでもすむ。実際、プリント 学習だけを、堂々と売り物にしている学習塾はいくらでもある。親は親で、プリントという「成果 (証拠)」が残るため、かえってそのほうを喜ぶ。教育のこわいところはここにある。
教育は料理に似ている。材料から吟味して、一から自分で作る料理もある。電子レンジで温
めてつくる料理もある。皮肉なことに、電子レンジで温める料理のほうが、おいしかったりする。 値段もかえって安くつくかもしれない。もちろん時間も節約できる。
学校の教育もまた、同じような立場に置かれつつある。手を抜くというより、抜かざるをえない
状況にある。ある女性教師(小学三年生担任)はこう言った。「私は教科指導の主任をしていま すが、生活指導で追われている先生に、どうして教科指導ができるでしょうか」と。別の教師は こう言った。「授業中だけが、心と体を休めることができる場です」と。これが今の教師たちのお かれた、偽らざる本音ではないか。つまり今の教師たちは、雑務、雑務で、忙しすぎる。
が、それだけではない。教育はまさにサービス業。仮に手を入れたとしても、数回もそれを繰
り返すと、当たり前になる。当たり前になって、親や子どもたちは、「もっと……」と言い出す。こ んなことがあった。
幼稚園にいたころ、一人、何かと問題のある子ども(年長児)がいた。どこがどう問題があっ
たかということは別にして、私は幼稚園が終わると、バスがくるまで、その子どもを預かってい ろいろ教えた。もちろん無料。親の了解をとってからのことである。
で、最初は親も感謝していたが、しかし数か月もすると、それが当たり前になり、親はこう言
い出した。「今は、週二回みていただいていますが、何とか三回にふやしていただけませんか」 と。
子どももそうだ。たとえば「忘れ物」。私自身がよく忘れ物をするから、生徒が忘れ物をして
も、私は怒らない。しかし忘れ物をするたびに、こちらが用意してあげていると、生徒はそれが 当たり前と思うようになり、自分では用意しなくなる。で、あるときから、こちらで用意せず、子ど も自身に不便を感じさせたりすると、そういう子どもにかぎって、家に帰ると、私の悪口を言い 始める。「先生は、何もしてくれない。ぼくが頼んでも、無視した!」と。
教育はまさにサービス業。大切なのは教える側の「やる気」だが、先生のやる気を引き出す
のも、殺すのも、結局は親しだいということになる。これについては、また別のところで書く。
(02−9−24)※
/⌒⌒^ヽ ♪♪♪
/ 八))))ハ
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| | ・ ・||( どうせ子育てするなら、楽しみましょう! )
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|川|`ー-イ川
【4】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
映画『サxx』を見る
タッチストーン社制作、メルギブソン主演の、『サxx』を見る。ワイフと見る。しかし……。派手
な宣伝とは裏腹に、がっかりの連続。見終わったあと、「どうしてこんな映画が……?」と思って しまった。
理由の第一。矛盾だらけ。宇宙人が、人間をエサに捕獲するために地球へやってきたという
想定だが……、
(1)どうしてミステリーサークルを作らねばならないのか。「道しるべ」ということだそうだが、今
どきの宇宙人がそんなことをするだろうか。地球人が私たちが乗る車にさえ、カーナビが標準 になりつつある。
(2)宇宙人が直接、地上へ降りたち、指の間から吹き出すガスで人間を倒すというが、宇宙人
がそんなことをするだろうか。私が宇宙人なら、細菌兵器か化学兵器を使う。最後のところで、 野球のバットをもっ人間と格闘するところがあるが、ただただ……?
(3)宇宙人は水がかかると、皮膚が溶けるということだが、そうなら地球へはやってこない。宇
宙から見ると、この大気も含めて、地球はまさに水の惑星。映画の途中で、「日本へは来ない な」と思った。湿気に関しては、日本は名だたる国。だいたい水で皮膚が溶けるくらいなら、宇 宙服を着てくるはず。
(4)一人の若い女性が、「世界が終わる」ことを理由に、メルギブソンに懺悔(ざんげ)を受けて
くれるように頼むシーンがある。メルギブシンは、牧師だったが、妻が交通事故で真だあと、信 仰を捨てる。こういう発想そのものが、どこか短絡的だが、その女性のした懺悔が、これまた おかしい。何でも「fxxx」(ひわい語)を、使ってしまったというのだ。そんなときに、そんな懺悔な どするだろうか。
(5)実に質素な制作費で作られた映画ということがよくわかる。セットといっても、ふつうの民家
一軒程度。近年にない安あがりの映画だと思う。さらに驚いたのは、宇宙人の姿。ブラジルの 子どもたちが目撃する宇宙人などは、まさにあれは?、と思うほど、チャチな宇宙人。しかも出 てきた宇宙人は、全体をみても、たったの一人だけ。宇宙船も、テレビに映った光の列だけ。メ ルギブソンの熱演ぶりとは別に、最初から最後まで、思わせぶりの連続。最後にはあくびが出 て、私は思わずワイフと顔を見あわせて、笑ってしまった。
で、最初にもどって、ミステリーサークル(サイン)は何だったのかということになる。またいく
つかの偶然は偶然ではなかったというシナリオになっているが、どこをどうつついても、無理が ある。興味のある人は、あの映画を見たらよい。私はどこか『未知との遭遇』のような映画を期 待していったが、比較にならぬほど、お粗末。『未知との遭遇』は、合計で、一〇回ほど見た が、『サxx』は、英語の表現を借りるなら、「ワンズ・イナフ(一回でたくさん)」。メルギブソンのよ うな大物俳優を使ったが、ただただもったいない。もし主演がメルギブソンでなければ、昔の、 海生人のドタバタ映画程度の評価しか受けなかっただろう。ワイフと楽しみにして行った映画だ けに、残念だった。
(02−9−24)※
(Sorry!)この映画をご覧になった方も多いと思う。またこれからご覧になる予定の方も多い
と思う。ここに書いたことは、私とワイフの、あくまでも個人的な印象でしかない。
全体のストーリーは、ある日、宇宙人の大船団がやってきて、その中の一匹が、メルギブソン
の家族を、襲うという単純なもの。その戦うときに、いくつかの偶然が重なって、結局はその宇 宙人を退治するが、最後に「偶然は偶然ではなかった。神の意思によるものだった」と、メルギ ブソンが演ずる元牧師が悟るというもの。興味のある方は、ここに書いたことを無視して、どう かご自身でご覧になってほしい。あくまでも参考的意見。私は映画『パトリオット』『ブレイブハー ト』でメルギブソンのファンになったのだが……。
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すばらしい季節、秋
このところ、朝起きると、すがすがしい空気に包まれる。さわやかで、気持ちよい。おかげで、
毎日、七〜八時間、ぐっすりと眠られる。そこで考える。
今は、ちょうど、夏と冬の中間の季節。暑い夏と、寒い冬の間の季節ということになる。つまり
暑い夏や、寒い冬があるから、今の季節を、すばらしいと感ずる。もし暑い夏や、寒い冬がな ければ、今の季節を、すばらしいとは思わない。それはちょうど幸福論に似ている。健康論でも よい。不幸になったり、あるいは不幸な人がいるのを知るから、幸福のありがたさがわかる。 あるいは病気になったり、死の恐怖があるから、健康のありがたさがわかる。さらに、こんなこ とも言える。
夏と冬の、ちょうど中間の季節を、「すばらしい」と思うのは、人間(日本人)の体が、進化の
過程で、そういうふうに作られたためだということ。アメリカのイエローストーンには、巨大なガイ スターと呼ばれる、温水の噴水がある。間欠泉(かんけつせん)という。時間的間隔をおいて、 熱湯や水蒸気を噴出する噴水だが。あんなところにも、種々の微生物が住んでいる。多分、そ ういう微生物には、そういうところが住みやすいのだろう。熱湯が噴出したときには、「おお、夏 だ、暑いな」と。そしてしばらく噴水が止まったようなときには、「寒いなあ、冬だ」と。
要するに気持ちよいかどうかは、その環境になれているかどうかということ。昔、オーストラリ
アの友人と、オーストラリアを旅をしたときのこと。私は彼らの(暑さ、寒さの感覚)は、日本人 のそれとは違うことを発見した。総じてみれば、オーストラリア人(白人)は、日本人より、暑さに 弱く、寒さに強い。私が寒くてブルブル震えているようなときでも、シャツ一枚で、平気で生活し ていた。
そこで日本人の私。今日は、九月二五日。秋分の日から二日目である。暦の上でも、夏と冬
の中間点になる。この時期の季節を気持ちよいと思うのは、日本人として、この土地でそのよ うに進化したためである。事実、インドの友人は、日本の今ごろの季節を、昔、「寒い」と言っ た。オーストラリア人の友人は、「暑い」と言った。この季節を「すばらしい」と思うのは、この日 本に住んでいる日本人だから、だ。そこでさらに考える。
たまたまこれが季節の問題だからよいようなものの、たとえば空気の濃淡が、変化したらどう
なるかということ。数年おきに、酸素の濃度があがったり、さがったりするとか。濃度があがっ たときには、栄養物の燃焼がはやくなり、疲れやすくなる。しかしさがったときには呼吸が苦しく なり、ばあいによっては、走ることもままならなくなる。おそらく季節と同じように、その中間あた りのところで、人々はこんな会話をするに違いない。「(酸素が)濃くもなく、薄くもなく、息が楽で すねえ」と。
そういう意味で、人間の感覚というのは、人間を中心とした、相対的なものでしかない。同じよ
うに、日本人の私がもつ感覚というのは、日本人を中心とした、相対的なものでしかない。そこ で大切なことは、こうした人間中心の、あるいは日本人中心の感覚を、ほかの動物に押しつけ たり、あるいはほかの民族に押しつけてはいけないということ。人間も、そして日本人も、謙虚 であるべきところでは、謙虚であるべきである。……と、考えて、この話はここでやめる。とにか く、今は、すばらしい季節なのだから。
(02−9−25)※
ミ ( ⌒⌒ ) 彡♪♪♪♪
∞((((( )∞
│6 6 b
(" 。 "人
ヽ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
○ ヽ ABC ○
 ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ヽ ̄ ̄ ̄読書の秋です! はやし浩司の本を読みましょう!
 ̄ ̄ ̄ヽ/ ̄ ̄ ̄
Hiroshi Hayashi, Japan∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【講演会のお知らせ】
各地で講演会をもちます。詳しくはサイトのニュースを
ご覧ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/→「ニュース」です。
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2・20 ……内野小学校
1・19 ……浜松市医療センター
11・29 ……砂丘小学校
11・21 ……北浜南小学校
11・14 ……愛知県尾張旭市教育委員会・スカイワードアサヒ(10時〜12時)
11・6 ……富塚学園・湖東幼稚園
10・30 ……五島小学校
10・17 ……島田市立第四保育園
10・10 ……富士市、田子浦小学校(中学校)
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静岡県教育委員会発行雑誌「ファミリス」での連載が、2002年度も続くことに
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